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JVM特集N地域猫2016:pp884 892

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(1)

・ ・︱ ︲ ︲ ︲

獣医畜産新報 VO l . 69

CO N 丁

N TS

特集 地域猫

地域 猫 とは ど うい うものか ―特集 『地域猫』 の序 に代 えて 一 深瀬 徹 … … …… …… …… …… …… ……

884

「滋賀県猫 と共 に生 きるためのガイ ドライ ン」 に も とづ く地域猫事業 富 田智佳子

, 松

本浩樹

, 山

崎亨毅 …… … …

…… …

887

「地域猫」活動 をめ ぐる

<対

>: 地

域 か ら「猫 問題 」 を考 えるため に 加藤謙 介 ……

… … …… …… ……… … … ………

893

路 上死亡猫 の頭 数 を活 用 した猫 の適正飼養 の啓発 岡本裕行……

… … …… … … …… …… … …… … …… … … …

899

学校施設 にお け る飼 い主 のい ない猫 の糞 害軽減対 策 お よび適 正管理 英 之……… ………

905

地域猫 の 「ネ コ」 は本 当に幸 せ か

?

鈴木 真…… …… … … … …… …… …… …… ……

…… …… …

9H

地 域猫 の診療 中村有加里

, 深

瀬 徹…∴… …… …… … ……… …… …… …… …… …… …… …… ……

916

● 原 著

乎L酸菌Er aι σOc Oc c uS f aec 」

um BI O 株

に よる家 畜 由来 病原性 細菌抑 制作 用 と 腸 管 出血性 大腸菌

0157: H 7の

ベ ロ毒素量抑制 の検討

忽那 圭子

, 斉

藤 恵子

, 本

田武 司… ……… …… … ………… ………

927

● 資 料

広告 で た どる麻布大学 の歴 史 一創立 か ら終戦 まで 一

塩 谷順 彦…… …… … …… …… …… …… …… … …… …… …… …… … … … ……

… … … …… ………

922

Cover 作者 佐 々木 泰 造 ( 東京 都 日野 市佐 々木 動 物 病 院)

北海道釧路市生 まれ, 1967年麻布獣医科大学卒業, 1973年日野市で開業, 現 在 に至 る。 八 ケ岳山麓を主な撮影場所 として, 各所 を移動 しなが ら撮影 に勤 しんでいる。

年に一度 は, 東京都 内で野鳥の写真展を行 ってい る。 シ メ ( 新潟 県 新 発 田市 で撮 影)

吹 雪 の 中

, 好

物 の ナ ナ カマ ドの実 を 回い つぱ い に頬 張 る。

N o. 12

(2)

CO N TE

連 載

小動物の画像診断

( 135) 犬

の横隔膜ヘルニア

茅沼秀樹…… … … … ……… … … … ……… … ……… ……… …… … …… …… …… … …… … … …… …… …… …

933

繁 殖 用超 音波機 器 で始 め る牛の消化管疾患 の超 音波画像診 断 ( 4) [ 基礎篇

4] 第

四 胃の描 出法

水谷 尚 …… …… … … … …… … …… …… … … …… … …… … … … …… ……

935

い き もの散歩道 ―動物行動学か らみ た生物 の世界 一

( 161) お

母 さんか ら譲 り受 けた細菌 と心 の発達

菊水健 史 … ……… …… …… … …… … … …… ……… ……・… … … …… …… … …… … …… …… … ……

939

Eas y Engl i s h f or r 7et s ( 282) … ………941 新 小 動物細胞 診 シ リー ズ

( 198) 犬

の リンパ節腫大

石 田卓夫……… …… …… … …… …… …… … …… …… …… ……… ………… … … ……… … … …… … ……・

942

世界 の動 物薬 市場 の動 向

( 167) 2016年

6月に発売 または開発 された動物用製 品

秦 敦 朗 …… …… …… ……… …… …… … … ……… …… … … …… … … …… … … ………

944

病理学 的変化 を読 み解 く 各論

( 9) 神

経 系 の炎 症①

内田和 幸 …… … … … …… … … … …… … … …… … … …… … … …

946

蔵 六庵主人 の古物稀物拾遺

( 9) 檀

王 法林 寺 の黒招 き猫

蔵 六庵主人 …… …… …… …… … ……… … …… … …… ……… … …… … … ……… … … …… … …… … ……… …

958

人 と家 畜 のエ ピソー ド ォ θt t σ

/

ウ ミガ メ と人

池谷 和信… … … … …… …・… …… …… … … …… ……… … … …… …… … … … …… …… …… … …

959

こよみ

12月

の カ レンダー

12月

生 まれ の作家 「永井荷風

, 菊

寛」

深 瀬 徹 …… …… …… … … … … …… … … ……

: … 2

くにかず

& ひ

ろこの ほっとひ といき

12月

の フ ォ トポエ ム 「小 さな空 間」

清水 邦一

, 清

水宏子 写真・光川十洋 …… … … …… … …… ……… …… ……… …… … … …… … … …… … … ……3 お休み: 「J VMんなペット

んなペットJ 「症例シリーズ」「薬話」「Voi c e f r om t he ear t h」

I nf or maゴ ο

m

開 催 案 内 ( 948) ニ ュー ス ( 950)

2016年

総 目次 ( 953)

編 集 委 員 会 ( 五十音順, ◎ : 委員長)

尾 崎 博

東京大学 教授 内 田和 幸

東京大学 准教授 酒 井 健 夫

本大学名誉教授 内藤 善 久

岩手大学名誉教授

◎ 長 谷 川 篤 彦 前日本鮮 教授, 東 京大学名誉教授 羽 山 伸 一

日本獣医生命科学大学 教授 田 桂 一

フジタ動物病院 院長 山 本 茂 貴

東海大学海洋学部 教授 若 尾 義 人

麻布大学名誉教授

(3)

地域猫 とは ど うい うもの か

特集 『地域猫』 の序 に代 えて

猫 の 分 類 学

猫 ( ネ コ な い しは イ エ ネ コ

) は , 食

肉 目 ( ネコ ロ)

Car ni vor a, ネ コ科Fel i daeに属 す る哺乎L類であ る。 そ の 学 名 は

, 一

般 に ■施s J た s “ s c aι us また は

Fs

dο

m es ac as と

され てい る こ とが多 い。つ ま り

, Fs 」

s m s

の亜 種 ( s ubs pec i es ) であ る。

Fs ゴ泌s t r i s は

, 和

名 で は ヤ マ ネ ( 小型 の ネ コ類 を 総 称 して ヤ マ ネコ ともい うが, この場 合 は種 名

) と

い わ れ

る。F s I I て s Fr i s には

, 基

亜 種 の コー ロ ッパ ヤ マ ネ コ

Fs

s J で

s m s の

ほ か

,

リ ビアヤ マ ネ コ

Fs ヶ

bi Caなど

, い

く つ か の亜種 が含 まれ

, 飼

育 され てい る猫 も

, こ

れ ら と同様 の亜種 であ る。

ただ し

, 亜

種 とはい え

, 猫

は も とも と野生動物 として存 在 してい たわ けで はな く, リビアヤマネ コが家畜 化 され た もの で あ る。 タイ リクオ オ カ ミCani s I I l pus が家 畜 化 され て犬C i f am″ ゴans とな り

, イ

ノ シ シSus s c r οf aが 家 畜化 され て豚S s dor l l es Hc us と な ったの と同様 であ る。

飼 い猫 と野 良猫 ′ ノネ コ

上記のように猫は家畜であり , 基 本的には , 人 間に飼育

Tohr u FUKASE: 葛城生命科学研究所 1920364東京都八王子市 南大沢

531201

私 は, 子どもの ころか ら猫 が好 きで した。獣 医学科 に入 学 したの も, 猫が好 きだ ったか ら です。 そ う した こともあ って 「地域 猫」 に関 す る特集 を企画 しま した。 ただ, 現状 で は「地 域 猫 」 には様 々な問題 が あ り, この特集 は時 期 尚早 で はない か と, 多くの方 か らご助 言 を い た だ きま した。 た しか に「地域猫 」を め ぐっ て は色 々な意 見 が あ ります 。 で も, そう した 問題 を提 起 す る こ とに も意 義 が あ る と思 った 次第 です。

深 瀬 徹

され てい る動物 であ る。特 定 の飼 い主 あ るい は所有者 が る猫 を飼 い猫 とい う。

しか し

, 飼

育 され てい る動物 は逸 走す る こ とがあ る。 ま た

, 遺

棄 され る こ ともあ ろ う。 そ して

, 逸

走 したま ま

, あ

るい は遺棄 され た まま

, 人

間の生活 圏 内で

, 人

間の活動 に ともな って生 じる ものを食 す るな どして生活 し

, そ

れ らの コ ドモ も同様 に生 きてい く。 これ らを野 良猫 とい う。野 良 猫 は

, 直

接 的 に は人 間 に養 わ れていない の だが

, 多

か れ少 なかれ

, 人

間 に依 存 して生 活 してい る。

これ に対 して

, 人

間の生 活 圏を離 れ て山野 に至 り

, 野

生 化 した ものを ノネコ とい う。 ノネ コは

, 人

間の活動へ の依

存 が まった くない もの で

, 野

生動物 と理解 され てい る。 野 良 猫と ノ ネ コ に 起 因 す る 問 題

野 良猫 は

, 人

間の生活 圏 内で生 きてい る動物 であ る。 し たが つて

, 野

良猫 の行動 は

, そ

の地域 の人 々に少 なか らず 影響 を及 ぼす こ とにな る。野 良猫 に よ って生 じる問題 と し て

, ゴ

ミ捨 て場 等 にお け る生 ゴ ミ荒 ら し

, 糞

便 や尿 の臭気,

排泄 に ともな う庭 や花 壇等 の損壊

, 爪

とぎ等 に よる家屋 や 自家 用車 の物 損, 繁殖 期 の鳴 き声, 等々が あ る。さ らに また,

猫 回虫 な どの寄 生 虫 の蔓延 や脱落 した皮膚 片や被毛等に起 因す るア レル ギー性 疾患 の発 生 を懸念 す る向 き もあ る。

一方

, ノ

ネ コは

, 人

間の生 活 圏か ら離 れ て生息 してい る ため

, 人

間 に対 して直接 的 な被害 を及 ぼす こ とはない。 し か し

, 地

域 に よって は

, 希

少 な野生動物 を捕食 し, と くに 沖縄 島 におけ るヤ ンバ ル クイナの捕食 な どが問題視 されて い る。

こ うした問題 を解決 す るため

, 野

良猫 や ノネコを捕獲す る こ とが あ る。捕獲 され た個体 は

, 飼

い猫 として飼育 され る こ とは少 な く

, 多

くは殺 処 分 され る こ とにな る。 だが,

心情 的 に

, 捕

獲 した野 良猫 や ノネコを殺処分 す る ことに抵

yoi

δ 9 N12, 2016

884

(4)

抗 を感 じる人 は多 い。

そ こで

, 野

良猫 の場合 であ るが

, そ

の 問題 の解決 のため の1つの方法 として考 え出され たのが

, い

わ ゆ る地 域猫 と い うものであ る。

地 域 猫 と は

環 境 省 の 「住 宅 密 集 地 にお け る犬 猫 の適 正 飼 養 ガイ ド ライ ン」 に よれ ば

, 地

域猫 は, “ 地 域 の理解 と協 力 を得 て,

地 域住 民 の認知 と合 意 が得 られ てい る

, 特

定 の飼 い主 のい ない猫

" で

あ る。

この ガイ ドライ ンには

, さ

らに “その地域 にあ った方法 で

, 飼

育管理者 を明確 に し

, 飼

育 す る対象 の猫 を把 握 す る と ともに

, フ

ー ドやふ ん尿 の管理

, 不

妊 去 勢 手 術 の徹 底,

周 辺 美 化 な ど地 域 のル ー ル に基 づ い て適切 に飼 育管理 し,

これ以上数 を増や さず

, 一

代 限 りの生 を全 うさせ る猫

" と

も記載 され てい る。

つ ま り

, も

とは野 良猫 であ ったのだろ うが

, 地

域猫 とさ れ る こ とに よ って

, 野

良猫 で はな くな ってい る とい うこと が で き る。 そ の飼 い主 は特定 の人 ではないが

, 飼

育 管理者 が明確 にされ てい る必要 があ る。 これ に対 して

, 不

特定 多 数 の人 によ って給 餌 され てい るだ け状態 の猫 は

, 地

域 猫 で はな く

, 野

良猫 で あ る。

地 域 猫 活 動

野 良猫 が地 域猫 とな るには

, そ

の地域 の住民 の認知 と合 意 が得 られ てい な けれ ば な らない。 したが って

, 地

域 猫 に 関 して は

, そ

の地域 の住民 による活動が行 われ る こ とにな る。 多 くの場合 は

, 地

域住民 のボ ラ ンテ ィアが その活動 の 主体 とな る。 ただ し

, 地

域猫活 動 を行 う団体 も数多 く設立 され てお り

, 現

実 に は

, こ

う した 団体 が主導 してい る こ と の ほ うが多い よ うに思 える。

行政 機 関は

, 地

域 猫活動 の主体 で はないが

, そ

の普 及啓 発 を図 った り, 支援 を行 った りしてい る こ とが多 い。 また,

自治体 に よって は

, 地

域 猫 ない しは飼 い主 がい ない猫 へ の 対応 に関す るガイ ドライ ンを作成 してい る。

地 域猫活動 の具体 的な 内容 は

, そ

れ ぞれ の地域 にお ける 合 意形 成 の仕 方 に よ って

, 地

域 ご とに若干 の違 い は あ ろ う が

, 基

本 的 な こ とと して は

, 給

餌 お よび給水

, 排

泄 場所 の 設定 とその清 掃

, 避

妊 手術 と去勢 手術 の実施

, 飼

い主探 し な どとな ってい る こ とが多い。

1) 給

餌 お よ び 給 水

給餌 と給 水 を行 う場所 は

, そ

の地域の住民 に迷惑 を及 ぼ さない ところを選定 し

, 固

定 す る必要 が あ る。給餌 の時刻 を定 め

, 食

残 しを処 理 し

, 給

餌 後 の清掃 を行 うな どの配 慮 が必 要 で あ る。

ただ し

, 給

餌 と給水 の場所 の選 定 にあた って は

, 万

人 が 満 足 で きる ところを探 す の は難 しい。

2) 排

泄 場 所 の 設 定 と清 掃

地 域 猫 が い た る ところ で排 泄 を行 わ な い よ うにす るた め

, 排

泄 場所 の設 営 を行 い, 〃F泄物 をす みや か に処理 す る よ うに心 が けな ければな らない。

だが

, 排

泄 場所 の選定 に関 して も

, 給

餌 と給 水 の場所 と 同 じ く

, だ

れ もが不満 を もたない場所 を探 すのは困難 であ ろ う。

3) 避

妊 手 術 と去 勢 手 術

地 域猫 の数 を減少 させ てい くためには

, 雌

に対す る避妊 手術 と雄 に対 す る去勢手術 の実施 は必須 であ る。

こ うした処置 を行 うことに よ り

, 個

体数 を減少 させ るだ け でな く

, 発

情期 に ともな う鳴 き声やマーキ ングを防止 す る こ ともで き

, さ

らに猫 の性質 の温順化や行動範 囲の減少 に も有用 である。

地 域 猫 で は

,

しば しば

, 捕

獲 して ( t r ap) , 避妊 手 術 ま た は 去 勢 手 術 を 施 し ( neut er ) , も との 生 息 場 所 に戻 す ( r et ur n) と ぃ う

TN R活

動 が行 わ れ て い る。

TN R活

動 は,

地 域猫 に限 らず

, 野

良猫 に対 して も実施 され る。

だが

, 猫

捕獲した ときは

, そ

れが た しか に地 域猫や野 良猫 であ る こ とを証 明 しなければな らない。地域猫 に関 し て は, 日頃 か らその場所 に生息 し

, 給

餌 等 を受 けてい る個 体 で あ る こ とを確 認 す べ き だ ろ う。

TN R活

動 に あ た って は

, そ

の実施者 が 「 このたび捕獲活動 を行い ます」 とい う 趣 旨の張 り紙 な どで事 前 に通 知す るので問題 はない ともい わ れ るが

, は

た してそれ だけで よい ものか。飼 い猫が たま た ま逸走 してい る こともあ る と思 う。

TN R活

動 は慎 重 に,

とい い たい。

4) 飼

い 主 探 し

地 域 猫 は

, そ

の まま終生 にわた って管理 され る ことが多

JW

va.6e No.12, 2ot6

(5)

い だ ろ うが

, で

き る こ とな らば

, 飼

い主 とな る人 を探 し,

飼育 をお願 いす るのが理想 だ ろ う。

そ のため には

, 継

続 的な給餌等 を介 して

, 猫

を人 に馴れ させ てい くこ とも重要 であ る。

地 域 猫 と い う シ ス テ ム の 目 的

地域猫 とい うシステ ムを設 け る こ と

, 地

域 猫活 動 を行 う こ との 目的あ るいは意義 を改 めて考 えてお きたい。

前述 の環境省 の 「住宅密集 地 にお け る犬猫 の適正 飼養 ガ イ ドライ ン」 は

, 地

域猫 を設 け る 目的 を 地域 住 民 と飼 い 主 の い ない猫 の共 生 を め ざ し

, 不

妊 去 勢手 術 を行 った り,

新 しい飼 い主 を探 して飼 い猫 に してい くこ とで

, 将

来 的 に 飼 い主 のい ない猫 を な くしてい くこ と" と して い るが

, さ

らに 実 際 に数 を減 ら してい くため に は

, 複

数 年 の時 間 を 必要 と します ので

, 当

面 は

, こ

れ以 上猫 を増や さない

, 餌

や りに よ る迷 惑 を防止す るな どを 目的" とす る と

, 現

実 的 な ことも記 してい る。

野 良猫 はな くすべ き

, だ

, そ

の ため に殺処分す るのは 忍 びない と思 うの は

, 多

くの人 に共通 の心情 であ ろ う。 そ の対策 の1つと して地域猫 とい う飼 育形態 が考 え出 され た とい え る。地域猫 とい う猫 に対す る接 し方 の 目的 は

, 最

終 的 には

, 野

良猫 を な くす こ とであ る。

しか し

, 実

際 に野 良猫 をな くす こ とは至難 であ る。地 域 猫活動 が成功 した場合 には

, そ

の地域 における地域猫 あ る い は野 良猫 の個体数 が著 しく減少 してい るよ うだが

, そ

う した事例 は少 ない。地域猫活動 を行 っていて も

, 猫

の個体 数 が減 っていか ない こ とが多 い よ うで あ る。 野生 動物 の個 体 群管理 の場合 と同様 に

, 生

息 す る個体 数 を減少 させ るに は

, ま

ず初 め に短期 間の うち に効果 を得 る こ とが で き る施 策 を講 ず る必要 が あ る と思 う。

それ は さてお き

, 最

近 は

, 地

域 に よ っては

, 地

域 猫 に対 す る考 え方 が変 わ って きてい る こ とが あ る。 野 良猫 に起 因 す る多 くの 問題 は

, 本

来 はその地域 の環 境 問題 で あ り

, そ

の対策 として地域猫が設 け られ たはずであるが

, 地

域猫 活 動 が地 域社会 の活動 であ る こ とを反 映 してか

, 地

域猫 活動 が地域社会 の活 性化 の手段 に転 じてい る ことが あ る よ うに 感 じる。 その是 非 につ いて も

, 賛

否 両論 があ る。

特 集 『 地 域 猫 』 の 企 画 に あ た つ て

このたびの特集『地域猫』 は

, 地

域猫 に関す る様 々な話

題 を取 り上 げた もので あ る。

地 域猫活 動 に対 して積 極 的 な立場 や批 判 的 な立場 の方 に ご執筆 をいただいてい る。

また

, 地

域 猫 に限 らず

, 猫

の飼 い方 をめ ぐって屋 内飼育 を啓発 す る報 告や

, 飼

い主 のい ない猫 に よる糞尿被害 の軽 減 に関す る対策事 例 も掲載 した。

特 集 の全 体 を通 して 地 域 猫 は こ うあ るべ き

" と

い う よ うな統 一 的 な メ ッセ ー ジを発 して い るわ けで は ない が,

様 々な意見 が あ る こ とこそ

, こ

の問題 の複雑 さを物語 って い る と思 う。

*

最後 に

, も

う1つ。先 日

, 東

京都 内の あ る区の保 健所 が 主催 した 「飼 い主 がい ない猫 対策 セ ミナー」 とい うもの を 聴 講 した。

そ こで

, 参

加者 か らの 病 気 にな ってい る地 域猫 に ど う 対応 す れ ば よいか。動 物病 院 に連れ てい こ うに も

, 捕

獲 で きない

" と

い う参加者 か らの質 問に答 え る形 で

, 講

師 の方 が餌 に抗 生物質 を混ぜ る とよい。私 は獣 医師 で はない が,

相談 にの る こ とが で き る

" と

い う発言を されていた。 抗生物質 製剤 は

, 動

物用 医薬 品 と して は 「要 指示 薬」 に 指定 され てい る。 す なわ ち

, 獣

医師 の処 方箋 や指示 書 が な けれ ば

, 動

物 に投 与 す る こ とが で きない薬 剤 であ る。獣 医 師 であ って も

, 診

察 しない で抗生物 質 を処方 す るの は不 適 切 であ り

, 獣

医師 でない方 が安 易 に扱 って よい薬 物 ではな い。 また

, 抗

生物質 を容 易 に入手 で き る とすれ ば

, そ

れ も 大 きな問題 で あ る。 さ らに

, 餌

に混ぜ て抗生物質 を与 える とい うこ とは

, 不

用意 に薬 剤 耐性菌 を生 じさせ る こ とにな りかねず

, 人

の健康への影響 も懸念 され る。

保健 所 が主催 す るセ ミナー で こう した こ とが話 され てい る とい う現実 は

, 遺

憾 で あ る といわ ぎ るを えない。

*

現在 は, 空前 の猫 ブー ムで あ る とい う。 そ の経 済効果 は,

「アベ ノ ミクス」になぞ らえて「ネ コノ ミクス」ともいわれ,

2兆

数 千億 円に及 ぶ との試算 もあ る ら しい。

しか し

, 一

方 で

, 野

良猫 は多 く

, 地

域 猫活 動 も多 くの間 題 を含 んでい る。

この特集 が野良猫や地域猫 に関心 をI 。

持 ちの多 くの皆様 のお役 に立 つ ことを願 ってい る。

JVM

va.6e No.12, 2ot6 886

(6)

「滋賀県猫 と共 に生 きるためのガイ ドライ ン」 に

も とづ く地域猫 事業

富 田智佳 子

*1

松本 浩 樹

*1' 2

山崎亨 毅

*1

要 約

野 良猫 と地域 との共 生 を 目指す ため 「滋賀 県猫 と共 に生 きるためのガイ ドライ ン

J を

策定 し

, そ

れ に も とづ い て地 域 猫事 業 を実 施 した。 さ らに

, 本

事 業 を実 施 した 自治 会 に ア ンケー ト調 査 を行 った結 果

, 不

妊 去勢 手術 に よ り繁殖管理 を 行 うこ とが非常 に有効 で あ るが

, そ

の手術費 用 な どの財政面 の問題 も含 めて 自治会 が継続 して事業 に取 り組 む必要 性 が あ る こ とが伺 われ た。

さ らに

, 猫

に関 しては

, 犬

と違 い

, 放

し飼 い の禁止 等 の 法 的規制 が な く

, か

ろ うじて環境省 の告示 「家庭動物等 の 飼 養 及 び保 管 に 関 す る基 準 」 に

, 飼

い 主 の遵 守 事 項 と し て ね この所有 者 は人 に迷惑 を及 ぼす ことのない よ う努 め

" “ 不 妊去勢 を して繁殖制 限に努 め る" “ 屋 内飼 養 す る こ と"

とあ るだけで

, 行

政 に よる強 い指導 を実施す る ことはで き ないのが現状 であ る。

繁殖 制 限 され ていない猫 が屋外 にい る ことで

, 繁

殖 に よ る個体数 の増加

, 糞

, 鳴

き声

, 車

両へ の傷 付 け

, 住

居 へ の侵入 とい った生活環境上 の被害が発 生す る。

と くに野 良猫 につ いては

, か

わいそ うだか ら と餌 をや る 住 民 と周辺住 民 との衝突 につ なが り

, 自

治会運 営 の大 きな 障壁 ともな ってい る。

そ こで, この猫 による生活環境へ の問題 に対応す るため,

次 の

7つ

の観 点か ら「滋賀県猫 と共 に生 きるためのガイ ド ライ ン

J を

策 定 した ( 図 1) 。

① 滋 賀 県 の動物 愛 護 管理推 進計画 の

1う

で あ る「動物 の 適 正飼 養 の推 進

J に

おい て具体 的な施策 にあげ られてい る事業 である こ と。

②飼 養 者 の い な い猫 を管 理 す るには

, 飼

い猫 に対 す る対 策 も必要 であ る こ と。

③猫 は, 「動物 愛護管 理法」 に規定 されてい る愛護動物 で あ り

, み

だ りに傷つ けた り

, 虐

待行為 を行 って はな らな い動物 であ る こと。

④ 同 じ愛 護 動 物 で あ る犬 と違 い

, 猫

につ い て は

, 放

し飼

´¨

は じ めに

野 良猫 に よる苦情 の処 理 につ い て は

, 以

前 か ら全 国の 自 治体 で対 応 に苦慮 してい る ところであ る。

滋賀 県 で も同様 に

, 住

民個 人や 自治会 な どか ら市役所 や 町役場 へ

, あ

るい は また

, 保

健所 や滋 賀 県動 物保 護管理 セ ンター ( 以

, セ

ンター

) へ , 野

良猫 に まつ わ る様 々な苦 情 が寄せ られ て きた。

そ こで

, 人

と野 良猫 の共生 を進 め る と同時 に

, 野

良猫 の 数 を減 らす ため

, 平

22年

1月に 「滋賀県猫 と共 に生 き るための ガイ ドライ ンJ ( 以下, ガイ ドライ ン

) を

策定 した。

さ らにガイ ドライ ンに も とづ く地域猫事業 ( 以下

, 地

域 猫事業

) に

取 り組 ん だ 自治会 に対 して ア ンケト調査 を実 施 し

, 今

後 の事 業 の方 向性 を考察 した。

ガ イ ドラ イ ン作 成 の 経 過

猫 は昔か ら家 の内外を自由に行き来させて飼 うもの とい うイメー ジが定着 してお り

, 現

在のよ うに交通事故や感染 症の ことはさほ ど重要視 されていなか った。 また

, 不

妊去 勢処置な どに関する意識 も低 く

, 繁

殖 して増 えた場合

, 放

置や遺棄をされることが後を絶たなかった。

*l Chi kako TO

I I DA, Hi r oki MATSUMOTO&Kouki YAゝ/ 1AZAKI : 辛該 賀県動物保護管理セ ンター

5203252滋

賀県湖南市岩根13698

■2現

滋賀県東近江保健所

887

JVM

vot.G9 No.tz, 2016

(7)

一 一 ︲

「滋 賀 県猫 と共 に生 きるため のガイドライン」 概 要

( 目)

猫 は 犬 と違 い 、飼 い猫 か どうか の 区別 が あ いま いです 。

そ の ため 、飼 い主 の 不 明 な猫 に餌 を与 えることで猫 が 増 えす ぎ 、近 隣 の 生 活 環 境 を悪 化 させ るケー スが 増 加 して います 。

本 ガ イドラインは 、猫薩 排 除す るの で は な く共 生 す ること」 を 目的 とし、 域が主体的にルール作りめざす。

( 趣)

1地域が 主体 的に猫 問題に取 り組 むこと

猫 問題 は、動物 の問題であると同時 に地域 の生活環境 の問題でもあります。 地域で協議 の場を持ち、どういう対策ができるのか話 し合うことが重要です 。

2猫を排除するのではなく増 やさないための対策を取ること

猫 問題 の根本 は数が増 えすぎることにあり繁殖を抑える措置 が必要です 。 餌 や りを禁止することはたたち に問題の解 決になりませ ん。

3猫との共生について地域 のフールを作ること

最終 的にはすての猫 が飼い主の責任の下 、飼 い猫として屋内で飼育される ことが望ましいのですが 、困難なケースが 多いのが現状です 。

飼 い猫の飼い方、飼 い主が不明な猫へ の餌の与え方について、地域でルール 作 りが必要 です。

いの禁止等の強い規制がない こと。

⑤ 人 と猫 との共生 に配慮 しつつ

, そ

の習性を考慮 して適 正 に取 り扱 うこと。

⑥ 猫 の飼養 に起 因す る生活環境 問題 については

, 地

域 を 核 とし

, 県

お よび市町が連携 して

, 住

民 間での相互理解 を深め, 地域全体 で問題解決を図るべきものであること。

⑦本 ガイ ドライ ンは

, 動

物 の愛護 と管理 の両立 を 目指す ための ものであること。

そ して

, こ

のガイ ドライ ンの策定後

, こ

れにもとづいて 地域猫事業を進めた。

地 域 猫 事 業 の 進 め 方

この事業は

, 野

良猫が多 くて困ってい る とい う相談が市 役所やセ ンタ

に寄せ られるところか ら始 まる。相談者は

今いる野良猫への対策】

ずは、域で野良猫対策を実施するみなんの同意を得ま

自治 会 等 か らの 要 請 によりセ ンター が 地 域 でガ イドライン事 業 につ い て説 明 します

野 良猫 の 題除 は ‐ ませ ん 。不 妊 去 勢 手 術 して元 の 場 所 に返 します

猫 の 数 はす ぐにゼ ロに は な りませ ん が 、確 実 に減 少 します

猫 を捕 ま えるに は 、餌 や りさん の 協 力を得 るの が 効 果 的 です

地 域 で合 意 が できた ら野 良猫 の 数 を把 握 しま しょ

ア ンケー ト調 査 等 により、野 良 猫飼 い 猫 の 数 や 分 布 等 を調ます

間 違 つて飼 い猫 を捕 獲 しな い よう、周 知 が 必 要 です

不 妊 去 勢 手 術 の 予 算 を立 てましょ

把 握 した 頭 数 か ら大 まか な 予 算 を立 てま しょ

新 た な野 良 猫 が 現 れ た 時 の た め に 、毎 年 一 定 額 の 予 算 を組 み ま しょ

野 良猫 の 捕 獲不 妊 去 勢 手 術 を実 施 しま しょ

捕 獲 につ い ては 、セ ンター お よび ボ ランティアが サ ポ ー トます

手 術 した 猫 に は 目印 に 片 耳 の一 部 をカットます

地 域 で野 良猫 の 管 理 をす るた め の フー ル 作 りをしま しょ

決 め られ た場 所・時 間 に餌 を与 え 、置 き餌 をしな い ように します

耳 カットれ ていな い 猫 を見 か けた ら、飼 い 主 の 有 無 を確 認 し、 速 や 力不 妊 去 勢 手 術を しま しよう。

地 域 内 で新 たな猫 を増 や さない た め に 、飼 い 猫 は 屋 内で飼 育 し、 不 妊 去 勢 手 術 を必 ず 実 施 しま しょう。

イレを設置 し糞の始末をします

捨 て猫を防止するための対策も必要 です

野 良猫の 管理嗜効 果的に彿 ため に、 地域 で継続して見守 りをしまし

個人 あ るい は 自治会

, ま

た猫 の糞 尿 に困 つてい る人や野 良 猫 に餌 を あげてい る人 な ど, 様々な ところか ら寄せ られ る。 いずれ に しても

, 地

域 の 問題 として 自治会 で取 り組 んで も

ら うよ う

, 相

談 者 か ら自治会 に働 きか け る こ とを促 す。 そ の後, 地域全体 で取 り組 む意 向が示 され た 自治 会 に出向 き, 地域猫 事業 の詳 細 を説 明 した。

1) 実

施 期 間

平 成

23年

4月 1日 ∼ 平成

26年 3月 31日

2) 地

域 猫 事 業 の 実 施 方 法

( 1) 事

業 の説 明

事 業 として紹 介 す る場合 は

, ま

ず 「地域 の問題 として取 り組 む こ と」を認 識 して も ら うた め に以下 の説 明 を行 った。 図

1「

滋賀県猫 と共に生きるためのガイ ドライン」の概要 ht t pプ/ Ⅵwwpr ei s hi gal gj p/ e/ dobut s u/ c at gui del i ne ht ml

野良猫 は全て元 は人間が原因です。 ( 飼い猫の放 し飼い、捨て猫)

野 良猫 による被 害( 糞尿 、鳴 声 、引つか きなど)

は生活環境問題です

7剛

. 69 No12, 2016 888

(8)

。この事業 は 自治会 が主体 であ る こ と。

・ 野 良猫 を 「排 除

J す

るの ではな く「共 生」 を 目指 して い る こ と。

・飼 い猫 の適正 飼養 と野 良猫 の不 妊 去 勢手術 の両 面 の実 施 に意義 があ る こ と。

・ 実施す る際の トラ ップ ( 捕獲檻

) の

管 理 や捕獲 時 の連 絡 な ど自治会 で実施 す る こと。

。す で に餌 を与 えてい る人 も含 めて

, 地

域 での野 良猫 の 飼 い方ル ール を作 り

, そ

れ を守 って も ら うこ と。

本来不 妊去 勢手術 費 用 は 自治会 か ら捻 出 し

, さ

らに毎 年度

, 一

定額 の不 妊 去 勢 手術 費 用 の予 算建 てを必 要 と す る取組 み で あ る こ と。

この説 明を受 け, 自治会 全体 の共通 認識 の も とで本事 業 に参加す る ことを決定 した 自治会 に対 して次 の段 階の作業 を行 つた。

なお

, 事

業 へ取 り組 む 自治会 を増 す ため に

, 当

初 は不 妊 去勢手術 はすべ てセ ンターが無償 で実施 した。

( 2) ア

ンケ ー ト調査 によ る猫 の個 体 調 査

まず

, そ

の 自治会地域 において飼 い猫 と野 良猫 を合 わせ て猫 が何 頭 い るのか を把 握 すべ く, アンケー ト調査 ( 図2) を実施 し

, そ

の回答 内容 か ら地 図 に猫 の生息 状況 を プ ロ ッ

トした。

この ア ンケー ト調査 の設 間 は次 の とお りであ る。

① 猫 を飼育 してい るか

② 飼 育 してい る場合 は頭 数 ( その色

, 性

別等)

③ 不 妊去勢 の有無

④ 野 良猫 を見 か け るか

⑤その見 か け る頭数 と場所

( 3) 捕

獲作 業

ア ンケー ト結 果 に も とづ き

, セ

ンター か ら貸与 した猫 の トラ ップの設 置 場所 を選定 し

, 捕

獲 の 日程 調 整 を行 った。 そ して

, 地

域 ヘ チ ラシ ( 図

3) を

回覧 して協 力 を呼 び か け た。 なお

, こ

のチ ラシ には

, 野

良猫 の管理 方法 お よび飼 し、 猫 の室 内飼 育 の啓発 につ い て も含 めて記載 した。

( 4) 不

妊去勢手術 の実施

捕獲 で きた猫 をセ ンター に収容後

, セ

ンター の獣 医師が 手術 を行 った。

なお

, 手

術 した猫 の耳 の先 を

V字

カ ッ トし

, 本

事 業 で の 不 妊去 勢手術 済 み の 印を残 し

, 以

後 に再 手術 され る こ とを 防い だ。

( 5) 手

術後 の リリース作 業 と飼 い方 ルールの遵 守 の 呼び か け

手術後

, 健

康 状態 を確認 し

, 捕

獲 したの と同 じ場所 に放 し ( リ リー ス

) , 事

業 の実 施結 果 を周知 す るチ ラシ ( 図 4) を配布 した。 このチ ラシで も

, 野

良猫 の管 理方法 お よび飼 い猫 の室 内飼育 の啓発 を再度呼 びかけた。

3) 地

域 猫 事 業 の 実 施 実 績

地域 猫事 業 の開始 か ら現 在 まで

, 再

相談 も含 めて滋賀県 内のべ

58の

自治 会 で この事 業 を実 施 した。 この 間

, セ

ター で不 妊去 勢手 術 を施 した猫 の頭数 は

456頭

に及 ん だ。 ア ン ケ … 卜調 査 の 実 施

地域猫事業 の検証 および今後 の方 向性を検討す るため に

, 事

業 に取 り組 んだ自治会役員に対 してアンケー ト調査

自 治 会 飼 い 猫野 良 猫 調 査 ア ン ケ ー

平成 〇年 ○月 ○

自治会 会長 最 近 、猫 の こ とで 困 つてお られ る方 が増 えて います。

糞尿 を され る、家 の 中 を荒 らされ る、ひ つか き、鳴声 な どです。

これ らは猫 の増 えす ぎが原 因 です が 、猫 は愛護 動物 で あ り、捕獲 した り処分 した りす る こ とはで きませ ん。

このたび 、滋賀 県動物 保 護 管理 セ ン ター 、○ ○ 市 役所 に協力 い ただ き、野 良猫 が これ 以 上増 えな い よ う、不妊 去勢 手術 を実施 す るこ と とな りま した。

つ いて は 自治 会 内 の状 況 を把握す るた め、下記 の ア ンケー トに回答 して くだ さい。

一 ― ― ― 一 ― ― 自 治 会 い 猫 ・ 野 良 猫 調 査 票

下表 にそれ ぞれ 記入 して くだ さい。欄 に よつて は○印 をつ けて くだ さい。

里予r ユ筑当

番 号 毛 色 性 別 見か けるだ け 餌 を与えている※

場 所 その他

見 か け る 餌 与 え て る 自 宅 見 か け る 餌 与 え て る 自 宅 見 か け る 餌 与 え て る 自 宅 見 か け る 餌 与 え て る 自 宅 見 か け る 餌 与 え て る 見かける 餌与 えて る 自 宅 見 か け る 餌 与 えて る 自 宅 見 か け る 餌 与 え て る 自 宅

※ 餌を与えることを否定するものではあ りません。猫の保護には餌を与えている人の協力が 必要であるためお聞きするものです。

A・J い

番 号 種 類 毛 色 性 別 飼 養 形 態 首 輪 不 妊 去 勢 手 術

雑 種 室 内 室 外 出入 り自由 実 施 未 実施

雑 種 ( ) 室 内 ・ 室 外 出入 り 自由 実 施 未 実 施

雑 種 室 内 室 外 出 入 り 自由 実 施 未 実 施

雑 種 室 内 室 外 出入 り 自由 実 施 未 実 施

_ 組 氏 名

2

ア ンケー ト調 査 用 紙

889

ν

69A7。

12, 2016

(9)

○ ○ 町△ △ 地 区のみ な さま

お知 らせ

地 区 自治 会の取 り 組 みとし て、

野 良 猫 の不妊 ・去 勢 手 術 を行 います

のたび地区 自治会の取り組みとて、野良猫を増やさないために不 去勢手術を実施するこなりた。

野良猫は駆除するこができせんが、不妊・去勢手術をすることによ 新しい子猫が産まれるのを防ぐことができます。

手術費用は自治会から一部捻出しす。その他の猫の手術 は県動物保護管理センターにて実施していただきます。

期 日は、 日から らいを予定しています。 ( 手術済みの猫は目印とて耳をV字型にカ)

上記期間中は、誤つて飼い猫を捕獲するこ防止するめ、 下のこにご協力を願いしす。

①出来る限り飼い猫を宅から外に出さでくい。

②飼い猫には首輸などの飼い猫と判月u‐ のを 付けい。

, …

う動 農 滋 : 勝 戦 お 蕩 漱 滋う 娑 渤 ケ 1勤 業 :

の設置など近隣の環珈観励肛 まし

0野

猫鵡 えるテ々の原因│ま

不好去勢手術をしてιなι 哺い 笏 の激t t t ι す。 鋼 ι 磁騒ム できる¨ 1/ _ :

不を 去勢手術を必 動 で。 おい ′ :

自治会代表者名 : OO市( 晴 △ TEL番 :

滋賀県動物保護管理センタ 107407卜1911:

3

事 前 回覧 チ ラ シ

平成0年0月O

気持 ちよく 住 み よい ( 区 ) に

自 治 会

ペ ッ トを飼育 して いる皆様ヘ

∼ ご協力 をお願 い します∼

以 前 よ り猫 に 関す る トラ ブ ル が 見 受 け られ 、 迷 惑 を 受 け て お られ る方 が お られ ま す 。 特 に フ ンや 尿 に よ る近 隣トラ ブ ル は 多 く、 家 の庭 や 、 畑 な どに 大 や 猫 の フ ン が 放 置 され て い ま す 。 ま た 畑 を 荒 ら され た り、 異 臭 や 鳴 声 に よ る迷 惑 を受 け て お られ る方もい ま す 。

自治 会 で は 、○月 ○ 日かO月 間 、野 良 猫 を 増 や さ な い た め の 不 妊 ・ 去 勢 手 術 を 、 野 良 猫 〇 〇 頭 に 対 して 行 い ま した 。

( そう ち、 自 治 会 か00頭 の 手 濠贅 ヽを 搭 出しま した 。

野 良猫 の原 因 は、飼 い猫 の放 し飼 い と不妊 去勢 手術 の未 実施 です。飼 い猫 は、でき る 限 り屋 内飼 育 に努 めて い ただ くほ うが 、交通 事故 な どの不慮 の事故や疾病 の感染 につ いて も防止 で きます。

飼 い 主 の方 にはマナ ー を守 って いた だ き、動物 が好 きな人、嫌 いな人 を問わず 、皆 が気 持 ち よ く住 みや す い ( 区) とな るよ う、 ご協力 をお願 いい た します。

捕 獲 した 野 良 猫 は 、 不 安I ・去 勢 手 術 を 行 い 、 片 耳 を ∨ 宇 カ ッ トした の ち 、元 の 場 所 に 戻 して い ま す 。

手 術 した 猫 は 子 猫 を 生 み 出 さ ず 、 尿 の に お い も 薄 く な りま す 。

急 に 数 が 減 る と い う も の で は あ り ま せ ん が 、 将 来 的 に 減 少 が 見 込 ま れ ま す 。

不 幸 な 命 を 増 や さ な い た め に 、 ご協 力 を お 願 い しま す 。

☆野 良猶 に餌 を与 える場合 は、調の後片付 け・ 糞の始末( トイ レの設置) な ど、近隣 の環 境 に配慮 して くださ し

を実施 した。

1) 対

象 お よ び ア ン ケ ート内 容

平成

23年

平成

25年

度 に この事 業 に取 り組 ん だ14 の 自治会

( A∼ N 自

治会

) の

役 員

169名

を対象 とした。

ア ンケー トの 内容 は次 の と70‐ りであ る。

4

事後回覧チラシ

2) ア

ン ケ ート結 果

ア ンケー トの結果 は次 の とお りであ った ( 図 5) 。

①質 問

1( 図 5a) : 役

員 の全 員 も しくはほ とん どが認 知 し てい る 自治会 が大半 であ ったが

, 約

半数 の役 員 しか認 知

して いなか った 自治会 も

3自

治会 あ った。

②質 問

2( 図 5b) : 12の

自治 会 で半 数 以 上 の役 員 が「実 施 した い」 と回答 してお り

, そ

の理 由 につ い て は, 「野 良猫 が多 いか ら」 も し くは「減 っていない ため」 とい う ものが もっ とも多か った。 また「猫 が増 えない よ うにす るため

J と

の 回答 もあ った。 いずれ に して も

, 野

良猫 を 排 除 したい とい う思 いが強 い よ うであ った。

○ 質 問

3( 図 5c ) : 半

数以 上 の役 員 が 「苦 情 が減 った」 と 回答 したのが9自治会

, 苦

情 は変 わ らない としたの は4 自治会 で あ り

, 苦

情 はおおむね減 少傾 向 にあ った。

④ 質 問

4( 図

5d) : 全自治会 におい て役 員 の

2∼ 9割

が「苦 情 は あ る」 と回答 した。 た だ し

, 平

25年

度 に取 り組 本事業 を実施 した こ とを知 ってい たか

今 後 も必要 であれ ば本 事業 を実 施 したいか 事業 の前後 で猫 に よる苦 情数 に変化 はあ るか 現 在 の猫苦情 の有無

質 問4の苦情 内容

事業 に よ り不 妊去 勢手 術 を した耳 カ ッ ト猫 を 見 るか

耳 カ ッ トされ ていない野 良猫 を見 るか 飼 い猫 の放 し飼 い を見 か けるか 質 問1

質 問2 質 問 3 質 問4 質 問5 質 問 6

質 問7 質 問8

JI.UI

va.6e No.lz, 2o16 890

(10)

ん だ

7自

治会 で は役 員 の半数以上 が 「苦情 はない」 と回 答 してお り, 事 業実施 直後 は苦情 が大 幅 に減 少 してい た。

O 質

5: 圧

1的に糞 害 が 多 く

, ほ

か に は家屋 へ の侵 入,

鳴 き声

, 車

へ の傷つ けがあ った。

③質 問

6( 図

5e) : 「見 か け る」 と回答 した役 員 が い た の は11自治 会 で あ った。

3自

治 会 で は「 ま った く見 か け ない」 とい うこ とであ った。

⑦質 問

7( 図 5D : 全

自治 会 にお い て 目撃 情 報 が あ っ た。 日撃 して い る役 員 の数 は 自治会 ご とにば らつ きが大 きい が, 「猫 の耳 が よ く見 えない のでわ か らない」「猫 は よ く 見 か け るが

, 手

術 済 み か ど うか まであ ま り気 に してい な い」 とい った回答 があ るよ うに

, 日

撃 され た猫 が手 術 済 み か未手術 か は さほ ど気 に してい ない こ とが伺 われ た。

③ 質 問

8( 図 5g) : 半

数 以上 の役 員が 「放 し飼 いを見 か け る」 と答 えたの は

8自

治 会 で, 「見 か け ない」 と答 え た の は

4自

治会 で あ った。

3) ア

ン ケ ート調 査 に 関 す る 考 察

地 域猫事業 を実施 した 自治会 は

, 野

良猫 に よる被 害 を抑 えるには本 事業 しか方法 が ない こ とを理解 してい る と思 わ れ

, 今

後 も実施 す る こ とに前 向 きな意 見 が多 か った。 しか し

, 手

術 費 用 に関 して, 「無料 だか ら実 施 したい」「 自治会 と して実施 したいが予算 が捻 出で き るか不 透 明」 とい う意 見 が あ るよ うに

, 自

治会 が手術費 用 を捻 出す るの はプF常に 困難 で あ る こ とが考 え られ た。

また

, 住

民 が

, 猫

が手術 済 みか未 手術 か をあ ま り把握 し てい ない こと

, 苦

情 内容 は糞害 が圧倒 的 に多 か った こ とな どか ら

, 猫

へ の餌や りを通 じて個体数 を把握 し

,

トイ レの 世 話 が で きるよ うな人材 を 自治会 内か ら選 出す る必要 が あ

ろ う。

猫 の 目撃 情 報 は確 度 が低 い とい う前 提 が あ る として も,

手術 済 み猫 の 目撃数 が少 ない ことは

, 野

良猫 の寿命 の短 さ を反 映 してい る と思 われ

, 地

域猫事 業 を継続 す る こ とで遺 棄 や放 し飼 い の猫 に よ る繁殖 がな くなれ ば

, 比

較 的早 期 に 猫 の数 が減 少 してい くと考 え られ る。

地域 猫事 業 がい ったん完 了 した 自治会 で も

, ふ

た たび未 手術猫 が 目撃 され てい る こ と

, 飼

い猫 の放 し飼 いが 目撃 さ れ てい る こ とか ら

, 財

政面 も含 め て 自治会 が継 続 して本事 業 に取 り組 む仕組 みを構築 す る必要 が あ る と思 われ る。

ア ンケー トの最後 に 自由記 入欄 を設 けたが, 「この事 業

を継続 して実施 してい ただ きたい」とい う意 見 が多 か った。 これ は住 民 か らの事 業 継 続 へ の希 望 で あ る と ともに

, 事

業実施 主体 が セ ンター であ る と誤 解 を してい る可能性 が あ り

, あ

くまで も本事業 は手術費 用 も含 め て 自治会 が主体 と な って実 施 してい る とい うこ とを認識 して も ら う必 要 が あ る よ うに感 じた。

まとめ

これ らも踏 まえ

, セ

ンター での手術実施数 を縮小 し

, 地

域 猫事 業 にお け る不 妊去勢手術 は基本 的 に 自治会費 用 とす る こと とした。 対象 とな る猫 の数 によっては

, セ

ンター で

の実施 も可能 としているが

, 自

治 会主体 の取 り組 み を促 し たい とい う考 えで あ る。 平成

27年

度 におい て

, 具

体 的 な 地 域猫 事業 の実施 はない もの の

, 地

域 猫事 業 に関す る相談 は多 く

, 今

後 必要 性 が増す と思 われ る。

野 良猫対策 は

, 飼

い猫 の室 内飼 いの徹底 と不妊去勢手術 の実施 による発生源対策 と

, 今

い る野 良猫への不妊去勢手 術 の実施 に よる増加 防止対 策 の両面 か ら進 め てい く必要 が あ る。 地 域 猫 事 業 に よ りこれ を地 域 に周 知 で きた こ とは,

大 きな成果 で あ った。

しか し

, 自

治体 にお いて

, 取

り組 み を主体 的 に実施 して い る とい う意識 が希薄 であ った り

, 時

間が経 つ につ れ未 手 術 猫 が多 く目撃 され るな ど

, 元

の状態 に戻 りつつ あ る こ と

が 問題 であ つた。

地域 猫事業 の実施 にあた って は

, そ

の継続性 が重要 であ る。 それ には 「地 域住 民 のなかか らの猫 を管理 す る人材 の 確 保 と育 成」 お よび 「自治会等 に よる不 妊去勢手術 費 用 の 捻 出」 に関 して

, 地

域 を支援 してい く必要 が あ る。 と くに 手 術費 用 の捻 出が可 能 になれ ば

, セ

ンターが地域 におけ る 調 整 に注 力す る こ とが可能 にな り

, ま

た 自治会 が 自ら事業 を実施 してい る とい う意識 を醸 成す る ことに も寄与 できる

と考 え られ る。

地域 猫 事業 の 開始 当初 は

, セ

ンター で も この事業 を広 く 周 知 を したい思 い もあ り

, 手

術 の実施 な ど

, 積

極 的 に 自治 会 に介 入 し

, 事

業 を実 施 して きた背 景 が あ った。 しか し,

や は り自治会 が主体 とな り

, 不

妊去勢 の手術費 の予算 を組 む な ど

, あ

る程 度 の長期計 画 を立 てな けれ ば

, こ

の活動 の 継 続 は望 めない た め

, 現

在 は

, 自

治会 に予算建 てを してい た だ くこ とを先決 としてい る。 だが, これがネ ック とな り,

本事業 が滞 ってい るのが実情 で もあ る。今 後 は, この費用

891

JWt

va. oe No.12,

zoll

(11)

: 質

1「

事 業 の周 知 度 」 A

B C D E F G H

I

K L

M N

b: 質

2「

今後 も実施 したいか」 A

B C D E F

8

I

K L

M N

「事 業 前後 の苦 情 変 化J

` : 1 . : 日

││

■ 増えた

1 1 ( 1

減 った

1 : _ 1 1 1変

わ らない

│‐ 1' 鷺 r Tけ

│‐

■ ■

40 60 80 100 回答 率 ( %)

「現 在 苦 情 は あ るか」

40 回答 率

e: 質

6「

手術 済 み猫 を見 か け るか」

1■ 見かける

0

f : 質7

1

見 かけない

│ 1無回答

100

「耳 が カ ッ トされ てい な い野 良猫 を見 か け るか」 A

B C D

E F G H

I

K L

M N

40 回答 率

g: 質

8「

飼 い猫 の放 し飼 い を見 か け るか」

見かける 日 見かけない 目 無回答

0 20 40 60 80

回答 率 ( %)

5

ア ンケ ー ト結 果

面 の 問題 を解決 で き るよ うな事業展 開が課題 であ る。 自治会 な どか ら地域猫 に対 す る苦情等 があ った場合

, こ

の ガイ ドライ ンによる説 明を して も, 「共生 」 で はな く「排 除

J を

したい とい う声 が多いの も事実 であ る。

今 後, 動物愛護 意識 の さ らな る醸 成, また地域猫 との 「共 生 」とい う声が高 まるよ う施策 を展 開 してい く必要 がある。

師 に な 孵 F l ﹂ Ⅵ o

K艇皿

︲︲︱︲︲︱﹁iti6 。名

4

はい

いいえ

無 回答

6 。 ∽

20 40 回答 率

はい

いい え

無 回答

見 か け る

見 か け な い

. 無回 答

6 。銘

100

JWW

va.6e No.lz, zot6 892

. 黎

■■■警ワや嘲

彎寧憲軍聟場嬰目疇を警

参照

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