Ⅳ 泉 寿 苑 老 人 福 祉 セ ン タ ー
1 施設の概要 ( 1) 施設の根拠
本施設は、老人福祉法第 5 条の 3 にいう老人福祉施設のひとつであり、老人 福祉法第 15 条第 5 項、同第 20 条の 7、堺市立老人福祉センター条例及び堺市 立老人福祉センター条例施行規則に基づき、無料又は低額な料金で、老人に関 する各種の相談に応ずるとともに、老人に対して、健康の増進、教養の向上及 びレクリエーションのための便宜を総合的に供与することを目的に設置されて いるものである。
( 2) 設立経緯
本施設は、同和対策特別措置法第 6 条 2 項の規定に基づき、同和問題をはじ めとするあらゆる人権問題の解決に資することを目的として、同和対策事業の 一環として設置されたものである。同和対策にかかる特別法の期限が切れた後、 人権啓発の推進、高齢者の地区内外の交流の拠点として運営されるとともに、 上述の老人福祉法第 20 条の7所定の目的のために運営されているものである。
( 3) 施設の仕様 ①施設の設備概要
建物 鉄筋コンクリート造 2 階建
建築面積 1, 902. 18 ㎡ 延床面積 2, 408. 48 ㎡ 敷地面積 3, 733. 36 ㎡
設備 浴室、遊戯室、学習室、カラオケ室、トレーニング室、 将棋囲碁室、和室、会議室、相談室、食堂、ゲートボール場 建築年月日 昭和 47 年 9 月南館、昭和 62 年北館、平成 11 年浴室増築 ②施設内で実施されているサービス内容
将棋交流会、校区内保育所(園)との交流会、児童育成課実施事業の参加児 童との交流会、大仙西小学校との将棋交流会・昔あそび交流会、高齢者のつ どい、映画鑑賞会、講習事業(手芸の会、生花の会、踊りの会、お茶の会)、 敬老の日の催し等
( 4) 施設の管理状況
所長以下、職員合計 14 名が、日曜祝日・年末年始を除き、午前 9 時から午後 5 時 15 分まで運営している。平成 15 年度の職員の分類は、事務職員が 5 名、 技術職員が 6 名、非常勤職員が 2 名、短期臨時職員が 1 名となっている。
( 5) 施設の決算状況 決算概要
平成 13 年度 平成 14 年度 平成 15 年度 社会福祉総務費
給与 122, 200. 000 112, 800, 000 103, 400, 000
賃金 645, 000 926, 600 0
老人福祉センター運営費
報酬 3, 944, 527 4, 948, 957 5, 014, 556
賃金 0 0 920, 000
報償費 2, 308, 000 1, 660, 000 1, 774, 000
旅費 10, 740 7, 350 4, 570
需用費 21, 975, 402 17, 214, 552 15, 289, 116 役務費 361, 055 362, 203 379, 741 委託料 10, 784, 693 10, 876, 568 10, 675, 001 使用料及び賃借料 120, 458 117, 903 110, 583 工事請負費 1, 881, 600 1, 599, 916 1, 226, 295 備品購入費 1, 261, 467 2, 299, 674 95, 970
負担金・補助及び交付金 1, 012, 648 0 0 決算合計 166, 505, 590 152, 813, 723 138, 889, 832
( 6) 利用状況 ①利用方法
個人利用の場合、必要事項を記載した利用申込書に 60 歳以上の市民である ことを証するものを添付し、老人福祉センターで利用証の発行を受ける。次 回以降は、当該利用証を提示し施設を利用する。
団体で和室等を利用する場合には、代表者が 3 ヶ月前に団体利用の申込み を行う。
②本施設の利用証交付者数
(単位:人)
合計 男 女
交付者数 1, 756 763 993 内、校区内 1, 078 403 675 内、校区外 678 360 318
なお、校区内の 60 歳以上の人口は約 1, 100 人であることからすると、校区 内の 60 歳以上のほとんどが利用証の発行を受けていることになる。
③本施設の利用者数
(単位:人)
利用者数 校区内 校区外 男 女 一日平均 平成 13 年度 60, 838 60, 838 ― 25, 521 35, 317 207. 6 平成 14 年度 101, 118 50, 790 50, 328 57, 205 43, 913 345. 1 平成 15 年度 78, 290 31, 390 46, 900 44, 740 33, 550 264. 5
なお、利用者数については、入館時に利用証の番号、男女の別を控えるこ とで集計した。利用目的は聴取しないが、利用者の 8 割が浴室の利用である のが実態である。各部屋の利用人数の集計は特にしていないが、各部屋の利 用について、現状では、カラオケ室は 12 単位、他の部屋は 8 単位の利用で、 抽選を行う必要がある状態になったことはない。
④平成 15 年度センター事業参加者数
(単位:人)
事業名 参加者
高齢者 17 16∼59 歳 1 将棋交流会
小・中学生 13
校区内保育所(園)との交流会 89 8 月 21 日 17
児 童 育成 課実 施 事業 の参 加 児童 との 交 流 会
事業名 参加者
6 月 18 日 35 7 月 2 日 30
10 月 1 日 33 10 月 29 日 37 12 月 17 日 31
2 月 4 日 31 大仙西小学校との将棋交流会
3 月 3 日 39
高齢者のつどい 223
5 月 16 日 31 映画鑑賞会
11 月 14 日 22
前期 後期
申込者 31 34
手芸の会
修了者 28 30
申込者 26 26
生け花の会
修了者 24 25
申込者 10 10
踊りの会
修了者 10 10
申込者 10 10
お茶の会
修了者 9 10
敬老の日の催し 220
2 監査の結果 管理運営
堺市には、老人福祉法、堺市立老人福祉センター条例に基づき設置されてい る老人福祉センターは本施設を含め 6 施設あるところ、本施設以外は全て財団 法人堺市福祉サービス公社へその管理を委託し、本施設のみが直営でなされて いる。
本施設以外の老人福祉センターの平成 15 年度の管理コストは、5 施設合計で 管理委託料 258, 967 千円及び補助金 42, 736 千円の合計金 301, 703 千円となって おり、1 施設あたりの平均が金 60, 340 千円となっているところ、本施設の平成 15 年度の管理コストは金 138, 889 千円となっている。建物の広さの違いもあり、 単純な比較はできないが、効率よく効果的に設置目的を達成するため、管理運 営面の見直しが必要である。
また、本施設においても校区外の利用者も増加していることからすると、本 施設の設置目的を踏まえながら、管理形態について他の老人福祉センターとの 整合性を図ることが必要である。
3 意見
( 1) 本施設の管理運営については、上記のとおり、他 5 施設の老人福祉センター の管理形態との整合性を 図るため、指定 管理者制度の導入 を検討すべきであ ると考える。
( 2) 本施設には浴室が設置されており、利用者の約 8 割が浴室の利用を目的に来 館しているのが現状であ る。一方、本施 設の西隣に堺市立 共同浴場が存在し ている。