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(1)

別 冊

松本市農林業振興計画(案)

平成30年

月(改訂)

(2)

松本市農林業振興計画の策定に当たって

本市は、松本市総合計画(第10次基本計画)に「美しく生きる。健康寿命延伸都市・ 松本」の総仕上げを目指して、6つの基本目標(「人、生活、地域、環境、経済、教育・ 文化の健康」)を掲げ、「生きがいの仕組みづくり」を進めております。農林業は、「生 涯現役」が可能であり、この実現のために農林業の振興は大きな役割を果たすものと考え られます。

本市の多様な担い手の営みによって保全されてきた農地や里山からは、市民の食を支え る農林産物、市民に安らぎをもたらす美しい風景など、かけがえのない「めぐみ」がもた らされています。わたくしたちは、「食」を生み出し、「いのち」を支えるこの「めぐみ」 を将来にわたって市民が享受できるよう、美しい農山村を継承していかなければなりませ ん。

このたび、平成28年度に策定された第10次基本計画の推進と平成29年度に制定さ れた松本市農林業振興条例の基本理念や基本方針に基づき、平成25年度に策定された計 画の一部を変更し、農林業の持続的発展を目指して農林業振興施策を計画的に実施してま いります。

平成30年 月

(3)

第1章 計画策定に当たって

1 計画策定の趣旨 … … … 1

2 松本市総合計画の基本施策における農林業の取組み … … … 1

3 松本市農林業振興条例における基本理念・基本方針 … … … 3

4 松本市農林業振興計画の位置付け … … … 4

5 計画の期間 … … … 5

6 松本市農林業振興計画の進行管理 … … … 5

第2章 松本市農林業の現況

1 松本市農林業の現況と課題 … … … 6

2 農林業振興に関するアンケート集計結果 … … … 15

第3章 松本市農林業振興の施策

1 基本施策を推進する個別施策 … … … 20

第4章 施策の展開

1 農業の生産振興及び高付加価値化 … … … 22

2 担い手及び組織・人材の育成 … … … 30

3 農業生産基盤の整備 … … … 40

4 農地の保全及び集積・集約 … … … 50

5 地産地消、消費拡大及び食育の推進 … … … 60

6 農山村資源の活用 … … … 70

7 鳥獣の生息管理 … … … 76

8 林業の振興及び森林整備 … … … 80

参考資料

(4)

第 1 章

計画策定に当たって

計画策定の趣旨

松本市農林業振興計画は、平成23年3月に策定した松本市総合計画(松本市基本構 想2020・第9次基本計画)の健康寿命延伸都市・松本の実現に向けたまちづくりの 6つの基本目標に基づき、食を支え、生活環境を保全している農林業を今後も基幹産業 として守り育てるための振興施策を積極的に展開するため、平成25年5月に策定しま した。

その後、平成28年8月に松本市総合計画(第10次基本計画)を策定し、更に平成 29年4月に農林業振興計画の位置付けを明確にする「松本市農林業振興条例」を制定 したことから、指標・目標値の中間検証を行うとともに、市民アンケートを行い、目標 年度とする平成32年度までの新たな施策の展開及び指標を定めるものです。

松本市総合計画の基本施策における農林業の取組み

第10次基本計画 まちづくりの基本目標

政策の方向(まちの姿) 基本施策(個別目標)

目標実現に向けた主な取組み 指標・目標値(H32)

3 安全・安心で支えあいの心がつなぐまち「地域の健康」 3‐ 3 住みやすさを感じるまち

暮らしに必要な社会基盤を地域特性に考慮しながら整備し、住民の利便性を高 め、快適に暮らすことができるまちをつくります。

3‐ 3‐ 1 調和した土地利用の推進 農業振興地域整備計画の推進

農林部関連指標なし

3‐ 3‐ 6 下水道の適正な維持管理 農業集落排水事業

農林部関連指標なし

4 人にやさしい環境を保全し自然と共生するまち「環境の健康」 4‐ 1 環境負荷軽減に取り組むまち

住民や事業者がそれぞれの立場から環境にやさしい活動に取り組み、自らの活 動と地球温暖化などの環境への影響を考えることができるまちをつくります。

4‐ 1‐ 1 低炭素社会の推進

再生可能エネルギー(小水力・地熱・温泉熱・地中熱・バイオマス等) 活用の検討

(5)

4‐ 2 自然を守り、育むまち

豊かな自然環境を守り、身近な自然を育み、まちの至るところで自然とふれあ い、親しむことができ、多様な環境に育まれた生きものあふれるまちをつくりま す。

4‐ 2‐ 1 森林環境整備の推進

森 林 造 成 事業 ( 間 伐等 の 森 林 整備 に 対 する 補 助 ) 、森 林 整備地 域 活 動 支 援 事 業 ( 森林 所 有 者の 集 約 、 経営 計 画 作成 に 対 す る補 助 )、芥 子 坊 主 山 市 民 の 森 整備 事 業 、松 く い 虫 対策 事 業 (伐 倒 駆 除 、薬 剤 防除、 更 新 伐 ) 、 バ イ オマ ス推 進 事業 、 地 元産 木材 の 積極 的 活 用の 推進 、森林(もり)の 里親促進事業、林道・作業道整備事業

成果目標:間伐実施面積 280㏊

管理指標:補助事業による私有林間伐面積(年間) 130㏊

:里山再生事業による更新伐面積(年間) 35㏊

:管理指標:森林作業道の開設延長(年間) 10㎞ 4‐ 2‐ 3 生物多様性保全の推進

環境保全型農業の推進 農林部関連指標なし

5 魅力と活力にあふれにぎわいを生むまち「経済の健康」 5‐ 1 地域資源と人材を生かすまち

まちなみなどの魅力ある地域資源を活用した賑わいの創出と、地域に根ざした 人材の育成を進め、能力を生かすことができるまちをつくります。

5‐ 1‐ 3 山岳観光の推進 エコツーリズムの推進

農林部関連指標なし

5‐ 2 産業の活力を生み、伸ばすまち

産業の生産基盤の整備や販路拡大などによる生産の安定、消費の拡大を進め、 事業者が活力を持ち続けることができるまちをつくります。

5‐ 2‐ 1 農林業の振興と美しい農山村の継承

土地改良事業、林道・作業道整備事業、公設卸売市場整備事業、認定農 業者支援事業、新規就農者等支援事業、鳥獣被害防止総合対策(防護柵 、駆除)、人・農地プラン推進事業、農地中間管理事業、機構集積協力 金事業、土地利用型経営規模拡大奨励金事業、果樹共済加入促進対策事 業、環境保全型農業直接支援対策事業、りんご産地再生モデル事業、四 賀有機センター事業、多面的機能支払交付金事業、中山間地域等直接支 払事業、遊休荒廃農地対策事業、経営所得安定対策直接支払推進事業、 農畜産業生産関連施設整備事業、地域営農リーダー育成塾、新規就農者 育成対策事業、カラマツ材販路拡大事業

成果指標:認定農業者数 530経営体

管理指標:担い手への農地集積率 55.3%

(6)

5‐ 3 松本ブランドを発信するまち

特産品化や新産業の創出などによりブランド力を高め、魅力ある松本ブランド を発信し、訪れる人が好感を持ち続けることができるまちをつくります。

5‐ 3‐ 1 農産物高付加価値化の推進

地域産食材・特産品ブランド化推進事業、農畜産物消費宣伝事業、家族 団らん手づくり料理を楽しむ日推進事業、6次産業化支援事業、地産地 消・食育推進事業、地産地消推進の店登録制度、野菜の機能性による販 売促進事業、地産地消アンテナショップ多目的活用事業

成果指標:農産物販売金額が年500万円以上の農業経営体数 612(現状値維持) 管理指標:野菜の機能性等新たなブランド販売を行う店舗数 10店

:大消費地における直販店舗数 25店

:地域農産物による新たな商品開発件数 20件 :地産地消推進の店登録件数 140件

:農畜産物消費宣伝活動数(県外) 15回 6 ともに学びあい人と文化を育むまち「教育・文化の健康」

6‐ 1 子どもの可能性が広がるまち

子どもを取り巻く教育環境の充実を図り、地域とのつながりを大切にしながら、 子どもが主体的に考え、学び、活動することができるまちをつくります。

6‐ 1‐ 3 子どもを豊かに育む食育の推進 松本市地産地消推進計画

管理指標:「家族団らん手づくり料理を楽しむ日」事業で配られた農 産物を自宅で家族と一緒に食べた児童の割合

90%

松本市農林業振興条例における基本理念・基本方針

⑴ 基本理念

ア 農林業は、本市の基幹産業として、農地、森林その他の農林業資源及び農林業の 担い手が確保され、安全かつ安心な農林産物が供給されるよう、その持続的発展が 図られなければならない。

イ 農地や森林は、多面的機能が発揮され、安定的に農林産物が供給されるよう、そ の長期的な保全及び自然環境と調和した利活用が図られなければならない。 ウ 農山村は、農林業者を含めた市民の生活の場であり、生産環境や生活環境の向上

(7)

⑵ 基本方針

ア 農業の生産振興及び高付加価値化を図ること。 イ 担い手及び組織・人材の育成を図ること。 ウ 農業生産基盤の整備を図ること。

エ 農地の保全及び集積・集約を図ること。

オ 地産地消、消費拡大及び食育の推進を図ること。 カ 農山村資源の活用を図ること。

キ 鳥獣の生息管理を図ること。

ク 林業の振興及び森林整備を図ること。

松本市農林業振興計画の位置付け

松本市農林業振興計画は、松本市農林業振興条例に基づき本市の基幹産業である農 林業の持続的発展に資する施策を定め、松本市総合計画の基本目標のうち、「地域の 健康」、「環境の健康」、「経済の健康」、「教育・文化の健康」を推進する役割を 担い、「健康寿命延伸都市・松本」の創造を進めます

創造へ (基本施策を展開)

松 本 市 農 林 業 振 興 計 画

目指すべき方向性 ○ 担い手確保と所得向上

○ 農地の有効利用( 耕作放棄地の防止) ○ 市民( 消費者) の期待と信頼に応える

農業の推進

○ 農山村が持つ多面的な機能を更に高 める

○ 適正な森林循環の確立と多面的機能 発揮のための森林整備

基本施策(8つの柱)

⑴ 農業の生産振興及び高付加価値化

⑵ 担い手及び組織・人材の育成

⑶ 農業生産基盤の整備

⑷ 農地の保全及び集積・集約

⑸ 地産地消、消費拡大及び食育の推進

⑹ 農山村資源の活用

⑺ 鳥獣の生息管理

⑻ 林業の振興及び森林整備

具体化へ (基本方針に基づく施策を計画)

松 本 市 農 林 業 振 興 条 例(基本方針)

⑴ 農業の生産振興及び高付加価値化 ⑵ 担い手及び組織・人材の育成

⑶ 農業生産基盤の整備 ⑷ 農地の保全及び集積・集約

⑸ 地産地消、消費拡大及び食育の推進 ⑹ 農山村資源の活用

⑺ 鳥獣の生息管理 ⑻ 林業の振興及び森林整備 経済の健康

教育・文化の健康 地域の健康

環境の健康

(8)

計画の期間

松本市総合計画との整合を図るため、計画の期間を平成32年度までとします。

松本市農林業振興計画の進行管理

松本市農林業振興計画は、松本市農林業振興条例の8つの基本方針を柱に個別施策を 定め、施策ごと指標を設定して進捗状況を確認します。

また、松本市総合計画における指標のほか、関連部局が策定する計画(松本市環境基 本計画、松本市教育振興基本計画など)にも農林業の個別事業の指標が掲載されている ため、あわせて進行管理を行います。

これらの実施状況については、毎年度その概要を農政概要として公表します。

PDCAサイクル

による進行管理

松本市農林業振興計画は、個別の施策を着実に推進するため、PDCAサイクル

の考え方に基づき、指標数値の把握、成果及び課題の検証を行います。

Plan 計画

Do 実行

Act 改善

(9)

第2章

松本市農林業の現況

松本市農林業の現況と課題

⑴ 担い手確保と所得向上 ア 農業経営体・農家の傾向

農家世帯数等の傾向を平成17年度と平成27年度の数値を比較すると、10年間 で、販売農家

のうち、兼業農家、同居の農業後継者がいる販売農家が減少し、専業 農家

、自給的農家

及び土地持ち非農家が増加しました。また、本市が認定を推進 している認定農業者

数は増加しました(図表1)。

このことから、自給的農家や耕作しない農家は増加しましたが、意欲ある農家への 集約化が進んでいることがうかがえます。

しかし、販売農家の農業後継者がいない農家が増加していることから、後継ぎがい ないため、農業を止めてしまうことが心配されます。

図表1 松本市の農家世帯数の推移表

(単位:経営体、戸)

区 分 平成 17 年度( A) 平成 27 年度( B) 比較( B- A)

農業経営体

5, 489 3, 930 △ 1, 559

販売農家

①+② 5, 336 3, 787 △ 1, 549 専業農家

① 1, 029 1, 201 172

兼業農家 ② 4, 307 2, 586 △ 1, 721

販売農家のうち、同居農 業後継者がいる世帯

3, 649 1, 443 △ 2, 206

自給的農家

② 3, 275 3, 369 94 土地持ち非農家 2, 582 3, 139 557

認定農業者(経営体) 312 505 193

資料:農林業センサス

認定農業者数は、農政課資料

イ 農業人口・年齢の傾向

農家人口、年齢等の傾向を平成17年度と平成27年度との数値で比較すると、農 業従事者は減少し平均年齢は高くなりました(図表2)。

年代別では、50代までが減少、特に20代と50代が減少し、60代、70代以 上が大きく増加しました(図表3)。

このことから、農家の高齢化が進展しているとともに、新規就農者、特に若い世代 の就農者がいないことがうかがえます。

ウ 基幹的農業従事者の平均年齢と農業産出額の傾向

市町村別農業産出額推計(農林水産省)によると、平成17年度と平成27年度と の比較で、本市の農業産出額は約2億円増加し、全国1,719市町村のうち90位、 県内2位となっています。また、産出額の内訳は、果実、野菜、米穀類、畜産がバラ ンスよく産出されていて、「農畜産物の総合的な産地」といわれる本市農業の特徴が うかがえます(図表4)。

一方、平成27年度の本市基幹的農業従事者

(10)

7.6 4.7 4.7 3.3 6.4 5.8 12.0 9.5 25.7 26.4 43.6 50.2 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

平成17年度 平成27年度

70歳以上 60∼69歳 50∼59歳 40∼49歳 30∼39歳 15∼29歳

る状況がうかがえます(図表5)。

図表2 松本市の農業人口の推移表

(単位:人、歳)

区 分 平成 17 年度( A) 平成 27 年度( B) 比較( B- A)

農業従事者

22, 871 14, 150 △ 8, 721 平均年齢(歳) 56. 6 59. 1 2. 5

農業就業人口

9, 307 6, 574 △ 2, 733 平均年齢(歳) 64. 5 66. 3 1. 8 基幹的農業従事者

6, 234 5, 595 △ 639 平均年齢(歳) 67. 1 68. 3 1. 2

資料:農林業センサス

図表3 松本市の年齢別農業就業人口の年齢構成比の推移

(単位:%)

資料:農林業センサス

図表4 松本市農業産出額内訳

(単位:億円、%)

平成17年度

種別 果実 野菜類 米穀類 畜産 花き その他 合計

産出額(億円) 33. 3 45. 1 53. 6 39. 0 7. 7 3. 7 182. 4

(11)

平成27年度

種別 果実 野菜類 米穀類 畜産 花き その他 合計

産出額(億円) 49. 4 47. 1 40. 9 38. 8 5. 3 3. 1 184. 6

構成比(%) 26. 8 25. 5 22. 2 21. 0 2. 9 1. 6 100

資料:市町村別農業産出額(推計)、農林業センサス

図表5 平成27年度農業産出額一覧表

(単位:歳、億円)

順位

( )内は 長野県順位

市町村名

基幹的農業 従事者

の平 均年齢(歳)

農業産出額(億円)

1位部門 2位部門 3位部門

田原市 (愛知県)

59. 8 820. 4

花き 313. 2

野菜 256. 9

豚 94. 1

鉾田市 (茨城県)

59. 4 720. 3

野菜 395. 7

豚 144. 3

いも類 119. 0

都城市 (宮崎県)

66. 8 719. 7

豚 195. 4

ブロイラー 159. 6

肉用牛 159. 0

89 (1)

川上村 56. 3 184. 9

野菜 184. 5

肉用牛 0. 2

90 (2)

松本市 68. 3 184. 6

果実 49. 4 27%

野菜 47. 1 26%

米 37. 1 20%

136 (3)

長野市 71. 0 145. 9

果実 85. 0

野菜 29. 2

米 19. 2

全国 平均

67. 0 49. 7

資料:市町村別農業産出額(推計)、農林業センサス

エ 農産物の販売金額と出荷状況

販売農家の販売金額規模別の状況を平成17年度と平成27年度との数値で比較 すると、販売農家数自体の減少に伴い、すべての区分で農家数が減少しています。

ただし、構成比を比較すると、「50万円未満」、「500万円∼2,000万円」 「2,000万円∼1億円」の区分で農家割合が微増しています。販売金額が小規模 な農家や販売しない農家の割合が増加している一方で、販売金額が500万円以上の 農家割合も増加したことがうかがえます(図表6)。

農業経営体(法人や販売農家を含む。)の農産物の出荷状況を平成22年度と平成 27年度との売上1位の出荷先で比較すると、委託販売が主体の「農協」などが減少 した一方で、「小売業者」や「食品製造業・外食産業」などで増加しています。この ことは、出荷先の分散化や小売業・食品製造業などへの直接取引が徐々に進展してき た状況がうかがえます(図表7)。

(12)

図表6 販売金額規模別の販売農家の推移表

(単位:戸、%、ポイント)

区 分

平成 17 年度( A) 平成 27 年度( B) 増減( B- A)

構成比 (%)

構成比 (%)

構成比増減

(ポイント) 販売農家数

5, 336 - 3, 787 - △ 1, 549 -

50 万円未満 2, 001 37. 5 1, 484 39. 2 △ 517 1. 7

50∼500 万円 2, 605 48. 8 1, 733 45. 8 △ 872 △ 3. 0

500∼2, 000 万円 625 11. 7 482 12. 7 △ 143 1. 0

2, 000∼1 億円 101 1. 9 86 2. 3 △ 15 0. 4 1 億円以上 4 0. 1 2 0. 1 △ 2 0. 0

資料:農林業センサス

図表7 農産物売上1位の出荷先別 農業経営体数等の推移

(単位:経営体、%)

区 分 平成 22 年度( A) 平成 27 年度( B)

増減( B- A)

増減率

注 1

(%)

農業経営体数 4, 268 3, 704 △ 564 △ 13. 2

農協 3, 720 3, 164 △ 556 △ 14. 9

農協以外の集出荷団体 96 101 5 5. 2

卸売市場 132 117 △ 15 △ 11. 4

小売業者 46 59 13 28. 3

食品製造業 ・外食産業 17 22 5 29. 4

消費者に直接販売 237 210 △ 27 △ 11. 4

その他 20 31 11 55. 0

注 1 増減率=((B/ A)−1)× 100 資料:農林業センサス

図表8 農業生産関連事業を行なっている農業経営体等の推移

(単位:経営体、%)

区 分 平成 22 年度( A) 平成 27 年度( B)

増減( B- A)

増減率注 1

(%)

農業経営体 ①+② 4, 635 3, 930 △ 705 △ 15. 2

農業生産関連事業を行

っていない経営体①

3, 540 3, 103 △ 437 △ 12. 3

農業生産関連事業を行

っている実経営体②

1, 095 827 △ 268 △ 24. 5

②の複数回答計

(以下は、内訳)

(13)

農産物の加工 99 86 △ 13 △ 13. 1

消費者に直接販売 1, 067 790 △ 277 △ 26. 0

貸農園・体験農園等 17 6 △ 11 △ 64. 7

観光農園 36 18 △ 18 △ 50. 0

農家民宿 2 1 △ 1 △ 50. 0

農家レストラン 5 5 0 0. 0

海外への輸出 2 11 9 450. 0

その他 9 9 0 0. 0

注 1 増減率=((B/ A)−1)× 100 資料:農林業センサス

オ 課題 専業農家

数、認定農業者

数及び農業産出額がいずれも増加し、農業産出額が県 内2位であったことは、新規就農者の生活支援や農業機械購入助成などの農業者を育 成・強化する施策を進めてきた成果であるといえます。

一方、農家の減少や後継者不足、担い手の高齢化は更に進むことが推測できること から、中核的な担い手や若年層等の新たな就農者を確保し、育成していくことが求め られます。

また、図表6や図表7からうかがえるとおり、比較的販売金額が多い農家の比率や 出荷先で販路を開拓している農家が増加していることは、本市の認定農業者などへの 経営支援の成果の一端と見ることができます。一方で、農業生産関連事業に取り組む 農業経営体が縮減傾向であることから、6次産業化支援を始め、他産地との優位性を 見える化する取組み、本市ならではの伝統野菜や希少野菜をブランド化する取組みな ど、本市の農産物の付加価値を高める施策を更に推進していくことが、担い手の確保 はもちろん、農家の生産意欲や所得を向上させることにつながると考えられます。

⑵ 農地の有効活用(耕作放棄地の防止等) ア 農地活用の傾向

平成17年度と平成27年度の農地の利用状況を比較すると、農家の経営耕地面積 は減少し、耕作放棄地面積も山林原野化した農地の非農地化の整理を進めてきたため 減少しています。一方では、販売農家

の借入耕地面積は平成17年度比1.2倍の 295ヘクタール、自給的農家

の貸付耕地面積は平成17年度比1.7倍の267 ヘクタールと増加しています。また、経営耕地面積を1販売農家

当たりに換算する と、平成17年度比1.2倍の127.3アールとなっています(図表9)。

また、販売農家

を経営耕地の規模別に分類すると、平成17年度と平成27年度 との比較で、0.5ヘクタール未満の農家が減少傾向にあるのに対して、0.5ヘク タール以上の農家は概ね増加傾向にあります(図表10)。

このことから、農地の流動化や販売農家

への集積化が進み経営耕地面積が実質的 に拡大していることがうかがえます。

イ 課題

上記の傾向は、遊休荒廃農地

(14)

しかし、農家の減少や高齢化が急速に進む中、現在の農用地の利用や農業生産を維 持することは容易ではありません。効率的な営農環境、営農組織の整備や推進により、 更に農地の有効活用を進めることが重要です。

図表9 松本市の農地の利用状況表

(単位:ha)

区 分 平成 17 年度( A) 平成 27 年度( B) 比較( B- A)

経営耕地(総農家) 6, 315 5, 437 △ 878

(販売農家

) 5, 716 4, 822 △ 894 (自給的農家

) 601 615 14

借入耕地(総農家) 1, 373 1, 669 296

(販売農家

) 1, 345 1, 640 295

(自給的農家

) 29 29 0

貸付耕地(総農家) 920 1, 230 310

(販売農家

) 539 581 42

(自給的農家

) 381 648 267 耕作放棄地(総農家) 535 451 △ 84

(販売農家

) 231 142 △ 89

(自給的農家

) 304 309 5

1 販売農家

当たりの経営耕地 ( a) 107. 1 127. 3 20. 2

1 販売農家

当たりの耕作放棄地( a) 4. 3 3. 7 △ 0. 6

資料:農林業センサス

図表10 松本市の経営耕地規模別販売農家

数の推移

(単位:戸)

⑶ 市民(消費者)の期待と信頼に応える農業の推進 ア 平成28年度市民意識調査からの傾向

松本市第10次基本計画策定に当たり実施した「平成28年度市民意識調査」によ ると、松本産農産物に対して次のような傾向と課題があります(図表11)。

⃝ 知人や友人にすすめたい地元産の農産物が多いと思う意識調査

全体の平均点が5.0満点中3.0と中心値の2.5より高い数値であることか

90

3,525 1,509

185 25 2

0.5∼2.0ha

0.5ha未満

7

984

2,303 453

36 4

経営耕地なし

0.5ha未満

0.5 ∼ 2.0

2.0 ∼ 10.0

10.0 ∼ 30.0

30.0 ∼ 100.0 0.5ha未満

0.5∼2.0ha

(平成17年度) (平成27年度)

資料:農林業センサス

(15)

ら、松本産農産物を他の人に進めたいと思う人が多くいるものの、「分からない」 と答えた人が9.6%と一定程度ある状況です。

⃝ 「松本一本ねぎ」など、松本産野菜のブランド化が行われていると思う意識調査 全体の平均点が3.0と中心値2.5より高い数値であることから、松本産農産 物がブランドとして認識されていると考える市民は多いものの、「分からない」と 答えた人が14.6%と多く、広く認知されている段階には至っていません。 ⃝ 地元産の農産物を積極的に購入しているという行動調査

全体の平均点は3.1と高い数値であり、地元産農産物を積極的に購入している 市民は一定数いると考えられますが、年代別で見ると、70代以上が積極的に購入 している一方で、20代は積極的に購入する割合が低い傾向であることがうかがえ ます。今後は、若い世代も含めた幅広い世代への地元産農産物に関する情報を発信 することが重要です。

図表11 松本産農産物に対する市民意識

調査項目

全 体 平均点

「分からな い」の割合

備考

知人や友人にすすめたい 地元産の農産物が多い

3. 0 9. 6%

「松本一本ねぎ」など、 松本産野菜のブランド化 が行われている

3. 0 14. 6%

地元産の農産物を積極的 に購入している

3. 1 3. 3%

世代別平均点 20 代 2. 55 70 代以上 3. 31

資料:平成28年度市民意識調査

イ 課題

松本産の農産物を積極的に購入する市民や、「松本一本ねぎ」などのブランド化が 進んでいると認識している市民が多いものの、若い世代も含めた広い世代が松本産の 農産物に関心を持つ機会を作る必要があります。

⑷ 農山村が持つ多面的な機能を更に高める

ア 農業集落における地域資源の保全状況の傾向 農林業センサス

の農山村地域調査によると、農業集落が保有する地域資源の保全 状況(平成27年度)は、「農地」、「森林」、「ため池・湖沼」、「河川・水路」、「農業 用用水路」のすべての項目で、平成22年の保全割合を上回りました。

イ 課題

農林業センサス

からうかがえるとおり、これまでの多面的機能を高める農林業施 策が順調に進んでいるといえます(図表12)。

(16)

農村地域のコミュニティを維持していくことが重要です。

図表12 松本市の農業集落における地域資源の保全状況

(単位:%)

資料:農林業センサス

⑸ 森林の循環の確立と、多面的機能の発揮 ア 森林・林業の状況

森林は、水源のかん養、生物多様性の保全や山地災害の防止、地球温暖化の防止な ど、私たちの生活にうるおいと安らぎを与える重要な役割を担い、いわば「緑のダム」 であるとともに、「緑の社会資本」といえます。

森林整備は面的なまとまりをもって、森林経営計画を作成し、計画的に行う一方、 森林所有者や森林境界が不明で、整備が進まない森林もあり、平成28年、森林法の 一部改正により市町村が林地台帳を整備作成することになり、国では更に、森林環境 税が検討され、市町村が行う森林整備の財源が創設されるとともに、その役割と責務 が高まっています。

イ 森林・林業の姿

本市の森林面積は約7万8千ヘクタールで、森林率は80パーセントとなっていま す。そのうち、民有林面積は約3万7千ヘクタールで、約33パーセントがカラマツ 林、約15パーセントをアカマツ林が占め、本市の主要樹種となっています。

特にカラマツは、戦後、積極的に植林され、これまで切捨て間伐を主体に保育施業 が行われ、現在では8割が樹齢51年以上となり伐採利用する時期を迎えています (図表13)。

84.2 50.2 87.1 63.8 68.9 50.0 67.9 60.4 37.3 26.9 15.8 49.8 12.9 36.2 31.1 50.0 32.1 39.6 62.7 73.1

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

農業用用水路の保全(H27)

農業用用水路の保全(H22)

河川・水路の保全(H27)

河川・水路の保全(H22)

ため池・湖沼の保全(H27)

ため池・湖沼の保全(H22)

森林の保全(H27)

森林の保全(H22)

農地の保全(H27)

農地の保全(H22)

保全している 保全していない

農地の保全

森林の保全

ため池・湖沼 の保全

河川・水路の 保全

(17)

資料:長野県森林簿データ

ウ 林業経営体等の傾向

農業センサスによると、保有山林面積が3ヘクタール以上等の林業経営体は、全国 で14万経営体あります。そのうちの9割が家族林業経営で、小規模・零細な資産保 持的林業の傾向が見られます。

一方、長野県の調査によると、本市の主な林業事業体の就業者数は、平成25年度 の85人に対し平成28年度は91人と微増傾向にあり、長野県森林組合連合会中信 木材センターの素材丸太の取扱実績も、平成25年度の5万1千立方メートルに対し、 平成28年度は7万2千立方メートルで、増加しており、成熟してきた地域の森林資 源活用の動きもうかがえます。

エ 課題

( ア) 林業が就業機会の創出と林業者の所得水準の上昇をもたらす産業となるよう新 たな木材需要の創出に向けた取組みが必要です。また、本格的利用が可能な段階に 入ったカラマツ等を有用な地域資源と捉え、地域林業の振興につなげるための施策 が必要です。

( イ) 次の世代が安定して地域材を利用するためには、林齢

構成の平準化が必要であ り、そのためにも「伐って植える」適正な森林の循環( 資源の循環利用) の確立が課 題です。

( ウ) シカ等による鳥獣被害や、特に本市ではカラマツに次ぐ約6,200ヘクタール のアカマツ林に大きな影響を及ぼしている松くい虫被害対策が課題です。被害エリ アが広範囲に広がる中、地域の理解を得て、守るべき松林の明確化と集中的かつ徹 底的な対策が必要になります。

( エ) 我が国の建築用材が木材需要の約4割、国産材需要の過半数を占め、新築住宅の 約半数が木造であることから、住宅用建築用材の需要を高めることが重要です。 ( オ) 公益的機能の高い森林や荒廃林地、山地災害の危険な箇所については、計画的に

保安林の指定を進めるとともに、治山事業の実施により、市民の安心、安全を図る ことが必要です。

0 0 4 9 2 53

92 190 754 1, 753 2, 953 3, 208 2, 300 637 814 0 500 1, 000 1, 500 2, 000 2, 500 3, 000 3, 500

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15以上

図表13 松本市内のカラマツの齢級

別資源構成

9, 912㏊(78%)

(㏊)

(18)

農林業振興に関するアンケート集計結果

⑴ アンケートの概要

平成29年度に市民2,000人(無作為抽出)を対象に「農林業振興に関するアン ケート」を実施しました。実施状況は以下のとおりです。

ア 回収状況

区分 配布数 回収数 回収率(%)

総数 2, 000 848 42. 4 男 1, 000 414 41. 4 女 1, 000 432 43. 2

無回答 - 2 -

イ 主な設問

区分 設 問 目 的

・「農林業振興のために重要と思われる ことは何ですか」(複数回答可)

「生産振興と高付加価値化」、「担い手支 援」等の9設問ごとで重要と思われる項 目(個別施策)を把握するもの(図表14)

・「農産物の購入で重視しているものは 何ですか」(複数回答可)

・「農産物の主な購入先はどこですか」(複 数回答可)

農 産 物 の 購 入 で 重 視 し て い る も の や 主 な購入先の状況を把握するもの

(図表15、16)

・「松本産農畜産物で推奨したいものは 何ですか」(複数回答可)

松 本 産 農 畜 産 物 の 知 名 度 の 状 況 を 把 握 するもの(図表17)

⑵ 農林業振興の施策に対する市民意識の傾向(図表14) 市民から回答の多かった施策の傾向は以下のとおりです。 ア 農業の施策

まず、農業においては、担い手の育成や新規就農者の育成、農業者経営支援が重要 とする回答が多く、次いで遊休荒廃農地の防止対策が求められています。また、農産 物の生産を盛んにすることや地産地消、農業の6次産業化が重要とする回答が多く、 マーケティング事業への期待が高いことがうかがえます。一方、生産基盤の整備にお いては、「分からない」の回答が最も多く、このことは、現在、大規模なほ場整備な どが行われていないためと考えられ、既存施設の維持が重視されていると推察されま す。

イ 森林・林業の施策

森林・林業においては、里山に生息する鳥獣とのすみ分けのための環境づくりが重 要とする回答が多く、関連するものとして、防護柵設置の必要性や駆除による個体数 調整が重要とする回答も多く見受けられました。

(19)

図表14 農林業振興施策として重要と思われる項目についての市民意識

設問「農林業振興のために重要と思われるものは何ですか」(複数回答可)で得られた回答(14, 598 件)を項

目ごとに算出した平均値をグラフ化したもの。中央値は、全体の平均値のこと。 (単位:%)

2. 73 0. 51 2. 47 1. 92 1. 59 1. 25 3. 97 2. 57 1. 32 2. 84 0. 99 1. 81 3. 75 1. 25 1. 25 2. 14 1. 21 2. 10 1. 61 1. 19 0. 25 1. 12 2. 69 2. 27 3. 61 1. 87 1. 18 1. 10 1. 34 2. 05 1. 91 2. 85 1. 73 0. 50 0. 72 2. 01 0. 91 1. 22 2. 66 2. 01 1. 73 1. 53 1. 51 2. 84 2. 99 3. 05 1. 24 1. 42 2. 10 2. 69 1. 59 0. 66 0. 86 2. 47 0. 87

0. 00 0. 50 1. 00 1. 50 2. 00 2. 50 3. 00 3. 50 4. 00

農作物の生産をさかんにすること( 399件) 畜産をさかんにすること( 74件) 農業の6次産業化( 361件) 環境に配慮した農業( 280件) 農業技術支援( 232件) 「分からない」と無回答( 182件) 担い手(農業経営者)の育成( 580件) 多様な人材の確保( 375件) 集落で農業を営む組織づくり( 192件) 農業者の経営支援( 415件) 「分からない」と無回答( 144件) 認定農業者への支援( 264件) 新規就農者への支援( 547件) 親元就農者への支援( 182件) 女性農業者への支援( 183件) 定年帰農者への支援( 312件) 「分からない」と無回答( 176件) 農業用水路の整備( 306件) 農道整備( 235件) ほ場整備( 173件) ため池整備( 36件) 生産基盤(設備)の防災対策( 164件) 「分からない」と無回答( 393件) 遊休荒廃農地の防止対策( 332件) 遊休荒廃農地の再生利用の推進( 527件) 担い手等への遊休荒廃農地の集約( 273件) 優良農地の適正管理・確保( 172件) 農村資源の保全活動等への支援( 161件) 「分からない」と無回答( 195件) 農畜産物のブランド化( 299件) 農畜産物のPR,プロモーション( 279件) 地産地消の推進( 416件) 食育や農業体験の推進( 253件) 農畜産物の輸出促進( 73件) 公設地方卸売市場の活用( 105件) 農業と商業の連携( 293件) 「分からない」と無回答( 133件) クラインガルテンの拡充( 178件) 森林資源の活用( 389件) 再生可能エネルギーの活用( 294件) 市民農園の拡充( 252件) 農山村体験・農泊の推進( 224件) 「分からない」と無回答( 221件) 防護柵設置等による被害対策( 415件) 駆除等による個体数調整( 437件) 里山整備等による生息環境管理( 445件) 「分からない」と無回答( 181件) 森林造成( 207件) 里山づくり( 306件) 松くい虫防除( 392件) 地域材の活用( 232件) 治山( 96件) 林道整備( 125件) 担い手(林業関係者)の育成( 361件) 「分からない」と無回答( 127件)

中央値1. 82

生産振興と 高付加価値化

担い手及び組織

・人材の育成

担い手支援

生産基盤の 整備

農地の保全

マーケティング と食育

農山村資源 の活用

鳥獣生息の 管理

(20)

市民が農産物を購入する際、「価格」を重視する回答が多かった一方で、「新鮮さ」、 「安全性」、「産地(松本産も含む。)」を重視する傾向もうかがえます(図表15)。

また、主な購入先として、農産物直売所と回答した市民がスーパーマーケットに次い で多く、要因として、近年直売所が開設されて身近になったこと、直売所ならではの新 鮮さや地元産の農産物を求める市民が多いことが考えられます(図表16)。

図表15 農産物の購入で重視している項目についての状況

設問「農畜産物の購入で重視しているものは何ですか」(複数回答可)で得られた回答(2, 329 件)を回答件数

の多い項目順にグラフ化したもの (単位:件)

図表16 農産物の購入先の状況

設問「農畜産物の主な購入先はどこですか」(複数回答可)で得られた回答(1, 594 件)をグラフ化したもの

(単位:件)

629

602

489

263

248

43

30

12

8

5

0 100 200 300 400 500 600 700

新鮮さ 価格 安全性 産地(松本産含む) おいしさ 無回答 栽培方法 機能性・栄養表示 特になし その他

790

558

77

59

55

55

0 100 200 300 400 500 600 700 800 900

スーパーマーケット

農産物直売所

通信販売・宅配

コンビニエンスストア

自家用野菜など

(21)

⑷ 松本産農畜産物の知名度についての状況(図表17)

市民が松本産の農畜産物として思い浮かべるものは、「りんご」、「すいか」が多く、 消費宣伝事業を継続的に実施してきた成果であるといえます。

また、松本一本ねぎも多く、作付自体は少ないものの、作付奨励事業やメディアでの PRなどの効果の表れであると捉えることができます。

図表17 松本産農畜産物の知名度の状況

設問「松本産の農畜産物で推奨したいものは何ですか」(複数回答可)で得られた回答(2, 312 件)を回答件数

の多い項目順にグラフ化したもの (単位:件)

「その他」(10件)の内訳

わさび(1)、鹿肉(1)、鶏卵(3)、にら(1)、ながいも(1)、セルリー(1)、まつたけ(1)

島立きゅうり(1)

504

502

419

381

193

97

71

55

20

18

14

11

10

6

4

4

3

0 100 200 300 400 500 600

(22)

本章の農林業センサスなどの統計値や市民アンケートの結果から、本市がこれまで取り 組んできた農林業施策は、確実に実を結んできていると考えられます。

これらの成果を更に大きな実に成長させ、農林業を本市の基幹産業として、将来に引き 継ぐため、引き続き農林業を取り巻く現状に見合った農林業振興施策を展開していくこと が必要です。

今回の農林業振興計画の中間見直しの結果に基づき、平成32年度の目標年度に向け、 以下の5つを農林業振興計画の目指すものとします。

【農林業振興計画が目指すもの】 ○ 担い手確保と所得向上

○ 農地の有効利用(耕作放棄地の防止)

○ 市民( 消費者) の期待と信頼に応える農業の推進 ○ 農山村が持つ多面的な機能を更に高める

○ 森林の循環の確立と多面的機能の発揮

また、第3章からは、その実現に向け、以下の8つの基本施策に基づき、具体的な個別 施策、目標値を定め、松本市農林業の振興に取り組みます。

【農林業振興計画の基本施策】

○ 農業の生産振興及び高付加価値化 ○ 担い手及び組織・人材の育成 ○ 農業生産基盤の整備

○ 農地の保全及び集積・集約

○ 地産地消、消費拡大及び食育の推進 ○ 農山村資源の活用

○ 鳥獣の生息管理

(23)

第3章

松本市農林業振興の施策

農業の生産振興及び高付加価値化

基幹産業としての能力の向上を目指し、営農技術の向上や施設の維持・増強を進める とともに、松本産農作物の高付加価値化の推進によって、産地間競争で優位となるブラ ンド力を養い、地域の特性に応じた持続可能な農業を推進します。

担い手及び組織・人材の育成

農林業の原動力は人材と組織の力です。高齢化や地域特性などを踏まえ、多様な人材 が意欲的に農林業の営みにかかわり、組織として効率良く、地域農業の振興を目指した 人材と組織の育成を図る施策を展開します。

農業生産基盤の整備

農地、用排水施設及び農道等の整備と、農地中間管理機構を活用した担い手への農地 の集積と集約による安定的な生産及び自然災害による被害防止のための施策を展開し ます。

農地の保全及び集積・集約

農地の多面的機能が発揮され、農業の生産基盤として利活用が図られるよう、農地の 維持及び優良農地を保全するための施策を展開します。

地産地消、消費拡大及び食育の推進

消費者の期待と信頼が寄せられる産地の確立を目指し、松本市産農畜産物の更なる品 質向上、消費拡大、高付加価値化を進めるとともに、新鮮で安全な食の確保と地域の活 性化、食文化の伝承等の観点から地産地消と食育を推進し、経済の好循環を生み出す農 業を育みます。

農山村資源の活用

農林業の営みによって発揮される農業・農村の多面的機能の効果は、地域のみならず 本市全体に波及しています。この農山村の持つ貴重な恵みを様々な視点から活用する施 策の展開を図ります。

鳥獣の生息管理

野生鳥獣による農林作物への被害対策を「鳥獣生息管理」という観点で捉えた施策の 展開を図ります。

林業の振興及び森林整備

松本市森林整備計画に基づき、森林の持つ多面的な機能が、総合的かつ高度に発揮さ れる状態が持続できるように施策の展開を図ります。

(24)

1−1 農産物の振興 農作物の生産振興を推進します。

1−2 畜産 畜産経営の高付加価値化等を推進します。

1−3 環境農業 資源循環型農業の再生を図ります。

1−4 6次産業化の推進 新たな産業や需要の創出を目指します。

2−1 担い手農業経営者の育成 経営者の育成と確保を図ります。

2−2 多様な人材の確保 農業の発展を継続的に支える施策を進めます。

2−3 地域営農システムの推進 持続可能な地域農業へ結び付けるよう努めます。

2−4 経営支援 機械等整備費の助成や人的支援をします。

2−5 林業就業者の育成 林業の担い手確保に努めます。

3−1 農業用用排水施設整備 施設整備により、農地の高度利用を図ります。

3−2 農道整備 老朽化してきた農道の整備に努めます。

3−3 土地基盤整備 農作業の生産性向上を目指します。

3−4 ため池整備 災害に強いため池の整備を推進します。

3−5 農地防災の整備 自然災害発生を防止するための対策を進めます。

4−1 遊休荒廃農地対策 農地の多面的機能の復元等を推進します。

4−2 農地流動化の推進 農地流動化を進め、遊休荒廃化防止に努めます。

4−3 農地パトロール 農地の適正な管理に努めます。

4−4 優良農地の確保 農地転用を制限し、優良農地の保全に努めます。

4−5 農村地域の共同活動 農地の機能や景観を保全する支援を進めます。

5−1 農畜産物マーケティングの推進 農畜産物のブランド化、消費宣伝を進めます。

5−2 地産地消 地場農畜産物の地産地消を推進します。

5−3 食育の推進 関係団体等と連携して食育を推進します。

5−4 農畜産物輸出促進 農畜産物の海外市場開拓等に努めます。

5−5 公設地方卸売市場施設整備 安全・安心な生鮮食料品等の流通に努めます。

6−1 クラインガルテン・農山村体験・森林資源の活用 農村都市交流で農山村の活性化を推進します。

6−2 市民農園 市民が農業に親しむ機会を提供します。

6−3 再生可能エネルギー活用の促進 木質バイオマス利用促進に努めます。

7−1 被害防除 野生鳥獣による農作物被害に対策を講じます。

7−2 個体数調整 鳥獣被害の削減に努めます。

8−1 森林造成 森林の持つ機能を維持・増進を図ります。

8−2 里山づくり 市民参加による里山再生を推進します。

8−3 松くい虫防除 森林病害虫防除法に基づき駆除を実施します。

8−4 地域材の活用 松本産カラマツ等地域材の活用を推進します。

8−5 治山 災害に強い森林づくりを目指します。

(25)

第4章

施策の展開

農業の生産振興及び高付加価値化

基幹産業としての能力の向上を目指し、営農技術の向上や施設の維持・増強を進めると ともに、松本産農作物の高付加価値化の推進によって、産地間競争で優位となるブランド 力を養い、地域の特性に応じた持続可能な農業を推進します。

1−1

農作物の振興

本市農業の根幹である農作物の生産振興を推進します。 【現状】

○ 本市の水田農業は、技術改良と生産者の努力により、高い1等米

比率を誇るとと もに、麦・大豆などの品目を組み合わせた効率的な生産が行われています。

○ 米の生産数量目標の配分と米の直接支払交付金は、平成29年度で終了しましたが、 本市では、引き続き国・県の方針を踏まえた需要に見合った「米の適正生産」を推進 します。

○ 園芸作物は、農業者の高い技術力と農業関係団体の先駆的な取組みにより、野菜、 果樹、花きなど数多くの品目が生産されています。

〇 本市で栽培されている「信州の伝統野菜」は、「松本一本ねぎ」の他、中山間地域 で栽培されている希少野菜の「保平蕪」「稲核菜」などがあります。

ポイント

○ 認定農業者

等への水田利用集積を進め、低コスト・省力化による効率的な経営を 確立し、需要に即した計画的な生産・流通対策が求められています。

○ 産地の維持発展のため、担い手の確保や農業経営を支える取組みを進める必要があ ります。

〇 高付加価値化を推進するため、信州の伝統野菜を中心としたブランド化の取組みが 必要です。

【課題】

⑴ 水田農業(米・麦・大豆・そば等) ・ 国の制度を活用した農家の所得安定化 ・ 認定農業者

等を通じた生産効率の向上 ・ 需要に即した計画的な生産・流通対策

⑵ 園芸作物(野菜・果樹・花き)

・ 的確な需要の把握とオリジナル品種などを通じた競争力の向上

⑶ 特産品(伝統野菜)

(26)

○ 国・県の方針を踏まえた米の適正生産と支援措置を活用した戦略作物

(麦、大豆、 飼料作物、新規需要米等)、地域振興作物(野菜等)の生産性向上

○ 野菜・果樹・花きの産地形成・基盤強化 〇 ブランド化による認知度向上

【施策】

⑴ 水田や地域の特性に即した生産振興

・ 水田や市街地、中山間地域等、地域特性に即した作物の振興や技術の普及 ・ 地域に根付いた伝統野菜栽培の伝承を推進

⑵ 担い手を中心とした水田農業の経営基盤の確立・強化

・ 担い手への水田の利用集積、経営所得安定対策等制度への加入を促進 ・ 米と麦、大豆、そば等との複合経営、低コスト・省力化

⑶ 戦略的品目を核とした園芸産地の構築

・ 長野県オリジナル品種など市場性の高い有望品種の導入 ・ 加工・業務用に適した品目の導入

⑷ 持続性の高い安定した生産体制の確立

・ ICTを活用したスマート農業の普及、推進 ・ 収入保険や共済制度の加入促進

⑸ 特産品の生産振興と消費拡大

・ 栽培指導、作付け奨励による生産量の維持及び拡大 ・ 「食材の安全性」についての調査研究の実施

【期待される効果】

○ 競争力のある効率的な経営を実現 ○ 認定農業者

などの効率的な経営体を中心とした水田農業の体質強化 ○ 強い競争力を持った園芸産地への再構築

〇 魅力ある特産品の確立・発信による、松本産農産物のブランド化 【指標・目標値】

指 標 実 績 目 標

米の生産数量目安値 17,576t(H28) 17,350t(H32) りんご新わい化栽培

面積 42ha ( H28) 65ha ( H32) 信州の伝統の野菜

栽培面積 248a ( H28) 348a ( H32) 【目標に向けた主な取組み】

・ 経営所得安定対策等推進事業 ・ 農畜産物生産出荷安定対策事業 ・ 強い農業づくり交付金事業 ・ 産地パワーアップ事業

・ 果樹経営者支援事業 ・ りんご産地再生モデル事業 ・ 果樹共済加入促進対策事業 ・ 収入保険制度加入促進

(27)

1−2

畜産経営の高付加価値化と松本の畜産を守り育てることを推進します。

【現状】

○ 本市の畜産は、肉用牛、乳用牛、豚、鶏等の飼育がされており、採卵鶏及びブロイ ラーは県内でも高いシェアを占めています。

○ 飼養農家の高齢化や輸入自由化などから、肉牛の出荷頭数はここ数年で減少し続け るなど畜産経営は厳しい状況が続いていますが、国の事業を活用した施設整備などの 経営基盤強化を進めています。

ポイント

○ 担い手の高齢化や輸入自由化等による価格競合などから、一層の経営合理化と付加 価値販売が求められています。

○ 輸入飼料の価格高騰から飼料用米、稲ホールクロップサイレージ

等、水田を活用 した自給飼料の増産が求められています。

○ 家畜伝染病の発生に対して、防疫措置を行う県との連携した対応が求められていま す。

○ 安全な畜産物の生産を推進し、畜産農家の経営安定と消費者が求める畜産物の安定 供給を図る必要があります。

【課題】

⑴ 畜産経営の安定化

・ 担い手の高齢化対策、経営基盤強化 ・ 水田を活用した自給飼料の増産

⑵ 消費者が求める畜産物の安定供給

⑶ 家畜伝染病発生時の対応

(28)

○ 畜産業の持続と地域特性を生かした畜産の安定経営

【施策】

⑴ 畜産農家の収益向上支援 ・ 公共牧場等の有効活用 ・ 自給飼料の生産拡大 ・ 経営規模拡大

⑵ 高付加価値畜産物生産の推進

・ 優れた遺伝的能力を持つ家畜を導入

・ 評価の高い実績を有する畜産農家の技術を広く普及 ・ 松本畜産物のブランド化

⑶ 家畜伝染病防疫対策

・ 家畜伝染病発生時における県と連携した迅速な対応 ・ 松本市家畜伝染病防疫マニュアルに基づく庁内体制整備

【期待される効果】

○ 畜産業の安定経営と持続 ○ 松本の畜産物の流通促進

【指標・目標値】

指 標 実 績 目 標

上位等級(A4以上)肉牛の出荷頭数 638頭 ( H28) 640頭 ( H32)

【目標に向けた主な取組み】

・ 高品質畜産物生産基盤確立支援事業 ・ 農畜産物生産出荷安定対策事業

(29)

1−3

環境農業

生態系の機能を活用する資源循環型農業の再生を図ります。

【現状】

○ 生産性や品質の向上、低コスト化には、化学肥料や化学合成農薬等の使用は必要で すが、過剰施肥による土壌成分のバランス悪化や環境への負荷が懸念されています。 ○ 農業元来の生態系の機能を活用する資源循環型の「環境にやさしい農業」が注目さ

れています。

ポイント

○ 消費者の「食の安全安心」や「環境」に対する関心が高まる中、環境への負荷を軽 減した農産物の生産による持続可能な農業の推進が求められており、環境にやさしい 農業の面的拡大とレベルアップを推進しています。

○ 農業の持続的発展と、農業の有する多面的機能の健全な発揮を図るため、意欲ある 農業者が農業を継続できる環境を整え、農業が本来有する自然環境機能を維持・増進 することが必要です。

【課題】

⑴ 環境保全能力を活かした農業の促進

(30)

○ 農地が保有する多面的機能を維持・保全 ○ 環境負荷軽減・資源循環型農業の推進

【施策】

⑴ 環境にやさしい農業の推進

・ 堆肥等有機物の施用による土づくり ・ 土壌分析に基づく適正な施肥

・ 総合的な病害虫防除の実施 ・ 国の環境保全型農業直接支援対策

の加入を推進

⑵ 資源循環型農業の推進 ・ 堆肥や食品残さ等の活用

・ 自然環境の保全に資する農業の生産方式の検討

【期待される効果】

○ 環境と調和した農業生産活動普及 ○ 農業生産物の有効活用

【指標・目標値】

指 標 実 績 目 標

エコファーマー

の認定数 340人 ( H28) 360人 ( H32)

【目標に向けた主な取組み】 ・ 環境保全型農業推進事業

・ 環境保全型農業直接支払事業(環境保全型農業直接支援

対策) ・ 環境にやさしい農業推進事業

(31)

1−4

6次産業化の推進

農畜産物を新たな産業や需要の創出につなげるため、6次産業化を推進します。

【現状】

○ 農業を基幹産業として維持・発展させるために、本市では、平成25年度から6次 産業化を支援する制度を創設し、農業分野を超えた2次産業・3次産業等との連携・ 融合による高付加価値化、ブランド化を推進しています。

○ しかしながら、農業者だけで6次産業化に取組むのは、条件的に厳しいといった声 もあります。

○ 他方、本市は、食料品製造業の集積率が高く、製造品出荷額も情報通信機械器具製 造業に次いで大きいといった特徴があります。

【課題】

⑴ 本市の強みを生かす調整機能

(32)

○ 本市にある資源を最大限に生かした異業種連携、コーディネートの強化 ○ 強い反響が生まれる商品の開発、ブランド化への支援

【施策】

⑴ 商工業等との異業種連携、コーディネートの仕掛けづくり ・ 農業者自らが加工、販売等へ主体的に進出するための支援 ・ 強みを生かした異業種連携、コーディネート

⑵ 農産加工による高付加価値化の推進 ・ 総合化事業計画認定制度

、松本市6次産業化支援事業等による各種支援措置 ・ 強い反響が期待できる事業の採択と評価検証の実施

⑶ ブランド化による高付加価値化の推進

・ 地域食材、特産品に注目した農畜産物のブランド化

・ 食や食文化に注目した誘客コンテンツの開発(ガストロノミーツーリズム)

【期待される効果】

○ 地元農畜産物を核とした新たな産業、需要の創出

○ 商品開発、ブランド化による高付加価値化と松本産食材のイメージの向上

【指標・目標値】

指 標 実 績 目 標

6次産業化支援事業(商品開発)採択件数 5件 ( H28) 20件 ( H32) 奈川産食材・特産品によるブランド化に向けた

新商品開発件数

− 3件 ( H32)

【目標に向けた主な取組み】 ・ 農林業産学官連携事業

(33)

担い手及び組織・人材の育成

農林業の原動力は、人材と組織の力です。高齢化や地域特性などを踏まえ、多様な人材 が意欲的に農林業の営みにかかわり、組織として効率良く、地域農業の振興を目指した人 材と組織の育成を図る施策を展開します。

2−1

担い手農業経営者の育成

地域をリードする、優れた経営意識を持った経営者の育成と確保を図ります。

【現状】

○ 担い手の高齢化や農業後継者不足が慢性化しています。

○ 平成5年に国の施策として、効率的・安定的な経営を営む優れた農業経営体を育成 するための「認定農業者

」制度が創設されました。

○ 本市では、平成6年に松本市農業経営基盤の強化の促進に関する基本構想

(以下基 本構想という。)を策定し、この基本構想の経営指標に基づいて、経営改善計画の指導 を実施しながら、認定農業者

の育成に努めてきました。 ○ 平成28年の本市認定農業者

数は長野県内第1位です。

ポイント

○ 近年では、高齢を理由に認定農業者

の再認定を求めない農業者が増加しています。 ○ 農業の維持・発展のためには担い手農業経営者の確保が必要不可欠です。

○ 地域農業を守るため、地域をリードする資質や優れた経営意識を持った「プロの農 業経営者」育成が望まれています。

【課題】

⑴ 地域農業をけん引する優れた担い手農家の育成と確保 ・ 効率的かつ安定的な経営を営む農業経営体の育成

⑵ 経営改善計画への支援と認定農業者

の確保

⑶ 担い手農家の経営意欲の持続

・ 高齢化農家の後継者(親元就農者等)の確保

(34)

○ 意欲ある農業者(認定農業者

)の育成・支援 ○ 地域営農リーダーの育成・支援

〇 親元就農者の育成確保

【施策】

⑴ 松本新興塾

による地域営農リーダーの育成

⑵ 農業経営改善計画作成支援

・ 松本市農業支援センターとの連携による指導、助言

⑶ 認定農業者

制度の積極的PR ○ 認定農業者

数の推移 年度 個別経営体

H25 450 H26 485 H27 505 H28 491

【期待される効果】

○ 経済情勢に対応できる地域営農リーダーの確保 ○ 農業者の営農意欲、経営意欲の増進

【指標・目標値】

指 標 実 績 目 標

認定農業者

の認定経営体数(組織経営体

を含む。) 491人( H28) 530人( H32) 松本地域営農リーダー育成塾修了者延べ人数 167人( H28) 201人( H32)

【目標に向けた主な取組み】 ・ 認定農業者

の認定

(35)

2−2

多様な人材の確保

営農の立場から、地域農業・農村の発展を継続的に支える施策を進めます。

【現状】

○ 担い 手 農家 を早 急 に 確保 す るこ とは 困 難 な状 況 にあ るた め 、 新規 就 農者 (I JU ターン者)、定年帰農者

、女性農業者、プラチナ世代

等、年齢、性別、経験にとら われず、幅広く多様な人材にその役割を求め、様々な対策事業に取り組んでいます。 ○ 農村地域の相互扶助によって支えられている、営農過程で生じる一時的な労働力不

足については、これまで補完確保がされてきましたが、農業従事者の減少や高齢化の 進行によって、集落内での解決が困難になっている状況です。

ポイント

○ 市内に就農する意欲のある者に3カ年の実践研修・生活支援金支給・営農機械の無 償貸与を行い、担い手農家の育成のため新規 就農 者育 成対 策事 業 を実 施し てい ます。 〇 女性農業者がその意欲と能力を十分発揮できる環境づくりのため、経営や技術を学

ぶ講座の開催や家族経営協定

の締結を推進しています。

〇 熟年者の生きがい対策と補完的農業従事者の育成のため、松本 熟年 農業 大学 を実 施 して いま す。

【課題】

⑴ 新 規就 農者 の 確保

⑵ 女性農 業者の育成

⑶ 補完労働力の確保

(36)

○ 新規就農者の確保と育成

○ 女性農業者や営農基盤がある農家子弟、定年帰農者

の育成

【施策】

⑴ 新 規就 農者 育 成対 策の 推進

⑵ 首 都圏 での 就 農移 住相 談会 への 積 極的 出展

⑶ 多様な担い手農家や補完労働力人材確保の推進 ・ 定年帰農者

、女性農業者等の育成

・ 松本 熟年 農業 大学 、女性農業者育成活動推進 ・ 家族経営協定

の締結推進

【期待される効果】

○ 将来の農業の担い手となる人材の確保 ○ 地域農業を支える意欲ある人材の確保

【指標・目標値】

指 標 実 績 目 標

新規就農者数(再掲 P37) 41人 ( H28) 52人 ( H32) 首 都 圏 で の 就 農 移 住 相 談 会 へ の

積極 的出 展

3回 ( H28) 10回 ( H32)

【目標に向けた主な取組み】

・ 農業者育成事業(就農・移住相談会)

・ 新規就農者育成 対 策事 業( I・ J・ U ター ン就 農者 の育 成 、確 保) ・ 次世代農業人材投資資金の活用

・ 女性農業 者の経営参画を支援 ・ 農村女性活動推進事業

・ 新たな女性農業者グループの育成支援 ・ 家族経営協定の推進

・ 農業労働力補完支援事業(アグリサポート事業) ・ 松本熟年農業大学(プラチナ世代

参照

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