スポーツ理論2
2011.12.15 vol 12
2−4 動きの系統性を見つける
(1)動きの系統性 小学校入学時
走る 跳ぶ 捕る 投げる
基本的動作は一定の習熟度を持って習得済み
順序性を持って習得
寝返り はいはい 座る つかまり立ち 伝え歩き ひとり歩き
投げると捕る 登ると下りる
(1)動きの系統性
動きの順序性や関連性から、そのつながりを明らかにしたもの
動きの系統性
系統性を意識すれば効率の良い指導ができる
「いまできる」動作をベースに発展
<新しい動作の習得>
簡単なものから複雑なものへ
(2)動きの類縁性
動きの
類縁性
運動形態の類似性を動きの構造の視点からとらえる 運動方向、運動範囲、運動局面での比較
<類縁性を持つ運動>
オーバーハンドスロー ⇄ テニスのサーブ 棒高跳びの踏切後 ⇄ 器械体操の着地
2、動きの類縁性
前方倒立回転跳び
<前方倒立回転跳び>
b 跳び前転 ↓ a 前方倒立回転 ↑
2、系統性にもとづく指導
<テニスのサーブ、バドミントンのスマッシュ>
女子の多くが動作が小さい → ボールを投げる練習
<高跳びのベリーロール>
動きのイメージが湧かない → 跳び箱の「川跳び」
新しい動作を指導する場合
どの動きとつながっているか その動きが
どの動きに変化、発展するか
指導対象のできる「具合い」にあわせて 系統的に段階を踏んだ指導が重要
2−5 動きの違いを見つける
(1)動きの違いはなぜ現れるのか
動きを教える 動きの課題を説明する必要
言葉によって伝える
「言葉」一つで誤解が生ずる可能性
課題説明の段階で既に理解度に差
2−5 動きの違いを見つける
(1)動きの違いはなぜ現れるのか
「動き」を伝える言葉
「動き」を表現する言葉
「もう少し早く重心を移動して」
「ビュッと振り抜いて」
「動き」の「感じ」をあらわすこと、共感することの難しさ
2−5 動きの違いを見つける
(2)課題の達成と動きの質
「動き」をおしえる 「動き」をできるようにさせる
実際に子供が自分の体を使ってできるようにさせる
子供が知りたいこと
どうしたら運動課題が解決できるかという情報
今の自分の動きとの違い
2−5 動きの違いを見つける
(2)課題の達成と動きの質
課題が理解できる 次 どうやったら解決できるか 練習
「こうやったらできそうだ」
ヒント•こつ
全員同じ感じでできるのではない
この過程での「できた」は様々
2−5 動きの違いを見つける
(2)課題の達成と動きの質
この過程での「できた」は様々
合理的、経済的に動くことが「できた」か
動きの質、正しいフォーム、目的に合った動き
本当の「できた」を導く
2−5 動きの違いを見つける
(3)上達するということ
動作の覚えたて • ぎこちない
• いつもうまくいかない
•余裕がない
•その動作だけで精一杯
いつのまにか”うまく”できるようになる
無意識でもできるようになる
2−5 動きの違いを見つける
(4)意図を持った動き
「動き」の最終目標
より美しく
より早く、高く、遠くへ
次のプレーへの移行をスムーズに
プレー後の結果(シュートを決める、パスを通す)
指導者の目線
「動き」の最終目標を明確に持つこと
習熟度合い(ステージ)を見極める
自動化の発生まで導く(無意識に動作できるまで)
3−1 動きかたをおぼえる
(1)動きかたをおぼえるとは
初心者の特徴
ぎこちない動き
動作のイメージがわかない どんな風に動かせばいいのか どのくらいの強さで動かせばいいのか
いつ動き始めればいいのか
(1)動きかたをおぼえるとは
動きを覚える
動きの「形」の全体像が細分化
→
構造化記憶
精密な運動表象の形成
→
視覚的な全体像 力動的な経過の特徴 どんな風に動かせばいいのかどのくらいの強さで動かせばいいのか いつ動き始めればいいのか
(1)動きかたをおぼえるとは
運動学習の初期段階
「コツ」の感覚的な理解
「わかるような気がする」段階
「できるような気がする」段階
「できる」
(2)運動学習の位相理論 1、覚え始め
(わかるような気がする)
粗形態の発生
2、こつをつかむ
(できるような気がする)
精形態の発生
3、自分のものにする
(できる)
自動化の発生
(2)運動学習の位相理論
「粗形態」の発生の構図(第一位相)
荒削りではあるが大まかなフォームが形成される
局面構造、運動リズム、流動性、調和に欠点
「わかるような気がする」段階
動き方はわかるが、運動特性を理解したり、 動かし方や技術を知るということではない
<他者観察と自己観察>
他者観察
他人の動きを観察しつつ、同時に自分でも仮想し たイメージの中で自分の動きとして実施できる
共鳴理論
自己観察
運動したときに自己の身体内部に起こった変化の 過程を知覚しイメージできる
視覚・聴覚
内部感覚(筋肉感覚、空間感覚、位置感覚、 リズム感覚、平衡感覚…)
よい動きを覚えるために よい表象を形成
できない段階 間違った表象が出現
正否の判断が加えられ段階的に学習
合理性の原則
…
無駄なところに力が入っていないか 経済性の原則…力がスムーズに伝わっているか 鋳型化(型にはめる)は、さけるべき子供のやりやすいと感じた動き 結果的にうまくいった動きは尊重
→
→
「わかるような気がする」から「できるような気がする」への移行 1、運動課題を具体的な形でどうとらえる
2、よい運動表象を形成する
3、運動課題や目標を達成したいという強い意思や動機をたかめる
…「できた」判断できる基準を明確に
…過去の運動経験や「こつ」から描く
…やる気がないとうまくならない
修正と「分化」の構図(第2位相)
第1位相でできた運動の欠点を修正 より「合理的」「経済的」に
オーバーハンドスロー
ピッチャー
外野手のバックホーム
「できるような気がする」段階
修正パターン
type1 比較的よい運動表象が形成され、のびのび 大きなフォームが形成されている
type2 将来的に発展の余地がなく、細分化の可能 性もない動きが部分的に含まれている
type3 全面的に新しい技術に動き方を変更した り、個人的な理由で動きを変更する場合
ぎこちないけどダイナミック
…距離やスピードを工夫し調整力をつける
「安定化」や「自動化」の構図
条件
「できる」
動きの安定と定着
実施の自動化
いつでも、どこでも、どんなときも
一定のタイミングが守られ、一定のリズムで 流れるように流動的で、調和のとれた動き