Production vs vs Consumption of Oil/Condensate Consumption of Oil/Condensate in Indonesia

ドキュメント内 平成22年度地球温暖化対策技術普及等推進事業,インドネシアにおける火力発電所における低品位炭利用の高効率化調査 (Page 50-123)

in Indonesia

Consumption 6% /year

Consumption 3% /year

Realistic Production

Pesimistic Production Production Realization

1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020

Pesimistic Production Realistic Production High Consumption Exact Consumption

Million barrel

1000 1200

800

600

400

200

0

表2-4-1 大統領令No.5/2006国家エネルギー政策の目標 (1)エネルギー法の発布

(2)2025年の目標 エネルギー弾性値 1未満

1人当たりエネルギー消費 105BM 電化率 95%

(3)2025年のエネルギーミ ックス

石油:20%未満 ガス:30%以上 石炭:33%以上 地熱:5%以上 バイオ燃料:5%以上

新エネ・再生可能エネルギー:5%以上 石炭液化油:2%

国内エネルギー資源と国家エネルギー需要を合致させ、同時に石油輸入を 削減する。

エネルギー利用計画は、特に産業、輸送、電力、民生および商業部門に対 して設定する。

(4)インフラ整備 ガスパイプライン

石油産業における製油、貯蔵、ターミナル 石炭産業における輸送およびターミナル施設 送電線

エネルギー価格の決定構造

図2-4-2に、国家エネルギー政策に関する大統領令No.5/2006に規定される2005年から2025年のエネル ギー供給見通しを示す。この見通しが示すように、政策の目的は国内の石油消費を現状の 52%から 2025

年に20%未満に低下させることにある。代替燃料として、石炭33%、ガス30%、石炭液化油2%、バイオ燃

料5%、地熱5%、そして残り5%を原子力、水力、太陽光、風力炭層メタン、もしくは水素で賄うこととし

ている。インドネシア政府は石油の割合を減らして天然ガス、石炭、NREに切り替える国内エネルギーミ ックスの転換を行っている。まだ不充分ではあるが、エネルギーミックスの転換によりCO2排出量の大き な削減が期待される

図2-4-2 エネルギー供給見通し(2005年→2025年)

この国家エネルギー政策は、国内需要に見合ったエネルギー安定供給を確保する観点を踏まえて2025年 までのエネルギーミックス青写真として示されており、以下に概略を示す。

表2-4-2 エネルギーミックスの概要

(1)具体的な使命 国内エネルギー供給の確保

エネルギー資源の付加価値増加

持続的エネルギー管理と環境保護の両立

低所得層および発展途上地域へのエネルギー供給

エネルギー分野におけるファイナンス、技術、人的資源の国力の発展 (2)国家エネルギー管理の

主政策

(供給面)

エネルギー下流部門での強化 エネルギー生産の最適化 エネルギー資源の転換

(需要面)

エネルギー利用効率の向上 エネルギー利用の多様化

エネルギー価格の経済的価格への移行促進 低所得家庭への助成金制度

持続的発展のためのマクロレベルの環境保護、マイクロレベルの環境コス ト吸収

(3)国家エネルギー管理の 補助的な政策

消費者のエネルギーへのアクセス改善のためのインフラ整備 環境保護

官民の協力 地方分権 研究開発の促進 調整機能の権限委譲

(4)戦略 経済原則に基づいたエネルギー価格メカニズムの策定

エネルギー安定供給と環境保護の両立 エネルギー産業発展のための民間投資促進

2004 年 1 月 29 日にエネルギー鉱物資源大臣によって承認・公布されたインドネシア国家石炭政策 (2003-2020)によると、国家エネルギー政策の柱としての石炭の重要性の確認と開発のためのインフラ整 備の必要性が示されている。インフラ整備には石炭輸送のための道路、鉄道、河川交通、コールターミナ ルが含まれる。石炭開発に関連し環境問題が懸念され、開発への地域社会の参加と持続可能な環境調和型 の石炭開発プログラムが求められている。石炭の役割が輸出のみではなく、国内エネルギー資源の柱とし て見直され、石油代替としての石炭の液化プロジェクトや高効率発電を含む低品位炭の高度利用が求めら れている。

2.5インドネシアの石炭事情 2.5.1 石炭資源

エネルギー鉱物資源省の2009年統計によれば、石炭の総資源量は1,049億トンで、そのほとんどはスマ トラ島とカリマンタン島に賦存している。可採埋蔵量は211億トンと見積もられている。石炭の埋蔵量を 地域別で分類したものが表2-5-1-1である。インドネシアでは石炭は、水分20%以下(発熱量5,800kca/kg 以上)が瀝青炭、水分 20~35%(発熱量 4,200~5,800kcal/kg)が亜瀝青炭、水分 35%以上(発熱量

4,200kcal/kg以下)が褐炭と区分されている。資源の炭種別では瀝青炭が12%、亜瀝青炭が67%、褐炭が

20%と亜瀝青炭と褐炭の低品位炭が、資源量の87 %を占めている。可採埋蔵量の炭種別では瀝青炭が11%、

亜瀝青炭が60%、褐炭が29%と亜瀝青炭と褐炭等の低品位炭が、資源量の89 %を占めている。図2-5-1-1 にインドネシアの石炭可採埋蔵量の炭種別割合を示す。これを発熱量で分類したものが表2-5-1-2である。

インドネシアの低品位炭の一般的な特性は、環境的側面から言えば必ずしも低品質ということにはならず、

相対的に瀝青炭に比べて灰分と硫黄分が低いのが特徴となっている。従い、輸出先のインドや米国のよう に自国の環境基準を達成するために混炭用として使用している場合もある。

表2-5-1-1に示すように、石炭のほとんどは、カリマンタンとスマトラに埋蔵されている。カリマンタン

の石炭埋蔵量は全体の 42%となっており石炭の種類は亜瀝青炭及び瀝青炭が中心となっている。一方ス マトラでは、南スマトラのみでインドネシア石炭埋蔵量の59%が埋蔵されている。しかし、南スマトラの 埋蔵炭量の98 % は、低品炭に分類されている。低品位炭には水分が多く含まれ、通常の石炭より発熱量

は低い。また、自然発火性もあり、必ずしも長距離輸送に適していない。こうした性質から低品位炭は、

最近まで開発から取り残されてきた。

出典:インドネシア地質局2009

図2-5-1-1 インドネシアの石炭可採埋蔵量の炭種別割合

表2-5-1-1 地域別石炭埋蔵量

Hypothetic Inferred Indicate Measured

(仮想) (推定) (示唆) (測定)

スマトラ 20,154 13,949 10,634 7,699 52,436 58 10,644 79

ジャワ 5 7 0 2 14 0 0 0

カリマンタン 14,377 18,051 5,137 14,53 37,565 42 2,833 21

スラワシ 0 147 33 33 213 0 0 0

パプワ 89 64 0 0 153 0 0

Total 34,625 32,218 15,804 7,734 90,381 100 13,477 100

(資源量)

Resources

出典:Indonesian Coal Book 2010/2011

Probable Reserves 島名

total

(百万トン)

% (百万トン) %

(確認埋蔵量)

表2-5-1-2 品質別石炭埋蔵量

Hypothetic Inferred Indicate Measured

(仮想) (推定) (示唆) (測定)

低 <5,100 5,058 6,586 3,721 5,816 21,181 20 6,704 50

中 5,100-6,100 27,773 18,961 11,008 11,995 69,737 66 5,871 44

高 6,100-7,100 1,695 6,173 1,063 4,040 12,971 12 829 6

超高 >7,100 103 498 12 440 1,053 1 73 1

Total 34,629 32,218 15,804 22,291 104,942 100 13,477 100 品質 発熱量

(kcal/Kg)

Resources Probable Reserves

(資源量) (確認埋蔵量)

(百万トン)

% (百万トン) % total

11%

61%

28%

瀝青炭 亜瀝青炭 褐炭

2.5.2 石炭生産

インドネシアの石炭生産量は、1995年には4,200万トンであったが、2009年には2億5,400万トンへと 急速に増加し、世界第6位の生産量となり、アジア環太平洋地域ではオーストラリアを追い越し第1位の 石炭産出国となった。用途のほとんどが電力用である。生産された石炭の 80 %は亜瀝青炭に分類され、

一般に灰分、硫黄分、窒素分が低いのが特徴である。表2-5-2-1に2009年までの生産実績と2025年まで の生産見込みを示す。インドネシアの亜瀝青炭は、低灰分で低硫黄の環境に優しい特性が評価され、アジ ア諸国、米国、そして欧州で発電と産業燃料の用途に広く使用されている。インドネシアの石炭は、35 カ国以上に輸出されてきた。

表2-5-2-1 石炭生産量推移

2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2015 2020 2025

輸出 86 94 112 145 193 191 200 206 201 191 185 国内 31 36 41 50 54 54 56 65 120 170 220 Total 117 130 153 195 247 245 256 271 321 361 405

(100万トン)

出典:Indonesia Coal Book 2010/2011

 実績 予測

2.5.3 石炭需要

インドネシアの国内石炭需要は2005年に4,100万トン、2009年には5,630万トンに達し2011年には7,900 万トンが見込まれている。国内需要は電力、セメント、一般産業の3つの分野に分けられる。電力は国内

需要の 65%を占め、今後の新規建設の火力発電所計画に伴い、大幅に需要が伸びる見通しである。表

2-5-3-1にインドネシアの石炭需要の推移を示す。

表2-5-3-1 石炭需要推移

2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011

発電 25.6 28.3 30.9 32.5 33.2 40.8 55.8 セメント 5.1 5.3 5.2 6.8 5.6 7.6 8.9

その他 10.4 16 17.9 14 18 17 14 Total 41.1 49.6 54.0 53.5 56.3 65.0 79.0

(100万トン)

出典:Indonesia Coal Book 2010/2011

実績 予測

インドネシアの総発電容量は2009年が2,937万KWで電化率は66%。電力需要は2002年から2007年に

年平均で6.8%の成長を続けており、今後2027年までは9%の成長が予想されている。国内で急伸する電

力需要を満たすと共に、コストのかさむ石油を燃料とする発電所への依存度を低減し、石油以外の燃料使

用促進を目指し、インドネシア政府は2006年に第1次1,000万KW石炭火力発電所増強計画(クラッシュ・

プログラム)を発表、2012年までに1,000万KWの増強を完了するため、PLN(国営電力会社)が33件の石 炭火力発電所を建設中で、2013年には全ての発電所の建設が終了する見通。表2-5-3-2にインドネシア の大型(単基発電設備容量30万KW)石炭火力発電所の石炭消費を示す。

表2-5-3-2 大型石炭火力発電所の石炭消費量

インドネシア政府は第1次クラッシュ・プログラムに続くエネルギー政策として、2010年1月8日付で、

第2次1,000万KW発電所建設計画(クラッシュ・プログラム)に関する大統領令を発布。大統領令では、

発電燃料を再生エネルギーと石炭、ガスに限定。また、部分的にIPP(独立電力事業者)と協力すること も盛り込み、2014年までの5年間で約1,000万KWの発電能力増強を図る計画。全増強分1,067.7万KW のうち、PLNが641.5万KW分、IPPが426.2万KW分の発電所を建設し、必要となる投資額はそれぞれ、

76億5百万ドル、84億5千万ドルと算出している。発電燃料別の内訳は、石炭が429.4万KW、地熱が358.3 万KW、ガスが162.6万KWとなったほか、小型水力発電所は117.4万KWになる。表2-5-3-3にPLNの発 電用石炭消費量予測ならびに図2-5-3-1にインドネシアの石炭消費量予測とPLN発電向け石炭消費予測を 示す。2010年の瀝青炭消費は490万トン、亜瀝青炭2,770万トン、褐炭820万トンがクラッシュプログ ラムが完了予定の2014年(PLN総発電量1,485万KW)には瀝青炭消費は890万トン、亜瀝青炭4,210万 トン、褐炭4,430万トンと瀝青炭と亜瀝青炭は2倍増だが褐炭は5倍増で、褐炭の増加が著しい。

表2-5-3-3 PLNの発電用石炭消費予測

石炭発熱量

(kcal/kg) 2010 2011 2012 2013 2014

4,200 8.2 25.8 32.2. 35.4 44.3

5,100 27.7 28.7 36.9 43.2 42.1 6,100 4.9 4.9 8.9 8.9 8.9 Total 40.8 59.4 78.0 87.5 95.3

(100万トン)

出典:PLN Presentation 31 May, 2010 予測

2005 2006 2007 2008 2009 2010

発電所 ユニット 発電容量(MW)

1 400 1,610,570 1,747,675 1,477,464 1,505,040 1,452,372 2 400 1,683,203 1,509,227 1,658,186 1,517,108 1,279,014 3 400 1,441,909 1,689,176 1,436,167 1,268,339 1,109,313 4 400 1,450,541 1,443,024 1,745,109 966,098 1,286,578

5 600 2,221,893 934,488 661,021 2,304,190 2,164,187

6 600 2,330,565 2,548,545 2,322,150 1,921,392 2,250,484 7 600 2,426,090 2,576,286 2,323,546 2,149,443 2,201,594 タンジュン・ジャティB 1 & 2 2x660 2,363,978 3,720,000 3,604,812

1&2 2x400 2,506,026 2,792,723 5&6 2x650 5,113,446 4,437,332 7&8 2x615 4,395,998 4,273,017

11,400,000 11,573,000 12,642,135 (トン)

スララヤ

パイトン

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