に

第3欄 第1欄 の 説 明 変 数 に 女 性 活 用 、有 給 休 暇 取 得 進 、そ し て 労 働 時 間 適 正 化 の 変 数 を 加 え 結 果 あ る 。

表11も 、一 目 わ か る よ う に 、統 計 的 に 有 意 係 数 ほ と ん い 。例 外 第3欄 の 長 時 間 残 業 者 の 特 別 健 康 診 断 。 長 時 間 残 業 者 の 特 別 健 康 診 断 を 導 入 あ る い 廃 止 す る と 生 産 性 落 る あ る い 伸 び る と い う 結 果 、 固 定 効 果 モ ル の 観 察 き い 企 業 固 有 の 要 因 コ ン ト ロ ル さ て い る あ る が 、 も し か し ら 別 の 因 果 関 係 を 含 ん い る の か も し い 。 ま り 、 長 時 間 残 業 者 の 特 別 健 康 診 断 を 導 入 す る 企 業 、 長 時 間 残 業 者 が 多 い か ら 導 入 す る の あ っ て 、 そ の こ と が 生 産 性 を 低 さ て い る の か も し い 。 表 11 、 そ う し 過 大 係 数 が 推 計 さ て い る 可 能 性 あ る も の の 、 他 の 制 度 に 関 し て 統 計 的 に 有 意 係 数 推 定 さ て お ら 、 人 事 労 務 管 理 制 度 と 全 要 素 生 産 性 の 間 に 関 連 が

さ そ う 。

人 事 労 務 管 理 制 度 が 必 し も 企 業 の 生 産 性 に 影 響 し い と い う 結 果 と っ 理 由 と し て 複 数 の 仮 説 が 思 い 当 る 。

第 一 に 、 導 入 さ 制 度 が 当 該 企 業 の 生 産 技 術 テ ク ノ ロ く 、 そ に 必 要 と さ る 労 働 者 構 成 や 労 働 者 の ス キ ル 、企 業 文 化 に 適 合 し て い る か う か と い う 、企 業 特 性 と の 関 係 が あ る か ら か も し い 。

例 え 、 長 期 的 視 点 に 立 っ て 技 術 開 発 を 行 っ て い る 企 業 が 、 短 期 的 視 点 に 立 っ 報 酬 制 度 を 導 入 す 、 そ の 企 業 の 生 産 性 落 る か も し い 。 査 定 さ る 期 中 に 技 術 開 発 が 成

17 企 業 が 生 産 性 向 上 を 期 待 し て 人 事 労 務 管 理 制 度 を 導 入 す る ら 、導 入 企 業 の 生 産 性 伸 び て も お か し く い 。 一 方 、 導 入 し い 企 業 の 場 合 に 、 制 度 を 導 入 し て も 生 産 性 が 向 上 し い か ら 導 入 し い の あ っ て 、 も と も と 制 度 導 入 の 効 果 小 さ い 。 こ こ 純 粋 影 響 と 呼 ぶ の 、 生 産 性 向 上 が 期 待 さ る か う か に 関 わ ら 、 企 業 が 制 度 導 入 し 場 合 の 効 果 あ る 。 そ の に 、 導 入 し て も 生 産 性 が 向 上 し い か ら 制 度 導 入 し い 企 業 が 、 制 度 導 入 し 場 合 の 影 響 を 考 慮 す る 必 要 が あ る 。

－ －

し 昇給することが いから、期中 開発可能 技術に絞ってしまうというイン ン

テ を 労 働 者 に 与 え か い 。 そ 長 期 的 視 点 に 立 っ て の 技 術 開 発 と 相 容 い 。 ま 、そ ま 年 序 列 が き っ り と 運 用 さ て き 会 社 が 成 果 主 義 を 導 入 す る ス と 、 年 序 列 が 運 用 さ て こ か っ 会 社 が 成 果 主 義 を 導 入 し ス 、 結 果 に 違 い が る

ろ う 。 年 か ら 成 果 ・ 業 績 と い う 査 定 指 標 の り え 、 考 課 者 の 考 課 方 法 の 習 熟 を 要 求 す る く 、 彼 ら の 心 理 に も 強 く 影 響 す る 。 と え 考 課 者 訓 練 を 行 っ と し て も 考 課 結 果 が 中 央 値 を と る 傾 向 に あ る の 、 考 課 者 の 心 理 が 影 響 し て い る か ら 。 同 時 に 、 考 課 さ る 側 に 対 し て も 、 特 に 考 課 結 果 が 悪 い 場 合 に 、 心 理 的 に 大 き く 影 響 す る ろ う 。 そ の 意 味 、 企 業 文 化 が 人 事 労 務 管 理 制 度 と 補 完 性 が あ る と 考 え ら る 。

こ の 意 味 、 人 事 労 務 管 理 制 度 く 、 別 の り 口 か ら も 全 要 素 生 産 性 に 対 す る 影 響 を 考 え る 必 要 が あ る の か も し い 。

(1) (2) (3)

-0.410 -0.0221 -0.208 (0.870) (0.911) (1.152)

0.145 -1.675 0.227 (0.704) (1.711) (0.876)

-0.535 -1.563 0.282 (0.870) (1.172) (1.094)

-0.580 -0.305 -0.708 (0.906) (1.180) (1.124)

個人の業績を 例賃金に 映す る制度 2.328

× 考課者訓練 (1.658)

個人の業績を 例賃金に 映す る制度 0.0344

× 社内公募制度ヹ自己申告制度 (1.658)

0.0438 (0.974) 0.398 (0.959) 0.0585 (0.945) 0.00836 (0.747) -0.737 (1.459) -0.497 (0.876) 0.0441 (0.862) -0.414 (0.950) -0.929 (1.041)

0.254 (0.791) -1.645*

(0.915)

観察数 155 155 145

決定係数 0.040 0.062 0.124

企業数 56 56 56

括弧内は標準偏差

個人の業績を 例賃金に 映す る制度

長時間残業者の特別健康診断

係数に く** は％水準、**は ％水準、*は ％水準で統計的に有意であるこ を示す 残業点検のため の定期的な職場巡回

代休取得の励行

表 ． 固 定 効 果 モ ヅ ル の 結 果

連続取得の奨励

個人別年休の計画取得方針の 入

タェック システ マの 入

定時退社日の設定 考課者訓練

社内公募制度ヹ自己申告制度

専任の部署、担当者の設置 推進体制の整備）

女性の能力発揮のための計画を策定

セク ハラ 防止のための規定の策定

従業員に対す る啓発 職能資格制度

第 二 に 、 制 度 が 導 入 さ て い て も 、 そ の 運 用 実 態 に 問 題 が あ る の か も し い 。 企 業 側 が 導 入 し 人 事 労 務 管 理 制 度 が 効 果 を 発 揮 す る に 、 そ の 制 度 が 適 用 さ る 労 働 者 が 制 度 を 認 識 し 上 、 そ の 制 度 の 行 動 す る 必 要 が あ ろ う 。 も し 労 働 者 が 制 度 を 認 識 し て い か っ り 、 制 度 を 遵 守 し て い か っ り す 、 そ の 制 度 制 度 と 言 え い 。 と え 、 特 定 日 を ノ 残 業 と す る 企 業 多 い が 、 そ を 完 全 に 遵 守 き て い る 企 業 少 い か も し

い 。 男 性 労 働 者 が 育 児 休 業 を 取 得 き る と し て い る 企 業 も 、 多 く の 男 性 労 働 者 育 児 休 業 を 取 ろ う と し い 。 こ の よ う に 制 度 が 整 備 さ て い て も 制 度 と り 得 て い い ス 多 い ろ う 。 こ 以 外 に も 、 職 能 資 格 制 度 を 廃 止 し 企 業 若 手 人 材 を 抜 擢 し り 、 逆 に 高 い ン ク に あ る 労 働 者 を 降 格 し り す る こ と 、 そ う 多 く い か も し い 。 そ の 制 度 の 目 的 が 実 力 主 義 に よ っ て 昇 格 ・ 昇 進 、 報 酬 を 決 定 す る こ と あ っ て も 、 実 際 に 難 し い こ と が あ る の か も し い 。

第 二 の 仮 説 、 多 数 の 企 業 タ を 用 い る 場 合 に 解 決 す る こ と 難 し い 。 単 一 の 企 業 や 事 業 所 の 場 合 に 、 運 用 実 態 の 問 題 単 一 企 業 か ら の タ あ る が 故 に コ ン ト ロ ル 可 能

。 し か し 、 も し も 制 度 の 運 用 実 態 に い て の 情 報 が 入 手 き 、 多 数 の 企 業 か ら の タ あ っ て も 解 決 可 能 か も し い 。

第 に 、 こ タ に 起 因 す る も の が 、 制 度 が 効 果 を 発 揮 す る に 時 間 が か か る か も し い 。 労 働 者 が 制 度 を 認 識 し 、 制 度 を 遵 守 す る ま に グ が 発 生 す る 可 能 性 が 高 い 。 両 立 支 援 制 度 に い て 分 析 し 阿 部・黒 澤[2006、2009] 、制 度 導 入 後5年 以 上 に っ て 生 産 性 を 向 上 さ て い る こ と を 見 出 し て い る 。今 回 の タ 2005年 か ら09年 ま の 4年 間 の 動 向 を 見 に 過 、 制 度 の 効 果 を 十 分 に 測 定 き る 観 察 期 間 か っ の か も し

い 。

． む び に か え て

日 本 的 雇 用 慣 行 日 本 企 業 の 生 産 性 を 高 、 競 争 力 の 強 化 に 貢 献 し て き と 指 摘 さ て き

。 そ し て 、 日 本 的 雇 用 慣 行 を 支 え る 人 事 労 務 管 理 制 度 も ま 、 生 産 性 に 影 響 す る と 考 え ら て き 。

こ の 稿 の 本 来 の 目 的 最 近 の 人 事 労 務 管 理 制 度 の 変 化 が 企 業 の 生 産 性 に う 影 響 を 与 え て い る か に あ り 、 同 時 に 内 発 的 に 導 入 さ 制 度 と 外 発 的 理 由 導 入 さ 制 度 生 産 性 の 効 果 が 違 う の い か と い う 仮 説 を 検 証 す る こ と に あ っ 。

し か し が ら 、 今 回 の タ か ら 人 事 労 務 管 理 制 度 企 業 の 生 産 性 に 直 接 的 に 影 響 す る こ と 確 か ら か っ 。

そ の 理 由 を 考 え る と 、 全 て の 人 事 労 務 管 理 制 度 が 全 て の 企 業 効 果 的 わ く 、 ハ イ パ フ ン ス 企 業 の 制 度 を 導 入 し と し て も ハ イ パ フ ン ス 企 業 に り 得 い か ら か も し い 。 企 業 の 生 産 技 術 や 企 業 文 化 と も 関 連 す る ろ う し 、 制 度 の 運 用 法 の 違 い も 影 響 す る ろ う し 、 制 度 の 効 果 が 発 揮 さ る ま 時 間 的 グ も あ る ろ う 。

－ －

今 回 の 分 析 、 こ う し 要 因 を 現 段 階 識 別 す る こ と が 出 来 て お ら 、 人 事 労 務 管 理 制 度 の ネ ッ ト の 効 果 を 得 ら か っ と 考 え ら る 。

従 来 の 研 究 、 特 定 の 企 業 や 事 業 所 に 絞 っ て 、 人 事 労 務 管 理 制 度 と 生 産 性 の 関 係 を 検 証 す る こ と が 多 か っ 。 そ の 結 果 に よ 、 確 か に 生 産 性 を 向 上 さ る 制 度 が 存 在 し 。 し か し 、 そ の 結 果 特 定 の 企 業 や 事 業 所 の 結 果 あ っ て 、 そ を 一 般 化 し 普 遂 化 す る こ と 、 も し か し ら 無 理 が あ る か も し い 。 日 本 的 と 呼 ぶ に 、日 本 の 企 業 が 多 数 整 備 し て い る 制 度 や 慣 行 が 傾 向 的 に 効 果 を 持 必 要 が あ ろ う 。 そ の 意 味 、 今 回 の 分 析 の よ う に 大 規 模 タ を 用 い て 分 析 す る 必 要 が あ る ろ う 。 今 後 、 上 記 の 問 題 を 克 服 し 、 人 事 労 務 管 理 制 度 の ネ ッ ト の 効 果 を 検 証 し て い 。

参 考 文 献

阿 部 正 浩[2007] ポ テ ・ ク シ ョ ン 、ワ ク・ イ フ・バ ン ス と 生 産 性 、季 刊・社 会 保 研 究 Vol.43、 No.3、184-196頁

阿 部 正 浩[2009] ワ ク ・ イ フ ・ バ ン ス 施 策 と 賃 金 プ ロ フ イ ル 、 平成20年度ワ ク・ イフ・バ ン ス 社 会 の 実 現 と 生 産 性 の 関 係 に 関 す る 研 究 研 究 報 告 書 第2部 第7章 、 内 府 経 済 社 会 総 合 研 究 所 阿 部 正 浩・黒 澤 昌 子[2006] 両 立 支 援 と 企 業 業 績 、 両 立 支 援 と 企 業 業 績 に 関 す る 研 究 会 報 告 書 第3部 第7章 、

ニ ッ イ 基 礎 研 究 所

阿 部 正 浩 ・黒 澤 昌 子[2009] ワ ク・ イフ・バ ンス施策と企業の生産性 、 平成20年度ワ ク・ イフ・バ ンス社会の実現と生産性の関係に関する研究 研究報告書 第2部第1章、内 府経済社会総合研究所 Bandiera, Oriana, Iwan Barankay, Imran Rasul[2005]. Social preferences and the response to incentives:

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い WLB施 策 とTFPの 検 証 ― RIETI ス カ ッ シ ョ ン パ 11-J-032、 経 済 産 業 研 究 所

付 録 タ

こ の 章 用 い タ に い て 説 明 す る 。

JILPT 、2005年 に 企 業 の コ ポ レ ト ガ バ ナ ン ス・CSRと 人 事 戦 略 に 関 す る 調 査 、2007年 に 雇 用

シ ス テ ム と 人 事 戦 略 に 関 す る 調 査 、そ し て2009年 に 今 後 の 雇 用 ポ ト フ リ と 人 事 戦 略 に 関 す る 調 査 を 実 施 し て き 。 こ ら の 調 査 に 、 同 一 調 査 対 象 に 対 し て 同 一 内 容 の 質 問 を 一 部 し て お り 、2年 と の パ ネ ル

タ を 構 築 す る こ と が 可 能 と っ て い る 。

こ の 章 、収 集 さ 調 査 対 象 の う 、上 記3カ 年 分 の 調 査 に 回 答 し 企 業 の を 分 析 の 対 象 と し 。3カ 年 分 の 調 査 に す べ て 協 力 し 企 業 61社 あ る 。

こ の61社 の 属 性 を 付 録 表 に 示 す 。