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学部 マクロ経済学 I Masumi Kawade Site x104uma

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Academic year: 2018

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(1)

マクロ経済学 I 第 4 講 講義ノート 1/ 2

4 経済の全体像を理解する: マクロ経済的視点

4.0 今回のアウトライン

A. マクロ経済学独特な様々な見方を理解し、基本的な統計値を覚える

4.1 マクロ経済独特の見方:フローとストック

A. 変化するものをフロー (flow)、蓄積をストック (stock) という

B. t 時点の期首資本ストック (K

t

) と投資 (I

t

)、固定資本減耗 (D

k,t

) で求まる

K

t+1

= I

t

+ K

t

− D

k,t

(4.1)

4.2 マクロ経済独特の見方:物価と実質

A. GDP は市場価格で測られるが、それだけでよいか?名目と実質の 2 つの視点

1. 名目とは

(1)

で計り、実質とは財・サービスの

(2)

で計る

B. GDP をはじめ、マクロ経済の需要項目には名目と実質の 2 つの値がある

1. 名目 GDP と実質 GDP、名目消費と実質消費、・ ・ ・名目輸出と実質輸出

C. 名目と実質は

(3)

(deflator:物価指数) を調整の有無の違い

名目値 = 実質値 × デフレータ (4.2)

⇒ 例:GDP 名目 GDP = 実質 GDP × GDP デフレータ (4.3)

D. マクロ経済学では GDP デフレータは

(4)

として重視

E. 生活に密着した物価として、消費者の購入時の物価である消費者物価指数 (CPI)

や企業の仕入れ際の物価である企業物価指数 (CGPI) がある

1. 物価指数にはラスパイレス指数、パーシェ指数がある

2. 通常、ラスパイレス指数は過去を基準、パーシェ指数は現在を基準

3. ラスパイレス指数は消費者物価指数や企業物価指数、パーシェ指数は GDP デ

フレータで計算される

Ver. 2.1 Masumi Kawade, 2017

(2)

マクロ経済学 I 第 4 講 講義ノート 2/ 2

4.3 マクロ経済独特の見方:変化率

A. 経済学では変化量に加え、実生活で実感に近い変化率も重要

B. 例えば、経済成長率である GDP 成長率は t 時点の GDP を GDP

t

で表すと

t 時点の GDP 成長率 = GDP

t

− GDP

t−1

GDP

t−1

(4.4)

C. t 時点のデフレータ P

t

で表すと物価変化率 (インフレ率) が求まる

物価変化率 (インフレ率) = P

t

− P

t−1

P

t−1

(4.5)

D. 物価変化率 (インフレ率) がプラスで持続するとインフレーション、マイナスで

持続するとデフレーションという

4.4 マクロ経済と統計:統計による様々な描写

A. マクロ経済で統計データは経済を映す鏡であり、経済理論と統計の見方は一体

B. 一国の実物、金融、資産などの経済関係を整合的に統計データとして表現した

ものを国民経済計算体系 (SNA: System of National Account) という

C. 名目と実質にも注意を向けつつ、GDP と需要項目の比率を見てみよう

1. 名目 GDP の規模は約

(5)

兆円、民間消費は名目 GDP 比で約

(6)

%

D. 資産のストックの変化を見てみよう

1. 正味資産は約

(7)

兆円、対外純資産は約

(8)

兆円

4.5 確認問題

4.5.1 次の文章の正誤について答えなさい

A. 消費、投資、政府支出、輸出、輸入といった需要項目はフローである

B. 物価変化率がマイナスの場合、デフレーションという

C. 近年の日本の GDP は約 2800 兆円程度ある

D. 日本の GDP において民間消費は約 60%を占める

Ver. 2.1 Masumi Kawade, 2017

(3)

参考資料:日本のマクロ経済の概観(年度)

表1.国内総生産と国内資産

(水準:10億円) GDP(名目) GDP(実質) GDPデフレータ 総資産 正味資産 対外純資産

2004 502,761 497,913 101.0 8,577,520 2,956,547 185,797

2005 505,349 507,158 99.6 8,981,401 2,959,474 180,699

2006 509,106 516,038 98.7 8,998,856 3,046,820 215,081

2007 513,023 525,470 97.6 8,915,916 3,160,336 250,221

2008 489,520 505,795 96.8 8,510,460 3,146,253 225,908

2009 473,934 495,498 95.6 8,459,592 3,076,572 268,246

2010 480,233 512,423 93.7 8,490,687 3,022,470 255,906

2011 473,905 514,413 92.1 8,448,330 2,999,247 265,426

2012 474,475 519,632 91.3 8,668,644 2,987,140 296,315

2013 483,110 530,592 91.1 9,294,561 3,048,676 325,007

表2.国内総生産の構成

(比率:名目GDP比) 最終消費支出 政府最終消費支出 総固定資本形成 在庫品増加 輸出 輸入 純輸出

2004 57.4% 18.3% 22.2% 0.3% 13.4% 11.6% 1.8%

2005 57.9% 18.3% 22.4% 0.1% 14.9% 13.6% 1.3%

2006 57.6% 18.1% 22.8% 0.1% 16.5% 15.1% 1.4%

2007 57.4% 18.2% 22.5% 0.3% 18.0% 16.4% 1.6%

2008 58.9% 19.0% 22.2% 0.3% 16.1% 16.4% -0.3%

2009 60.0% 19.9% 20.3% -1.1% 13.6% 12.7% 0.9%

2010 59.2% 19.9% 20.0% -0.1% 15.4% 14.5% 0.9%

2011 60.4% 20.4% 20.8% -0.3% 15.0% 16.3% -1.3%

2012 60.8% 20.5% 21.1% -0.3% 14.8% 17.0% -2.2%

2013 61.4% 20.4% 22.3% -0.8% 16.6% 19.9% -3.3%

表3.国内総生産と物価の変化

(変化率:前年度比) GDP(名目) GDP(実質) GDPデフレータ 消費者物価 企業物価

2005 0.5% 1.9% -1.3% -0.2% 1.9%

2006 0.7% 1.8% -1.0% 0.2% 2.0%

2007 0.8% 1.8% -1.0% 0.4% 2.3%

2008 -4.6% -3.7% -0.9% 1.1% 3.2%

2009 -3.2% -2.0% -1.2% -1.7% -5.2%

2010 1.3% 3.4% -2.0% -0.5% 0.5%

2011 -1.3% 0.4% -1.7% -0.1% 1.3%

2012 0.1% 1.0% -0.9% -0.3% -1.1%

2013 1.8% 2.1% -0.3% 0.9% 1.9%

参照

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