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情報科学 教材プリント・ファイル ユマニテク看護助産専門学校 情報科学

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解 説

キー配列の規格制定史

日本編 — JIS キー配列の制定に至るまで

※ 本原稿は著者によるゲラ刷りであり,最終稿とは 異なっている.

本原稿を引用する場合は ,必ず 印刷された最終稿を確認すること.

安岡   孝一

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1. カナタイプ ラ イタの変遷

18999月,Elliott & Hatch Book Typewriter( ちにUnderwood Elliott Fisher社を経て,現,Olivetti Tecnost)の 黒沢貞次郎は ,ひらが な 縦書きの タ イプ

ラ イタを 試作し た[1].この 後,黒沢は ,19012月に カタカナ縦書きのタ イプ ラ イタを完成し ,同年6月,黒 沢商店を設立し て 日本での販売を開始し た[2]

1.1

逓信省のカナタイプ ラ イタ

19176月 ,大阪中央 電信局では ,黒沢 商店が 納入

し た2台の 縦 書き カナ タ イプ ラ イタを ,和 文 電 報の 受 信に 用い 始めた[3].この カナ タ イプ ラ イタのキ ー 配 列 ( 1 )は ,大 阪 中 央 電 信 局に お いて1838通の 電 報 98450字を研究し て決定し たものであり[2],使用頻度の

高い文字を人差指の担当するキーに集めている[4].キー 数は42(シフト や スペー ス等の 機能キーを 除く)であり, 和文モール ス符号[5,6]で 使用可能なカナ48種,数字10 種,濁点,半濁点,長音,句読点,カッコ4種,新章記 号( )に 加え ,電報の清書に 必要な漢字など 合計84字 を 収めてい る .キ ー数が42な のは ,この カナタ イプ ラ イタがL. C. Smith & Bros. Typewriterを 改造し たも のだったからである.42キーでは カナ48種が 入りきら ず,ユレ ソ井ヌヱオはシフト 側に 入っている.

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1図 電信用カナタ イプ ラ イタ[2]

19276月,大阪中央電信局∼東京中央電信局間に導

入された和文印刷電信機(カナテレ タ イプ)のキー配列に は ,電信用カナタ イプ ラ イタから 漢字を除いたものが 採 用された(2).キー数は 当然42だが ,これは 当時 のテレ タ イプ とし ては 破格である.この和文印刷電信機 はMorkrum-Kleinschmidt(のちのTeletype)が 納 入し たものだったが ,当時,同社を含めア メリカにおけ

京都大学人文科学研究所附属漢字情報研究センター

Key Words: layout of JIS keyboard, kana typewriter,

teletypewriter, card punch

るテレ タ イプ は ,28キーが 標準だった[7]42キーのカ ナテレ タ イプ は ,全くの特注品とし て製作されたのであ る.これに 合わせて逓信省は ,カナタ イプ ラ イタのキー からも漢字を除いており,第2図を逓信省標準のキー配 列とし たことが 見て取れ る[2,4]

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2図 和文印刷電信機のキー配列[8]

1.2

カナモジ カイのカナタイプ ラ イタ

仮名文字協会(現,カナモジカイ)の創立者である山下 芳太郎は ,カナ書きの普及にはカナタ イプ ラ イタが 必須 だと考えており,19224月,第3(a)のキー配列を 発表し た[9].キー数は42で ,使用頻度の高い 文字を2 段目と3段目に配置し ていたが ,電信用カナタ イプ ラ イ タとは配列が 全く異なっており,しかも横書き用だった.

ところが山下は,19231月にニューヨークのUnder- wood Typewriter(のちにUnderwood Elliott Fisher

社を経て,現,Olivetti Tecnost)を訪ねた際,同社の 技師Burnham Coos Stickneyの 意見に押され ,キー配 列を完全に変更し てし まう[10].キー配列は 頻度ではな く覚えやすさで決めるべきだ,というのがStickneyの意 見であり,そのために五十音表と関連を持たせるべきだ , とい うのである.山下もこの意見に賛成し ,Stickneyは 同年2月,キー配列の最終案(3(b))を 特許出願し ている[11].五十音表の各行をまとめて並べ,数字を第 3段のシフト 側に並べている点が 特徴的である.

その後,このキー配列のカナタ イプ ラ イタは,Under- wood Typewriter社をはじ め ,L. C. Smith & Corona Typewriters(現 ,Smith Corona)Royal Type- writer(現,Royal Consumer Information Products

),Remington Rand(現,Unisys)など が 販売を はじ めた[12].し かし ,記号など の配列に混乱が 見られ たため ,19411月,カナモジ カ イでは44キ ーの標準 キー配列を定めている(3(c)).小書きのウを複数 のキーに割り当てている点が ,特徴的である.

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(a)山下芳太郎のキー配列案[9]

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(b) Stickneyのカナタ イプ ラ イタ[11]

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(c)カナモジ カ イ標準キー配列[13]

3図 カナモジカ イのカナタ イプ ラ イタの変遷

2. JIS C 0803 と JIS B 9509 の制定

1954511日,カナモジ カイは工業技術院に対し ,

カナタ イプ ラ イタとカナテレ タ イプ のキー配列を統一し てJIS化するよう,建議をおこなった.この建議に対し , 工業技術院は 同年610日,実際にJISを 制定するた めには 極めて多くの調査資料が 必要であり,し かも生産 者・使用者の意見がある程度一致する必要がある旨,回 答し た[14].では 工業技術院は ,これらキ ー配列のJIS 化をいつ決断し ,それはど うおこなわれたのだろうか .

2.1 3

段シフト 和欧文印刷電信機

新興製作所が1951年に完成し た和欧文印刷電信機は , 和文印刷電信機の上位互換機であり,各キーを3段シフ トに 拡張し た横書きテレ タ イプだ った[15].キー数は42 のままで,上中下段のシフトを導入することにより,1.5 倍の種類の文字が 扱え るよ うにし たのであ る(4). 上段42字のキ ー配列は ,QWERTY配列である .中下 段は 和文印刷電信機のキー配列とほぼ 互換だが ,ヒセコ ノの4字がダブ って配置されていた11953年に 沖電気 工業が 和欧文テレ タ イプ を 製作し た際も,そのキー配列 は 第4 図を踏襲し ていた[16,17].当時のテレ タ イプ は , 日本電信電話公社の専用回線に 接続すべく電気的仕様が 定められており,しかもキー配列と文字コード(6ビ ット

1ヒセコノがダブ っている理由とし て ,文献[18]は「 当

時の電報では 何日を『 なにヒ 』,午前,午後を『 セ 』,

『 コ 』で表すことが多く,また住所を『 二ノ五』のよう に 表現し ,これらの文字が 数字と一緒に 使う場面が 多 か ったためと思われ る 」とし ている.

コ ード)とがダ イレ クトに 対応し ていたことから ,キー 配列を互換にすれば 互いに通信可能だったのである.

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4図 新興製作所の和欧文印刷電信機[15]

テレ タ イプ を 導 入し た 会社の 多 くは ,第 4 図のキ ー 配列を多少変更し て使用し ていたが ,中には全く異なる キー配列を特注する会社もあった.その一つが 呉羽紡績 (現,東洋紡績)で あ る.呉羽紡績では19539月から 195811月にかけて ,テレ タ イプ に よる全社通信網を

整備し たが ,同社はすでにカナモジ カ イのカナタ イプ ラ イタによる事務機械化を進めており,それと著し く異な るキー配列をテレ タ イプ に 採用するわけにはいかなか っ た.しかも,カナモジカイと同じ く数字を第3段におく, ローマ字と数字の文字コード を国際電信アルファベット 第2[19]の 上位互換にする ,とい う2つの 条件を満たす ために ,QWERTYUIOP1234567890と 同じ 第3段 に 入れざ るを得ず,結果とし て ,第5 図のキー配列を採 用し たのである[20]

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5図 呉羽紡績のテレ タ イプ[20]

2.2

コンビ ネーシ ョン・タイプ ラ イタの発売 1952年に 日本タ イプ ラ イター(現,キヤ ノン・エ ヌ・

ティー・シー)が ,1955年に川崎タイプ ラ イタ(現,東芝 情報機器)が ,ローマ字と カナの 両方を 搭載し たコンビ ネーション・タイプライタを,それぞれ発売2し た[21,22]. これらは いずれ も ,2段シフト の ままでローマ字を 追加 し て おり,結果とし て ,小書き の カナを 削除し た り,1I0Oを 互いに 代用し たり,あるいは 一部不自然 なキー配列とせざ るを得なかった.日本タ イプ ラ イター のものでは,キー数を46にし ているものの,ローマ字を QWERTY配列に合わせるあまり,カナのうちセソヘケ

ム メを移動せざ るを得なくなっている(6(a)).こ れ に 対し ,川崎タ イプ ラ イタのも のでは ,キ ー 数を44

2

ローマ字とカナの両方が 打てるタ イプ ラ イタは ,これ らが 最初では な い .たとえば1930年には ,東京帝国 大学の緒方知三郎が ,46キ ーのローマ字/カナタ イプ ラ イタをRoyal Typewriter社に試作させている[23]

(3)

に 抑えた 上で ,カナと 数字の 配列を 優先し て い るため , ローマ字の配列が 特殊である(6(b))

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(a)日本タイプ ラ イター製[21]

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(b)川崎タ イプ ラ イタ製[24]

6図 コンビ ネーション・タ イプ ラ イタ

2.3

テレ ックスの開始

195610月,電電公社では ,東京∼大阪間の加入電

(テレ ックス)サービ スを開始し た[25].それ までは専 用回線で固定された相手とのテレ タ イプ 電信しかできな かったものが ,電話同様,交換回線によって誰とでも通 信できるようになったのである.電電公社は ,テレ ック ス用のテレ タ イプ を 新興製作所と沖電気工業に 発注し た が ,そのキー配列仕様は第7図のようになっていた.専 用回線で多く使用されていた第4図のテレ タ イプを ,そ のままテレ ックスに使うという案もあった[26]が ,濁点 および 半濁点に 対し て 印字ヘッド の前進動作をおこなわ ない(もちろんQに 対し ては 前進する)よ うにし たか っ た,国際テレ ックスに 用いられている国際電信アルファ ベット 第2との変換を容易にし たかった,とい う2つの 理由から ,QWERTYUIOP1234567890と 重な るよ うにローマ字を配置し なおし たのである[27]

ところが翌1957年,日本国有鉄道は,テレ タイプ 用の 3段シフトのキー配列(8)を独自に策定し た.国鉄

ではこの時期,モールス電信からテレ タ イプ への転換を おこないつつあったが,将来を見越し ,テレタイプのキー 配列をカナタ イプ ラ イタに 合わせたのである[28].実際 には ,キー配列も文字コード も呉羽紡績のテレ タ イプ を 踏襲し ており,それに ヰヱなど を 追加し たものだった.

2.4

日本生産性本部のキー配列調査と

JIS

制定 1958年 ,日本生 産性本部(現 ,社会経済生産 性本部)

は ,「 表音文字と機械化に関する調査 」と題し て,カナタ イプ ラ イタとテレ タ イプ のキー配列のアンケート 調査を おこなった.実際の調査を担当し たのは ,日本ローマ字 会の 野村広1で あ り,調査対象は カナ タ イプ ラ イタやテ

1

野村広は ,キー配列調査中の19586月に 日本ロー マ字会を除名されており,その後は日本生産性本部生 産性研究所の所員とし て調査を続けている[24,29,30]

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7図 加入電信用印刷電信機[27]

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8図 国鉄標準テレ タ イプ[28]

レ タ イプ を使用し ている国内379社であった[29,31].調 査の結果を分類すると,カナタイプ ラ イタには114種類, テレ タ イプ には72種類のキ ー配列が 存在し て おり,早 急な標準化の必要性が 示唆され ることとなった[24]

これに 対し 工業技術院は ,テレ タ イプに 関するJIS原 案 作 成を ,日本 生 産 性 本 部に 委 託し た .電 電 公 社と 国 鉄の2公 社で ,異な るテレ タ イプ を 使 用し て い た ので は ,生産者にも使用者にも混乱をきたす,との判断であ る.この線に沿って,日本生産性本部生産性研究所では, 19602月に 印 刷 電 信 機 標 準 化 委 員 会の 第1回・第2

回会議を開催し ,テレ タ イプ のキー配列と文字コード に 限って,JIS原案作成を開始し た[32,33].この動きに対 し カナモジ カ イは ,テレ タ イプ とカナタ イプ ラ イタを統 合し てJIS化すべきだ ,との意見を表明し ,同年4月に は 懇 談 会 まで 開 催され た[34]が ,工業 技 術 院は 決 定を 覆さず,テレ タ イプ のみJIS化され ることになった.こ ののち印刷電信機標準化委員会は討議を重ね ,最終的に は 電電公社の加入電信用印刷電信機のキー配列を一部変 更(9)し た 上,合わせて6ビ ット コード を 決定し , 1961111日,JIS C 0803が 制定された[35,36]

テレ タ イプ のJIS化に 関する 審議が ほぼ 終了し た 後 , 工 業 技 術 院は ,カナ タ イプ ラ イタの キ ー 配 列に 関 す る JIS原案作成を ,やはり日本生産性本部に 委託し た .こ

れにし たがい,日本生産性本部生産性研究所では ,カナ タ イプ ラ イター標準化委員会を組織し ,その第1回・第2 回会議を196110月に開催し た[37,38].こののち,カ

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9JIS C 0803のキー配列[36]

参照

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