要 望 書
中山間地域連絡会
中山間地域市民会議 H24.1.27 資料 4
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平成 23 年 12月 22 日
地域振興部長 篠 原 邦 彦 様
師走の候、貴職におかれましては、ますますご清栄のこと とお喜び申し上げます。また、日頃は中山間地域に対し格段 のご理解とご配慮を賜り、厚く御礼申し上げます。
長年、中山間地域では人口減少・高齢化に歯止めがかから ず、担い手不足による耕作放棄地の拡大、鳥獣被害の頻発等、 困難な課題に直面しております。
そのような状況下、中山間地域において共通する課題を持 つ、浅川・小田切・芋井・篠ノ井・松代・若穂・七二会・信 更・戸隠・鬼無里・大岡・信州新町・中条の十三地区で、課 題・活性化対策について研究・検討するため「中山間地域連 絡会」を結成いたしました。
第 一 回目 の 会議 では 来 年以 降の 中 山 間地 域 支援 対策 に つ いて協議を行い、下記のとおり要望事項を取りまとめました。 中山間地域が抱える様々な課題は、地域自身による取り組み と 行 政 によ る 支援 が両 輪 とな り 解 決 を 図ら な けれ ばな り ま せん。両者の協働が円滑に行われ「長野市やまざと振興計画」 が着実に実現できますよう、貴部で検討を進めている新たな 中山間地域支援対策に反映して頂きたく要望致します。
記
1 「長野市やまざと振興計画」の推進を要望します。
2 貴部直属の巡回員設置について再考を要望します。
3 中山間地域支援対策の継続と拡充を要望します。
4 「やまざと支援交付金」の住民自治協議会による自主管理、自主 運営を要望します。
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中山間地域連絡会
浅川地区住民自治協議会長 小 林 邦 一
小田切地区住民自治協議会長 酒 井 昌 之
芋井地区住民自治協議会長 丸 山 勝
篠ノ井地区住民自治協議会長 渡 邊 一 正
松代地区住民自治協議会長 中 島 嘉 一 郎
若穂地区住民自治協議会長 星 沢 重 幸
七二会地区住民自治協議会長 石 坂 和 夫 信更地区住民自治協議会長 宮 下 重 敬
戸隠地区住民自治協議会長 和 田 文 雄
鬼無里地区住民自治協議会長 川 浦 長 右 エ 門
大岡地区住民自治協議会長 市 川 豊 樹
信州新町地区住民自治協議会長 清 水 嘉 夫
中条地区住民自治協議会長 大 日 方 正 幸
中山間地域連絡会からの要望書に対する回答
1 長野市やまざと振興計画の推進を要望します。
〈回答〉
中山間地域の活性化は、本市の重要施策に位置付けてい ます。
これまでの取組みにおいて、中山間地域の振興に抜本的 な施策が見出せない状況にあって、改めて本市の中山間地 域の現況・課題を明らかにし、既存の施策・取組み等を整 理・体系化することで、総合的・計画的な中山間地域施策 の展開につなげることを目的として、平成 22 年度に「や まざと振興計画」を策定いたしました。
本計画に掲載されている施策や事業は、産業振興ビジョ ンなど、既存の複数の個別計画に盛り込まれ、それぞれの 担 当 部 局 にお い て 事業 推 進 が図ら れ て き たも の で あり ま すが、中山間地域振興というひとつの切り口の下に整理し たことで、課題解決に向けての優先性や方向性が明確なも のとなり、より有効な施策展開が図られるものと考えてお
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本計画の推進に向けては、部局長が参加する総合調整会 議等において、関係部局間で施策や事業の調整を行いなが ら必要な事業の具体化を図り、中山間地域の住民自治協議 会長などに参加をいただく「中山間地域市民会議」におい て意見交換を行うなど、計画の進捗管理を図りながら、積 極的かつ計画的に中山間地域の振興施策を展開してまいり ます。
なお、今年度におきましても、部局長による「総合調整 会議」(平成 23 年 10月開催)、関係課長による「総合調整 会議幹事会」(平成 23年 9 月開催)において、本計画に掲 載されている主要事業を中心に施策の調整・推進について 協議を行いました。
ま た、 中 山間 地域 の 住民 自治 協 議 会長 等 が参 加さ れ る
「中山間地域市民会議」(平成 24年 1 月開催)において計 画の推進状況等をご報告し、意見交換を行ってまいります。
2 貴課直属の巡回員の設置について再考を要望します。
〈回答〉
地域活力や地域社会の諸機能の低下が顕在化し、新たな 施策の展開なくして、現状維持が困難で深刻な状況である との認識の下、これまでに明らかになってきた地域課題、 現状データなどを継続して把握していく必要があること、 また、やまざと振興計画に施策として反映させていくため の実態調査を継続的に行っていくことなどが必要です。
そのため、従来の地域活性化推進員が担っていた集落点 検活動(集落点検マップの作成等)については、今後は市 民活動支援課が主体となって行い、その結果を「やまざと 振興計画」の推進に活用するとともに、これまで以上に地 域との情報共有を図ってまいります。
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3 中山間地域支援対策の継続と拡充を要望します。
〈回答〉
中山間地域の活性化は、本市の重要施策に位置付けてお り、今後更に取り組んでまいります。
市民会議等で再三、要望をいただく公益的活動(生活道 路の草刈り、除雪等)が困難になるといった、これまで自 助 ・ 共 助 で成 り 立 って い た 活動部 分 に 立 ち行 か な い範 囲
(ゾーン)が出現してきていることは認識しており、行政 が担っていく部分、何らかの仕組みを整える中で引き続き 地域にお願いしていく部分など、中山間地域の維持・活性 化に向けた新たな仕組み・制度の創設など検討を進めてい く必要があると考えております。
4 やまざと支援交付金の住民自治協議会による自主管理、 自主運営を要望します。
〈回答〉
やまざと支援交付金は、過疎化等により自治活動が困難 になりつつある中山間地域を含む 13 地区の住民自治協議 会を対象に、互助機能の促進を図り、中山間地域特有の課 題の解決を目指すもので、平成 22 年度から 60 万円を上限 に交付をしております。その使途については、地域の皆さ んと地域活性化推進員で事業計画を策定いただき、日常生 活 を 営 む 上で 支 障 とな っ て いる課 題 解 決 に活 用 し てい た だいております。
平成 22 年度の実績状況からは、生活道路の草刈等に活 用している地区が多い傾向が見られますが、一方で、生活 道 路 の 草 刈等 に は まっ た く 活用し て い な い地 区 も 見ら れ るなど、各住民自治協議会の中で優先度を決めて効果的に 活用をいただいているものと考えております。
地 域の 活 性化 や中 山 間地 域特 有 の 課題 以 外の 課題 解 決 に つ い て もや ま ざ と支 援 交 付金を 活 用 し たい と い った ご
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や「長野県元気づくり支援金」等、他の補助制度も創設さ れていますことから、現状ではやまざと支援交付金の対象 事業の拡大や自主管理(一括交付金化)については考えて おりません。
しかし、広範で多様に及ぶ中山間地域の振興策や制度、 取組みの中で、やまざと支援交付金がどの様に位置付けら れ、どの様な役割を果たすことができるのか、今後、総合 的に施策の方向性を検討・議論する中で、将来的にどうあ るべきかを検討してまいりたいと考えております。