JILPT 資料シリーズ No78 2010 年 9 月
失業構造の理論的・実証的研究
独立行政法人 労働政策研究 研修機構
The Japan Institute for Labour Policy and Training
ま え
わ 国 経 済 2008年9月 ー マ ン シ ョ ッ ク 後 急 速 景 気 悪 化 陥 っ た 2009年 春 景 気 底 を う っ た 後 輸 出 と 経 済 対 策 牽 引 さ 形 着 実 持 ち 直 し て て い 失 業 率 高 水 準 あ 依 然 と し て 厳 し い 状 況 あ 雇 用 失 業 情 勢 も 完 全 失 業 率 2009 年 ７ 月5.6％ と 過 去 最 高 有 効 求 人 倍 率 2009年8月0.42倍 と 過 去 最 低 を 記 録 す 等2008 年 冬 2009 年 央 け て 急 激 悪 化 し た 景 気 回 復 す 中 雇 用 情 勢 依 然 と し て 厳 し い も こ と こ 持 ち 直 し 動 も
雇 用 政 策 を 適 進 上 失 業 構 造 実 態 失 業 生 て い 背 景 要 因 ま た 就 業 困 難 場 合 要 因 等 分 析 解 明 を 行 う こ と 必 要 不 可 欠 と い え そ 際 雇 用 情 勢 や 労 働 力 需 給 ス マ ッ チ 状 況 等 を 判 断 す 上 構 造 的 摩 擦 的 失 業 率 的 確 把 握 極 て 重 要 と い え
構 造 的 摩 擦 的 失 業 率 均 衡 失 業 率 推 計 UV 曲 線 失 業 欠 員 曲 線 を 用 い た UV 分 析 と 修 正 フ ィ ッ プ ス 曲 線 を 用 い た NAIRU イ ン フ レ を 加 速 さ せ い 失 業 率 よ も
主 方 法 あ し し 双 方 と も 推 計 上 問 題 点 指 摘 さ て 構 造 的 摩 擦 的 失 業 率 水 準 変 動 要 因 つ い て も 手 法 よ 結 果 幅
ま た 失 業 構 造 詳 細 実 態 把 握 さ 90 年 代 以 降 失 業 率 大 幅 変 動 マ ク 労 働 市 場 あ い 他 経 済 構 造 変 化 よ 等 と い う 点 つ い て も 詳 細 検 証 少 い
こ た 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 失 業 構 造 理 論 的 実 証 的 研 究 関 す 研 究 会 を 立 ち 上 均 衡 失 業 率 構 造 的 摩 擦 的 失 業 率 推 計 手 法 改 善 向 け た 取 組 失 業 構 造 実 態 把 握 と 変 動 要 因 分 析 マ ク モ デ ル よ 労 働 市 場 等 構 造 変 化 状 況 等 つ い て 検 証 を 行 っ た
本 書 こ 問 題 関 心 を 寄 せ 方 々 参 考 と 幸 い あ
2010年7月
独 立 行 政 法 人 労 働 政 策 研 究 ･研 修 機 構 理 事 長 稲 上 毅
執 筆 担 当 者 執 筆 順
藤 井 宏 一 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 統 括 研 究 員 序 章 天 利 浩 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 ア シ ス タ ン フ ェ ー 第1章 小 旭 一 橋 大 学 名 誉 教 授 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 顧 問 第2章
太 田 聰 一 慶 應 義 塾 大 学 教 授 第3章
中 村 二 朗 日 本 大 学 大 学 院 教 授 第4章
赤 羽 亮 日 本 大 学 大 学 院 博 士 課 程 日 本 学 術 振 興 会 特 別 研 究 員 第4章
研 究 会 メ ン バ ー 役 職 平 成22年 3月 現 在
小 旭 一 橋 大 学 名 誉 教 授 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 顧 問 藤 井 宏 一 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 統 括 研 究 員
堀 春 彦 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 副 主 研 究 員
天 利 浩 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 ア シ ス タ ン フ ェ ー 中 村 二 朗 日 本 大 学 大 学 院 教 授
太 田 聰 一 慶 應 義 塾 大 学 教 授 篠 崎 武 久 早 稲 田 大 学 准 教 授
坂 口 尚 文 財 家 計 経 済 研 究 所 研 究 員
赤 羽 亮 日 本 大 学 大 学 院 博 士 課 程 日 本 学 術 振 興 会 特 別 研 究 員 前 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 臨 時 研 究 協 力 員
ブ ー バ ー
厚 生 労 働 省 職 業 安 定 局 雇 用 政 策 課
厚 生 労 働 省 政 策 統 括 官 付 労 働 政 策 担 当 参 事 官 室
目 次
ま え
序 章 本 研 究 目 的 と 概 要
... 1
第1節 研 究 目 的 ... 1
第2節 分 析 結 果 概 要 と 示 唆 ... 1
第1章 デ フ レ ー シ ョ ン と 流 動 性 罠 わ た 長 期 停 滞 － マ ル コ フ ス イ ッ チ ン グ モ デ ル よ 日 本 NAIRU推 計 ... 10
第1節 デ フ レ 期 日 本 経 済 とNAIRU ... 10
第2節 文 献 サ ー ベ イ ... 13
1 日 本 フ ィ ッ プ ス 曲 線 ... 13
2 NAIRU型 フ ィ ッ プ ス 曲 線 ... 14
3 フ ィ ッ プ ス 曲 線 推 計 上 工 夫 ... 15
4 名 目 賃 金 方 硬 直 性 ... 17
5 ラ ン ウ ォ ー ク す NAIRU ... 18
第3節 フ ィ ッ プ ス 曲 線 ... 19
第4節 長 期 停 滞 期 日 本 経 済 ... 23
第5節 長 期 フ ィ ッ プ ス 曲 線 垂 直 ... 29
第6節 流 動 性 罠 と デ フ レ ー シ ョ ン ... 31
1 低 い コ ー ル レ ー ... 31
2 流 動 性 罠 と デ フ レ ー シ ョ ン 合 併 症 ... 33
第7節 NAIRU推 計 ... 35
1 イ ン フ レ 率 推 移 ... 35
2 消 費 税 調 整 ... 36
3 カ ル マ ン フ ィ ル タ ー よ 可 変NAIRU 推 計 ... 37
第8節 結 論 ... 54
第9節 補 論 ... 56
1 状 態 空 間 モ デ ル ... 56
2 カ ル マ ン フ ィ ル タ ー ... 57
3 流 動 性 罠 教 科 書 的 説 明 ... 60
第2章 UV分 析 つ い て － 既 存 方 法 対 す 改 善 を 提 案 す ... 65
第1節 ... 65
第2節 改 善 提 案
... 66
1 第 1 改 善 点 ... 66
2 第 2 改 善 点 ... 70
3 諸 変 数 時 系 列 デ ー タ ... 71
第3節 構 造 的 摩 擦 的 失 業 率 推 計 ... 72
1 UV曲 線 推 定 ... 72
2 構 造 的 摩 擦 的 失 業 率 推 計 ... 80
第4節 す び ... 84
第3章 失 業 け コ ホ ー ク ラ ウ デ ィ ン グ － 世 代 間 相 対 失 業 率 決 定 要 因 － .. 87
第1節 ... 87
第2節 先 行 研 究 ... 88
第3節 デ ー タ と 推 定 モ デ ル ... 89
第4節 推 定 結 果 ... 94
第 5節 結 語 ... 102
第4章 改 訂 版 四 半 期 マ ク 計 量 モ デ ル と 労 働 市 場 － マ ク 的 雇 用 政 策 評 価 を 目 指 し て － ... 112
第1節 序 ... 112
第2節 改 訂 版 四 半 期 マ ク 計 量 モ デ ル ... 113
1 改 訂 版 四 半 期 マ ク 計 量 モ デ ル 概 要 ... 113
2 労 働 ブ ッ ク 構 造 ... 115
3 モ デ ル パ フ ォ ー マ ン ス ... 117
第3節 シ ュ レ ー シ ョ ン 実 験 よ 分 析 ... 130
1 シ ュ レ ー シ ョ ン 実 験 － ケ ー ス(1) ... 131
2 シ ュ レ ー シ ョ ン 実 験 － ケ ー ス(2) ... 136
第4節 結 論 代 え て ... 146
－1－
序章 本研究の目的と概要
第 １節 研 究 目 的
雇 用 政 策 を 適 進 上 失 業 構 造 実 態 失 業 生 て い 背 景 要 因 ま た 就 業 困 難 場 合 要 因 等 分 析 解 明 を 行 う こ と 必 要 不 可 欠 と い え そ 際 雇 用 情 勢 や 労 働 力 需 給 ス マ ッ チ 状 況 等 を 判 断 す 上 構 造 的 摩 擦 的 失 業 率 的 確 把 握 極 て 重 要 と い え
構 造 的 摩 擦 的 失 業 率 均 衡 失 業 率 推 計 UV曲 線 を 用 い たUV分 析 よ も と 修 正 フ ィ ッ プ ス 曲 線 を 用 い たNAIRU イ ン フ レ を 加 速 さ せ い 失 業 率 よ も 主 方 法 あ し し 双 方 と も 推 計 上 問 題 点 指 摘 さ て 構 造 的 摩 擦 的 失 業 率 水 準 や そ 変 動 状 況 つ い て も 手 法 よ 結 果 幅
ま た 失 業 構 造 実 態 把 握 つ い て も 例 え 世 代 間 格 差 要 因 や あ い 90年 代 以 降 失 業 率 大 幅 変 動 マ ク 労 働 市 場 あ い 他 経 済 構 造 変 化 よ 等 と い う 点 つ い て も 詳 細 検 証 少 い
こ た 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 厚 生 労 働 省 職 業 安 定 局 要 請 を 受 け 失 業 構 造 理 論 的 実 証 的 研 究 関 す 研 究 会 を 立 ち 上 均 衡 失 業 率 構 造 的 摩 擦 的 失 業 率 推 計 手 法 改 善 向 け た 取 組 失 業 構 造 実 態 把 握 と 変 動 要 因 分 析 マ ク モ デ ル よ
労 働 市 場 等 構 造 変 化 状 況 等 つ い て 検 証 を 行 っ た
第 節 分 析 結 果 の概 要 と示 唆
１ ． 利 論 文 第 １ 章 デ フ レ ー シ ョ ン と 流 動 性 の 罠 に わ た 長 期 停 滞 － マ ル コ フ ス イ ッ チ ン モデルによる日 本 のNAIRU推 計
本 章 主 要 目 的 NAIRU 動 学 プ セ ス を 定 式 化 し た 上 物 価 上 昇 率 と 完 全 失 業 率 と 間 あ レ ー フ を 示 す フ ィ ッ プ ス 曲 線 推 計 を 行 い 1970年 代 2008年 ま
各 四 半 期 NAIRUを 推 計 す こ と あ こ こ 基 本 的 考 え 方 構 造 的 失 業 者 と 摩 擦 的 失 業 者 和 彼 労 働 市 場 事 を 見 つ け 可 能 性 低 い こ と 賃 金 率 変 化 と ほ と 関 係 い 対 し 需 要 不 足 失 業 者 多 寡 労 働 需 給 バ ラ ン ス 変 化 を 通 し て 賃 金 率 上 昇 落 影 響 を 与 え と い う も あ し た っ て フ ィ ッ プ ス 曲 線 を 推 計 す 際 経 済 需 要 不 足 状 況 を 反 映 し て い と 考 え 失 業 率 － 構 造 的 失 業 率 ＋ 摩 擦 的 失 業 率 を 物 価 上 昇 率 説 明 変 数 一 つ と す こ た フ ィ ッ プ ス 曲 線 を 推 計 す 際 同 時 推 計 さ NAIRU ほ 構 造 的 失 業 率 ＋ 摩 擦 的 失 業 率 対 応 し て い NAIRU 値 観 察 可 能 く 現 実 NAIRU自 体 時 と と も 変 化 し て い と 考 え NAIRU 変 動 プ セ ス を 定 式 化 し フ ィ ッ プ ス 曲 線 を 推 計 す 際
－2－
各 期 NAIRUを 同 時 推 計 す フ ィ ッ プ ス 曲 線 イ ン フ レ 期 待 変 化 や 石 油 危 機 サ プ ラ イ シ ョ ッ ク よ っ て シ フ す た こ を 適 宜 コ ン ー ル す 必 要 あ イ ン フ レ 期 待 変 化 や サ プ ラ イ シ ョ ッ ク を 完 全 反 映 し た 変 数 を 見 つ け こ と 難 し い
現実 データを用いてフィ ップス曲線を推計す 場合 自然失業率 自然失業率
構 造 的 失 業 率 と 摩 擦 的 失 業 率 和 と 考 え 合 理 的 期 待 形 成 を し て い 各 経 済 主 体 期 待 正 し く 長 期 い て 失 業 率 自 然 失 業 率 等 し く を 直 接 推 計 す こ と 難 し い 推 計 期 間 中 労 働 生 産 性 上 昇 率 や 失 業 保 険 制 度 変 化 し 自 然 失 業 率 変 化 す 可 能 性 あ ほ 実 際 人 々 期 待 形 成 過 誤 あ そ 過 誤 大
さ 現 実 イ ン フ レ 率 反 映 さ て し ま っ て い あ
そ こ 本 章 自 然 失 業 率 と 密 接 関 係 あ NAIRUを 推 計 し こ を 摩 擦 的 構 造 的 失 業 率 推 計 値 と す こ と す 特 最 近 日 本 経 済 長 期 停 滞 摩 擦 的 構 造 的 失 業 率 与 え 影 響 つ い て 考 察 し て い く そ 際 昨 今 日 本 経 済 世 界 も 稀 見 続 し た デ フ レ 状 態 超 低 金 利 状 態 あ こ と 着 目 し フ ィ ッ プ ス 曲 線 定 式 化 を 工 夫 す
長 期 デ フ レ 状 態 賃 金 方 硬 直 性 を 高 賃 金 よ も 雇 用 量 調 整 行 わ や す く こ と 日 本 経 済 流 動 性 罠 陥 人 々 デ フ レ 期 待 を 持 ち 続 け て い 状 況
GDP 減 少 し や す い 経 済 構 造 っ て い こ と と い う こ 2つ 要 因 フ ィ ッ プ ス 曲 線 傾 影 響 を 与 え イ ン フ レ 率 低 よ 大 失 業 率 上 昇 結 び つ く も し い ま た NAIRU 関 し て NAIRU 上 昇 レ ン 1990年 代 以 降 変 化 し て い 可 能 性 あ
本 章 も う 一 つ 目 的 NAIRU推 計 手 法 上 改 善 あ フ ィ ッ プ ス 曲 線 を 推 計 す 場 合 日 本 イ ン フ レ 率 変 動 大 い1970年 代 と デ フ レ 状 況 イ ン フ レ 率 変 動 少 く 失 業 率 相 対 的 大 く 変 動 し た1990年 代 後 半 以 降 と 対 照 的 あ そ た フ ィ ッ プ ス 曲 線 式 やNAIRU 従 う 確 率 過 程 誤 差 項 分 散 時 代 よ っ て 異 可 能 性 を 考 慮 す 必 要 あ 1990年 代 後 半 以 降 デ フ レ 期 経 済 危 機 的 状 況 陥 ゼ 金 利 政 策 や 量 的 緩 和 政 策 を 駆 使 し た 時 代 を 含 こ 時 代 フ ィ ッ プ ス 曲 線 関 係 変 質 し て い た 可 能 性 あ
本 章 フ ィ ッ プ ス 曲 線 式 誤 差 項 分 散 大 い レ ー と 分 散 小 さ い レ ー と い う2つ レ ー あ と 仮 定 し レ ー 確 率 的 替 わ マ ル コ フ ス イ ッ チ ン グ モ デ ル よ っ て 極 端 大 イ ン フ レ 率 変 動 起 た 期 を 別 個 扱 う こ と し た ま た デ フ レ 期 NAIRU 急 上 昇 す 可 能 性 を 捉 え た NAIRU 変 化 す 方 向
確 率 的 変 化 す 確 率 的 フ 付 ラ ン ウ ォ ー ク 過 程 と し てNAIRU 変 動 プ セ ス を モ デ ル 化 し た
手 法 改 善 よ 現 実 失 業 率 や 経 済 情 勢 を あ 程 度 反 映 し たNAIRU推 計 を 得 こ と
－」－
た こ こ と 均 一 分 散 仮 定 NAIRU推 計 値 小 さ く い 影 響 を 与 え う こ と 示 さ た こ と 本 モ デ ル 1997年 海 道 拓 殖 銀 行 破 綻 経 済 変 調 露 わ
さ 1999年 改 正 労 働 者 派 遣 法 影 響 も あ 労 働 者 非 正 規 化 進 行 し て い く 過 程 そ ま 3％ 近 辺 あ ま 動 っ たNAIRU 上 昇 し 最 近 約5％ っ て い こ と 示 さ た 興 味 深 い こ と 2002年2月 い 景 気 越 え NAIRU
低 ほ と 貢 献 し て 主 需 要 不 足 よ 失 業 削 減 貢 献 し た し し
正 確 判 断 を す た 今 後 課 題 と し て イ ン フ レ 期 待 定 式 化 や 経 済 理 論 依 し た モ デ ル を さ 発 展 さ せ 必 要 残 さ て い
．小 論 文 第 章 U 分 析 について－既 存 の方 法 に対 する改 善 を提 案 する
UV分 析 用 い て た 従 来 デ ー タ 重 大 欠 陥 あ 第1 総 務 省 労 働 力 調 査 得 失 業 率 と 厚 生 労 働 省 職 業 安 定 業 務 統 計 を 利 用 し た 欠 員 率 ＝ 。有 効 求 人 数 － 就 職 件 数 ) ／ お 雇 用 者 数 ＋ 。有 効 求 人 数 － 就 職 件 数 ］ 以 v3 と 間 デ ー タ 上
整 合 性 存 在 し い と い う こ と あ 両 者 デ ー タ 性 質 や カ バ レ ッ 異 っ て 別 々 統 計 資 料 得 た 失 業 率 と 欠 員 率 と 仮 等 し く っ て も そ を 以 っ て 労 働 市 場 均 衡 状 態 あ と い え い あ う
第2 労 働 市 場 け 需 給 均 衡 を 考 え 場 合 供 給 側 と し て 企 業 雇 わ た 人 数 失 業 者 を 加 え け 十 分 あ う 問 題 も あ 就 業 中 労 働 者 中 副 業 と し て 別 事 を し て い も こ 求 職 中 追 加 就 業 希 望 者 労 働 供 給 を 増 加 さ せ
付 加 的 部 分 と す 適 あ
本 章 目 的 上 指 摘 し た2点 範 を 絞 っ て デ ー タ 改 善 を 試 そ を 用 い てUV 曲 線 を 推 定 し 構 造 的 摩 擦 的 失 業 新 し い 系 列 を 求 わ 国 労 働 政 策 最 も 強 い 影 響 力 を も つ 厚 生 労 働 省 推 計 値 と 比 較 す こ と あ
第1 問 題 欠 員 あ い 未 充 足 求 人 デ ー タ を 厚 生 労 働 省 雇 用 動 向 調 査 を 利 用 す こ と 回 避 雇 用 動 向 調 査 各 年6月 日 現 在 未 充 足 求 人 数 を 調 べ て 未 充 足 率 v1)＝ 未 充 足 求 人 数 ／ 。常 用 労 働 者 数 ＋ 未 充 足 求 人 数 と し て 定 義 こ 比 率 労 働 力 調 査 ベ ー ス よ 未 充 足 率 推 計 値 と 解 釈 す こ と も 未 充 足 求 人 数
／ 常 用 労 働 者 数 雇 用 者 数 を 未 充 足 求 人 推 計 値 と 呼 ぶ こ と と す と 未 充 足 率 ＝ 未 充 足 求 人 推 計 値 ／ 。雇 用 者 数 ＋ 未 充 足 求 人 推 計 値 と 書 換 え こ と 労 働 力 調 査 ベ ー ス 比 率 と 考 え て よ い 同 調 査 欠 点 調 査 対 象 範 事 業 所 規 模5人 以 上 限 定 さ 小 規 模 事 業 所 抜 け 落 ち て い こ と あ し し 同 調 査 企 業 規 模 別 未 充 足 求 人 数 と 常 用 労 働 者 数 と を 調 べ て こ を 活 用 し 5～29人 未 充 足 求 人 数 ／ 常 用 労 働 者 数 比 率 を1～4人 規 模 も 仮 定 労 働 力 調 査 企 業 規 模 別 構 成 比 1～4人 と5人 以 上 を 用 い 加 重 平 均 値 を 求 こ と 小 規 模 企 業 を 含 よ う 未 充 足 率 を 修 正 す 以 v2 v2とv3 関 係 を と 2001年 以 後 両 者 関 係 つ い て v2 上 昇 僅 v3
－『－
そ 急 激 あ 明 そ ま 分 布 逸 脱 し て い v3 急 速 上 昇 理 由 よ
く わ い 公 共 職 業 安 定 所 求 人 申 し 込 と わ け 請 負 労 働 者 や 派 遣 労 働 者 求
人 申 し 込 水 増 し 含 ま て い た も し い 雇 用 動 向 調 査
未 充 足 求 人 数 年1回 公 表 あ 本 資 料 よ 構 造 的 ･摩 擦 的 失 業 率 推 計 も 年1回 あ も う1つ 改 善 労 働 供 給 側 関 す も 求 職 率 以 u3)と 呼 ぶ 指 標 求 職 者 数
＝ 失 業 者 数 ＋ 求 職 中 追 加 就 業 希 望 者 数 と し て 求 職 率 u3)＝ 求 職 者 数 ／ 。雇 用 者 数 ＋ 求 職 者 数 と 定 義 さ 労 働 力 調 査 利 用 可 能 あ 労 働 供 給 範 を 拡 大 し た こ と 伴 う 問 題 点 と し て 労 働 力 付 加 的 供 給 部 分 と し て 副 業 希 望 者 を 含 あ そ と 対 応 関 係 上 求 職 率 u3 計 算 分 雇 用 者 数 も 副 業 保 有 者 を 含 適 あ 労 働 力 調 査 副 業 保 有 者 を 調 べ て い い こ 趣 斏 沿 っ た デ ー タ 修 正 実
行 い
構 造 的 摩 擦 的 失 業 率 推 計 被 説 明 変 数 を 雇 用 失 業 率 ＝ 完 全 失 業 者 数 ／ 。雇 用 者 数 ＋ 完 全 失 業 者 数 以 u2 求 職 率 u3 自 然 対 数 値 双 方 つ い て 説 明 変 数 を 未 充 足 率 v2 欠 員 率 v3 有 効 求 人 倍 率 以 ds 及 び こ 変 化 率 場 合 つ い て 計 測 を 行 っ た 労 働 市 場 構 造 変 化 要 因 と し て 非 正 規 雇 用 者 割 合 雇 用 変 化 部 門 間 バ ラ ツ キ を 示 す Lilien指 標 を 用 い て 推 計 を 行 っ た 非 正 規 雇 用 ウ エ ィ 増 大 正 規 雇 用 場 合 比 べ て 失 業 者 や 追 加 的 就 業 希 望 者 を 増 や し 就 業 希 望 満 た さ い 構 造 的 摩 擦 的 失 業 者 比 率 を 高 要 因 と う v2 v3 ds 係 数 マ イ ナ ス そ 変 化 率 プ ラ ス 有 意 あ 後 者 意 味 景 気 回 復 し て 労 働 需 給 関 係 逼 迫 し 始 た と 企 業 先 労 働 時 間 上 昇 こ 対 応 し 直 ち 雇 用 量 を 増 や す こ と し い た 失 業 率 や 求 職 率 減 少 緩 慢 UV曲 線 右 回 ル ー プ 生 成 さ 理 由 あ 非 正 規 雇 用 者 比 率 係 数 プ ラ ス 有 意 あ っ た Lilien指 標 係 数 プ ラ ス 推 定 さ 構 造 変 動 大 い ほ 失 業 率 や 求 職 率 高 ま 傾 向 あ こ と を 窺 わ せ 通 常 基 準 統 計 的 有 意
い
厚 生 労 働 省 推 計 構 造 的 摩 擦 的 失 業 完 全 失 業 率 4分 3を 占 て い 筆 者 推 薦 求 職 率 u3 未 充 足 率 v2 組 合 わ せ あ こ 推 計 結 果 構 造 的 摩 擦 的 失 業 約 半 分 残 約 半 分 需 要 不 足 と
構 造 的 ･ 摩 擦 的 失 業 完 全 失 業 者 4分 3 雇 用 政 策 重 点 こ 失 業 者 減 少 置 当 然 あ 実 際 場 面 い て も 求 人 情 報 提 供 求 職 者 カ ウ ン セ ン グ 最 新 技 術 適 応 や 職 種 転 換 を 容 易 す 教 育 ･訓 練 等 政 策 手 段 を 中 心 展 開 さ て た し し 本 章 分 析 示 す よ う 失 業 半 分 需 要 不 足 失 業 と い う こ と
と 労 働 需 要 を 増 大 さ せ 政 策 従 来 以 上 重 要 視 さ 必 要 あ と こ 著 し い 低 金 利 と 国 膨 大 負 債 残 高 た ケ イ ン 型 総 需 要 政 策 を 実 施 す 難 し い こ よ う 現 状 需 要 創 出 策 と し て 期 待 さ て い 地 域 雇 用 政 策 あ ま た 長 期 的 視 点 立 っ た 国 家 戦 略 と し て い く つ 重 点 産 業 環 境 関 連 諸 産 業 支 援 も そ う ち 重 要
－』－
1つ あ う を 選 び 経 済 成 長 率 を 高 雇 用 機 会 を 拡 大 す こ と も 大 あ
３． 田 論 文 失 業 におけるコホート クラウディン －世 代 間 相 対 失 業 率 の決 定 要 因 －
年 齢 よ 失 業 率 を 区 っ て 詳 細 研 究 例 多 く く 特 世 代 間 失 業 率 格 差 を 明 示 的 取 上 た 研 究 例 日 本 見 当 た い 本 章 分 析 目 的 世 代 間 失 業 率 格 差 決 定 要 因 を 出 す こ と あ 最 も 注 目 す 決 定 要 因 世 代 サ イ 違 い あ 仮 賃 金 硬 直 性 あ 労 働 市 場 需 給 常 バ ラ ン ス し て い い 状 況 特 性 世 代 サ イ 他 世 代 よ 大 い 場 合 そ 世 代 労 働 超 過 供 給 増 大 し 他 世 代 よ 失 業 率 高 ま
可 能 性 あ こ 現 象 コ ホ ー ク ラ ウ デ ィ ン グ 世 代 混 雑 現 象 と 呼 て い
本 章 1979年 2008年 ま 時 系 列 デ ー タ を 用 い て 年 齢 階 級 間 失 業 率 格 差 規 定 要 因 つ い て 失 業 率 格 差 を 被 説 明 変 数 有 効 求 人 倍 率 世 代 間 人 口 格 差 こ 係 数 有 意 プ ラ ス あ コ ホ ー ク ラ ウ ィ ン グ 生 て い タ イ レ ン を 説 明 変 数 と す 推 計 式 よ 検 証 し た 推 計 結 果 全 体 的 労 働 市 場 需 給 逼 迫 し て い 時 若 年 と そ 他 年 齢 階 級 失 業 率 格 差 拡 大 す 傾 向 あ 事 実 若 年 失 業 率 中 高 年 よ 景 気 変 動 対 し て 鈍 い 反 応 を 示 し て い ま た タ イ レ ン 有 意 プ ラ ス 観 察 さ
55～59歳 60～64歳 と 他 年 齢 層 と 間 中 心 あ
コ ホ ー ク ラ ウ ィ ン グ つ い て 結 論 コ ホ ー ク ラ ウ ィ ン グ 現 象 存 在 し て 世 代 人 口 増 加 当 該 世 代 失 業 率 を 悪 化 さ せ 傾 向 あ と い う も あ っ た と く 若 年 層 を 中 心 45歳 未 満 年 齢 階 級 間 し し 観 察 さ
こ こ と 第2次 ベ ビ ー ブ ー 世 代 労 働 市 場 参 入 よ っ て そ 世 代 失 業 率 他 世 代 比 べ て 若 干 押 し 上 た 可 能 性 高 い こ と を 意 味 す そ 一 方 今 後 若 年 労 働 者 人 口 シ ェ ア 低 し て い く こ と 見 込 ま そ 点 他 世 代 比 べ て 若 年 失 業 率 抑 制 図 や す い も し い
た し 本 章 詳 細 失 業 イ ナ ッ ク ス を 考 慮 し て い わ け い 点 留 意 必 要 あ 例 え あ 世 代 失 業 率 何 理 由 上 昇 し そ 影 響 数 年 後 ま 持 続 す 相 対 失 業 率 も 複 雑 影 響 を 被 可 能 性 あ 本 章 そ う し た イ ナ ッ ク ス 考 慮 て い い 本 章 結 論 あ く ま ナ イ ー ブ 分 析 よ も あ し た っ て 暫 定 的 も あ よ 詳 細 分 析 今 後 登 場 す こ と 期 待 し た い
．中 村 赤 羽 論 文 改 訂 版 四 半 期 マクロ計 量 モデルと労 働 市 場 －マ クロ的 雇 用 政 策 の 評 価 を目 指 して－
ー マ ン シ ョ ッ ク よ 世 界 同 時 不 況 わ 国 も 大 影 響 を 与 え て い ま た 様 々 構 造 改 革 よ っ て 労 働 市 場 い て も 構 造 的 変 化 起 こ っ て い し し
労 働 市 場 構 造 的 変 化 と そ 以 外 マ ク 的 構 造 変 化 を 区 別 し て 各 々 よ う
－6－ 影 響 を 及 し た 詳 細 検 討 し た 分 析 少 い
本 章 中 村 2008 作 成 し た 四 半 期 マ ク 計 量 モ デ ル 方 程 式 数49本 内 定 義 式 20本 推 定 期 間1992年 ～2003年 を ベ ー ス し つ つ モ デ ル 構 造 や 推 定 期 間 拡 張 を 行 っ た 中 村 2008 モ デ ル と 主 相 違 点 2つ あ 1つ 労 働 市 場 つ い て よ 詳 細 分 析 よ う す た 常 用 雇 用 者 を 一 般 労 働 者 と パ ー タ イ 労 働 者 2つ タ イ プ 分 け て モ デ ル 全 体 を 構 築 し た こ と あ 2つ 目 相 違 点 推 定 期 間 を1996年 ～2007 年 変 更 し た こ と あ 本 章 目 的 ー マ ン シ ョ ッ ク 直 前 ま 経 済 構 造 把 握 及 び そ 構 造 も と 外 的 シ ョ ッ ク 反 応 を 分 析 す こ と よ 90年 代 後 半 マ ク 経 済 労 働 市 場 構 造 を 考 察 す こ と あ た 推 定 期 間 直 近 2007年 ま 延 長 し た ま た 国 民 経 済 計 算 実 質GDP 計 算 方 法 連 鎖 ラ ス パ イ レ ス 法 変 更 を 受 け 連 鎖 方 式 デ ー タ 93SNA 2000年 基 準 を 使 用 し た こ た 使 用 整 合 的 デ ー タ 期 間 1996年 以 降 限 定 さ た
本 章 作 成 し た 四 半 期 マ ク 計 量 モ デ ル 方 程 式 数58本 内 定 義 式31本 構 成 さ 推 定 期 間 主 1996年 第1四 半 期 ～2007年 第4四 半 期 基 本 的 ケ イ ン 型 コ ン パ ク
マ ク モ デ ル あ 主 実 物 ブ ッ ク 名 目 ブ ッ ク 賃 金 物 価 ブ ッ ク 労 働 ブ ッ ク 構 築 さ て い 実 質 最 終 需 要 項 目 個 別 推 計 さ と 共 そ 対 応 し た 各 デ フ レ ー タ 企 業 物 価 指 数 や 消 費 者 物 価 指 数 連 動 し て 決 定 さ そ 結 果 名 目 各 最 終 需 要 項 目 定 義 的 決 定 さ GDPデ フ レ ー タ 各 実 質 需 要 全 体 占 比 率 を ウ エ イ と し た イ ン プ シ ッ デ フ レ ー タ と し て 定 義 さ 労 働 ブ ッ ク 労 働 需 給 バ ラ ン ス 失 業 率 決 定 さ そ フ ィ プ ッ ス 曲 線 を 通 し て 名 目 賃 金 を 決 定 し 雇 用 者 数 決 定 と あ わ せ て 雇 用 者 所 得 等 分 配 決 定 さ 雇 用 者 所 得 実 質 民 間 消 費 支 出 や 物 価 指 数 影 響 を 及 す こ と よ 各 ブ ッ ク 相 互 依 存 関 係 を 持 ち こ 経 済 循 環 す
具 体 的 実 物 ブ ッ ク 消 費 関 数 い て も 労 働 セ ク タ ー と 同 く 所 得 を 一 般 労 働 者 と パ ー タ イ 労 働 者 と 分 け た も 消 費 関 数 1－A と 全 労 働 者 所 得 厳 密 雇 用 者 報 酬 と 個 人 企 業 所 得 合 計 を 用 い た も 消 費 関 数 1－B 二 つ ケ ー ス を 想 定 し て い た し 消 費 関 数 1－ Ａ を 通 常 定 式 化 と し て 用 い て い 賃 金 物 価 ブ ッ ク 企 業 物 価 指 数 と 消 費 者 物 価 指 数 基 本 的 マ ー ク ア ッ プ 型 主 コ ス
面 単 労 務 費 や 輸 入 物 価 指 数 決 定 さ GDP ッ プ 上 昇 す と 物 価 も 上 昇 す と い う 修 正 版 フ ィ ッ プ ス 曲 線 対 応 し た も と っ て い こ 両 者 よ っ て 各 デ フ レ ー タ 決 定 さ よ う っ て い ま た 一 般 労 働 者 名 目 賃 金 実 際 被 説 明 変 数 労 働 時 間 除 し た 一 時 間 当 た 賃 金 変 化 率 失 業 率 逆 数 と 消 費 者 物 価 指 数 変 化 率 を 説 明 変 数 と す 伝 統 的 フ ィ ッ プ ス 曲 線 決 定 さ パ ー タ イ 労 働 者 名 目 賃 金 消 費 者 物 価 指 数 や 最 低 賃 金 よ っ て 決 定 さ 短 期 的 景 気 循 環 影 響 を 把 握 す た マ ク 生 産 関 数 を 用 い て 潜 在GDPを 計 算 しGDP ッ プ 諸 要 因 与 え 効 果 つ い て も 考 慮 し た 本 章 資 本 ＝ 稼 働 率 ×資 本 ス ッ ク 一 般 労 働 ＝ 雇 用 者 数 ×労 働
－7－
時 間 パ ー 労 働 ＝ 雇 用 者 数 ×労 働 時 間 3生 産 要 素 よ コ ブ グ ラ ス 型 生 産 関 数 を 採 用 し た 推 定 結 果 比 較 的 良 好 あ 生 産 要 素 と し て 労 働 者 タ イ プ を 考 慮 す と 推 定 結 果 改 善 す こ と 90年 代 後 半 以 降 日 本 経 済 を 考 察 す 上 パ ー タ イ 労 働 者 重 要 性 大 い こ と を 示 唆 し て い
労 働 ブ ッ ク 労 働 需 要 を 一 般 労 働 者 と パ ー タ イ 労 働 者 を 分 け て 構 築 し 基 本 的 パ ー タ イ 労 働 者 と 一 般 労 働 者 相 対 需 要 関 数 パ ー タ イ 労 働 者 労 働 時 間 需 要 関 数 一 般 労 働 者 労 働 時 間 需 要 関 数 労 働 供 給 関 数 失 業 率 関 数 5つ 関 数 構 成 さ て い 労 働 需 要 関 数 推 定 毎 月 勤 労 統 計 調 査 厚 生 労 働 省 常 用 雇 用 者 数 う ち 一 般 労 働 者 と パ ー タ イ 労 働 者 数 雇 用 指 数 を 用 い て ッ プ 修 正 を 用 い て 生 産 関 数 あ 程 度 対 応 し て 派 生 需 要 と し て 一 般 労 働 者 と パ ー タ イ 労 働 者 延 べ 労 働 時 間 数 決 定 さ 各 労 働 者 雇 用 比 率 相 対 需 要 関 数 決 定 さ 相 対 需 要 関 数 一 般 労 働 者 と パ ー タ イ 労 働 者 延 べ 労 働 時 間 ベ ー ス 相 対 需 要 パ ー タ イ 労 働 者 ／ 一 般 労 働 者 を 被 説 明 変 数 説 明 変 数 相 対 賃 金 よ びGDP ッ プ 4期 移 動 平 均 あ 前 者 上 昇 す と パ ー 比 率 低 し 後 者 中 長 期 的 生 産 量 拡 大 傾 向 指 標 と 解 釈
こ 上 昇 す と 企 業 一 般 労 働 者 を 相 対 的 多 く 投 入 し て 生 産 活 動 を 行 う 一 般 労 働 者 雇 用 調 整 パ ー タ イ 労 働 者 数 と 比 べ て 困 難 と 考 え こ と 一 般 労 働 者 延 べ 労 働 時 間 部 分 調 整 型 雇 用 調 整 関 数 よ っ て 決 定 さ 被 説 明 変 数 雇 用 者 数 説 明 変 数 自 身 1期 ラ グ と1期 前 賃 金 よ び1期 前 実 質GDP 加 え 被 説 明 変 数 1期 ラ グ と パ ー 比 率 交 差 項 を 導 入 し 雇 用 調 整 速 度 パ ー 比 率 上 昇 よ 変 化 す モ デ ル 実 際 パ ー 比 率 上 昇 一 般 労 働 者 雇 用 調 整 を 早 推 定 結 果 得 た 最 後 雇 用 者 数 と 労 働 時 間 決 定 雇 用 調 整 方 異 可 能 性 も あ た 各 労 働 時 間 を 個 別 推 計 し パ ー タ イ 労 働 者 相 対 賃 金 や 最 低 賃 金 上 昇 す と 労 働 時 間 減 少 し 実 質GDP成 長 率 上 昇 す と 労 働 時 間 も 上 昇 す 一 般 労 働 者 も 相 対 賃 金 上 昇 す と 労 働 時 間 減 少 す モ デ ル と っ て い パ ー タ イ 労 働 者 数 上 述 内 生 変 数 定 義 的 決 定 さ 労 働 供 給 関 数 推 定 労 働 力 調 査 総 務 省 デ ー タ を 用 い 労 働 力 率 を 被 説 明 変 数 実 質 平 均 賃 金 一 般 労 働 者 と パ ー タ イ 労 働 者 平 均 月 収 を 消 費 者 物 価 指 数 実 質 化 を 説 明 変 数 と し て い パ ー タ イ 労 働 者 四 半 期 別 デ ー タ 得 い た 労 働 者 タ イ プ を 分 け 推 計 し て い 中 村 2008 ほ 同 様 タ イ プ 関 数 を 推 定 し 安 定 的 推 定 結 果 得 っ た 本 章 非 常 良 好 推 定 結 果 得 た こ 90年 代 半 労 働 供 給 関 し 何 構 造 変 化 生 た 可 能 性 を 示 唆 す
以 上 よ う 労 働 需 要 関 数 毎 月 勤 労 統 計 調 査 雇 用 者 労 働 供 給 関 数 労 働 力 調 査 労 働 力 人 口 を 用 い て い た 両 者 差 定 義 的 失 業 率 を 計 算 す と 両 統 計 間 デ ー タ 整 合 性 問 題 生 失 業 率 つ い て 失 業 率 限 0％ と 上 限 10％ を 設 定 し た ス ッ ク 関 数 を 用 い て 雇 用 者 対 す 労 働 供 給 と 雇 用 者 対 す 労 働 需 要 と 比 率 ＝ 。雇 用 者 ＋ 失 業 者 )／ 雇 用 者 を 回 帰 し た
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次 シ ュ レ ー シ ョ ン 実 験 つ い て 非 正 規 雇 用 動 向 と 失 業 率 関 係 つ い て 考 察 す 2000年 代 非 正 規 雇 用 者 増 加 制 度 的 要 因 け く 景 気 低 迷 よ っ て 加 速 さ た こ と 考 え 特 非 正 規 雇 用 者 と 正 規 雇 用 者 処 遇 格 差 や 景 気 先 行 感 不 透 明 性 正 規 雇 用 者 抑 制 と 非 正 規 雇 用 者 拡 大 を も た し た と 考 え 実 際 正 規 非 正 規 雇 用 者 比 率 を 説 明 す 式 両 者 相 対 価 格 比 と 先 行 不 透 明 感 を 示 す 変 数 GDP
ッ プ よ っ て よ く 説 明 さ て い 一 方 マ ク 消 費 関 数 い て フ ル タ イ 所 得 と 非 正 規 所 得 消 費 対 す 効 果 大 さ 異 非 正 規 雇 用 者 所 得 拡 大 効 果 正 規 雇 用 者 そ と 比 べ て 小 さ く っ て い こ こ と 雇 用 拡 大 正 社 員 行 わ 非 正 規 雇 用 者 行 わ 同 所 得 拡 大 起 こ っ て も マ ク 的 影 響 異
こ と を 示 唆 し て い
以 つ シ ュ レ ー シ ョ ン 実 験 を 組 合 わ せ こ と よ 非 正 規 雇 用 者 変 化 し た 場 合 効 果 を 把 握 す ケ ー ス(1) 世 界 貿 易 毎 期2.5％ 4四 半 期 間 減 少 す ケ ー ス ケ ー ス(2) 最 低 賃 金 を 引 上 た ケ ー ス ケ ー ス(3) 消 費 関 数 い て 正 規 社 員 と 非 正 規 社 員 よ 所 得 増 加 同 ケ ー ス ケ ー ス(3) ケ ー ス(1) ケ ー ス(2) 結 果 と あ わ せ て 検 討 す
ケ ー ス(1) 世 界 貿 易 毎 期2.5％ 4四 半 期 間 減 少 す ケ ー ス 急 速 景 気 悪 化
マ ク 的 景 気 悪 化 局 面 い て 非 正 規 雇 用 者 増 加 傾 向 正 規 雇 用 者 減 少 傾 向 を 持 つ こ と 消 費 関 数 い て 正 規 雇 用 者 所 得 よ 非 正 規 雇 用 者 所 得 ほ う 実 質 消 費 与 え 影 響 小 さ い と 仮 定 し た ケ ー ス 1－A ほ う 景 気 縮 小 局 面 い て 正 規 雇 用 と 非 正 規 雇 用 所 得 増 加 効 果 同 と 仮 定 し た ケ ー ス 1－B よ 影 響 小 さ く 傾 向 あ
こ と 取
ケ ー ス(2) 最 低 賃 金 を 引 上 た ケ ー ス 2002年 第1四 半 期 各 期 実 績 最 低 賃 金 33.2 2002年 第1四 半 期 実 績 値 5％ 相 当 引 上 こ と を 想 定
最 低 賃 金 引 上 非 正 規 雇 用 需 要 対 し て 一 定 マ イ ナ ス 効 果 非 正 規 雇 用 労 働 時 間 雇 用 者 数 減 少 延 べ 労 働 時 間 ／ 人 数 ベ ー ス 非 正 規 比 率 非 正 規 雇 用 者 ／ 正 規 雇 用 者 低 を 持 つ も 経 済 全 体 対 す プ ラ ス 効 果 実 質GDP 増 加 失 業 率 低 正 規 雇 用 者 増 加 等 よ そ 自 体 も 解 消 さ 全 体 と し て 望 ま し い 結 果 を も た す こ と を 示 唆 し て い 当 シ ュ レ ー シ ョ ン 非 正 規 雇 用 所 得 減 少 消 費 与 え 影 響 正 社 員 そ と 比 べ て 小 さ い と 仮 定 し て い 1－A を 想 定 消 費 関 数 と し て 1
－B を 用 い た 場 合 と 比 較 す と 実 質GDP 1－B 方 増 加 率 小 さ く 1－A 方 失 業 率 減 少 率 非 正 規 比 率 人 数 ベ ー ス 延 べ 労 働 時 間 ベ ー ス 減 少 率 と も 若 干 大
い
本 章 モ デ ル よ 詳 細 政 策 評 価 や シ ュ レ ー シ ョ ン 実 験 を 行 う た ま 多 く 改 良 必 要 あ コ ン パ ク あ 一 定 政 策 評 価 可 能 と よ う 四 半 期
－重－
マ ク 計 量 モ デ ル プ タ イ プ を 提 示 す こ と た と 考 え 今 後 よ 実 際 的 政 策 的 効 果 を 判 断 す シ ュ レ ー シ ョ ン 実 験 可 能 と よ う 改 良 を 加 え 予 定 あ
以 上 分 析 結 果 示 唆 と し て 構 造 的 摩 擦 的 失 業 率 推 計 つ い て UV分 析 NAIRU と も 推 計 手 法 工 夫 改 善 を あ 程 度 進 こ と た と い え 今 回 UV分 析 NAIRU
推 計 結 果 両 推 計 と も 構 造 的 摩 擦 的 失 業 率 1990年 代 前 半 比 べ 2000年 代 高 く っ て い 結 果 と っ て い た し 構 造 的 摩 擦 的 失 業 率 水 準 両 者 推 計
違 っ て い 構 造 的 摩 擦 的 失 業 率 変 動 要 因 解 明 UVとNAIRUと 関 連 性 検 証 水 準 違 い も 含 推 計 手 法 工 夫 等 必 要 あ う
世 代 サ イ 失 業 及 す 影 響 検 証 さ た こ と も 重 要 あ 第2次 ベ ビ ー ブ ー 世 代 つ い て 学 卒 時 そ 後 状 況 つ い て も 留 意 す 必 要 あ 点 示 唆 さ た 世 代 間 失 業 動 向 そ 格 差 つ い て 更 検 証 求 よ う
UV分 析 や マ ク モ デ ル 分 析 パ ー 等 非 正 規 雇 用 者 高 ま 影 響 マ ク 的 労 働 市 場 マ ク 経 済 大 く 影 響 し て い こ と 示 唆 さ た マ ク モ デ ル 分 析 労 働 供 給 面 90年 代 後 半 構 造 変 化 生 て い 可 能 性 示 唆 さ た 最 低 賃 金 等 労 働 政 策 マ ク 経 済 影 響 つ い て も あ 一 定 程 度 シ ュ レ ー シ ョ ン を 示 せ た
こ う し た 分 析 結 果 を 踏 ま え 更 実 態 解 明 非 正 規 雇 用 増 大 影 響 構 造 変 化 等 影 響 分 析 モ デ ル 工 夫 求 よ う
－1晰－
第１章 デフレーションと流動性の罠に わ た長期停滞
－マルコフ スイッチン モデルによる日本のNAIRU推計
第 １節 デフレ期 の日 本 経 済 とNAIRU
日 本 1990年 代 初 頭 バ ブ ル 崩 壊 以 降 従 来 比 べ 高 い 失 業 率 水 準 続 い て い 高 い 失 業 率 し く 持 続 す と 長 期 間 失 業 し て 雇 用 さ く い 失 業 者 次 第 増 え そ
後 失 業 率 高 ま し て し ま う 恐 あ と わ け 労 働 者 人 的 資 本 損 わ 求 職 意 欲 低 し ま う 可 能 性 危 惧 さ
一 方 労 働 サ ー ビ ス を 需 要 す 側 見 景 気 回 復 見 込 け 労 働 者 と 安 定 的 長 期 雇 用 関 係 を 結 ぶ こ と 躊 躇 す 時 代 を 道 と 日 本 経 済 世 界 望 的 あ っ た1980年 代 ま 土 地 を 担 保 と し た 銀 行 し 付 け 輸 出 企 業 強 い 国 際 競 争 力 や 安 定 的 地 域 経 済 振 興 と 整 合 的 メ イ ン バ ン ク 制 新 卒 大 量 採 用 長 期 的 経 済 成 長 を 支 え 相 互 補 完 的 シ ス と し て 機 能 し て い た し し こ シ ス 長 期 的 経 済 パ イ 拡 大 を 前 提 と し た も あ っ た 1990年 代 以 降 状 況 一 変 し 景 気 低 迷 長 期 化 し 個 別 企 業 破 綻 ス ク も 高 ま 地 域 経 済 疲 弊 進
こ 間 若 年 層 正 規 雇 用 さ 機 会 減 少 し 従 来 解 雇 さ く っ た 壮 年 層 解 雇 増 え て い っ た さ 公 共 事 業 費 削 減 よ 過 疎 化 や 高 齢 化 進 地 方 財 サ ー ビ ス 需 要 不 足 し 雇 用 減 他 地 域 雇 用 機 会 を 求 必 要 高 く っ た 1999年 労 働 者 派 遣 け 規 制 緩 和 こ う し た 状 況 対 す 政 策 対 応 あ っ た 経 済 長 期 低
迷 よ 失 業 状 態 脱 出 い 人 々 増 加 し つ つ あ 特 ー マ ン シ
ョ ッ ク も た し た 大 規 模 持 続 的 需 要 減 少 雇 用 著 し い 打 撃 を 加 え た こ と 記 憶 新 し い
景 気 回 復 し て ノ ー マ ル 経 済 状 況 っ た と し て も 解 消 し い 失 業 率 摩 擦 的 構 造 的 失 業 率 と 呼 こ う ち 摩 擦 的 失 業 誰 も 職 し 時 間 を 要 す こ と そ
ほ 大 問 題 い 構 造 的 失 業 経 済 構 造 や 制 度 産 業 技 能 年 齢 地 域 間 ス マ ッ チ よ っ て 生 ま 失 業 失 業 状 態 脱 す こ と 困 難 失 業 を 指 す 1990年 代 以 降 失 業 率 上 昇 傾 向 あ 長 期 停 滞 よ っ て 様 々 ス マ ッ チ 顕 在 化 し た 可 能 性 あ
本 章 主 要 目 的 NAIRU イ ン フ レ 率 上 昇 落 力 を 加 え い 失 業 率 動 学 プ セ ス を 定 式 化 し た 上 物 価 上 昇 率 と 完 全 失 業 率 と 間 あ レ ー フ を 示 す フ ィ ッ プ ス 曲 線 推 計 を 行 い そ 副 産 物 と し て1970年 代 2008年 ま 各 四 半 期 NAIRU を 推 計 す こ と あ こ こ 基 本 的 考 え 方 構 造 的 失 業 者 と 摩 擦 的 失 業 者 和 彼 労 働 市 場 事 を 見 つ け 可 能 性 低 い こ と 賃 金 率 変 化 と ほ と 関 係 い 対 し そ 以 外 失 業 者 需 要 不 足 失 業 者 多 寡 労 働 需 給 バ ラ ン ス 変 化 を 通
－11－ し て 賃 金 率 上 昇 落 影 響 を 与 え と い う も あ
構 造 的 失 業 者 と 摩 擦 的 失 業 者 を 容 易 雇 用 さ い と す う ま 構 造 的 失 業 者 失 業 状 態 容 易 脱 す こ と い 失 業 者 あ 一 方 摩 擦 的 失 業 者 つ い て 摩 擦 的 失 業 者 個 人 失 業 状 態 と 雇 用 状 態 よ び 非 労 働 力 状 態 と 間 を 繁 行 来 し て い し し 労 働 市 場 け 求 職 求 人 情 報 を 完 全 知 こ と 困 難
あ こ と 自 分 適 し た 職 を 見 つ け ま 通 常 う し て も 時 間 そ こ 摩 擦 的 失 業 者 個 人 く 経 済 全 体 摩 擦 的 失 業 者 と い う グ ル ー プ つ い て
そ 人 数 容 易 減 い と す
し た っ て フ ィ ッ プ ス 曲 線 を 推 計 す 際 経 済 需 要 不 足 状 況 を 反 映 し て い と 考 え 失 業 率 － 構 造 的 失 業 率 ＋ 摩 擦 的 失 業 率 を 物 価 上 昇 率 説 明 変 数 一 つ と す こ た フ ィ ッ プ ス 曲 線 を 推 計 す 際 同 時 推 計 さ NAIRU イ ン フ レ 率 上 昇 落 力 を 加 え い 失 業 率 ほ 構 造 的 失 業 率 ＋ 摩 擦 的 失 業 率 対 応 し て い
NAIRU 値 観 察 可 能 く 現 実 NAIRU自 体 時 と と も 変 化 し て い と 考 え NAIRU 変 動 プ セ ス を 定 式 化 し フ ィ ッ プ ス 曲 線 を 推 計 す 際 各 期 NAIRUを 同 時 推 計 す フ ィ ッ プ ス 曲 線 イ ン フ レ 期 待 変 化 や 石 油 危 機
サ プ ラ イ シ ョ ッ ク よ っ て シ フ す た こ を 適 宜 コ ン ー ル す 必 要 あ イ ン フ レ 期 待 変 化 や サ プ ラ イ シ ョ ッ ク を 完 全 反 映 し た 変 数 を 見 つ け こ と 難 し い
こ こ NAIRUと 構 造 的 失 業 率 ＋ 摩 擦 的 失 業 率 と 違 い つ い て 触 NAIRUと 密 接 関 連 し た 概 念 ル ン フ ー マ ン 自 然 失 業 率 仮 説 け 自 然 失 業 率 あ 自 然 失 業 率 構 造 的 失 業 率 と 摩 擦 的 失 業 率 和 と 考 え 合 理 的 期 待 形 成 を し て い 各 経 済 主 体 期 待 正 し く 長 期 い て 失 業 率 自 然 失 業 率 等 し く 自 然 失 業 率 と 労 働 市 場 け く 他 市 場 も 均 衡 し て 現 在 よ び 将 来 価 格 つ い て 自 己 実 現 的 期 待 形 成 さ て い 時 失 業 率 あ 自 然 失 業 率 とNAIRUと 違 い つ い て 詳 述 し た 文 献 少 い Phelps and Zoega 1997 あ Paul Samuelson よ 例
っ て 述 べ
今 経 済 自 然 失 業 率 5％ と 仮 定 す 等 し い 失 業 率 っ て 年 率1％ デ フ レ 状 況 あ と 仮 定 す 簡 単 た サ プ ラ イ シ ョ ッ ク 無 視 す 第1 ケ ー ス と し て も し も 全 て 人 正 し い 期 待 を 持 っ て い た と す こ 失 業 率 物 価 上 昇 率 上 昇 あ い 落 力 を 加 え い 来 期 デ フ レ 率 も1％ と ま こ ケ ー ス
自 然 失 業 率 もNAIRUも5％ あ 第2 ケ ー ス と し て 現 在 雇 用 さ て い 労 働 者 た ち け 現 実 以 上 深 刻 デ フ レ 期 待 年 率3％ デ フ レ 期 待 ＝3％ 期 待 賃 金 落 率 を 持 っ て い と 仮 定 す 実 際 現 在 失 業 率 5％ 自 然 失 業 率 等 し い も 雇 用 さ て い 労 働 者 た ち 解 雇 さ た 際 賃 金 落 を 必 要 以 上 恐 た 現 在 職 場 賃
－12－
金 カ ッ を 受 け 入 て し ま う こ 賃 金 落 や 物 価 落 を 招 く た 年 率2％ デ フ レ と 仮 定 し よ う こ 第2 ケ ー ス NAIRU こ ま 通 年 率1％ デ フ レ を も た す よ う 現 実 失 業 率5％ よ 低 い 失 業 率 た と え 4％ と し し こ 第 2 ケ ー ス も 自 然 失 業 率 5％ あ 第2 ケ ー ス わ よ う 雇 用 さ た 労 働 者 た ち 必 要 以 上 デ フ レ を 恐 場 合 NAIRUよ も 自 然 失 業 率 高 く
現 実 デ ー タ を 用 い て フ ィ ッ プ ス 曲 線 を 推 計 す 場 合 自 然 失 業 率 を 直 接 推 計 す こ と 難 し い 推 計 期 間 中 労 働 生 産 性 上 昇 率 や 失 業 保 険 制 度 変 化 し 自 然 失 業 率 変 化 す 可 能 性 あ ほ 前 段 落 見 た よ う 実 際 人 々 期 待 形 成 過 誤 あ そ 過 誤 大 さ 現 実 イ ン フ レ 率 反 映 さ て し ま っ て い あ
そ こ 本 章 自 然 失 業 率 と 密 接 関 係 あ NAIRUを 推 計 し こ を 摩 擦 的 構 造 的 失 業 率 推 計 値 と す こ と す 特 最 近 日 本 経 済 長 期 停 滞 摩 擦 的 構 造 的 失 業 率 与 え 影 響 つ い て 考 察 し て い く そ 際 昨 今 日 本 経 済 世 界 も 稀 見 続 し た デ フ レ 状 態 超 低 金 利 状 態 あ こ と 着 目 し フ ィ ッ プ ス 曲 線 定 式 化 を 工 夫 す
第5節 長 期 デ フ レ 状 態 賃 金 方 硬 直 性 を 高 賃 金 よ も 雇 用 量 調 整 行 わ や す く っ て い 点 を 指 摘 す 第6節 日 本 経 済 流 動 性 罠 陥 人 々 デ フ レ 期 待 を 持 ち 続 け て い 状 況 GDP 減 少 し や す い 経 済 構 造 っ て い こ と を 見 こ 2つ 要 因 フ ィ ッ プ ス 曲 線 傾 影 響 を 与 え イ ン フ レ 率 低 よ 大
失 業 率 上 昇 結 び つ く も し い ま た NAIRU 関 し て NAIRU 上 昇 レ ン 1990年 代 以 降 変 化 し て い 可 能 性 あ
本 章 も う 一 つ 目 的 NAIRU推 計 手 法 上 改 善 あ フ ィ ッ プ ス 曲 線 を 推 計 す 場 合 日 本 イ ン フ レ 率 変 動 大 い1970年 代 と デ フ レ 状 況 イ ン フ レ 率 変 動 少 く っ た1990年 代 以 降 と 対 照 的 あ そ た フ ィ ッ プ ス 曲 線 式 やNAIRU 従 う 確 率 過 程 誤 差 項 分 散 時 代 よ っ て 異 可 能 性 を 考 慮 す 必 要 あ 1960年 代 1980年 代 ま 景 気 変 動 対 し て 日 本 失 業 率 あ ま 感 応 的 く 失 業 率 労 働 市 場 需 給 ッ プ を 良 く 反 映 し て い と 言 え い NAIRU 推 計 困 難 あ っ た 第1次 石 油 危 機 よ 米 国 失 業 率 4％ 8％ 急 上 昇 す 第1次 石 油 危 機 を 契 機 欧 米 失 業 率 一 段 と 高 い レ ベ ル 上 昇 し そ し て 大 振 幅 を 持 っ て 変 動 す よ う っ た 日 本 失 業 率 1％ 2％ 小 さ 上 昇 と ま 1970年 代 後 半
い て も 失 業 率 変 動 極 て 小 さ も と ま っ た 例 え 水 1992 P6-7参 照 他 方 日 本 デ フ レ 状 態 陥 っ た1990年 代 後 半 以 降 イ ン フ レ 率 変 動 比 較 的 小 さ く 失 業 率 相 対 的 大 く 変 動 し た こ デ フ レ 期 経 済 危 機 的 状 況 陥 ゼ 金 利 政 策 や 量 的 緩 和 政 策 を 駆 使 し た 時 代 を 含 こ 時 代 フ ィ ッ プ ス 曲 線 関 係 変 質 し て い た 可 能 性 あ
－1」－
本 章 フ ィ ッ プ ス 曲 線 式 誤 差 項 分 散 大 い レ ー と 分 散 小 さ い レ ー と い う2つ レ ー あ と 仮 定 し レ ー 確 率 的 替 わ マ ル コ フ ス イ ッ チ ン グ モ デ ル よ っ て 極 端 大 イ ン フ レ 率 変 動 起 た 期 を 別 個 扱 う こ と し た ま た デ フ レ 期 NAIRU 急 上 昇 す 可 能 性 を 捉 え た NAIRU 変 化 す 方 向
確 率 的 変 化 す 確 率 的 フ 付 ラ ン ウ ォ ー ク 過 程 と し てNAIRU 変 動 プ セ ス を モ デ ル 化 し た
本 章 伝 え た い メ ッ セ ー フ ィ ッ プ ス 曲 線 式 誤 差 項 やNAIRU 従 う 確 率 過 程 誤 差 項 不 均 一 分 散 処 理 重 要 性 あ 第 一 次 石 油 危 機 ー マ ン ＝ シ ョ ッ ク ま 期 間 NAIRU ラ ン ウ ォ ー ク 従 う と 仮 定 し フ ィ ッ プ ス 曲 線 説 明 変 数 様 々
説 明 変 数 を 用 い た と こ 第1-7-3図 モ デ ル1 成 例 と 言 え ほ 良 い 結 果 得 っ た す わ ち 推 計 さ たNAIRU 第1-7-3図 を 見 わ よ う 現 実 失 業 率 や 日 本 経 済 を 反 映 し て い と 思 え 非 現 実 的 あ っ た そ 失 敗 例
四 半 期 い て も フ ィ ッ プ ス 曲 線 式 誤 差 項 や ラ ン ウ ォ ー ク 従 うNAIRU 誤 差 項 同 分 散 を 持 つ と 仮 定 均 一 分 散 し て い た し し 実 際 イ ン フ レ 率 大 く 変 動 す 時 期 や NAIRU 大 く 変 化 す 時 期 限 て 均 一 分 散 仮 定 非 常 問 題 あ 分 散 不 均 一 性 を マ ル コ フ ス イ ッ チ ン グ モ デ ル 処 理 し NAIRU 関 し て 確 率 的 フ 付 ラ ン ウ ォ ー ク を 仮 定 し た 以 外 本 章 け モ デ ル 稚 拙
も と ま っ て い し し こ を 変 え た け 第1-7-14図 モ デ ル4 よ う 現 実 失 業 率 や 経 済 情 勢 を あ 程 度 反 映 し たNAIRU推 計 を 得 こ と た 均 一 分 散 仮 定 NAIRU推 計 値 小 さ く い 影 響 を 与 え う こ と 示 さ た こ と
モ デ ル4 1997年 海 道 拓 殖 銀 行 破 綻 経 済 変 調 露 わ さ 1999 年 改 正 労 働 者 派 遣 法 影 響 も あ 労 働 者 非 正 規 化 進 行 し て い く 過 程 そ ま 3％ 近 辺 あ ま 動 っ たNAIRU 上 昇 し 最 近 約5％ っ て い こ と 示 さ た 興 味 深 い こ と 第1-7-14図 よ 2002年2月 い 景 気 越 え NAIRU
低 ほ と 貢 献 し て 主 需 要 不 足 よ 失 業 削 減 貢 献 し た し し
正 確 判 断 を す た 今 後 課 題 と し て イ ン フ レ 期 待 定 式 化 や 経 済 理 論 依 し た モ デ ル を さ 発 展 さ せ 必 要 残 さ て い
第 節 文 献 サーベイ
１．日 本 のフィリップス曲 線
福 田 慶 田 2004 日 本 フ ィ ッ プ ス 曲 線 け 失 業 率 イ ン フ レ 率 対 し て あ ま 有 意 説 明 力 を 持 た い 理 由 と し て 日 本 失 業 率 最 近 ま 低 い 水 準 安 定 し て
景 気 変 動 あ ま 反 応 し っ た こ と を 指 摘 し て い 特 日 本 失 業 率 とGDP ッ プ と 関 係 不 安 定 た 失 業 率 景 気 代 理 変 数 と し て 望 ま し く い と 考 え
－1『－
そ た 失 業 率 と 比 較 し て よ 景 気 感 応 的 あ 有 効 求 人 倍 率 代 替 的 労 働 市 場 デ ー タ を 用 い て フ ィ ッ プ ス 曲 線 パ フ ォ ー マ ン ス を 向 上 さ せ 試 あ ま た90 年 代 日 本 経 済 景 気 循 環 変 動 と 構 造 変 化 い も 非 常 大 い た NAIRUを 正 確 計 算 す こ と 非 常 困 難 っ て い さ 日 本 消 費 者 物 価 指 数 CPI 季 節 性 大 く 季 節 性 除 去 を 適 行 わ い と 過 去 イ ン フ レ 率 将 来 イ ン フ レ 率
予 測 役 立 た い イ ン フ レ 率 を 自 己 回 帰 AR 過 程 推 計 し よ う と 試 た 際 先 進 国 中 日 本 最 も あ て ま 悪 い 国 あ っ た と し て い
こ 問 題 点 を 指 摘 し た 上 福 田 慶 田 2004 フ ィ ッ プ ス 曲 線 あ て ま を 改 善 す た イ ン フ レ 予 測 サ ー ベ イ デ ー タ 活 用 を 提 唱 し て い 分 析 生 鮮 食 料 品 を 除 くCPI イ ン フ レ 率 を 用 い サ プ ラ イ シ ョ ッ ク と し て 輸 入 物 価 指 数 変 化 率 を 用 い て い ア ウ プ ッ ッ プ を 反 映 す 変 数 と し て 失 業 率 ま た 失 業 率 逆 数 他 製 造 業 鉱 業 稼 働 率 所 定 外 労 働 時 間 を 用 い 様 々 定 式 化 を 比 較 検 討 し た 推 計 期 間 1977年 第1四 半 期 ～1998年 第4四 半 期 あ フ ィ ッ プ ス 曲 線 説 明 変 数 と し て イ ン フ レ 率 4期 ま ラ グ や8期 ま ラ グ を 検 討 し て い そ 結 果 サ ー ベ イ デ ー タ 総 務 省 消 費 動 向 調 査 基 く イ ン フ レ 期 待 を 用 い い 場 合 比 べ 用 い た 場 合 方 修 正R2 測 っ た あ て ま 改 善 し た 一 方 フ ィ ッ プ ス 曲 線 説 明 変 数 あ ア ウ プ ッ ッ プ や サ プ ラ イ シ ョ ッ ク イ ン フ レ 率 影 響 さ ほ
大 く く こ を 用 い て も 日 本 け イ ン フ レ 率 予 測 力 を ほ と 改 善 し い サ ー ベ イ デ ー タ を 用 い い 推 計 説 明 変 数 と し て 用 い た イ ン フ レ 率 ラ グ う ち 4四 半 期 あ い 8四 半 期 ラ グ 統 計 上 有 意 こ と 多 い 福 田 慶 田 2004
NAIRU 推 計 値 つ い て 報 告 さ て い い
．NAIRU型 のフィリップス曲 線
浦 坂 村 原 田 篠 原 2003 NAIRU型 フ ィ ッ プ ス 曲 線 を 仮 定 し 物 価 上 昇 率 を 期 待 物 価 上 昇 率 需 給 ッ プ 失 業 率 や 失 業 率 逆 数 サ プ ラ イ シ ョ ッ ク 輸 入 物 価 指 数 前 年 同 期 比 回 帰 し た フ ィ ッ プ ス 曲 線
π(t)＝Eπ(t)＋b(U(t)－U )＋ サ プ ラ イ シ ョ ッ ク 1式
π イ ン フ レ 率 E 期 待 値 を 表 す レ ー タ ー U 失 業 率 U 構 造 的 失 業 率 b パ ラ メ ー タ フ ィ ッ プ ス 曲 線 傾 あ
よ う 定 式 化 さ 今 期 イ ン フ レ 率 期 待 あ Eπ(t) 部 分 Σβiπ(t－i) よ う 過 去 イ ン フ レ 率 実 現 値 過 重 和 形 表 さ し も Σβi 1 等 し い 場 合 NAIRU 型 と 呼 こ 定 式 化 特 殊 ケ ー ス と し て 今 期 期 待 イ ン フ レ 率 前 期 イ ン フ レ 率 等 し い と さ ケ ー ス す わ ち Eπ(t)＝ π(t－1) と い う ケ ー ス 考 え
NAIRU型 フ ィ ッ プ ス 曲 線 を 用 い て 構 造 的 失 業 率 を 推 計 す 際 フ ィ ッ プ ス 曲 線 を
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π(t)＝Σβiπ(t－i)＋bU(t)＋a＋ サ プ ラ イ シ ョ ッ ク 2式
よ う 定 式 化 す 1式 と 2式 を 比 較 す と 1式 あ 実 際 観 察 い 構 造 的 失 業 率U とb×(－1) 積 2式 定 数 項a 対 応 し て い 構 造 的 失 業 率U
－a平bと 計 算 し て 求 こ と
た し 実 際 推 計 を 行 う と 1970年 代 最 近 ま イ ン フ レ 率 概 低 傾 向 あ こ と も あ 日 本 多 く 研 究 Σβi 1未 満 っ て い
浦 坂 村 原 田 篠 原 2003 フ ィ ッ プ ス 曲 線 推 計 期 待 物 価 上 昇 率 代 わ 過 去 物 価 上 昇 率 ラ グ 最 大 4期 ま を 説 明 変 数 と し て い 物 価 上 昇 率 消 費 者 物 価 指 数 生 鮮 除 総 合 前 年 同 期 比 上 昇 率 を 用 い て い 推 計 期 間 1981年 第1 四 半 期 2000年 第4四 半 期 こ 全 体 期 間 を 用 い た 推 計 と 前 期 1981年 第1四 半 期
～1990年 第4四 半 期 ま と 後 期 1991年 第1四 半 期 2000年 第4四 半 期 分 け た 推 計 を 行 い 構 造 変 化 有 無 を 確 て い 説 明 変 数 あ 失 業 率 つ い て 1期 ラ グ を と 需 給 ッ プ イ ン フ レ 与 え 影 響 ラ グ あ こ と を 考 慮 し て い 需 給 ッ プ 部 分 つ い て 種 類 定 式 化 失 業 率 失 業 率 逆 数 失 業 率 －UV分 析 得 た 構 造 的 失 業 率 推 計 し た そ 結 果 線 形 非 線 形 両 方 定 式 化 1990年 代 っ て フ ィ ッ プ ス 曲 線 傾 緩 や っ て い こ と 示 唆 さ て い ま た 期 待 イ ン フ レ 率 係 数 和 い 定 式 化 も1未 満 あ っ た
原 田 浦 坂 村 篠 原 2002 イ ン フ レ 率 期 待 イ ン フ レ 率 と 等 し く 場 合 フ ィ ッ プ ス 曲 線 高 さ 安 定 的 と さ 低 い 物 価 上 昇 率 2％ 0％ －1％ 等 し く 失 業 率 を 構 造 的 失 業 率 と し 構 造 的 失 業 率 を 推 計 し て い 需 給 ッ プ と し て 失 業 率 逆 数 を 用 い た フ ィ ッ プ ス 曲 線 説 明 変 数 と し て 用 い イ ン フ レ 率 ラ グ 最 長 4四 半 期 分 場 合 1981年 1990年 上 記 3種 物 価 上 昇 率 そ 対 応 す 構造的失業率 約2.35％ 約3.26％ 約4％ 1991年 2000年 約1.9％ 約 3.5％ 約6％ と っ て い 後 半 期 間 方 構 造 的 失 業 率 値 想 定 す 安 定 的 低 い 物 価 上 昇 率 影 響 を よ 受 け や す く っ て い 長 期 フ ィ ッ プ ス 曲 線 傾 よ
緩 や っ て い た あ 推 計 さ た フ ィ ッ プ ス 曲 線 式 各 期 消 費 者 物 価 上 昇 率 等 し い と し て 導 出 し た 長 期 フ ィ ッ プ ス 曲 線 傾 緩 や と イ ン フ レ 率
わ 低 も 長 期 フ ィ ッ プ ス 曲 線 沿 っ た 動 を す 失 業 率 大 く 上 昇 す こ と 失 業 率 大 く 上 昇 し て も 同 一 長 期 フ ィ ッ プ ス 曲 線 上 を 動 く 限 そ イ ン フ レ 率 対 応 し た 構 造 的 失 業 率 変 わ っ て い い 長 期 フ ィ ッ プ ス 曲 線 緩 や 傾 っ た 後 半 長 期 フ ィ ッ プ ス 曲 線 失 業 率 上 昇 う ち 構 造 的 失 業 率 上 昇 と す べ 部 分 小 さ い あ う と 論 て い
３．フィリップス曲 線 推 計 上 の工 夫
Nishizaki and Watanabe 2000 短 期 フ ィ ッ プ ス 曲 線 推 計 様 々 工 夫 を こ
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し た 論 文 あ 日 本 近 年 デ フ レ 状 況 続 名 目 賃 金 調 整 困 難 っ て い 可 能 性 あ そ 影 響 を 受 け て フ ィ ッ プ ス 曲 線 傾 も 変 化 し て い 可 能 性 あ イ ン フ レ 率 ほ ゼ あ 時 期 フ ィ ッ プ ス 曲 線 傾 を 正 確 求 た Ball and Mankiw 1995 提 唱 し た 様 々 財 相 対 価 格 変 化 分 布 見 尺 度 を サ プ ラ イ シ ョ ッ ク と し て 用 い て い ま た 期 待 イ ン フ レ 率 を よ う 定 式 化 す べ
難 し い 問 題 各 県 有 効 求 人 倍 率 と イ ン フ レ 率 を パ ル デ ー タ と し て 活 用 し 各 県 デ ー タ 全 国 平 均 デ ー タ 離 を 計 算 す こ と よ 各 県 デ ー タ 将 来 金 融 政 策 関 す 期 待 変 化 依 存 す 全 国 共 通 期 待 イ ン フ レ 率 変 化 を 除 去 し て い 有 効 求 人 倍 率 労 働 市 場 循 環 的 変 動 を 反 映 し て 労 働 市 場 け 需 給 ッ プ を 反 映 し た 変 数 と し て 利 用 さ て い 失 業 率 県 単 デ ー タ 得 い こ と 各 県 デ ー タ 入 手 有 効 求 人 倍 率 そ 代 わ と
1971年 1997年 デ ー タ を 用 い そ 回 帰 式 イ ン フ レ 率 と し て 1 CPI 前 年 同 期 比 2 労 働 者 一 人 あ た 名 目 賃 金 上 昇 率 前 年 同 期 比 3 時 間 あ た 名 目 賃 金 上 昇 率 前 年 同 期 比 3種 類 を 使 っ て い
推 計 す 短 期 フ ィ ッ プ ス 曲 線 式 πit＝(nt＋ri)＋βxit＋ γsit＋uit
ま 括 弧 内 ntとri 短 期 フ ィ ッ プ ス 曲 線 置 を 規 定 し て nt t期 け 全 国 共 通 要 因 を ま たri 時 点 関 わ い 地 域i と 要 素 を 表 し て い 各 県 物 価 水 準 対 す 全 国 共 通 要 因nt と つ コ ア イ ン フ レ 率 あ こ 将 来 金 融 政 策 関 わ 全 国 レ ベ ル 期 待 イ ン フ レ 率 よ っ て 決 定 さ て い xit t期 i県 有 効 求 人 倍 率 あ
主 要 目 的 フ ィ ッ プ ス 曲 線 傾 を 表 すβを 正 確 推 計 す こ と あ ま 全 国 レ ベ ル 時 系 列 計 デ ー タ を 用 い て こ 傾 イ ン フ レ 率 低 い 時 変 化 し て い 調 べ た イ ン フ レ 率 3％ よ も 低 い 時 1と ー を 作 こ ー と 有 効 求 人 倍 率 xit 積 を 回 帰 式 説 明 変 数 含 よ う し た そ 結 果 こ ー ×有 効 求 人 倍 率 統 計 上 有 意 イ ン フ レ 率 3％ よ も 低 い 時 傾 よ 緩 や っ て い た す わ ち フ ィ ッ プ ス 曲 線 直 線 く イ ン フ レ 率3％ 未 満 屈 折 し て い た さ こ 屈 折 イ ン フ レ 率2％ 未 満 起 こ 定 式 化 ー × 有 効 求 人 倍 率 有 意 く っ た こ イ ン フ レ 率 2％ く3％ 付 近 フ ィ ッ プ ス 曲 線 傾 緩 や っ た 可 能 性 を 示 唆 し て い
さ フ ィ ッ プ ス 曲 線 非 線 形 性 を 検 証 す た 被 説 明 変 数 イ ン フ レ 率 π Box- Cox変 換 を 施 し て B(π)＝(π －1)／ と し て 他 回 帰 係 数 と と も 値 を 推 計 し た と こ ＝1 こ 時B(π)＝ π －1と フ ィ ッ プ ス 曲 線 線 形 と す 帰 無 仮 説 有 意 水 準0.1％ 棄 却 さ 短 期 フ ィ ッ プ ス 曲 線 傾 変 化 し て い と い う 仮 説 と 整 合 的
結 果 を 得 た
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．名 目 賃 金 の 方 硬 直 性
1990年 代 日 本 フ ィ ッ プ ス 曲 線 フ ラ ッ 化 し た 要 因 つ い て 山 本 2010
ュ ー ケ イ ン ア ン フ ィ ッ プ ス 曲 線 を 用 い た 枠 組 考 察 し た バ ブ ル 崩 壊 後 イ ン フ レ 率 低 し た た 名 目 賃 金 方 硬 直 性 実 質 賃 金 方 硬 直 性 を 意 味 す こ と と た 1992～1997年 頃 存 在 し て い た 名 目 賃 金 方 硬 直 性 よ っ て 労 働 市 場 賃 金 調 整 代 わ 雇 用 調 整 必 要 生 失 業 率 高 く っ た と 考 え と 先 行 研 究 基
結 論 け て い 同 く 先 行 研 究 基 女 性 縁 辺 労 働 者 就 業 意 欲 喪 失 効 果 減 退 よ 就 職 見 込 低 く て も 求 職 活 動 を す 者 増 え 労 働 市 場 不 完 全 性 増 し 結 果 と し て フ ィ ッ プ ス 曲 線 フ ラ ッ 化 起 た 可 能 性 高 い と し た
こ 二 つ 要 因 う ち 黒 田 山 本 2006 賃 金 構 造 基 本 統 計 調 査 厚 生 労 働 省 都 道 府 県 企 業 規 模 年 齢 別 性 別 デ ー タ を 用 い フ ル タ イ 労 働 者 年 間 収 入 測 っ た 名 目 賃 金 方 硬 直 性 1998年 頃 よ 観 察 さ く っ た と す さ 山 本 2007 2004年 ～2007年 慶 應 義 塾 家 計 パ ル 調 査 を 用 い 労 働 者 個 人 レ ベ ル 見 と 所 定 内 給 与 と 残 業 手 当 賞 与 と を 合 わ せ た 日 本 近 年 フ ル タ イ 労 働 者 年 間 給 与 国 際 的 比 較 し て も 大 伸 縮 性 を 持 っ て い 所 定 内 給 与 2004年 ～2006年 い て も 方 硬 直 性 あ と し た
バ ブ ル 期 以 前 も 日 本 名 目 賃 金 ー ナ ス 伸 縮 的 変 動 し 労 働 時 間 変 化 よ っ て 残 業 手 当 も 大 く 変 動 す た 伸 縮 性 高 い と 言 わ て い た こ 対 し 所 定 内 給 与 引 生 涯 所 得 低 を 意 味 す こ と 多 い た 従 業 員 理 解 を 得 こ と 一 層 困 難 あ 従 っ て 名 目 賃 金 方 硬 直 性 存 在 す 理 解 す た フ ル タ イ 従 業 員 所 定 内 給 与 方 硬 直 性 つ い て 調 査 す 必 要 あ Ariga and Kambayashi 2010 2008年 製 造 業 と サ ー ビ ス 産 業 従 業 員50人 以 上 企 業 を 対 象
1990年 以 降 経 営 上 苦 境 陥 っ た 企 業 フ ル タ イ 従 業 員 を 対 象 よ う 雇 用 調 整 や 賃 金 調 整 を 行 っ た ア ン ケ ー 調 査 を 行 い2645社 回 答 を 得 た そ 結 果 労 働 コ ス 大 幅 削 減 必 要 場 合 企 業 フ ル タ イ 従 業 員 士 気 低 や 入 社 す 従 業 員 質 低 を 恐 て 所 定 内 給 与 引 を 限 定 的 し て し 雇 用 削 減 を 選 択 す 傾 向 見 た さ 所 定 内 給 与 削 減 を 実 施 す 可 能 性 高 い 企 業 経 済 レ ン を 享 受 し て い 独 占 企 業 や 労 働 市 場 け 有 能 従 業 員 獲 得 関 し 競 争 少 い 企 業 あ っ た こ 企 業 所 定 内 給 与 を 削 減 す 余 地 大 い た あ
こ 先 行 研 究 を 総 合 す と 経 済 レ ン や ー ナ ス 削 減 余 地 労 働 時 間 削 減 よ 残 業 手 当 削 減 余 地 あ フ ル タ イ 従 業 員 年 間 給 与 方 硬 直 性 そ ほ 大 く い と 考 え し し 長 引 く 不 況 や 小 売 業 規 制 緩 和 よ 経 済 レ ン 縮 小 や
ー ナ ス カ ッ 続 け 山 本 2010 1992年 ～1995年 起 た と 指 摘 す よ う 名 目 賃 金 方 硬 直 性 顕 在 化 す ま た 1997年 拓 銀 等 破 綻 後 よ う 予 想 外 大
経 済 シ ョ ッ ク 起 多 く 企 業 資 金 繰 困 時 期 一 部 企 業 従 業 員
