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理工学部・建築学部・薬学部・生物理工学部・工学部 2016年度(平成28年度)一般入試 前期(A日程)|過去問題|近畿大学入試情報サイト

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(1)

以下のから 27 にあてはまる最も適切な答えを各解答群から1つ選 び,解答用紙(マークシート)にマークせよ。ただし,同じ番号をくり返し選んでもよ い。

!

図のように水平面から角度30°傾いた斜面に,斜め上から質量mの小物体を投げた。

小物体は図のように角度60°,速さvで斜面の点Pに衝突し,その後はね返って点Q

に到達した。斜面はなめらかで,斜面と小物体の反発係数をe,重力加速度の大きさは

gとする。空気抵抗は無視できて,小物体の運動は鉛直面内で起きるものとする。

x y

P

Q

30° 60°

/ 図のように点Pを座標原点にとり,斜面に沿って下向きにx 軸を,斜面に垂直外 向きにy軸をとる。このとき,点Pではね返った直後の小物体の速度のx成分は

1 ×vで,y 成分は 2 ×vである。またこのとき失われた力学的エネ

ルギーは 3 ×mv2である。

1 ∼ 3 の解答群

" !3 # 1 $ !3 % 1−e & 1−e

' 1−e ( (1−e) ) !3e * e ! !3e

+ 1−e 2

8 ,

1−e2

-1−e2

2 . (1−e2)

1月30日実施

(2)

1 小物体が点Pではね返った時刻を0にとると,小物体が点Qに到達する時刻は 4 × v

g である。小物体が点Qに到達する直前の速度のx成分は 5 ×v

で,y成分は 6 ×vである。PQの距離は 7 × v

g である。

の解答群

" 1 # !3 $ 2!3 % 3!3

& e ' !3e ( 2!3e ) 3!e

5 ∼ 7 の解答群

" −e

4 # −

e

2 $ −

e

3 % −!

e 2 & 1+e ' -/!3+e.0 ( -/!3+e .0 ) -/!3+!3e

3 .0 * e-/1+e.0 ! e-/1+e.0 + e-/1+e.0 , e(1+e)

2 小物体が点Qではね返った直 後 の 速 度 のx成 分 は 8 ×vで,y成 分 は 9 ×vである。

の解答群

" e2 # e2 $ !3e2 % e

& -/!3+e

2.0 ' -/!33+ e

2.0 ( -/!23+! 3e

(3)

+

ダイオードを含む回路を考える。ただし,ダイオードは順方向に電流を流す場合には 抵抗がR〔Ω〕で,逆方向に流そうとする場合の抵抗は無限大の素子であると単純化し

て考える。ダイオードD1とD2,電気容量C〔F〕のコンデンサーC1とC2,スイッチS, 起電力V0〔V〕の電池E1とE2で図のような回路を作った。Gは接地されている。以下 では,電池の内部抵抗と回路の配線に用いる導線の抵抗は無視できるものとする。

G B S A

E1 E2 C1

C2

D1 D2

P

0 最初,二つのコンデンサーに蓄えられている電荷は0Cであり,スイッチSはA, B,Gいずれにもつながれていないものとする。この状態から,スイッチSをA側

に入れた瞬間に流れる電流は 10 〔A〕である。十分な時間待って,回路を流れ

る電流が0AになったときにコンデンサーC1に蓄えられている電荷の大きさは 11 〔C〕で あ る。一 方 コ ン デ ン サ ーC2に 蓄 え ら れ て い る 電 荷 の 大 き さ は 12 〔C〕である。

10 ∼ 12 の解答群

" 0 # RV

2 $ RV0 % 3RV0 & V

R '

V

R (

V0 2R ) CV

4 *

CV

2 ! CV0 , 3CV0 - V

C .

V

C /

(4)

4 3の最後の状態から,次にスイッチSをB側に入れ,十分な時間待って,回路を 流れる電流が0Aになったときを考える。点Pにおける電位V〔V〕を以下のように して求めよう。Gの電位は0Vなので,コンデンサーC2に蓄えられる電荷の大きさ はV〔V〕を用いると, 13 〔C〕と表すことができる。同様にコンデンサーC1 に蓄えられている電荷をV〔V〕を用いて表す。コンデンサーC1とC2の右側の極板 に蓄えられる電荷の和の大きさは 11 〔C〕であることに注意すると,V〔V〕は

14 〔V〕と求まる。

13 14 の解答群

" C(V+V0)

4 #

C(V+V0)

2 $ C(V+V0) % 3C(V+V0) & V+V0

C '

V+V0

C (

V+V0

C )

3(V+V0) 2C * 0 ! V

4 +

V

3 ,

V0 2 - V0 . 3V0 / 2V0 0 5V

5 4の最後の状態から,再びスイッチSをA側に入れる。十分な時間待って回路を 流れる電流が0AになったときにコンデンサーC1に蓄えられている電荷の大きさは 15 〔C〕である。次に,もう一度スイッチSをB側に入れて,十分な時間待っ て回路を流れる電流が0Aになったとき,コンデンサーC1に蓄えられている電荷の 大きさは 16 〔C〕となる。最後に,スイッチSをG側に入れると点Pにおけ る電位は 17 〔V〕となる。

15 ∼ 17 の解答群

" 0 # CV

4 $

CV

2 % CV0 & 3CV0 ' 2CV0 ( V

C )

V

C *

V

C !

V

C +

V0 2C ,

VC

- V

8 .

V

4 /

V

(5)

+

電荷−e〔C〕,質量m〔kg〕の電子1個と原子番号Z,質量数A の原子核からなるイ オンを考えよう。ただしZ≧2として,プランク定数をh〔J・s〕,真空中のクーロンの 法則の比例定数をk0〔N・m2/C2〕とする。また,原子核の質量は電子の質量に比べ十分 大きいので,原子核は静止しているとする。

2 このイオンの電荷は.0 18 /1×e〔C〕である。

18 の解答群

" −Z−1 # −Z $ −Z+1 % Z−1 & Z ' Z+1 ( −A−1 ) −A * −A+1 ! A−1 , A - A+1

3 電 子 が 速 さv〔m/s〕で 運 動 し て い る と き,そ の 電 子 の 物 質 波 の 波 長 は 19 〔m〕である。この電子が原子核からの距離がr〔m〕の円軌道に沿って運動 しているとする。nは正の整数として,軌道一周の長さが物質波の波長のn倍に なったとき,この波は定在波として存在する。このときv= 20 〔m/s〕となる。

19 20 の解答群

" mvh # mvh $ 2mvh % mvh & mvh ' 2mvh

( πrm hn )

πrm

hn *

2πrm

hn ! hn

2πrm ,

hn

πrm

-2hn

πrm

4 電子に作用する静電気力が向心力となるので

mv

r = 21 × ke

r2〔N〕 が成り立つ。これから,電子の速さを求めると

v= 22 × !

k

mre〔m/s〕

が得られる。これと3で得られた結果を使うと,nを与えたときの電子の軌道半径が 23 × hn

4π2kme

(6)

21 ∼ 23 の解答群

" !Z # !A $ !A+Z % Z & A ' (A+Z) ( Z2 ) A2 * (A+Z)2 !

Z +

A ,

A+Z

8 こ の 電 子 の 静 電 気 力 に よ る 位 置 エ ネ ル ギ ー は,無 限 遠 を 基 準 に と る と 24 ×k0e

rn〔J〕,電子の運動エネルギーは 25 ×k0 e

rn〔J〕となるので, 7で求めたrnの具体的な形を用いると,電子の運動エネルギーと静電気力による位 置エネルギーの和は 26 × k02π2me

hn2 〔J〕となる。このエネルギーを用いると, 電子がn番目の軌道からn′番目の軌道に移ったとき,放出される電磁波の振動数は

27 ×k02π2mZe435n′2−

n

4

6〔Hz〕となる。ただし0<n′<nとする。

24 ∼ 26 の解答群

" Z # Z $ 2Z % −Z

2 & −Z ' −2Z ( Z2 ) Z2 * 2Z2 ! −Z

2 + −Z2 , −2Z2 - A . A / 2A 0 −A 1 −A 2 −2A

27 の解答群

"

h3 #

h3 $

h3 %

h

&

h2 '

h2 (

h2 )

(7)

!

次の文を読み,問いに答えよ。ただし,気体は理想気体としてふるまうものとする。 ま た,気 体 定 数 は8.31×103

Pa・L/(K・mol)と し,原 子 量 は,H=1.00,C=12.0, O=16.0とする。

1価の低級アルコールである化合物Xの分子量を決定するため1.01×105

Paにおい て以下の実験を行った。27.0℃で液体の化合物Xを丸底フラスコに入れ,下図のように 温度計とゴム栓を取り付けたあと,そのフラスコをビーカー内の水に浸した。ガスバー ナーでビーカー内の水を沸騰させ化合物Xを加熱すると,

!フラスコ内の化合物Xは

すべて気体となり,フラスコ内は化合物Xの気体で完全に満たされた。しばらく加熱を 続けたあと,温度計を読むと,フラスコ内の温度は92.0℃であった。そのあとすぐに フラスコをビーカーから出して

"27.0℃まで冷却し,液体に戻った化合物Xの質量を

はかったところ0.900gであった。化合物Xを取り除き,温度計とゴム栓を取り付けた ときのこの丸底フラスコの容積を調べたところ,365mLであった。

スタンドで固定

気体を通すための 溝があるゴム栓

水を入れたビーカー

丸底フラスコ

化合物

バーナーで加熱 温度計

!

(8)

問1 下線部(!")でみられた化合物Xの状態変化の正しい組み合わせとして最

も適切なものを,解答群から選び,解答欄 1 にマークせよ。

に対する解答群

" 融解と凝固 # 蒸発と凝縮 $ 融解と蒸発

% 凝固と凝縮 & 凝固と昇華

問2 下線部(")で,化合物Xが完全に液体に戻ったとき,この丸底フラスコに含ま

れる化合物Xの物質量として最も適切なものを,解答群から選び,解答欄

にマークせよ。ただし,化合物Xの蒸気圧は無視できるものとする。

に対する解答群

(9)

問3 下の表は,炭素数5までの1価のアルコールである化合物ア∼タの示性式と 1.01×105

Paにおける沸点を示したものである。化合物ア∼タのうち化合物Xと

して最も適切なものを,解答群から選び,解答欄 3 にマークせよ。

114 (CH3)3CCH2OH

82.5 (CH3)3COH

112 CH3CH(CH3)CH(OH)CH3

108 (CH3)2CHCH2OH

102 CH3CH2C(CH3)2OH

98.5 CH3CH2CH(OH)CH3

132 CH3CH(CH3)CH2CH2OH

117 CH3CH2CH2CH2OH

129 CH3CH2CH(CH3)CH2OH

82.4 CH3CH(OH)CH3

116 CH3CH2CH(OH)CH2CH3

97.2 CH3CH2CH2OH

120 CH3CH2CH2CH(OH)CH3

78.3 C2H5OH

138 CH3CH2CH2CH2CH2OH

64.6 CH3OH

沸点 〔℃〕 示性式

化合物 沸点

〔℃〕 示性式

化合物

に対する解答群

" # $ % & ' ( ) * ! + , - . / 0

問4 化合物Xの構造異性体のうちエーテルは何種類あるか。最も適切なものを,解答 群から選び,解答欄 4 にマークせよ。

に対する解答群

(10)

問5 次の文はアルコールの分子の性質について述べたものである。文中の空欄

5 ∼ 7 にあてはまる最も適切なものを,それぞれの解答群から選

び,解答欄にマークせよ。

アルコールは分子内にヒドロキシ基を含んでいる。ヒドロキシ基の水素原子はい くらか正の電荷を帯び,酸素原子はいくらか負の電荷を帯びている。これは酸素原

子の 5 が水素原子の 5 よりも大きいためである。これにより生じ

る電荷のかたよりの影響で,アルコール分子間に 6 が生じるため,一般に

同程度の分子量の飽和炭化水素と比較すると低級アルコールの沸点は 7 。

に対する解答群

! イオン化傾向 " 価電子数 # 原子半径

$ 質量数 % 電気陰性度

に対する解答群

! 共有結合 " 水素結合 # 電子親和力

$ ファンデルワールス力

に対する解答群

(11)

!

次 の 文 を 読 み,問 い に 答 え よ。た だ し,25℃に お け る 酢 酸 の 電 離 定 数 は, 2.70×10−5

mol/L,log102.7=0.43,log103=0.48とする。

酢酸は,水溶液中でわずかに電離し,その平衡は次の式%で表される。 #$

CH3COOH "# CH3COO−+H+ ‥‥‥‥‥‥‥‥%

し た が っ て,CH3COOH,CH3COO−,H+の モ ル 濃 度 を そ れ ぞ れ[CH3COOH], [CH3COO−],[H+]とすると,酢酸の電離定数Kaは次の式&で表される。

Ka=

[CH3COO−][H+]

[CH3COOH] ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥& 電離前の酢酸の濃度をcmol/L,酢酸の電離度をα とすると,

Ka= cα2

1−α ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥'

となるが,酢酸の電離度α はきわめて小さいため,式'は,

Ka=cα

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(

と近似できる。[H+]=c

α であるので,式(から,3.00×10−2mol/Lの酢酸水溶液の

25℃におけるpHは 8 と計算される。 いま,25℃で濃度未知の酢酸水溶液がある。

これを正確に20.0mLとり,コニカ

ルビーカーに入れた。そこに

pH指示薬として 9 を数滴加えた。この酢酸水

溶液を

0.100mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液で滴定したところ,過不足なく中和す

るのに34.2mL要した。したがって,使用した酢酸水溶液のモル濃度は 10 mol/L であることがわかった。

問1 文中の空欄 8 ∼ 10 にあてはまる最も適切なものを,それぞれの

解答群から選び,解答欄にマークせよ。

問2 下線部アの操作に用いる実験器具として最も適切なものを解答群から選び,解答

(12)

問3 下線部イのコニカルビーカーは,洗浄後の純水でぬれたまま用いてもよい。この

理由として最も適切なものを解答群から選び,解答欄 12 にマークせよ。

問4 下線部ウのpH指示薬を選ぶ理由として最も適切なものを解答群から選び,解答

欄 13 にマークせよ。

問5 下線部エの操作に用いる実験器具として最も適切なものを解答群から選び,解答

欄 14 にマークせよ。

問6 下線部エの滴定において,水酸化ナトリウム水溶液を17.1mL滴下したときの コニカルビーカー内の水溶液のpHとして,最も適切なものを解答群から選び,解

答欄 15 にマークせよ。ただし,このとき,コニカルビーカー内の水溶液は

25℃であり,酢酸イオンの濃度は酢酸ナトリウムの濃度に等しく,酢酸の電離は無 視できるものとする。

8 ・ 10 ・ 15 に対する解答群

" 0.086 # 0.17 $ 0.34 % 0.68 & 1.5 ' 2.0 ( 2.4 ) 2.5 * 2.6 ! 3.0 + 3.4 , 3.5 - 3.6 . 4.0 / 4.4 0 4.5 1 4.6 2 5.0 3 5.4 4 5.5

に対する解答群

" フェノールフタレイン # メチルオレンジ $ メチルレッド

11 ・ 14 に対する解答群

" 駒込ピペット # ビーカー $ ビュレット

(13)

12 に対する解答群

! 酢酸の質量パーセント濃度は変化しないから

" 酢酸の質量モル濃度は変化しないから

# 酢酸のモル濃度は変化しないから

$ 酢酸の物質量は変化しないから

% 酢酸は強酸だから

13 に対する解答群

(14)

+

次の文の空欄 16 ∼ 30 にあてはまる最も適切なものを,それぞれの解 答群から選び,解答欄にマークせよ。ただし,同じものを何度選んでもよい。また,原 子量は,O=16.0,Pb=207とし,ファラデー定数は,9.65×104

C/molとする。

鉛は,元素の周期表の 16 族に属する元素であり,イオン化傾向は水素より

17 。鉛(Ⅱ)イオンは,さまざまな陰イオンと沈殿を生じる。たとえば,塩化物

イオンとは 18 色の沈殿を,硫化物イオンとは 19 色の沈殿を,クロム酸

イオンとは 20 色の沈殿を生じる。一方,鉛(Ⅱ)イオンは, 21 イオンと

は沈殿を形成しない。

鉛蓄電池では,正極に 22 ,負極に 23 ,電解液に希硫酸が用いられる。

これらの電極で起こる放電反応および充電反応をまとめると,次の式のようになる。

78

Pb+PbO2+2H2SO4672PbSO4+2H2O

放電反応では, 24 は還元剤として, 25 は酸化剤として,それぞれはた

らく。0.50Aの電流で,20時間の放電を行うと, 26 gの酸化鉛(Ⅳ)が消費さ れることになる。放電を続けると,両極表面に硫酸鉛(Ⅱ)が付着し,希硫酸の濃度が低

くなるため,起電力が下がる。その場合,鉛蓄電池の正極を外部電極の 27 極に,

鉛蓄電池の負極を外部電極の 28 極に,それぞれつないで鉛蓄電池へ電流を流せ

ば,充電することができる。

鉛蓄電池の電解液に, 29 のような鉛よりイオン化傾向が小さい金属のイオン

が混入すると, 30 。

16 に対する解答群

(15)

17 ・ 27 ・ 28 に対する解答群

! 大きい " 小さい # 正 $ 負

18 ∼ 20 に対する解答群

! 黄 " 黒 # 青 白 $ 赤 褐 % 深 青 & 淡 桃 ' 淡 緑 (

21 ∼ 25 に対する解答群

! 酢 酸 " 酸化鉛(Ⅳ) # 水酸化物 $

% 水 & ヨウ化物 ' 硫 酸 ( 硫酸鉛(Ⅱ)

26 に対する解答群

! 0.0062 " 0.012 # 0.21 $ 0.42 % 21 & 22 ' 42 ( 45

29 に対する解答群

! Mg2+ " Al3+ # Fe2+ $ Cu2+ % Zn2+

30 に対する解答群

! 混入した金属が正極上に析出する

" 混入した金属が負極上に析出する # 正極から水素が発生する

$ 負極から水素が発生する

(16)

!

文!1∼!5にある空欄 31 ∼ 49 にあてはまる炭化水素基または官能基 の構造として,最も適切なものを,解答群から選び,解答欄にマークせよ。ただし,同 じものを何度選んでもよい。

!1 多くの有機化合物は,炭化水素基と官能基の組み合わせでできている。例えば,

アニリンは1つの分子に,炭化水素基として1つの 31 をもち,官能基として

1つの 32 をもつ。また,アセトンは炭化水素基として2つの 33 をもち,

官能基として1つの 34 をもつ。

!2 官能基は有機化合物の化学的性質を特徴づける。脂肪族炭化水素基に結合した官能

基 35 は酸性を示し,官能基 36 は塩基性を示す。また,官能基 37

をもつ化合物は還元性を示す。

!3 エステル結合は官能基 38 をもつ化合物と,官能基 39 をもつ化合物

から水分子がとれて縮合して生じる。アミド結合は官能基 40 をもつ化合物と

官能基 41 をもつ化合物から水分子がとれて縮合して生じる。また,酸無水物

は2個の官能基 42 から水分子がとれて結合したものである。

!4 エチレンにリン酸を触媒として水を付加させると,炭化水素基として1つの

43 に,官能基として1つの 44 が結合した化合物Aを生じる。また,

アセチレンに硫酸水銀(Ⅱ)を触媒として水を付加させると,炭化水素基として1つの

45 に,官能基として1つの 46 が結合した化合物Bを生じる。化合物

Bは,化合物Aを二クロム酸カリウムを用いて酸化することによっても生じる。

!5 フェノールと無水酢酸を反応させると,炭化水素基として 47 と 48

(17)

31 ∼ 49 に対する解答群 "

−OH #

−C−OH

O $

−C−H O

%

−C−O−

O &

−C−

O '

−NH

(

−NO ) −O− *

−C−N− O

H

! CH− + CHCH− , CHCHCH

(18)

-!

脂肪の代謝に関する次の文を読み,以下の各問いに答えよ。

細胞が,外から取り込んだ酸素を用いて有機物を分解してエネルギーを取り出し,二 酸化炭素を放出する現象を,呼吸という。また,呼吸によって分解される炭水化物・脂 肪・タンパク質などの有機物を呼吸基質と呼ぶ。ヒトの場合,おもなエネルギー源とし ては炭水化物が用いられるが,長期的な有機物の貯蔵には,炭水化物ではなく脂肪が使

われる。脂肪が呼吸基質となる場合,脂肪は 1 によって加水分解されて最終的

に 2 と 3 になる。このうち, 2 は解糖系に入って分解される。

3 は

アミトコンドリアのマトリックスにおいて,端から炭素2個を含む部分が切

り離され,これがコエンザイムA(CoA)と結合して 4 となる。これが繰り返

されて 3 は 4 となり,クエン酸回路に入る。クエン酸回路では,まず,

4 は 5 と反応して,クエン酸が生じる。クエン酸は脱炭酸酵素のはた

らきによって段階的に二酸化炭素を放出し,また脱水素酵素のはたらきによって酸化さ

れて 5 に戻る。最終的に,クエン酸回路では 4 1分子当たり,1分子

のATP, 6 分 子 のCO2, 7 分 子 のNADHとH+,お よ び 8 分子のFADH2が生じる。生じたNADHやFADH2は,ミトコンドリアの内膜にある

イ電子伝達系に運ばれて,さらなるATPの合成に使われる。

!

(19)

問1 前の文中の に当てはまる最も適切なものを下の解答群から選び,マー

クせよ。ただし,同じものを繰り返し選んでもよい。また, の中の同じ

番号には同じものが当てはまる。 1 ∼ 8

〔解答群〕

" 1 #$

% 4 & 5 ' 6

( アセチルCoA ) アミノ酸 * アミラーゼ

! α ケトグルタル酸 + オキサロ酢酸 , グリセリン

- 脂肪酸 . ステロイド / ピルビン酸

0 ペプシン 1 リパーゼ 2 リンゴ酸

問2 下線部アに関する次のAからCの記述のうち,正しい記述またはその組み合わせ

として最も適切なものを下の解答群から選び,マークせよ。 9

A マトリックスとは,ミトコンドリアの外膜と内膜に挟まれた空間である。 B マトリックスにおいて,グルコースからピルビン酸への変換が行われる。

C マトリックスにおいて,ピルビン酸から 4 への変換が行われる。

〔解答群〕

(20)

問3 下線部イに関する正しい記述として,最も適切なものを下の解答群から選び,

マークせよ。 10

〔解答群〕

! NADHとFADH2は,電子伝達系を構成する同一のタンパク質複合体に電 子を渡す。

" NADHやFADH2が運んできた電子は,ATP合成酵素に渡される。

# NADHやFADH2が運んできた電子は,最終的にO2の還元に使われてH2O が生じる。

問4 ATPに関する記述として,適切でないものを下の解答群からひとつ選び,マー

クせよ。 11

〔解答群〕

! ヒトにおいては,グルコース1分子から最大で34分子のATPが合成される。 " ATPは,アデニンとリボースが結合したアデノシンに,3個のリン酸が結

合した化合物である。

# ATP分子内のリン酸どうしの結合は,高エネルギーリン酸結合と呼ばれる。 $ 筋肉において,呼吸や解糖によるATP合成が追いつかない激しい運動の際

(21)

問5 コハク酸脱水素酵素は,クエン酸回路において,コハク酸を酸化してフマル酸に 変換する役目を果たす酵素である。コハク酸と構造が似ているマロン酸は,この酵 素の活性部位と結合できるが触媒作用を受けない。そのため,マロン酸が存在する と,コハク酸脱水素酵素によるコハク酸の酸化反応は阻害される。

このマロン酸によるコハク酸脱水素酵素の阻害形式に関する次のAからCの記述 のうち,正しい記述またはその組み合わせとして最も適切なものを下の解答群から

選び,マークせよ。 12

A このような形式の阻害を受ける酵素は,アロステリック酵素と呼ばれる。 B 酵素反応のフィードバック調節では,必ず,このような形式の阻害が用いられ

る。

C このような形式の阻害は,競争的阻害と呼ばれる。

〔解答群〕

(22)

+

細胞の膜構造と物質の輸送に関する次の文を読み,以下の各問いに答えよ。

細胞や細胞小器官は,膜により囲まれた構造をしている。膜は基本的に同じ構造をし

ており,細胞膜や細胞小器官の膜をまとめて 13 という。 13 は主に

14 と 15 からなっている。 14 からなる 16 層の部分はイ

オンや 17 の分子などの粒子を通過 18 性質をもっている。 15 は

膜を貫通したり,膜の内側や外側に結合するなどしてモザイク状に埋め込まれているが, 固定されておらず膜内で移動することができる。

14 分子は 17 の部分と 19 の部分があり, 19 の部分ど

うしを内側に向け, 17 の部分を外側に向けるようにして安定した構造をとって

いる。

細胞膜を介して,細胞の内側と外側ではイオンの濃度差がある。例えば,ヒトの赤血 球では,

アNa

(ナトリウムイオン)や

K+(カリウムイオン)の濃度差は 20 輸

送により維持されており,それは 21 のエネルギーを必要とする輸送である。こ

の輸送に関係している 15 の機能を 22 という。この 22 のはたら

きをする 15 には,

イNa +

K+を特異的に結合する部位がある。

問1 上の文中の に当てはまる最も適切な語句を下の解答群から選び,マー

クせよ。ただし, の中の同じ番号には同じ語句が当てはまる。

13 ∼ 22

13 ∼ 19 に対する解答群

" 全透膜 # 半透膜 $ 莢 膜 % 生体膜 & タンパク質 ' 糖 ( リン酸 ) リン脂質 * 脂肪酸 ! 親水性 , 疎水性 - させる

(23)

20 ∼ 22 に対する解答群

! アデノシン三リン酸 " アデノシン二リン酸

# サイクリックアデノシン一リン酸 $ 受 動

% 能 動 & 拡 散 ' チャネル ( ポンプ

問2 前の文中の下線部アに関する正しい記述として適切なものを下の解答群から選び,

マークせよ。 23

〔解答群〕

! これは,膜を挟んで濃度の低い側へ物質を移動させる輸送である。

" これは,膜を挟んで濃度の高い側へ物質を移動させる輸送である。

問3 前の文中の下線部イに関する正しい記述として最も適切なものを下の解答群から

選び,マークせよ。 24

〔解答群〕

! 細胞内の2個のNa+が結合した後, 15 の形が変わり細胞外へと

Na+を放出し,細胞外から2個のK+が結合する。

" 細胞内の2個のNa+が結合した後, 15 の形が変わり細胞外へと Na+を放出し,細胞外の3個のK+が結合する。

# 細胞内の3個のNa+が結合した後, 15 の形が変わり細胞外へと

Na+を放出し,細胞外の3個のK+が結合する。

$ 細胞内の3個のNa+が結合した後, 15 の形が変わり細胞外へと

(24)

問4 エンドサイトーシスとエキソサイトーシスの各々に関する次のAからCの記述の うち,正しい記述またはその組み合わせとして最も適切なものを下の解答群から選 び,マークせよ。ただし,同じものを繰り返し選んでもよい。

25

A エンドサイトーシスは,細胞膜が内部に陥入し小胞をつくることにより,細 胞外の物質を細胞内に取り込む作用のことである。

B バクテリオファージによるウイルスや細菌の食作用は,エンドサイトーシス によるものである。

C 生殖腺ホルモンなどの脂溶性ホルモンはエンドサイトーシスにより取り込ま れる。

26

A エキソサイトーシスは,細胞質の小胞の内容物が細胞膜から放出される作用 である。

B シナプス間隙への神経伝達物質の放出は,エキソサイトーシスによるもので ある。

C 多くのホルモンの分泌,消化酵素の分泌は,エキソサイトーシスによるもの である。

〔解答群〕

(25)

+

神経系と脳のはたらきに関する次の文を読み,以下の各問いに答えよ。

脊椎動物の神経系は, 27 神経系と 28 神経系の2つに大別される。

27 神経系は,脳と脊髄からできている。一方, 28 神経系には,構造の

上から,脳につながる脳神経と脊髄につながる脊髄神経とがある。また, 28 神

経系には,はたらきの上から,感覚に関与する感覚神経と随意運動に関与する運動神経

からなる 29 神経系があり,また,意思とは無関係にはたらき,

ア交感神経と副交

感神経とからなる 30 神経系がある。

ヒトの脳は,大脳,間脳,中脳,小脳および延髄の各部分に分かれており,

イそれぞれ 異なったはたらきをしている。これらのうち,間脳,中脳および延髄はまとめて

31 と呼ばれ,生命維持にかかわる重要な機能を果たす。大脳は,左右の半球に

分かれており,これらの両半球を 32 が連結する。

ヒトの脊髄は,脊椎骨の中を通る円柱状の構造であり,

ウ反射と密接に関わっている。

脊髄の中心部には細胞体の集まった 33 がみられ,その周辺部の 34 には

軸索が集まっている。

問1 上の文中の に当てはまる最も適切な語句を下の解答群から選び,マー

クせよ。ただし, の中の同じ番号には同じ語句が当てはまる。

27 ∼ 34

27 ∼ 30 に対する解答群

" 内分泌 # 末 梢 $ 循 環 % 自 律 & 中 枢 ' 散 在 ( 定常部 ) 極 相 * 体 腔 ! 体 節 , 体 性

31 ∼ 34 に対する解答群

(26)

問2 下線部アに関する次のAからCの記述のうち,正しい記述またはその組み合わせ

として最も適切なものを下の解答群から選び,マークせよ。 35

A 副交感神経の末端からはノルアドレナリン,交感神経の末端からはアセチルコ リンと呼ばれる物質が分泌される。

B 副交感神経は,中脳,延髄および脊髄の下部から出て,内臓諸器官およびだ腺 や涙腺などの分泌腺に分布している。

C 休息してリラックスした状態では,主に交感神経のはたらきが優位になる。

〔解答群〕

! Aのみ " Bのみ # Cのみ $ AとB % AとC & BとC ' AとBとC ( すべて間違い

問3 下線部イに関する次のAからCの記述のうち,正しい記述またはその組み合わせ

として最も適切なものを下の解答群から選び,マークせよ。 36

A 小脳は,視床と視床下部からなる。

B 間脳には,筋肉運動の調節やからだの平衡を保つ中枢がある。

C 中脳には,姿勢を保つ中枢および眼球の運動や瞳孔の大きさを制御する中枢が ある。

〔解答群〕

(27)

問4 下線部ウに関する次の文中の に当てはまる最も適切な語句を下の解答

群から選び,マークせよ。 37 , 38

刺激を受容して,反射によって反応が引き起こされるまでの興奮の伝わる経路を

37 という。しつがい腱反射では,ひざの下についているしつがい腱とそれ

に続くももの筋肉が打たれて引き伸ばされると,それが刺激となり筋肉中の受容器

である 38 が興奮する。

〔解答群〕

! 反射弓 " 動原体 # 咽頭弓 $ 筋紡錘

(28)

+

同化に関する次の文を読み,以下の各問いに答えよ。

多くの生物は,空気の成分の78%を占める 39 を利用できない。しかし,マメ

科の植物が作った特殊な組織の中に生息している微生物Ⅰは, 39 を 40

などに変えることができる。このはたらきを 41 と呼ぶ。

地中の生物の遺体や排泄物などの分解によって生じた 40 の一部は植物に吸収

されるが,その多くは土壌中の微生物Ⅱによって 42 に変えられる。続いて,微

生物Ⅲによって 43 に変えられる。一方,植物体内では, 43 が酵素Ⅰに

よって 42 になり,さらに,酵素Ⅱによって 40 になる。

40 は植物体内の酵素Ⅲのはたらきで物質Ⅰに渡され物質Ⅱになる。各1分子

の物質Ⅱと物質Ⅲは,酵素のはたらきで2分子の物質Ⅰになる。さらに,酵素のはたら

きにより物質Ⅰの 44 が,いろいろな 45 に渡されることによって,各種

の 46 が作られ,物質Ⅰは物質Ⅲになる。

問1 上の文中の に当てはまる最も適切な語句を下の解答群から選び,マー

クせよ。ただし, の中の同じ番号には同じ語句が当てはまる。

39 ∼ 46

〔解答群〕

(29)

問2 前の文中で示した微生物Ⅰから微生物Ⅲに関する次のAからCの記述のうち,正 しい記述またはその組み合わせとして最も適切なものを下の解答群から選び,マー

クせよ。 47

A 根に侵入した微生物Ⅰとダイズは片利共生する。 B 微生物Ⅱや微生物Ⅲなどを硝化菌と呼ぶ。

微生物Ⅲには植物体内の硝酸還元酵素が触媒する反応と逆の反応を行うはたら きがある。

〔解答群〕

! Aのみ " Bのみ # Cのみ $ AとB % BとC & AとC ' AとBとC ( すべて間違い

問3 前の文中で示した酵素Ⅰから酵素Ⅲに関する次のAからCの記述のうち,正しい 記述またはその組み合わせとして最も適切なものを下の解答群から選び,マークせ

よ。 48

酵素Ⅰは道管を通じて根から葉に輸送される。

酵素Ⅱは 42 の酸化を触媒するはたらきがある。

酵素Ⅲが触媒する反応にはATPのエネルギーが必要である。

〔解答群〕

(30)

問4 前の文中で示した物質Ⅰから物質Ⅲに関する次のAからCの記述のうち,正しい 記述またはその組み合わせとして最も適切なものを下の解答群から選び,マークせ

よ。 49

物質Ⅰはグルタミン酸である。

物質Ⅰから物質Ⅲの中で,1分子当たり最も多くの窒素原子を含む物質は,物 質Ⅱである。

物質ⅢはC5の有機化合物で,クエン酸回路でも重要なはたらきをしている。

〔解答群〕

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