草加市新庁舎建設基本計画
(素案)
平 成 2 9 年
月
目次
はじめに
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
はじめに
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
これまでの経緯
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
第 1 章
基本計画の位置付け
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
1- 1. 本計画の位置付け
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
1- 2. 上位計画との整合
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
第2章
現状と課題
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13
2- 1. 草加市役所の現状
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14
2- 2. 窓口の配置
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
15
2- 3. 庁舎の概要
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
17
2- 4. 庁舎の課題
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
21
第3章
庁舎の整備方針
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
29
3- 1. 庁舎の整備方針
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
30
3- 2. 庁舎の機能分担
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
31
第4章
新庁舎建設の基本的な考え方
・・・・・・・・・・・・・・・
33
4- 1. 新庁舎の基本方針
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
34
4- 2. 新庁舎に求められる機能
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
35
第5章
新庁舎の施設計画
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
41
5- 1. 新庁舎の建設場所・敷地
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
42
5- 2. 新庁舎の規模
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
44
5- 3. 新庁舎の配置
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
45
5- 4. 平面ゾーニング
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
46
5- 5. 断面ゾーニング
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
47
5- 6. 建物構造
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
48
5- 7. 駐車場・駐輪場
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
49
はじめに
はじめに
はじめに
昭和40年11月に完成した草加市役所本庁舎は、建設後50年以上が経過し建物の老
朽化や、行政需要や職員の増加による狭あい化が進行しており、平成23年3月に発生し
た東日本大震災では、建物の壁や床にひび割れが発生するなどの被害が生じました。
また、近い将来発生が懸念されている首都直下地震では、本市においても甚大な被害を
被ることが想定されており、市民や職員にとって安全で安心な庁舎とは言い難い状況です。
このような状況から、平成23年に草加市庁舎建設等推進研究会において、庁舎の現状、
施設規模、建設候補地、費用等について調査・研究を行いました。
平成24年には草加市庁舎建設等検討委員会・幹事会において、庁舎建設について具体
的な検討を始め、新庁舎建設は市民や議会との合意形成を図ることが重要であり、検討組
織の立ち上げから、構想、計画、設計、建設まで10年程度の期間を要するため、一時的
に本庁舎は耐震補強を行い、また、耐震補強工事中の仮庁舎として使用するため、老朽化
が進行している第二庁舎を先行して建て替えることにしました。(本庁舎の窓口は(新)第
二庁舎へ移転し、平成28年5月から供用開始)。
しかし、平成25年に本庁舎の耐震診断を実施したところ、耐震性が基準値を大幅に下
回ることが判明したため、幹事会において本庁舎の耐震補強の工法や費用について改めて
検討したところ、現実的に耐震補強が困難となったため、建て替えに向けて建設場所、新
庁舎の基本方針、基本機能、建設規模について検討を開始しました。
また、市議会本庁舎建設調査特別委員会においても、本庁舎建設について調査・検討が
行われ、新庁舎の建て替えや求められる基本コンセプトについて、平成26年2月に委員
長報告がありました。
さらに、学識経験者、地域団体の代表者、公募市民の12名による草加市庁舎建設審議
会において、諮問された草加市役所本庁舎の整備(耐震化の方針、建設場所、新庁舎に求
められる機能)について調査・審議が行われ、平成26年10月に答申を受けました。
これらの検討・報告・答申をもとに、本庁舎の現状と課題、新庁舎建設の必要性、新庁
舎の建設場所、規模、機能等をまとめた「草加市新庁舎建設基本構想」を平成27年2月
に策定しました。
この基本構想を基にして、平成27年には新庁舎建設に対する市民の意識や意見を把握
するため市民アンケートを実施するとともに、平成28年には新庁舎建設において民間事
業者が持つ事業ノウハウや資金を活用する手法を含めて事業整備手法の比較・検討を行っ
てきました。
これまでの基本構想・市民アンケート・整備手法の検討を踏まえて、新庁舎建設の具体
的な計画や進め方をまとめた「草加市新庁舎建設基本計画」を策定しました。今後は、こ
の基本計画に基づき、市民サービスの向上、業務の効率化、環境への配慮、災害への対応
はじめに
これまでの経緯
年 月 経 過 内 容 備 考
昭和 40 年 11 月 本庁舎・別館完成
平成 7 年 1 月 阪神・淡路大震災
平成 9 年 3 月 耐震診断(本庁舎・別館)
平成 10 年 3 月 西棟完成
平成 23 年 3 月 東日本大震災
平成 23 年 7 月
∼平成 24 年 2 月
草加市庁舎建設等推進研究会
推進研究会報告書
平成 24 年 2 月 22 日
平成 24 年 4 月
∼平成 24 年 10 月
草加市庁舎建設等検討委員会
(幹事会・ワーキンググループ会議)
幹事会検討報告書
平成 24 年 10 月 22 日
平成 25 年 1 月 第二庁舎建て替え基本構想策定
第二庁舎基本構想
平成 25 年 1 月
平成 25 年 4 月 耐震診断(本庁舎・別館)
平成 25 年 5 月
∼平成 25 年 10 月
草加市庁舎建設等検討委員会
(幹事会)
幹事会検討報告書
平成 25 年 10 月 9 日
平成 25 年 6 月
∼平成 26 年 2 月
市議会本庁舎建設調査特別委員会
委員長報告
平成 26 年 2 月
平成 26 年 5 月
∼平成 26 年 8 月
草加市庁舎建設等検討委員会
(ワーキンググループ会議)
ワーキンググループ報告書
平成 26 年 8 月
平成 25 年 11 月
∼平成 26 年 10 月
草加市庁舎建設審議会
審議会答申書
平成 26 年 10 月 1 日
平成 26 年 12 月 第二庁舎建設工事着手
平成 27 年 2 月 草加市新庁舎建設基本構想策定
新庁舎基本構想
平成 27 年 2 月
平成 27 年 9 月 新 庁 舎 建 設 に 関 す る 市 民 ア ン ケ ー ト 調 査
アンケート報告書
平成 27 年 12 月
平成 28 年 1 月
∼平成 28 年 3 月
新庁舎整備手法検討調査
整備手法検討報告書
平成 28 年 3 月
第1章
基本計画の位置付け
第1章
第1章
基本計画の位置付け
1- 1. 本計画の位置付け
基
本
構
想
現庁舎の課題等を把握・整理し、新庁舎の必要性、基本方針、求められる機能、
建設場所、規模等についての考え方を整理したもの。
基
本
計
画
基本構想で整理された新庁舎の考え方について、具体的な機能、設備、規模等
を示したもので、その後の設計の要求事項となるもの。
基
本
設
計
基本計画で示された新庁舎の具体的な要求事項について、敷地条件や法令等を
考慮して、平面・立面・断面等の基本的な図面としてまとめたもの。
実
施
設
計
基本設計の図面を基に、実際に工事を行うために、材料・寸法・数量・費用・
第1章
基本計画の位置付け
1- 2. 上位計画との整合
( 1) 第四次草加市総合振興計画基本構想
総合振興計画は、「草加市みんなでまちづくり自治基本条例」に基づいてつくられる
まちづくりを進める上での基本となる計画です。
基本構想では、パートナーシップやコミュニティによるまちづくりに取り組み、草
加市の将来像である「快適都市∼地域の豊かさの創出∼」を目標としています。
第一期基本計画では、「快適都市」を実現するため、基本構想に基づいて施策を体系
化し、施策の意図を明確にする中でそれぞれの施策の取組を定めています。
新庁舎建設においても、以下の施策について配慮して進めていく必要があります。
①環境を守り育てる
地球温暖化対策については、循環型社会の構築を進めるため、資源の再利用を促
進するとともに、再生可能エネルギーの導入やエネルギー利用の効率化等を通じて、
低炭素型まちづくりをめざします。
※ 再生可能エネルギー… 太陽光や太陽熱など、自然界から半永久的に継続して得ら
れるエネルギー
※ 低炭素型まちづくり… 都市のコンパクト化、エネルギー利用の効率化等を通じて、
二酸化炭素の排出量が少ない都市の実現をめざすこと
②良好なまちづくりの推進
本市は、昭和30年代後半から急激な人口増加とともに宅地化が進み、農業的土
地利用から都市的土地利用へと大きく変化してきました。
また、鉄道の利便性により市内4駅を中心に同心円状に市街地が発展してきた経
緯から、駅周辺の都市基盤整備の推進を図っており、今後も市内の4駅の特性にあ
わせ、地域の核づくりを進めます。
③危機管理体制の強化
近年、各地で地震や台風などの自然災害が多発しており、また、近い将来に必ず
発生すると言われている大規模地震や、大型台風や集中豪雨などの自然災害に対し
ても、危機管理体制を強化するため、防災施設・設備の整備などを進め、災害に強
い安全で安心なまちづくりを推進します。
④おもてなしの心が息づく観光の推進
本市は、日光街道の宿場町として栄えたという歴史を持ち、松尾芭蕉による「お
第1章
基本計画の位置付け
各種のお祭りなど、様々な魅力ある観光資源があります。
今後は、草加の魅力を広く市内外に発信するほか、地域にある歴史や文化などの
資源を大切にし、魅力ある街並みづくりなどに取り組み、本市のブランド力の向上
を図り、多くの方々が訪れるまちをめざします。
⑤心地よいまちづくりの推進
本市では、風景づくり基本計画により地域特性をいかした景観づくりを進めると
ともに、本市の原風景である「水と緑に囲まれ、歴史・文化・伝統が息づいたにぎ
わいのある快適で心地よいまち」をめざし、景観づくりを進めてきました。
また、見た目の美しさだけではなく、ユニバーサルデザインの考え方にもとづき、
だれもが安全に不自由なく利用できる施設の整備を推進するほか、人と自然の共生
をめざすなど、草加らしい心地よいまちづくりを展開します。
※ ユニバーサルデザイン… 年齢、性別、国籍、個人の能力差などにかかわらず、で
きる限り幅広い多くの人に対応しようという考え方と、そうした考え方にもとづ
き工夫された用具・建物などのデザイン
⑥障がい者福祉の推進
障がい者の主体性、自立性を確保して、全ての障がい者が社会を構成する一員と
して、社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会を生み出す環境
整備が必要です。
障がい者福祉制度では、障害者自立支援法、障害者総合支援法、障害者差別解消
法が施行されるなど、障がい者を取り巻く施策は大きく変わってきています。
今後は、ノーマライゼーションの普及や自立と社会参加の促進、障がい者の視点
をいかした公共施設や道路などのバリアフリー化の推進を図ります。
※ ノーマライゼーション… 障がい者を特別視するのではなく、障がいのある人もな
い人もだれもが個人の尊重が重んじられ、地域の中で同じように生活を営める社
会が通常の社会であるとする考え方
⑦市民参画制度の推進
平成16年に「草加市みんなでまちづくり自治基本条例」が制定され、説明責任・
応答責任、パブリックコメント、審議会委員の公募などが規定され、市民の参画や
協働が制度的にも明確化されました。
今後も、条例の理念を踏まえて、市民と行政が協働したまちづくりを進め、市民
に開かれた市役所を確立していきます。
※ パブリックコメント… 市の重要な政策・計画の策定過程において、市の政策案・
第1章
基本計画の位置付け
の考え方の公表、策定した政策の公表までの一連の手続
⑧社会ニーズの的確な対応
市民の利便性の向上を図るため、水曜日の夜間窓口や日曜窓口の開設を行ってい
ますが、社会保障・税番号(マイナンバー)制度を利用した各種証明書のコンビニ
交付など、さらなるサービスの充実をめざします。
また、地方分権化が進む中で、財政的影響や市民の利便性の向上など、中長期的
な視点から権限移譲について検討し、地域の特性をいかした魅力的なまちづくりを
推進します。
さらに、市民との協働をより深め、市民サービスの向上を図るためにも、様々な
課題に対して、庁内の各組織が柔軟かつ迅速に連携し、総合的に対応していくこと
が必要です。そのため、庁内連携を強め、組織横断的な対応が可能な組織づくりに
努めます。
※ 社会保障・税番号(マイナンバー)制度… 住民票を有する全ての人に1人1つの
番号を付して、社会保障、税、災害対策の分野で効率的に情報を管理し、行政の
効率化、国民の利便性向上、公平・公正な社会の実現を図るもの
⑨市役所の情報化の推進
インターネットやスマートフォンに代表されるICT(情報通信技術)の急速な
進歩と普及は、市民生活や事業活動、行政サービスなど地域社会に大きな変化をも
たらしています。
本市においても、インターネットを活用した各種行政情報の提供、公共施設や図
書の利用予約、市長へのEメールなど、新しいサービスやコミュニケーションが生
まれ、市民と行政との関係が大きく変化しました。
また、情報基盤の整備として、各種ネットワーク網の整備や1人1台のパソコン
配備など、電子市役所の構築に向けた基盤整備を促進するとともに、総合行政シス
テム(住民記録・税総合・福祉総合等)や財務会計システムなどの運用を行い、行
政事務の効率化・迅速化を図っています。
今後は、社会保障・税番号(マイナンバー)制度などを利用することにより、情
報化による行政事務のさらなる効率化や、市民サービスにおけるICTの活用を推
進します。
また、情報化を進める上では、同時に情報セキュリティの向上を図る必要がある
ことから、運用マニュアルの整備や研修の充実などのソフト対策と、新たなセキュ
リティ機器の導入などのハード対策の両面から、情報資産の保護やリスク軽減に取
り組みます。
第1章
基本計画の位置付け
※ 財務会計システム… 予算編成や伝票決裁を管理するシステム
⑩市政の透明性・公平性の充実
本市では、「草加市みんなでまちづくり自治基本条例」によって、説明責任・応答
責任、情報の公開と共有などが制度化されていますが、今後は、単に情報を公開す
るだけでなく、市民と行政が情報を共有できるよう、情報提供の仕方にも十分に配
慮していきます。
また、ユニバーサルデザインの考え方にもとづき、だれもが素早く、確実に必要
な情報を入手できるよう、媒体や伝達手段、表現、表示方法等を工夫していきます。
⑪計画的で効果的な行政の推進
将来的に生産年齢人口の減少が見込まれる中、今後は財源の大幅な増加を期待す
ることは難しい一方、少子高齢化の進行などによる義務的経費や、公共施設の老朽
化による施設の更新費用が増大することが見込まれることから、限られた財源を適
切に配分し、その中で最大限の効果を生み出すことがますます求められています。
このため、限られた財源の中で、計画的に事務事業を執行し、中長期的な視点に
第1章
基本計画の位置付け
( 2) 草加市都市計画マスタープラン
都市計画マスタープランは、第四次草加市総合振興計画のめざす将来都市像「快適
都市∼地域の豊かさの創出∼」を実現するために必要な、まちづくりに関わる施策を
総合的に展開するためのハード面を中心とした空間政策の指針です。
①将来都市構造
将来都市構造は、本市がめざす都市としての独自性を持ちつつ、市内の均衡ある
発展をめざすために、人々の活動舞台となる「核や拠点」、都市の骨格となる「軸や
ネットワーク」、土地利用の枠組みとなる「ゾーン」の3つの要素から構成します。
本庁舎のある草加駅周辺は、都市核と位置付けられ、市内・市外の人々を対象と
した様々な機能を集約し、まちの顔となる都市空間の形成を図ります。
また、商業・業務・行政などの重要な機能は、かつて奥州・日光街道の宿場町と
して栄えてきた現在の草加駅周辺に立地しているため、草加駅周辺を商業業務地と
して位置付け、その機能を強化するとともに、草加宿などの歴史的特性をふまえた
再生と活性化など、魅力的な都市核の形成を図ります。
将来都市構造図
第1章
基本計画の位置付け
②まちづくりの方針(草加東部地区)
本庁舎のある草加東部地区は、商業・業務・医療・福祉・文化・行政などの多様
な機能が立地する市の中心部です。
都市核の一部を形成する草加駅東口周辺におけるさらなる魅力向上に向けて、商
業業務機能等の立地や旧町地区におけるリノベーション推進と連携し、草加市の顔
としてのにぎわいの向上に取り組みます。
( a) 土地利用
・ 草加駅東口での行政・商業・福祉・医療・歴史・文化などの機能集約による
まちの顔となる都市空間の形成
・ 草加駅東口から旧日光街道沿いを中心としたエリアでの民間事業者等との連
携によるリノベーションの推進
・ 旧町地区でのにぎわいの創出と住環境が調和した利便性の高い複合市街地の
整備
( b) 道路・交通
・ モデル事業区間の効果検証をふまえた旧町地区での街路網の整備のあり方の
検討
( c ) 風景・にぎわい
・ 旧町地区での格調高い活気のあるまちなみ景観の形成
・ 旧町地区での歴史・文化・伝統を活かしたにぎわいの創出
草加東部地区
まちづくり方針図
(都市計画マスタープランより一部抜粋)
草加市役所
本庁舎
草加市役所
第2章
現状と課題
第2章
第2章
現状と課題
草加市役所 ( 本 庁 舎・別館・西棟)
民間ビル
( ドームヨシタケ)
草加駅
第二駐車場 (立体駐車場)
第二 庁舎
草加市役所 ( 第 二 庁舎)
公用車駐車場 ( 公 用 車管理棟)
民間ビル
(ぶぎんビル)
民間ビル
( 高梨ビル)
民間ビル
( 浜野ビル)
民間ビル
( 青木ビル)
民間ビル
( FTビル)
民間ビル
(NTTビル) 第四駐車場
2- 1. 草加市役所の現状
草加市役所は、庁舎の狭あい化により周辺の民間ビルを借り上げて業務を続けてきま
した。また、本庁舎の建て替えのために先行して第二庁舎を建て替え、現在では、本庁
舎の窓口が一時的に第二庁舎や民間ビルへ移転して業務を行っています。
第2章
現状と課題
2- 2. 窓口の配置
草加市役所の窓口は、平成29年1月現在、下記のとおり配置されています。
①本庁舎
・本庁舎 ※ 建て替えに向けた準備のため、第二庁舎や民間ビルへ移転
3階 −
2階 −
1階 −
・別館 ※ 建て替えに向けた準備のため、第二庁舎や民間ビルへ移転
2階 −
1階 −
・西棟
5階 危機管理課、情報推進課
4階 財政課、くらし安全課、交通対策課、環境課、福祉課(一部)
3階 契約課、庶務課、監査委員事務局
2階 市長室、副市長室、秘書課、総合政策課、地域経営室、人権共生課
1階 広聴相談課、広報課、スポーツ振興課、産業振興課、文化観光課、
みんなでまちづくり課
②第二庁舎
5階 委員会室
4階 議会事務局、議員控室、議場
3階 納税課、市民税課、資産税課
2階 保育課、子育て支援課、子ども育成課、保険年金課(後期高齢者・重心医療室)、
障がい福祉課、介護保険課、長寿支援課
1階 市民課(パスポートコーナー)、会計課、銀行派出所(市金庫)
③公用車管理棟
2階 職員組合事務所
第2章
現状と課題
④民間ビル
・FTビル
5階 都市計画課、みどり公園課
4階 建築指導課、開発指導課
3階 道路課、河川課
2階 建設管理課、維持補修課
・NTTビル
1階 福祉課
・ドームヨシタケ
3階 公共建築課
2階 資産活用課
・高梨ビル
2階 職員課
・浜野ビル
3階 選挙管理委員会
2階 工事検査課
・青木ビル
2階 福祉課(臨時福祉給付金室)
・ぶぎんビル
第2章
現状と課題
2- 3. 庁舎の概要
草加市役所は、本庁舎、第二庁舎、公用車駐車場の3つの敷地があり、それぞれの敷
地・建物の概要は以下のとおりです。
①本庁舎
・敷地概要
地名地番 草加市高砂一丁目1番1
住居表示 草加市高砂一丁目1番1号
敷地面積 4, 844. 46 ㎡(現況)、4, 759. 41 ㎡(東側道路拡幅後)
用途地域 商業地域
法定建蔽率 80%
法定容積率 400%
・建物概要(本庁舎)
建設年月 昭和40年11月
建築面積 1, 478. 15 ㎡
延床面積 4, 099. 00 ㎡
構造・階数 RC造3階建
・建物概要(別館)
建設年月 昭和40年11月
建築面積 288. 00 ㎡
延床面積 576. 00 ㎡
構造・階数 RC造2階建
・建物概要(西棟)
建設年月 平成10年3月
建築面積 802. 14 ㎡
延床面積 3, 505. 70 ㎡
第2章
現状と課題
本庁舎配置図・写真
本庁舎配置図
本庁舎写真
第2章
現状と課題
②第二庁舎
・敷地概要
地名地番 草加市中央一丁目102番5
住居表示 草加市中央一丁目1番8号
敷地面積 1, 686. 34 ㎡(現況)
用途地域 商業地域/第二種中高層住居専用地域
法定建蔽率 80%/60%
法定容積率 400%/200%
・建物概要
建設年月 平成28年3月
建築面積 1, 118. 90 ㎡(うち、334. 79 ㎡は駐車場)
延床面積 4, 139. 29 ㎡(うち、334. 79 ㎡は駐車場)
構造・階数 S造5階建
第二庁舎配置図
第2章
現状と課題
③公用車駐車場
・敷地概要
地名地番 草加市吉町一丁目62番3
住居表示 草加市吉町一丁目1番41号
敷地面積 1, 966. 63 ㎡(現況)
用途地域 商業地域/第二種中高層住居専用地域
法定建蔽率 80%/60%
法定容積率 400%/200%
・建物概要(公用車管理棟)
建設年月 平成8年9月
建築面積 146. 54 ㎡
延床面積 276. 88 ㎡
第2章
現状と課題
2- 4. 庁舎の課題
昭和40年建築の本庁舎・別館は、耐震性の不足、老朽化、狭あい化、バリアフリー
への対応など様々な課題を抱えています。また、平成10年建築の西棟についても、狭
あい化、設備の老朽化などが進んでいます。
( 1) 耐震性の課題
平成25年4月に実施した耐震診断の結果、建物の耐震性を表す構造耐震指標(I s
値)の最小値が、本庁舎は0. 12、別館は0. 49と診断され、本庁舎については震度6∼
7程度の規模の地震に対し倒壊又は崩壊する危険性が高く、災害時の拠点として庁舎
機能を維持することが困難であることがわかりました。
・本庁舎耐震診断結果
※ 国土交通省告示第184号に示されているI s 値の指標
I s 値が0. 3未満 :倒壊、又は崩壊する危険性が高い
I s 値が0. 3以上0. 6未満:倒壊、又は崩壊する危険性がある
I s 値が0. 6以上 :倒壊、又は崩壊する危険性が低い
( 2) 現行法規の不適合・設備の老朽化の課題
・ 現行の建築基準法、バリアフリー法、
省エネルギー法、県及び市の条例等に適
合していない。(階段竪穴区画、排煙設
備、非常用進入口、非常用照明装置等)
・ 建物本体の劣化や設備の老朽化が進行
している。 I s
階数
建物の東西方向 建物の南北方向
I s 値 判定 I s 値 判定
屋上 1. 20 ○ 0. 85 ○
3階 0. 12 × 0. 32 ×
2階 0. 13 × 0. 19 ×
1階 0. 15 × 0. 19 ×
第2章
現状と課題
( 3) 利用面の課題
①執務スペース
・ スペースが狭いため、人事異動等による職員増への対応が難しい。
・ 車椅子の通行などの動線が確保できていない。
・ 窓口と事務机が接近しており、事務に集中できない。
・ 両袖机、肘付椅子が大きく、什器、カウンターが統一されていない。
・ 課内で打合せをするスペースがない。
・ 事務作業スペースがなく、会議室を作業スペースとして専有している。
②会議室・研修室等
・ 慢性的に不足しており、庁舎外(公民館等)を使用せざるを得ない。
・ 大きい会議室を少人数(4∼5人程度)の会議で使用している。
・ 会議室の確保(予約)に労力を要する。
③窓口
・ 個別の相談スペースがなく、カウンターには衝立しかないため、相談時のプラ
イバシーに配慮できない。
・ カウンターが障がい者や高年者にとって使いにくいなど、窓口業務に相応しい
形でない。
・ 来庁者用の椅子が重く、また、不便である。
執務スペースの狭さ 執務スペースと窓口の接近
第2章
現状と課題
④待合スペース
・ 待合スペースが狭い上に少ない。
・ 記載台のスペースが少ない。
・ 窓口手続中に子どもの面倒をみる場所がない(ぬいぐるみが置いてあるだけ)。
⑤書庫・倉庫
・ 庁舎内(事務室、廊下等)に物があふれ、整理整頓も不十分なため、ベビーカ
ーの通行支障や、盗難などの恐れもある。
・ ストック用の机、椅子、防災服、イベント用看板等を保管する場所がなく、会
議室、書庫、機械室、階段下等に置かざるを得ない。
⑥ロビー・ギャラリー
・ 市民活動の展示や交流するスペースが狭い。
・ 障がい者団体がパンなどを販売するスペースがない。
・ 地場産業を体験したり地場商品を販売したりするスペースがない。
待合スペース 記載台
第2章
現状と課題
⑦案内・サイン・掲示板等
・ サインの配置やデザインが、来庁者にとって分かりにくい。
・ 中庭があることによって、案内しにくい構造となっている。
・ 当初は連番で振られていた窓口番号が、その後の窓口レイアウトの変更によっ
て配置が離れてしまい、番号による案内では市民が迷ってしまう。
・ 看板(サイン)があっても業務の内容が分かりにくい。
・ 掲示板が分散しており、ポスター等も乱雑に貼られているため、必要な情報を
得られない。
⑧トイレ
・ トイレの数が少なく、車椅子対応のトイレも限られているため、上下階の移動
をしなければならない。
・ 洋式トイレが少ないため、子ども連れの親や高年者にとって不便である。
・ トイレでおむつを脱がせたりする場所がない。
・ トイレがうす暗く、換気も悪い。
サイン 掲示板
第2章
現状と課題
⑨空調設備
・ 窓ガラスなどの断熱性が低いため、
夏は暑く冬は寒い。
・ 個別に管理できない空調があるた
め、室温にムラがある。
・ 開けられない窓があるため、風を
取り入れられない。
⑩エレベーター
・ エレベーターが1基しかなく、来
庁者や職員が同時に使用できない。
・ 夜間や休日に利用する際に動線が
長いため、セキュリティ上も好まし
くない。
・ ストレッチャーに対応していない
ため、緊急時に利用できない。
⑪出入口・スロープ
・ 夜間・休日出入口にスロープがない。
・ 西側出入口のスロープは狭く急勾配であり、手摺りもなく不便である。
開放できない窓
エレベーター
第2章
現状と課題
⑫市金庫・ATM・情報コーナー
・ 市金庫、会計課、パスポートコーナー等の配置が機能的でない。
・ ATMの前に行列ができると通行の支障となる。
・ 情報コーナーが分かりにくく、不便な場所にある。
⑬セキュリティ
・ 職員と来庁者の動線が不明確であるため、日曜・夜間窓口や時間外の会議にお
いて、事務室へ立ち入られる恐れがある。
・ コピー機が廊下に設置され、メールボックスも廊下や夜間・休日出入口に設置
されているため、文書の紛失、情報漏洩の原因となる恐れがある。
・ 盗難や現金取扱い等のトラブルへの対応が不十分である(証拠・記録が残せな
い)。
⑭災害時の対応
・ 災害対策本部は会議室と併用しているため、狭い上に設営に時間がかかる。
・ 消防や建設部等との連携が不十分である。また防災放送が庁舎内では聞こえな
い。
・ 災害時、帰宅できない職員の休憩場所がない。
第2章
現状と課題
⑮庁舎内の環境・点字ブロック
・ 庁舎内が暗く、狭い。
・ 階段が急勾配である。
・ 床が滑りやすく、点字ブロックにつまづいたり、台車の走行音がうるさい。
・ OA機器に対してコンセントが少ない。
⑯庁舎周辺
・ 駐車場が少なく、入庫待ちの車が路上まで渋滞している。
・ 公用車駐車場までの移動に時間がかかる。
・ 庁舎周辺の旧道沿いには公衆トイレがなく、休日、庁舎内のトイレを貸し出し
ている。
・ 駐輪場が不足している。
廊下 階段
第2章
現状と課題
⑰福利厚生
・ 食堂、売店、食事・休憩スペース
などの福利厚生施設がない。
・ ロッカーが狭く、職員構成や男女
比率の変化に対応できていない。
・ 健康相談と保健ベッドが同じ部屋
にあり、同時に使用できない。
・ 喫煙所の整備や分煙が不十分であ
る。
( 4) 市民アンケート・パブリックコメントで寄せられた課題(意見)
(パブリックコメントの意見は、今回のパブリックコメント実施後に追加する予定で
す。)
これまでの庁舎の課題・問題点については、庁内のワーキンググループによる検討
を経て基本構想において分類整理を行ってきましたが、平成27年度に実施した新庁
舎建設市民アンケート、毎年度実施しているお客様窓口アンケート、隔年実施してい
る草加市民アンケート、パブリックコメントに寄せられた市民の声についても考慮し、
市民・職員の双方にとって使いやすい新庁舎を目指します。
(アンケート・パブリックコメントに寄せられた市民の声)
・ 高齢者が利用する福祉関係の窓口は1階にあった方が良い。
・ 関連する窓口は隣同士にしてほしい。
・ 子育て世代が利用する子育て支援関係のフロアには、授乳室・おむつ替え室を設
けてほしい。
・ 窓口でのプライバシーに配慮してほしい。
・ 届出や相談等など、市民が安心して利用できる市役所としてほしい。
・ 配置や案内を工夫し分かりやすい窓口としてほしい。
・ 待合時間や順番などを知らせてほしい。
・ 手続きの時間を早くしてほしい。
・ 開庁時間を延長してほしい。
・ (パブリックコメントの意見を追加)
庁舎の運用に関することなど、直ちに実現できないこともありますが、これらにつ
いては、今後、さらに検討していく必要があります。
第3章
庁舎の整備方針
第3章
第3章
庁舎の整備方針
3- 1. 庁舎の整備方針
草加市役所の庁舎については、以下のとおり整備・活用するものとします。
( 1) 本庁舎・別館
昭和40年に完成した本庁舎・別館については、耐震診断の結果、建物の耐震性が
基準値を大幅に下回り、耐震補強しようとする場合、鉄骨ブレース(補強する筋かい)
を87箇所も設置しなければならず、これにより窓口スペースの閉塞、執務スペース
や廊下の遮断などが数多く発生し、床面積も1割程度減少することが想定され、市民
サービスの低下とともに、さらなる狭あい化を招きます。また、耐震診断と同時に行
った建物調査においても、現行法規に適合していない箇所や建物や設備の老朽化など
様々な課題を抱えており、耐震補強では根本的な解決に至らないため、新庁舎へ建て
替えるものとします。
( 2) 西棟
平成10年に完成した西棟については、耐震性に問題はないため、必要な間仕切や
設備等の改修を行うことで、新庁舎と併せて活用していきます。また、本庁舎との連
絡(渡り廊下)については、新庁舎建て替えと併せて整備するものとします。
( 3) 第二庁舎
平成28年に完成した第二庁舎については、新庁舎や西棟と共に所属の再配置を検
討することで、活用していきます。
( 4) 公用車管理棟
平成8年に完成した公用車管理棟は、公用車を管理する所属を置く必要があるため、
引き続き利用します。ただし、一部の事務室については、新庁舎や西棟又は第二庁舎
への配置を検討します。
( 5) 民間ビル
民間ビルに配置されている所属については、全て新庁舎や西棟又は第二庁舎に配置
第3章
庁舎の整備方針
3- 2. 庁舎の機能分担
庁舎の窓口・執務室等については、次の基本的な考え方により分担・配置を行います。
( 1) 本庁舎(新庁舎・西棟)
新庁舎
窓口のない執務スペース等
上層階
窓口のない執務スペース等
情報通信機能・非常用設備等
行政機能・防災機能等
中
層
階
西棟
窓口のない執務スペース
会議室等
多くの市民が利用する窓口等
市民が利用できるスペース
(ロビー・ギャラリー)
3階
多くの市民が利用する窓口等
2階
1階
※ 新庁舎の階数は未定であり、今後の設計において検討します。
※ に、多くの市民が利用する窓口等を配置します。
( 2) 第二庁舎
5階
技術系業務
維持管理業務に関する執務スペース等 4階
3階
2階
1階
( 3) 公用車管理棟
2階 窓口のない執務スペース等
第4章
新庁舎建設の基本的な考え方
第4章
第4章
新庁舎建設の基本的な考え方
4- 1. 新庁舎の基本方針
新庁舎建設の基本的な考え方については、草加市庁舎建設等検討委員会幹事会の3つ
の基本方針と、市議会本庁舎建設調査特別委員会から提言のあった7つのコンセプトを
踏まえて、新庁舎の基本方針として4つに整理しました。
( 1) 人にやさしく親しまれる庁舎
多くの市民が利用する庁舎は、誰にでもわかりやすく利用しやすいことが大切です。
窓口の配置や動線を工夫し、窓口サービスを充実することで、市民の利便性を向上さ
せるとともに、すべての人にとって使いやすいデザイン(ユニバーサルデザイン)を
取り入れます。また、開かれた庁舎として、市民が気軽に来庁し、寛ぎ、交流できる
ようなロビー・ギャラリーを設けるとともに、草加宿の歴史的まちなみにも配慮した
建物とし、親しみのある庁舎とします。
( 2) 機能的・効率的で働きやすい庁舎
庁舎の主要部分である執務スペースや、会議室、書庫・倉庫等を機能的に配置し、
効率的な業務が行えるとともに、庁舎内の空間構成や動線を整理することでセキュリ
ティ対策を強化した庁舎とします。また、将来の組織構成や職員数の変化に柔軟に対
応し、維持管理費用の低減、高度情報化への対応など、効率的な庁舎とします。
( 3) 環境にやさしい庁舎
太陽光や雨水等の自然エネルギーを活用す
るとともに、LED照明や省エネ機器を導入
し、建設、運用、解体までに要する費用(ラ
イフサイクルコスト)を縮減するとともに、
環境負荷も少ない庁舎とします。また、敷地
内や建物の緑化や再生材の活用、リサイクル
活動の取組など、環境保全対策の模範となる
庁舎を目指します。
( 4) 災害につよい庁舎
近い将来発生が懸念されている首都直下地
震、ゲリラ豪雨等の災害から、市民の生命・
財産を守るため、災害発生時には迅速かつ機
動的な対応ができる、防災拠点としての機能
を十分発揮できるような耐震性の高い庁舎と
します。
第4章
新庁舎建設の基本的な考え方
4- 2. 新庁舎に求められる機能
新庁舎の基本方針の実現へ向けて、新庁舎に求められる機能を整理します。
( 1) 人にやさしく親しまれる庁舎
①エントランス
エントランスは、周辺道路や駐車場からアクセスしやすい位置に設けます。また、
既存の西棟のエントランスとの位置関係も考慮し、来庁者が目的の窓口等にアクセ
スしやすいよう配慮します。
②ロビー・ギャラリー
エントランス付近にはロビー・ギャラリーを設け、来庁者が寛げるとともに、市
民活動、市民交流、展示・展覧、市政・観光情報の発信等ができるスペースを提供
します。また、障がい者団体が作ったパン等の販売や地場商品の販売、業務繁忙期
の臨時窓口や期日前投票所など、多目的に利用できるスペースとして活用します。
③案内・サイン
エントランス入口には、目的の窓口等の位置が一目でわかるよう、シンプルで分
かりやすい案内図を設けます。また、庁舎の各所に番号・色彩・形状等を工夫した
視覚的・直感的に分かりやすいサイン(案内表示)を設け、目的の窓口等へ迷わず
アクセスできるよう配慮します。
④廊下・階段・エレベーター
廊下・階段は、単純かつ最短な配置とし、動線をわかりやすくするとともに、混
雑時においても支障のないように工夫します。また、年齢や性別、障がいの有無に
関わらず移動できるように、スロープ・手摺り・エレベーター等を設けます。
⑤窓口
来庁者の多い窓口や関連する窓口は同じエリアに
集約し利便性を高めます。相談窓口は、気軽に相談
しやすい場所に配置するとともに、相談内容によっ
て相談ブースや相談室などを使い分けられるようプ
ライバシーへ配慮します。また、納税や還付等がで
きる銀行出張所(市金庫)やATMも使いやすい場
所に配置します。窓口カウンターや記載台は、受付・
申請・発行・相談等の各業務にふさわしい形状・高
さのものを取り入れます。
第4章
新庁舎建設の基本的な考え方
なお、今後の設計においては、窓口の実態調査の結果を踏まえつつ、窓口サービ
ス改善に関する検討組織である窓口対応向上委員会の意見を十分取り入れながら、
適正な窓口の広さ、配置等を検討していきます。
⑥待合・休憩スペース
来庁者が利用する窓口やフロアには、待合スペ
ースや休憩スペースを設けます。また、廊下の一
部にはベンチ等を設けて休憩できるスペースを設
けます。
⑦授乳室・キッズスペース
子ども連れの来庁者が多い窓口には、授乳室・おむつ替えスペースやキッズスペ
ースを設け、子ども連れの来庁者が安心して利用できる庁舎とします。
⑧トイレ
トイレは明るく・清潔・安全に利用できるよう
配慮し、バリアフリーや車椅子、オストメイト(人
工肛門等)に対応した多目的トイレを各階に設け
ます。また、災害時も継続して利用できるように、
水道や電気のバックアップを図ります。
⑨情報コーナー・掲示スペース
情報コーナーや掲示スペースは、誰の目にも止まる場所に設け、お知らせやポス
ター等の情報は整理して掲示します。また、外部にも情報発信できるよう横断幕や
電光掲示板等の設置を検討します。
待合・休憩スペース
第4章
新庁舎建設の基本的な考え方
( 2) 機能的・効率的で働きやすい庁舎
①執務スペース
執務スペースは、廊下、階段等の共有スペース
と 明 確 に ゾ ー ニ ン グ す る と と も に 、 業 務 の 関 連
性・効率性を考慮して配置します。
執務スペース内は、将来の行政需要や行政組織の
変化にフレキシブルに対応できるように間仕切り
のないオープンフロアとし、将来の情報設備の変化
に対応できるようOA床、配管スペース等も適切に設けます。
また、効率的な動線を確保するとともに、人事異動やレイアウトの変更に柔軟に
対応できるよう業務内容に応じて規格を合わせた机・椅子を適正に配置するととも
に、ローパーテーション等により個人情報や行政情報の取扱いに配慮します。
さらに、少人数による日常的な打合せスペースや、日常的に使用する書類・物品
等が整理整頓する収納等を適正に配置し、全ての職員が効率的に業務を行える環境
を整えます。
②会議室・打合せスペース
会議室は、各フロアに配置される所属の会議の
開催状況に応じて適正に配置します。多数の職員
が参加する大規模な会議・研修等については、可
動間仕切りを開放することで対応できるよう配置
等を工夫します。また、プロジェクター等の必要
な設備を備えるとともに、壁をスクリーンやホワ
イトボードとして使用できるなど工夫します。
会議室とは別にパーテーション等で仕切られた打合せスペースを設け、短時間・
簡易な打合せ等で利用できるようにします。
また、市民が休日・夜間の会議で利用できるように、セキュリティを確保しつつ
利便性の良い配置も検討します。
なお、今後の設計においては、会議室の実態調査の結果を踏まえて、適正な会議
室の広さ、室数、配置等を検討していきます。
③倉庫・書庫
行政文書やパンフレット類、イベント用の道具、予備の机・椅子・防災服等の物
品を保管するため、書庫・倉庫を適正に確保します。書庫・倉庫は共用して利用す
ることや、ゴミ集積所、収集・荷捌きスペース等と合わせてバックヤードに集約す
るなど省スペース化を図ることを検討します。
フレキシブルな執務スペース
第4章
新庁舎建設の基本的な考え方
なお、今後の設計においては、書庫・倉庫の実態調査の結果を踏まえて、適正な
書庫・倉庫の広さ、庫数、配置等を検討していきます。
④議場
施設の有効活用を図るため、議会閉会期間中の議場については会議や研修の場と
して使用できるよう検討します。
⑤休憩室・更衣室
適正な労働環境を確保するため、執務スペースとは別に休憩室・更衣室を設けま
す。
⑥労務管理対策
適正な労務管理を行うため、ICカード等の導入を検討します。
⑦セキュリティ対策
来庁者エリアと職員エリアを明確にし、開庁前後・休日・夜間の庁舎管理を強化
するため、入退室管理システム、防犯カメラ、管理用シャッター等を設けます。
また、職員の動線、来庁者の動線を分けることで、不要な立ち入りや情報漏洩等
を未然に防ぎます。
( 3) 環境にやさしい庁舎
①自然エネルギー・省エネルギーの導入
太陽光や雨水等の自然エネルギーを活用するとともに、LED照明や省エネ機器
を積極的に導入します。
②ライフサイクルコストの削減
空調・照明設備の分散化、人感・照度センサー付照明等を採用し、エネルギーの
適正な利用を図るとともに、施設の長寿命化、維持管理の効率化、将来の行政需要
の変化に伴う改修や設備の更新に柔軟かつ容易に対応できるよう、建設、運用、解
体までに要する費用(ライフサイクルコスト)を縮減するとともに、環境負荷も少
ない庁舎とします。
③環境保全の模範となる庁舎
敷地内や建物の緑化、保水性・透水性舗装を採用したヒートアイランド対策、再
第4章
新庁舎建設の基本的な考え方
EMS)を導入することで使用するエネルギーを「見える化」し、環境保全対策の
模範となる庁舎を目指します。また、リサイクルボックス等を設置するなど、リサ
イクル・環境保全活動を推進していきます。
( 4) 災害につよい庁舎
①災害対策本部
災害発生時、速やかに災害対策活動が開始できるよう、専用の災害対策本部室を
設けます。また、消防・建設部等の関係機関との連携・情報の共有を図るため、映
像等による通信設備等を整備します。
②防災倉庫・備蓄倉庫
災害発生時に必要となる防災・備蓄品を保管できる倉庫を設け、災害対策活動が
円滑に実施できるようにします。
③防災設備
災害発生時においても庁舎機能が維持できるよう、自家発電システムや蓄電シス
テム等のバックアップや、電気、ガス、水道等のインフラ確保の多重化を検討しま
す。
( 5) 新庁舎の運用・維持管理
新庁舎の完成後、適正な運用・維持管理を図るため、以下の課題については、今後、
更に検討していく必要があります。
・ 会議室等の利用条件、予約システム、一般開放の方法
・ 庁内書庫と庁外書庫を併用した文書管理の方法
・ 庁内掲示物、外部横断幕、電光掲示板等の整備方法及び掲示ルールなど庁内美化の
方法
・ 市役所駐車場及び駐輪場の管理・活用