原子核の発見
https://sites.google.com/site/genshikakubutsurigaku/
原子核が人の大きさ程度だとすると。。。
原子: 山形市 (~20 km) 原子核: バランスボール (1 m)
陽子・中性子: ソフトボール (10 cm)
電子・クォーク: 花粉以下 (< 0.1 mm)
http://www.cpepweb.org/images/chart_details/Structure.jpg
原子・原子核・核子(陽子・中性子)・クォーク
10 km
ネットでの拾い物(http://blog.img-flow.com/2009/05/26/balanceball/)
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原子核の発見
原子の構造(20世紀の初め。今からおよそ100年前。) 負電荷をもつ電子が存在する
全体で中性電荷となるためには、正電荷をもつ粒子が必要
トムソン模型 (1903) 長岡模型(1904) ラザフォード模型(1911)
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1913年 ボーアの原子模型へと発展: 量子力学の誕生
ラザフォード模型・ラザフォードの実験とは?
実際に実験を行ったのはガイガーとマースデン(1911年)
ラザフォードはその実験結果についてラザフォード原子模型による解釈をこころみた
シンチレータ(蛍光物質)
硫化亜鉛(ZnS)シンチレータ (蛍光塗料の材料)
アイソトープ手帳 10版より
例)硫化亜鉛シンチレータの蛍光
アルファ線 4.784 MeV
アルファ線 5.490 MeV
アルファ線 金箔
コリメーター
シンチレータ
(蛍光物質)
ラジウム
遮蔽板
望遠鏡
アルファ線の散乱
http://sciwood.com/index.html
「サイエンスの森」より
霧箱
• 飽和蒸気中を放射線が通過する。
• 放射線の「電離作用」によって、陽・陰イオンができる。
• 出来たイオンが「核」となって霧が発生する。
飛行機雲
ウィルソン霧箱
1927年
アーサー・コンプトン 光の粒子性を示すコンプトン効果の発見
チャールズ・ウィルソン 蒸気の凝縮により荷電粒子の飛跡を観察できるようにする方法
(霧箱)の研究
もともとは気象現象解明を目指した研究。 「蒸気の凝結」 X線が凝結を促すことを発見。霧箱の発明(1895年)
アルコール等が封入された密閉容器の体積を急に変化させる
→ アルコールの「過飽和状態」をつくる
→ 『過飽和状態』上空の大気と同じような状態
→ なんらかのきっかけで「気体」は「水滴」に凝結する アルファ線、ベーター線等の放射線、それから放射線を利用した 研究に利用された。
エネルギーの単位(電子ボルト eV)
CERN-LHC 7 TeV 陽子 * 7 TeV 陽子 FNAL-テバトロン 1 TeV 陽子 * 1 TeV 反陽子
DESY-HERA 980 GeV 陽子 * 27.6 GeV (陽)電子
BNL-RHIC 100 GeV 陽子 * 100 GeV 陽子 (250 GeV 陽子) J-PARC 50GeV 陽子
KEK-Belle 8 GeV 電子 * 3.5 GeV 陽電子 Spring-8 8 GeV 電子
東北大学・核理研 1.2 GeV 電子 筑波・タンデム加速器 20MeV 陽子等
アルファ線 数 MeV
ベータ線 < 1MeV
ガンマ線 数十 keV~MeV
TeV (テラeV、テブ) =1012 eV GeV (ギガeV、ジェブ) =109 eV MeV (メガeV、メブ) =106 eV KeV (キロeV、ケブ) =103 eV 電子
荷電粒子の加速: 基本的には電位差による加速 電子1つを1Vの電位差で加速させる
1電子ボルト (エレクトロンボルト、 electron volt、 eV ) 1 V
1Vの定義
導体の二点間を1クーロンの電荷を運ぶのに1ジュールの仕 事が必要となるときの、その二点間の電圧 (V=J/C)
1 eV = 1.6 10-19 J
International System Unit Prefix
1918年 マックス・プランク
エネルギー量子の発見による物理学の進展への貢献
レーリー・ジーンズ則 ウィーン則
の両方を満たし、エネルギーの中間値付近での 二つの法則をつなげる事のできる法則を発見
波長が短い領域で、
光はエネルギー
E = hν
をもつ粒子 として振る舞う 光のエネルギーは連続的な値を取らない容器の中で定在波を生じる
つまり、波長は連続的でなく、飛び飛びの値をとる。
→ 光のエネルギーも飛び飛びの値を取る。
光は 「粒子」 として振る舞っているが、 そのエネルギーは 「波」 のように
とびとびの値を取る = 「量子」
光量子仮説
エネルギーと周波数・波長の関係
E =h h =6.6×10
−34Js
c =3.0×10
8m/s
E = 2 ℏ c
電磁場を考えてみると。。。
ℏ c=197 MeV ⋅ fm
E ⋅λ≈6×200 MeV ⋅ fm=GeV ⋅ fm= MeV ⋅ pm =keV ⋅ nm = eV ⋅ μ m
おおざっぱにいって
原子核 ~fm ~ GeV
原子 ~0.1 nm ~ 10 keV
可視光 ~ < μm ~ eV
ℏ=2 h
Particle Data Group
http://pdg.lbl.gov/
アルファ線の散乱
E
, p
E '
, p '
E '
A, p '
Aエネルギー保存則
運動量保存則
非相対論的運動学
E
= E '
E '
Ap
= p '
cos E '
Acos
0 = p '
sin − p '
Asin
p
2= 2 m E
http://sciwood.com/kiribako/kiribako5.html
ユークセン石は、ウランやトリウムを含む 黒色結晶状の放射性鉱物である。
α線の散乱
エネルギー保存則
運動量保存則
非相対論的運動学
E
= E '
E '
Ap
= p '
cos p '
Acos
0 = p '
sin − p '
Asin
p
2= 2 m E
p 'A= p ' sin sin
2 mAE 'A=2 mE ' sin
2 sin2 E 'A= E ' m
mA
sin2 sin2 E=E '
1 mmA
sin2 sin2
p2= p '2cos2 p '2Acos22 p ' p 'Acoscos p 'p 'A=2 mE '
sin sin
2 mE=2 m E 'cos22 mE 'sin
2 sin2
cos24 mE 'sin
sin coscos E=E '
cos2sin2 sin2
cos22 sin
sin cos cos
mmA=
−sin2 sin
2 sin2
cos22 sin
sin coscos
sin2 sin2
アルファ線の散乱
m
mA=
−sin2sin
2 sin2
cos22 sin
sin coscos
sin2 sin2
E
, p
E '
, p '
E '
A, p '
Ahttp://sciwood.com/kiribako/kiribako5.html
sin =
cos =
sin =
cos =
m
m A =
原子核が人の大きさ程度だとすると。。。 原子: 山形市 (~20 km) 原子核: バランスボール (1 m) 陽子・中性子: ソフトボール (10 cm) 電子・クォーク: 花粉以下 (< 0.1 mm)
http://www.cpepweb.org/images/chart_details/Structure.jpg
原子核の大きさ
ラザフォードはガイガーとマースデン の実験結果から、原子核の大きさが 10-14 m 以下である事を示した
散乱断面積
→ 標的の見かけの大きさ 原子 10-10 m
(~ 電子雲) 原子核 10-14 m
原子核との衝突 << 電子との衝突 10-28 m2 << 10-20 m2
原子核の大きさ
アルファ線
反対方向に散乱される場合
r0 の位置でアルファ線の運動エネルギーとクーロンポテンシャルが釣り合う
r
02 e Z e
E ~5 MeV
E = 1
4
0
2 Z e
2r
0=⋅
2 Z ℏ c
r
0= e
2
4
0
ℏ c =
1
137
微細構造定数Z
Au=79
E
=5 MeV
ℏ c=197 MeV⋅fm
r
0=
原子核の大きさ: アルファ線の散乱
電離作用により1つのイオン対を作るのに必要な平均エネルギー 40 eV
→ アルファ線のエネルギー 4 MeV
→ 1つのアルファ線が、霧箱中で作るイオン対
~ 4×10
6eV / 40 eV = 10
5対
→ 1つのアルファ線が電子(=原子)と散乱する回数 10
5回
原子に対する原子核の大きさ 10
-4→ 原子核と散乱する割合 10
-81つのアルファ線が霧箱中で、原子核と散乱する回数 10
-3回
つまり、1000本程度のアルファ線を霧箱中で観測すれば、
原子核との大角度散乱を観測できる?
ガイガーとマースデンの実験結果
アルファ線8000個中の1個が後方散乱
自然 単位系 (Natural Unit)
自然単位系:ℏ=1
c =1
0=1
真空誘電率光速プランク定数
eV /c eV
eV /c
2 eV
ℏ c 1
運動量 → エネルギー
質量 → エネルギー
E 2 =( p c ) 2 +(m c 2 ) 2 → E 2 = p 2 +m 2
ℏ c=197 GeV⋅fm → 1
c 1
長さ/時間→1 長さ = 時間エネルギー・長さ→1 長さ = エネルギー-1
「長さ」「時間」 エネルギー
-1を次元にとる
「運動量」「質量」 エネルギー を次元にとる
ファインマン曰く
「hbarやcを残しておくのは全く時間の無駄というものだ」 主に素粒子物理学・高エネルギー物理学で使われる単位系
原子核物理の教科書でも時々使われているので注意
自然 単位系 (Natural Unit)
σ= 8 π
3 (
α ℏ
m
ec )
2
σ= 8 π α
2
3
1
m
e2自然単位系
α= 1
137 ∼
1
√ 2 ×10
2m
ec
2=0.511 MeV
ℏ c =197 MeV⋅fm=1
σ= 8 π
3 (
α ℏ c
m
ec
2)
2
数値計算には
具体的な数字が必要 トムソン散乱全断面積:
低エネルギーでの光子と自由な荷電粒子との散乱
簡単に数値計算するための変形 教科書にのっている式
微細 構造定数 Fine Structure Constant
α= e
2
4 π ε
0 ℏ c
ℏ c=197.3 MeV⋅fm
MeV ⋅ fm = 10
6×(1.602×10
−19J ) × 10
−15m
MeV ⋅fm =10
6×(1.602×10
−19)×10
−15N ⋅m
2e
24 π ϵ
0=e
2
μ
0c
24 π
e =1.602×10
−19C
c =2.998×10
8m /s
α= (1.602 ×10
−19
)
2×10
−7×(2.998×10
8)
2197.3 ×10
6×(1.602×10
−19)×10
−15=
1.602 ×10
−10×(2.998)
2197.3 ×10
−9=
1
197.3
2.998
2×1.602×10
−1α= 1
197.3 /1.440 =
1
137
=(1.602×10
−19C )
2×10
−7N ⋅(C /s)
−2×(2.998×10
8m /s)
2=(1.602×10
−19)
2×10
−7×(2.998×10
8)
2N ⋅m
2μ
0=4 π×10
−7N A
−2=(1.602×10
−19C )
2×10
−7N ⋅A
−2×(2.998×10
8m /s)
2ϵ
0=1 /μ
0c
2