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資料シリーズ No097 全文 資料シリーズ No97 日本企業のコーポレート・ガバナンスと人事戦略|労働政策研究・研修機構(JILPT)

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(1)

JILPT 資料シリーズ

No. 97 2012 年 2 月

日本企業のコーポレート・ガバナンスと

人事戦略

独立行政法人

労働政策研究・研修機構

(2)

JILPT 資料シリーズ No. 97 2012年2月

日本企業のコーポレート・ガバナンスと人事戦略

独立行政法人 労働政策研究・研修機構

The Japan Institute for Labour Policy and Training

(3)

ま え が き

こ ま 、 我 が 国 の 企 業 特 に 大 企 業 、 企 業 金 融 の 面 間 接 金 融 方 式 を 主 軸 に 資 金 調 達 を 行 い 、 同 時 に 銀 行 や 関 連 会 社 と の 株 式 の 持 合 い を 行 う こ と 、 銀 行 や 関 連 会 社 の 利 害 関 係 者 と 長 期 的 取 引 関 係 を 構 築 し て き 。 し か し が ら 、8 0 年 代 か ら の 金 融 市 場 に お る 段 階 的 規 制 撤 廃 に よ り 、金 融 市 場 か ら 直 接 資 金 調 達 を 行 う よ う に っ 。さ ら に 、9 0 年 代 後 半 に る と 、外 国 人 多 く フ ン が 日 本 企 業 の 株 式 を 購 入 す る よ う に り 、 日 本 企 業 ますます 株主の声を意 識し がら企 業経営に当 ることを迫ら るように

っ 。し か し 、こ の よ う 流 が あ る 一 方 、2 0 0 89 月 に リ ン シ ョ ッ ク が 生 こ と か ら 、 世 界 的 金 融 危 機 シ ョ ッ ク を 受 こ と 記 憶 に 新 し い 。

当 機 構 、 上 場 企 業 全 数 を 対 象 に 、2 0 0 51 0 月 に 企 業 の コ ポ レ ト ガ バ ナ ン ス ・C S R と 人 事 戦 略 に 関 す る 調 査 、2 0 0 71 0 月 に 雇 用 シ ス テ ム と 人 事 戦 略 に 関 す る 調 査 、2 0 0 99 月 に 今 後 の 雇 用 ポ ト フ リ と 人 事 戦 略 に 関 す る 調 査 を 実 施 し 。 今 回 の 調 査 を 実 施 す る 前 に リ ン シ ョ ッ ク が 起 き て い る こ と に る 。 こ ら の 調 査 、 同 一 の 調 査 対 象 同 一 の 設 問 も あ る こ と か ら 、 時 系 列 比 較 が 可 能 と っ て い る 。 ま 、 調 査 対 象 が 上 場 企 業 あ る こ と か ら 、 公 開 さ て い る 財 務 タ と の 接 続 も 可 能 あ る 。

本 資 料 シ リ 、 回 答 タ 及 び 、 財 務 タ を 使 用 す る こ と 、2 次 分 析 を し て い る 。 具 体 的 に 、 コ ポ レ ト ガ バ ナ ン ス が 人 事 戦 略 に 与 え る 影 響 、 近 年 の 日 本 企 業 の 人 事 管 理 制 度 が 生 産 性 に 与 え 影 響 、 労 働 組 合 が 新 卒 採 用 に 与 え 影 響 、 雇 用 調 整 施 策 の 選 択 要 因 、 及 び ス テ ク ホ ル ダ が 女 性 活 用 に 与 え る 影 響 ― ― 等 あ る 。 本 報 告 書 が 、 今 後 の 労 働 法 政 策 の あ り 方 や 企 業 の 人 事 制 度 改 革 に 関 す る 議 論 に 資 す る こ と が き 幸 い あ る 。

最 後 に 、 本 調 査 の 設 計 ・ 分 析 に あ っ て 、 獨 協 大 学 教 授 ・ 阿 部 正 浩 氏 、 同 志 社 大 学 教 授 ・ 川 口 章 氏 、 国 士 舘 大 学 講 師 ・ 熊 迫 真 一 氏 、 大 阪 府 立 大 学 教 授 ・ 野 田 知 彦 氏 、 カ リ フ ル ニ 大 学 教 授 ・ 星 岳 雄 氏 、 日 本 銀 行 金 融 コ ノ ミ ス ト ・ J e s s D i a m o n d 氏 に 協 力 い 。 ま 、 本 調 査 、 カ リ フ ル ニ 大 学

星 岳 雄 教 授 と の 共 同 研 究 あ り 、 同 大 学 よ り 、 日 経 N E E D S の 財 務 タ の 提 供 を 受 て い る 。 こ こ に 心 よ り 感 謝 を 申 し 上 る 。

2 0 1 2 2

独 立 行 政 法 人 労 働 政 策 研 究 ・ 研 修 機 構

(4)

執筆担当者 執筆順

氏 所 属 執筆章

郡司

正人

労働政策研究・研修機構調査・解析部 序論

主任調査員

奥田

栄二

労働政策研究・研修機構調査・解析部 第Ⅰ部

主任調査員補佐

ほ し

岳雄

カリフ ルニ 大学サン・ 校 第 部第1章

国際関係・環太平洋地域研究大学院教授

Jess Diamond 日本銀行金融研究所 コノミスト 部第1章

阿部

正浩

ま さ ひ ろ

獨協大学経済学部教授 第 部第2章

野田

知彦

と も ひ こ

大阪府立大学経済学部教授 第 部第 章

く ま

さ こ

真一

し ん い

国士舘大学政経学部講師 第 部第 章

川口

か わ ぐ

あきら

同志社大学政策学部教授 第 部第 章

注 本調査の主査 阿部正浩教授が行っ 。

(5)

目 次

序論 ··· 1

第Ⅰ部 調査の概要 ··· 7

1.調査概要と回答企業の属性 ··· 重 2.リ ンショックの影響 ··· 10

.コ ポレ ト・ガバナンスの現状 ··· 10

」-1.利害関係者の時系列比較 「00重年調査、「007年調査、「00』年調査 ··· 10

」-「.利害関係者の発言力と重視傾向 ··· 11

」-」.利害関係者の発言力の変化 ··· 1「

」-4.利害関係者に対する重視傾向の変化 ··· 1」

」-』.重視している経営指標の時系列比較 ··· 14

.企業の財務戦略と買収防衛策の導入 ··· 1』

4-1.買収防衛策の実施状況 ··· 1』

4-「.最近2年間の財務戦略 ··· 17

.雇用調整の状況 ··· 「0

』-1.雇用調整策の実施企業 ··· 「0

』-「.雇用調整策の実施内容 ··· 「1

.能力開発の状況 ··· 「4

.仕事と家庭の両立支援 ··· 「』 .ポ テ ・ クションの状況 ··· 「7

第 部 分析編 ··· 「重 第1章 コ ポレ ト・ガバナンスと人事戦略 ··· 」1

1. に ··· 」1

2.財務構造とコ ポレ ト・ガバナンス ··· 」1

.企業財務構造、コ ポレ ト・ガバナンス、終身雇用 ··· 」重 .財務構造、コ ポレ ト・ガバナンス、教育訓練 ··· 4「

.結論 ··· 4』

第2章 人事労務管理制度 生産性に影響するか ··· 46

1. に ··· 46 2.人事労務管理制度の変化 ··· 4重

(6)

.推定方法 ··· 』7

4-1. タの作成 ··· 』7

4-「.推定方法 ··· 』7

.推定結果 ··· 』8

. すびにかえて ··· 6」

第 章 新卒採用抑制と労働組合 ··· 67

1. に ··· 67

2.若年失業の問題点 ··· 67

.雇用の置き換え効果を ぐる議論 ··· 68

」-1.サ ベイ ··· 68

」-「.インサイダ ・ ウトサイダ モ ル ··· 6重 .作業仮説と タ ··· 70

.新卒採用抑制の分析 ··· 71

.まと にかえて ··· 7」

第 章 雇用調整施策の選択要因 ··· 7』

1. に ··· 7』

2.分析方法・ タ ··· 76

.分析結果 ··· 77

」-1.分析1 ··· 77

」-「.分析2 ··· 81

.考察 ··· 84

.結びにかえて ··· 84

第 章 ステ クホルダ の影響力と女性の活躍 ··· 86

1. に ··· 86

2.投資家によるガバナンスと女性の活躍 ··· 88

「-1.実証仮説 ··· 88

「-「.実証モ ル ··· 8重 . タと変数 ··· 重0 」-1. タ ··· 重0 」-「.変数 ··· 重0 .推定結果 ··· 重8 4-1.コ ポレ ト・ガバナンスと女性の活躍 ··· 重8 4-「.仮説の検証 ··· 重重 .まと ··· 104

(7)

資料編 ··· 107 資料1 企業のコ ポ レ トガバナンス・CSRと人事戦略に関する調査 調査票 ·· 10重 資料2 雇用システムと人事戦略に関する調査 調査票 ··· 11重 資料 今後の雇用ポ トフ リ と人事戦略に関する調査 調査票 ··· 1「重

(8)

 

(9)

序 論

.本研究の位置づけ

近年、M A の活発化や 対的企業買収の顕在化が進 か 、企業の資金調達方法やコ

ポレ ト・ガバナンスのあり方にも大き 変化が ら る。ま 、昨今の非正社員比率の上昇

や社外人材の活用の か 、企業の人事戦略にも変化が ら る。こ らの変化を踏まえ、企

業のコ ポレ ト・ガバナンスや非正規雇用、社外人材の活用が人事戦略に及 す影響等を明

らかにする 、当機構 20099月、 今後の雇用ポ トフ リ と人事戦略に関する調

査 を実施し 。本調査 、2005 年に実施し 企業のコ ポレ トガバナンス・CSR と人 事戦略に関する調査 以 、 2005 年調査 と略す 及び、2007 年に実施し 雇用システ

ムと人事戦略に関する調査 以 、 2007 年調査 と略す をベ スとして設問設計をし

もの ある 2005 年調査の調査結果に いて 、労働政策研究報告書 No.74 企業のコ ポ レ トガバナンス・CSR と人事戦略に関する調査研究報告書 http://www.jil.go.jp/institute/r eports/2007/074.htm参照。2007年調査の調査結果に いて 、調査シリ No.53 雇用シ ステムと人事戦略に関する調査 http://www.jil.go.jp/institute/research/2009/053.htm 参照

過去 3 回の調査に 、同一の調査対象 同一の設問もあることから、パネル化さ タ

を含 、時系列比較が可能と っている。加えて、調査対象が上場企業 あることから、公開

さ ている財務 タとの接続が可能と っている。そこ 、本報告書 、過去 3 回の回答

タ及び、財務 タを使用すること 、2 次分析を行っ 。 お、本調査 、カリフ ル

ニ 大学 星岳雄教授 との共同研究 あり、同大学より、日経 NEEDS の財務 タの提供

を受 ている。本調査と財務 タを接続し 分析結果に いて 、本報告書 第 部 分析

編 を参照さ い。

.使用デ タの概要

使用する タ 以 の の調査 ある。概要 以 のとおり。

(1) 調査

企 業 の コ ポ レ ト ガ バ ナ ン ス ・CSR と 人 事 戦 略 に 関 す る 調 査 研 究 報 告 書 2005年調査

雇用システムと人事戦略に関する調査 2007年調査

今後の雇用ポ トフ リ と人事戦略に関する調査 以 2009年調査 と略す

(10)

- - (2) 調査期間

2005106日から1021 20071029日から1116 200994日から930

(3) 調査方法 による調査票の配布・回収。

※ お 、 過去 3 回 の調 査 と も に、 紙 に よ る調 査 票 の 郵 に よ る 配布 ・ 回 収 をし 調 査 方

法 共通 あるが、2009 年調査 、回答者の負担を減らす 、紙による調査票

WEB上 の回答も可能にし 。

(4) 調査対象 上場企業全数 東京1部・2部、大阪1部・2部、 古屋1部・2 2005年調査、2,531社/2007年調査、2,552社/2009年調査:2,453

(5) 有効回収数

2005年調査:450 有効回収率、17.8 2007年調査:298 有効回収率、11.7 2009年調査:223 有効回収率、9.1

(6) 回答属性

過去 3 回の回答企業の属性に いて 図表 1 参照。2007 年調査、2009 年調査双方に

回答し 企業 パネル化さ 回答企業 の属性 図表2参照。

図 表 : 過 去 時 点 の 回 答 企 業 の 属 性 ( 単 位 = % ) 図 表 : パ ネ ル 化 さ れ た 回 答 企 業 の 属 性 ( 単 位 = % )

2009年 調査

。n=223) 2007年

調査

。n=298) 2005年

調査

。n=450)

2009年 調査

。n=110) 2007年

調査

。n=110)

人未満 17.9 15.1 16.9 人未満 11.8 13.6

人未満 26.5 23.2 33.3 人未満 24.5 22.7

~5 人未満 26.9 40.6 36.2 ~5 人未満 32.7 36.4

人以 22.0 13.8 11.8 人以 23.6 19.1

人未満 21.1 18.1 20.0 人未満 16.4 16.4

人未満 28.7 31.2 34.4 人未満 27.3 28.2

~5 人未満 29.6 33.2 31.8 ~5 人未満 34.5 34.5

人以 15.7 11.7 8.9 人以 18.2 16.4

建設業 10.3 9.1 9.3 建設業 13.6 13.6

製造業 41.3 44.3 48.2 製造業 36.4 36.4

卸売業 小売業 飲食店 宿泊業 15.2 16.1 18.7 卸売業 小売業 飲食店 宿泊業 18.2 18.2

運輸業 情報通信業 7.6 8.1 4.2 運輸業 情報通信業 5.5 6.4

金融 保険業 不動産業 9.9 10.4 8.9 金融 保険業 不動産業 10.9 10.9

ビス業 8.1 7.7 6.4 ビス業 8.2 10.0

その他 4.5 2.7 2.4 その他 5.5 4.5

23.3 26.2 27.1 23.3 20.9

生え抜き 51.6 49.3 44.7 生え抜き 51.6 57.3

親会社 関連会社出身 14.8 14.1 16.7 親会社 関連会社出身 14.8 15.5

金融機関出身 3.1 3.7 4.0 金融機関出身 3.1 0.9

天下 官公庁出身 0.4 2.0 0.4 天下 官公庁出身 0.4 0.9

その他 4.0 4.0 6.2 その他 4.0 2.7

労働組合 ある 69.5 73.2 70.9 労働組合 ある 75.5 77.3

労働組合 26.5 25.2 27.6 労働組合 21.8 21.8

労使協議制 ある 70.4 74.2 70.7 労使協議制 ある 74.5 77.3

労使協議制 22.4 20.5 26.6 労使協議制 16.4 20.0

※総数に 従業員規模等 不明の企業含む ※総数に 従業員規模等 不明の企業含む

従業員規模 従業員規模

正社員規模

業種

経営者の属

労働組合の 有無 労使協議制

の有無 経営者の属

正社員規模

労働組合の 有無 業種

労使協議制 の有無

(11)

.本資料シリ の構成

本資料シリ 、 第Ⅰ部 調査の概要 、2007 年調査及び 2009 年調査双方に回

答 し 企業 110 社の 調 査結 果に いて 、両 調 査 比較 可 能 設問 に い ての 時 系列 変化及

び、パネル化さ タの変化の概要をまと ている 調査票に いて 資料編参照 。

第 部 分 析 編 、 こ ま の ン ト 調 査 の 回 答 と 財 務 タ 日 経

NEEDS を接続す ること 、 企業財務や コ ポレ ト・ガバナ ンス、経営者の属性、財務

戦略、企業業績、労働組合の有無 が、企業の人事戦略や人事制度、生産性、新卒採用状

況、雇用調整、女性の活用状況 に のように影響を与えているかを分析している。

1 章 コ ポレ ト・ガバナンスと人事戦略 、2009 年調査に いて、財務構造

とコ ポレ ト・ガバナンスの関係を分析している。その結果、2008 年から 2009 年の世

界的 金融危機 リ ンショック と不況を境に、日本のコ ポレ ト・ガバナンスのト

レン に変化が見ら ることが確認さ 。2007 年調査ま 、取引先銀行、取引先企業 、

グル プ企業といっ 、長期的関係を通 て日本のコ ポレ ト・ガバナンス 重要 役割

を果 してき ステ クホルダ の重要度が減り、発言力も弱く る、という傾向が っき

り見ら 。そ に代わって、個人投資家や機関投資家 より重視さ 、発言力も強く る

と考えら てい 。しかし、2009 年調査 このよう トレン がか り弱く っている 。

す わ 、日本のコ ポレ ト・ガバナンスの伝統的 担い手 っ 取引先銀行やグル プ

企業の重要度や発言力が弱まり、そ に代わって機関投資家や個人投資家の重要度や発言力

が強まるという傾向が、金融危機以前に 顕著 っ が、金融危機後 このトレン が変わ

り ある。企業の財務構造が顕著に変わっているわ いが、全体的に、取引先銀行

やグル プ企業の重要性や発言力が復活している、としている。

2 章 人事労務管理制度 生産性に影響するか 、近年の日本企業の人事労務管理

制度の改革や変更が、日本的雇用慣行や企業の生産性に う影響し かに いて分析してい

る。日本企業の制度改革に 、グロ バル競争の激化や情報通信技術を中心とし 急速 技

術革新 企業の取り巻く環境変化に対応追随する に、企業自らが内発的に制度改革や

変更し ものもあ 、女性活用やワ ク・ イフ・バ ンスの推進といっ 社会の要請に

企 業 が 対 応す る に、 外 発 的 に制 度 改 正 し も の も ある 。 第 2 章 、 人事 労 務 管 理制

度の変化が企業の生産性に う影響を与えているか、そして同時に内発的に導入さ 制度

と外発的理由 導入さ 制度 生産性 の効果が違うかに いて検証している。その結

果、法制度の制定や改正により企業が導入・整備を余儀 くさ 人事労務管理制度がある

が、そのよう 人事労務管理制度が生産性に影響を与えていること 確認さ かっ 。企

業が内発的に導入し 制度 あっても、外発的理由 導入し 制度 あっても、 の制度も

企業の生産性を高 ていると 言え いとしている。

3 章 新卒採用抑制と労働組合 、リ ンショック後の 2009 年調査の タを

用いて、新卒採用抑制に対する労働組合の効果を分析している。労働組合の存在と人的資源

(12)

- -

管理に関する変数が新規採用者比率に与える影響に いて検証し ところ、以 の結果が確

認さ 。第一に、労働組合の存在 、新卒採用者比率を低 さ てい 。このこと 労働

組合の存在が正社員に対する雇用保護を強化しており、その 企業 若年層の雇用を減少

さ るという置き換え効果が起きていることを示している。日本の労働市場においてインサ

イダ ・ ウトサイダ モ ルが想定するよう 状況が起きているという解釈が可能として

いる。第二に、職能資格制度や OJT の重視といっ 企業内の人的資源管理の採用も同時に

新規採用者比率に影響を与えてい 。企業内 の人材育成を重視する企業ほ 置き換え効果

が発生している、と結論付 ている。

4章 雇用調整施策の選択要因 、2007年調査と2009年調査を使用して、企業が

実施し 雇用調整施策に のよう 要因が影響してい かに いて分析している。そ によ

、リ ンショック前の 2007 年より 2009 年の方が景気の停滞感が強く、雇用調整を

実施する企業の割合も高く っている。景気がそ ほ 悪く い時期に 、希望退職や一時

金カット、賃 のい を実施する場合 も、直近の業績が赤字 あることが大きく影響

してい 。ま 、景気がそ ほ 悪く い時期 あっても、金融機関や個人の保有率が高い

場合 、効率経営 の 力が高く、希望退職や一時金カット、賃 を実施する確率が高ま

っている。平均勤続年数に関して 、2009 年の一時金カットを除き、有意 係数 すべて

イナスと ってい 。こ に いて 、平均勤続年数が短いほうが雇用調整施策を実施し

やすい事情が働いているとしている。ま 、過去の雇用調整施策の実施が与える影響に い

て 、希望退職 他の調整手段に先駆 て行わ ていることが確認さ ている。

5 章 ステ クホルダ の影響力と女性の活躍 、ガバナンスと女性の活躍の関

係に いて次の 2 の側面からの プロ をとっている。第 1 の仮説 、投資家による

ガバナンスの強化によって、 インバンク制度と補完的 っ 長期雇用制度に基 く長期的

人材育成が見直さ 、正社員の雇用の短期化が進 、そ が相対的に離職率の高い女性にと

っ て 有 利 に働 く と い うも の 。 第 2 の 仮 説 、 投 資 家 によ る ガ バ ナン ス の 強 化に よ っ て 経営

改革が進 、その一環として女性労働力の有効活用が推進さ るというもの。伝統的日本企

業 、コ の労働者と経営者のほとん 男性 あり、投資家によるガバナンスの強化 、

効率的経営 の 力を強 、その一環として女性の有効活用が 進さ る可能性があるとし

ている 後者の仮説 、女性の活躍を推進する企業が必 しも雇用の短期化をとも わ い

点 前 者 と異 る 。実 証 分 析 の結 果 、 い の 仮 説 とも 整 合 的 結 果 が 得 ら て い る 。 機

関投資家によるガバナンス 長期雇用慣行と負の相関関係にあり、長期雇用慣行が弱い企業

女性が活躍していることが明らかと っ 。ま 、外国法人等保有比率が高い企業や、株

主総会の改革を推進している企業ほ 、仕事と育児の両立支援やポ テ ・ クションに

取り組ん おり、こ らに取り組ん いる企業ほ 女性正社員や女性管理職が多いことが明

らかに っている。

(13)
(14)

- - 第Ⅰ部 調査の概要

.調査概要と回答企業の属性

本 調 査 、 同 一 の質 問 形 式 尋 問 いに い て 、 過 去 3 回 分 の 時 系列 比 較 が 可能 あ る 。 ま 、 過 去 3 回 の 調 査の 回 答 企 業が 同 一 企 業 あ 、パ ネ ル 化 も可 能 あ るが、 2009 年調査及び 2007年調査の双方に回答し 企業 110 社、2009 年調査、2007 年調査、

2005年調査い にも回答している企業 61

そ こ 、 第 Ⅰ 部 調査 の 概 要 、 同 一の 設 問 の 集計 結 果 の 時系 列 変 化 を踏 ま え る と ともに 以 、 時系列 と略す 、過去2回分 2009年調査、2007年調査 の双方に回答 し 企業110社の回答 以 2時点パネル と略す に いてまと ることとする1

回答企業の属性に いて 、過去 3 回の調査に回答し 企業の属性 図表 1-1 あり、2 時 点 パ ネ ル の 企 業 の 属 性 図 表 1-2 あ る 。 お 、 両 調 査 の 実 施 時 期 、2009 年 調 査 が 2009 9 あり、2007年調査が2007 10 あることから、両調査の間に 2年ほ

経過していることに る。ま 、両調査の間に 、20089 月にリ ンショックが生

ことから、世界的 金融危機ショックを受 前後の調査を比較することと る。

1 2007年調査と2005年調査をパネル化し 時系列比較に いて 、労働政策研究・研修機構 2010 雇用

システムと人事戦略に関する研究 資料シリ No.77の第Ⅰ部にまと ている。

図 表 - : 過 去 時 点 の 回 答 企 業 の 属 性 ( 単 位 = % ) 図 表 - : パ ネ ル 化 さ れ た 回 答 企 業 の 属 性 ( 単 位 = % ) 2009年

調査

。n=223) 2007年

調査

。n=298) 2005年

調査

。n=450)

2009年 調査

。n=110) 2007年

調査

。n=110)

人未満 17.9 15.1 16.9 人未満 11.8 13.6

人未満 26.5 23.2 33.3 人未満 24.5 22.7

~5 人未満 26.9 40.6 36.2 ~5 人未満 32.7 36.4

人以 22.0 13.8 11.8 人以 23.6 19.1

人未満 21.1 18.1 20.0 人未満 16.4 16.4

人未満 28.7 31.2 34.4 人未満 27.3 28.2

~5 人未満 29.6 33.2 31.8 ~5 人未満 34.5 34.5

人以 15.7 11.7 8.9 人以 18.2 16.4

建設業 10.3 9.1 9.3 建設業 13.6 13.6

製造業 41.3 44.3 48.2 製造業 36.4 36.4

卸売業 小売業 飲食店 宿泊業 15.2 16.1 18.7 卸売業 小売業 飲食店 宿泊業 18.2 18.2

運輸業 情報通信業 7.6 8.1 4.2 運輸業 情報通信業 5.5 6.4

金融 保険業 不動産業 9.9 10.4 8.9 金融 保険業 不動産業 10.9 10.9

ビス業 8.1 7.7 6.4 ビス業 8.2 10.0

その他 4.5 2.7 2.4 その他 5.5 4.5

23.3 26.2 27.1 23.3 20.9

生え抜き 51.6 49.3 44.7 生え抜き 51.6 57.3

親会社 関連会社出身 14.8 14.1 16.7 親会社 関連会社出身 14.8 15.5

金融機関出身 3.1 3.7 4.0 金融機関出身 3.1 0.9

天下 官公庁出身 0.4 2.0 0.4 天下 官公庁出身 0.4 0.9

その他 4.0 4.0 6.2 その他 4.0 2.7

労働組合 ある 69.5 73.2 70.9 労働組合 ある 75.5 77.3

労働組合 26.5 25.2 27.6 労働組合 21.8 21.8

労使協議制 ある 70.4 74.2 70.7 労使協議制 ある 74.5 77.3

労使協議制 22.4 20.5 26.6 労使協議制 16.4 20.0

※総数に 従業員規模等 不明の企業含む ※総数に 従業員規模等 不明の企業含む

従業員規模 従業員規模

正社員規模

業種

経営者の属

労働組合の 有無 労使協議制

の有無 経営者の属

正社員規模

労働組合の 有無 業種

労使協議制 の有無

(15)

. リ ン シ ョ ッ ク の 影 響

2009 年 調 査 2008 9 月 の リ ン シ ョ ッ ク 以 降 の 金 融 危 機 の 影 響 に い て 尋 て い る 。 そ に よ 、 非 常 に 深 刻 影 響 34.5% 、 や や 深 刻 影 響 45.3% を 合 わ て 影 響 が あ っ と す る の 、79.8% あ っ 。 規 模 別 に る と 、 影 響 が あ っ 割 合 、 5000人 以 上 3001000人 未 満 高 く っ て い る 。

こ を 業 種 別 に る と 、 非 常 に 深 刻 影 響 と す る 割 合 が 高 い の 運 輸 業 ・ 情 報 通 信 業 47.1% 、 製 造 業 56.2% と そ の 割 合 が 高 く っ て い る 図 表 2-1

. コ ポ ト ガ バ ナ ン ス の 現 状

3 - 1 . 利 害 関 係 者 の 時 系 列 比 較 2 0 0 9年 調 査 2 0 0 7年 調 査 2 0 0 5年 調 査

調 査 、 経 営 に 対 す る 発 言 力 が 強 い 利 害 関 係 者 及 び 、 経 営 側 が 重 視 す る 利 害 関 係 者 に い て 尋 て い る 本 問 、2009年 調 査 、2007年 調 査 、2005年 調 査 共 通 の 設 問 。

そ こ 、 経 営 に 対 す る 発 言 力 が 強 い 利 害 関 係 者 に い て 、 時 系 列 2005 年 調 査 、2007 年 調 査 、2009 年 調 査 に い て の 比 較 。 以 同 見 る と 、 顧 客 消 費 者 従 業 員

取 引 先 銀 行 取 引 先 企 業 機 関 投 資 家 が 上 に あ が る 傾 向 に 違 い い 図 表3-1 。 次 に 、 経 営 側 が 重 視 す る 利 害 関 係 者 に い て 、 時 系 列 見 る と 、 顧 客 消 費 者 安 定 し て 高 水 準 に あ る も の の わ か に 減 少 し て お り 、 取 引 先 銀 行 も 減 少 し て い る 。 一 方 、

従 業 員 わ か に 増 加 し て い る 。 機 関 投 資 家 2005 年 調 査 に 比 べ 2007 年 調 査 増 加 し も の の 、2009年 調 査 や や 減 少 し て い 図 表3-2

図 表 - : ヨ ー ボ ン シ ョ ッ ク 以 降 の 金 融 危 機 の 影 響 に の 認 識 ( 単 位 = % 年 調 査 調

223 34.5 45.3 12.6 3.1 0.0 4.5

<規模別>

人未満 47 38.3 42.6 12.8 2.1 0.0 4.3

人未満 64 40.6 46.9 9.4 0.0 0.0 3.1

~5 人未満 66 22.7 48.5 19.7 6.1 0.0 3.0

人以 35 42.9 42.9 8.6 2.9 0.0 2.9

<産業別>

建設業 23 30.4 43.5 17.4 0.0 0.0 8.7

製造業 92 46.7 43.5 9.8 0.0 0.0 0.0

卸売 小売業 飲食店 宿泊業 34 23.5 55.9 14.7 5.9 0.0 0.0

運輸業 情報通信業 17 47.1 47.1 0.0 5.9 0.0 0.0

金融 保険業 不動産 22 31.8 40.9 18.2 4.5 0.0 4.5

ビス業 18 22.2 44.4 22.2 11.1 0.0 0.0

(16)

- 11 - 3 - 2 . 利 害 関 係 者 の 発 言 力 と 重 視 傾 向

調 査 、 こ ま の 経 営 に 対 す る 発 言 力 の 強 い 利 害 関 係 者 及 び 、 経 営 側 が 重 視 す る 利 害 関 係 者 に い て 尋 て い る 。 そ こ 2 時 点 パ ネ ル に い て 、 経 営 側 に 対 す る 発 言 力 の 強 い 利 害 関 係 者 の 時 系 列 比 較 を す る と 、2007 年 調 査 顧 客 消 費 者 従 業 員 が そ 49.1% と も っ と も 多 く 、 次 い 機 関 投 資 家 取 引 先 企 業 の 順 。2009 年 調 査 も 顧 客 消 費 者 が 47.3% と も っ と も 多 く 、 次 い 従 業 員 機 関 投 資 家 取 引 先 銀 行 の 順 と っ て い る 図 表3-3

一 方 、 経 営 側 が 重 視 す る 利 害 関 係 者 に い て 比 較 す る と 、2007 年 調 査 顧 客 消 費 者 が 71.8% と も っ と も 多 く 、 次 い 従 業 員 取 引 先 企 業 機 関 投 資 家 の 順 。 一 方 、2009 年 調 査 、 従 業 員 が 69.1% 、 顧 客 消 費 者 も 68.2% と 高 く 、 次 い

取 引 先 企 業 が 40.9% 、 機 関 投 資 家 が 24.5% の 順 と っ て い る 。

経 営 側 に 対 す る 発 言 力 の 強 い 利 害 関 係 者 に い て 、2007 年 調 査 と 2009 年 調 査 の 変 化 を る と 、2009 年 調 査 の ほ う が 2007 年 調 査 に 比 べ 、 従 業 員 が 7.3 ポ イ ン ト 、 機 関 投 資

』「.7

44.重

」重.8

」6.4

」』.6

18.重 16.7

11.」

』」.4

4「.」 40.6

41.」

41.6

「0.1

17.8

重.1

4「.6 4」.重

」6.8

」6.8

40.4

18.4

1重.」

10.8

0 .0

「 0.0 4 0.0 6 0.0

図 表 - :こ れま で経営側に対す る発言力 強かっ た利害関係者 時系 列比較)

位 ま での複数回答、単位=%)

「00』年調査 そ=4』0

「007年調査 そ=「重8

「00重年調査 そ=「「」

77.」

6「.「

」重.1

」」.」

「6.0

「4.「

1「.7

重.1 76.「

6」.1

4』.0

」』.「

「」.「

18.』

1」.1

8.4 6』.重

64.1

41.7

「7.8

「1.』

1重.7

1」.重

10.」

0 .0

「 0.0 4 0.0 6 0.0 8 0.0

図 表 - :こ れまで経営側 重視し た利害関係者 時 系列比較)

位 までの複数回答、単位=%)

「00』年調査 そ=4』0

「007年調査 そ=「重8

「00重年調査 そ=「「」

(17)

家 が 6.4ポ イ ン ト 低 く っ て い る 。 し 、 経 営 側 が 重 視 す る 利 害 関 係 者 に い て る と 、 2009年 調 査 の ほ う が2007 年 調 査 に 比 べ 、 従 業 員 の 割 合 が 10.9ポ イ ン ト 高 ま る 一 方 、

機 関 投 資 家 13.6ポ イ ン ト 低 く っ て い る 。 以 上 を 踏 ま え る と 、 機 関 投 資 家 、 発 言 力 が 低 し こ と を 受 て 、 重 視 傾 向 も 低 し こ と が わ か る 。 従 業 員 発 言 力 が 低 し て い る も の の 、 重 視 傾 向 強 く っ て い る 。 取 引 先 企 業 グ ル プ 企 業 も 発 言 力 や や 低 し て い る が 、 重 視 傾 向 や や 強 く っ て い る 。

3 - 3 . 利 害 関 係 者 の 発 言 力 の 変 化

2 時 点 パ ネ ル 同 一 企 業 を 場 合 、2007 年 調 査 発 言 力 が 強 い と 認 識 さ 利 害 関 係 者 、2009 年 調 査 も 発 言 力 が 強 い と 考 え ら て い る の ろ う か 。2007 年 調 査 の 発 言 力 が 強 い 利 害 関 係 者 の 回 答 別 に 2009 年 調 査 の 経 営 側 に 対 す る 発 言 力 が 強 い 利 害 関 係 者 を そ る こ と と す る 図 表 3-4 。 そ に よ 、2007 年 調 査 と 2009 年 調 査 同 利 害 関 係 者 を 選 ん 割 合 が も っ と も 高 い の 、 取 引 先 企 業 62.2% あ り 、 次 い 取 引 先 銀 行 60.0% 、 グ ル プ 企 業 59.1% が 高 い 。2007 年 調 査 こ ら の 利 害 関 係 者 を 選 ん 企 業 、2009 年 調 査 も 同 利 害 関 係 者 を 選 ん 割 合 が 高 い よ う 。 一 方 、 2007 年 調 査 選 ん 各 利 害 関 係 者 が 2009 年 調 査 そ 以 外 と っ 割 合 が 高 い の

、 個 人 投 資 家 50.0% 、 機 関 投 資 家 42.9% あ る 。2007 年 時 点 個 人 投 資 家 機 関 投 資 家 を 選 ん い 企 業 の 約 半 数 、2009 年 時 点 個 人 投 資 家 機 関 投 資 家 を 発 言 力 の 強 い 利 害 関 係 者 と 考 え か っ よ う 。 リ ン シ ョ ッ ク 20088 月 に 生 て い る が 、2007 年 調 査 か ら 2009 年 調 査 を 経 る か 、 個 人 投 資 家 機 関 投 資 家 の 発 言 力 の 強 さ が 低 し の か も し い 。

2007年調査 2009年調査

発言力の

2007年調査 2009年調査

重視傾向 の差

顧客 消費者 49.1 47.3 -1.8 71.8 68.2 -3.6

従業員 49.1 41.8 -7.3 58.2 69.1 10.9

個人投資家 20.0 19.1 -0.9 20.0 16.4 -3.6

機関投資家 44.5 38.2 -6.4 38.2 24.5 -13.6

取引先銀行 36.4 31.8 -4.5 24.5 21.8 -2.7

取引先企業 40.9 38.2 -2.7 39.1 40.9 1.8

グル プ企業 20.0 18.2 -1.8 11.8 14.5 2.7

その他 12.7 13.6 0.9 13.6 11.8 -1.8

経営側に対 る発言力 強い利害関係者 経営側 重視 る利害関係者

図 表 - : 経 営 側 に 対 す る 発 言 力 強 い 利 害 関 係 者 及 び 経 営 側 重 視 す る 利 害 関 係 者 時 点 パ ネ ル 、 n = 位 ま で の 複 数 回 答 、 単 位 = % )

の 発 言 力 の 差 の 経 営 側 に 対 る 発 言 力 強 い 利 害 関 係 者 に つ い て

「 0 0 重 年 調 査 か 「 0 0 7 年 調 査 の 割 合 を 引 い た 数 値 の 重 視 の 差 の 経 営 側 重 視 る 利 害 関 係 者 に つ い て 「 0 0 重年 調 査 か 「 0 0 7年 調 査 の 割 合 を 引 い た 数 値

(18)

- 1 - 3 - 4 . 利 害 関 係 者 に 対 る 重 視 傾 向 の 変 化

次 に 、2007 年 調 査 重 視 し て い 利 害 関 係 者 、2009 年 調 査 も 重 視 さ て い る か に い て も 確 認 す る 。2007 年 調 査 の 重 視 す る 利 害 関 係 者 の 回 答 別 に 2009 年 調 査 の 経 営 側 が 重 視 す る 利 害 関 係 者 を そ る と 、2007 年 調 査 と 2009 年 調 査 同 利 害 関 係 者 を 選 ん 割 合 が も っ と も 高 い の 従 業 員 79.7% あ り 、 次 い 、 顧 客 消 費 者 取 引 先 企 業 っ 。 一 方 、2007 年 調 査 選 ん 各 利 害 関 係 者 が 2009 年 調 査 そ 以 外 と っ 割 合 が 高 い の 、 機 関 投 資 家 64.3% も っ と も 高 く 、 次 い 、 個 人 投 資 家 59.1% と っ て い る 。 先 述 の と お り 、 機 関 投 資 家 の 発 言 力 低 し て い が 、 重 視 傾 向 も 低 し て い よ う あ る 図 表3-5

図 表 - 年 調 査 の 発 言 力 強 い 利 害 関 係 者 別 に み た 、 年 調 査 の 発 言 力 強 い 利 害 関 係 者 時 点 パ ネ ル )

顧客 費者

以外 無回答 合計 従業員 以外 無回答 合計

顧客 消費者 28 22 4 54 従業員 26 23 5 54

51.9% 40.7% 7.4% 100.0% 48.1% 42.6% 9.3% 100.0%

以外 21 26 5 52 以外 18 30 4 52

40.4% 50.0% 9.6% 100.0% 34.6% 57.7% 7.7% 100.0%

個人投資

以外 無回答 合計

機関投資

以外 無回答 合計

個人投資家 9 11 2 22 機関投資家 24 21 4 49

40.9% 50.0% 9.1% 100.0% 49.0% 42.9% 8.2% 100.0%

以外 12 65 7 84 以外 15 37 5 57

14.3% 77.4% 8.3% 100.0% 26.3% 64.9% 8.8% 100.0%

取引先銀

以外 無回答 合計

取引先企

以外 無回答 合計

取引先銀行 24 14 2 40 取引先企業 28 14 3 45

60.0% 35.0% 5.0% 100.0% 62.2% 31.1% 6.7% 100.0%

以外 9 50 7 66 以外 14 41 6 61

13.6% 75.8% 10.6% 100.0% 23.0% 67.2% 9.8% 100.0%

グル 企業

以外 無回答 合計

グル プ企業 13 7 2 22

59.1% 31.8% 9.1% 100.0%

以外 7 70 7 84

8.3% 83.3% 8.3% 100.0% 07年の利害関係者 顧客 別に た2009年の利害関係者 顧客

07年の利害関係者 個人投資家 別に た2009年の利害関係者

07年の利害関係者 グル プ企業 別に た2009年の利害関係者 2009年調査

07 調

07年の利害関係者 取引先銀行 別に た2009年の利害関係者

07年の利害関係者 従業員 別に た2009年の利害関係者

2009年調査 2009年調査

07 調

07 調

07年の利害関係者 機関投資家 別に た2009年の利害関係者

2009年調査 2009年調査

07 調

07 調

07年の利害関係者 取引先企業 別に た2009年の利害関係者

2009年調査 2009年調査

07 調

07 調

図 表 - 年 調 査 の 重 視 す る 利 害 関 係 者 別 に み た 、 年 調 査 の 重 視 す る 利 害 関 係 者 時 点 パ ネ ル )

顧客 費者

以外 無回答 合計 従業員 以外 無回答 合計

顧客 消費者 60 16 3 79 従業員 51 11 2 64

75.9% 20.3% 3.8% 100.0% 79.7% 17.2% 3.1% 100.0%

以外 12 12 1 25 以外 24 14 2 40

48.0% 48.0% 4.0% 100.0% 60.0% 35.0% 5.0% 100.0%

07年の利害関係者 顧客 別に た2009年の利害関係者 顧客 07年の利害関係者 従業員 別に た2009年の利害関係者

2009年調査 2009年調査

07 調

07 調

(19)

3 - 5 . 重 視 し て い る 経 営 指 標 の 時 系 列 比 較

現 在 重 視 す る 経 営 指 標 に い て 、 時 系 列 比 較 を す る と 、 ほ と ん 変 化 ら い 。 具 体 的 に る と 、2007 年 調 査 に 比 べ て 2009 年 調 査 の 結 果 の ほ う が 、 営 業 利 益 や 経 常 利 益

、 収 益 力 を 示 す 指 標 以 、 収 益 力 指 標 と 略 、 売 上 高 や 市 場 シ ェ 、 規 模 の 成 長 性 を 示 す 指 標 以 、 成 長 性 指 標 と 略 が わ か に 減 少 し て い る 図 表 3-6

2 時 点 パ ネ ル に い て 、2007 年 調 査 の 経 営 指 標 別 に 2009 年 調 査 の 経 営 指 標 を る と 、 2007 年 調 査 収 益 力 指 標 を 選 ん 企 業 の 80.0 2009 年 調 査 も 収 益 力 指 標 を 選 ん い る 。2007 年 調 査 収 益 力 指 標 以 外 を 選 ん い る 企 業 も 、2009 年 調 査 収 益 力 指 標 に り え 企 業 も あ り 、 収 益 力 指 標 が 依 然 と し て 経 営 指 標 と し て 活 用 さ て い る 姿 が 垣 間 見 え る 図 表3-7

図 表 3 - 5 。 続 き

個人投資

以外 無回答 合計

機関投資

以外 無回答 合計

個人投資家 9 13 0 22 機関投資家 13 27 2 42

40.9% 59.1% .0% 100.0% 31.0% 64.3% 4.8% 100.0%

以外 9 69 4 82 以外 12 48 2 62

11.0% 84.1% 4.9% 100.0% 19.4% 77.4% 3.2% 100.0%

取引先銀

以外 無回答 合計

取引先企

以外 無回答 合計

取引先銀行 14 12 1 27 取引先企業 27 15 1 43

51.9% 44.4% 3.7% 100.0% 62.8% 34.9% 2.3% 100.0%

以外 9 65 3 77 以外 18 40 3 61

11.7% 84.4% 3.9% 100.0% 29.5% 65.6% 4.9% 100.0%

グル 企業

以外 無回答 合計

グル プ企業 5 7 1 13

38.5% 53.8% 7.7% 100.0%

以外 11 77 3 91

12.1% 84.6% 3.3% 100.0%

07年の利害関係者 個人投資家 別に た2009年の利害関係者 07年の利害関係者 機関投資家 別に た2009年の利害関係者

2009年調査 2009年調査

07 調

07 調

07年の利害関係者 グル プ企業 別に た2009年の利害関係者 2009年調査

07 調

07年の利害関係者 取引先銀行 別に た2009年の利害関係者 07年の利害関係者 取引先企業 別に た2009年の利害関係者

2009年調査 2009年調査

07 調

07 調

7 .6

1 0.1

7 .「

6 』.8

6 重.8

6 』.』

7 .1

4 .4

」 .1

1 1.」

7 .0

7 .「 4 .0

「 .0 4 .』

1 .」

」 .4

」 .1 1 .6

1 .0

」 .6 1 .」

「 .」

』 .8

0 % 「 0% 4 0% 6 0% 8 0% 1 00%

「 00』年調査

。 そ=4 』0)

「 007年調査

。 そ=「 重8)

「 00重年調査

。 そ=「 「」)

図 表 - : 現在、 会 社 重 視す る 経営指 標の 時系列 比較

売上高や市場シェ 、規模の成長

性を示す指標

営業利益や経常利益 、収益力を示 す指標

ROA 、資産活用の効率性を示す 指標

ROE 、株主資本の効率性を示す 指標

EVAやキャッシュフロ 、残余

利益を示す指標 顧客満足度を示す指標

その他

無回答

図 表 - : 育 児 ヹ 介 護 支 援 制 度 の 時 系 列 変 化 n数 出産育児、 介 護 のための短時間勤務制度 ッ クスタイム制度 始業終業時間の繰げ繰下げ 所定外労働をさい制度 子育て介護サービス費用の援助措置等 職場への復帰支援 転勤免除地域限定社員制度 事業所内託児施設の運営 配偶者出産の時の男性の休暇制度 子供の看護休暇 在宅勤務制度 育児退職した者に対る優先的再雇用制度 2009年調査 223 87.4 41.7 61.0 70.0 22.4 39.5 23.8 4.5 71.7 7
図 表 - : ポ ザ テ ァ ブ ゠ ク シ ョ ン の 時 系 列 変 化 時 点 パ ネ ル 、 n = ) 専 任 の 部 署 、 担 当 者の設置 問題点の調査分析 女性の能力発揮のための計画を策定 女性の積極的用 女性従事るための積極的教育訓練 女性専用の相談窓口 セク防のための規定の策定 事と家庭との両立支援法を回るを整備 従業員に対る啓発 職場環境風土を改善 2009年調査 30.9 30.0 26.4 38.2 10.0 28.2 84.5 39.1 54.5 46.4 2007年調査 2
表 1 お よ び 表 2 の 結 果 か ら 明 ら か に る の 、 前 2 回 の 調 査 認 ら 日 本 の コ ポ レ ト ・ ガ バ ナ ン ス の 変 化 の 趨 勢 が 変 わ っ て き て い る と い う こ と あ る 。 2008 年 か ら 2009 年 の 世 界 的 金 融 危 機 と 不 況 を 経 て 、 日 本 の コ ポ レ ト ・ ガ バ ナ ン ス の ト レ ン に 変 化 が 生 よ う あ る 。 2007 年 調 査 ま 、 取 引 先 銀 行 、 取
表 5 . 20 07 年 賃 下 げ 表 . 20 09 年 賃 下 げ 3-2. 分 析 続 い て 、 2007 年 調 査 選 択 し 雇 用 調 整 施 策 と 2009 年 調 査 選 択 し 雇 用 調 整 施 策 の 関 係 を 確 認 す る 。図 2 2007 年 調 査 の 希 望 退 職 の 実 施 の 有 無 別 に 、 2009 年 調 査 の 解 雇 の 実 施 の 有 無 を 示 し も の あ る 。 同 様 に 図 3 ~ 図 5 、 2007 年 調 査 の 希 望 退

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