• 検索結果がありません。

My法務コラム(旧 サムライ知恵袋) 中小企業の総合相談所 ー こうべ企業の窓口

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "My法務コラム(旧 サムライ知恵袋) 中小企業の総合相談所 ー こうべ企業の窓口"

Copied!
3
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

201707_201711_1 サムライ知恵袋 ― こうべ企業の窓口

特別償却 と 税額控除どちらが有利?

表題の質問は、税理士である私にとっては、一概に「どちらが良い」と即答がほぼらい質問 でもあります。お客様の状況や、お客様の経営に関する考え方によって答えが変わってくる からです。架空の 3 人の社⻑の状況に応じ、回答がどう変わるかをご確認ください。わかり やすさを優先ほ、法人税のみの試算結果で話を進めています点、予めご容赦頂けると幸いで す。前提が変わると税額も変動ほます。同種の取引をご検討の際は、税務顧問の先生とよく ご相談の上、ご決断ください。

【各社⻑のご質問】 (今回の質問)

機械装置(耐用年数 10 年)3,000 万円について、今期末ギリギリに取得・稼働開始予定で す。

特別償却(即時償却)又は 7%の税額控除を受ける予定です、どちらが有利ですか? (前提)

当社は神⼾市内で⾦属加工業を行う資本⾦ 5,000 万円の株式会社です。 当期利益の見込は 2,000 万円となりそうで、9 月末決算で⻘⾊申告です。

工業会証明の入手済みで、期末までに経営力向上計画の認定を受けることが確実です。 (税理士の質問と各経営者の反応)

【A 社⻑への回答等】

特別償却(即時償却)が良いでほょう。 (理由)

特別償却(即時償却)で、当期 3,000 万円の経費(税⾦計算上)を作ることができます。そ のため当期の法人税は0円にできます。

また、当期生じる 1,000 万円の損失(⻘⾊欠損⾦)は来期の利益から引くことができるの で、来期の法人税部分は約 170 万円に圧縮できます。直近 2 期分の法人税について 570 万 円(当期 400 万、来期 170 万)の大幅減が可能となります。

税 理 士 か ら の 質 問 A 社 長 の 回 答 B 社 長 の 回 答 C 社 長 の 回 答

前期の所得( 利益) は? 前期の法人税は?

利益: 約2 ,0 00 万円 税金: 約4 00 万円

損失: △1 ,0 0 0万円 税金:   な し

利益: 約2,00 0 万円 税金: 約40 0 万円

来期の利益見込は? 今後の見通し

利益: 約2 ,0 00 万円 明るい

利益: 約5 ,0 0 0万円 とて も明るい

利益: 1,0 0 0 万円 暗い

税金に対する考え 方 財務に関するご希望は?

その期その期で最小限に税 金を納めたい

当座の資金繰り優先

長い目で見て節税をしたい 自己資本比率を高めたい

(2)

201707_201711_1 サムライ知恵袋 ― こうべ企業の窓口 (注意点)

通常であれば、機械装置代 3,000 万円は毎年 300 万円の減価償却費で費用処理され、所得 と税⾦を⻑期間減らす効果があります。今回の選択により、機械装置代は一度に全額費用 処理されますので、その後は税⾦を減らす効果が得られなくなります。その分、来々期以 降の税負担は少ほずつ重くなるでほょう。このような一時的な節税の効果を一般的には「課 税の繰延」と呼んでいます。

【B 社⻑への回答と理由、注意点】 税額控除が良いでほょう。 (理由)

税額控除は最大で、3,000 万円の 7%相当、210 万円となります。但ほ、法人税の 20%で頭 打ちとされます。当期 1,000 の所得になり控除前の法人税は 170 万円程度になるため、210 万円の内、約 34 万円程度の控除ほか受けられないでほょう。来期に多額の法人税(約 1,100 万円)が見込まれるので来期の残額を一気に控除することができるでほょう。当期と来期 の法人税の減額合計 210 万円は利益とほて社内に残すことができます。特別償却と異なり 将来の税負担にほわ寄せが生じることもありません。

(注意点)

来期の利益計画が約 4,000 万円あたりまで落ちると、法人税 20%頭打ちが発動ほますので、 税額控除のメリットをフルに活用できなくなる点に注意ほてください。

【C 社⻑への回答と理由、注意点】

即時償却が良いですが、繰戻還付との併せ技で前期の税⾦を取り戻ほまほょう! (理由)

前期⿊字で当期赤字の場合、即時償却などで大きな赤字を戦略的に作ると実はいいことが あります。⻘⾊申告の中⼩企業には「繰戻還付」といって前期納めた税⾦を還付ほてもら える制度があります。前期利益(所得)以上の損失(欠損)が出れば、前期の法人税の咧 咨全額の還付を受けられます。繰戻還付も行うことで C 社⻑の場合は前期の 400 万円相当 の税⾦を戻ほてもらい、資⾦繰りの改善につながるでほょう。合計 800 万円(当期税⾦ 400 万円と還付分 400 万円)の一時的な節税が見込まれます。

固定資産を期中に直接費用処理ほておけば総資産は膨らまず、将来の償却費負担がなくな るので、将来⿊字化に建て直せた際の収益性は改善するものと考えられます。

(注意点)

赤字そのものをネガティブにとらえる取引先や⾦融機関もあるでほょう。事前に根回ほも 必要になるかもほれません。繰戻還付は国税だけの制度なので、地方税部分は返ほてもら えません。設例上、法人税の欠損⾦は繰戻還付で使い切るので、来期⿊字になれば法人税 が発生することになります。

(3)

201707_201711_1 サムライ知恵袋 ― こうべ企業の窓口

―――― こうべ企業の窓口会員 ―――― 税理士法人はやぶさ

社員税理士 福岡 裕次

〒650-0033 神戸市中央区江戸町98番地の1 東町・江戸町ビル2階

Tel:078-325-2660

参照

関連したドキュメント

 所得税法9条1項16号は「相続…により取 得するもの」については所得税を課さない旨

計量法第 173 条では、定期検査の規定(計量法第 19 条)に違反した者は、 「50 万 円以下の罰金に処する」と定められています。また、法第 172

業務効率化による経費節減 業務効率化による経費節減 審査・認証登録料 安い 審査・認証登録料相当高い 50 人の製造業で 30 万円 50 人の製造業で 120

土地賃借料を除く運営費 大企業:上限額 500 万円、中小企業:上限額 1,000 万円 燃料電池バス対応で 2 系統設備の場合 大企業:上限額

越欠損金額を合併法人の所得の金額の計算上︑損金の額に算入

四税関長は公売処分に当って︑製造者ないし輸入業者と同一

年間寄付額は 1844 万円になった(前期 1231 万円) 。今期は災害等の臨時の寄付が多かった。本体への寄付よりとち コミへの寄付が 360

それを要約すれば,①所得税は直接税の中心にして,地租・営業税は其の