音声学概論 第23回(12/21)
宇都木 昭 E-mail: [email protected] URL: http://sites.google.com/site/utsakr/Home/
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復習
以下の心理的尺度に対応する物理的尺度は
何か答えなさい。
音の高さ(ピッチ)
音の大きさ
音の長さ
今日の授業内容
韻律(つづき)
日本語東京方言のピッチアクセントとイントネーシ
ョン
問題1
以下の各単語を東京方言で発音するとき,互いに同 じようなピッチパターンで発音されると感じられる単語 もあれば,そうでないものもある。同じようなピッチパタ ーンで発音されると感じられる単語にグループ分けし なさい。
眼鏡
飲み屋
煮物
ウサギ
カラス
おもちゃ
緑
北区
鉛
スズメ
涙
長野
問題2
次のグループAとグループBの違いは何か答
えなさい。
グループB
煮物
ウサギ
鉛
スズメ
グループA
訛り
男
余り
流れ
3モーラ語には4通りの型がある。
例: 眼鏡(が)
飲み屋(が)
訛り(が)
煮物(が)
それぞれどのようなF0パターンをとるか?ま
た,そこにはどのような共通点と相違点があ
るか?
下降を伴う語とそうでない語とがある。また,下降の位置は語によって異なる。
(ただし,物理的な 下降は心理的なピッチ下降の位置よりも遅く現れることがあ る。・・・「おそ下がり」)
上の語は全て,単独で発話したときに上昇を伴っている。
問題3
他のモーラ数の語にはいくつの型があり、そ
れぞれどのようなF0パターンをとるか?
「目が」 「実が」
「雨が」 「豆が」 「飴が」
「眼鏡が」 「飲み屋が」 「訛りが」 「煮物が」
東京方言のアクセント核
東京方言のNモーラ語にはN+1通りの型がある。 その型の区別は下降の有無とその位置によってなされる。 下降の直前のモーラには「アクセント核」(単に「アクセント」 とよぶこともある)があるという。
アクセント核のあるものを有核,ないものを無核(または平 板)と呼ぶ。
有核の場合,語中のどれか一つのモーラにアクセント核が おかれる。
どの単語も,単独で発音するとき,第1モーラから第2モー ラにかけて上昇が現れる。(ただし,語の第1モーラにアク セントがあるときは,ピッチ上昇は第1モーラ内に現れ,上 昇の開始点のF0は高めに現れる。)
問題4
以下はどのようなピッチパターンで発音され
るか?
「豆が」
「あの豆が」
「甘い豆が」
上昇は語頭に常に現れるのではなく,韻律的なまとまりの初頭に現れる。