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資料シリーズ No118 全文 資料シリーズ No118 男性の育児・介護と働き方―今後の研究のための論点整理―|労働政策研究・研修機構(JILPT)

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JILPT 資料シリーズ No.118 2013 年 5 月

男性の育児・ 護と働き方

― 後の研究のための論点整理―

独立行政法人 労働政策研究・研修機構

The Japan Institute for Labour Policy and Training

(3)

ま え き

仕事 と家 庭 両立 長く女 性労 働 テー マ とさ てき た 、 や女 性 け 問題 く、 男女 共通 問 題 ある とい う認 識 広 つ つあ る

広く知 ら てい る う に、育児・介 護休 業法 、両 立支 援 対象 を女 性に限 定し てい い 実際に 育児 休業 を取 得 する労 働者 大 半 女 性 あ る 、近 年 男 性 取 得者 も少 し つ

増え つつ ある ま た 、妻 出産 立 会い や 病気 子 も 看護 と いった 理由 、 男性 仕 事を休 と いう 報告 も 聞か る うに 、 イクメ ン と いう 言葉 も 流行し た 介 護も また 古く 女性 問 題と さ てき た 、主 たる 介 護者と して 家族 介 護 を担う 男性 増 加傾 向 に ある 経営 屋 台骨 を 支える 管理 職 男性 介護を 理由 に退 職す る という ケー スも 報告 さ て 、介 護退 職 労 働者 ら 企業 に とって も メー 大 きいと いう 認識 広 つつあ る

も ち ろ ん 現 在 も 実 両 立 困 難 に 直 面 す る 労 働 者 多 く 女 性 あ る こ と に 変 わ

い 、 男性 にも 目 を向け て、 男女 と も に仕事 にも 家庭 生活 に も生き 生き とか かわ る こ と きる 政策 を推 進 してい くこ と 、 後 ます ます 重要 に る ろう こ うし た問 題 意 識にも と いて 、当 機 構 、 成 2428 年度 研究 とし て 育 児・介 護と 男女 働 き 方 に関す る研 究 を企 画 した 本資 料シ リー 、そ 初 年度 と まとめ あ 、 男性 介 護 者を対 象と した ヒア リ ング調 査と 既存 デー タ 次 分析 を通 て 、 後 調査 研究 に向 け た 論点整 理を 行っ てい る

男 性 介 護 者 ヒ ア リ ン グ 調 査 か ら 、 介 護 に 対 応 す る た め に 仕 事 を 休 必 要 性 け く、仕 事を 休ま に 介 護と 両立 を図 ろう と する労 働者 に生 る 問 題にも 目を 向け るこ と 重要性 指 摘さ て い る ま た、 既存 デー タ 次 分析 に る男 性 育児 参加 ・労 働時 間 ・ 人事制 度 論点 整理 か ら、土 日 勤務 や、 職 務 裁 量性 と成 果 管 理 問 題、 人事 労務 管 理 に 関 す る 男 女 受 け 止 め 方 違 い 、 メ リ ハ リ 利 い た 働 き 方 を 検 討 す る た め 課 題 様々に 提示 さ てい る

本資料 シリ ー 契 機 と っ て、 仕事 と家 庭 両立 支援 新 た 展 開に向 けた 議論 活 発 に る こと あ 幸 甚 あ る

20135

独立行 政法 人 労働 政策 研究・研修 機構 理事長 菅 野 和 夫

(4)

執 筆 担 当 者

氏 名 所 属 執筆担 当

いけ

田 心

しん

ごう

労働政 策研 究・ 研修 機 構 副 主任 研究 員 序章、 第1章 、終 章

橋本

しもと

嘉代

労働政 策研 究・ 研修 機 構 臨 時研 究協 力員 第1

まつ

田 茂

第一生 命経 済研 究所 主 席研究 員 第2

たか

見 具

とも

ひろ

東京大 学大 学院 博士 課 程 第3

松原

まつ

東レ経 営研 究所 主 任研 究員 コ ンサ ルタ ン ト 第4

育児・ 介護 と男 女 働 き方に 関す る研 究会 参 加者 五十 音順

池田心 豪 労 働政 策 研究・ 研修 機構 副 主任 研究員 高見具 広 東 京大 学 大学院 博士 課程

津止正 敏 立 命館 大 学教授

橋本嘉 代 労 働政 策 研究・ 研修 機構 臨 時研 究協力 員 堀田聰 子 労 働政 策 研究・ 研修 機構 研 究員

松田茂 樹 第 一生 命 経済研 究所 主 席研 究員

松原光 代 東 レ経 営 研究所 主 任研 究員 兼 コンサ ルタ ント

253月 現在

(5)

目 次

序章 調査 研究 目 的 と概要 ... 1

1 研 究 目的 ... 1

2 研 究体 制 ... 3

3 研 究方 法 ... 3

4 男 性介 護者 働 き 方に関 する ヒア リン グ 調査概 要 ... 4

5 ヒ アリ ング 調査 結 果概要 ... 7

既 存デ ータ 次 分析結 果概 要 ... 7

次分 析に 使用 し たデー タ 概要 ... 8

1章 男性 介護 者 働き方 に関 する ヒア リ ング調 査結 果 ... 9

1 要 介護 者 状態 と 家族 介護 負担 ... 9

2 介 護期 就 業 ... 15

3 介 護サ ービ ス 利 用と就 業 ... 21

4 介 護期 経 済生 活 ... 26

5 ま とめ ... 29

2章 男性 育 児参 加 現 状に 関す る基 礎 的分析 ... 32

1 問 題設 定 ... 32

2 デ ータ と変 数 ... 32

3 育 児参 加 現状 ... 33

4 働 き方 現 状 ... 35

5 働 き方 と家 事・ 育 児分担 関 係 ... 36

働 き方 と仕 事と 生 活 現 状に 対す る意 識 関係 ... 38

ま とめ ... 39

3章 勤務 時間 ・場 所 柔 軟性 と家 庭生 活 ... 40

1 め に ... 40

2 勤 務時 間・ 場所 柔軟性 と家 庭生 活へ 影響― 先行 研究 から ... 41

3 勤 務時 間 柔軟 性 と働き 方― 勤務 時間 制度と 関 係を 中心 に ... 43

4 勤 務場 所 柔軟 性 ―自宅 に仕 事を 持ち 帰ると いう 働き 方 検 討 ... 48

5 仕 事を 自宅 に持 ち 帰るこ とと 男性 家 庭 生活 ... 54

男 性に け る生 活 時間 不足 感― 仕事 を持ち 帰る こと 影 響 検証 ... 58

ま とめ ... 62

(6)

4章 キャ リア 意識 高いWLB制度 利用 者 職 場要 因等 に関 す る分析 ... 64

1 問 題意 識 ... 64

2 デ ータ と変 数 ... 65

3 分 析方 法 ... 68

4 予 備分 析: 職場 要 因に ける 男女 違 い 有無 につ いて ... 68

5 推 計結 果 ... 69

ま とめ ... 72

終章 まと めと 後 課題 ... 74

付属資 料 ヒア リン グ レコー ド ... 81

(7)

-1-

序章 調査研究の目的と概要

1 研 究 目 的

育児 ・介 護と 仕事 両立 こ ま 主と し て女性 問 題と さ て きた しか し、 男性 介 護 者 増 加や イク メン ・ ーム に象 徴さ る うに、 近年 、 女性 ら 男 性も また 家 族 的責任 を負 うと いう 認 識 広 つつ ある 職場に い て 、男 女 職域 統合 進 つ つ あ

、女 性 両立 支援 と 男性 働き 方 密接 に 関係す る うに つ つある 日に い て も 実 両立 課題 に直 面 する労 働者 多 く 女 性 あ るこ とに 変わ い 、 後 女 性 に 焦 点を 当て る く 、男 性も 対象 と し、男 女 とも に育 児 ・介護 と仕 事 両立 を 図 ること きる 支援 を 構築す るこ と ます ま す重要 課 題に る ろう こう した 問題 意 識 にもと い て、 当機 構 成 2428 年度 研究 とし て 育児 ・ 介護と 男女 働 き方 に 関 する研 究 を企 画し た 本資 料シ リー 、 そ 初 年度 と ま と め あ る

本研 究に 先立 って 、 当機構 仕 事と 生 活 調 和を 可能 にす る 社会シ ステ ム 構築 に 関 する研 究 を 第1期 中 期計画 期間 成1518年度 に 実施 し 、出 産・育児期 就 業 続、 男性 育児 参加 、仕 事 と介護 両 立 、 仕 事と生 活 調和 にか か わるさ ま ま 課題 を 分 析した1 出 産・育児 期 就業 続 につ いて 、第2期 中期 計画 成1923年 度 も 就 業 続 政 策効 果に 関 する研 究 とし て 続 的に実 施し 、分 析を 深 めた2 こう した 研究 蓄 積を踏 まえ て実 施す る 本研究 、 男性 働 き 方と家 庭生 活 関係 に 軸足を い て、 次 課 題 を深く 掘 るこ と に主眼 を置 いて いる

1つ目 家 族介 護と 仕事 両立 あ る 課 題 も伝統 的に 女 性 問 題とさ て いた 男性に い ても 実 課題に つつ ある 留意し たい 、未 婚 男性 老親 介護 や既 婚 男 性 配 偶 者 介 護3とい っ た 形 、 家 族 介 護を 担 う 男性 増 え て いる こ と あ る つ ま 、 男 性 仕 事、 女性 家 庭 とい う性 別分 業 家庭 を担 う女 性、 介 護者と る 妻 家族 に い いこ とか ら必 然的 に 主介護 者と る 男性 増えて いる ある 老親 介護 に いて 、 兄弟姉 妹数 減 少に 、姉 ・妹 とい う意 味 も女 性 家族 にい いこと から 男性 介 護 者 に る とい うケ ース も 少 く い さ らに 、 仕事と 関 係に い て 、家 族介 護に 直面 す る 男性 多く フ ルタ イ ム就業 あ るこ とも 重 要 あ る 介護 者全 体 、 現在 も主 た る 介護者 多 く 女性 ある 、家 族介 護 に直面 する 可能 性 高 い中高 年期 女 性 、 多 く パ ート タイ マー ある 一方 、男 性 多 く フ ルタ イム 就業 ある さら に、 課長 や 部 長とい った 管理 職に つ いてい るケ ース も珍 し く い そ うし た状 況 主介 護者 に 、 仕

1

詳 細 労 働 政 策 研 究 ・ 研 修 機 構 2007 を 参 照

2 詳 細 労 働 政 策 研 究 ・ 研 修 機 構 2012 を 参 照

3 津 止 ・ 斎 藤 2007 統 計 デ ー タ に も と い て 戦 後 日 本 に け る 男 性 介 護 者 増 加 傾 向 を 明 ら か に し て い る 背 景 に あ る 介 護 者 選 択 変 化 を 実 子 介 護 ・ 配 偶 者 介 護 増 加 あ る と 特 徴 け て い る

(8)

-「-

事と介 護 両面 重 い 責任を 負う こと に る4 そ 意 味 、仕事 と介 護 両立 男 性に とっ て緊急 性 高い 課題 あると いえ う

一方、 育児 に いて 、 日 も妻 任せ とい う 男性 少 く い 日 本 男 性 家事 ・育 児 に費や す時 間 諸外 国 男性 と比 べて も低 く 、そ 水準 依 然と し て低い と言 わ てき た しかし 、2005年施 行 改正育 児・介 護休 業法5や同年 施行 次 世代 育 成支援 対策 推進 法6、さ らに イク メン ・プ ロ ェク ト と称 する 意 識啓発 活動 等を 契機 に 、近年 、男 性 育児 参 加 に対す る機 運 にわ か に高ま って いる そ 結果と して 、育 児に 積 極的に 関与 する 男性 と こ を支 援す る企 業 様 々 形 表 に出 る う に 、男 性 仕事 と 育児 両立 を図 るこ と へ 社会 的理 解も 広 つつあ る 、そ 一方 、 日 も家 事 ・育児 をほ とん し い 男性や 、男 性 育児 参 加を支 援す るこ とに 消 極的 企業 も少 く い こ うし た消 極的 企 業や労 働者 に いて も 、男性 育 児参 加 重 要 課 題と して 認識 さ 状況 改 善さ る た め に、 う 課題 ある か、 こ を明 ら かにす るこ と 2つ目 課題 あ る

こ うに 、育 児と 介 護 男性 家 族的 責 任をめ る 状況 異 る 、 ち らに も 共通す る働 き方 問 題 労働 時間 あ る 日 本 男 性 労働 時間 長いこ と 改め て説 明 す るま も い ろう こ 長 時間 労働 家 庭 生活へ 関 与 大き 阻害要 因と っ てい る こ とも、先行 研究 た び たび指 摘さ て きた7 働き方 を見 直し 、長 時 間労働 を是 正す るこ と 男性 家庭 生活 と仕 事 両立 中 心課 題と い える しか し、 労働 時 間 長さ に け く、仕 事 裁量 性や 勤 務する 時間 帯 、 労 働時間 質 的側 面に 着 目する こと 重 要性 も 指 摘さ 始め てい る 単 に労働 時間 を短 くす い とい う く、メ リハ リ 利い た 働 き方を 構築 する こと 重要 とい え う そ 観点 から 、日 本 男 性 育 児・ 介護 を担 う こ と きる 労働 時間 課題を 明ら かに する こ と 3つ 目 課題 あ る

さらに 看過 き い 、労 働時 間 、人 事 評価を 通 て昇 進や 昇 格と結 びつ いて いる こ と あ る 一般 に 出 世コー ス とい わ る 配属先 往 々に して 労 働時間 長 い 反対 に 、 育児・ 介護 た めに 労 働時間 を調 整し やす い 働き方 、 昇進 ・昇 格 につ にく いと い う 問題 ある こ 問 題 、伝 統的 に 女性 マミ ー・ トラ ック として 議論 さ てき た

、 育児 ・介 護 た めに仕 事を 休ん 早 く退勤 した す るこ と を男性 た めら う背 景 に も昇進 ・昇 格へ 影 響 ある 可能 性 高い そ ころ か、 企業 経営環 境 厳し い状 況

、雇 用調 整 対象 に るこ とに 不安 をも つ 労働者 もい る ろう 男女に かか わら 、 キ ャ

4 フ ル タ イ ム 就 業 続 す る 女 性 増 え 、男 女 職 域 拡 大 に と も っ て 女 性 管 理 職 比 率 上 昇 す 、仕 事 責 任 い て 男 性 と 同 状 況 介 護 に 直 面 す る 女 性 も 増 え る こ と 予 想 さ 意 味 本 調 査 研 究 女 性 に け る 仕 事 と 介 護 両 立 に と っ て も 有 益 課 題 を 抽 出 し う る も と 考 え る こ と き る

5 旧 来 育 児 ・ 介 護 休 業 法 労 使 協 定 に っ て 配 偶 者 専 業 主 婦 あ る 、 子 を 養 育 き る 配 偶 者 い る 労 働 者 育 児 休 業 対 象 か ら 除 外 き た 、 改 正 法 除 外 規 定 撤 廃 さ 、 配 偶 者 就 業 状 況 に か か わ ら 育 児 休 業 を 取 得 き る う に っ た

6 同 法 に も と く 次 世 代 認 定 マ ー ク く る を 取 得 す る た め に 、300人 を 超 え る 企 業 1 人 以 上 育 児 休 業 取 得 実 績 必 要 に っ て い る

7 一 般 に 時 間 制 約 説 と 呼 て い る 、 労 働 時 間 長 い ほ 家 事 ・ 育 児 参 加 度 低 い こ と 当 機 構 過 去 研 究 も 明 ら か に っ て い る 詳 し く 労 働 政 策 研 究 ・ 研 修 機 構 2006a を 参 照

(9)

-害-

リアへ 不 安を もつ こ と く 育児 ・介 護と 仕 事 両 立を 図る こと きる ため 人 事制 度 課題を 明ら かに する こ と 4つ 目 課題 あ る

こうし たテ ーマ 検 討 にあた 、 仕事 と家 庭 両立 困難 表 方 、育児 と介 護 異 ること 、ま た男 性と 女 性 も 異 るこ とに 留 意した い 伝統 的 両 立支援 テ ーマ あ る 女 性 育 児と 仕事 両 立 に い て、 両立 困難 退職と いう 形 型 的 に表 る 広く 知ら て いる うに 、日本 第1子妊 娠・出産 期に 多く 女性 仕 事を 辞 めてい る 介 護に い て も退職 深 刻 問題 と して指 摘さ て いる 、そ 比 率 出産 退職 に 比べる と低 い8 労 働政 策研究・研 修機 構 2006a 男 性 育児 に目 を向 け 、仕 事と 両 立困 難に って 退職 し、 育児に 専念 する こと 一般的 い し か し、退 職し てい い か ら問題 し と判 断す る

早計 あ ろう 退 職 有無 け く、 仕 事を辞 めて い い状 況 労働 者と そ 勤務 先 に いて 生 る具 体的 問題を 明ら かに する こ と 重 要 課題 に る といえ る

こ う 問題 意識 か ら、初年 度 育児・介護 仕事 両 立困 難 う 場 面 生 、 う デメ リッ ト として 表 るか 、 後 研究 に向 けた 論点 と 課題 整理 を行 った

2 研 究 体 制

研究 成果 を 有 益 も にす るた め、 各 テーマ 専 門家 構 成 する研 究会 育 児・ 介 護 と男女 働 き方 に関 す る研究 会 を設 置し た

○事 務局

池 田心 豪 労働 政 策研究 ・研 修機 構 副主 任研究 員 橋 本嘉 代 労働 政 策研究 ・研 修機 構 臨時 研究協 力員

○委 員

津止正 敏 立命 館大 学 教授 :男 性介 護者 専 門家と して

松田茂 樹 第一 生命 経 済研究 所 主席 研究 員 :男性 育 児参 加 専 門家と して 高 見具 広 東京 大 学大学 院博 士課 程 :労 働時間 専 門家 とし て

松 原光 代 東レ 経 営研究 所 主任 研究 員 兼 コ ンサ ルタ ント :

WLB9に係る 人事 制度 専門家 とし て

○ア ドバ イザ ー

堀 田聰 子 労働 政 策研究 ・研 修機 構 研究 員 : 介護 サー ビス ・介 護労働 専 門家 とし て

3 研 究 方 法

前述 うに 、育 児 ・介護 と仕 事 両立 に いて 、男 性を と ま く検討 課題 さ ま ま に ある 、特 に 実 課 題と って いる 介 護と仕 事 両立 あ る そこ 、 年 度 、 こ

8 介 護 退 職 状 況 に つ い て 、 労 働 政 策 研 究 ・ 研 修 機 構 2006b や 池 田 2010 を 参 照

9 ワ ー ク ・ ラ イ フ ・ バ ラ ン ス Work-Life Balance 、 特 に 断 WLB と 表 記 す る と き ー ク ・ ラ イ フ ・ バ ラ ン ス を 意 味 し て い る

(10)

-宴-

テー マに 主た る焦 点 を当て るこ とに し、 具 体的 研究 方法 とし て ヒアリ ング 調査 を実 施 し た ま た、 男性 育 児 参加や 人事 労務 管理 に 関する 調査 も次 年度 以 降に実 施予 定 ある 、 そ 準 備作 業と して 既 存デー タ 次 分析 に る課 題 整理 を行 っ た10 ヒ アリ ング 調査 、 男性介 護者 研究 専 門 家 あ る津 止委 員 助 言と同 委員 事 務局 長 を務め る 男性 介護 者 と 支援者 全 国ネ ット ワ ーク 略 称・男性 介護 ネット 協力 も と11、池田・橋 本 実施 し た 既 存デ ータ 次 分析 松田 委員 、高 見 委員、 松原 委員 行 っ た

4 男 性 介 護 者 働 き方 に 関 す る ヒ ア リ ン グ調 査 概 要 1 調査 目 的

仕 事と 介護 両 立 を可能 にす る職 場 く や社 会的 支援 課 題 を明ら かに する 2 調査 対象

高 齢 家族 を介 護 した経 験 あ 、介 護 を始め た当 時に 正社 員 等フル タイ ム 雇用 就 業 してい た男 性1012

3 調査 対象 選 定方 法

介 護 支 援 を 行 っ て い る 民 間 団 体 等 を 通 て 公 募 し た13 対 象 者 選 定 に 当 た っ て 、 次 点に 留意 した

・介 護期 就 業 続 状況 退職 経験 者と 就 業 続 者 双方 含 ま るこ と

・要 介護 者に 認知 症 有無 認 知症 あ る 場合と い 場合 両 方 含ま る こと

前述 うに 、介 護 退職 仕事 と介 護 両 立に ける 重要 課題 ある 、仕 事を 辞め て い い状 況 生 る両 立 困難 デメ リッ トも あ わせて 明ら かに する 必 要 あ る こ 観点 から 、 退職経 験者 と就 業 続 者 方 法を 調査 対象 に 含める こと にし た

また、 介護 期 就業 続支援 とし て介 護休 業 1999 年 から 企業 義務と っ てい る 、 休業 必要 性と 別 要因に っ て就 業 続 難し く るケ ース も 少 く い 労 働政 策 研 究・ 研修 機構 2006b そ 型 とし て、 池田 2010 重度 認 知 症 ある ケー スを 指摘 してい る こ 観点 か ら、要 介護 者に 認知 症 ある 場合 と い場 合 両方 を対 象に 含め た

10 男 性 育 児 参 加 に つ い て 、 民 間 有 識 者 を 対 象 と す る 有 識 者 ヒ ア リ ン グ も 行 っ た 結 果 、 育 児 期 男 性 を 対 象 に 別 途 実 施 す る ヒ ア リ ン グ 調 査 結 果 と あ わ せ て 報 告 し た い

11 調 査 対 象 選 定 準 備 に あ た 、 男 性 介 護 者 現 状 を 把 握 す る 資 料 と し て 、 男 性 介 護 ネ ッ ト 編 集 男 性 介 護 100万 人 へ メ ッ セ ー 男 性 介 護 体 験 記 ク リ エ イ ツ か も わ 、2009 同 第2 2010 3 2012

提 供 を 受 け た ま た 、 調 査 対 象 公 募 に い て も 会 員 に 周 知 し て い た い た 記 し て 謝 意 を 表 し た い

12 し 、 介 護 休 業 企 業 義 務 と っ た 1999 年 以 前 に 離 職 し 、 そ 後 に フ ル タ イ ム 就 業 経 験 い 者 に つ い て 、 仕 事 と 介 護 両 立 を 図 っ て い た 当 時 と 現 在 政 策 的 背 景 大 き く 異 る た め 対 象 か ら 除 外 し た ま た 、 調 査 対 象 者 う ち YD さ ん 介 護 開 始 当 時 に 学 生 あ っ た 、 介 護 期 間 中 に 正 社 員 と し て 新 卒 就 職 し て 、 本 調 査 趣 旨 に 合 う こ と か ら 調 査 対 象 に 含 め た

13 一 般 に 男 性 仕 事 以 外 私 生 活 領 域 と 関 係 希 薄 あ る と い わ て い る こ と に 照 ら せ 、 企 業 外 介 護 支 援 活 動 に 参 加 し て い る 男 性 特 殊 あ る と い う 見 方 も き る 介 護 仮 定 私 生 活 領 域 と 関 係 を 深 め て そ う し た 団 体 に 加 入 す る ケ ー ス や 、 自 身 孤 軍 奮 闘 し た 経 験 を 後 輩 に 伝 え る 目 的 介 護 終 了 後 に 加 入 す る と い う こ と 、 男 性 に い て も 珍 し く 意 味 、 そ 特 殊 い と 判 断 し た

(11)

-監-

加 え て 、 対 象 者 年 齢14、 居 住 地 、 要 介 護 者 と 同 居 有 無 、 家 族 構 成 、 勤 務 先 企 業 規 模15、職 種等 につ いて も 考慮し 、多 様 介護 実態を 反映 する う に 対象者 を選 定し た

4 調査 期間

201210月 ~12 5 調査 事

① 要 介護 者 状況 介 護生 活 状況

地 域 介護 サー ビス 等 利 用状 況 介 護期 間中 就 業状 況

6 調査 対象 者概 要

調査 協力 を得 た対 象 者 概 要を 表..1に示 す 次 特 徴を 指摘 し て き たい16

・対象 者 募集 にあ た 、介 護開 始時 本 人 年齢 指定 し かっ た 、10 人 中 6 人 50 XAXBXCXDYAYC 40 3 YBYDYE 301 YF 20 YD 1人と いう 構成 ある 年 齢 高 いほ 発生 確率 20代や30 代 も 経験 する 可能 性 ある とい う、 一般 に 言わ る介 護 実態 と 整合的 あ る

・同 く要 介護 者と 続柄も 指定 し かっ た 、結 果 実父 母 倒的に 多く 、10人中 7 XAXDYAYBYDYEYF 該当 す る ま た 、 配偶 者 要 介 護者 あるケ ース も2XBYB 該当 する 実子 介護 配偶 者介 護 津 止・斎藤 2007 と い う 男 性 介 護 者 増 加 背 景 に あ る 家 族 関 係 を 本 調 査 対 象 か ら も う か え る ま た 、

・ バ 介護 経験 ある ケー スも3XCYDYE 該 当し て 、要 介護 者 と うる 親族 幅 広 さ 点 も 、一 般に 指 摘さ る介 護 特徴 に 合 し てい る

・関連 して、要介 護者 と 同別 居に つい て 同 居 倒的 に多 く、8XAXBXD、 XEYAYBYCYDYEYF 該 当 す る 在 宅 介 護 中 核 を 占 め る 同 居 介 護 ある こと を 再確認 き る 、そ うち 3XDYBYF も とも と 別 居 し て い た と い う ケ ー ス あ る 反 対 に 、YA さ ん う に 同 居 し て い る 状 況 介 護をス ター トし た 、 要介護 者と 適 距 離 をとる ため に別 居し た という ケー スも あ る 要 介護 者と 同 別 居 状 況も 多様 あ る という 介護 特 徴を 反 映して いる とい え

14

調 査 対 象 年 齢 特 に 区 っ て い 正 社 員 等 フ ル タ イ ム 就 業 要 件 に 該 当 す る 主 と し て 現 役 層 あ る60歳 未 満 男 性 に 、年 齢 高 い ほ 介 護 必 要 性 高 く る こ と か ら 、主 調 査 対 40代 後 半 か ら50代 以 上 に 若 い 年 齢 介 護 に 直 面 す る 可 能 性 も あ る 介 護 と 仕 事 両 立 困 職 業 キ ャ リ ア に 及 ぼ す 影 響 、年 齢 に っ て 異 る 可 能 性 あ る こ と か ら 、40代・50代 以 上 労 働 者 く 、20代 や30代 と い っ た 若 い 年 齢 介 護 に 直 面 し た 労 働 者 も 対 象 に 含 め る う に 努 め た

15

介 護 た め に 仕 事 を 休 ん 早 く 退 勤 し た す る 必 要 て も 、 極 端 に 人 数 い 小 規 模 ・ 零 細 企 業 代 替 要 員 確 保 い と い う 理 由 、 そ う す る こ と 難 し い 可 能 性 あ る 観 点 か ら 、 い わ ゆ る 大 企 業 と こ に 準 る 規 模 企 業 く 、 従 業 員 数 い 企 業 も 調 査 対 象 に す る う 努 め た

16 、 本 報 告 書 報 告 す る 調 査 結 果 び ヒ ア リ ン グ 記 録 に つ い て 、 と ま と め に あ た っ て 調 査 対 象 者 に 掲 載 内 容 を 確 認 し て い る 原 則 と し て 調 査 日 時 点 状 況 を 掲 載 し て い る 、 一 部 対 象 者 に い て 原 稿 確 認 段 階 判 明 し た 新 た 状 況 を 反 映 し て い る 地 名・団 体 名・企 業 業 種・企 業 規 模 等 に つ い て 調 査 対 象 者 本 人 特 定 さ い 範 囲 に と め て い る

(12)

-買-

.1 男 性 介 護 者 働 き 方 に 関 す る ヒ ア リ ン グ 調 査 対 象 者 一 覧 表

3o沢 氏 名 年 齢

介 護 時 期 本 人 年 齢

要 介 護 者 発 生 時 年 齢

要 介 護 者 認 知 症 有 無

要 介 護 者 同 別 居

婚 姻

介 護 開 始 当 時 勤 務 先 業 種

企 業 規 模

職 種 役 職 就 業

介 護 休 業

取 得 現 職

1 政賃さ ん

監8 歳

「008年 ~ 監宴 歳 ~

8害 歳 同 居 未 婚 鉄 道 会 社

信 号 子 連 動 操 作

取 得

政賄さ ん

買「 歳

「00買年 ~ 監買 歳 ~

監「 歳 同 居 既 婚 建 設 業 積 算 、 建 築 設 計

主 任

政(さ ん

買0 歳

①1重重監 ~ 「00害 年 宴害 ~ 監1 歳

「00買 ~ 「010 年 監宴 ~ 監8 歳

① 母 貸 害 歳 叔 母 貸8 歳

① に あ 貧軽 度

① 同 居 別 居

未 婚

書 籍 ・ 雑 輸 入 販 売

営 業

政)さ ん

買監 歳

「00監~「 00重 年 監8 ~ 買「 歳

重1 歳 軽 度

同 居 既 婚

電 気 通 信 系 企 業 子 会 社

事 務 係 長

(定 年 退 職

Y賃さ ん

監買 歳

父 母 と も に

「00買年 ~ 監0 歳 ~

① 母 8 宴 歳 8 買 歳

① に

① 別 居 別 居

未 婚 団 体 職 員 経 理

退 職

Y賄さ ん

監宴 歳

「00「年 ~ 宴宴 歳 ~

貸重 歳

別 居 → 同 居

未 婚 保 険 会 社 管 理 職 支 店 長 取 得

Y(さ ん

買「 歳

「00「~「 010 年 監「 ~ 買0 歳

監害 歳 同 居 既 婚 県 警 警 察 官

巡 査 部 長

8 Y)さ ん

監0 歳

①1重8害 ~ 「010 年

「0 ~ 宴貸 歳

「00買 年 ~ 宴害 歳 ~

「00害 ~ 「011 年 宴0 ~ 宴8 歳

① 父 監 買 歳 8 0 歳 母 方 伯 母

8害 歳

に あ

同 居 別 居

未 婚

学 生 → メ ー カ ー に 就 職

研 究 開 発

→ 特 許 技 術 → 特 許 事 務

取 得

Y分さ ん

監宴 歳

①「00「 ~ 「010 年 宴宴 ~ 監「 歳

「00買 ~ 「011 年 宴8 ~ 監害 歳

「00買 ~ 「008 年 宴8 ~ 監0 歳

「00貸 年 ~ 宴重 歳 ~

① 母 貸害 歳

8宴 歳 重「 歳

貸0 歳

に あ

す べ て 別 居

既 婚 飲 食 店

店 舗 画 と 運 営

部 長

10 Y切さ ん

宴宴 歳

「00監~「 01「 年「 月 害貸 ~ 宴害 歳

貸監 歳

別 居 → 退 職 後 、 帰 郷 し 同 居

未 婚 造 園 業 現 場 監 督 主 任

※ 既 婚 事 実 婚 を 含 企 業 規 模 大 企 業 と そ に 準 る 企 業 を と し 、監0 人 前 後 企 業 を 、 害0 人 未 満 企 業 を と し た 介 護 休 業 取 得 制 度 有 無 に か か わ ら 取 得 し て い い ケ ー ス

る 、近 年 遠 距離介 護も 珍し く く つ つあ る 、 回 調査 対象 に いて 別居 場 合も 比較 的 近く、 新幹 線や 飛行 機 等 通 う う ケー ス か った

・調査 対象 選 定に あ た 、 認知 症 有無 と 就業 続状 況を コン ト ロール した 、 認知 症 し 続 多 く 4 人 中 3 人 該当 :XBXCXD 、 退職 者に認 知症 あ 多い 6人 中4人 該 当:YAYBYDYE し かし 、後 に 詳細を 報告 する

、介 護負 担を 退職 理 由に挙 て いる ケー ス い 役 職・ 企業 規 模・業 種に る 就 業 続 状況 違 いも 確 認 き い ま た、 介 護休業 取得 者 少 く 、取得 者3 人中 2YBYD 結 果 的 に退 職 し て いる こ 意味 、 労 働者 直 面 する 介 護 と 仕事

両立 困難 多 様性 を 反映し た調 査結 果 あ るとい える

・ 退職 した 対象 者 現職 有 無を る と、 し 6人 中1YA け あ る

、残 4人中 、雇 用 仕 事に 就い てい る 3YBYDYF に留 ま 、さ らに生 計を 維持 き る け 収入 を再 就職 得てい る 1YF け あ る

(13)

-貸-

以上 う 点 、 調 査対象 者 10 名 、 先 行研究 を め 一般 に 言わ る介 護 実態 と 離し たと ころ く 、分析 に堪 えう る対 象 群 あ ると 判断 する こ と きる

5 ヒ ア リ ン グ 調 査 結果 概 要

上記 ヒア リン グ調 査 からう か える 仕事 と 介護 両立 実態 、 次 う に要 約 きる

① 長 期的 に介 護を 続け ていく ため に 、多 く 調査対 象者 、要介 護者 と適度 距 離を と 、 介護に 没入 し いこ と を心 けて いる

介 護退 職を 回避 する ために 介護 休業 を取 得 するケ ース 少 く 、 多く 1 日 いし 時 間単位 休 暇取 得や 出 退勤時 刻 調整 に っ て介護 に対 応し てい る 、仕 事を 休ん い い 状況 に いて も 、介護 疲労 蓄 積に って仕 事 能率 低 してい る可 能性 あ る

介 護サ ービ ス 仕事 と介護 両 立を 安定 的 に図る ため 基 礎と い える 、要 介護 者と そ 家族 実情 に合 った ケ アプラ ン 作成 さ て いるケ ース 多 いと い え い ケ アマ ネ ャ ーを 選ぶ 仕 組 く、 優秀 ケ アマ ネ ャー に当 たる か否 運次第

介 護退 職者 再 就職 容易 く 、退 職に と も う 経済 的 メー 小さ く い 主 たる 生計維 持者 あ る労 働 者にと って 、 無給 両立支 援制 度 利用 も 家計を 迫 する そ こと 制度 利用 を抑 制 してい る

既 存 デ ー タ 次分 析 結 果 概 要

既存 デー タ 次 分 析を通 て 、男 性 育 児参加 、労 働時 間管 理 、企業 人 事制 度 課 題 につい て検 討し た そ 要点 次 と ある

① 男 性労 働者 育 児参 加に いて 、こ ま も指 摘さ て きた こ と ある 、1日あ た 労 働時 間 長い こ と 大 き 阻害 要因 ある 加え て、 既存 研 究 注目 さ てこ かった 点 ある 、 土 曜日、 日曜 日や 日 勤務も 、男 性 育児 参 加を低 くし 、仕 事と 家 庭生活 両 立に 関す る 種と っ てい る こと 分析 結果 から 示 唆さ る

家 庭生 活と 両 立を 支援す る労 働時 間管 理 問題 とし て 、勤 務す る時間 や場 所 柔軟 性 を高め るこ と 重要 性 たび たび 指摘 さ る しか し ら 分析 結 果に 、そ うし た 柔軟性 高 い働 き方 、現状 に いて 家庭 生 活にプ ラス に作 用し て いると い い難 い 男 性 自 宅に 仕事 を持 ち 帰る 、 家庭 生活 ためと いう 、仕 事 自体 必要 性に る 持 ち帰 残業 とい う面 強い 特に 成果 を厳 し く求め ら る環 境 在宅 就業 家 庭生 活

時間 を侵 食し 、家 事 ・育児 に マイ ス ある

WLB 支 援制 度利 用 経験 あ かつ 高い キ ャリア 意識 を有 する 要 因を職 場 特徴 や WLB 支援制 度と 関 係に 着 目した 結果 、キ ャリ ア 向上 を図 る上 、 男 性 多 様 働き 方に か かわる 制度 を多 用し 、 女性 WLB に 理解 あ る上司 や職 場 連携 を 重視す ると いっ た男 女

違い あ る

(14)

-8- 次 分 析 に 使 用 した デ ー タ 概 要

○仕事 と生 活調 査17

調 査対 象: 全国30-54歳 男女 とそ 配 偶 者 標 本抽 出: 層化2段抽出 法

調 査方 法: 対象 者 本人 個別 面接 法、 配 偶者 留め 置き 記入 依 頼 調 査期 間:2005617日 ~718

回 収 : 本人2,448件・ 配偶 者1,425件 本人 回収 率57.9% 調 査主 体: 労働 政 策研究 ・研 修機 構

○働き 方 現状 と意 識 に関す るア ンケ ート 調 査18

調 査対 象: 全国20-59歳 男女 ・正 規労 働 者2,000人・ 配偶 者約1,300人 標 本抽 出: 民間 調 査会社 モ ニタ ーか ら 年齢階 層別 に抽 出

調 査方 法: 郵 法

調査期 間:200585日~831

回収 :本 人1,528件、 配偶者1,032件 本人回 収率76.4% 調 査主 体: 労働 政 策研究 ・研 修機 構

○仕事 と生 活 調和 ワーク ・ラ イフ ・バ ラ ンス に関 する 国際 比 較調査19 調 査対 象: 企 業 調査 従業 員数100人 以上 企業9628

従業 員調 査 企業 調 査 対 象各 社に 勤務 す るホワ イト カラ ー職 正社員 一企 業当 た 10名 程度

標 本抽 出: 経済 産 業省に る 企 業活 動 基本調 査 調 査票 付先リ スト にあ る、 上 記 企業規 模以 上 、かつ 財 務指標 を一 定年 数以 上 とるこ と 可能 企 業 を抽出 調査方 法: 郵 法

調査期 間:200912月~20101

回収 : 企 業調 査 1,677社 回 収率17.4% 従業 員調 査 10,069人 調 査主 体: 経済 産 業研究 所・ 内 府経 済 社会総 合研 究所

17 調 査 結 果 、 労 働 政 策 研 究 ・ 研 修 機 構 2006a と し て 公 表 さ て い る

18 調 査 結 果 、 労 働 政 策 研 究 ・ 研 修 機 構 2006c と し て 公 表 さ て い る

19

調 査 結 果 、 武 石 編 著 2012 を 参 照

(15)

-重-

第 1 章 男性 護者の働き方に関するヒアリング調査結果

1 要 介 護 者 状 態 と家 族 介 護 負 担 1 介護 者と 要介 護者 関係

従来 、 介 護 中心 的 担い 手 女 性 とさ て きた 、 介 護 者と る 男性 増 え つ つあ る1 また、年を とっ た親 子 も 夫婦 と暮 らす べ き 年老 いた 親 介 護 家 族 担う べき という 伝統 的 規範 を 否定す る人 割 合 高 まって いる2 介護 をめ る家族 規 範 揺 動 く中、 調査 対象 者 男 性たち う 背 景から 誰を 介護 する こ とに った か 本 節

彼ら 家 族 状況 に 注目す る

家 族 に 介 護 担 い 手 と う る 母 や 妻 い い 場 合 、 男 性 主 介 護 者 と る 割 合 高 い 労働 政策 研究・研修 機構 2006b こ を まえ 、ま 調査 対象 者と った 男性 介護 者 配偶者 有 無と 要介 護 者と 関係 を確 認し た い 表1-1-1 参照 調 査対象 者10人 うち 独 身者 6XAXCYAYBYDYF 、全 員 親 父 、母 、あるい 両 方 介護 をして いる 既 婚者 4 人 妻 介 護 担い 手 と ら か った 理由 、2XBYC 妻 自身 要介 護者 あ る ため 、他 、妻 自 分 祖母 や母 介 護 手 一杯と いう ケー ス YE と、対 象者 とそ 姉 と いう実 子 きょ う い 父親 介 護を 仕 っ ていて 妻 出る 幕 か ったケ ース XD あ る 妻 自身 要 介護 者 という 配偶 者介 護を 除 いた 2 例 実 子介 護 、妻 義 理 親 介護 に携 わら い 理 由と って いる

複数 要介 護者 を て きた対 象者 も10人中4XCYAYDYE いる 、XCさ ん 以外 3人 介護 時 期 重あ るい 三 重 に重 って いた 仕 事 をし ら こ う

ル トリ プル 介護 に 携わる 労働 者 実態 、こ ま 十分 に把 握 さ て きた と いい た い さ らに 、4人 中3 人 親 ら 、 親 きょ う い 、 介 護も 担っ て い る こ こに 先 行研 究 示す 男 性介 護者 = 妻を介 護す る夫 、親 を 介護す る息 子 3とい う 定 義 とら えら い 介護 実態 示 さ て いる 子 も以 外 親 戚から 介 護を 受け た 要 介護者 、独身 また 子 も い い 場合 XCさん 叔 母、YDさん 伯母 と 、認 知症 子 も か ら 介 護を 拒 否し た 場 合 YE さ ん 伯 母 夫 婦 ある 生涯 未 婚 率 上 昇し 、 子

もを 生ま か った 夫 婦や子 も 1人 ひと っ子 夫 婦 増え ている4 後 、 ・ を甥 や姪 介 護す る という 、い わ 親 戚 介護 増 える こと 予想さ る5

1 国 民 生 活 基 礎 調 査 に る と 、 要 介 護 者 と 同 居 す る 主 介 護 者 男 女 比 13 23.6% 、 女76.4 あ っ た 22年 に 男 性30.6% 、 女 性69.4% と 、 男 性 比 率 9年 間 7ポ イ ン ト 上 昇 し て い る

2 国 立 社 会 保 ・ 人 口 問 題 研 究 所 4回 全 国 家 庭 動 向 調 査 2008

3

斎 藤 2009 男 性 介 護 者 を 、 妻 を 介 護 す る 夫 、 親 を 介 護 す る 息 子 と し て い る

4 国 立 社 会 保 ・ 人 口 問 題 研 究 所 14回 出 生 動 向 基 本 調 査 2011

5 育 児・介 護 休 業 法 も 仕 事 と 介 護 両 立 支 援 対 象 家 族 に 含 め て い る 、同 居 か つ 扶 養 し て い る 場 合 に 限 定 し て い る 、単 身 高 齢 者 増 加 に と も っ て 、調 査 対 象 う に 別 居 を 介 護 す る ケ ー ス 増 え る 可 能 性 あ る

(16)

-10-

1-1-1 介 護 期 家 庭 状 況

3o

氏名 未既

要介 護者

要介護者 状態

要介護 認定

要介護 知症

有無 護者

有無

家庭環境、家族と 介護分担、要 介護者と かかわ

1 政賃さん 独身

本人監宴歳 「008年、父 当時8害歳 歩行困 難 「010年、認知症と診 断さ 昼夜逆転 し 、家 中を徘徊する ほか にも前立腺 ん、 性肺気腫、喘息、高 血 計1宴 病 名 宴か所 医療機関と週「回 デイケ アに通う 四脚ステッキ をつき、手す につかま っ て歩いている 外出 時 四脚ステ ッキをつき 、 介助 しに 歩け

要介護度1

持病

同居家族 父、母 、妹 母 も心房細動 、高血 、気管支 んそ く、 腰痛 持 病 、害か月 ごとに 入院 し 、胆管 チュ ー 必要 元気 と き 介護 をして いた 、負担をかけ たく いと介護を手 伝い始め 、現在 政賃さん 主たる介護者と っている いる 引 きこも 状態 、介 護に関して きる 範囲 手伝う 程度 朝か ら晩 ま 本 人に つ きっき ってる と、介護者 参っち メリハリ をつける うに心 けている

デイケアを利用し て息抜き

政賄さん 既婚

本人監買歳 「00買年、妻 当時監「歳 くも膜 出血から全身筋肉弛 緩状態に 要介護状 態 発声 、メール 、筆談 ミュニケーション きる 昼間 デイケア に 行き、1買時頃から18時過 を 待 ちひと 過ごす

要介護度宴

妻、娘、息 子、そ 妻 、子 も「人貧監歳男、害 歳男週と貸人 同居し ていた 、朝 支度 錯 綜するため、息 子夫 婦 近くにマンショ ンを購入 娘と息子 大阪勤務 、介 護を手 助けしてく 父貧8重歳週も目 不自由 、妹 面倒を ている 介護 認定 、ま 受け てい あま 家に い ほしい 私も リハビリに行ってい るし、1人 家にい て何 する 外へ行っ ているほう ていい し ょう と妻

政(さん 独身

①母

① 本 人宴害 歳 1重重監 年 頃か ら 母 貧 当 時貸害 歳 度 認 知 症に 、 兄 と と も に8 年 間 在宅 介 護

本人監宴歳 「00買年から、叔 母 当時貸8歳 歩行困難に 1年貸ヶ月 在宅介護 後、老健 施 設に移 、そこ 看 取る

要介護 度「

①に 貧軽度

ひと 暮らし 独身 いる 介護 仕事を辞め 、 主たる介護者として 在宅介護をし た 独身 要介護に

ったとき、 引越業 界に再就職し て 介護と 両立 、政(さん ひ と 対応 した 叔母 家ま 片道「時 間 介護に 、仕事優先 スタンス てい た時 叔母宅 横に っていた

政)さん 既婚

本人監8歳 「00監年1月、父親貧当時重1歳 要介 護に 車いす歩行 在宅 介護宴年 「00監年~「008 後、施設介護監カ月 「00重年1月~監月

要介護度1

→宴 貧軽度週

同居家族 父、母 妻 、子 も「人と 、父親 宅から約「キロ とこ ろに住 ん い た 、介 護期に 自 身 父 親宅に 住 込 ん 人きょう 姉と 妹 いる姉貧夫婦週 父 と近居食事 準備 、 段取 、施設 から 帰 宅対応 す べて姉 世間 言う鬱 的 とに って か った 父を ショー トス テ イに預 け、家 族に黙 って小旅行に行って 気分転換して いた

Y賃さん 独身

①母

①本人監0歳 「00買年、母 8宴歳 認知症、パー キン ン病に 在宅 介護「年貧「00買年~「00貸年

後、特養宴年半 「00貸年~「01「年 「00買 年、 8買歳 脳梗塞 後遺症と 椎間 ヘル ニ アに 定時制 教員をしていた 頃から 昼 夜 逆転生活

①要介護 度監

要介護 度1

①に

実家一戸建てに 住 「00貸年に特養 →「01「年11月に老健 併設クリニックに入 院 Y賃さん マンシ ョン ひと 暮ら 父と 同居す ること 気持 ち的に 難しい 長姉 元公 務員 東京在住 訪 問介護 キーパ ー 次姉 大阪 同市内在住 次姉 義父母 要介 護者状 態 最初 1年 状況を受け入 イローゼ に近い 状態 母を ってし まったことも

Y賄さん 独身

本人宴「歳 「000年頃から父貧当時貸貸歳週に認知 別居し ていた「00害年頃、悪 徳業者に まさ て リフォームを 発注する

判断力 衰えてい た 「00宴年に弁護士 と 相談し、成年後 見人と った 常に夢 見 てる 状況 Y賄さん こと もわから 自宅を好 、施設へ 入居を拒 在宅 介 護11年貧「00「年~

要介護度監

損保会社 転勤族 遠距離介護を していた 「00宴年に大阪勤務 同居 別居:「年貧静岡勤務 →同居: 買年貧大阪勤務 +「 退職後 同居 家族 8重歳 1重重8年に死去 一 人っ 在職中 、休日 気晴ら しに趣味 時 間 を取る うにしてい

Y(さん 既婚

本人監「歳 「00「年に妻 当時監「歳 筋萎縮性 側索硬化症 賃LS と診断さ 「010年1月に 監重歳 死去するま 在宅介護貸年

要介護度害

→監

最初

害年

結婚して 家を出ている 長女 公 務員、次女 「00監 年に退職 人工呼吸 器を装着して から ほとん つきっき

ひと 介護し、常 に睡眠不足 った 「00監年頃から娘 を連 て頻繁に訪問 する うに 、休める 日 きた イラ イラして妻に つ当 た したこと もある を持って妻 ッドに向かったこと も

8 Y)さん 独身

①父

①本人「0歳 1重8害年、父 当時監買歳 脳出 血 右半身付 「010年ま 在宅 介護 本人宴害歳 「00買年、母 当 時80歳 認知症に昼夜 逆転現 在ま 在宅介護 「00害 年頃から認知症 っ た伯母 「00重年に独居 困難に 、施設に入 る 手続きをした 「00重 年害月から「011年「月ま 「年間施設介護

①要介護 度監

要介護 度害

要介護 度宴

にあ

同居家族 父、母、次姉 次姉 掃除、洗濯 、買い物、料理をし、 Y)さん 通院付き添 い、各種手続き、介護サ ービス選定、介護用 品購入、夜間見 を 担当 伯母 、夫 婦 人暮らしをし ていた 亡く って 東京都住宅供 給公 社 住宅 一人暮ら しをしていた 家に行っても 出て来 と職場に連絡 救急隊員 出動 後、有料老人ホ ームに 入ることに 入院費 用や有料老人ホーム 入居費 「監0万円超 、Y)さん 退職金か 最初 うち 仕事 間 に介護してた け 、最後 ほう 護というか看病 間 に仕事してた 、そ ん 状況

Y分さん 既婚

①母

①本人宴宴歳 「00「年、母 当時貸害歳 要介 護 在 宅 介 護重 年 本 人宴8歳 「00買 年 、 伯 母 姉、当時8宴歳 認知症に 「011年ま 在宅介護 「00買年、伯母 当 時重「歳 認知症に 在宅1年→施設介 護1年 「00貸年、 配 偶 者 母 親 パ ー キ ン ン病 に 在 宅 介 護買 Y分さん 主たる介護 者

①身 者1 級、要介護 度宴→監

要介護 度「→監

要介護 度監

要介護 度「→監、

者1級 にあ

害人兄弟 もと 同居 を望ま 、 独 居 ひと 姉夫婦 養 子として育て ら 、弟と折 合い 悪く、要介護に ってからも と呼 び、家へ 立ち 入 を拒ん に対し、Y分さん 幼少 時、こ 家に預けら たこ 、かわい ていた 埼玉県 に妻 とそ ある 都内に寝 泊 しマンシ ョン 管理・清 掃業務を行 状腺炎 、口 唇ヘ ル ス 、痛 風にか か った もに 負担をかけまいとし、通 い 来てく い いと言った 介護 つか 一番、と 聞く べった 頭を冷却するこ とを念頭に置いたほ う いい、と

10 Y切さん 独身

本人害貸歳 「00監年頃から父 当時貸監歳 歩行 困難に 心臓機能 「011年に寝たき

「011年ま 貸年間在宅介護

要 支 援 「 → 要 介 護 度 1、 者害

使え

別居していた 介護 動か った母 代わ に介 護をするために退職 して帰郷し、父、母と同 居 別居 独身

、ゼ ネコン 勤務 を経 て現在 他 県 公 務 員 介護 た めに帰 ってきていても、仕事 疲労 たまっ ていて 、寝てしまうこと あった 繁 忙期 無理に帰 省せ 、体を 休 めて仕事に備えた

参照

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