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mensekibun_1 講義資料 Sakamoto Takashi mensekibun 1

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(1)

明治大学 多変数の微分積分学2演習問題(

2015.12.17

以下の文章をよく読み,各問に答えよ.

1

曲面

定義(パラメータ付き正則曲面)

W をR2 内の領域とする.W から

R3 への写像

Φ :W →R3, (u, v)7→Φ(u, v) := t

(x(u, v), y(u, v), z(u, v))

が,

(1) Cr級の写像である.すなわち,x(u, v), y(u, v), z(u, v)のすべてが(u, v)

独立変数とする2変数関数としてCr-関数;

(2)

(∂(x, y)

∂(u, v) )2

+

(∂(y, z)

∂(u, v) )2

+

(∂(z, x)

∂(u, v) )2

̸= 0;

(3) Φ :W →は 1対1写像;

を満たすとき,ΦをCr-級パラメータ付き正則曲面という.ただし,

∂(x, y) ∂(u, v) =

∂x ∂u ∂x ∂v ∂y ∂u ∂y ∂v

, ∂(y, z) ∂(u, v)=

∂y ∂u ∂y ∂v ∂z ∂u ∂z ∂v

, ∂(z, x) ∂(u, v)=

∂z ∂u ∂z ∂v ∂x ∂u ∂x ∂v

である(ここで,| |は行列式を表す).

曲線のときと同様に,混乱の恐れがない場合には,写像Φ自身と,Φの像集合

S:= Φ(W)を区別することなく “曲面” と呼ぶ.

定義(曲面積)

Φ(u, v) := t(x(u, v), y(u, v), z(u, v)) を正則曲面とする.Φの像

S := Φ(W) の 曲面積を

|S|:= ∫∫ W ∂Φ

∂u(u, v)× ∂Φ ∂v(u, v)

dudv (1)

で定義する.ただし,· × ·はベクトルの外積,| · |は通常のR3ノルム;

|t

(a, b, c)|=√a2+b2+c2

である.

問1 半径 aの球面は

x=asinucosv, y=asinusinv, z=acosu, 0≤u≤π,0≤v≤2π

とパラメータ表示される.

Φ(u, v) = t

(asinucosv, asinusinv, acosu), 0≤u≤π,0≤v≤2π

として,(1)を用いることにより,球面Φの表面積を求めよ.

(2)

2

スカラー値関数の曲面積に関する面積分

定義(曲面積に関する面積分)

Dを R2上の面積確定な有界閉領域,

Φ :D→R3, (u, v)7→Φ(u, v) = t

(x(u, v), y(u, v), z(u, v))

をパラメータ付き正則曲面とする.f をS := Φ(D) 上で定義された連続な3変

数関数とするとき,

S

f dS:= ∫∫

D

f(x(u, v), y(u, v), z(u, v))

∂Φ

∂u(u, v)× ∂Φ

∂v(u, v)

dudv

をf の曲面積に関する積分(または,面積要素に関する面積分)という.

dS:=

∂Φ

∂u(u, v)× ∂Φ ∂v(u, v)

dudv

を曲面S の面積要素という.

問2 曲面S を

S={(x, y, z)R3|x2+y2= 1,0≤z≤1}

とするとき,面積分

S

1 √

x2

+y2

+z2dS

を求めよ.

3

ベクトル場の面積分

Φ : (u, v)7→Φ(u, v) = t(x(u, v), y(u, v), z(u, v))

を有界閉領域D 上で定義されたC1-級 のパラメータ付き正則曲面とする.D の

点(u, v)において2つのベクトル

∂Φ ∂u(u, v),

∂Φ ∂v(u, v)

を曲面Φ の点(u, v)における接ベクトルという(偏微分の定義と幾何学的な意

味を考えるとこれらが接ベクトルを表すことがわかる).D の各点(u, v)におけ

る接平面はこれら2つの接ベクトルによって張られる平面である. ベクトルの外積と内積の性質より,

(∂Φ

∂u(u, v)× ∂Φ

∂v(u, v) )

·∂Φ

∂u(u, v) = 0, (∂Φ

∂u(u, v)× ∂Φ

∂v(u, v) )

·∂Φ

∂v(u, v) = 0

(3)

がすべての(u, v)∈D について成り立つ.

問3 このことを直接成分を計算することにより,確かめよ.

すなわち,ベクトル

±∂Φ

∂u(u, v)× ∂Φ

∂v(u, v)

は曲面Φの各点(u, v)における法線ベクトル(曲面の接平面と垂直なベクトル)

である. さらに,

±nΦ:=±

∂Φ

∂u(u, v)× ∂Φ

∂v(u, v)

∂Φ

∂u(u, v)× ∂Φ

∂v(u, v)

と定めるとベクトルnΦ,−nΦはともに長さが1のΦの法線ベクトルを与える.

曲線に向きが指定されていたように,パラメータ付き正則曲面には“向き”,すな

わち“表” と“裏”が指定されている(あるいは自分で指定する).

定義(ベクトル場の面積分)

Dを R2上の面積確定な有界閉領域とする.

Φ :D→R3, (u, v)7→Φ(u, v) = t(x(u, v), y(u, v), z(u, v))

をR3内のC1-級のパラメータ付き正則曲面で表裏のあるものとする.

f をS:=

Φ(D)上で定義された連続な3次元ベクトル場とする.このとき,積分

S

f·ndS := ∫∫

D

f(x(u, v), y(u, v), z(u, v))·(±nΦ)

∂Φ

∂u(u, v)× ∂Φ

∂v(u, v)

dudv

= ±

∫∫

D

f(x(u, v), y(u, v), z(u, v))· (∂Φ

∂u(u, v)× ∂Φ

∂v(u, v) )

dudv

をf のS 上の面積分という. ただし,±のいずれをとるか(n=nΦととるか

n=−nΦ ととるか)は与えられた曲面の表裏の指定による.

問4 S を半径 aの球面;

S ={(x, y, z)|x2+y2+z2=a2}

とする.S の{(x, y)|x >0, y >0} に在る部分においてその法線ベクトルの 第

1成分と第2成分がともに正となるものが表向き法線ベクトルとなるようにS の

表裏を指定する.nをSの表向き単位法線ベクトルとする.このとき,次で与え

られるf についてその面積分の値

S

f ·ndS

をそれぞれ求めよ.

(4)

(1) f(x, y, z) = t

(1,1,1)(恒等的).

(2) f(x, y, z) = t

(x2

, y2

, z2

).

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