報告者：古賀 克之 報告書作成日：2010年10月15日 改訂（写真追加）：2011年1月14日
ソ ー シ ャ ル メ ディア 研 究 会 ： 第 2 回 勉 強 会 レ ポ ー ト
概要
前回の勉強会では、ソーシャルメディアの中でも日本で特に有名なTwitterを採り上げ た。今回の勉強会では、日本ではまだ利用者も知名度も低いが、世界的に見れば圧倒的な 利用者数と影響力を持っているFacebookに着目した。また、その他のソーシャルメディア として、FoursquareとUstreamについてもデモを交えながら紹介し、参加者相互の議論を通 じてソーシャルメディアの概念や現状を共有した。
テーマ 開催日時
開催場所（会場）
プログラム概要
参加者数
Facebookなど、最新の動向について
2010年10月13日（水）18:30から20:30くらいまで アクロス福岡 会議室703
福岡市中央区天神1-1-1
1) 発表：Facebookなど、最新の動向について（講師：島田） 2) FacebookとUstreamのデモ（協力：島田、米倉）
3) 質疑応答とフリーディスカッション 講師を含め11名
発表資料
http://bit.ly/social_media_2s （37 slides, PDF）
ソーシャルメディア研究会
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質疑応答＆フリーディスカッション
事業で活用する場合、定量的な効果指標（KPI : Key Performance Indicator）の設定が 不可欠。他社がやっているから、流行っているから、と手を出してもダラダラと費 用を費やしてしまうだけ。
さっと調べた限りでは、福岡のTwitter利用者は1万人程度のようだ。まだ福岡は都 会だからこれくらい居るが、九州でも地方に行けばもっと少ないのが現状だろう。 これだけTwitterが騒がれても、利用者は東京に一極集中しており、しかも大多数と いう訳ではないようだ。消費者や顧客へのリーチはまだまだ低い。
Facebookは圧倒的な利用者を有するだけでなく、彼らの行動情報や嗜好情報を蓄積 していることに注意が必要。蓄積したデータによって個人別に最適化したり検索機 能を提供したり、ピンポイントで広告を見せたりすることが可能になる。
ソーシャルメディアについて本で読むのと、実際に利用してみるのとは違う。使わ ないと本質を理解できない部分がある。体感してみるのであれば今！
SB社のトップSさんは、とてもうまくTwitterを活用している。一見すると、Twitterを 利用して個人からの声を真 に受け止め、真 に対応しているように見えるが、都 合の悪いつぶやきはスルーしていたりする。
ツールの特性や利用者文化を阻害するような、機械的な情報発信をしてしまった企 業の失敗事例もある。
マーケティング戦略などで活用する場合も、短期的な効果はあまり期待できなさそ う。商品やサービスの利用者により愛されるような活用で、長期的にはファンを増 やして企業価値や持続性を高めるような活用になるのではないか。
総括
今回の勉強会を通じて、一通り最近話題になっているツールやサービスについて共有でき た。ネットワークインフラも、ツールもサービスも、かなり早いスピードで進化・盛衰し ている世界なので、現状のスナップショットだけを見るのではなく、今後の推移も中止す る必要があるだろう。少なくとも今年度の研究会では、今後は（個別のツールやサービス についてではなく）総体としてのソーシャルメディアを対象として、経営や市場へのイン パクトや我々専門家の課題について、継続的に議論してみたいと考えている。
ソーシャルメディア研究会
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