平成19年度
意匠出願動向調査報告書
化粧・理容用具
(要約版)
<目次>
第 I 部 調査のフレーム… … … … 1
第II 部 化粧・理容用具分野における日本への意匠出願動向調査… 3 第III 部 化粧・理容用具分野における5極への意匠登録動向調査… 6 第IV 部 化粧・理容用具分野におけるデザインの変遷調査… … … … 9
第 Ⅴ部 化粧・理容用具分野における デザイン開発及び意匠制度利用状況等調査… … … … 10
第VI 部 化粧・理容用具分野における特許出願動向調査… … … … 11
第VII 部 化粧・理容用具分野における市場環境調査… … … 13
第VIII 部 意匠出願予測モデル… … … 19
第IX 部 デザイン保護に関する整理… … … 21
第 Ⅹ部 アンケート・ヒアリング調査・結果… … … … 23
第XI 部 委員会設置・運営 … … … 24
第XII 部 調査まとめ… … … 26
平成20年3月
特 許 庁
問い合わせ先
特許庁総務部企画調査課 技術動向班
電話:03−3581−1101(内線2159)
第 I 部 調 査 の フ レ ー ム
第 1 章 事 業 目 的
我 が 国 が 国 家 戦 略 と し て 目 指 す 「 知 的 財 産 立 国 」 の 実 現 に 向 け て 、 デ ザ イ ン が 果 た す べ き 役 割 へ の 期 待 は 年 々 高 ま っ て お り 、 価 値 あ る デ ザ イ ン を 法 的 に 保 護 す る 意 匠 制 度 に 対 す る 期 待 が 大 き く な っ て い る 。 し か し 、 近 年 の 製 品 開 発 サ イ ク ル や 市 場 へ の 投 入 時 期 は 産 業 分 野 ご と に 多 様 化 し て き て い る た め 、 意 匠 制 度 に 対 す る ユ ー ザ ー ニ ー ズ も 産 業 毎 に 異 な り 、 そ れ ぞ れ の 産 業 分 野 に 応 じ た 個 別 具 体 的 な 対 応 を 図 っ て い く 必 要 が あ る 。
こ の よ う な 背 景 の も と 、 化 粧 ・ 理 容 用 具 分 野 に つ い て 考 え る と 、 従 来 か ら の 定 番 商 品 が あ る 一 方 で 、 最 近 、 ま つ げ 化 粧 用 具 等 の 新 し い 物 品 や 、 デ ザ イ ン 性 に 富 ん だ ユ ニ ー ク な 形 状 の 製 品 が 出 て き て お り 、 商 品 開 発 プ ロ セ ス や デ ザ イ ン 開 発 の 傾 向 を 理 解 す る こ と が 、 重 要 に な っ て き て い る 。
ま た 、 当 該 分 野 の 最 近 の 出 願 傾 向 と し て 、 出 願 の 全 体 数 は ほ ぼ 安 定 し て い る 中 で 、 部 分 意 匠 制 度 や 関 連 意 匠 制 度 を 活 用 し た 戦 略 的 な 意 匠 出 願 が 増 え て き て お り 、 さ ら に 、 ア ジ ア 各 国 を 含 め 海 外 か ら の 出 願 も 増 え て い る 傾 向 に あ る 。
こ の よ う な 背 景 の も と 、 化 粧 ・ 理 容 用 具 分 野 の 意 匠 登 録 出 願 傾 向 や 企 業 に お け る 意 匠 出 願 戦 略 、 市 場 環 境 調 査 等 を 把 握 す る こ と は 、 特 許 庁 に お け る 審 査 審 判 業 務 を 行 う 上 で 、 ま た 施 策 の 企 画 立 案 の た め の 基 礎 資 料 を 整 備 す る 上 で 必 要 で あ る 。 ま た 、 本 調 査 に よ り 得 ら れ る 結 果 は 今 後 の 当 該 分 野 の 出 願 傾 向 の 指 標 と な る た め 庁 内 だ け で な く 、 情 報 発 信 す る こ と に よ り 関 係 す る 業 界 に 対 し て も 極 め て 有 用 な 情 報 と な る も の で あ る 。
第 2 章 調 査 の 目 的
化 粧 ・ 理 容 用 具 分 野 に 関 す る 、 意 匠 出 願 動 向 、 意 匠 登 録 動 向 、 デ ザ イ ン の 変 遷 、 及 び 当 該 分 野 と 関 係 す る 特 許 出 願 動 向 等 を 調 査 ・ 分 析 す る 。 ま た 、 当 該 分 野 の 企 業 の デ ザ イ ン 開 発 の 現 状 、 意 匠 登 録 制 度 の 利 用 の 現 状 等 を 調 査 し 、 当 該 分 野 の 意 匠 出 願 動 向 に 与 え る 影 響 を 分 析 す る 。
さ ら に 、 当 該 分 野 の 経 済 状 況 や 市 場 環 境 を 調 査 し 、 当 該 分 野 の 意 匠 出 願 動 向 に 与 え る 影 響 に つ い て 分 析 す る 。
第 I 部 化 粧 ・ 理 容 用 具 分 野 に お け る 日 本 へ の 意 匠 出 願 動 向 調 査
第 1 章 概 要
1997 年 1 月 1 日∼2006 年 12 月 31 日に日本へ出願された意匠登録出願について、日 本 登 録 意 匠 分 類 に 基 づ き 以 下 の 項 目 を 調 査 し た 。
・ 意 匠 登 録 出 願 件 数 ( 分 野 全 体 、 小 分 類 1 桁 お よ び 2 桁 )
・ 部 分 意 匠 出 願 件 数 ( 分 野 全 体 、 小 分 類 1 桁 お よ び 2 桁 )
・ 関 連 意 匠 出 願 件 数 ( 分 野 全 体 、 小 分 類 1 桁 お よ び 2 桁 )
・ 出 願 人 国 籍 別 登 録 意 匠 数 ( 分 野 全 体 、 小 分 類 1 桁 お よ び 2 桁 )
・ 意 匠 登 録 上 位 ラ ン キ ン グ ( 分 野 全 体 、 小 分 類 1 桁 お よ び 2 桁 )
第 2 章 意 匠 登 録 出 願 件 数
図 I-1 意匠登録出願件数(出願年別;分野全体・小分類1桁)
0 20 40 60 80 100 120 140 160
1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 出願年
出願件数(件)
0 50 100 150 200 250 300 350 400
合計(件)
B 70(化粧品入れなど) B 71(化粧用具など)
B 72(理容用具・かみそりなど)
B 73(整髪具・くし・ヘアーブラシ・ヘアードライヤーなど) B 74(懐中鏡・手鏡)
B 75(固形化粧料) 合計
B7 分野全体では、2002 年までは年間 250 件前後の出願であったが、2003 年以降 3 年の間 350 件を超える出願が続いていた。これは 2003 年に B71(化粧用具など)、つ い で2004 年に B72(理容用具・かみそりなど)、2005 年に B73 分野(整髪具・くし・ヘアーブラシ・ヘア
ー ド ラ イ ヤ ー な ど ) に お い て 、 そ れ ぞ れ 前 年 を 大 き く 越 え る 出 願 が あ っ た こ と に よ る 。2006 年 に は 急 激 に 出 願 数 を 増 加 さ せ た 分 類 が な か っ た た め 、 分 野 全 体 で の 出 願 数 は300 件を下回 っ て い る 。
第 3 章 部 分 意 匠 出 願 件 数
部 分 意 匠 の 出 願 が 多 い の はB72(理容用具・かみそりなど)、B73(整髪具・くし・ヘアー ブ ラ シ・ヘ ア ー ド ラ イ ヤ ー な ど )、B71(化粧用具など)、B70(化粧品入れなど)の順である。 B74(懐中鏡・手鏡)では部分意匠の出願は 2 件のみで、B75(固形化粧料)の意匠出願は 1
件 の み で あ る 。
B72 や B73 での部分意匠の出願のピークは分野全体の出願のピークと一致しており、部分
意 匠 の 出 願 の 伸 び が 分 野 全 体 の 出 願 数 を 押 し 上 げ る 要 因 と な っ て い る 。 こ の 時 期 に デ ザ イ ン 面 で 新 規 性 の 高 い 製 品 が 多 く 現 れ て い る こ と を 示 唆 し て い る 。
図 I-2 部分意匠出願件数(出願年別;分野全体・小分類 1 桁)
0 20 40 60 80 100
1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 出願年
出願件数(件)
0 20 40 60 80 100 120 140 160
合計(件)
B 70(化粧品入れなど) B 71(化粧用具など)
B 72(理容用具・かみそりなど)
B 73(整髪具・くし・ヘアーブラシ・ヘアードライヤーなど) B 74(懐中鏡・手鏡)
B 75(固形化粧料) 合計
第 4 章 関 連 意 匠 出 願 件 数
B7 分野全体では、関連意匠の伸びは見られない。2002 年から 2005 年に掛けて、B72(理
容 用 具 ・ か み そ り な ど )、B71(化粧用具など)、B73 分野(整髪具・くし・ヘアーブラシ・ ヘ ア ー ド ラ イ ヤ ー な ど )に お い て 互 い 違 い に 関 連 意 匠 の 出 願 が 増 加 し た 時 期 が あ り 、B7 分野 で の 関 連 意 匠 出 願 件 数 を 押 し 上 げ た が 、2006 年は急激な伸びを示す分野が無く、減少傾向を
示 し て い る 。B73 分野は、意匠全体で右肩上がりの傾向を示しているが、関連意匠は 2005
年 に 急 激 に 増 加 し た も の の そ の 後 出 願 は 激 減 し て い る 。B71 分野における 2003 年の急激な出
願 増 や 、B75 分野(固形化粧料)における 2000 年の急激な出願増は関連意匠によるものであ
る こ と が 分 か る 。
図 I-3 関連意匠出願件数(出願年別;分野全体・小分類 1 桁)
0 5 10 15 20 25 30 35 40
1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 出願年
出願件数(件)
0 10 20 30 40 50 60 70
合計(件)
B 70(化粧品入れなど) B 71(化粧用具など)
B 72(理容用具・かみそりなど)
B 73(整髪具・くし・ヘアーブラシ・ヘアードライヤーなど) B 74(懐中鏡・手鏡)
B 75(固形化粧料) 合計
第 I 部 化 粧 ・ 理 容 用 具 分 野 に お け る 5 極 へ の 意 匠 登 録 動 向 調 査
第 1 章 概 要
2005 年 1 月 1 日∼2006 年 12 月 31 日に 5 極で意匠公報が発行された意匠について、以 下 の 項 目 を 調 査 し た 。
第 1 節 5極 全 体 意 匠 登 録 状 況
5 極(日本・米国・欧州共同体・韓国・中国)全体の登録意匠について、以下の事項を調
査 し た 。
・ 出 願 先 別 登 録 意 匠 数 推 移 ( 分 野 全 体 )
・ 出 願 人 国 籍 別 登 録 意 匠 数 推 移 ( 分 野 全 体 )
・ 5 極 間 の 登 録 意 匠 の 相 関 関 係 ( 分 野 全 体 )
・ 日 本 意 匠 分 類 別 登 録 意 匠 数 推 移 ( 分 野 全 体 )
第 2 節 出 願 先 別 意 匠 登 録 状 況
5 極の各国・機関それぞれにおける登録意匠について、以下の事項を調査した。
・ 出 願 人 国 籍 別 登 録 意 匠 数
・ 日 本 意 匠 分 類 別 ( 小 分 類 1 桁 お よ び 2 桁 ) 登 録 意 匠 数
・ 日 本 意 匠 分 類 別 ( 小 分 類 1 桁 お よ び 2 桁 ) 出 願 人 国 籍 別 登 録 意 匠 数
・ 意 匠 登 録 上 位 20 者 の ラ ン キ ン グ
・ 日 本 意 匠 分 類 別 ( 小 分 類 1 桁 ) 意 匠 登 録 上 位 10 者 の ラ ン キ ン グ
第 2 章 出 願 先 別 登 録 意 匠 数 推 移 ( 分 野 全 体 )
日 本 へ の 出 願 は2005 年登録 342 件、2006 年登録 266 件で、この 2 年間では漸減している。 米 国 へ の 出 願 は 2005 年の登録は 166 件だったものの、2006 年には 256 件と、ほぼ日本に匹 敵 す る 程 度 ま で 増 加 し て い る 。 欧 州 共 同 体 へ の 出 願 は 5 極の中でもっとも大きな増加傾向に あ り 、2005 年登録は 349 件であったものが、2006 年登録は 552 件に達している。韓国は日本 よ り 100 件前後多い登録がある。5 極の中では、唯一日本と同様の漸減傾向を示している。
中 国 は5 極の中で最も出願件数が高く、年間 570 件を超える出願数で推移している。
図 I-1 出願先別登録意匠数推移
2005年∼2006年
日本 608件
15.5%
米国 422件 10.7%
欧州 901件 22.9% 韓国
847件 21.6% 中国 1,150件
29.3%
342
266 166
256 349
552 454
393
572 578
1,883
2,045
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500
2005 2006
登録年 登
録 件 数
日本 米国 欧州 韓国 中国 合計
出願先
第 3 章 出 願 人 国 籍 別 登 録 意 匠 数 推 移 ( 分 野 全 体 )
全 般 的 に 、 前 述 の 「 出 願 先 別 登 録 意 匠 数 」 と 「 出 願 国 籍 別 登 録 意 匠 数 」 と の 間 で 、 ほ ぼ 同 様 の 傾 向 を 示 し て い る 。
図 I-2 出願人国籍別登録意匠数推移
2005年∼2006年
日本 700件
17.8%
米国 490件
12.5%
欧州 859件
21.9% 韓国
778件 19.8% 中国 897件
22.8%
その他 204件 5.2%
399
301 220
270 342
517
401 377
440 457
81
123 1,883
2,045
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500
2005 2006
登録年 登
録 件 数
日本 米国 欧州 韓国
中国 その他 合計
出願人
第 4 章 5極 間 の 登 録 意 匠 の 相 関 関 係 ( 分 野 全 体 )
図 I-3 5 極間の登録意匠の相関関係(分野全体)
中国への出願 1,150件
日本 72件 6.3%
米国 39件 3.4%
中国 891件 77.5%
その他 56件 4.9%
欧州 73件 6.3%韓国
19件 1.7% 日本への出願
608件
日本 489件 80.4% 韓国
11件 1.8% 欧州 33件 5.4% 米国 53件 8.7%
中国 2件 0.3%
その他 20件 3.3%
米国への出願 422件
米国 230件 54.5% 欧州
86件 20.4%
韓国 25件 5.9% 中国 0件 0.0%
日本 39件 9.2% その他
42件 10.0% 欧州への出願
901件
日本 29件 3.2%
米国 129件 14.3%
欧州 647件 71.8% 中国
1件 0.1% 韓国 18件 2.0%
その他 77件 8.5%
韓国への出願 847件 日本
71件 8.4%
米国 39件 4.6%
韓国 705件 83.2%
その他 9件 1.1%
欧州 20件 2.4% 中国
3件 0.4%
53件 33件
11件 2件
39件
86件
25件 0件
29件
129件
18件 1件
71件
39件 20件
3件 72件
39件 73件
19件
国 外 登 録 に 関 し て は 、 米 国 ・ 欧 州 の 間 で 互 い に 出 願 が 多 い こ と ( 米 国 → 欧 州129 件、欧州
→ 米 国86 件)、 日 本 国 籍 出 願 人 の 韓 国 ・ 中 国 へ の 出 願 、 欧 州 国 籍 出 願 人 の 中 国 へ の 出 願 が 多 い ( 日 本 → 韓 国71 件、日本→中国 72 件、欧州→中国 73 件)のが特徴である。
第 II 部 化 粧 ・ 理 容 用 具 分 野 に お け る デ ザ イ ン の 変 遷 調 査
調 査 対 象 分 野 に お け る 製 品 デ ザ イ ン の 変 遷 を 1960年代から現代 に至るデザイン年表とし て ま と め た ほ か 、 デ ザ イ ン に 関 係 が あ る と 思 わ れ る 技 術 の 変 遷 や 社 会 情 勢 の ト ピ ッ ク 等 を 調 査 し た 。
第 1 章 B7分 野 全 体 の 特 徴
こ のB7(化粧・理容用具)分野のすべての製品は、体に直接的・間接的に触れるものであ り 、基 本 的 に は「( も の を )片 手 で 持 つ 」と い う 特 徴 が あ る 。こ の「 持 つ 」と い う 動 作 か ら「 使 い や す さ 」と い う 視 点 が 生 ま れ 、結 果 と し て 製 品 デ ザ イ ン に 影 響 を 与 え て い る と 考 え ら れ る 。
B7 分野製品の多くは、例えば携帯電話のように街中で使用するという機会は皆無に等しく、
自 分 が 持 っ て い る 製 品 を 他 人 の 製 品 と 直 接 比 較 す る こ と が 少 な い 。 そ の た め 、 他 人 の 目 に 触 れ る と い う 点 で デ ザ イ ン に 対 し て は そ れ ほ ど 重 要 視 さ れ て い な か っ た 分 野 で あ っ た 。 ま た 、 家 庭 内 で も 洗 面 台 や 鏡 台 前 な ど 、 使 用 さ れ る 箇 所 は 限 定 的 で あ る 。 た だ し 、 例 外 的 に 化 粧 用 具 に つ い て は 、 化 粧 室 で の 使 用 な ど で 他 人 の 目 に 触 れ る こ と も あ る と 考 え ら れ る 。 そ の 他 の 特 徴 と し て 、 化 粧 用 具 に 関 し て は 色 彩 や フ ァ ッ シ ョ ン 等 の 流 行 に 大 き く 影 響 を う け る た め 製 品 ラ イ フ サ イ ク ル は 短 い 傾 向 に あ る も の と 言 え る 。ま た 、B7 分野全体を通してみた場合では、 自 宅 や 限 ら れ た 場 所 に お け る 使 用 に 限 定 さ れ て い る と は 言 え 、 近 年 は 他 の イ ン テ リ ア と の 調 和 を 取 る 必 要 な ど か ら 各 社 と も デ ザ イ ン に 注 力 し て い る 。
本 分 野 全 体 に お い て は 「 持 ち や す い 」 と い う こ と が 、 デ ザ イ ン に ど の よ う に 影 響 し て い る の か が 注 目 す べ き 点 と 考 え ら れ る 。 現 在 で は 人 間 の 手 の 形 状 の 研 究 か ら 使 い や す さ を 求 め た
結 果 と 、三 次 元CAD など設計の自由度が増したことで近年丸みを帯びた製品が多くなった。
さ ら に 例 え ば シ ン プ ル な デ ザ イ ン を 求 め る ユ ー ザ ー が い る 一 方 で 、 花 柄 な ど の デ コ ラ テ ィ ブ な 装 飾 を 求 め る と い う ユ ー ザ ー も い る と い う よ う に 、 ユ ー ザ ー の 嗜 好 も 個 性 化 ・ 多 様 化 し て い る 。 こ れ は 、 過 去 に 開 発 さ れ て 一 時 代 の 主 流 と な っ た ト レ ン ド の デ ザ イ ン か ら 別 の ト レ ン ド に 完 全 に 移 行 し た と い う よ り は 、 む し ろ 、 製 品 デ ザ イ ン に お け る ユ ー ザ ー 側 の 選 択 肢 が 増 え て い る と 考 え ら れ る 。
第 III 部 化 粧・理 容 用 具 分 野 に お け る デ ザ イ ン 開 発 及 び 意 匠 制 度 利 用 状 況 等 調 査
こ こ で は 化 粧 ・ 理 容 用 具 分 野 に お け る デ ザ イ ン 開 発 お よ び 意 匠 制 度 の 利 用 状 況 に つ い て 整 理 す る 。な お 、内 容 の 整 理 に 当 た っ て は 、有 識 者 に よ る 委 員 会( 第 11 部)でのご意見および ア ン ケ ー ト ・ ヒ ア リ ン グ 調 査 ( 第10 部)結果に基づいている。
第 1 章 デ ザ イ ン 開 発 状 況
デ ザ イ ン 開 発 体 制 に つ い て は 、 自 社 内 に 調 査 対 象 分 野 の デ ザ イ ン 開 発 担 当 者 を 擁 し て い る 企 業 、 社 外 に 開 発 担 当 を 置 い て い る 企 業 も あ る 。
デ ザ イ ン 開 発 期 間 は 調 査 対 象 分 野 に お い て も 製 品 分 野 や そ の 製 品 の 事 業 戦 略 上 の 位 置 づ け 等 に よ り 異 な っ て い る が 、 経 年 的 に み る と デ ザ イ ン 開 発 期 間 は 短 く な っ て い る と い う 回 答 が 多 い 。
デ ザ イ ン 開 発 の ア ウ ト ソ ー シ ン グ に つ い て は 、 戦 略 商 品 の 場 合 に 活 用 す る 例 が 見 ら れ た 。 デ ザ イ ン ト レ ン ド と の 関 係 を 製 品 分 野 別 に 整 理 す る と 、 化 粧 品 分 野 で は 顧 客 層 が 明 確 で あ り 、 フ ァ ッ シ ョ ン ト レ ン ド と の 関 係 が 強 い 。 電 気 シ ェ ー バ ー 、 ヘ ア ー ド ラ イ ヤ ー は 表 面 仕 上 げ に 関 す る ト レ ン ド が 参 考 と さ れ て い た 。 鏡 は 手 に 持 つ 型 か ら 卓 上 型 に 変 化 し て い る 。
デ ザ イ ン コ ン セ プ ト と の 関 係 を 製 品 分 野 別 に 整 理 す る と 、 化 粧 品 分 野 で は 販 売 チ ャ ネ ル の 多 様 化 は 製 品 デ ザ イ ン コ ン セ プ ト に 大 き な 影 響 は な い が 、 販 売 方 法 の 違 い に よ る パ ッ ケ ー ジ や 製 品 サ イ ズ な ど へ の 影 響 が う か が え る 。 鏡 分 野 で は 鞄 と の 関 係 が 指 摘 さ れ て い る 。
デ ザ イ ン 開 発 と 技 術 開 発 の 関 係 で は 、 両 者 を 平 行 し て 進 め る 企 業 も あ れ ば 、 技 術 開 発 後 に デ ザ イ ン 開 発 を 進 め る 企 業 も あ る 。
デ ザ イ ン 開 発 と 商 習 慣 の 関 係 で は 、 販 売 チ ャ ネ ル に お け る 商 品 入 れ 替 え サ イ ク ル に 対 応 し た 製 品 開 発 が う か が え た 。 家 庭 用 電 化 製 品 で は 量 販 店 で の 販 売 を 意 識 し 、 消 費 者 に 店 頭 で 手 に と っ て も ら え る デ ザ イ ン が 重 視 さ れ る こ と が わ か っ た 。
知 的 財 産 教 育 に つ い て は 、 基 本 的 に 知 的 財 産 部 門 か ら の 情 報 発 信 が 多 い 。
第 2 章 意 匠 制 度 利 用 状 況
模 倣 品 被 害 の 実 態 に つ い て は 各 社 各 様 で あ る が 、 海 外 の 被 害 は お お よ そ ア ジ ア 地 域 に 集 中 し て い た 。 模 倣 品 被 害 に よ り 真 正 品 に 対 す る 信 頼 性 低 下 を 訴 え る 意 見 も あ っ た 。
意 匠 登 録 出 願 の 効 果 に つ い て は 、 権 利 範 囲 が わ か り に く い と の 指 摘 が あ り 、 と く に デ ザ イ ナ ー に と っ て は 権 利 範 囲 が わ か り に く い と の 意 見 が あ っ た 。
意 匠 権 の 制 度 の 活 用 状 況 で は 、 部 分 意 匠 制 度 、 関 連 意 匠 制 度 の 活 用 が キ ー ワ ー ド と な っ て い る 。 意 匠 権 の 権 利 維 持 期 間 は 4∼10 年が多く、権利の維持・放棄の判断は製品のライフサ イ ク ル と 関 係 し て い る 傾 向 が あ っ た 。
開 発 さ れ た デ ザ イ ン の 権 利 帰 属 は 、 契 約 等 に よ り 自 社 に 帰 属 さ せ て い る 企 業 が 多 い 。 知 的 財 産 予 算 管 理 に 関 し て 、 経 営 悪 化 の 場 合 に は 出 願 数 を 減 ら す 企 業 が 見 ら れ た 。 知 的 財 産 に 関 わ る 費 用 に 関 し て は 代 理 人 費 用 、 海 外 出 願 に お け る 翻 訳 費 用 、 出 願 件 数 、 維 持 年 金 に 負 担 感 が あ る と の 回 答 が あ っ た 。
今 後 の 出 願 動 向 に つ い て は 、 横 ば い と の 回 答 が 多 か っ た も の の 、 中 に は 明 確 に 意 匠 出 願 を 増 や す 戦 略 を 取 る 企 業 か ら は 出 願 数 が 増 え る と の 回 答 が あ っ た 。
第 I 部 化 粧 ・ 理 容 用 具 分 野 に お け る 特 許 出 願 動 向 調 査
第 1 章 概 要
対 象 分 野 に 関 連 す る 分 野 の 日 本 国 特 許 出 願(1997 年 1 月 1 日∼2006 年 12 月 31 日公開、約 12,000 件)の特定・細分化を実施し、意匠出願件数の推移との関係を調査した(対象 IPC 分類
はA45D 台、A46B 台、B26B 台。なお、2006 年になされた特許出願の全てが出願公開の対象 と な っ て い な い た め 、2006 年の特許出願件数が少なく現れていることには注意が必要である)。
な お 、 本 編 に お い て は 、 デ ー タ マ イ ニ ン グ 手 法 の 一 つ で あ る 概 念 検 索 ( 検 索 条 件 と し て 与 え ら れ た 文 章 の 意 味 を 分 析 し 、 情 報 の 重 要 度 を ベ ク ト ル 計 算 し 、 関 連 度 の 高 い 文 章 、 項 目 を 抽 出 す る 手 法 ) を 用 い て 、 意 匠 分 類 と 内 容 的 に 類 似 し た 公 開 特 許 文 献 を 抽 出 し 、 意 匠 分 類 と 国 際 特 許 分 類 (IPC)との対応関係の検証を行った。
第 2 章 調 査 結 果
意 匠 と 特 許 の 関 係 で は 、 意 匠 出 願 件 数 が 安 定 し て い る の に 対 し 特 許 出 願 件 数 の 変 動 が 大 き い 分 野(B7-22 台(安全かみそりなど)、B7-10(パックシート等)など)、逆 に 特 許 出 願 件 数 が 安 定 し て い る の に 対 し 特 許 出 願 件 数 の 変 動 が 大 き い 分 野(B7-2300 台(電気かみそりなど) が あ る こ と が 分 か る 。 こ れ は 他 社 と の 差 別 化 が 技 術 中 心 か ( 特 許 出 願 件 数 の 変 動 が 大 き い 場 合 ) デ ザ イ ン 中 心 か ( 意 匠 出 願 件 数 の 変 動 が 大 き い 場 合 ) に 関 係 し て い る と 予 想 さ れ る 。
図 I-1 意匠(B7-22 台)と関連特許分類の出願件数推移
0 10 20 30 40 50 60
1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 出願年
意匠出願件数(件)
0 10 20 30 40 50 60
特許出願件数(件)
B 722(安全かみそり) B 26B 21/
図 I-2 意匠(B7-2300 台・B7-351)と関連特許分類の出願件数推移
0 20 40 60 80 100 120
1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 出願年
意匠出願件数(件)
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90
特許出願件数(件)
B 72300(電気かみそり) B 7351(電気バリカン) B 26B 19/
図 I-3 意匠(B7-10)と関連特許分類の出願件数推移
0 20 40 60 80
1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 出願年
意匠出願件数(件)
0 20 40 60 80 100 120
特許出願件数(件)
B 710(パックシート等) A 45D 44/ A 45D 44/ 22
第 II 部 化 粧 ・ 理 容 用 具 分 野 に お け る 市 場 環 境 調 査
対 象 分 野 の 意 匠 出 願 動 向 に 影 響 を 与 え る と 考 え ら れ る 市 場 環 境 状 況 に つ い て 、 関 連 す る 市 場 デ ー タ を 調 査 し 、 そ の 関 係 を 分 析 し た 。
第 1 章 市 場 規 模 の 推 移 / 予 測
1997 年から 2006 年における市場規模に影響を与える定量的指標および定性的情報を整理
し た 。 本 編 に お い て は 、 併 せ て 、 日 本 国 内 の 市 場 環 境 と 日 本 に お け る 意 匠 出 願 数 と の 相 関 関 係 を 調 査 し 、 市 場 環 境 が 出 願 に 与 え る 影 響 を 調 査 し た 。
第 1 節 市 場 規 模 に 影 響 を 与 え る 背 景 事 情 の 整 理
化 粧 ・ 理 容 用 具 分 野 の 市 場 に 包 括 的 に 影 響 を 与 え う る 事 情 を 整 理 す る 。
1 . 日 本
( 1 ) 人 口
化 粧 ・ 理 容 用 具 の 市 場 と し て 中 心 的 な 対 象 年 齢 で あ る 、10 歳∼69 歳の 10 歳階級別人口推 移 を 調 査 し た と こ ろ 、 若 年 層 で の 人 口 の 減 少 が 顕 著 で あ る 一 方 、30 歳台∼40 歳台、60 歳台 の 人 口 比 が 高 ま っ て い る こ と が う か が え た 。
こ こ か ら の 以 下 の 世 代 を タ ー ゲ ッ ト と し た 市 場 に つ い て は 伸 び が 予 想 さ れ る 。
・ 現 在 の 30 歳 台 ∼ 40 歳 台 を 対 象 と し た 商 品 市 場
・ 現 在 の 60 歳 台 を 対 象 と し た 商 品 市 場
( 2 ) 消 費 支 出 の 動 向 ( 化 粧 ・ 理 容 に 関 連 す る も の )
消 費 支 出 額 、 お よ び 、 消 費 支 出 額 の う ち 化 粧 ・ 理 容 用 具 に 関 係 す る 個 別 の 項 目 の 支 出 額 を 図 II-1 に示す。化粧・理容用具に関連する個別の項目において低迷傾向がうかがわれる。と く に 理 髪 料 、 パ ー マ ネ ン ト 料 の 減 少 傾 向 は 顕 著 で あ る 。 他 方 で 、 カ ッ ト 料 は 横 ば い の 推 移 を 示 し て い る 。
消 費 支 出 全 体 が 低 迷( 図 II-1 中、消費支出額の推移を参照)する中で、化粧水などの基礎 化 粧 品 や 理 美 容 用 電 気 器 具 に 関 係 す る 支 出 は 横 ば い 傾 向 で あ り 、 当 該 分 野 は 景 気 に 左 右 さ れ な い 可 能 性 を 示 唆 す る 。
「 他 の 理 美 容 代 」( エ ス テ テ ィ ッ ク 代 、ヘ ア・マ ニ キ ュ ア ま た は ヘ ア・カ ラ ー の サ ー ビ ス 代 、 大 規 模 温 泉 施 設 の 入 場 料 が 含 ま れ る ) は 漸 増 傾 向 を 示 し て い る 。 こ れ は 毛 染 め の 流 行 、 エ ス テ の 普 及 、 ネ イ ル サ ロ ン の 普 及 に よ る と こ ろ が 大 き い も の と 推 測 さ れ る 。
以 上 の こ と か ら 、 今 後 の 市 場 の 推 移 に つ い て は 以 下 の 点 が 推 測 で き る 。
・ 基 礎 化 粧 品 や 理 美 容 用 電 気 器 具 に 関 す る 市 場 は 、 消 費 支 出 の 冷 え 込 み に 関 わ ら ず 、 当 面
図 II-1 化粧・理容用具に関連する項目の消費支出額の推移(日本)
2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 3,600,000 20,000 4,400,000
1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 1
世 帯 あ た り 年 間 消 費 支 出 額
︵
円
︶
理髪料 パーマネント代 カット代 他の理美容代 理美容用電気器具 化粧水 ファンデーション 口紅 消費支出額 4,000,000
( 出 典 : 総 務 省 「 家 計 調 査 」 掲 載 の 1 世 帯 当 た り の 消 費 支 出 額 ( 総 額 ) お よ び 品 目 別 支 出 金 額 ( 全 世 帯 ) よ り 作 成 )
2 . 5 極
( 1 ) 最 終 消 費 支 出 額 の 動 向
5 極における最終消費支出額は、米国、中国、韓国では増加する傾向が見られ、日本、欧
州 ( 以 下 、 本 部 に お い て2004 年までに欧州連合に加盟した 25 カ国を意味する)は横ばいの 傾 向 が 見 ら れ た 。
第 2 節 ヘ ア ー ド ラ イ ヤ ー 市 場 の 推 移
本 編 で は 化 粧 品 、 か み そ り 、 電 気 シ ェ ー バ ー 、 ヘ ア ー ド ラ イ ヤ ー の 日 本 に お け る 市 場 の 推 移 を 整 理 し た 。 要 約 編 で は 特 徴 的 な 推 移 を 示 し た ヘ ア ー ド ラ イ ヤ ー 市 場 を 取 り 上 げ る 。
日 本 国 内 の ヘ ア ー ド ラ イ ヤ ー の 出 荷 額 は 、2002 年に大きな伸びが見られた。これは、マイ ナ ス イ オ ン ド ラ イ ヤ ー の 流 行 の 影 響 で あ る と 考 え ら れ る 。
図 II-2 ヘアードライヤーの出荷額推移(日本)
0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000
1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 年
出 荷 額
︵
百 万 円
︶
出荷額
( 出 典 : 経 済 産 業 省 「 生 産 動 態 統 計 」( 平 成16 年度)ヘアードライヤの出荷販売金額より作成)
第 2 章 市 場 シ ェ ア
第 1 節 化 粧 品 の 市 場 シ ェ ア
日 本 に お け る 化 粧 品 の 市 場 シ ェ ア 、 お よ び 、 世 界 に お け る カ ラ ー コ ス メ の 市 場 シ ェ ア を 示 す 。
図 II-3 化粧品の市場シェア(日本・2007 年)
資生堂(日) 26.0%
カネボウ化粧品(日) 15.5%
コーセー(日) 10.0% 花王(日)
7.0% ポーラ・オルビス ホールディングス
(日) 7.0%
その他 34.5%
( 出 典:「 日 経 市 場 占 有 率2008」 2007 年 10 月 24 日 日 本 経 済 新 聞 社 発 行 128 頁より作成)
図 II-4 世界における化粧品(Colour Cosmetics)の 企 業 別 販 売 額 シ ェ ア (2003 年)
ロレアル グループ (仏) 30.9%
エスティ ローダー コスメティックス イ
ンク(米) 15.5% ザ プロクター アン
ド ギャンブル カン パニー(米)
12.0% レブロン インク(米)
8.8% エイボン プロダクツ インコーポレーテッド
(米) 8.6% コティ インク(米)
6.4% 株式会社資生堂
(日) 5.9% シャネル エス アー
(仏) 4.5%
株式会社カネボウ化 粧品(日)
3.8%
その他 3.5%
( 出 典 :Euromonitor “The World Market for Cosmetics and Toiletries” (2006) p.102 より作成)
第 2 節 電 気 シ ェ ー バ ー の 市 場 シ ェ ア
日 本 に お け る 男 性 用 電 気 シ ェ ー バ ー の 市 場 シ ェ ア を 図 II-5 に示す。
図 II-5 男性用電気シェーバーの市場シェア(日本・2003 年)
松下電工(日) 40.0%
ブラウン(独) 20.0% 日立ホーム&ライフソ
リューション(日) 10.0% 三洋電機(日)
10.0% セイコー(日)
10.0%
その他 10.0%
( 出 典 : 東 洋 経 済 統 計 月 報 2005 年 1 月号 2005 年1月 1 日 東洋経済新報社発行 27 頁より作成)
第 3 節 ヘ ア ー ド ラ イ ヤ ー の 市 場 シ ェ ア
日 本 に お け る ヘ ア ー ド ラ イ ヤ ー の 市 場 シ ェ ア を 図 II-6 に示す。
図 II-6 ヘアードライヤー(除くブラシ型)の市場シェア(日本・2003 年)
松下電工(日) 45%
テスコム(日) 15% 日立ホーム&ライフソ
リューション(日) 15%
その他 25%
( 出 典 : 東 洋 経 済 統 計 月 報 2005 年 1 月号 2005 年1月 1 日 東洋経済新報社発行 27 頁より作成)
第 3 章 市 場 の 輸 出 入 推 移
本 編 で は 化 粧 品 、 か み そ り 、 電 気 シ ェ ー バ ー 、 ヘ ア ー ド ラ イ ヤ ー の 各 分 野 の 市 場 の 輸 出 入 の 推 移 を 整 理 し た 。 要 約 編 で は 特 徴 的 な 推 移 を 示 し た か み そ り 分 野 の 市 場 を 取 り 上 げ る 。
第 1 節 か み そ り 分 野 の 輸 出 入 推 移
1 . 5極 間 輸 出 入 収 支
2005 年のかみそり分野の輸出額(ただし、欧州への輸出額は欧州の各国からの輸入額)を
も と に 算 出 し た 、5 極間の輸出入の収支を図 II-7 に示す。
米 国 か ら 欧 州 へ の 輸 出 額 、 お よ び 、 中 国 か ら 日 本 、 米 国 へ の 輸 出 額 が 顕 著 で あ る 。
図 II-7 かみそり分野の 5 極間輸出入収支(2005 年)
7,366,319$ 3,211,742$
2,472,061$ 37,039,589$
7,013,287$
41,277,786$
6,230,661$ 82,868,038$
4,698,091$
97,574,615$
5,309,291$ 26,944,681$
1,520,876$
1,631,816$ 86,259$
2,367,163$ 3,300,102$
1,567,716$ 20,280,334$
2,320,984$
日本
欧州 米国
中国 韓国
( 出 典 :United Nations “UNComtrade” http://comtrade.un.org/ (2008 年 2 月 29 日取得)、 ‘Razors and razor blades’ (HS2002:8212) の Japan, U.S, EU25, China, South Korea の Trade Flow: Export のうち他の極への Trade Value(ただし EU25 への輸出額は、EU25 の Trade Flow: Import の Trade Value)より作成)
2 . 輸 出 入 額 推 移
各 極 の か み そ り 分 野 の 輸 出 入 額 を 図 II-8 に示す。欧州、中国は、輸出額が輸入額を大幅に 上 回 っ て い る 。日 本 は 輸 入 額 が 輸 出 額 を 大 幅 に 上 回 っ て い る 。米 国 は2002 年時点では輸出額 が 輸 入 額 を 大 幅 に 上 回 っ て い た が 、そ の 後 、輸 入 額 が 次 第 に 増 加 し 2006 年では輸入額が輸出 額 を 若 干 上 回 っ て い る 。 韓 国 は 輸 出 額 と 輸 入 額 が ほ ぼ 均 衡 し て い る 。
輸 出 入 額 の 推 移 に 横 ば い 傾 向 が 見 ら れ る 極 が 多 い が 、 米 国 の 輸 入 額 、 中 国 の 輸 出 額 は 増 加 傾 向 に あ る 。
図 II-8 かみそり分野の輸出入額推移
0 50,000,000 100,000,000 150,000,000 200,000,000 250,000,000 300,000,000 350,000,000 400,000,000
2002年 2003年 2004年 2005年 2006年
︵
名 目
・ 米 ド ル︶
輸出額(日本) 輸入額(日本) 輸出額(米国) 輸入額(米国) 輸出額(欧州) 輸入額(欧州) 輸出額(中国) 輸入額(中国) 輸出額(韓国) 輸入額(韓国)
( 出 典 :United Nations “UNComtrade” http://comtrade.un.org/ (2008 年 2 月 29 日取得)、 Japan, U.S, E U25, China, South Korea の世界(World)に対する‘Razors and razor blades’ (HS2002:8212) の Trade Val ue(ただし EU25 について 2006 年は欠損)より作成)
第 III 部 意 匠 出 願 予 測 モ デ ル
第 1 章 概 要
当 該 分 野 の 意 匠 出 願 予 測 モ デ ル を 作 成 し 、今 後 の 当 該 分 野 の 意 匠 出 願 予 測 を 行 っ た 。本 調 査 の 対 象 分 野 は 、部 分 意 匠 制 度 や 関 連 意 匠 制 度 の 活 用 が 進 ん で い る と こ ろ に 特 徴 が あ る た め 、「 部 分 意 匠 ・ 関 連 意 匠 」 と 、「 部 分 意 匠 ・ 関 連 意 匠 以 外 」 と に 分 け て 出 願 予 測 を 行 っ た 。
第 2 章 部 分 意 匠 ・ 関 連 意 匠 の 出 願 予 測 第 1 節 部 分 意 匠 ・ 関 連 意 匠 が 少 数 の 分 野
部 分 意 匠 ・ 関 連 意 匠 の 出 願 が 年 間 1 件以下の分類(B700、B702、B711、B720、B721、 B733、B740、B741、B742)は、これまでの部分意匠・関連意匠出願件数の 1997 年∼2006
年 の 年 間 平 均 ( 約3.5 件≒4 件)程度の出願が見込まれる。
第 2 節 部 分 意 匠 ・ 関 連 意 匠 出 願 の ピ ー ク が 一 度 あ る 分 野
部 分 意 匠 ・ 関 連 意 匠 の 出 願 の ピ ー ク が 過 去 に1 度だけあった分野(B731、B735、B75) は 、今 後 、同 様 の ピ ー ク が 発 生 す る 可 能 性 は あ る が 、そ れ が い つ に な る か を 予 測 す る の は 困 難 で あ る た め 、こ こ で は ピ ー ク を 除 い た 出 願 件 数( 平 均2.56 件≒3 件)が今後も継続す る と 予 測 す る 。
第 3 節 そ の 他
残 り は 、部 分 意 匠 ・ 関 連 意 匠 の 出 願 が 多 い 分 野 で あ る 。こ こ に 該 当 す る 分 野 か ら は 、部 分 意 匠 ・関 連 意 匠 の 出 願 が 年 々 増 加 し て い る こ と か ら 、時 系 列 回 帰 モ デ ル を 構 築 し た 。時 系 列 回 帰 モ デ ル は 、対 象 と な る デ ー タ の 過 去 の 動 向 に 基 づ き 、そ の 動 向 の 構 造 を 探 り 、そ の 結 果 を 用 い て 将 来 の 動 向 の 予 測 を 行 う も の で あ る 。 結 果 は 以 下 の と お り で あ る 。
( 出 願 件 数 ) = 11.55758 × (出願年)− 23,044.8 (4.60) (4.58) R2 = 0.7254
第 3 章 部 分 意 匠 ・ 関 連 意 匠 以 外 の 出 願 予 測
全 般 的 に 横 ば い 傾 向 で あ る 。 今 後 も こ れ ま で の 出 願 件 数 の 1997 年∼2006 年の年間平均
( 約195 件)程度の出願が見込まれる。
第 4 章 意 匠 出 願 件 数 予 測 結 果
2014 年までの意匠出願件数予測を行った。結果は表 III-1、図 III-1 のとおりである
表 III-1 意匠出願件数予測結果 出 願 年
2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
① 部 分 意 匠・関 連 意 匠 出 願 が 少 数 の 分 野
4 4 4 4 4 4 4 4
② 部 分 意 匠・関 連 意 匠 出 願 の ピ ー ク が 一 度 あ る 分 野
3 3 3 3 3 3 3 3
部 分 意 匠 ・ 関 連 意 匠
③ 部 分 意 匠・関 連 意 匠 出 願 が 多 い 分 野
151 163 174 186 197 209 221 232 部 分 意 匠 ・関 連 意 匠 以 外 294 294 294 294 294 294 294 294 分 野 全 体 353 365 376 388 399 411 423 434
図 III-1 意匠出願件数予測結果
242252 262
282 231
273 369
360 377
282
353365 376
388399
411423 434
0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 500
1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
出願年 意
匠 出 願 件 数
第 IV 部 デ ザ イ ン 保 護 に 関 す る 整 理
ヒ ア リ ン グ 結 果 及 び そ れ を 踏 ま え た 委 員 会 で の ご 議 論 を も と に 、 対 象 分 野 に お け る デ ザ イ ン 保 護 に つ い て 、 そ の 内 容 を 主 に 法 律 的 な 観 点 か ら 明 ら か に し た 。
第 1 章 意 匠 法 に 基 づ く デ ザ イ ン 保 護 手 段 の 整 理
自 社 の 競 争 優 位 性 を 確 保 し 、 か つ 他 社 に よ る 模 倣 を 防 止 す る た め に は 、 知 的 財 産 法 や そ の 他 の 関 係 法 令 に 基 づ く 諸 制 度 を 用 い て デ ザ イ ン を 保 護 す る 必 要 が あ る 。 こ こ で は 、 効 果 的 な デ ザ イ ン 保 護 に 資 す る 意 匠 法 上 の 制 度 や 手 段 に つ い て 、 そ の 内 容 を 整 理 し た 。
第 1 節 意 匠 権 の 取 得 等 に 資 す る 意 匠 法 上 の 制 度 や 運 用
意 匠 権 を 取 得 す る に は 、 保 護 を 受 け た い デ ザ イ ン に つ い て 特 許 庁 へ 出 願 し 、 登 録 を 受 け る 必 要 が あ る 。意 匠 権 の 取 得 に 資 す る た め に 、意 匠 法 で は「 新 規 性 喪 失 の 例 外 」「 特 徴 記 載 制 度 」 を 定 め て お り 、 特 許 庁 の 運 用 と し て は 権 利 化 に 緊 急 を 有 す る 出 願 に つ い て 早 期 に 審 査 を 行 う
「 早 期 審 査 制 度 」 を 定 め て い る 。
ま た 無 駄 な 紛 争 を 避 け る た め に 、 意 匠 法 で は 登 録 意 匠 や こ れ に 類 似 す る 意 匠 の 範 囲 に つ い て 特 許 庁 に 意 見 を 求 め る 「 判 定 制 度 」 を 定 め て い る 。
こ こ で は 上 記 各 制 度 の 内 容 に つ い て 整 理 し た 。
第 2 節 意 匠 権 の 保 護 強 化 に 資 す る 意 匠 法 上 の 制 度
意 匠 法 は デ ザ イ ン 保 護 に お い て 基 本 と な る 法 律 で あ る 。 た だ 、 一 口 に デ ザ イ ン 保 護 と い っ て も 、「 製 品 の あ る 特 定 の 部 位 の デ ザ イ ン を 特 に 守 り た い 」「 核 と な る デ ザ イ ン の み な ら ず そ の バ リ エ ー シ ョ ン ま で 保 護 し た い 」 な ど 、 実 際 に は 様 々 な ニ ー ズ が 存 在 す る 。
こ の 点 に 関 し 、意 匠 法 で は 上 記 の よ う な 多 様 な ニ ー ズ に 応 え る た め に 、「 部 分 意 匠 制 度 」「 関 連 意 匠 制 度 」「 秘 密 意 匠 制 度 」「 組 物 意 匠 制 度 」 と い っ た 様 々 な 保 護 手 段 を 規 定 し て お り 、 そ れ ら 保 護 手 段 の 活 用 に よ っ て 、 よ り 強 固 な 意 匠 権 を 取 得 す る こ と が で き る 。 こ こ で は 、 意 匠 権 の 保 護 強 化 に 資 す る 上 記 の 各 制 度 に つ い て 、 そ の 内 容 を 整 理 し た 。
第 2 章 意 匠 法 以 外 で デ ザ イ ン を 保 護 す る 法 律 の 整 理
デ ザ イ ン は 意 匠 法 だ け で は な く 、 そ れ 以 外 の 法 律 に よ っ て も 保 護 さ れ う る 。 こ こ で は 、 意 匠 法 以 外 で デ ザ イ ン の 管 理 ・ 保 護 に 資 す る 法 令 ( 商 標 法 、 著 作 権 法 、 特 許 法 ・ 実 用 新 案 法 、 不 正 競 争 防 止 法 ) に つ い て 、 そ の 内 容 を 整 理 し た 。 具 体 的 に は 、 各 法 律 の 内 容 の う ち 、 保 護 対 象 と な る デ ザ イ ン の 範 囲 や 保 護 要 件 、 保 護 期 間 等 に つ い て 、 意 匠 法 と の 比 較 の 観 点 か ら 整 理 し た 。
第 3 章 デ ザ イ ン 保 護 に 資 す る 法 的 手 段 の 整 理
製 品 デ ザ イ ン が 市 場 で 支 持 を 得 る と 、 他 者 に よ る 混 同 惹 起 行 為 や 模 倣 行 為 の 発 生 が 懸 念 さ
に よ っ て 生 じ た 損 害 を 回 復 す る 必 要 が あ る 。 こ こ で は 、 上 記 の よ う な 権 利 侵 害 に 対 し て 採 り う る 法 的 な 手 段 に つ い て 整 理 し た 。
第 4 章 主 要 国 に お け る 意 匠 制 度 の 比 較
こ こ で は 、 国 内 外 の 意 匠 制 度 の 違 い を 整 理 し た 。 具 体 的 に は 、 我 が 国 お よ び5 極(日本、 米 国 、 欧 州 共 同 体 、 韓 国 、 中 国 ) に つ い て 、 審 査 制 度 の 有 無 、 出 願 か ら 登 録 ま で の 期 間 、 出 願 費 用 等 、 諸 事 項 に 関 す る 比 較 を 行 っ た 。
整 理 の 結 果 、 各 国 制 度 間 で い く つ か の 顕 著 な 相 違 や 特 徴 が あ る こ と が 判 明 し た 。 デ ザ イ ン 開 発 の 現 場 で は 、 こ れ ら の 要 素 が 意 匠 出 願 動 向 に 影 響 を 及 ぼ し 、 国 内 外 に お け る 製 品 開 発 の 相 違 を 招 来 し て い る 可 能 性 も 考 え ら れ る 。 ま た 、 海 外 で 意 匠 権 取 得 を 行 う 場 合 に は 、 特 に 上 記 の 相 違 点 に 留 意 す る 必 要 が あ る 。
第 5 章 対 象 分 野 に 関 連 す る 法 規 制 の 整 理
デ ザ イ ン 開 発 も 含 め た 製 品 開 発 活 動 に お い て は 、 そ の 活 動 の 全 部 又 は 一 部 が 、 特 定 の 政 策 目 的 か ら 国 内 外 の 法 規 制 の 対 象 と な る こ と が あ り 、 そ れ ら 法 規 制 の 内 容 が 製 品 デ ザ イ ン の 開 発 に 影 響 を 及 ぼ す こ と も 考 え ら れ る 。 具 体 的 に は 、 製 品 の 安 全 確 保 等 の 目 的 か ら 、 製 品 の 仕 様 や 品 質 等 を 当 該 製 品 の 表 面 に 表 示 し な け れ ば な ら な い 場 合 や 、 環 境 保 護 等 の 観 点 か ら 、 製 品 に 用 い ら れ る 素 材 に つ い て 一 定 の 制 限 が あ る 場 合 等 が 挙 げ ら れ る 。 こ こ で は 、 上 記 の よ う な デ ザ イ ン 開 発 に 影 響 を 及 ぼ し う る 国 内 外 の 法 規 制 に つ い て 、 そ の 内 容 を ま と め た 。
整 理 の 結 果 、 主 に 表 示 に 関 す る 法 規 制 と し て 、 化 粧 品 で は 薬 事 法 に よ る 規 制 が 、 ま た 電 気 か み そ り や そ の 他 の い く つ か の 理 美 容 器 具 で は 、 家 庭 用 品 品 質 表 示 法 や 電 気 用 品 安 全 法 に よ る 規 制 が 存 在 す る こ と が 判 明 し た 。
な お 、 ヒ ア リ ン グ 調 査 の 結 果 か ら は 、 以 上 の 法 規 制 以 外 に も 、 使 用 素 材 や 製 造 工 程 に 関 す る 社 内 基 準 等 、 企 業 が 独 自 に 定 め た 規 則 等 が 存 在 す る こ と が 明 ら か と な っ て お り 、 こ れ ら も デ ザ イ ン 開 発 を 行 う 上 で 影 響 を 及 ぼ し て い る も の と 思 わ れ る 。
第 V 部 ア ン ケ ー ト ・ ヒ ア リ ン グ 調 査 ・ 結 果
第 1 章 ヒ ア リ ン グ 調 査 実 施 報 告
定 量 的 な 項 目 に 関 し て は 事 前 に ア ン ケ ー ト 調 査 を 実 施 し 、 ヒ ア リ ン グ で は 、 ア ン ケ ー ト の 回 答 を 基 に ヒ ア リ ン グ に お け る 調 査 の ポ イ ン ト を 設 定 し 更 に 掘 り 下 げ て 調 査 し た 。
ヒ ア リ ン グ 対 象 者 は 対 象 分 野 の 意 匠 出 願 上 位 企 業 、 市 場 で の 注 目 企 業 を 中 心 に 選 出 し た 。 対 象 は 原 則 国 内 企 業 と す る が 、 海 外 企 業 で あ っ て も 日 本 国 内 で ヒ ア リ ン グ が 可 能 な 場 合 は 対 象 に 加 え る こ と を 検 討 し た 。
ヒ ア リ ン グ 実 施 期 間 : 2007 年 12 月から 2008 年 3 月まで ヒ ア リ ン グ 対 象 企 業 : 28 社
表 V-1 ヒアリング調査実施企業一覧 対 象 企 業 分 野 企 業 数
1 化 粧 用 具 17
2 理 美 容 道 具 7
3 その他 流 通 4
合 計 28
第 2 章 ア ン ケ ー ト 調 査 実 施 報 告
当 該 分 野 に お け る ヒ ア リ ン グ 対 象 企 業 に 対 し て 事 前 に ア ン ケ ー ト 調 査 を 行 い 、 ヒ ア リ ン グ の 調 査 の 基 礎 情 報 と し た 。
ア ン ケ ー ト 実 施 期 間 : 2007 年 12 月∼2008 年 3 月 ア ン ケ ー ト 対 象 企 業 数 : 31 社
ア ン ケ ー ト 回 答 企 業 数 : 23 社
第 VI 部 委 員 会 設 置 ・ 運 営
第 1 章 委 員 会 の 設 置
調 査 に あ た っ て は 、 調 査 内 容 及 び 調 査 の 進 め か た に つ い て の 助 言 を 受 け る た め に 、 本 テ ー マ に 知 見 を 有 す る 学 識 経 験 者 、 産 業 界 有 識 者 、 産 業 財 産 権 の 専 門 家 等 で 構 成 さ れ る 意 匠 出 願 調 査 委 員 会 を 設 置 し 検 討 を 行 っ た 。
第 1 節 委 員 会 メ ン バ ー
学 識 経 験 者 で 産 業 財 産 権 専 門 家 を 座 長 と し 、 対 象 分 野 の 開 発 担 当 者 を 中 心 に 5 名のメン バ ー を 選 出 し た 。 メ ン バ ー の 詳 細 は 以 下 の と お り 。
表 VI-1 委員会メンバー
所 属 氏 名
1 大 阪 工 業 大 学 知 的 財 産 専 門 職 大 学 院 教 授 ◎ 山 攻 2 株 式 会 社 貝 印 刃 物 開 発 センター 兼 松 稔
3 株 式 会 社 資 生 堂 鈴 木 利 一
4 松 下 電 工 株 式 会 社 中 城 利 昭
5 コーセーコスメポート株 式 会 社 山 田 博 子
◎ 委 員 長
第 2 節 委 員 会 の 開 催
2007 年 11 月、2008 年 1 月、2008 年 3 月の計 3 回の委員会を開催した。
第 3 節 委 員 会 に お け る 検 討 内 容
本 調 査 の 調 査 項 目 で あ る「 平 成19 年度意匠出願動向調査−化粧・理容用具分野−」につ い て の 検 討 内 容 報 告 お よ び 意 見 収 集 を 調 査 の 進 行 状 況 に し た が っ て 行 っ た 。
各 回 の 開 催 実 績 は 以 下 の と お り 。
1 .第1回 委 員 会
日 時 :2007 年 11 月 7 日(水) 13 時∼15 時 場 所 : 特 許 庁 地 下1 階 共用会議室
議 事 次 第 :
z 調 査 趣 旨 説 明 z 報 告 書 骨 子 案 の 検 討
z 調 査 対 象 国 の 意 匠 出 願 動 向 の 調 査 方 法 z 市 場 環 境 等 の 調 査 方 法
z ヒ ア リ ン グ 調 査 の 調 査 方 法
2 .第2回 委 員 会
日 時 :2008 年 1 月 25 日(金) 13 時∼15 時 場 所 : 特 許 庁 8 階 会計課執務室内会議室 議 事 次 第 :
z 調 査 報 告 書 全 体 構 成 確 認 z 調 査 報 告 書 ( 案 )
3 .第3回 委 員 会
日 時 :2008 年 3 月 10 日(月) 13 時∼15 時
場 所 : 株 式 会 社 三 菱 総 合 研 究 所 2 階 セミナー室 C 議 事 次 第 :
z 調 査 報 告 書 確 認 z そ の 他
第 VII 部 調 査 ま と め
意 匠 出 願 ・ 登 録 動 向 調 査 結 果 、 ア ン ケ ー ト ・ ヒ ア リ ン グ 調 査 結 果 、 お よ び 委 員 会 で の ご 議 論 の 結 果 を と り ま と め 、 デ ザ イ ン 保 護 の 観 点 か ら 取 り 組 む べ き 課 題 を 整 理 し 、 課 題 解 決 の 方 向 性 を 提 示 す る 。 整 理 に 際 し て 、 デ ザ イ ン 開 発 の フ ェ ー ズ を < デ ザ イ ン 創 出 > と < デ ザ イ ン 権 利 化 > に 大 ま か に 分 類 し た 。
デ ザ イ ン 保 護 の 観 点 か ら 取 り 組 む べ き 課 題 の 整 理 お よ び 解 決 の 方 向 性 提 示 の 視 点 は 以 下 の 通 り で あ る 。
・ デ ザ イ ン 開 発 に 影 響 す る 背 景 要 因 の 特 定
・ デ ザ イ ン 保 護 に 関 す る 出 願 人 の ニ ー ズ の 整 理 お よ び 背 景 要 因 と の 関 連 の 考 察
・ デ ザ イ ン 保 護 に 関 す る 重 要 な 課 題 の 抽 出 、 課 題 の 取 り 組 み 状 況 、 お よ び 有 効 な 施 策 の 明 確 化