「 原油価格と 金価格」
増田広枝、 吉田祐子
佐藤由依、 伊藤裕香
目次
Ⅰ 原油価格とは
Ⅱ 原油価格高騰について
Ⅲ 原油価格の動向
Ⅳ 原油価格が動くと今後はどうなるか?
Ⅴ 金価格とは
Ⅵ 金価格の動向
Ⅶ 金価格が動く理由
Ⅷ 金価格と原油価格の長期的推移
Ⅸ 金と原油の関連性が薄い理由
金と 原油はド ルで取引さ れる。
Ⅰ 原油価格と は
• 原油は国際商品であり 価格は、 1 バーレル( 1
5 9 リ ッ ト ル) 当たり US ド ルで表示さ れる。
• ド バイ 産、 オーマン産などの現物原油がロン
ド ンの取引所で取引さ れ価格が公表さ れてい
る
• 原油先物価格はニュ ーヨ ーク ・ マーカ ンタ イ ル
取引所に上場さ れている米国産 WTI 原油
(West Texas Intermediate) が国際指標に
なっ ている。
Ⅱ 原油価格高騰について
• 原油価格の高騰が続いて2005年7月に電気、ガス料金の 値上げが発表される。
• 構造的な問題から原油が値上がりする傾向を予想する見方 が強く、様々な分野で値上げを伺う動きがみられる。
• 日本経済はオイルショックの頃から、石油依存を減らす努力 を続けてきたため諸外国に比べ、抵抗力が強いとみられる が、世界経済が悪化すると打撃を受けるかもしれない。
出典 http://meti.go.jp/report/downloadfiles/g40326b20j.pdf
Ⅲ 原油価格の動向
• 原油価格は1バレルあたり73・93ドル(H18年6月30日現 在)にまで跳ね上がっている。原油価格の急騰には次のよう な要因が考えられる。
• ①石油需要の予想外の増加。
• ②イラクなどの原油輸出国において生産縮小が懸念されて いること。
• バレルとは・・・ 石油の体積に使う単位のこと。1バレルの大 きさは種類及び国によって異なる。
• 出典 http://www2.monex.co.jp/monex-bolg/archives/005315.html
•
http://news.ameba.jp/economy/20060701142011/20060701k0000e020067.html
Ⅳ 原油価格が動く と 今後はどう なるか?
• 今後原油価格があまり に高騰を続けると 、 石油各社
の利益が増加し 、 その利益により 油田開発が促進
さ れ、 供給条件が良く なると いう 情報が流れている。
• 市場から の供給が多く なり 、 価格の高騰が沈静化
すると いう こ と も 十分考えら れる。
• 出展 http://www.wsk.or.jp/work/d/misumi/02.html
Ⅴ 金価格と は
• 金価格と は、 市場などで取引さ れている金価
格のこ と である。
Ⅵ 金価格の動向
• 上の図は国内金価格(赤線)と海外金価格(青線)の変動をグラフにしたものである。
• この図から何がわかるか?
• トロイオンスとは、質量単位の1つである。1トロイオンス=約31.103グラムに相当する。
• 出典 http://www.dai-ichi.co.jp/campaign/suii.htm
Ⅶ 金価格が動く 理由
①南アフリカを中心とした金生産国の供給動向
②旧ソ連の売却動向
③中央銀行の金売却
④回収金の増減 加えて、
①世界の基軸通貨であるドルの金利動向
②中国・インドや東南アジアなどの潜在需要
③最大の需要用途であるジュエリー需要の増減
④国際間の紛争による金人気の高まり なども金価格の変動に影響します。
出典 http://www.dai-ichi.co.jp/campaign/change.htm
Ⅷ 金価格と 原油価格の長期的推移
• 表は1973年∼2005年に至るまでの金価格と原油価格を 対比させたものである
• このグラフより金価格と原油価格には、関連性はないと言え る。
Ⅸ 金と 原油の関連性が薄い理由
1970年代の2回に亘るオイルショック後には、原油価格も金価格も同時 に急騰した。
今回は、原油高に対して金価格もじりじり上がってはいるものの、上がり 方は鈍い。これは、マクロ経済環境の違いであろう。
70年代はインフレの時代。そこで、インフレヘッジとして金が買われた。そ れに対し、現在はデフレこそ脱却の兆しが見えるものの、経済全体を見 れば、まだまだデフレの後遺症がそこここに残っている。従って、原油高 即 インフレとは簡単にはならない。だから、金の上昇スピードもそれほ ど速くない。但し、市場に徐々にインフレ懸念が出始めて、それを先取り するプロの買いが散見されるようになったことも事実である。
最近では、米国の景気が良く兆候が出ると、原油は実需増が連想される が、金は金利上昇が懸念され売られる傾向にある。
なお、従って、金に関して見れば、地政学的要因という上げ材料と、金利 上昇といえ下げ材料の綱引き状態といえるのだ。