『あかがねのまち』新居浜市において、も のづくりを中心とした産業の振興、活性化は、 市経済の発展に必要不可欠である。
こうした中、本市では、平成22年に、「変 革に対応し、創造と活力にあふれるものづく りのまち新居浜」を目指す「新居浜市ものづ くり産業振興ビジョン」を策定し、関係機関
が連携して取り組みを進めてきた。
今般、策定から5年が経過したため、取り 巻く経済環境の激しい変化を考慮し、アクショ ンプランの見直しを行うこととした。見直しに 際しては、経済環境の現状を把握するととも に、アンケートや訪問ヒアリングにより広く関係 者の声を集め、アクションプランへの反映を 行った。
リーマンショック後の急激な景気後退以降、 新居浜の製造業出荷額は、以前の水準を回 復できていない。
さらに、少子高齢化、人口減少の流れは 現実化、加速化しており、製造業の海外シフ トへの流れと合わせて、生き残りに向けた競
争は厳しくなる一方である。
このように、ものづくり産業を取り巻く社会 環境は大きく変化し、さまざまな不確定要素 が強まっていることから、本市の経済社会が、 大きな転換を強いられるかもしれないという状 況にあることを念頭においておかなければな らない。
そして、ものづくり企業が、さまざまな経済 環境変化に積極的に対応し、「変革に対応 し、創造と活力にあふれるものづくり」を継 続発展できるよう、市はできる限り支援を行っ ていくこととする。
ビジョン見直しにあたって
新居浜市の経済状況とものづくり産業の現状
1
(1)新居浜市の経済状況
本市の法人市民税は、平成19年度にピー クとなる5,173億円を記録し、市民税に占め る法人税の比率は47.6%に達したが、平成 20年度下期以降の急激な景気後退に伴い、 大幅な減少となった。
平成22年度以降、法人市民税の水準は 持ち直しているが、平成19年度の4割程度に とどまり、法人活動の回復は限定的である。
また、有効求人倍率は、平成18年度に1.43
倍を記録した後、平成21年に0.66倍と急激 に低下した。平成26年には1.23倍と、対前 年比で0.13ポイント上昇し、1倍を超えての上 昇が続いている。
このように、本市の経済は、平成20年度 下期以降の急激な景気後退からの回復があ る程度見られるものの、ピーク時の水準には 届いておらず、今後も先行きの不透明感が 続くものと見込まれている。
(2)新居浜市ものづくり産業の現状
ア 製造業の概要本市の平成24年度総生産額は、4,346億 円であり、 うち製造業が1,119億円と全体の 25.7%を占めている。製造業のシェアは、全
本市の製造業は、住友金属鉱山㈱、住友 化学㈱、住友重機械工業㈱の大規模事業 所の立地とその下請・協力会社である地場中
国、愛媛では、それぞれ18.2%、18.8%となっ ており、本市はより製造業いわゆるものづくり 産業に特化した産業構造となっている。
小鉄工業の集積を背景に、化学・非鉄金属 などの基礎素材型産業(*)や機械などの加 工組立型産業に特化した構造となっている。 新居浜市の産業別総生産額シェア
資料:平成24年度愛媛県市町民所得統計
イ 事業所数、従業者数と製造品出荷額等 (工業統計調査)
平成25年の製造業の事業所数は200所と、 ピークの昭和55年の409所と比べると、大幅 に減少し、最近も200所台で緩やかに減少し ている。
従業者数は、昭和55年をピーク(14,933 人)に減少傾向の中、平成15年には7千人
台まで減少していた。近年は増減を繰り返し ており、平成25年では8,485人となっている。 製造品出荷額等は、平成19年に8,317億円 と過去最高額となったが、急激な景気後退 の影響で、平成21年には5,462億円まで減少 した。平成25年は6,582億円でとなり、平成
19年を21%下回る水準である。
事業所数
平成25年の製造品出荷額等をみると、愛 媛県内では、今治市、西条市に次ぐ3番目と なっているものの、全国では、101番目となっ ており、いわゆる工業都市として名をつらね 従業者規模4人以上29人以下の製造事 業所は、約8割を占めているものの、製造品
る他市町村に比べると、規模的には小さいこ とがわかる。また、平成20年は、全国で86
番目であり、順位は後退している。 出荷額等では、3 ~ 4%に過ぎない。
新居浜市の従業者規模4人以上29人以下の製造業事業所の推移
愛媛県内11市における工業指標比較(従業員4人以上の事業所) 資料:愛媛県「工業統計調査」
事業所数 従業者数 製造品出荷額等
所 全体に対する割合 % 人 全体に対する割合 % 万円 全体に対する割合 %
平成10年 238 80.4 2,635 25.7 3,282,097 6.9 平成11年 218 80.4 2,468 26.6 2,950,706 6.7 平成12年 234 81.8 2,512 27.2 3,216,641 6.7 平成13年 211 82.7 2,682 32.1 3,034,051 6.5 平成14年 182 79.5 2,142 26.3 2,625,570 5.6 平成15年 203 82.2 2,257 28.4 3,119,051 6.4 平成16年 178 79.5 2,113 26.2 3,095,530 6.1 平成17年 197 79.8 2,256 25.5 3,692,207 6.4 平成18年 186 78.8 2,246 25.4 3,732,714 5.4 平成19年 186 78.8 2,232 22.9 3,861,126 4.6 平成20年 197 80.4 2,254 22.1 4,123,287 5.6 平成21年 168 77.8 1,917 20.3 3,247,751 5.9 平成22年 157 77.0 1,788 21.2 2,248,119 3.7 平成23年 170 76.9 1,897 19.8 2,545,179 3.6 平成24年 169 78.6 1,962 22.5 2,599,662 4.3 平成25年 154 77.0 1,851 21.8 2,653,031 4.0
市名等 (平成22年)人口 (単位:人)
事業所数 (平成25年)
(単位:所)
従業者数 (平成25年)
(単位:人)
製造品出荷額等 (平成25年)
(単位:万円)
県 計 1,431,493 2,356 74,912 406,775,880 松 山 市 517,231 397 13,855 43,513,696 今 治 市 166,532 445 11,184 112,094,560 宇 和 島 市 84,210 103 1,616 3,252,307 八 幡 浜 市 38,370 58 1908 3,554,189
新 居 浜 市 121,735 200 8,485 65,821,531
平成25年工業統計調査「市区町村編」(上位30市区町村と新居浜市)
順位 市区町村名 国勢調査H22人口 (人)
従業者数 計 (所)
従業者数 (人)
製造品 出荷額等
(万円) 内従業者
30人~299 人 (所)
内従業者 300人以上
(所)
業種別にみた本市の製造業
資料:平成25年工業統計調査 ウ 産業構造
本市の製造業は、非鉄金属・化学・機械 等の重化学工業に属する住友3社(住友金 属鉱山㈱、住友化学㈱、住友重機械工業 ㈱)を中核とする住友関連企業と、その下請・
(ア)住友諸企業と住友関連企業
住 友は創 業当初 泉 屋と称し、銅 吹 業、 銅貿易、銅山業を営んでいたが、元禄4年 (1691年)別子銅山の開坑により発展した。
この銅山経営が根幹となり、現在の住友金 属鉱山㈱、住友化学㈱、住友重機械工業 ㈱等々の住友関連各社が発展するとともに、 新居浜市の近代化、産業振興を推し進める 礎となった。
協力会社である地場中小鉄工業を中心とし た製造業によって大部分が構成されており、 そのため本市の工業構造は基幹となる化学・ 非鉄産業などの基礎素材型産業や機械など の加工組立型産業に特化している。
域経済に大きな影響を与える住友諸企業で は、競争に耐え得る企業体質への転換が 様々な形で図られている。住友関連企業の 本社の多くは東京や大阪にあり、新居浜には その工場の一部が立地しているに過ぎない。 今後の競争環境の変化や生産拠点の海 外シフトの動きの中で、工場の規模縮小や閉 鎖といった決定がなされることも考えておく必 要があろう。
事業所数 従業者数 製造品出荷額等
所 % 人 % 百万円 %
地方資源型
食料品 23 11.5 529 6.2 8,391 1.3
繊維 7 3.5 84 1.0 590 0.1
木材 6 3.0 185 2.2 5,221 0.8
パルプ 11 5.5 523 6.2 14,739 2.2
窯業 6 3.0 77 0.9 1,552 0.2
雑貨型
家具 2 1.0 15 0.2 × ***
印刷 5 2.5 55 0.6 425 0.1
プラスチック 13 6.5 574 6.8 50,272 7.6
その他 6 3.0 34 0.4 279 0.0
基礎素材型
化学 12 6.0 1,934 22.8 250,767 38.1
鉄鋼 4 2.0 41 0.5 × ***
非鉄金属 5 2.5 620 7.3 229,525 34.9
加工組立型
金属 30 15.0 585 6.9 12,273 1.9 はん用機械 18 9.0 794 9.4 30,476 4.6 生産用機械 37 18.5 676 8.0 11,069 1.7
業務用機械 2 1.0 25 0.3 × ***
電子部品 3 1.5 921 10.9 10,570 1.6 電気機械 9 4.5 808 9.5 31,154 4.7
情報通信機械 0 0.0 0 0.0 0 0.0
輸送用機械 1 0.5 5 0.1 × ***
○住友金属鉱山(株)別子事業所
住友金属鉱山㈱は、住友グループの源流 企業として400年以上の歴史を持つ、総合 素材メーカーである。安土桃山時代に銅の 製錬からスタートしたが、現在は、鉱山開発 や金、銀、銅、ニッケル、亜鉛等の非鉄金 属製錬などの創業以来の事業の他に、電子 材料(*)や機能性材料(*)、住宅建材、 触媒、エンジニアリング等、幅広く事業展開 している。
現在、ニッケルについては、別子事業所 において年産4万1千t体制から6万5千t体制 へ、銅についても、東予工場において年産 27万t体制から45万t体制に増強されている。 金については貴金属精製新プロセスの導入 による精製能力の増強、さらには、製錬技 術の開発に取り組むための拠点施設として 「資源・製錬開発センター」を整備し技術 開発に取り組んでいる。また、電子・機能性 材料事業は、一層の成長が期待できる分野 と捉え、得意分野である、より素材、原料に
近い分野に経営資源を集中している。 企業グループとしても、各種コスト構造改 革が実施され、厳しい国際競争に耐え得る 企業グループ体質への転換が進められてい る。
資源・製錬・材料のコアビジネスのバラン スと継続的成長により、「世界の非鉄リーダー」
【住友金属鉱山㈱別子事業所関連の主な企 業】
㈱四阪製錬所 住鉱物流㈱ 新居浜電子㈱
日本ケッチェン㈱愛媛事業所 新居浜マテリアル㈱
住鉱テクノリサーチ㈱ 住鉱技術サービス㈱ 住鉱プランテック㈱
㈱地圏総合コンサルタント四国支店
○住友化学(株)愛媛工場
住友化学㈱は、石油化学、エネルギー・ 機能材料、情報電子化学、健康農業化学、 医薬品の5事業部門を有する総合化学メー カーである。愛媛工場は、同社石油化学部 門を支える生産基地として、幅広い製品群 の安定供給、品質向上に注力するとともに、 基礎化学原料を有する強みを生かして、エ ネルギー・機能材料部門や情報電子化学部
門への展開が図られている。
【住友化学㈱愛媛工場関連の主な企業】 大日本住友製薬㈱愛媛工場
住友共同電力㈱
住化スタイロンポリカーボネート㈱愛媛工場 住友ケミカルエンジニアリング㈱新居浜事務 所
㈱住化分析センター愛媛営業部 ㈱シアテック
住友化学システムサービス㈱愛媛事業所 ㈱イージーエス
㈱キャリアサポート愛媛事業所 住化ロジスティクス㈱愛媛事業所 住化農業資材㈱四国営業所 ㈱セラテック
住化アッセンブリーテクノ㈱ 新居浜コールセンター㈱
住化バイエルウレタン㈱愛媛工場 住化高純度ガス㈲
日本エイアンドエル㈱愛媛工場 新第一塩ビ㈱愛媛工場 エスエヌ化成㈱
朝日化学工業㈱新居浜工場 田岡化学工業㈱愛媛工場 住化ファイナンス㈱愛媛支店 住化不動産㈱愛媛支店
㈱住化情報技術センター愛媛オフィス
○住友重機械工業(株)愛媛製造所
住友重機械工業㈱の事業は、生産関連 及びインフラ関連から最先端技術分野まで幅 広く多岐にわたっており、「ユニークさ」を付 加した製品が世に送り出されている。新居浜 製造所においては、従来、製鉄機械を中心 とした素材加工設備、クレーンを中心とした 運搬荷役機械が柱となっていたが、近年、 最先端技術の粒子加速器(*)を基に医療 機器分野に進出し、この量子機械関連の伸
びが目立っている。
また、最近では、同社の光・量子、極低温・ 超電導、システム制御、技術を中心に研究 開発が進められる中、液晶・半導体関連製 造装置、デジタルメディア機器、環境装置等 を重点とした先端技術集約型事業への展開 が図られている。さらに、材料や表面処理 の技術研究を一層強化するため、技術研究 所の新設や西条工場内へサイクロトロンを建 設するなど、研究機能を充実させている。
【住友重機械工業㈱愛媛製造所関連の主な 企業】
住友重機械イオンテクノロジー㈱愛媛事業所 ㈱住重プラテック
住友重機械エンジニアリングサービス㈱ 新居浜事業所
住友重機械ハイマテックス㈱
住友重機械搬送システム㈱新居浜事業所 住重環境エンジニアリング㈱新居浜営業所 住重プラントエンジニアリング㈱新居浜工場 住友重機械プロセス機器㈱
住重試験検査㈱新居浜営業所 いずみサポート㈱愛媛支社 ㈱住重テクノクラフト
住友建機㈱四国支店 イズミ精機㈱
住友ナコマテリアルハンドリング販売㈱ 四国支店新居浜営業所
㈱ライトウェル愛媛事業所
(イ)機械鉄工関連企業(中小鉄工) 製造業のうち、経済産業省工業統計上の 分類の「鉄鋼業」「金属製品製造業」「一 般機械器具製造業」の3業種に属する事業 所が多数集積しており、それら中小企業群は 「中小鉄工」と呼ばれる場合もある。
機械鉄工関連企業は、主に、「産業・運 搬機械製造」「鋳造」「プラントメンテナン ス」の3つの事業分野に分かれ、住友グルー プ企業からの受注業務を主体として発展して
きた。こうした中、これまで培ってきた技術を 土台として受注先を建設機械メーカーや家電 メーカーなど、住友グループ以外に広げた企 業もある。また、自社製品の開発に取り組み、 製造・販売している企業も少なからずある。 なお、既存プラントのメンテナンス、新規プ ラント建設、産業・運搬機械等の受注の流 れは次のようになる。
既存プラントのメンテナンスの受注の流れ
(ウ)新居浜機械産業協同組合
新居浜機械産業協同組合は、現在、組 合員77社で組織され、本市の基幹産業で ある機械鉄工業界における中核的な組織と なっている。
同組合は、地域の活性化を担う地場産業 として一層の飛躍発展と安定した事業基盤 の拡充強化、そして経済的地位の向上を図 る等を推進するために、それまで市内にあっ た3組合が大同合併し、昭和63年に設立さ れたものである。
従来、市内の機械産業関連企業は、住 友企業グループの協力会社として、プラント 製作や保守管理、部品加工等を中心に発展 してきた。
しかし、住友企業グループの事業再編等 に伴う地域市場規模の縮小に加え、業界全 体の景気変動、競争激化の中、これまでの 特定大企業に頼った事業展開は成り立たなく なってきた。そのため、近年では自社製品や 自社技術の開発による事業展開や関連業種 との連携により、多様な発注ニーズに対応す
る企業の動きが出るなど、受注先も、住友 企業グループをはじめ、県外大手企業など 全国に及んでいる。こうした取り組みの結果、 組合加盟企業の売上額に占める住友企業グ ループからの受注額の割合は、30~40%とな っている。
今後も、自らの営業活動による多くの発注 側企業との接点の創出やニーズを先取りした 対応や提案、独自の技術、製品の開発など は重要な課題となっている。組合員各企業 の住友各社との取引で培われた技術力は高 く評価されており、同組合では、発注側企 業を訪問してのニーズ調査や見本市への出 展などの事業を実施し、組合員企業の持つ 技術、製品の応用力の発揮や情報発信に 努めている。
新居浜機械産業協同組合加盟企業の売上高および従業員数の推移
資料:新居浜機械産業協同組合
(エ)その他の地元企業
地元企業には機械鉄工関連企業のほか、 製造業のうち事業所数で11.5%、従業者数 で6.2%を占める食料品製造業や、国内大手 自動車メーカーにプラスチック製品を提供す る化学工業の企業がある。数は少ないが医 薬品、医療品製造などの医療関連企業があ る。
食料品製造業では、地域資源を活用した ブランド化や機能性食品の開発に取り組んで
また、大人用紙おむつメーカーが新たな事 業の柱として取り組んできたメディカルディス ポーザブル事業を展開するため、新たな工 場を建設し操業を開始している。
経営状況(3年前を100とした場合)(前回)
経営状況(3年前を100とした場合)(今回)
(3)新居浜市ものづくり産業の特徴
-アンケート、ヒアリング結果等-ア アンケートの概要
新居浜市の機械産業協同組合会員企業 および製造業の事業者(工業統計の対象先) を対象としてアンケートを行った。
調査対象数 218社
調査方法 郵送によるアンケート方式 調査時期 平成26年11月中旬
回答数 57事業所(鉄鋼業7、金属 製品製造業15、一般機械 製造業10、その他25) 回収率 26.1%
イ 調査結果 (ア)経営状況
売上の増減要因は「受注量の減少」が 最も多かったが、その割合は前回(平成21 年)のアンケートよりも大きく減少している。また、
「単価の下落」との回答も大きく減少し、逆に、 「受注量の増加」を要因とする回答は増加
した。
売上の増減要因(複数回答)
受注先・販売先の比較(前回) (回答者の平均)
受注先・販売先の比較(今回) (回答者の平均)
(イ)受注先
現在の販売先や受注先数は、1事業所当 たり平均75.3先で、3年前の86.4先に比べて 減少している。また、最も多い受注先や販 売先の全売上に占める割合は、平均41.6% であり、3年前に比べて3.5ポイント低下してい る。
(イ)自社ブランドの製造・販売割合と受注 先の地域
東予地域以外の事業所から受注している 事業者は32.7%、東予地域の事業所から受 注している事業所は39.6%あった。また、自 社ブランド品を製造・販売している事業者は
(エ)今後強化したい受注ルート
今後強化したい受注ルートや製造品・売 上としては、「東予地域の事業所からの受 注」が76.9%と最も多かった。また、前回(平
16.8%、他社OEM製品を受託生産している 事業者は7.9%であった。
前回(平成21年)のアンケートと比べて、 自社ブランド品を製造・販売している事業者 の増加が目立っている。
成21年)のアンケートと比べて、複数回答 の各選択肢とも「強化したい」との回答が 大きく増加しており、積極的な販路拡大意欲 が見られる。
自社ブランドの製造・販売や受注先地域の状況 (複数回答)
今後強化したい受注ルート (複数回答)
*OEMとは、相手先商標製品をいう。
(オ)経営課題
経営課題は、「技能を持った人材の不足」 47.3%が最も多く、次いで「従業者の高齢化 とそれに伴う技能の伝承」41.8%、「受注減 による操業度の低下」が34.5%、「機械や設 備の老朽化」34.5%となった。人材の不足
や技能の伝承が大きな課題となっている ことがわかる。
一方、前回(平成21年)のアンケートと比べ、 「受注減による操業度の低下」を挙げる割
合が30.7ポイント低下し、受注環境の変化が 表れている。
経営課題(複数回答)
(カ)新居浜でものづくりをすることの強み 新居浜でものづくりをすることの強みは、 「 住 友グループからの受 注を受けられる」 58.2%、「まわりに仕事を頼める事業所が多 い」43.6%、「まわりに仕事を注文してくれる 事業所が多い」29.1%が上位になっており、
住友グループを核とする産業集積の特徴が 出ている。
特に、「住友グループからの受注を受けら れる」との回答は、前回(平成21年)のア ンケートも今回も6割近くを占めている。
新居浜でのものづくりの強み(複数回答)
(キ)新居浜でものづくりをすることの弱み 新居浜でものづくりをすることの弱みは、 「従業員が高齢化している」45.5%、「地域
から人材を確保できにくい」34.5%、「受注
先が偏っている」32.7%が上位になっており、 高齢化を始めとした人材の問題が目立ってい る。
新居浜でのものづくりの弱み(複数回答)
(ク)今後の経営戦略
今後の経営戦略は、「人材の確保・育成」 62.5%、「販路開拓・営業の強化」48.2%が 上位となっている。これまで課題や弱みとして とらえていた人材の問題について対応すると
ともに、販路開拓による営業強化を積極的に 図る姿勢が見られる。
また、技術開発や製造工程の改善、新商 品開発など製造現場の強化に向けた戦略も 上位になっている。
今後の経営戦略(複数回答)
(ケ)設備更新や工場増設など
「設備更新・増設」は26.7%、「工場増設」 は13.3%が検討している。合計で40%を占め、
(コ)技術力向上の取り組み
「技術力向上に向けての取り組みは、「技 術者を確保する」47.7%が最も多い。また、
前回(平成21年)のアンケートと比べ、10.9 ポイント増加している。
その他の中には「自社で養成する」との回 答もあった。
(前回:平成21年) 設備更新・工場増設について
(今回:平成26年)
設備更新・工場増設について(今回)
技術力向上策(複数回答)
(サ)技術開発・研究開発を進める上での 問題点
技術開発・研究開発の問題点は、「研究 開発のための人材が不足している」56.4%、 「研究に要する費用の確保が難しい」38.5%、
「研究開発のための施設・設備等が不足し ている」28.2%が多い。研究開発に際しては、 人材だけでなく資金や設備などの経営資源も 不足していることがうかがわれる。上位になっ ている。
技術開発・研究開発の問題点(複数回答)
(シ)人材の育成
人材の育成は、「外部の教育・研修を受 けさせる」44.4%、「OJTで人材の育成を図っ ている」29.6%、「自社の技能を持った高齢 者を再雇用」29.6%が比較的多い。
ただし、前回(平成21年)のアンケートと 比べると、「外部の教育・研修を受けさせる」 が8.2ポイント増加し、「OJTで人材の育成を 図っている」が13.9ポイント減少している。
現在の人材育成策(複数回答)
(ス)今後の人材の育成策
今後取り組みたい人材の育成策は、「外 部の教育・研修」43.4%、「OJT」34.0%、 「高齢者の再雇用」28.3%の順に多い。ま
た、前回(平成21年)のアンケートと比べる と、「大企業のOB受け入れ」が大幅に増加 し、人財育成の中で期待が高まっていること
がうかがえる。
今後取り組みたい人材育成策(複数回答)
(セ)人材の確保策
今後取り組む人材の確保策としては、「新 卒者の採用を増やす」51.9%が最も多く、次 に「他社からの中途採用を増やす」37.0%
である。その他の回答も全般に、前回(平 成21年)に比べて増えており、人材確保に 積極的な姿勢が見られる。
今後取り組みたい人材確保策(複数回答)
(ソ)インターンシップの取り組み
インターンシップについては、実施している 割合は3割弱であった。受け入れていない理 由は「やってもらう業務がない」が最も多い。
人材の確保につながる可能性があるインター ンシップではあるが、取り組みは弱く、前回(平 成21年)のアンケート結果と概ね同じ傾向に ある。
(前回:平成21年) インターンシップについて
(今回:平成26年)
インターンシップについて(今回)
(タ)施策評価(重要度)
平成22年3月に策定したものづくり産業振 興ビジョンに基づく19項目の施策について、 「重要度」と「満足度」の観点での評価を
聞いた。
重要度については、「市の支援体制強化」 「地域人材の活用」「産業基盤の整備」に
ついて、「重要」または「やや重要」との
回答が半数を超え、重要度が高い項目と見 られている。一方、「新居浜機械産業協同 組合による取組」「受注体制強化への支援」 「低炭素型設備導入への助成」「低炭素
型製品、技術開発への助成」については、 「重要でない」または「やや重要でない」
との評価が2割弱と比較的多くなっている。
(チ)施策評価(満足度)
満足度については、施策内容を知ってい る又は利用したことがある事業所でなければ 評価が難しい面もあり、「普通」又は「無回 答」が目立った。
その中でも、「東予産業創造センターによ る支援」「市の支援体制強化」「組合、法
人等による人材育成事業」については、「満 足」 又は「やや満足」との回答が比較的 多かった。
一方、「産業基盤の整備」「市の支援体 制強化」については、「不満」又は「やや 不満」との評価が比較的多かった。
(ツ)施策評価(重要度と満足度の組合せ) 重要度と満足度について、下記※の方法 で点数化、平均点を算出し、傾向を比較し た。重要度が高い項目の上位には「地域人 材の活用」「市の支援体制強化」「産業基 盤の整備」「人材投資への支援」「東予産
業創造センターによる支援」が並んだ。一方、 満足度の低い項目としては、「産業基盤の整 備」「低炭素型製品、技術開発への助成」 「地域人材の活用」「受注体制強化への支
援」「人材投資への支援」が挙がった。
直近売上高の前年比
今後の売上高の見込み ウ ヒアリング結果
アンケートに加えて、自社の強みや保有す る技術の活用分野、さらに自社や地域の10・
20年先の姿、行政や支援機関等への要望 などをうかがうため、地域企業56社にヒアリン グを行った。得られた具体的な回答を整理
すると次のようになる。
また、数値比較が可能な項目については、 前回ものづくり産業振興ビジョン作成時(平 成21年11月)のヒアリング結果と対比してい る。
(ア)今後の売上高の見込み
直近の決算期の売上高は、増加、ほぼ同 じ、減少がそれぞれ約3分の1ずつである。
今後の見込みは、横ばいが半数程度、増 加が4割、減少が1割強であり、全体では売 り上げの増加が期待できる状況である。
前回ヒアリング時は、平成20年9月以降の 世界同時経済危機の影響を強く受けており、 受注の減少が強く見込まれていたが、当時 の低迷からは大きく変化している。
(イ)業務内容
住友グループ企業への売上割合は、個別 事業所でばらつきがあるが、住友グループ企 業および住友グループへの納入企業と取引し
(ウ)自社の強み
強みとして、技術力(32社)、短納期(28 社)、小回り少量生産(26社)等を挙げた 事業者が多かった。また、業務内容に応じて、 大型製缶技術やプラントメンテナンスの技術
(エ)自社の技術レベル
1割弱が国内トップ、4割弱が国内上位と
(オ)地域の技術レベル
各社の業務内容が異なるため、比較しに くいという見方が比較的多かったが、国内トッ
を挙げる事業者も多かった。産業向け機械・ 設備の下請けを主な業務とする事業者が多 いため、要求された納期や品質を確実にクリ アできることを強みとする傾向が強い。
みている。一方で、半数以上は国内中位ま たは下位とみている。
る事業者が半数ずつであった。
また、「ものづくりのまち」を標榜しているも のの、必ずしも技術レベルは高くないという意 回答のあった主な強み
No 内容 No 内容
1 技術力(34) 5 大型製缶(16) 2 短納期(28) 6 低コスト(12)
3 小回り、少量生産(26) 7 プラントメンテナンス(8) 4 貫生産、一括受注(17) 8 特殊材料加工(4)
(キ)これから力を入れたい分野、進出した い分野
これから力を入れたい分野がある、又は考 えている事業者は約4分の3である。また、こ れから進出したい、又は進出を考えている分 (カ)自社の得意技術とその活用
自社の保有する得意技術と活用分野を、 「ある」と回答した事業者は9割弱であり、
野があるという事業者は半数強である。いず れの割合も前回ヒアリング時を大きく上回って おり、事業の維持継続のためには新しい取り 組みが必要であるとする事業者が多くなって いる。
現在の業務内容を中心に得意、活用すると の回答が多かった。
これから力を入れたい分野
(ク)自社の10・20年先
長期の期間での将来像は描きにくい、わか らないとする事業者が4割弱と最も多かった。
次いで、拡大しているとの回答が3割弱で、 前回ヒアリング時と比べると大幅に増加してい る。ただし、「新分野での成功が条件」「事 業存続のためにも拡大発展の意思や計画が
(ケ)地域の10・20年先
現在の産業構造が大きく変わることはない だろうとする見方が2割強ある一方で、企業 集積が今より縮小したり、崩壊したりするとい う見方が5割弱と前回ヒアリング時から大幅に
増えている。
住友グループとの取引の有無にかかわら
必要」との考えもあり、必ずしも楽観的な状 況ではない。
思い描く自社の姿を達成するための課題と しては、人材の確保、育成を上げる事業者
が多かったが、技術開発や営業力の向上、 財務体質の改善(投資資金の確保)を挙 げる事業者もいた。
ず、その影響度合いの大きさを感じる事業者 が多く、また、住友グループからの受注額の 増加は見込みにくいと、厳しさを覚悟する姿 勢は強かった。また、わからないとの回答も 含め、住友グループの動向に大きく依存する との見方が多かった。
自社の10、20年先の姿
(コ)行政等への要望
行政
行政への要望については、下表のとおり、 人材育成や融資・補助の分野での支援を
a 人材育成について
研修事業だけでなく、プログラム作成への 支援や代替要員確保の支援についても要望 があった。
(主な意見)
・工業高校生への実務研修、資格取得促進 (卒業時に玉掛け、アーク溶接、フォーク
リフトができれば即戦力となる)。
・ものづくりについて具体的な教育を望む。
・職業訓練と学校を連携させて活用する。
・実践的な技術指導(熟練工がいなくなり、 社内での技能伝承が極めて難しくなってい る)。
・費用負担の少ない人材教育等の講座。
・助成金を利用できる教育、講習等の情報 提供。
・人員に限りがある中、長期に渡る研修へ の参加は生産活動に大いに支障がでる。 臨機応変な対応(少人数でも研修を開催 する等)を望む。
・ジョブカードを利用した。手続き面もよい制 度になったと思う。
・インターンを受け入れても採用に繋がらな いので悩ましい。
・新卒者、ハローワークでの採用が困難。
・研修の他に企業見学や講演の機会をつ
期待する声が多かった。また、企業の自助 努力を前提に、行政ならではの役割(企業 誘致等)を期待する意見も目立った。以下、 分野ごとに主な意見を整理した。
・教育プログラム作りの支援、教育費用(代 替の人的コスト)。
b 融資・補助について
特に返済の不要な補助金についての要望 が多かった。
(主な意見)
・ものづくり補助金は利用した。
・新事業、新規設備だけでなく、更新投資 も含めた幅広い補助金を期待。
・設備投資に対する融資や補助の充実。
・融資条件の緩和(利率、年数、保証料)。
・新規および拡大事業に対する税金の期限 付き免除及び軽減。
・機械だけでなく、金額の大きい建物設備 (機械導入に伴う工場拡充工事やその他
付随工事含む)に対する補助、支援。
・ものづくりの補助金だけでなく、業務管理 の改善の取組にも補助してほしい。
・補助金申請書類が多く、煩雑で、かつ期 間もタイトであるため、書類手続きの簡素 化を望む。
・補助金等の返済不要な資金は投資の助
けになる。
・住友の企業留置策としての補助金の活用。
・成功した技術開発に対して補助金等を充 回答のあった主な要望
No 内容 No 内容
1 人材育成(27) 4 企業誘致(16) 2 融資・補助(21) 5 技術開発(7) 3 販路開拓(17) 6 その他(4)
c 販路開拓について
行政の支援による展示会、商談会の効果 を評価する意見が多かった。ただし、価格 競争や地域内競合の激化などの側面を指摘 する意見もあった。
(主な意見)
・市長中心としたトップセールスによる大胆な マッチングが必要。
・展示会等をより積極的に開催し、若い世 代にものづくりの面白さや素晴らしさを伝 え、自社をPRするチャンスを増やしてほし い。
・販路開拓は、企業に合わせた営業活動
で、足の引っ張り合いにならないようにして ほしい。
・販路開拓支援の展示会等が、価格競争
を厳しくした例もある。
・展示会、見本市では行政の後押しがあり
がたい。
d 企業誘致について
行政ならではの役割として、企業誘致を挙 げる意見が多かった。
(主な意見)
・新規企業が進出しやすい環境づくり。
・住友以外の新たな大手企業を誘致してほ しい。
・住友があり難しいかもしれないが、ほかの
役割を行政に期待する。
・大手企業と一緒に研究開発したい。
・メーカーになりたいが、技術研究や情報が 不足している。
・研究開発のための援助(特にニーズ情報 の提供)。
f その他の主な意見
・高齢者の雇用について、働く意欲があり、 仕事もあるが、年金受給との兼ね合いで 働けない人が多い。高齢者が生き生きと 働ける仕組みづくりや環境整備を望む。
・道路整備が課題。
・市役所、支援機関等窓口が広く分化して いる。
・土鳩対策(法令で捕獲できない、高所の 対策に業者使うと数百万円単位の負担、 鉄工所は他にも困っていると思う)。
・住友の企業留置策(住友の意向のヒアリ
ング、関係維持、仕事量の確保)。
・各分野が密接にかかわっており、優先順 位をつけて対応してほしい。
(サ)支援機関等への要望
支援機関等
支援機関の活動については、一定の評価 をする意見が多かったが、活用度合いに応 じて要望事項も挙げられた。要望事項として は、研修、販路開拓支援、人材供給等に 加え、全体としての有効活用や役割の整理 に関する意見があった。全体および支援機 関別の主な意見を整理すると次のようになる。
a 支援機関全般について (主な意見)
・女性、高齢者、U・Iターンなど幅広い人 材がものづくりに従事する環境づくりをして ほしい。
・支援機関の活用は重要であるとわかって いても、具体的にどうしたらよいかわからな い。機能を一か所に集約して、ワンストッ プで何でも対応できるようにしてほしい。
・各支援機関の連携をしてほしい(事業や 時期の重複があるように感じる)。
・資金と人を一か所に集めて、ものづくり支 援や共同事業のコントロール元となってほし い。
b えひめ東予産業創造センターについて (主な意見)
・どのような支援ができるのか、もっと周知し てほしい。
・セミナーや経営指導、販路開拓で利用し ておりありがたい。
・センターとして収益事業化を図ってほしい。
・ものづくりに特化したM&A情報やマッチン グを望む。
c 新居浜市ものづくり産業振興センターにつ いて
(主な意見)
・会社で指導する時間を確保できないため、 今後も人手が不足する中での人材教育に おいて助かる。
・研修の開講時間をもっと考慮してほしい。 人員に限りがあり、平日昼間に長期抜けら れると仕事にならない。今の開講時間では 参加させたくても難しい。
・中上級向けの研修、実践的な研修をして ほしい。
・工業高校生が利用し、就職前学習や資
格取得で差別化を図ってほしい。
・資格試験の充実と試験会場の集約。
d 学校関連(新居浜工業高等専門学校、 新居浜工業高等学校、新居浜高等技術 専門校)について
(主な意見)
・地元就職への期待。
・インターンシップの強化、学生に現場をもっ と知ってほしい。
・新卒の技術では会社で全く即戦力にはな らない。仕事中に教えるには時間的、人 員的にも無理があるため、一定のレベルを 身に着ける指導を高専や工業高校で行う べきだ。
・特別教育の取得(例:自由研削砥石、アー ク溶接、低圧電気取扱い、クレーン運転、
玉掛け)。
・工場見学やインターンシップは積極的に 行っているが、実際の採用にほとんど結び つかない。
(1)新居浜市ものづくり産業振興ビジョンの取組状況
ア 新居浜市ものづくり産業振興ビジョンの施策取組状況
平成22年に策定した新居浜市ものづくり 産業振興ビジョンについては、計画期間を 10年とし、前半の5年経過後に中間評価及 びアクションプランの見直しを実施することとし ていた。
中間評価にあたっては、アクションプランの 進捗状況を確認し、ビジョン(あるべき姿) と現状の差異を踏まえて、アクションプランの
見直しにつなげていくこととする。
アクションプランの進捗状況の評価は、実 施主体(市、支援機関等)からの評価と事 業所(利用者)からの評価の両面で行うこと とする。
イ 実施主体からの評価
ここでは、アクションプランの各項目(大分 類5区分、アクションプラン19項目、具体策 45項目)について、市、支援機関など実
施主体からの評価を取りまとめる。
大分類 具体策項目数 評 価
支援体制の強化・拡充 29
◦25年度の実績として、概ね達成19項目、一 部達成5項目、未達成3項目、該当なし2項目 であり、全体として概ね達成されている。た だし、予算化や事業化をもって達成と評価し ている項目もあり、実施効果の計数的な把握 も検討が必要である。
◦未達成項目には、アクションプランの冒頭に
掲げている「支援機関連絡会議」もあり、具 体化を図る必要がある。
人材の育成・確保 10
ウ 事業所からの評価
平成26年11月の事業所アンケートにおい て、施策の利用者からの評価として、アクショ
ンプランの19項目について、「重要度」と「満 足度」の評価を調査した。
大分類 具体策項目数 評 価
支援体制の強化・拡充 8
◦重要度:平均0.76点、満足度:平均-0.19点
◦重要度の評価は行政や支援機関によりばらつ
きがあり、「市」や「えひめ東予産業創造セ ンター」への期待度の高さが表れている。ま た、「地域人材の活用」についても期待度が 高かった。
人材の育成・確保 10
◦重要度:平均0.95点、満足度:平均-0.15点
◦重要度の評価が2番目に高く、他のアンケー
ト項目やヒアリングと合わせ、人材育成等へ の期待や関心の高さが表れている。
新事業展開の促進 3
◦重要度:平均0.83点、満足度:平均0.15点
◦満足度の評価が唯一プラスの得点となってい
る。先端技術に関するセミナーや販路開拓支 援事業の利用者から評価されていることが推 測される。
企業誘致・立地(新規
投資)の促進 1
◦重要度:平均1.37点、満足度:平均-0.67点
◦重要度は最も高く、満足度が最も低い評価と
なった。アクションプランは「産業基盤の整備」 1項目であり、道路整備等への期待と評価が
表れている。
環境負荷低減に向けた
事業活動への支援 2
◦重要度:平均0.24点、満足度:平均-0.43点
◦重要度の評価が最も低く、環境の変化や助成
制度の整理統合により、関心度も低下してい ることが推測される。
大分類 具体策項目数 評 価
環境負荷低減に向けた
事業活動への支援 1
◦25年度の実績として、概ね達成するととも
に、助成項目の改廃の中で整理統合し、「低 炭素型事業促進奨励金」は廃止した。
新居浜市の産業振興施策等の概要
2
(1)上位計画の概要
ア 愛媛県産業振興指針愛媛県は、平成22年3月に「愛媛県経済 成長戦略2010 ~経済版えひめマッスルプラ ン~」を策定し、経済・社会情勢の変化を 受けて、平成24年6月に一部改訂している。 愛媛県経済成長戦略2010は、単に従来 のような県経済の規模拡大を企図するのでは なく、経済環境の様々な変化に応じた産業 構造の転換や企業体質の強化を戦略的にす すめ、将来にわたる足腰の強い経済基盤作 りを目指すことを第1の基本理念としている。
次に、従来の産業分野の枠にとらわれず、 牽引力としての「成長産業の創出」と地域 に根付く「雇用を支える産業の育成」、未 来への投資としての「環境と経済の好循環」 の3つの視点から将来にわたる持続的経済 基盤の強化をめざしている。
そして、企業の体質強化をサポートするた め「場づくり」や「ヒトづくり」のための仕 組み作りなどの環境整備を図るとしている。 また、「食品ビジネス」「低炭素ビジネス(*)」 「健康ビジネス」「観光ビジネス」 の4つを成
長分野と定め、重点的な支援を行うとしてい る。
イ 企業立地促進基本計画
企業立地促進法に基づき新居浜・西条地 域では、先端素材関連産業、機械鉄鋼関 連産業、医療関連産業の3つを指定業種と し、既存企業の拡大とさらなる関連企業の
集積を図ることと定めている。
このため、産学官連携による技術開発や 人材育成・確保、専門家を活用した戦略的 な企業誘致活動、立地企業のニーズに迅速 に対応するワンストップサービスの充実に取り 組むこととしている。
(ア)先端素材関連産業
住友、クラレグループ企業等による電子機 能性材料や新素材などの高度な生産技術を 有する産業集積基盤をさらに強化する。 (イ)機械鉄鋼関連産業
住友グループ企業や日新製鋼等を中心と する産業機械や荷役運搬機械等の製造・加 工技術集積の高度化を図る。
(ウ)医療関連産業
(2)新居浜市の産業施策等
ア 第五次長期総合計画平成23年3月に策定された第五次長期総 合計画では、「経済活力」フィールドの主要 項目として、「創造と活力にあふれるものづく りのまちの推進」を望ましい姿としている。
その中で、「新事業展開の促進」「支援 体制の強化・拡充」「産業を支える人づくり」 「企業誘致及び立地の促進」 が基本計画
に掲げられている。
「新事業展開の促進」については、中小 企業の新事業展開への支援や中小企業振 興条例に基づく助成を取組内容として掲げて いる。また、「支援体制の強化・拡充」に ついては、東予産業創造センターへの支援 や支援機関連絡会議の設置等を主な取組と している。
次に、「産業を支える人づくり」については、 ものづくり人材育成の推進や中小企業振興
条例に基づく助成等を施策としている。4番 目に、「企業立地及び誘致の推進」につい ては、企業立地推進条例に基づく助成や工 業用地の造成、市有工業用地への立地推 進を取組内容として掲げている。
イ 新居浜市ものづくり産業振興ビジョン 平成22年3月に、「変革に対応し、創造と 活力にあふれるものづくりのまち新居浜」を 将来像に掲げ、新居浜市ものづくり産業振興 ビジョンを策定した。
新居浜市ものづくり産業振興ビジョンでは、 住友諸企業と地域中小企業の成長・発展に 向けた、それぞれの努力や連携した取り組 みを支援する施策の推進を基本方針として いる。
企業が取り組む方向性を、「企業活動の
境問題等新たな課題への対応」と整理し、 行政機関・支援機関の取り組み(アクション プラン)は「支援体制の強化・拡充」「人 材の育成・確保」「新事業展開の促進」「企 業誘致・立地(新規投資)の促進」「環境 負荷低減に向けた事業活動への支援」を柱 に19項目のアクションプランにまとめた。 前半5年間が経過し、その進捗状況を把 握したうえで、今般アクションプランの見直し を実施する。
ウ 新居浜市企業立地促進条例
(概要)
●対象業種 建設業、製造業、電気・ガス・熱供給・水道業、情報通信業、運輸 業、卸売業、宿泊業、学校教育、サービス業(他に分類されないもの) の一部等
※用地取得奨励金については、ほぼすべての業種が対象となります。
●要件 ①製造業、電気・ガス・熱供給・水道業は、投下固定資産総額が5億円以上 ●要件 ②①以外の業種は、投下固定資産総額が3億円以上
●要件 ③中小企業者については、投下固定資産総額が2,000万円以上
●要件 ④情報サービス業については、新規市内雇用従業員10人(中小企業者は 5人)以上でも可(投下固定資産は要件としません。)
※投下固定資産総額には、出資会社(資本の額等の2分の1以上の出資) の設備投資も含み、奨励金の対象となります。
※投下固定資産総額には、5年間の土地、建物賃借料及び償却資産リース 料も含みますが、奨励金の対象とはなりません。
奨励金区分 交付要件 奨励金額 限度額
企業立地促進 奨 励 金
大企業 新規雇用従業員20人~ 市が評価した額×5/100以内
5億円 新規雇用従業員0 ~ 19人 市が評価した額×2.8/100以内
中小企業 新規雇用従業員10人~ 市が評価した額×5/100以内 新規雇用従業員0 ~ 9人 市が評価した額×2.8/100以内 新規事業促進
奨 励 金 市外からの新設または新たな事業展開に伴い増設、移転したとき 市が評価した額×1.4/100以内 1億円
成長分野促進 奨 励 金
成長分野に関連する事業の展開に伴う企 業の立地をしたとき(環境・エネルギー、
○企業立地促進奨励金等の交付実績 (単位:件、千円)
○企業立地促進奨励金等の交付実績 (単位:件、千円)
件数 投下資本額 奨励金額 うち企業立地
16年度 7 12,478,528 108,952 96,901
17年度 10 14,438,943 189,002 131,587
18年度 12 21,405,898 319,980 156,691
19年度 14 17,285,386 545,421 278,861
20年度 9 21,521,864 280,856 229,303
21年度 13 35,372,401 349,488 282,513
22年度 4 15,781,908 290,091 261,841
23年度 5 22,615,229 168,968 108,660
24年度 8 3,219,242 149,176 64,762
25年度 6 5,020,227 41,518 34,191
26年度 7 15,567,565 154,061 53,801
用地名 全体面積 立地可能面積
貯木場事業用地 24,417 2,624
多極型産業推進事業用地 40,806 5,660
○工場用地の分譲状況
西部工業地区に加え、昭和43年度から東 部地区に臨海工業用地を造成、平成13年 度にはリース制度を新設、さらに平成17年度 から新たな企業用地の造成、分譲を行うな ど、企業立地を図ってきたが、平成18年度 には分譲等を完了している。さらに、貯木場 事業及び多極型産業推進事業用地の整備 を進め、平成22年度から分譲を開始している。
エ 中小企業振興条例
中小企業の経営の安定や雇用の促進を図 るため、共同化事業や新製品開発事業等 に対する15項目の補助金を交付している。 近年、申請件数が減少していたが、新居 浜市ものづくり産業振興センターの開設や新 居浜ものづくりブランドを認定、国のものづくり・ 商業・サービス革新補助金の交付などを契
現在、新たな工場用地として、平成27年 度から観音原地区に内陸型工業用地の造成 を開始しており、工業用地の確保に努めて いる。
しかしながら、工場用地の確保からみる と、十分とはいえず、地域外から進出する 企業や地域内で操業している企業の工場増 設ニーズに対応できないケースも想定される。
(主な補助金)
新居浜市中小企業振興助成制度対象一覧表
補助項 補助事業内 補助率及び限度
共 同 化 等 事 業 中小企業者(団体)が共同化等事業のための貸付を受け、施設・設備を設置したとき。
共同化等事業に要した経費(土地に係るものを 除く)の100分の5以内
1,000万円限度
共 同 施 設 設 置 事 業 商店街振興組合、商店街振興組合連合会及びこれに準ずる団体がアーケード等の共同施設を設置したとき。 事業費の30%以内
9,000万円限度
事 業 所 設 置 事 業(家屋固定資産評価額500万円以上)中小企業者が事業所を設置したとき。 固定資産評価額の100分の1.4以内
1,000万円限度
事 務 所 等 賃 借 事 業 中小企業者が別に定める地域で、事務所等を賃借したとき。(契約時から1年間の賃借料が対象) 事業費(1年間の賃借料)の100分の20以内
30万円限度
空 き 店 舗 活 用 事 業 中小企業者及び商店街振興組合等の団体が、別に定める地域で空き店舗を改装して店舗を設置したとき。(30万 円以上の市長が必要と認める事業費が対象)
30万円を超えた事業費の100分の50以内 100万円限度
新 事 業 展 開 事 業 新居浜ものづくりブランド認定対象業種を営む中小企業者(団体)が競争力を強化するために新たな事業への取 組を実施したとき。
事業費の100分の50以内 100万円限度
新 製 品 開 発 事 業
中小企業者(団体)が新製品の研究開発を行い、完成し たとき。
事業費の100分の20以内 200万円限度
中小企業者(団体)が新製品の研究開発を行うとき。
<研究開発まで> 事業費の100分の20以内 100万円限度
<完成まで(上記の研究開発を利用)> 事業費の100分の20以内
100万円限度
共 同 研 究 事 業 中小企業者(団体)が学術機関と共同研究を行い、完了したとき。 事業費の100分の50以内
100万円限度
倒 産 防 止 対 策 事 業
中小企業者が倒産防止共済法による共済金の貸付を受け たとき。
貸付額の100分の10以内 50万円限度
中小企業者が新たに倒産防止共済に加入し、掛金を納付 したとき。
掛金月額(4万円限度、契約成立月から1年間 限り)の100分の20以内
9万6千円限度
人 材 養 成 事 業
中小企業団体が経営者及び従業員のために研修を実施し たとき。
事業費の100分の50以内 100万円限度
中小企業の経営者及び従業員が市内(えひめ東予産業創 造センター、ものづくり産業振興センター)、国及び県が 設置した機関で研修を実施したとき。
中小企業の経営者及び従業員が別に定める職種や等級の 技能検定試験を受験し、合格証書の交付を受けたとき。
補助金交付実績
○新製品開発事業 (単位:件、千円)
○市場開拓事業 (単位:件、千円)
○人材養成事業 (単位:件、千円)
件数 事業費 奨励金額
16年度 9 72,088,593 13,690,000
17年度 1 11,229,750 2,000,000
18年度 2 11,487,459 2,297,400
19年度 0 0 0
20年度 1 20,499,229 2,000,000
21年度 4 21,220,389 4,062,700
22年度 3 12,784,584 2,556,700
23年度 1 13,630,293 2,000,000
24年度 0 0 0
25年度 1 614,583 122,900
26年度 3 18,248,925 3,649,700
件数 事業費 奨励金額
16年度 2 2,056,734 1,000,000
17年度 3 2,857,388 1,424,000
18年度 2 1,028,495 514,200
19年度 0 0 0
20年度 0 0 0
21年度 0 0 0
22年度 1 756,450 378,200
23年度 0 0 0
24年度 0 0 0
25年度 0 0 0
26年度 7 7,038,327 3,223,300
件数 事業費 奨励金額
16年度 1 95,319 47,600
17年度 6 439,134 176,500
18年度 5 365,200 182,500
19年度 8 796,758 398,100
○先端機器導入事業 (単位:件、千円)
○雇用促進事業 (単位:件、千円)
件数 事業費 奨励金額
16年度 21 462,105,018 17,693,500
17年度 10 349,198,613 8,636,100
18年度 13 267,461,669 9,671,400
19年度 12 239,318,879 7,841,500
20年度 11 166,705,633 6,688,900
21年度 1 23,100,000 1,000,000
22年度 4 227,648,400 3,100,200
23年度 7 217,909,650 5,539,300
24年度 9 287,380,789 7,102,300
25年度 8 173,481,843 5,539,200
26年度 10 372,266,986 12,828,200
件数 事業費 奨励金額
16年度 18 81人 10,725,000
17年度 17 58人 3,480,000
18年度 11 33人 1,890,000
19年度 18 49人 2,790,000
件数 事業費 奨励金額
22年度 10 2,551,660 1,075,800
23年度 20 2,921,347 1,459,800
24年度 23 5,943,449 2,970,700
25年度 25 7,226,532 3,612,200
オ 新居浜市の都市計画
新居浜市都市計画マスタープラン等に基 づき、道路や公園のほか土地区画整理事業 など、都市の総合的な整備や開発・保全が 行われている。
このうち、道路整備については、交通量 が1日あたり20,000台を超える国道11号の慢 性的な交通混雑を解消しようと、国道11号新 居浜バイパスの整備が行われている。また、 土地区画整理事業では、新居浜市の玄関 口として賑わいの創出や複合機能の充実等 を図ろうと新居浜駅前地区の土地区画整理
事業が行われている。さらに都市基幹公園 である山根公園のほか、黒島海浜公園など
が整備されている。
また、現在14種類の用途地域と特定用途 制限地域を設定し、効率的な土地利用を促 進することにより、秩序ある都市の発展と産 業の振興、沿線道路の形成を図っているとこ ろであるが、第5次長期総合計画や愛媛県 による「地震対策、津波浸水対策に関する 指針」を策定するなど、「災害に強いまちづ くり」を推進するとともに、新たな工業用地 の確保や新規土地利用等の検討、さらに、 都市構造等の変化に対応する必要が生じて きたため、新居浜市都市計画マスタープラン
の見直しを行っている。
(3)産業振興支援機関、教育機関等
ア (公財)えひめ東予産業創造センター東予産業創造センターは、平成2年に愛 媛テクノポリス構想に基づき、新居浜・西条 地区広域圏(新居浜市・西条市・旧東予市、 旧小松町・旧丹原町)の産業支援機関とし て設立し、平成3年にはインキュベーション ルームを有する施設が整備され、新産業の 創造と地域中小企業の高度化を目指し事業 展開している。
平成14年には寄付行為の変更によって活 動圏域が東予地域に拡大されている。 新居浜市や愛媛県等との連携による販路 開拓支援、愛媛大学との連携による技術研 究会活動、全国の支援機関等とのネットワー クを活用した産産連携事業を実施するなど、
愛媛県東部地域のベンチャー ・中小企業の 総合支援窓口として幅広く活用されている。 平成25年4月、公益法人制度改革に伴い 「公益財団法人」 となり、「えひめ東予産業 創造センター」 と改称した。
部イノベーションセンターが当センターに設置 され、愛媛大学工学部との更なる連携による
企業支援が期待される。
事業の概要
○ 「ものづくり」の推進-新事業展開・新 商品開発の支援
① 中小企業の新技術・新製品の研究開 発を支援。
② 中小企業の新製品の販路拡大や新技 術の用途開発を支援。
③ 技術開発室、一般研修室、応接会議室、 テクノホールなどを提供。
④ 特許をはじめ、技術に関する様々な相 談に各分野の専門家が指導・助言。 ⑤ 新事業展開に関わる各種補助金・助成
○ 「ひとづくり」の推進-経営基盤強化の ための人材の育成
① 経営者の育成、社内改革など経営基 盤の強化につながる指導・助言を行う。 ② 中小企業の幹部候補となるリーダーの
養成を行う。
③ 新規事業につながる次世代技術セミ ナーや研究会の開催、プラントメンテナン ス技術者、若手技能者などの現場型人 材育成の研修を実施。
④ 新入社員研修、営業研修など企業が 必要とする各種研修を実施。
単一企業、単一グループ向けのオーダーメ イド型の研修も企画・実施。
○ 「ネットワークづくり」の推進-産産交流、 産学交流の促進、産業情報の提供
① 求められる技術を有する地域企業や研 究者を紹介。
② 大型見本市への出展や大企業訪問に よるニーズ情報の提供により地域企業との
マッチングを実施。
③ 産学官連携の促進および各種交流会、 フォーラムの開催を通じ、地域企業人の交 流を促進。
④ 全国の支援機関やとの連携による大企 業へ技術等を売り込む商談会や、愛媛 県との連携によるおしかけ商談会を開催す
最近の主な事業
○ 東予経営基盤強化塾の開催や中小企 業新事業展開支援事業による若手経営者 の育成
地域コア企業の若手経営者が、かなが わサイエンスパーク・㈱ケイエスピーの協 力を受けながら自社の改革や新事業展開 に向けた計画づくりを支援してきた。 また地元機械産業の若手経営者を対
象にした種々の勉強会を開催することで、 様々な情報提供を行ってきた。
これら取り組みにより、自社を見つめ直 し、成長していくための計画を作成、実 行することによる、新たな取り組みによる成 果が表れてきている。
○ 新居浜ものづくりブランド創出支援事業 新居浜市が地域の誇れる製品・技術を
「新居浜ものづくりブランド」 として認定し、 愛媛県等と連携しながら認定企業の製品 技術を紹介する。具体的には技術製品情 報誌・3分動画・インタビュー記事を作成 し、大型展示会の出展や企業間マッチン グ等を通して活用することで、新規顧客の
獲得による受注金額の拡大を目指す。 ○ 大型展示会出展支援事業
「CFRPものづくり研究会」「えひめ溶接 接合研究会」を開催することで、地域企 業の新事業展開に向けた取り組みを支援 している。
(次世代技術研究会で開催したセミナー の主なテーマ:CFRP、溶接、医療機器、 省エネ、環境、ロボット等)
○ 地域人づくり新居浜市中小・中堅企業 経営力改善事業
中小企業における製造現場の改善を推 進するため、事業主や経営幹部を対象に 専門家による意識改革セミナーや個別指 導を実施する。5S活動や多能工化の推 進を支援することで生産力を高め、収益 改善につながることによる地域企業の経営 力向上に貢献する。
課題
えひめ東予産業創造センターではこれまで の事業経験、全国大企業や愛媛大学など 研究機関との交流を活かして地域中小企業 が、①製造現場の改善(土台・基礎づくり) ②加工技術向上と販路開拓③新事業展開 に向けた取り組み④高収益企業への転換へ とステップアップしていくための支援が必要と
考える。
しかしながら事業運営にあたっては財務的 に極めて脆弱であるため、国・県・市からの 受託事業や補助事業を活用せざるを得ない 状況にあるほか、マンパワーが不足している。 これらを解決するため自主事業の拡大を行っ ているところだが、抜本的な改善には至って いない。
ついては、当センター設立趣旨に沿った事 業展開はもちろんであるが、収益性の良い 事業の拡大や産学官金等関係機関との更な る連携が必要である。
イ 新居浜商工会議所
新居浜商工会議所は、事業所に対する 経営相談や各種サービスの提供のほか、地 域のオピニオンリーダーとして、商工業者の 意見や要望を取りまとめ、行政に対して積極 的な要望活動を行っている。
事業の概要
○企業アドバイザー
・経営相談、経営アドバイス
金融・税務・労務・経理及び経営等に ついて無料相談を行っている。
・金融相談、斡旋
低利、無担保・無保証人融資制度の 斡旋を行っている。
○オピニオンリーダー
・委員会、部会などで意見や要望を取り まとめ、国や県、市などにその実施を
求める政策提言、建議、要望、陳情 活動を行っている。
○研修、資質向上
・講演、講習会、セミナー、商業簿記講 習会の開催。
・各種検定試験を開催。 ○取引関係、登録機関
・会員、営業・貿易の各証明書の発行、 商品メーカーコード登録申請など。
最近の主な事業
【創業支援・経営革新支援、伴走型経営支援】 ○創業支援・経営革新支援について