第 10期 プ ロ ・ ナ ト ゥ ー ラ ・ フ ァ ン ド 肋 成 虚 果 報 告 書 ( 2001)
ハ方尾根の自然観察ガイド作成のための調査
自然観察指導員長野県連絡会
小川朱実・小山泰弘・大畠春代・石川一朗・斎川祐子・
高見滞信之・村上さよ子・望月明子・山中扶吉子
Res er c h by N at ur e Cons er v at i on Educ at o6 i n H aPPO one
N at ur e Cons er v at i onEduc at or ' s net w or k i n N agano Pr ef .
Ak em j O 聊w a・Yas uhj r oKoy am a・H am y oO ha嘱l d仙x) u bhj k a肖a・ Yu. uk o Sai k aw a,
N obuy uk i Tak am i s aw a・ Say ok o M ur ak am i ・ Ak i k o M oc hi duk i / F uk i k o Yam anak a
1. 目的
従来の自然観察ガイドは、白然だけを取り上げ てその名前などを筒潔に述べたものが主であった。 自然観察指導貝の自然賎察会における役割は個々 の名前を言うだげではないと言われていたが、ガ イドブックにおいては実現されていない。そこで、 自然保護を目標とした白然観察を進めるために必 要な自然観察ガイドとは何かを考えながら、自然 保護に結びつく観察の視点を獲得し、ガイドブッ ク作成の手がかりとなる調査を行い、必要な情報 をとりまとめることを目標とした。
2. 方法
長野冬季五翰において話題となった長野県白馬 村のハ方尾根を舞台とし、県内の自然観察指導員 が専門家の支援も受けながら定期的に観察して、 人との関わりで生まれた自然の状況を読みとれる 技術を研究した。
3. 結 果
季 節 を 変 え た 継 続 観 察 に よ り 、 自 然 賎 察 指 導 員 が 必 要 と な る 賎 察 の 視 点 と し て 、 自 然 を 知 る と い う 基 礎 的 な 情 報 だ け で な く 、 次 の 3点 を 注 目 す る こ と が 重 要 で あ る と 判 断 で き た 。
I ) 地 域 の 自 然 保 護 を 取 り 巻 く 情 勢 の 把 握
高山植生の破壊に及ぼす影響として、人の踏み つけなどの直接的影響と、スキーシーズンの利用 による間接的な影響が考えられた。実際、スキー場 の維持による間接的影響を及ぼす因子はいくつか 見つかった。一方、歩道を歩く最盛期でも歩道の利 用者が意外に少ない上ロープで守られていた。そ れでも、シーズンオフには道を外れた人が認めら れた。
2)地域住民の意識調査
地域に見られた看板には、法規削への理解や環 境保仝への配慮に対して、疑問となるものが見ら
れ、地域への普及啓発の必要性を痛感した。 3)利用者のマナー
高標高にも関わらず装備が不十分と思われる利 用者や、明らかに国立公園内で蝶を採取しようと 入り込んだ人など、マナーに欠ける人間を多く観 察した。自然を紹介する以前に、自然への接し方そ のものに対する指導が必要になることを感じた。 4. まとめ
仁のように白然だけを見るのではなく、地域で 見えるものすべてに目を向けながら「人との関わ り」をきっちり押さえて、長いスパンで地元の自然 を見ることのでき、地元の意識を変えていく指導 員が必要であることを提示することが出来た。
51
積 雪 期 の 断 面 調 査
最盛期の歩道利用状況調査
52
残雪期の環境調査