PAPP

表7-2-1-1 排出源と排出ガス、事業バウンダリーへの包含の区別 排出源 ガス種 包含/除外 正当性/説明

ベースライン

事業実施発電所における発電 のための、低品位の水分の多 い石炭(褐炭、亜瀝青炭)の 燃焼による排出

CO2 包含 主な排出源 CH4 除外 軽微な排出源 N2O 除外 軽微な排出源

電力グリッドに接続する発電 所での燃料の燃焼による排出

CO2 包含 主な排出源 CH4 除外 軽微な排出源 N2O 除外 軽微な排出源

事業活動

事業実施発電所における発電 のための、乾燥させた石炭の 燃焼による排出

CO2 包含 主な排出源 CH4 除外 軽微な排出源 N2O 除外 軽微な排出源 事業実施発電所の運営のため

の予備燃料や購入電力による 排出

CO2 包含 主な排出源 CH4 除外 軽微な排出源 N2O 除外 軽微な排出源

124 7.2.2 ベースライン排出量

事業実施発電所での発電では、水分の多い石炭(褐炭、亜瀝青炭)、つまり、炭素強度が高 い石炭を、乾燥させた水分の少ない石炭、つまり、炭素強度の低い石炭に置き換える。こ れに加えて、事業実施によって発電量が増加した場合は、電力グリッド内の他の発電所か らの電力を置き換えることになる。

ACM0011では、ベースラインの設定において、事業実施発電所の発電量(=電力グリッドへ

の電力供給量)に応じて、以下の 3 つのケースを区別して考えている。また、スララヤ発 電所では、発電した電力の一部を自家消費しているが、この消費電力量が総発電量の5%程 度に達しているので、ここから発生する排出量も、ベースラインの計算に含めて考える。

これは、ACM0011のベースラインの算定式に追加する部分となる(以下の等式で下線を引い

た部分)。

【ケースA】

事業実施発電所での発電量(=電力グリッドへの電力供給量)(EGPJ,y )が、事業実施以前の過 去の最大年間発電量(=同最大電力供給量)(EGMAX )を超える場合。ベースライン排出量は 以下の式で計算される。

BE y = EG AVR × EF BL,plant,y + (EG MAX – EG AVR) × min (EF BL,plant,y ; EF grid,y ) + (EG PJ,y – EG MAX ) × EF grid,y + EC aux,y × EF BL,plant-gross,y

【ケースB】

(1)

事業実施発電所での発電量(=電力グリッドへの電力供給量) (EG PJ,y )が、事業実施以前の 過去の年間平均発電量(=同平均電力供給量) (EG AVR )より大きく、かつ、過去の最大年間発 電量(=同最大電力供給量)よりは小さい場合。ベースライン排出量は以下の式で計算される。

BE y = EG AVR × EF BL,plant,y + (EG PJ,y – EG AVR ) × min (EF BL,plant,y ; EF grid,y )

+ EC aux,y ×EF BL,plant-gross,y

【ケースC】

(2)

事業実施発電所での発電量(=電力グリッドへの電力供給量)(EG PJ,y )が、事業実施以前の過 去の平均年間発電量(EG AVR ) (=同平均電力供給量)よりも小さい場合。ベースライン排出量 は以下の式で計算される。

BE y = EG PJ,y × EF BL,plant,y + EC aux,y ×EF BL,plant-gross,y

ここで、

(3)

BE y = 年y のベースライン排出量 (tCO2/yr)

EG PJ,y = 年yに事業実施発電所から電力グリッドに供給された電力量 (MWh/yr)

EG AVR = 事業実施以前の直近の3年間に、事業実施発電所から電力グリッドに供給 された平均年間電力量 (MWh/yr)

EG MAX = 事業実施以前に、事業実施発電所から電力グリッドに供給された最大年間

電力量 (MWh/yr)

EFBL,plant,y = 年yに水分の多い石炭を使用した場合の、事業実施発電所のベースライン

排出係数。発電単位あたりの二酸化炭素排出量 (tCO2/MWh)。グリッド接 続した電力部分の排出量の計算に使用

EF BL, plant-gross,

=

,y

年yに、水分の多い石炭を使用した場合の、事業実施発電所のベースライ ン排出係数。発電単位あたりの二酸化炭素排出量 (tCO2/MWh)。自家消費 した電力部分の排出量の計算に使用

EF grid,y = 事業実施発電所が接続する電力グリッドの排出係数 (tCO2/MWh)

EC aux,y = 事業実施発電所で電力グリッドに供給せず、自家消費した年間電力量

(MWh/yr)

また、事業実施以前に、事業実施発電所から電力グリッドに供給された年間最大電力量は、

次のように計算できる。

EG MAX = CAP MAX × T MAX (4)

ここで、

EG MAX = 事業実施以前に、事業実施発電所から電力グリッドに供給された年間最大 電力量(MWh/yr)

CAP max = 事業実施以前の事業実施発電所の最大発電容量(MW)

T max = 事業実施以前の事業実施発電所の最大負荷での年間最大運転時間 (hours)

また、事業実施前に、事業実施発電所から電力グリッドに供給された平均年間電力量は以 下の式で計算される。

3

3

1

,

=

x= PAPPx AVR

EG

EG

(5)

3

3

1

, , ,

=

= x

x total PAPP total

AVR

EG

EG (5)’

ここで、

EG AVR = 事業実施以前の直近の3年間に、事業実施発電所から電力グリッドに供 給された平均年間電力量 (MWh/yr)

EG AVR,total = 事業実施以前の直近の3年間に、事業実施発電所で発電した平均年間総

発電量 (MWh/yr)

EG PAPP,x = 年xに事業実施発電所から電力グリッドに供給された電力量

(MWh/yr)

126

EG PAPP,total,x = 年xに事業実施発電所での発電量 (MWh/yr)

X = 事業実施以前の直近の3年間の各年

事業実施以前の事業実施発電所の排出係数は、つぎのように計算される。

PAPP BL FF y

plant BL

EF EF

η

, ,

,

*

6 . 3

= 1000

(6)

gross PAPP

BL FF y

gross plant BL

EF EF

=

η

, ,

, *

6 . 3

1000 (6)‘

ここで、

EF BL,plant,y = 年yにおいて、水分の多い石炭が使用された場合の事業実施発電所のベ

ースライン排出係数。発電単位あたりの二酸化炭素排出量 (tCO2/MWh)。

電力グリッド接続した電力部分の排出量の計算に使用 EF

BL,plant-gross,y

= 年yにおいて、水分の多い石炭が使用された場合の、事業実施発電所の ベースライン排出係数。発電単位あたりの二酸化炭素排出量(tCO2/MWh)。

自家消費した電力部分の排出量の計算に使用

EF FF,BL = 事業実施前の事業実施発電所で使っていた、水分の多い石炭の二酸化炭

素排出係数 (tCO2/TJ)

η PAPP = 事業実施発電所のエネルギー効率。電力グリッドに接続した電力部分を 対象にした効率

ηPAPP--gross = 事業実施発電所のエネルギー効率。電力グリッドと自家消費した電力部

分の合計電力を対象にした効率

事業実施前の、事業実施発電所のエネルギー効率(ηPAPP,hist )は、燃料消費と発電量のデー タをもとに、直近の3年間の平均効率として、次の式で求められる。

∑∑

=

=

×

=

3

1

, ,

3

1

,

,

*

6 . 3 1000

x i

x i x

i x

x PAPP hist

PAPP

NCV

ドキュメント内 平成22年度地球温暖化対策技術普及等推進事業,インドネシアにおける火力発電所における低品位炭利用の高効率化調査 (Page 123-127)