（仮称）池田市健全な財政運営に関する条例案の概要
・目的
条例制定の目的として、社会経済情勢の変化する中、市の実情に対応した施策
を総合的かつ計画的に実施するため、市の財政運営に関する基本的事項を定め、
財政規律を確保することを規定
・基本理念
財政運営の基本理念として、「将来世代に負担を先送りせず、市民の受益と負
担との均衡を図り、規律を持って行う」、「中長期的な視点を持ち、予測困難な情
勢の変化に対応できるよう計画的に行う」、「市民の市政への関心や理解を深め、
その信頼を向上させるよう透明性を確保して行う」の３点を規定
・責務
市長が、基本理念に則り、健全な財政運営を行う責務を有することを規定
・収支の均衡
臨時的な財源に頼らず収入と支出との均衡を図るよう努めることを規定
・収入の確保
安定した財源確保の方策を検討し、市税などの適切な徴収により収入の確保に
努めることを規定
・支出の見直し
継続的に事務の見直しや合理化、予算執行の効率性向上に努めることを規定
・新規施策の実施
新規施策の実施時は、既存施策の見直しや適切な受益者負担の設定を検討し、
財源の確保に努めることを規定
・市債の発行
市債の発行時は、事業の必要性や償還費用が将来の財政運営に与える影響を検
・短期貸付
反復かつ 継続し た同一会計年度 内で貸 付と返済の双方 が行わ れる短期貸付を
原則として禁止することを規定
・基金借入れ
収入の不 足を補 うための会計年 度を超 える基金からの 借入れ を禁止すること
を規定
・損失補償
市以外の者の債務に対する損失補償を原則として禁止することを規定
・収支見通し
毎年度、中期的な期間の財政収支の試算を行い、公表することを規定
・基金積立て
情勢の変化への対応に備えて財政調整基金に必要額を確保し、施策の計画的な
推進のため目的に応じた各種基金への積立てに努めることを規定
・決算剰余金
各会計年度の決算において剰余金が生じた場合は、資産形成のための地方債で
はない臨時財政対策債などの赤字地方債の発行抑制に努めることを規定
・財政状況
毎年６月と１２月の年２回、予算の執行状況や財産の現在高などの財政状況を
公表することを規定
・財務書類
毎年度、発生主義や複式簿記の考え方を取り入れた財務書類を作成し、公表す
ることを規定
・施行期日
平成２８年４月１日に施行することを規定
・見直し検討
施行期日後４年を超えない期間ごとに、条例について検証し、検証結果に基づ
