「子どもがのびのびと育ち,子育てが楽しいことを実感できるまち・みはら」をめ
ざし,多様な支援施策を講じていますが,一方でいじめや虐待・非行などの問題が起
こり,家庭や地域の養育・教育力の低下が懸念されています。このため,乳幼児期か
ら青年期に至るまでの家庭のあり方を研究しながら,積極的な取り組みを推進します。
特に,「幼稚園では遅すぎる」とも言われる人生のスタート期の教育や食育を充実し,
家庭教育の改善向上を支援します。
(1) 家庭教育・幼児教育の支援
第 4 章 基本施策の展開
1 家庭の機能や役割を学ぶ学習会や家庭教育学級を充実・強化し,親子関係や養育力の 育成を図ります。
2 子育ての悩みに迅速・的確に対応する相談・支援体制を充実し,学びながら子育てが 進められる環境づくりに努めます。
3 子どもたちの心身の健康のため,基本的生活習慣づくりである「早寝早起き朝ご飯運動」 を推奨し,明るく元気な家庭づくりの普及実践に努めます。
4 保育所や幼稚園の総合的な教育力を高めるとともに,地域子育て支援センターや子育 てサポート充実事業の内容の向上を図り,施設と家庭が一体となって望ましい乳幼児 期の教育実践に取り組みます。
5 図書館等でのブックスタートや手づくり絵本の製作,視聴覚ライブラリー活動,ある いは保健福祉関係施設等でのブックスタートやふれあい活動,運動体験事業等の充実 に努めます。
6 児童館や放課後児童クラブの充実を図るほか,新たに放課後子どもプラン・放課後子 ども教室にも積極的に取り組み,子育て支援機能の強化を図ります。
7 中学生や高校生の保育体験や保育実習を通して,家庭や子育てに対する関心や理解を
1 学ぶ力の基礎づくり
急激な時代変化の中で,後を絶たないいじめや不登校・非行などの問題,学力・体
力や道徳意識の低下も懸念される状況にあります。また,子どもを対象とした犯罪も
危惧されます。積極的に教育力の向上に努めるとともに,保護者や地域と一体になっ
て社会環境の健全化に取り組みます。
(2) 学校教育の充実
1 確かな学力の定着のため,指導方法の工夫・改善を図り,分かる授業の創造に努めます。 2 心にひびく道徳教育の充実,芸術にふれる活動を通して豊かな心の育成を図ります。
3 児童・生徒が「運動が好きになる」,「スポーツが得意になる」ことをめざし,体育の時 間やクラブ活動など体育活動の充実に努めます。
4 総合的な学習の時間や体験活動等に地域の人をゲスト・ティーチャーとして積極的に 招くなど,児童生徒と地域とのかかわりを推進します。
5 福祉体験,自然体験,職場体験などさまざまな体験活動を実施し,児童・生徒の興味・ 関心を多方面に広げるとともに,参加意欲の向上に努めます。
6 幼・小・中学校への英語指導助手の派遣を継続し,「話せる英語」や「使える英語」の力 を育成し,より質の高い充実した英語教育を推進します。
教育創造プラン推進事業
(研究推進・感動体験・文化継承・学力実態調査・学力向上)の積極的な推進
1
計画 策定 の趣 旨等
2
三原 市の 生涯 学習 をめ ぐる 現状 と 課題
3
生涯 学習 のま ちづ くり の基 本方 針
4
基本 施策 の展 開
資 料
教育フェスティバル
編
図書館での読み語り
1 生涯学習拠点施設での,子どもたちとの世代間交流の活動や合同学習を進め,住民の子 育て参加や子どもたちの放課後子どもプラン・放課後子ども教室の取り組みを推進し ます。
2 子どもたちの郷土学習や仕事体験などの充実,子どもたちが関わる地域行事や祭り, PTA活動等の活性化に努め,地域との密接な関係づくりを進めます。
3 「あいさつ声かけ運動」に加え,青少年育成国民会議が提唱する「大人が変われば,子 どもも変わる運動」の取り組みを検討し,青少年の健全育成や安心・安全のまちづく りを進めます。
【大人が変われば,子どもも変わる運動】 1 「まず,大人が変わる」啓発活動
青少年が健やかに育つには,親や大人の役割や責任が大きいことに気づき, 自らの生き方を見直し,実際の行動に結び付けていく。
2 地域のおじさん,おばさん運動
“地域の子どもは,地域で守り育てる”を合い言葉に,大人が子どもたちを 温かく見守りながら,ときに励まし,ときに注意や助言をすることにより, 連帯感と教育力を高めていくことを目的にする。
3 モラルの向上をめざした取り組み
今の時代に求められるモラルや人の生き方などについて研究し,その普及を めざす。
(3)地域における教育の推進
経済的な豊かさや生活の便利さが進展した一方,規範意識の低下や耐性の欠如,自
己中心的な考え方の拡がり,社会連帯意識の希薄化などが見られます。そのことは青
少年の意識に反映し,いじめや非行,引きこもりや無気力などの問題行動も増える傾
向にあります。これらは,社会全体の問題であるとの認識に立ち,社会活動などへの
積極的な参加の促進や社会環境の健全化を図るなど,家庭・学校・地域・行政が一体
となった地域ぐるみの取り組みを推進します。
住民一人ひとりが生涯学習の意義を理解し,積極的な学習参加を拡げるため,計画
的でより一層工夫した情報提供や的確な生涯学習の相談体制を充実します。
(1) 情報提供・相談支援の充実
1 生涯学習情報パンフレット,市の広報紙や生涯学習拠点施設等の情報紙などを広く配 布します。また,これらを市関係機関の窓口等に配置します。
2 ホームページの充実や地域ケーブルテレビ等各種メディアの活用を図ります。
3 生涯学習関係団体や学習拠点施設の運営組織,町内会ネットワークなどの協力による 連絡システムの強化に努めます。
1 社会教育主事や生涯学習相談員の相談対応力の向上とともに,相談活動の充実を図りま す。
2 より多くの行政窓口で生涯学習に関する適切なアドバイスやPRができるよう,全庁 的な生涯学習推進体制の確立を図ります。
2 一人ひとりの学習活動の支援
情報提供の充実・強化
相談支援の充実
1
計画 策定 の趣 旨等
2
三原 市の 生涯 学習 をめ ぐる 現状 と 課題
3
生涯 学習 のま ちづ くり の基 本方 針
4
基本 施策 の展 開
資 料
編
三原市老人大学(ふれあい大学)大学祭
子育てサポート充実事業(幼稚園でのもちつき)
住民一人ひとりが,いつでも,さまざまな手段や方法で自由に学習機会を選択して
学ぶことができるよう, 生涯学習に関係する高等教育機関や民間教育機関,社会教育
関係団体,社会福祉団体,地域公益団体やNPO法人,ボランティアグループなどと
の連携協力体制を構築します。
(2 )多様な学習システムの整備
1 リカレント学習システムの充実
三原地域連携推進協議会(県立広島大学,三原商工会議所,三原市等)との連携を図りつ つ,シティカレッジの充実に努めるとともに,福山大学はじめ周辺大学の協力による サテライト・キャンパスの開設,企業研修への市民参加の機会を検討します。
2 情報技術を活用した学習システムの推進
インターネットを活用した自主学習の推進とともに,年々拡大している地域ケーブル テレビ網の在宅学習への試験放送に取り組み,望ましい活用方途を探求します。DV D等の視聴覚教材の充実も図り,貸出制度の普及に努めます。
3 体験型学習システムの構築
自然,環境,安全,福祉,文化,産業など多くの分野において,ワークショップやイン ターンシップなどの体験型の学習システムの拡充に努めます。特に,児童・少年期や 青年期の人たちがしっかりと学習できる機会の確保に取り組みます。
4 地域公益団体等による学習機会の確保
NPO法人やボランティア活動団体,住民活動団体,各種公益法人,協同組合や経済 団体など,公共性を有するさまざまな団体あるいは企業に呼びかけ,市民が参加でき る講演会や資格・技術講座など多様な学習機会の確保に努めます。
5 「生涯学習まちづくり出前講座」の充実
さまざまな地域課題に対し,積極的な住民主体の取り組みを進めるため,出前講座の 充実と魅力アップに努めます。
6 芸術文化センターの活用
芸術文化センターの持つ特徴と機能を活用し,住民の芸術文化活動を支援します。
住民一人ひとりが,生涯を通じて学習することの意義について理解を深め,自ら学
ぶ意欲が高まるよう,生涯学習関係施設とその関係者,社会教育主事や生涯学習相談
員,行政や生涯学習関係団体等が連携・ネットワークを充実し,ライフステージに応
じた課題や多様なニーズを踏まえた魅力ある学習機会の提供を推進します。
1 子どもが健やかに育つ基本の場である家庭の機能や役割を学ぶ学習会を開催し,親子関 係や教育力の育成を図ります。特に,基本的な生活習慣やしつけ・食育の充実に努めま す。
2 育児の相談事業や必要な知識の普及活動を充実し,育児不安の軽減を図ります。 3 各幼稚園で実施している子育てサポート充実事業をさらに内容豊かな活動に充実します。
4 図書館や保健福祉施設等でのブックスタート事業や手づくり絵本講座,ボランティアに よる本の読み語り活動などの充実に努めます。
5 乳幼児が,一日の大半を過ごす保育所や幼稚園の施設・設備の整備を推進するほか,保 育内容の充実に努めます。
乳幼児期の健やか支援(地域とともに育つプログラムの推進)
1 子ども体験講座や地域ふれあい体験教室などの体験型学習活動の充実・強化を図ります。
2 三原市子ども会連合会や三原市スポーツ少年団の活動を支援するとともに,指導者の研 修・育成に努め,活動内容の充実を図ります。
3 児童館や放課後児童クラブの充実を図るとともに,新たに「放課後子どもプラン・放課 後子ども教室」を実施し,子育て支援を行い児童の健全育成に努めます。
4 地域全体で子どもを育てるという視点で,多様な地域活動や生涯学習,ボランティア活 動などへの子どもたちの参加機会が拡がるよう努めます。
5 次世代を担う少年少女に対して,シンガポールとの海外研修事業や訪日交流事業など国 際感覚を養う機会を提供し,国際化に対応する資質を育成します。
児童・少年期の伸びやか活動の支援
(地域を学び,ともに伸び行くプログラムの推進)
(3)ライフステージに応じて重点的に推進すべき施策
1
計画 策定 の趣 旨等
2
三原 市の 生涯 学習 をめ ぐる 現状 と 課題
3
生涯 学習 のま ちづ くり の基 本方 針
4
基本 施策 の展 開
資 料
編
1 青年期の多様な学習需要に対応できる各種の講座・研修・講演会などの幅広い学習機 会を確保し,豊かな人間形成を図るとともに,社会参加の意義を理解し自己啓発に資 するため,ボランティア活動やスポーツ,伝統行事への積極的な参加を奨励します。
2 地元就職ガイダンスの開催に努めるほか,能力開発や資格・マナーに関する講座など を開催し,青年期からの就業や職業に関する学習の支援に努めます。
3 図書館では起業支援も行い,可能性の実現に向けた情報支援を行います。
青年期の就業や社会参加学習の支援(たくましく生きるプログラムの推進)
1 人生の幅を広げる多様なスポーツや文化教養講座,地域課題に関する出前講座やまち づくり講座など多様な学習機会により,住民主体のまちづくりの担い手としての活動 を支援します。
2 休日を活用した農林業支援や異業種体験,ボランティア活動などのためのワーキング ホリデー・システム等の立ち上げや住民自治組織活動の推進を図り,積極的な活動の 場づくりに努めます。
しっかりと地域を支える人たちの地域活動の支援
1 老人大学活動の充実に努め,一人ひとりの学習者が輝き全国に誇れる老人大学づくり を推進・支援します。
2 老人クラブなどを対象にした教養講座の開催,スポーツを通じての健康づくり,仲間 づくりの推進を図り,高齢者の社会参加を促進します。
3 介護予防や防犯・防災・暮らしの安心・安全のための意識啓発や学習の機会を充実し, 健康で快適な日常生活の推進を図ります。
4 経験豊かな技術や長い間の学習成果を生かし,健康づくりや生きがいにつながる活動 の場として,シルバー人材センターや生涯学習講座等の活用を推進します。
高齢期のゆとり学習の支援(地域とともに豊かに生き抜くプログラムの推進)
3 多様な分野における学習活動の推進・支援
スポーツ・レクリエーション活動の推進・支援
急激な時代変革等に伴う現代的課題や直面している地域課題,さらには生涯にわた
って自己の能力を高めようとする住民ニーズに応える多様な学習プログラムの推進・
支援に努めます。
(1)社会の要請と住民のニーズに応じた多様な学習活動の推進・支援
1 スポーツ振興計画に基づき,生涯を通して健康で心豊かな日常生活が送られ,技術力の 向上が図られるよう,指導者の育成・指導力の向上と住民の意識啓発やスポーツ活動の 促進に努めます。
2 それぞれの体力や年齢・目的に応じて「いつでも,どこでも,だれもが,いつまでも」気 軽に仲間づくりや健康づくりなどが行われるよう,生涯スポーツや競技スポーツの振興 に努めます。
3 スポーツの動機づけを目的としたスポーツ教室の開設やニュースポーツの普及・研究, ビーチボールバレー等のコミュニティスポーツの推進を図るほか,総合型地域スポーツ クラブを設立します。
4 三原市民体育大会や市民ビーチボールバレー大会など,多くの住民が参加・交流できる 各種スポーツ大会の開催に努めます。
5 三原市体育協会や加盟団体,三原市スポーツ少年団と密接な連携を図り,競技スポーツを めざす人々の受け皿づくりのための条件整備や各種スポーツ大会の開催に努めます。
1
計画 策定 の趣 旨等
2
三原 市の 生涯 学習 をめ ぐる 現状 と 課題
3
生涯 学習 のま ちづ くり の基 本方 針
4
基本 施策 の展 開
資 料
編
1 健康づくりに関するイベントや講演会,健康教室等を推進し,正しい知識の普及・啓 発や住民自らが実践できるよう支援します。
2 健康づくり推進員や食生活改善推進員が中心になって,地域の健康課題に対する住民 主体の活動が推進できるよう支援します。
3 生涯を通じて心身の健康を支える歯と口の健康づくりの普及・啓発,認知症や寝たき りを防ぐなどの介護予防の学習に取り組みます。
4 住民が社会福祉についての関心や理解を深め,積極的に活動が実施できるよう,ボラ ンティア意識の高揚のための学習や地域福祉活動,住みよい地域づくりに向けての実 践活動支援に努めます。
健康づくり活動,福祉活動の推進・支援
1 高いレベルの芸術・文化に触れる機会を確保するため,積極的に企画展や公演会を開 催します。
2 芸術・文化活動への参加を推進するため,三原市民音楽祭や三原市美術展覧会を開催 します。
3 三原市文化協会の活動を支援し,生涯学習フェスティバルや文化発表会,企画行事など の自主的な活動促進を図るほか,活動の基礎となる各種講座の充実・向上に努めます。 4 子どもたちの各種講座への参加による世代間交流や文化活動づくりを支援します。
5 芸術・文化に関する広がりを図るため,他の地域や関係機関,芸術・文化団体と連携 します。また,住民・関係団体と協働し,芸術・文化活動の素材となる地域資源の再 発見を促進します。
6 三原城跡の保存・管理などを行うとともに,城跡周辺の修景を図り,住民の憩いの場 としての整備を促進します。
7 遺跡を調査し,適切な指定を行うとともに,「三原市遺跡分布図」を改訂・公開して, 住民や開発事業者に周知を図り,遺跡の破壊防止や保存・整備に努めます。
8 地域に守り伝えられてきた個性豊かな伝統文化を記録・保存するとともに,保存団体 と連携して伝承者の養成に努めます。
芸術・文化活動の推進・支援
1 住民の生命・身体や財産を火災などの災害から守るため,防火防災意識の高揚や対応 のための意識啓発や学習・訓練の機会を設けるよう努めます。
2 防犯意識高揚のための講演会や講座を開催し,住民の防犯・連帯意識の醸成に努め, 防犯活動の推進を図ります。また,青少年の非行や犯罪防止のために,地域環境の健 全化の取り組みを推進します。
3 さまざまな機会を捉えて,幼児から高齢者に至るまでの各世代に交通安全教育を積極 的に行い,交通安全意識の普及・徹底に努めるとともに,地域での交通安全のための 継続的な自主活動を推進します。
4 市民,とりわけ高齢者を対象とした消費生活に関する学習の機会を設け,意識啓発や 被害の未然防止を図ります。
暮らしの安心・安全に関する活動の推進・支援
国際理解学習,国際交流活動の推進・支援
1 河川や海辺に生息する水生生物を観察する水辺教室や身近な里山の動植物を通して自然 環境の重要性を学ぶ自然観察会,森林インストラクターや専門講師による自然体験学習 などの機会を拡充します。
2 地球温暖化問題や環境美化に関する講演会,環境マネージメントシステムに関する学習 を進め,住民意識の高揚を図ります。
3 環境保全に係る活動や後世に残したい風景・自然を題材にした環境写真・絵画・ビデオ コンテストの開催,身近な自然を対象とした地域環境マップの作成を通じて,環境美化 や景観の重要性に関する意識を醸成します。
環境学習,自然環境保護活動の推進・支援
1 次世代を担う少年少女に対して,シンガポールとの海外研修事業や訪日交流事業など国 際感覚を養う機会を提供し,国際化に対応する資質を育成します。
2 国際化に対応する知識と能力を習得するための国際ボランティア養成講座等を開催し, 異文化を理解する機会の充実を図ります。
3 国際理解を高めるため,外国人と地域住民との交流事業を支援するなど,国際化に対応 した地域づくりの活性化を図ります。
1
計画 策定 の趣 旨等
2
三原 市の 生涯 学習 をめ ぐる 現状 と 課題
3
生涯 学習 のま ちづ くり の基 本方 針
4
基本 施策 の展 開
資 料
編
1 男女共同参画を進めるための人づくりとして,政策・方針決定過程への女性の参画を促 進するとともに,男女共同参画についての広報・啓発や,男女共同参画の視点に立った 教育・学習を推進します。
2 男女共同参画を実現するための環境づくりとして,職場・家庭・地域における男女共同 参画を推進し,また男女間の暴力根絶に向けた取り組みを進めます。
3 男女共同参画を支える社会づくりとして,生涯を通じた健康づくり支援・高齢者が安心 して暮らせる環境づくり・子どもがのびのび育つ環境づくり・国際交流の取り組みを推 進します。
男女共同参画社会の実現に向けた取り組みの推進
創意工夫による活力と個性あるまちづくりを推進するため,行政情報の公開・提供
などを通じて,住民自治の確立をめざし,住民一人ひとりの積極的なまちづくりへの
参加を促進するとともに,一層の連携を図り,住民と行政の協働のまちづくりの推進・
支援に努めます。
(2 )「生涯学習まちづくり出前講座」の充実と協働のまちづくりの推進・支援
1 行政による「生涯学習まちづくり出前講座」が単なる情報提供の場ではなく,住民の積 極的な学習の場となるようメニューの充実や楽しく魅力ある講座になるよう工夫を重 ねます。
2 出前講座での学習成果が積極的に地域づくりに生かされるよう,助言や一層の連携を 図り,住民と行政の協働のまちづくりを推進・支援します。
4 住民主体のまちづくりに関する学習活動の推進・支援
1 三原市の歴史や文化に関する講座をさまざまな学習の場で開催し,子どもから高齢者 まで幅広い理解と誇りを培います。
2 三原市の歴史や文化に関するガイドブックを作成し,市の内外で積極的に活用し,三 原市に対する理解や愛着の増進に生かします。
3 講座を充実し,ふるさとガイド・ボランティアの養成を図り,三原の誇りや良さを意 欲的に広めます。
新しい三原市は,合併前の4市町が伝え育んできた歴史や伝統・文化,自然などの
すばらしい地域資源や特性のすべてを受け継ぎました。住民一人ひとりが,これらを
学び,互いの良さを認め合っていくための取り組みを推進し,新たな誇りを培いなが
ら,個性あふれる快適な地域社会づくりを進めます。
(1)三原市の歴史・文化に関する学習機会の提供
1 サテライト・キャンパス等での個性豊かなまちづくりや協働のまちづくり講座(学習会) を開催し,さまざまな事例に学びながら,住民によるまちづくり学習を盛んにします。 2 主要な行政施策や事業の企画立案段階から参画できる機会を積極的に設けます。
3 生涯学習拠点施設やコミュニティ施設でのまちづくりや地域づくりの学習が積極的に 進められるよう,出前講座をはじめ講演会やワークショップなどの開催に努めます。
住民による主体的で積極的なまちづくりを進めるため,まちづくり活動に関するさ
まざまな場でのノウハウの学習,情報の共有,仲間づくりやリーダーの育成などに努
めます。
(2)住民主体のまちづくりに関する学習機会の提供
1
計画 策定 の趣 旨等
2
三原 市の 生涯 学習 をめ ぐる 現状 と 課題
3
生涯 学習 のま ちづ くり の基 本方 針
4
基本 施策 の展 開
資 料
編
1 地域づくりやボランティア活動への自発的な参加の啓発に努めます。
2 コミセン祭・トライアスロン大会など,地域の個性あるコミュニティ活動やイベント, 伝統行事等の活性化を推進します。
3 地域課題に対する積極的な住民自治活動の支援に努めます。
学習成果の生かし方はさまざまですが,各自の学習成果を社会や他者のために活用
することが求められています。住民の主体的で積極的な活動につながるよう,啓発や
成果活用の場づくり,仲間や組織づくりの推進を図ります。
(3)地域における学習成果の活用の促進
1 三原市まちづくり活動ルームの機能充実や活用促進を図るほか,組織や活動活性化の ためのアドバイザーの派遣やまちづくり活動助成などによる支援を行います。
2 住民活動団体の交流や連携ネットワークづくり,NPO活動の立ち上げなどを支援し ます。
3 市内に在る自主的なまちづくり活動を推進している住民活動団体に関する情報を積極 的に収集・把握するとともに,地域特性を生かした住民自治組織のあり方について先 進事例を研究し,新しい三原のまちづくりについて検討を進めます。
住民主体のまちづくりや住民と行政の協働のまちづくりには,地域やさまざまな場
でのグループや団体などのしっかりとした組織づくりも大切です。自主的なまちづく
り活動を行う住民活動団体の適切な支援に努めます。
(4)まちづくりを支える組織等への支援
5 学習活動を支える体制の整備
1 「生涯学習のまちづくり地域総合システム」(p46,図4)による全市的な生涯学習推 進体制を確立します。
2 地域における生涯学習推進支援組織等の機能強化を図り,幅広い学習活動の推進に努 めます。
三原市長を本部長とする「生涯学習推進本部」のもとに,行政全体の教育機能を総合
化し,緊密な連携を図りながら全庁的な取り組みになるよう,体制を整えます。
また,生涯学習に関係する高等教育機関や民間教育機関,社会教育関係団体,社会
福祉団体などとの連携協力体制を構築するほか,地域に根ざした生涯学習推進組織づ
くりについても,住民による主体的な取り組みが実現できる体制を整えます。
(1)推進体制の整備
1 平成19(2007)年に完成する約1,200人規模の固定客席を有する芸術文化センターを活 用し,文化振興の拠点として高いレベルの芸術・文化にふれる機会が確保されるよう, 指定管理者との連携を強化します。
2 地域への自信・誇り・愛着を持つことができる活気のある文化的な生活が営まれるま ちをめざすため,美術館の整備について研究します。
3 図書管理システムの導入を図り,市内4図書館のネットワークによる便利で充実した 体制を整備します。
4 三原リージョンプラザや三原運動公園,久井運動公園,白竜湖スポーツ村公園などの スポーツ施設の適切な改修を行います。また,気軽に使用できる生涯スポーツ施設の 充実に努めます。
5 生涯学習拠点施設の整備やコミュニティ施設等のオンライン化などの機能充実に努め るとともに,住民による自主的な管理・運営体制の強化を図ります。
住民の生涯学習活動の拠点は,これからの住民主体のまちづくりの拠点でもあり,
学習者も協力して適切な維持管理を図るとともに,計画的に施設の整備・充実を推進
し,学習環境の確保に努めます。
(2)施設の整備・充実
1
計画 策定 の趣 旨等
2
三原 市の 生涯 学習 をめ ぐる 現状 と 課題
3
生涯 学習 のま ちづ くり の基 本方 針
4
基本 施策 の展 開
資 料
編
1 生涯学習関係機関やボランティアセンターが連携し,また,大学や公益団体・企業等の 協力を得て,住民による講師や指導者・ボランティアの育成に積極的に取り組みます。
2 生涯学習講師・指導者バンクを整備し,積極的にPRを行い,活用します。
個人情報に配慮し,分かりやすく親しみやすいデータブックを編集し,注目・活用度を 高めます。
住民の学習ニーズに対応する指導者や住民主体のまちづくりのリーダーを育成する
ため,幅広い分野で講習会などを実施します。また,講師や指導者を登録し,活用す
るなどシステムの整備を図ります。
(3)指導者の育成と人材の確保・活用
ふれあい竹工作
芸術文化センター(ポポロ)