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10月23日 中間発表2 専門ゼミ 卒業論文

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Academic year: 2018

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(1)

平成25年度卒業論文

「浪人することで学歴コンプレックスなってし

まう?」

所属ゼミ 村沢ゼミ

学籍番号 1100401107

氏名 中司 雄也

大阪府立大学経済学部経済学科

1

(2)

要約

浪人は大学入学者の中でみると学歴コンプレックスがある。現役合格者と浪人を比較する と、後者がどんな学校を出たかによって人生が決まると考えている割合が高い。このこと から、子供に高い教育をするべき人の割合が高くなったと判断できる。しかし、大学入学 者とそれ以外で比較すると、後者が学歴コンプレックスを抱えていると判断できる。 中村(2008)によると、「高学歴志向は、基本的に年齢を重ねるにしたがって高まって いく(女性では 30~40 代の子育て期の年齢層でさらに高まる)年齢効果を基礎としなが ら、1995 年からの 10 年間の雇用情勢の厳しさもあって、男性の中高年以下の働きざか りの年齢層を中心に高学歴志向の時代的上方シフトの兆候が見られた。」ということであ る。

(3)

目次

第 1 章 はじめに ... 4

第 2 章 先行研究 ... 5

第 3 章 データ 1.SSM ... 6

2分析………..…….7

3.結果……….…..11

結論/論議(現在仮説段階)...12

謝辞 ... 13

参考文献 ... 14

(4)

3 第1章 はじめに

浪人は大学入学者の中でみると学歴コンプレックスがある。現役合格者と浪人を比較する と、後者がどんな学校を出たかによって人生が決まると考えている割合が高い。このこと から、子供に高い教育をするべき人の割合が高くなったと判断できる。しかし、大学入学 者とそれ以外で比較すると、後者が学歴コンプレックスを抱えていると判断できる。 中村(2008)によると、「高学歴志向は、基本的に年齢を重ねるにしたがって高まって いく(女性では 30~40 代の子育て期の年齢層でさらに高まる)年齢効果を基礎としなが ら、1995 年からの 10 年間の雇用情勢の厳しさもあって、男性の中高年以下の働きざか りの年齢層を中心に高学歴志向の時代的上方シフトの兆候が見られた。」ということであ る。

(5)

第2章 先行研究

中村(2008)では 1995 年 SSM 調査データ(A 票・B 票を両方使用)および 2005 年 SSM日本調査データ(留置 A 票・留置 B 票を両方使用)を用い、高学歴志向の趨勢に焦 点を絞って分析してある。本稿では学歴と浪人との関連性を分析する。

以下は中村(2008)から引用した高学歴志向の人物である。

「高学歴志向は、基本的に年齢を重ねるにしたがって高まっていく(女性では 30~40 代 の子育て期の年齢層でさらに高まる)年齢効果を基礎としながら、 1995 年からの 10 年 間の雇用情勢の厳しさもあって、男性の中高年以下の働きざかりの年齢層を中心に高学歴 志向の時代的上方シフトの兆候が見られた。一方で、男女ともに最高年齢層では、団塊世 代の影響もあって高い高学歴志向が格差なく広がっている様子が見られ、また女性の若年 層では従来にもまして高学歴志向を持たない世代の参入が観察された。階層の効果という 点では、男性の中高年層及び女性の全年齢層において時代的な格差拡大傾向が見られ た。」

中村(2008)は上記のように結論付けられている。この研究からは子供に対しての高学 歴志向は示せているが自分自身の学歴に関しては示せていない。したがって、本稿は自分 自身の学歴に関して分析する。そして、浪人が学歴コンプレックスがあるか分析する。

(6)

5 第 3 章 データ

1.SSM

社会階層と社会移動全国調査,別名 SSM(Social Stratification and Social Mobility) 調査は,日本で最も伝統のある大規模な社会調査の一つで,1955 年の第 1 回調査(日本 社会学会による)以来 10 年ごとに実施されている。

 今回の 2005 年調査は第 6 回にあたり,2005 年 SSM 調査研究会により実施されたも のである。

 終身雇用制の崩壊,フリーターの増加,パート・アルバイトの増加など,労働市場の流 動化が指摘されるなか,今回の調査では,流動性と階層・不平等の関係を解明することを 目指している。また,流動性の高まりという時代背景のなかで,人びとがどのようなキャ リア(職業経歴)をたどるのか,そして自身のキャリアをどのように考えるのか,といっ たキャリアをめぐる問題群の解明も主要なねらいとなっている。

 また,今回の調査では,日本・韓国・台湾,さらに質問によっては欧米との確かな比較 をするための調査設計がなされており,国際比較調査として発展させたものとなっている。

 調査票は面接票と留置票に分かれており,留置票には A 票と B 票の 2 種類がある。 調査対象は、2005 年 9 月 30 日現在満 20 歳~69 歳の男女。

調査は面接法と留置法を組み合わせて行う。留置法とは、調査者が質問票を持って、回答 者を訪ね、調査の目的・趣旨・記入の方法などを説明し、回答を記入しておいてもらう方 法である。面接調査票には枝分かれの多い設問など回答が複雑な設問を組み込み、留置調 査票には回答が容易な設問やプライバシーへの配慮が強く求められる設問を組み込んでい る。

今回の分析では中村(2008)と同じデータを用いるため、2005 年 SSM 日本調査データ

(留置 A 票・留置 B 票を両方使用)を使用する。分析結果に間違った影響を与えるので

「回答したくない」「わからない」「無回答」は除いてある。

(7)

分析

1 質問内容「子供には出来るだけ高い教育をしたほうが良いか」 回答内訳(全体)

回答 回答人数(人) 割合(%)

1.そう思う 495 18

2.どちらかとそう思う 1065 39

3.どちらかとそう思わない 610 23

4.そうは思わない 538 20

合計 2708 100

現役合格者 364 浪人 149

被説明変数 高学歴志向

説明変数 大学入学時年齢 現役合格ダミー        浪人ダミー

Model 1: OLS, using observations 1-2708

Dependent variable: education

Coefficient Std. Error t-ratio p-value

const 2.46333 0.021023 117.1732 <0.00001 ***

not_rounin 0.495465 0.0557414 8.8886 <0.00001 ***

rounin 0.550097 0.0833833 6.5972 <0.00001 ***

Mean dependent var 2.560192 S.D. dependent var 1.004826

Sum squared resid 2624.153 S.E. of regression 0.984943

R-squared 0.039893 Adjusted R-squared 0.039183

F(2, 2705) 56.19762 P-value(F) 1.22e-24

Log-likelihood -3799.899 Akaike criterion 7605.798

(8)

Schwarz criterion 7623.510 Hannan-Quinn 7612.203

7 2 質問「学歴による不公正を感じるか」

回答 回答人数(人) 割合(%)

1.大いにある 424 16

2.ある 1613 60

3.あまりない 536 20

4.ない 139 4

合計 2712 100

現役合格者 356 人 浪人 177 人

被説明変数 不公正

説明変数 大学入学時年齢 現役合格ダミー        浪人ダミー

Model 1: OLS, using observations 1-2712

Dependent variable: Unfairness

Heteroskedasticity-robust standard errors, variant HC1

Coefficient Std. Error t-ratio p-value

const 2.86737 0.015977 179.4683 <0.00001 ***

not_rounin -0.0724265 0.0389792 -1.8581 0.06327 *

rounin -0.0255624 0.055259 -0.4626 0.64369

Mean dependent var 2.856195 S.D. dependent var 0.733836

Sum squared resid 1458.272 S.E. of regression 0.733694

R-squared 0.001126 Adjusted R-squared 0.000389

F(2, 2709) 1.756033 P-value(F) 0.172925

Log-likelihood -3006.852 Akaike criterion 6019.704

Schwarz criterion 6037.421 Hannan-Quinn 6026.110

(9)

3 質問「どんな学校を出たかによって人生がほとんど決まってしまうか」

回答 回答人数(人) 割合(%)

1.そう思う 208 8

2.どちらかといえばそう思う 611 22

3.どちらともいえない 702 26

4.どちらかといえばそう思わない 493 18

5.そう思わない 720 26

合計 2734 100

現役合格者 358 浪人 178

被説明変数 人生

説明変数 大学入学時年齢 現役合格ダミー        浪人ダミー

Model 1: OLS, using observations 1-2734

Dependent variable: life

Heteroskedasticity-robust standard errors, variant HC1

Coefficient Std. Error t-ratio p-value

const 2.70564 0.0278331 97.2093 <0.00001 ***

not_rounin -0.191675 0.0679211 -2.8220 0.00481 ***

rounin -0.18317 0.0965332 -1.8975 0.05787 *

Mean dependent var 2.668617 S.D. dependent var 1.285423

Sum squared resid 4500.390 S.E. of regression 1.283702

R-squared 0.003405 Adjusted R-squared 0.002675

F(2, 2731) 5.222347 P-value(F) 0.005449

Log-likelihood -4560.689 Akaike criterion 9127.377

Schwarz criterion 9145.118 Hannan-Quinn 9133.789

(10)

9

4 質問「日本の社会全体を5つで分けるとすれば、あなた自身はこのどれに入ると思 いますか」

回答 回答人数(人) 割合(%)

1.上 15 1

2.中の上 446 18

3.中の中 1124 45

4.中の下 681 28

5.下 208 8

合計 2474 100

現役合格者 341 浪人 170

被説明変数 社会階層

説明変数 大学入学時年齢 現役合格ダミー        浪人ダミー

Model 1: OLS, using observations 1-2474

Dependent variable: rank

Heteroskedasticity-robust standard errors, variant HC1

Coefficient Std. Error t-ratio p-value

const 3.34284 0.019492 171.4981 <0.00001 ***

not_rounin -0.442549 0.0455281 -9.7204 <0.00001 ***

rounin -0.448725 0.0684037 -6.5600 <0.00001 ***

Mean dependent var 3.251011 S.D. dependent var 0.867978

Sum squared resid 1782.971 S.E. of regression 0.849446

R-squared 0.043020 Adjusted R-squared 0.042245

F(2, 2471) 61.90121 P-value(F) 5.87e-27

Log-likelihood -3105.268 Akaike criterion 6216.536

Schwarz criterion 6233.977 Hannan-Quinn 6222.872

(11)

結果

➀より、大学入学した人は高学歴志向である。また、浪人の方が現役合格者に比べて高学 歴志向の割合が高いことを示している。

➁より、現役合格者は学歴に関して不公正は感じていない。浪人は学歴の不公正には影響 を与えていない。大学を入学していない者は学歴に不公正を感じている。

➂より、全体はどんな学校を出るかによって人生が決まらないと考えている人が多い。 大学入学者もどんな学校を出るかによって人生が決まらない人が多い。また、現役合格者 と浪人を比較すると浪人のほうがどんな学校を出るかによって人生が決まると考える割合 が高い。

➃より、大学入学者は社会階層が高いと自己判断している人の割合が高い。現役合格者と 浪人にはあまり差がない。

(12)

11 結論/論議

浪人と現役合格者を比較すると、浪人のほうが学歴にコンプレックスがあると判断できる 。 このことから子供に高い教育をする割合が高くなったと言える。

また、大学入学者以外の人は学校の出身が人生を決定しないと考えつつも、現実には学歴 の不公正を感じている。

(13)

謝辞

社会階層と社会移動全国調査,別名 SSM(Social Stratification and Social Mobility) 調査は,日本で最も伝統のある大規模な社会調査の一つで,1955 年の第 1 回調査(日本 社会学会による)以来 10 年ごとに実施されている。

 今回の 2005 年調査は第 6 回にあたり,2005 年 SSM 調査研究会により実施されたも のである。

 終身雇用制の崩壊,フリーターの増加,パート・アルバイトの増加など,労働市場の流 動化が指摘されるなか,今回の調査では,流動性と階層・不平等の関係を解明することを 目指している。また,流動性の高まりという時代背景のなかで,人びとがどのようなキャ リア(職業経歴)をたどるのか,そして自身のキャリアをどのように考えるのか,といっ たキャリアをめぐる問題群の解明も主要なねらいとなっている。

 また,今回の調査では,日本・韓国・台湾,さらに質問によっては欧米との確かな比較 をするための調査設計がなされており,国際比較調査として発展させたものとなっている。  調査票は面接票と留置票に分かれており,留置票には A 票と B 票の 2 種類がある。

(14)

13 参考文献

中村高康「階層社会の中の教育現象」2005年 SSM 調査シリーズ(研究成果報告書 集)(2008 年)

SSM調査データ

(15)

参照

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