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平成29年度第3回函館市水産振興連絡協議会会議録

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Academic year: 2018

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■ 函館市水産振興連絡協議会 会議録

Ⅰ 日 時:平成29年1月30日(月) 14:00~15:30

Ⅱ 場 所:函館市水産物地方卸売市場 大会議室

Ⅲ 内 容:以下のとおり 1 開 会

2 挨 拶 3 報告・議事等

(1) 函館市水産振興計画(第2次)素案に対する各委員からの意見・市の考え方

(2) その他

《資料一覧》

資料1 :函館市水産振興計画(第2次)素案に対する各委員からの意見・ 市の考え方

資料2 :函館市水産振興計画(第2次)案

資料3 :函館市水産振興計画(第2次)素案の修正箇所一覧

Ⅳ 参 集 者

(出席委員)

木村会長,瀧川委員,柴田委員,森委員,上見委員,鎌田委員,藤江委員,利波委員, 藤澤委員,吉村委員 10名

【欠席】和田委員,藤森委員 2名

(事務局等)

函館市農林水産部 藤田部長,川村次長,櫻井市場・販路担当課長,大野水産課長, 井上主査,佐藤主査,大槌主査,福士主事 8名

(オブザーバー)

渡島総合振興局産業振興部水産課 刀禰部長,四氏主査 2名

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Ⅴ 発言概要等:以下のとおり 1 開 会

2 挨 拶

(藤田部長)

◯ これまで約2年間にわたり,平成29年度から始まる第2次の水産振興計画の 策定にあたってご議論をいただき,様々なご意見をいただいてきた。

◯ 昨年の12月に,大変申し訳なく存じているが,日程調整がつかず書 面開催と し,水産振興計画(第2次)の素案を示させていただき, ご意見をいただいてい る。

◯ 本日この後,各委員の皆様からのご意見や, ご意見に対する市の考え 方などを 説明させていただくが, 皆様ご承知のとおり近年,スルメイカの記録的な不漁や 低気圧等の自然災害による天然コンブの被害などもあり, 水産加工業や観光産業 にも大きな影響が及んでいる。

◯ 改めて本市の経済・産業の中での漁業が果たす役割の大きさ,大切さを実感し ており,次期計画の基本的な考え方となっているが,漁業経営体を確保し漁業生 産性を維持するためにも,関係者と連携しながらあらゆる取り組みを行っていか なければならないという思いを新たにしている。

◯ 計画策定作業は年度内で終了するが,策定後はさまざまな取り組みを成果に結 びつけていく必要があるので,引き続きご支援ご協力をお願い申し上げる。

3 報告・議事等

(事務局から函館市漁業協同組合の新組合長 瀧川久市委員の紹介)

(木村会長)

◯ 事務局 の説明のとおり,各委員の日程調整がつかず書面でご意見をいただいて いる。12月に意見を寄せていただいて,今回,このような形で第2次の案とい うものが出てきた。これをもとに振興計画の協議を進めていきたい。

(1) 函館市水産振興計画(第2次)素案に対する各委員からの意見・市の考え方

※ 資料1~3に基づき説明

(木村会長)

◯ 各委員から,資料1〜3についてご意見ご質問があれば活発な議論をお願いし たい。資料1では特にご意見がなかった委員の方々からも,ぜひ提起していただ きたい。

◯ この2年間はほとんど,この素案作成のため,いろいろご意見をいただいたが, 気候変動もあり,イカやコンブなどの水産資源が減少し,市を取り巻く資源が不 安定である。

○ 函館市全体としては,人口減が急速に進んでいる。水産に関わる人口だけでは なくて,函館市全体が衰退していく想定の中で,水産については,10年間で経 営体が約25%,漁業者は約28%減少している。漁業者の減少よりも深刻なの は高齢化の進行。ある委員からは,資源があっても漁業者の減少によって,漁獲 できなくなる状況が来るという不安まで発言されていた。そうした中で,自分の 子どもにも漁業経営を引き継がせたくないという状態もある。率直に言えば,儲 かるか儲からないかという問題も出てくる。資源が不安定というのは非常に大き な問題で,こういった急速に変わっていく水産を取り巻く現状の中で,今後5年 間で,どうやって持続的な産業としていくか。これが重要な計画になってくる。

〇 大きく3つ柱が立てられた中で,44の取り組みが載せられている。少し漠然 としているというご意見もあるが,もう少し率直なご意見を是非この場で出して

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いただいて,可能であれば計画の中に含んでいきたい。

(利波委員)

◯ 水産振興計画は策定してから10年くらい経つ。問題点をもう 少し深く探らな いと,漁業といっても回遊魚,根魚は一緒に検討はできない。根魚に関しては例 えば放流などできるが,回遊魚はそういうことはできない。漁協によってもいろ いろ問題点がある。そういった点を,もう少し分類するなりして検討すべきでは ないか。

〇 この10年間にお金をいくらかけて,資源は増えたのか,生産量は増えたのか, 漁業者はどうなったのかという答えが,全て曖昧な形で終わってしまっている。 これから5年間を1年ずつで割って,具体的にどういった形で何をして数値を見 てまた検討してやっていくのかということが,この素案の中には「検討します」 とか「やります」とか書いてあるが,数値目標が全くない。回遊魚に関しては回 遊しているので数値目標は作りづらいが,養殖的なものについては数値目標の設 定もできるのではないか。

◯ 一番の問題は,漁業者の減少と高齢化の進行。5年後,現状のままでいけば漁 業者は何人になるのか,ある程度わかるはず。新規の漁業者を何人増やすのか, 目標を設定して,どうやるのか,あるいは最近は,農業にはかなり外国人技能実 習生が入っているが,こういった考え方を導入するのかしないのか,そういうこ とを含めて検討していかないと,あっと言う間に5年経ってしまうのではないか。

〇 今までの10年よりもこれからの5年の方がかなり厳しくなるだろうと危惧し ている。これは最近の異常気象を見ても,異常気象が異常気象ではなくて,当た り前の気象になりつつある。そういう面では,早急に今の台風や低気圧の対策も どうするのか,こういったことも検討していかないと,全て自然相手だからどう にもならないという形でいけば,結局何もできない言い訳作りになってしまう。 もっと具体的な施策を作り出すような方向にした方が良いと思う。

(木村会長)

◯ もう少し,具体的な数値をあげた上で施策を展開して取り組んでいくような姿 勢が必要ではないかとのご意見が出たが。

(事務局 大野課長)

◯ 具体的な中身については,個々の漁業者や漁協など関係者との協議が必要で相 応の時間がかかることから,今回は計画の中に盛り込んでいないが,今後,その 辺も関係者と詰め,予算関係も含め皆様に周知しながら内容を検討し,前に進め ていきたいと考えている。施策については,先ほど,利波委員が言っていたよう に,回遊魚に関して出来ること・出来ないこと,沿岸,特に養殖関係については, 出来そうなこともあると考えているので,皆さんと協議しながら前に進んでいき たい。その施策の中にいろいろな新規就業者や後継者対策を取り込みながら複合 的に取り組んで行きたいと考えているので,よろしくお願いしたい。

(利波委員)

◯ 組合では高齢化対策について,何か検討しているのか。

(上見委員)

◯ 当組合では,乗組員が不足しているイカ釣り船について,インドネシアからの 外国人技能実習生の受け入れを実施する予定。今年,5月頃から,まずは3人を 受け入れる。

◯ 組合が合併してから15年経つが,半分は順調だが,半分はそうでもない。海 の環境・生態系が著しく変わってきている。今まで獲れていた魚が全く獲れない。

○ 特に昨年はイカがほとんど獲れなかった。養殖コンブでも芽落ちなどの被害が

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これまでにない状況であり,台風の影響で天然コンブに相当の被害があり,コン ブ自体が少ないので,今後の資源への影響も心配している。

○ 反面,ムラサキウニが異常に繁殖している。自分もウニを獲っているが,今ま でにないほどウニが密集している。去年の高潮の影響で海藻がほとんど抜けてい る地域もあり,そこにウニの異常発生が大きく影響し,海藻がほとんど生えてお らず,海の石が白く見える状況が発生している。

◯ 数年前からナマコの種苗放流もしているが,台風などの影響もあり, 効果を把 握するのは,なかなか難しい。

○ 全体的に異常気象の影響が大きく,環境の変化に対応した確実性の高い漁業と, 高齢者でも長く着業できるような取り組みが,必要だと常々思っている。

◯ 我々も高齢化と後継者不足を一番心配している。そのため外国人技能 実習生を 組合で率先して取り組んでいる。後継者については,何をやったらいいのか,浜 も苦慮している。今の組合員は60代が圧倒的に多い。20代,30代は少ない。

○ なかなか思い切ったことができないでいるが,このままでは組合が成り立たな いという危機感も持っている。

(鎌田委員)

◯ 市内5単協いろいろと状況が違う中でそれぞれ取り組んでいる。当組合では, 平成15年に6つの組合が合併して,当時は組合員数が1,288人で,北海道 一大きな組合ということで注目されて,今14年目となる。組合としては大きく ても後継者問題など,いろいろな不安要素がある。

〇 合併当時は組合員になるための要件として,出資金を 30万円積むというのが 条件であった。しかし,学校を卒業してすぐ,漁業に必要な船などの設備投資を 考えた時になかなか大変だということで,間もなく5万円に緩和している。また, それまでは組合員になっても,一年間は天然コンブやウニなどの操業制限があっ たがこれも緩和した。

平成28年の時点で組合員は1,030人。約 250人 減少しているが,これ らの対策を講じたことで減少が緩和されたと思っている。

◯ 最近の極端な異常気象,自然環境の変化は ,本当にこの年だけのものなのか, 地球の温暖化の影響で,これが当たり前の気象となっていくのではないか心配し ている。昨年1月の爆弾低気圧で,漁港内に係留した漁船3隻が転覆したほか, 天然コンブや養殖コンブも,これまでにないような被害を受けた。コンブ生産量 は全体で約3千トンをキープしてきたが,若干,出荷期間が残っているが,昨年 は全体で約2千5百トンの見込みで,これまでにない減産となった。

◯ 12月の定例会で議員から,マイカの減産は漁業者だけの問題でない,新幹線 も開業して観光客も増えている,加工屋のことを考えれば相当大きな問題だ,こ れらの対策はどうなっているのかというような質問があった。天然コンブの極端 な減産,養殖コンブのすそ枯れ,経験したことのない状況に追い込まれている。

〇 その中で,函館市で海洋都市構想ということで大きな研究機関と連携しながら, 将来に向けて主要魚種がどんな状況になっているのか,対策を講じているという 答弁もあったように思うが,函館市も,これまで以上に浜と連携を強固にしなが ら対応策というものを講じてもらいたい。

(森委員)

◯ それぞれの地域性がある中で,新規就業者が増やせるのかというのが一番の悩 み。当組合が合併して当時400名くらいの組合員数だったが,この年度末には, 270名くらいまで減っている。地元の漁業経営体の家族からの新規着業はある が,他地域から漁業に従事した組合員は1名だけ。

○ 当組合の浜で一番安定した経営ができるのはコンブ養殖。他地域から 新たに来 た人が漁業に従事できるかどうかについては,まず,資金の工面が非常に大きな

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問題になると思う。養殖コンブの経営を始めるためには,最低でも1千5百万円

~2千万円の資金が必要になる。住む家は空き家を借りるとしても,コンブを干 す,乾燥させる,加工する,そうした場所がそれぞれ必要になる。それを一括し て準備するとなれば,地域の方々の協力を仰いでも,最低でも1千万円は必要に なる。

〇 さらには全く新規の人を受け入れて果たして漁師としてやっていけるのかとい うのが一番の悩み。来たのだから,勝手にやれというようには当然できないので, ある程度組合としてもバックアップしていかなければならない。しかし,最後は やはり資金の援助。そこを組合としてどうにかしないと,すぐに漁師を辞めてし まうというのが現実だろうと思う。そういうこともあり,新規の就業者を増やす というのは非常に難しい問題。

〇 これは我々の地域だけでなく,全国,全道のどこの漁協でもこういう悩みは抱 えていると思う。新たな組合員として漁業に従事するのであれば,むしろ漁船1 隻を購入し,一本釣りでも従事するのが一番簡単で,お金のかからない着業のさ せ方。しかし,果たしてそれで年間通した水揚げで生活ができるのかということ を考えた場合に,魚の資源という大変厳しい問題がある。前向きに,後継者とし て来てもらいたいと呼びかけることも現実として難しいのではと考えている。

(藤澤委員)

◯ インドネシアから来ている外国人技能実習生は何名くらいなのか。

(上見委員)

◯ 今, 一番浜が困って いるのはイカ釣りの乗組員の不足。既に,7~8人の受け 入れ実績がある。イカ釣りは,ほぼ通年で操業している人もいるが,なかなか若 い乗組員がいないので,外国人技能実習生であれば3年間は安定して確実に雇用 できる。その安定性を考えながら,組合が受け入れ窓口になっている。

(藤澤委員)

◯ 年齢はどのくらいなのか。

(上見委員)

◯ 20〜25歳くらいの人が多い。バリバリ仕事のできる若い人。当組合で今年 決まった3名も20歳前後と,26~27歳。

(利波委員)

◯ 小型船に乗せるのか。

(上見委員)

◯ 国の取り決めがあるので,当組合は10トン以上19トン未満の小型船。

(利波委員)

◯ 水産加工業は,外国人技能実習生を雇用する人数が会社の大きさで制限されて いるが,個人経営でも,組合が窓口であればいいのか。

(上見委員)

◯ 組合が窓口であれば大丈夫。

(利波委員)

◯ 船に乗らない時はどうしているのか。

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(上見委員)

◯ イカ釣りの場合は1 〜3ヶ月休みがあるが,その期間も給料を払って 雇用する ことになる。

(利波委員)

◯ 外国人技能実習生は,イカ釣りで雇用契約するとイカ釣り以外に従事させられ ないため,他の漁業の手伝いができない。働きに来ているわけではなく,実習と うのが建前論で「やってはいけない」となっている。働きに来ている人としても 出稼ぎという側面があると思うが。仕事していない時でも最低賃金は払わなけれ ばならない。水産加工場も今は随分,外国人技能実習生が入っている。

〇 今のように,原料がなくて暇な時にはどうしているかというと,実習生には賃 金を払わないといけないので,実習生は何とか工場に来てやってもらい,日本人 のパートを休みにしている。こういう所が多い。この法律は元々おかしい。給料 は同じ条件で払えと言っていながら, 日本人は暇な時は休ませざるをえない。コ ストの面など外国人は安くはないが,それだけ漁業にしても農業にしても労働力 がない。昔と違って子どもの数も少ないから,後継ぎもいなければ,婿をと って も 漁業をやらないと言えばそれで終わり。結局,後継者と言いながら,子どもが 少ないので, 後継者になる人も少ない。本当は新規に日本人にやってほしいが, なかなか受け皿としても難しい。

○ 漁業というのは個人経営。単なる労働ではなく,経営もしないといけない。頭 がいい悪いではなく,魚釣りが好きだから漁業をやりたいと言っても,経営者に はなれない。だから1年くらいの見習いで独り立ちしてとはいかない。多分5年 10 年くらいかかる。だから最後は,組合で我慢して5年10年使えるかどうか。 そこまで面倒を見れば,ある程度慣れて個人でやってみようとなると思うが,や はり1年というスパンの中では,都会にいる若者に漁業を勧めてもなかなか難し いのでは。

〇 また,先ほどから言 われているように,魚は天然が主体なので,今の気象変動 によって大幅に水揚げが減る,手取りも減るという中では,保証もしきれないと いうのが現状。そこで何が取り組めるのか。ここを抜き出してやっていかないこ とには,できないことが多すぎるので,なかなか答えは出しにくいと思う。

〇 その中で,唯一可能性があるのは,ここに加工場がある,北海道ブランドとい うブランドを使えて,販売ができるということ,何かそういうところから共通点 を見いだして新たな品質の魚を作っていくとかやっていかないと,函館に限らず, 北海道全体,日本全体の漁業が大変厳しい状態にある。漁業が厳しいだけに,我々 水産加工も大変厳しい状態にある。そういう面では,どこかに頼るというよりも 皆で連携して,ここには北大水産学部や未来大学という研究機関もあるので,低 気圧や台風に強い漁業ができないだろうかとか,抜本的な検討もしてもらって, 何かやることができないだろうかと思っている。

(木村会長)

◯ 今置かれているそれぞれの状況に対して,一律に当てはまる対策というのは非 常に難しいとは思うが,計画では44の対策が明記されている。多少,具体的に 踏み込んでいないところもあるかと思うが,これを5年間で取り組んでいくとい う方針である。これに対して何かご意見はないだろうか。

(利波委員)

◯ 市の中でも,高齢化や後継者不足に対する対策室を立ち上げるとか,もっと詳 しい情報を収集しながらやっていくのが一番大事なことではないか。

〇 もう一つは,これは非常に難しいが,生産性を高められるのは養殖を含めた漁 業だが,これにどう取り組んでいくのか。また,イカ釣りなど回遊魚を相手にす

(7)

るのは,漁業者が増えればその魚がいる所に獲りに行けるので,そこをどうやっ て増やしていくのかという両輪で何か検討を進めていけば,具体的な数字や具体 的な方法が出てくるのではないかと思っている。

〇 全体でやるにはあまりにもテーマが多すぎる。高齢化や後継者対策は函館だけ の問題ではない。北海道であり全国の問題。函館は漁業の街にもなっているので, ここで解決すれば,日本全体の後継者不足の解決に繋がる可能性がある。そうい う思いを持って水産庁からもう少し予算をもらうとか,そういうことも考えなが ら,行政も含めて抜本的な何かをやっていけないものか。

〇 正直,生産者だけでやるのは難しい。行政や国や道も絡みながら具体的にやれ る仕組みを作っていかないとなかなか進んでいかないと思っている。コンブを中 心に栽培漁業というベースがあるので,そこをうまく議論しながら何か方策がな いかと思っている。

(吉村委員)

◯ 23ページの,資源が少ない中で付加価値を付けて高い値段で売るという,ブ ランド化,販路拡大について話を聞きたい。海外に行って新たなマーケットの開 拓とあるが(No.26),東南アジアの方でも北海道ブランドというのがあり,中 国や台湾でも,北海道の物なら買うという層があると思うが,実際に函館のブラ ンドとして売り出している水産物はあるのか。市が主体になって,例えば姉妹都 市にPRしている物などはあるのか。

(事務局 櫻井課長)

◯ 市としての具体的な海外への動きは今後の話になる。戸井漁協の活〆のブリや, えさん漁協では,今,イオンのCMでも出ているが,一本釣りのタラなどを売り 出している。市としても一緒に本州の方に売り込みなどした経過もある。また, 自発的な取り組みとして戸井マグロは全国的な知名度を誇るブランド魚であると 思っている。

(利波委員)

◯ 今は昔と違って,魚価が安いという場面がない。昔はイカやタラが,加工屋も 買わず,安い場面があった。その時には,品質を良くして少しでも価格を上げよ うとしていた。今はブランド化しなくてもとんでもない値段がついている。木箱 のイカが一箱2万円もする。あれはまさにブランド化ではなく需給バランス。

○ 鮮魚に関してはブランド化など,ややこしいことをやるとかえって分からなく なる。やはり鮮魚の中の活〆などについては価値を守りながらやっていくことが ブランド化になるし,高い中でもさらに値段をとれる。ただ全体をやるには非常 に難しい。今は世界的に魚が不足しているので,間違いなく,価格が暴落すると いうことはないと思う。かえって未利用魚をいかに加工するかということを考え た方がいいと思う。

○ 東北のサバが年間約18万トン輸出されている。日本はノルウェーからサバを 約10万トン輸入している。ノルウェーから来るサバは200円以上,日本から 行くサバは80円〜100円。つまり安いものがブランドになっている。

残念ながら,回遊魚なので最近は噴火湾であまりサバやイワシも獲れなくなっ ており,これらを利用して加工や製品化をやろうとしても次の年には獲れるかど うか分からないという現状の中では,なかなか難しい。しかし,逆に言うと北海 道,東北まで巻き込んだ資源の考え方をすれば,そういった物の単価をどうやっ て少しでも上げるかということも検討できるのではと思う。

(藤江委員)

◯ 吉村委員の方から輸出について質問 があったが,渡島管内から出ているのは,

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大半はホタテの輸出。道では輸出金額1千億円を目標としており,現状は7百億 円程度となっている。渡島管内の輸出数量で一番多いのは噴火湾のホタテの冷凍 両貝,これが一昨年は約5万トン,今年が大体1万5千トン。函館で水揚げし, そのまま冷凍して中国に輸出する。中国の加工場で開いて中身を取り出して販売 する。鮮魚については,いろんな業者が空輸で香港などに輸出していると思う。

〇 この他としては,この地域では少ないが,室蘭や日本海のなどで揚がったホタ テは,活魚の車に乗って韓国に輸出されるものも相当ある。いずれにしても,北 海道の輸出については大半がホタテ,その次がサケ,あとはその他諸々。

(木村会長)

◯ いろいろな問題に対して,危機対策的な側面を盛り込んでいかなければならな いというのが利波委員のご意見だと思うが,気候変動の問題も,異常で済まされ ないというのが現場でもご理解いただけると思う。異常が毎年の当たり前の日常 になってきているような現状の中で,それをきちんと捉えて危機管理しながら生 産していかなければならない。特に北海道への被害はすごく大きい。それをどう 対策しながら漁業を維持していくか,ということが重要な施策の一つと思う。

○ また,後継者問題, 高齢化問題,これは,函館市が人口減少の ものすごく大き な都市の一つで,このままいけば数十年後には人口が15万人まで減っていく, そうした中で高齢者や労働者はどのくらいになるのか。漁業だけでなく,函館の 産業構造を考えていく上で非常に重要な問題だと思う。一方で函館は企業が少な いと言われているが,漁業がしっかりとしている中でそういった労働力をどう受 け止めていくか,受け止めていくだけの魅力ある産業になっていくのかというこ とも含めて検討していった上で,施策の中に盛り込んでいただきたい。

○ これらの問題点は時間的に加速していると思う。計画期間が10年から5年と なるが,資源が潤沢である時は10年という長いスパンでもそれほど問題はなか ったが,今は5年でも長いと思う。

〇 1年に1回協議会を開いて問題点を出して,いつこれを施策の中に反映させる のか,問題点が指摘された時にそれをどう評価するかというのがこの協議会での 問題だと思う。評価してそれを施策の中に反映させていく。問題点の提出までは できるが,それをとりまとめて,現場にフィードバックさせて対策の中に盛り込 んでいく,そういうシステムの具体化というものが必要と思う。非常に問題が多 岐にわたっているが,一つ一つに具体的にどうするのかを計画の中に組み込むの は非常に難しいと思っている。

◯ これまで出されたほかに,特に言っておきたいというものは何かあるか。

(瀧川委員)

◯ 24ページ,漁業生産コストを削減する項目について,以前, イカ釣り船の燃 料が高騰し漁場に行けず,一時は国で政策として補助金制度があった。今は燃料 の単価が下がって,そういう制度がなくなってしまった。しかし,現状を見ると, 円安,原油の減産などが絡み,また一時的に燃料が上がる可能性が出てきており, 今後,燃料が高騰した場合,急遽となるが,要望等の対策を取ってもらえるよう お願いしたい。

(事務局 大野課長)

◯ 国の制度として補填する制度もあるが,以前のように 燃料費が高騰した場合に は,設備の部分については,省エネ等の機器導入について総合的に対策していか なければならないと思っているが,皆様と協議しながら,可能な部分については 実施し,要望するものについては要望していくという形になると思う。情報を密 にしながら,連携して取り組んでいきたい。

(9)

(木村会長)

◯ いろいろなご意見,ご要望等が寄せられた。これを踏まえて事務局にはいろい ろと考えていただきたいと思う。それでは,この計画の策定に係る今後の予定を 事務局から説明いただきたい。

(事務局 大槌主査)

◯ いただいたいろいろなご意見については受け止めさせていただき,今後も,協 議会のご意見をいただきながら進めていきたいと考えている。

〇 計画については,市の内部で手続きを行い,できれば2月中には公表したいと 考えている。

(木村会長)

◯ 2月の公表に向け策定作業を進めていくということであった。ぜひ今回いただ いた意見を踏まえて計画を進めていただきたいと考えている。

◯ 第1次水産振興計画の9年目で皆さんには委員になっていただいて, 2年間, 皆さんからいろいろな意見をいただいた。昨年の6月から計画についてご審議い ただいた。素案として出てきたのが11月。今日の協議会で出たような内容で意 見が寄せられ,一番問題だったのは,これだけいろいろな問題がある中で,どう 計画を具体化させていくか,取り組んでいくかということだろうと思う。

〇 事務局の方も難しい素案作成に携わったなと思う。計画自体はかなり漠然とし ていると思うが,それをきちんと評価して見つめ直していくのが協議会の場だと 思うので,素案ができたということで済むことではなく,この場できちんと問題 点を洗って,計画が正しく動いているのか,きちんと具体化しているのか評価し て,さらに市として正しく取り組んでもらって,それを現場にフィードバックし ていくという具体的な作業が必要で,それがなければ計画自体が何の意味も持た ない。委員の任期は8月までとなっているが,今後正しく評価していくうえで, 皆さんの意見をいただいて,しっかりと水産振興に繋げていきたいと思う。

〇 次回は策定した計画の進捗状況について事務局から報告していただくことにな る。今後ともよろしくお願いしたい。

以上

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