調査研究報告 Research Report
よみがえった昆虫たち
-南蒲生 / 砂浜海岸エコトーンモニタリングサイトの 800 日-
五十嵐由里
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・ 斎藤勝雄
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・ 高橋雄一
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宮城昆虫地理研究会
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Yuri IGARASHI, Katsuo SAITO and Yuichi TAKAHASHI: The Insects Revived―800
Days at “Minami-Gamou Ecotone Monitoring Site”―
1 〒 981-3214 仙台市泉区館 2-25-4 五十嵐方 The Geoentomological Society of Miyagi, C/O IGARASHI, 2-25-4 Yakata, Izumi Sendai, Miyagi, 981-3214 Japan
Ⅰ . はじめに
私たちが参加している南蒲生 / 砂浜海岸エコトー ンモニタリングネットワークは,水辺と陸の境界領域
(エコトーン)に暮らす生き物たちが,東日本大震災 の引き起こした大津波によって受けた損傷と,自立 的に再生していく過程を調査している。宮城県仙台 市宮城野区岡田の海岸林から汀線までに設けた調 査区を南蒲生 / 砂浜海岸エコトーンモニタリングサ イト(以下モニタリングサイト)と名付けて震災直後 から観察し,人と自然にとってよりよい復興の姿を 模索する試みを続けてきた。
私たちは,このモニタリングサイトとその周辺域 において昆虫類が受けた被害と回復状況を把握し, 記録にとどめることを目的として,2011 年から調査 を開始した。ここでは 3 年目に入った調査の概要を, 一部既報(郷右近ほか, 2012)を元に紹介したい。 調査地は宮城県仙台市から福島県との県境に達 する仙台湾南部海岸の北部に位置している(図 1)。 同海岸は長さ約 50km と,砂浜海岸としては国内有 数の規模を誇るが,近年の侵食に加え東日本大震 災による地盤沈下で砂浜の面積が大きく減少した。 ただし仙台市宮城野区から若林区にかけては沈下 量もやや小さく,砂浜が比較的広く残されている。 調査は貞山堀を挟んで海側・陸側のモニタリング サイト(仙台市宮城野区岡田)を中心に行い,仙台 市若林区荒浜までの砂浜も調査範囲とした。
昆虫類は移動能力の高い種が多く,また世代の サイクルが短い種が多い。震災後は生息状況に急
激な変化が予想されたため,2011 年には 7 月から 10 月,2012 年には 4 月から 10 月の間に,毎月 2 ~ 3 回の調査を行った。方法としては捕虫網や水網を 用いての見つけ採り,スウィーピング(すくい採り), ビーティング(叩き網),砂篩いなどの任意採集のほ か,ライトトラップ(灯火を用いた夜間採集),ベイト トラップ(誘因材を用いた落とし穴採集)を行った。
図 1 調査地区位置図
また郷右近勝夫氏には,マレーズトラップ(飛翔性 昆虫をとらえるテント型の装置)で採集されたハチ目 以外の昆虫類をご恵与いただいた。記して御礼申し 上げる。
本調査は,文部科学省私立大学戦略的研究基 盤形成支援事業(東北学院大学 S1103002)と東北 学院大学学長研究助成事業の一環として実施され た。
Ⅱ . 大津波がもたらした被害
2011 年 7 月上旬に踏査した時点では,根の残っ た植物は積もった砂の上に緑の枝葉を伸ばしてはい たが,砂の表面はなめらかで,生き物の気配自体が 消えていた。昆虫の食物や隠れ場所にもなる植物の 遺骸はヨシの枯れ茎を含めほとんど見あたらず,傷 んだマツが降らせた枯れ葉が部分的に砂を覆ってい た。このとき確認できた昆虫は数種数頭に過ぎない。 一時期報道されていた被災域での 「ハエ」 の大発 生は周辺の水田跡などで見られたが,モニタリング サイト内部にまでは及んでいなかった。
この後昆虫相は回復に向かうことになるが,それ までの被害状況をまとめると次のようになる。
◇海浜性の昆虫が非常に少なく,ヒョウタンゾウム シ類(ゾウムシ科)やハマヒョウタンゴミムシダマシ
(ゴミムシダマシ科)などの一般的な種が確認でき なかった。
◇オサムシ ・ゴミムシ類,ハネカクシ類など地表性 の甲虫類が非常に少なく,ほとんど撹乱されていな いように見えた松林の林床でのベイトトラップでも 確認できなかった。
◇ハムシ類(食葉性),ゾウムシ類(食材性)の種 類が極端に少なく,加えてハラヒシバッタ(ヒシバッ タ科),ノミバッタ(ノミバッタ科)など,どこにでも 普遍的に生息している種が確認できなかった。
◇ウスバカゲロウ,クロコウスバカゲロウ(以上ウス バカゲロウ科)の幼虫が砂地に作るすり鉢状の巣(い わゆるアリジゴク)が確認できなかった。
◇確認されたトンボ科の種はいずれも域外からの飛 来と考えられ,大きく育ったヤゴなど,前年から当 地で幼生期を過ごして津波を生き延びたという証拠 は見つからなかった。
以上の事例から,モニタリングサイトの地表付近 や淡水中に生息していた昆虫類は,大津波による
撹乱を受けたことと長時間海水に浸かったことで, 一度はほぼ姿を消した(視認できない程度に激減し た)と言えるだろう。またハムシ類を初めとした植 食性昆虫の少なさについては,直接のダメージ以外 にも,大津波によって植生が一時的に貧弱(単調) になったことも影響していたと考えられる。
Ⅲ . モニタリングサイトの昆虫相
1. 概要
2011 年の盛夏以降は秋期まで,全体としては昆 虫類の種類数 ・ 個体数ともに急速に増加していき, 最終的に 12 目 94 科 314 種の昆虫が記録された。 翌 2012 年には 12 目 91 科 291 種が記録され,うち 152 種は新たに確認された種であるが,これは調査 方法や範囲が前年と同一でないためと思われる。2 年間に確認された昆虫類の中から,本調査地を特 徴付ける環境と関係の深い種などについて,以下に まとめてみる。
(1) 海浜的環境に生息する種
これまでの調査で得られた海浜 ・ 準海浜性の主 な種を表 1 に示した。ここで海浜性の種とは,砂浜
・ 海水の入る湿地 ・ 干潟 ・ 磯などの海辺特有の環境 にのみ生息する種をいい,準海浜性の種とはそのよ うな海浜環境に分布の中心がある種をさすものとす る。
確認できた海浜性の種はすべて砂浜に生息する 種で,本調査地の立地を反映している。これらはお おむね自然度が中程度以上の海浜環境に生息する 種であるが,この中でハマスズ(ヒバリモドキ科)は, より自然度の高い砂浜でしか見ることができない。 またニッポンハナダカバチ(ドロバチモドキ科)は, 全国規模で急激にその生息地と個体数を減じてい る。
(2) マツ林に生息する種
幼虫がマツ類の新梢や球果に穿孔するマツズアカ シンムシ(ハマキガ科)(井上ほか, 1982),マツ類 の葉を食べるフタヤマエダシャク(シャクガ科),マ ツ類の枯死材を食べるクロカミキリ(カミキリムシ 科),ニセマツノシラホシゾウムシ(ゾウムシ科),オ オゾウムシ(オサゾウムシ科)などが確認された。 また食性は明かでないが,マツ林に好んで生息する
(初宿, 2012)ジュウロクホシテントウ(テントウムシ 科)も得られている。
(3) 低地の水辺に生息する種
フタスジオオウンカ(ウンカ科)は,沿岸地域や 河川沿いのヨシ原に生息する種(吉田, 2010)で, モニタリングサイトのヨシ原で採集された。海岸林 内の窪地にできた水たまりでは,ハイイロゲンゴロウ
(ゲンゴロウ科)が多数観察されたほか,ミゾナシ ミズムシ(ミズムシ科)やコマツモムシ(マツモムシ科) が確認された。
2 . 回復状況
(1) 在来種の復活
以前から生息していた種が生き残り,新成虫の出
現期になって目につくようになる例が,特に海浜性 の種で多く見うけられた。ヒョウタンゴミムシ(オサ ムシ科, 写真 1)やスナムグリヒョウタンゾウムシ(ゾ ウムシ科, 写真 2)は飛ぶことができないが, 2011 年の夏に少数確認された。
砂浜に生息する種は活動期であっても活動時間 以外は砂の中に潜っていることが多く,越冬時には 低温や乾燥などの影響を受けないように,ステージ にかかわらずある程度の深さまで潜ることが予想さ れる。大津波に見舞われた 3 月はまだ越冬中だった ことが幸いし,撹乱の届かない部分にいた個体がわ ずかに生き残ったものと考えられる。
表 1 調査地で得られたおもな海浜 ・ 準海浜性の昆虫類
回復傾向は 2013 年も続き,ハマエンドウやハマヒ ルガオなど砂浜植生の回復につれて,砂浜に住むス ナムグリヒョウタンゾウムシ(ゾウムシ科),アカアシ コハナコメツキ(コメツキムシ科)などの海浜性の昆 虫が多数観察されるようになった(写真 3)。 これらは震災前には生息地を失いつつあった種 であり,津波によって砂浜的環境と植生が拡大した ことで個体数を増したと考えられる。被災域全体で も,復旧工事によって影響を受けていないところで は同様の傾向にある。
(2) 進出した種の繁栄
1 年目には,大津波がもたらしたニッチにいち早く 進出した種が繁栄している様子が観察された。それ らと関わりあう種の動向とともに,下記に示す。
◇津波で裸地化した砂地にコマツヨイグサが繁茂 し,それを食草とするセスジスズメ(スズメガ科) の幼虫(写真 4)が増えた。同様にアカザ科の植物
にはシロオビノメイガ(メイガ科)が発生し,おびた だしい個体が観察された。
◇海岸林内の水たまりにボウフラやミジンコが発生 し,これらをエサとするゲンゴロウ類やトンボ類が 爆発的に増え,幼虫も多数確認された(写真 5)。 マツの根返りあとの小さな水たまりにはウスバキトン ボ(トンボ科)各齢の幼虫がひしめき合っていたが, 規模に対して個体数が多すぎ,小さな幼虫が大きな 幼虫のエサになっている状態と思われた。
◇植物にアブラムシ類が発生していて,それを捕食 するテントウムシ類やクサカゲロウ類が多く確認され た。またアブラムシ類に依存するアリ類の個体数も 多く,それを追うようにして,クロコウスバカゲロウ の幼虫の巣が多数確認されるようになった。
◇他の植物類にも,一次消費者であるコガネムシ類 やガ類の幼虫が増え,次第に上位の捕食者である ゴミムシ類,カマキリなども見られるようになった。 写真 1 砂浜の漂着物の下で暮らすヒョウタンゴミ
ムシ(2011 年 8 月 2 日 , 若林区荒浜)
写真 3 ハマエンドウの根元の砂を掘ると、スナム グリヒョウタンゾウムシ(円内 : 菅野洋撮影)が見 つかった(2013 年 4 月 16 日 , 宮城野区岡田)
写真 2 砂浜植生に依存するスナムグリヒョウタンゾ ウムシ(2011 年 8 月 2 日 , 若林区荒浜)
写真 4 砂浜に繁茂するコマツヨイグサを食べて成 長したセスジスズメの幼虫(2011 年 8 月 2 日 , 若 林区荒浜)
このように繁栄を見せた種は必ずしも普通種とは 限らず,まとまった数が観察される機会の少ない種 も含まれる。安定した環境ではうかがい知ることが できないが,パイオニア的性格を持った種と言える のかもしれない。
(3) 植食性昆虫の増加
前項で述べたセスジスズメ,シロオビノメイガの 発生は,2 年目には食餌植物の勢いが弱まったこと に呼応するようにかなり沈静化した。2 年目に目立っ たのがスカシタゴボウなどのアブラナ科植物で,被 災域全体でモンシロチョウ(シロチョウ科)が多数 発生した(写真 6)。被災後に人為の影響を受けた 荒れ地にはアワダチソウ類が繁茂し,外来種である アワダチソウグンバイ(グンバイムシ科)が確認され た。
植物が進入する速度や順序には,種ごとの違いが あるのが感じられたが,全体としては種類が増え, 昆虫の種数も増加しているようである。カメムシ目で は植食性の 20 種が,2012 年には新たに記録された。 また 1 年目に比べて 「花」 が増えたためか,蜜や花 粉を成虫の食餌とするハナアブ科の昆虫が 2 種から 10 種に増えた。
(4) 食材性昆虫の増加
マツ類の倒木や枯死木に集まるのではないかと予 想していたゾウムシ類やカミキリムシは,1 年目には, 確認できた種類数,個体数ともわずかであった。こ れは,被災域全体で大量の枯死木が生まれたため に集中しなかったことと,(個体数を増した)次代の 成虫が出現するのに必要な時間が経過していなかっ たことによると思われる。
2 年目には枯死したマツ類の分解が本格化し,カ
ミキリムシ科の昆虫は 1 年目の 1 種から 8 種に,ゾ ウムシ類が 1 種から 4 種に増えた。キツツキ類が昆 虫を食べたことによると思われる痕がびっしり付け られた立ち枯れもあり,樹皮下にはまだ多数のゾウ ムシの幼虫が観察できた。この幼虫はモニタリング サイトで一番多く確認されているニセマツノシラホシ ゾウムシ(写真 7)であると思われる。
松枯れの原因となる線虫を媒介するマツノマダラ カミキリ(カミキリムシ科)は,これまでのところモ ニタリングサイトでは確認されていない。この種は枯 れて間もない木を産卵対象とするため,津波後最初 の産卵期である 2011 年の夏には,被災域で大量に 枯死したマツ類はすでに産卵に適した状態になく, 当初懸念したような大発生は見られなかったという
(永幡, 2011)。
(5) 地表性昆虫の増加 写真 5 ギンヤンマの幼虫とコマツモムシ(矢印)
(2011 年 9 月 11 日 , 宮城野区岡田)
写真 6 2012 年の秋に大発生が目立ったモンシロ チョウ(2012 年 9 月 30 日 , 岩沼市寺島)
写真 7 穴だらけの立ち枯れ(右上 : 部分 )(2013 年 5 月 10 日 , 宮城野区岡田) 積み上げられた枯死 木の樹皮下で羽化したニセマツノシラホシゾウム シ(右下, 2012 年 6 月 24 日 , 名取市広浦)
地表付近で生活するゴミムシ類,ハネカクシ類が, 個体数・種類数ともに増加した。ゴミムシ類では 17 種が新たに記録され,なかでもゴモクムシ類が顕著 に増えた。ゴミムシ類の食性は肉食・雑食さまざま であるが,ゴモクムシの一部は植物の種子に依存す るので,植物相の回復が直接影響しているのかもし れない。
3 . かかわりあいの多様化
(1) 捕食性昆虫の増加
1 年目の後半から多数の巣が観察されるように なったクロコウスバカゲロウは翌年になって多数が 羽化したものと思われ,ライトトラップ,マレーズト ラップで一定数採集された。2012 年には津波跡の 砂地の裸地にコニワハンミョウ(ハンミョウ科, 写真 8)が多数発生し,春から秋までおびただしい数の 個体が観察された。これらの幼虫は地表に巣を作 る待ち伏せ型の捕食者である。大発生を支えるだ けの獲物がいたことになるが,その大きな部分を占 めると思われるアリ類は,種類数・個体数ともに豊 富であった。また幼虫が食材性の昆虫(カミキリムシ, ゾウムシなど)を捕食するラクダムシ(ラクダムシ科) も確認された。
コニワハンミョウは被災域全体で多産していて, 名取市の広浦周辺ではハンミョウ類の幼虫に寄生す るとされるツヤアリバチ(アリバチ科)も確認された。
(2) 水たまりの生態系
陸側サイトに雨水由来の水たまりがあり(写真 9), 早くも 1 年目の秋にはミジンコなどをえさにトンボ類 やゲンゴロウ類の幼虫が爆発的に増えたことは前述 した。この水たまりは 2012 年の早春と盛夏にそれ
ぞれ干上がっていて,夏の異常渇水は別としても, 恒常的なものでない可能性があった。
しかし降雨後の 2012 年 5 月にはトンボ類の幼虫 や多数のタマカイエビ(甲殻類)が,9 月にはきわめ て多数のカゲロウ類(カゲロウ科)の幼虫,コミズ ムシ類(ミズムシ科),ゲンゴロウ類が確認されるな ど,水が溜まりさえすれば,ただちに多種多数の生 き物が戻ってくる様子が観察された。
以上のように 2 年目は,植物と一次消費者という 基本的な関係だけでなく,昆虫同士のより高次の関 わり合いも成り立っていることが観察された。また, いったん干上がった水たまりにも短時間で生態系が 成立するなど 「体力が付いた」 ともいえる事例も確 認することができた。回復過程はさらに一段階進ん だと言えるだろう。
I V. あとがき
ヨシの葉擦れは耳にしたはずだが記憶にない。 いずれ植生の回復にともなって非被災域から昆虫が 移り住んでくるだろうことを理解はしていても,生き 物がいないという,降ってくるような沈黙は胸を締め 付けた。けれども転倒を免れたマツの樹幹に,こ の林で 1 年かけて成長,羽化したと思われるシロス ジコガネ(コガネムシ科, 写真 10)を見つけたときは, 他の昆虫も生き残っている!という希望がかすかだ が確かに見えたような気がした。
その日からモニタリングサイトを見守って 800 日を 越えた。しかしこれからの月日は,おそらく有限で ある。海岸林復旧工事で息の根が止められようとし 写真 8 ゴミムシの一種をとらえて食べているコニワ
ハンミョウ(2013 年 5 月 10 日 , 宮城野区岡田)
写真 9 たびたび干上がりながら多くの昆虫にすみ かを提供している水たまり(2012 年 5 月 31 日 , 宮城野区岡田)
ているのだ。海岸林の復旧 = 植林は盛土とセットで あること。そして復旧だから基本的にアセスメント は行われないこと。それは震災後まもなく,地元民 である私たちの知らないところで決定されたことで, これを覆すことはできないのだという。私たちが生 き物の再生を目の当たりにし,保全を強く申し入れ てきたモニタリングサイトも,あとは 「どう」 盛土す るかしか検討の余地は残されていない。大津波でも 滅びなかった生き物が,遠からず人為で津波以上の ダメージを受け,二度と戻って来ないかもしれない のだ。
私たちにできることは,生き物たちを看取ること 以外残っていないという良くない想像が現実になり
つつある。宮城県では自治体ごとに災害危険区域 が設定されていて,盛土して植林したからといって, 人が元の土地に暮らせるとは限らない。他県の自治 体で東日本大震災のような大災害を想定した復旧復 興計画を立案する際には,どうか絶対に同じ轍を踏 まないでいただきたい。人と生き物にとってよりよい 環境で建て直すことを,未来に対して謙虚に,固く 誓って欲しい。
文献 ・ 資料
郷 右近勝夫 ・ 五十嵐由里 ・ 斎藤勝雄 ・ 高橋雄一
(2012) 南蒲生 / 砂浜海岸エコトーンモニタリン グサイトと周辺域における大津波被災後の昆虫相 について . インセクトマップオブ宮城 36:1,3-21. 井上寛 ・ 杉繁郎 ・ 黒子浩 ・ 森内茂 ・ 川辺湛(1982)
日本産蛾類大図鑑, 968 + 948pp. 講談社, 東 京 .
永幡嘉之(2011) マツノマダラカミキリ. 世界のブナ の森 2011-11-6, http://ameblo.jp/rosalia−coelestes/ entry−11070840169.html
初宿成彦(2012) 大阪のテントウムシ.
http://www.mus−nh.city.osaka.jp/shiyake/ladybird. html
吉田進(2010) 千葉県でフタスジオオウンカを採集 . 月刊むし 475: 44 - 45.
受付日 2013 年 7 月 6 日 受理日 2013 年 11 月 5 日 写真 10 転倒を免れたマツの樹幹に止まっていた
シロスジコガネ(2011 年 7 月 9 日 , 宮城野区岡田)