• 検索結果がありません。

行政視察報告書

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "行政視察報告書"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

行 政 視 察 等 報 告 書

平成29年3月7日

長野市議会議長 小 林 義 直 様

報告者氏名(代表)

公共施設の在り方調査研究特別委員会 委員長 小 林 秀 子 ○

この度、行政視察をしましたので、その概要について下記のとおり報告いたします。

1 視察区分 公共施設の在り方調査研究特別委員会行政視察

2 視察者氏名 小林 秀子、北澤 哲也、山本 晴信、池田 清、塩入 学、小泉 栄正、 佐藤久美子、松井 英雄、高野 正晴

3 随 行 者 書記 宮坂 真也

4 視察期間 平成29年1月24日(火)∼ 平成29年1月26日(木)

5 視察先及び視察事項

視 察 先 視察日時 視 察 事 項

岡山県 倉敷市

1月24日(火) 午後2時

・ファシリティマネジメントの取組状況について

愛知県 西尾市

1月25日(水) 午後1時30分

・公共施設再配置及び新たなPFI事業の取組について

神奈川県 秦野市

1月26日(木) 午前10時

・公共施設再配置の取組について

(2)

6 調査概要 月日

視 察 地

(市町村名等)

考 察

(所感、課題、提言等) 1/24

(火)

倉敷市 【ファシリティマネジメントの取組状況について】

企画財政部公有財産活用室長 井上昇(認定ファシリティマネジャー)

【データ】 人口48万3千人 面積355.63㎢

一般会計歳出 1,669.1億円(民生費率44.0% 公債費率10.1%) 財政力指数0.84

【概要・考察】

ファシリティマネジメント(以下、FM)とは民間的考え方で 不動産(土地、建物、構築物、設備等)すべてを経営にとって最 適な状態(コスト最小、効果最大)で保有・運営し、維持するた めの総合的な管理手法として考えられている。

倉敷市では平成19年に「かがやき枠」として専門分野の中途採 用募集を行い、民間企業を経験された認定ファシリティマネジャ ーを採用した。(現公有財産活用室長であり本人が50歳の時)

平 成 23 年 に 長 期 修 繕 計 画 室 が で き 技 師 3 名 ( 建 築 ・ 電 気 ・ 機 械)が加わり徐々に増員を重ね平成28年は公有財産活用室として 室長1名、技師10名、事務6名の総勢17名体制となった。

FMの考え方としては、こまめに保守点検を入れながら許容性 能限界を見極め、修繕の際には初期の性能レベルまで戻すことを 前提としている。更に改修の際には要求性能向上レベルを上げて い く よ う に す る 。 な お 、 新 築 の 際 に は 必 ず 複 合 化 を 図 る よ う に し、自治体だけに拘らず、県・国の施設等も視野に入れて検討す ることとしている。

FMの心臓ともいえる建築設備点検では無駄をなくす努力がな されており、所管をまたいだ無駄を見つけ一元化を図る努力もさ れている。点検されたデータ結果も専用ソフトで一元管理され、 所管が違う施設をふまえ、現状把握のチェックができるようにな されている。民間では当たり前と思える事ではあるが、市職員の 意識改革にも役立っている。

長期修繕計画では年間約3億円の予算を確保し、枠内で修繕執 行 を 行 っ て い る が 、 初 期 修 繕 に よ り 被 害 の 拡 大 が な さ れ な い か

(防水修繕を怠ることによりその後のクロス(壁)や床が水浸し になり余計な修繕が増えるなど)施設の重要度、緊急度、構造躯 体などを数値化し、優先順位を設けることにより、所管ごと無駄 な修繕を減らしている。

平成27年度までは各所管課が修繕費として予算付けを行い執行 された物件に執行残(入札残)が出た場合でも各所管課の予算費 目でしか執行できなかったものを、平成28年度からは総務費とし て一元管理し、また優先順に予算配分できるようにしたことは大 きな成果だと話していた。

職員・議員・市民とそれぞれの意識改革も取り組まれているが 庁内では部局間をまたいだ連携意識、公共主要施設の施設カルテ を全庁的に閲覧できることにより、劣化度の高い施設はどの所管 課に多いのか、長期修繕計画ではどこから重点を置くのかが一見 でき、市有施設の集約に向け公共施設白書、公共施設等総合管理 計画にも反映され、小さな補修から大きな被害にならないよう自 分たちで出来ることは細目にやれるよう技術研修を行っている。 市民には出前講座やマンガなどで広報をしているが、市民によ ってはそれに代わるサービスの提供をしないと納得しない方もい るため今後の課題としている。

公民連携の取組を進める中、全ての市民が公共施設の維持管理

(3)

1/25

(水)

西尾市

と財政についての問題意識、方向性、歩調など合わせていこうと する取組には学ぶべきものが多かった。

【公共施設再配置及び新たなPFI事業の取組について】 資産経営戦略局資産経営戦略課 主幹 鈴木貴之(認定ファシリティ マネジャー) ・主事 小嶋佑太朗(認定ファシリティマネジャー)

【データ】 人口17万1千人 面積161.22㎢

一般会計歳出 526.0億円(民生費率 36.6% 公債費率 7.2%) 財政力指数0.98(ここまで指数が高いのはトヨタ自動車の関連 企業のデンソーなどがあるためと思われる)

公共施設延べ床面積30年間で16%の削減目標を掲げる

【概要・考察】

平成22年に合併に向けて策定された「新市基本計画」に公共施 設の統合と適正配置の方針が示され、その上で平成23年、幡豆郡 3町が西尾市に編入合併し、新市になり公共施設対策プロジェク トチームが設置された。(事務職選任4名+兼任1名)

西尾市の公共施設再配置は、以下の「3つの基本理念」と「3 つの基本方針」に基づき進められている。

理念①として「公共施設の3 M(ムリ・ムラ・ ムダ)の解消と リスクマ ネジメント(危機管理戦略)」を掲げ、 財政規模にふさ わしい経営規模(行政サービスの範囲)に見直し、負担軽減を図 り、突発的な財政悪化に陥った時のリスク(危機)をコントロー ル(管理)できるようマネジメント(戦略)を考えていく。公共施 設再配置計画の中でFMの観点からスクラップ(廃止)&ビルド

(建設)を条件に方策を進めていく。

理念②「ハコモノに依存しな い行政サービス」 として、建設本 位のハコモノ行政から限られた財源の使い道を集約する時代への 変化。行政でやらなければならないサービスと行政以外の主体で 実施できるサービスのふるい分け(仕分け)をし、一機能一施設 から複合(統合)サービスへ転換・整理をしていく。

理念③「市民と行政が共に考 える未来」として 、各地域ごとに 全く同じバランスで公共施設を配置すること(フルセット配置) は不可能であることを説明、理解してもらい、公共施設再配置で 未 来 の ま ち の 在 り 方 、 行 政 と の 新 た な フ レ ー ム 作 り を 考 え て い く。

基本方 針① 公共施設の保有総量を段階的に圧 縮するため、原 則として、新たな公共施設は建設しない。

基本方 針② 機能の優先順位に基づき施設維持 の可否を決め、 優先度の低い施設は原則すべて統廃合を検討する。最優先は小中 学校などの義務教育機能で、続く優先機能は医療、防災、福祉、 子育て支援機能などとなり、ふれあいセンター、公民館、文化会 館、資料館、体育館、プールなどは検討の対象施設としている。 基本方 針③ 公共施設のマネジメントを一元化 して再配置を推 進するため、市民に対して「見える化」を図り、様々な意見集約 ができるような仕組みをつくる。

公共施設再配置実施計画案の検討に当たっては、公共施設経営 室が所管課と再配置に関して方針案を作成し、市民参画の「ワー キンググ ループ(以下、WG )」9名により再配 置検討WGを行 われたが、WG開催前にも一般公募市民の「再配置Eモニター」 より意見提出をいただき、WGで意見公表をしてもらうことで、 多くの市民意見を聴取する形を作っており、行政単独ではなく、 市民の視点を踏まえての実施計画を策定している。

(4)

1/26

(木)

秦野市

公共施設再配置実施計画2014→2018の中で、再配置戦略(実施 計画)を打ち出すことにより、市民周知を図り「にしお未来まち づくり塾」で官学連携によるワークショップ(以下、WS)や地 元中学生の公民の授業でWSを実施している。すでに8つの再配 置プロジェクトに着手しているが、この議論ありきの合併であっ たため、合併町村の理解もある程度されている。

西尾市が進めるPFI事業では、エリアマネジメントによる一 括・性能発注方式という細かな手法はあえて問わず民間の創意工 夫が引き出せる方式を採用している。設計・施工を一括で発注す ることにより、行政はこれまで以上に民間の監視能力が問われる が、西尾市では、特別目的会社、行政、金融機関、専門家による 内・外部の各モニタリングに加え、より充実したモニタリング制 度の構築も予定している。

P F I 法 と の 整 合 が ま だ し っ か り さ れ て い な い 状 況 の 中 、 議 員、市民説明を重ねながら西尾方式のPFIスキームを進めてい る。8つのプロジェクト中5つをPFIで実施し、地域経済、地 元企業に配慮したスキームも西尾市の特徴であった。

【公共施設再配置の取組について】

政策部公共施設マネジメント課 課長 志村高史

【データ】 人口16万6千人 面積103.76㎢

一般会計歳出 497.7億円(民生費率44.1% 公債費率7.0%) 財政力指数0.90 更新対象の公共施設の延べ床面積40年間で約 31%の削減目標を掲げる。

【概要・考察】

全国の自治体で急激な都市化の進展とともに集中的に公共施設 整備がされたが、これらの公共施設が一斉に更新する時期を迎え る「公共施設の更新問題」に対し、秦野市も平成20年時点でハコ モノの77%が築20年以上、34%が30年以上という状況の中、平成 20年4月に専任組織を設置し、公共施設の再配置の取組に着手し た。

超高齢化社会の中で、国民健康保険、高齢者医療費、介護保険 などは社会保険料からまかなわれるのが通常であるが、一般会計 からの繰入れが増加傾向となる。更にインフラ整備の更新(老朽 化)問題も深刻で、ハコモノのように統廃合や複合化による縮減 の余地が極めて小さい公共施設のため、長寿命化修繕計画をして いかなければならない。現在の公共施設の総量を維持し続けるの は不可能であり、結論を先送りすることは、次世代に大きな負担 を押し付けてはならない。

担当者から秦野市と本市の数値比較をしながら現在のハコモノ 整備の状況が可視化されたが、本市では冬季オリンピック時期の 施設が多くを占めており、20年を経過した現在は大きな負の遺産 となりうる状況が把握できる。更に昭和・平成の大合併を重ねた が、(旧)各自治体がホール、公民館、体育館な どの「ハコモノ フルセット主義」で来たため、合併後にはダブル・・トリプルと 必要以上のハコモノが揃ってしまい、交付税の特例措置が終わっ た今、歳入が減り始める中で早急な対策が必要と数字から見て取 れた。

公共施設白書では「行政に都合の悪い情報も、利用者に都合の 悪い情報も包み隠さず全て見せる」ことが重要との話だった。

秦野市の再配置に関する方針は、以下のとおりとなっている。

(5)

3市共通

<基本方針>

①新規の公共施設(ハコモノ)は建設しない。

②既存の公共施設の更新には優先順位をつけて圧縮する。

③優先度の低い公共施設は全て統廃合の対象とする。

④公共施設は一元的マネジメントを行う。

<施設機能の優先順位>

最優先は義務教育、子育て支援、行政事務スペース。以下は市 民アンケートの結果など客観的評価に基づき決定していく。

<再配置の視点>

・備えあれば憂いなし・・・施設と機能の分離

・三人寄れば文殊の知恵・・積極的な「施設情報の発信」

・三方一両得・・・・「複合化」による「共有面積削減」

・無い袖は振れぬ・・「公民連携」と適切な「マネジメント」

・転ばぬ先の杖・・・「スケルトン方式」による建替えなど

コミュニティ拠点は現在の小学校区を維持して作ることを基本 と し 、 統 廃 合 な ど は し な い 見 込 み と し て い る 。 こ れ に よ り 合 併 後、過疎化している(人口的に統廃合しそうな)地域でもコミュ ニティ拠点を設け、なるべく地域間格差をなくす努力が見える。

「公共施設の再配置」で、より安い税負担でより高いサービス を実現することで、市民サービスの低下につながるのではと懸念 する市民に対しアピールすることができ、事業の実行を進めてい る。

秦野市では、PFI法は縛りがあることから、PPP手法を採 用しており、コンパクトな公民連携を重要視している。

【視察を終えて】

3市を視察し共通に感じたのは、この公共施設再配置をプラン し、実行するには将来ビジョンをしっかり持った熱意ある人材の 重要性と 全庁的な職員の意識改革(連携)、市民 への説明とまち づくりへの参加意識、それを決定・実行するトップ(首長)の決 断力が大切であることである。

公共施設(ハコモノ)の延床面積総量の削減ばかりに目が行っ てしまうが、長寿命化への推進も大切であり、特にライフライン に関しても長寿命化計画を含め、しっかりとした管理が必要と感 じた。

本市においてはまだまだ検討段階であるため、まずは市の将来 像 や 財 政 状 況 、 決 定 に 至 る ま で の 根 拠 な ど を 、 庁 内 ( 管 内 ) 職 員、議員、市民に対し、一つ一つ進められるよう丁寧な説明が求 められると感じた。本市でも市民参加型のワークショップを実施 することで様々な視点からの意見を集約していくわけだが、各拠 点のまちづくりだけで考えるのではなく、市全体で客観的に判断 する存在も必要だと感じた。

参照

関連したドキュメント

(2)指摘、注意及び意見 ア 指摘 なし イ 注意 なし ウ 意見.

Okumura Y, Sugiyama N, Noda T: Timely follow-up visits after psychiatric hospitalization and readmission in schizophrenia and bipolar disorder in

海洋技術環境学専攻 教 授 委 員 林  昌奎 生産技術研究所 機械・生体系部門 教 授 委 員 歌田 久司 地震研究所 海半球観測研究センター

 今回、史上最多となる 20 大学 53 チームが参加した Sport Policy for Japan 2016

○講師・指導者(ご協力頂いた方) (団体) ・国土交通省秋田河川国道事務所 ・国土交通省鳥海ダム調査事務所

村上か乃 1)  赤星建彦 1)  赤星多賀子 1)  坂田英明 2)  安達のどか 2).   1)

2011年(平成23年)4月 三遊亭 円丈に入門 2012年(平成24年)4月 前座となる 前座名「わん丈」.

[r]