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大石(3回目) 最近の更新履歴 近畿大学産業理工学部 飯島研究室(2011年度)

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Academic year: 2018

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(1)

研究開発人材の確保

(2)

研究開発人材の確保

  日本の企業は研究開発費を多く支出している

が、その効率性は必ずしも高いとはいえない。  改善の対応策

  イノベーションの国際連携を進めることがあ るが、質の高い研究開発ストックを生み出すた めの人材の確保・充実が重要と考えられる。

課題

(3)

1

)研究開発と雇用

  日本において、研究開発人材は不足してい るのだろうか。

  ①人材が研究開発の実施に際して課題と なっている度合いを確認する。

(4)

小規模な企業ほど研究開発人材の確

保が課題

 ①

商品・サービスの開発に関する課題

を尋ねた内閣府「企業行動に関するアン

ケート調査」を見る。

 

 ②中小企業では人材不足があるため、

①のアンケート結果を企業規模別に集計

し、研究開発人材もそうであるのかを見

る。

 以上の

2

点について、検討する。

(5)

  (1) 「市場ニーズの把握」と

「研究開発・企画の人材確保」 が多くなっている。人的資本の 不足が重要な課題であることが 分かる。

  (2)

  ①小規模企業においては

「市場ニーズの把握」との回答 より多くなっており、ニーズを 把握していながら人材不足で商 品が開発できないという企業も 例外ではない可能性がある。   ②大規模企業では、「市場

(6)

 グラフのまとめ

(7)

小規模事業所では中堅研究者を中心

に賃金が下落

  人材が不足しており、その確保を図る場合 、賃金を始めとする待遇の改善等により人材 を惹きつけることが基本である。一般に、中 小企業の賃金水準は大企業と比べて低いため 、人材確保については困難が多いが、研究開 発人材も例外ではない。企業規模別研究者の

(8)

  (1)40 歳代までは年齢とともに上 昇する。この傾向は大企業ほど顕著で あり、賃金カーブが急である。大規模 、中規模の事業所では目立った変化は ない。小規模事業所では、賃金カーブ が中年層を中心に明確な下方シフトを 示している。大規模との差も拡大して おり、中堅研究者の確保にとって不利 な条件である。

  (2)

① 大規模事業所では、 2005 年と 201 0 年では年齢ごとの勤続年数のパター ンに大きな違いはない。

 ②中規模、小規模の事業所では、下 方シフトが観察され、中途での離職者 の増加が示唆される。

(9)

研究開発に前向きな企業は雇用も拡

研究開発人材の不足は、解決すべき課題で

(10)

結果

 (1)

①企業の雇用見通しを、国内の 研究開発を「維持」する企業と比べ ると、前者が後者より大きく増加さ

せる見通しとなっている。

  ②資本金別で分けると、規模の小 さい企業ほど雇用を多く増加させる 見通しとなっている。

  ③研究開発を「維持」する企業で は、資本金10億円以上では雇用を減

少させる見通しである。

(2) 新商品・サービスの開発強

化に当たり、研究開発人材の確保が 課題となっている企業の雇用見通し を見る。規模の大きい企業では予想 通りの結果だが、規模の小さい企業 はそうではないことが分かる。

(11)

2

)大学院卒業者の雇用

日本企業は伝統的には新卒採用者を自社で

(12)

工学系修士の就職率は高水準で

推移

研究開発人材という観点から、工学系修士

(13)

  注目される点

  ①工学系修士は、就職率が

8 ~ 9 割と高く、就職率は景 気変動の影響を受ける。 2010 年における工学系修士の就職

率の低下幅が相対的には小さ

く、企業からの根強いニーズ

があることを示唆している。   ②工学系では学部から大学

院への進学率が顕著に高まっ ている。景気低迷による学部

(14)

大学院卒業者の初任給は学部卒の

1

割強高い水準で安定

  ①工業系の卒業者への企業ニーズは高いが 、採用時の処遇に反映されるのか。

  ②企業の姿勢においても大学院卒の積極的 な採用が確認されるのか。 

(15)

    

  (1)客観的な指標の一つとして、大学院

(修士)卒と学部卒の初任給のデータを比 べる。

  ①製造業:この割合は、ほぼ同じであ るが、2010年には、倍率が低下している。   ②非製造業:水準にバラツキがある   ③報通信業:倍率が低くなっているが

、2010年においては1割を大きく上回る倍 率は観察されない。

結果

  初任給の水準からは、大学院修士卒業 者に一定程度配慮がなされているが、その 度合いは大きく変化していないといえる。 (2)内閣府「企業経営に関する意識調

査」で大学院卒の採用について尋ねている ので、調べてみる。

   加工型製造業や素材型製造業では、積 極的な企業がそれぞれ約15%、25%を占める が、非製造業では数%にしかすぎなかった 。

(16)

研究開発費割合が高い企業ほど博士

課程卒業者の採用割合を増加

(17)

  

  (1) 工学系の博士課程卒業者:

近年では、修士課程から博士課程 に進学する割合が低下しており、 今後の博士課程卒業者数の動向に 注意が必要である。就職率を見る と、リーマンショック後も、高い ため、一過性のものではなく、企 業が専門性を重視した採用方針へ

と転換しつつあることが示唆され ている。

  (2) 企業の売上高に占める研究 開発費割合と大学院卒業者に占め る博士課程卒業者の割合との関係

(18)

 まとめ 

  検討結果から、日本の企業活動において研 究開発の重要性が低下することは考えにくく 、企業における博士課程卒業者のニーズは、

参照

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