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Acronis Universal Restore

ドキュメント内 Acronis Backup & Recovery 11.5 (ページ 129-132)

Acronis Universal Restore は、異なるハードウェアや仮想コンピュータでのオペレーティング シス

テムの復元と起動を支援するアクロニス独自のテクノロジです。Universal Restore は、ストレージ コントローラ、マザーボード、チップセットなどのオペレーティング システムの起動にとって重要なデ バイスの相違に対応します。

Universal Restore は、次のような場合に非常に役に立ちます。

1. さまざまなハードウェアで障害が発生したシステムを迅速に復元する場合です。

2. ハードウェアに依存しないオペレーティング システムをクローン作成および配置する場合です。

3. 物理コンピュータから物理コンピュータ、物理コンピュータから仮想コンピュータ、および仮想コ ンピュータから物理コンピュータに移行する場合です。

5.2.1 Universal Restore の入手方法

オンライン ストレージからシステムを復元する場合、ユニバーサル リストアをいつでも使用するこ とができます。

Universal Restore は個別に購入します。Universal Restore には固有のライセンスがあります。

管理対象のコンピュータ上でUniversal Restore を有効にするには、次のいずれかの手順を実行 します。

製品のインストール パッケージから Universal Restore をインストールします(加えて、エー

ジェント forWindows、またはブータブル メディア ビルダもインストールします)。

 エージェントが既にインストールされていて、管理コンソールをコンピュータに接続できる場合、

[ヘルプ] > [ライセンスの変更] をクリックして、プロダクト キー、または Universal Restore の ライセンスを取得するライセンス サーバーを指定します。

新しくインストールしたアドオンを起動用の環境で機能させるには、ブータブル メディアを再作成す る必要があります。

5.2.2 Universal Restore の使用

復元中

選択したディスクまたはボリュームに Windows または Linux オペレーティング システムが存在 している場合、ディスクまたはボリュームの復元の設定時に Universal Restore を使用することが できます。複数のオペレーティング システムを選択する場合、すべての Windows システム、すべ

ての Linux システム、または Windows システムと Linux システムの両方に Universal

Restore を適用できます。

バックアップ内にオペレーティング システムが存在しているかどうかが検出されない場合、オペレー ティング システムが存在するわずかな可能性に備えて、Universal Restore を使用することをお勧 めします。次のようなケースがあります。

 バックアップが複数のファイルに分割されている場合。

バックアップが、Acronis Online Backup Storage、FTP/SFTP サーバー、テープ、CD、または DVD に存在している場合。

次の場合はユニバーサル リストアを使用できません。

バックアップが Acronis セキュア ゾーン にある場合

 Acronis Active Restore 『246ページ 』 を使用するよう選択した場合

これは、これらの機能が主に同じコンピュータ上での簡単なデータ リカバリを目的としているためで す。

復元なし

ブータブル メディアでは、メディアの初期画面で [Universal Restore の適用] をクリックすること によって、復元せずに Universal Restore を使用することもできます。Universal Restore が、コン ピュータ上にすでに存在しているオペレーティング システムに適用されます。複数のオペレーティン グ システムが存在する場合、Universal Restore を適用するオペレーティング システムを選択す るように求められます。

5.2.2.1 Windows における Universal Restore 準備

ドライバの準備

Universal Restore を Windows オペレーティング システムに適用する前に、新しい HDD コント ローラとチップセット用のドライバがあることを確認します。これらのドライバは、オペレーティング シ ステムの起動に不可欠です。ハードウェア ベンダが提供する CD または DVD を使用するか、ま たはベンダの Web サイトからドライバをダウンロードします。ドライバ ファイルの拡張子は、*.inf、

*.sys、または *.oem です。*.exe、*.cab、または *.zip 形式でドライバをダウンロードする場合、

サードパーティ製のアプリケーションを使用してそれらのドライバを取り出します。

ベスト プラクティスは、組織で使用するすべてのハードウェアのドライバを、デバイスの種類やハー ドウェア構成ごとに単一のレポジトリに保存することです。レポジトリのコピーを DVD またはフラッ シュ ドライブに保存し、いくつかのドライバを選択してブータブル メディアに追加し、サーバーごと に必要なドライバ(およびネットワーク構成)を搭載したカスタムのブータブル メディアを作成できま す。または、Universal Restore を使用するたびに、レポジトリのパスを指定することもできます。

起動用の環境におけるドライバへのアクセスを確認

ブータブル メディアを使用する場合は、ドライバが保存されているデバイスにアクセスする権限を 持っていることを確認します。Windows 環境でシステム ディスク リカバリを構成した場合でも、

Linux ベースの環境でコンピュータが再起動され復元が行われます。デバイスが Windows で使

用可能であっても Linux ベースのメディアによって検出されない場合は、WinPE ベースのメディア を使用してください。

ドライバがない場合

Windows 7 には、以前の Windows オペレーティング システムより数多くのドライバが用意され

ています。Windows 7 のドライバ フォルダでは、多くの場合Universal Restore が必要なドライバ をすべて発見できます。そのため、ドライバに対する外部パスを指定する必要はないでしょう。それ でも、システムで正しいドライバが使用されるよう、Universal Restore を実行することは重要です。

Windows のデフォルト ドライバ ストレージ フォルダは、レジストリ値 DevicePath で決定されます。このレ

ジストリ値は、リジストリ キー

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion にあります。通常、こ

のストレージ フォルダは WINDOWS/inf です。

Universal Restore の設定 自動ドライバ検索

プログラムが HAL(Hardware Abstraction Layer)、HDD コントローラのドライバ、およびネット ワーク アダプタのドライバを探す場所を指定します。

 ドライバがベンダのディスクまたはその他のリムーバブル メディアにある場合は、[リムーバブ ル メディアの検索] をオンにします。

 ドライバがネットワーク上のフォルダまたはブータブル メディアにある場合は、[フォルダの追加] をクリックして、フォルダのパスを指定します。

復元中に、Universal Restore は指定されたフォルダのすべてのサブフォルダを再帰的に検索し、

すべての利用可能な HAL および HDD コントローラのドライバから最適なドライバを特定して、復 元するシステムにインストールします。Universal Restore は、ネットワーク アダプタのドライバも検 索し、見つかったドライバのパスがUniversal Restore によってオペレーティング システムに伝 達されます。ハードウェアに複数のネットワーク インターフェイス カードがある場合、Universal

Restore はすべてのカードのドライバの構成を試みます。

インストールする大容量記憶装置ドライバ

この設定にアクセスするには、[インストールする大容量記憶装置ドライバの表示] を展開します。

次の場合、この設定が必要です。

 インストール先ハードウェアに、RAID(特に NVIDIA RAID)やファイバ チャネル アダプタなど の、固有の大容量記憶装置コントローラが存在する場合です。

SCSI ハード ドライブ コントローラが使用されており、かつブータブル メディアで起動される仮

想コンピュータに対してシステムを復元する場合です。仮想ソフトウェアに同梱されている

SCSI ドライバを使用するか、最新版のドライバをソフトウェアのメーカー Web サイトからダウ

ンロードしてください。

 自動ドライバ検索によっても、システムを起動できない場合です。

[ドライバの追加] をクリックして、適切なドライバを指定します。さらに適切なドライバが見つかった 場合でも、警告を表示してそのドライバがインストールされます。

復元処理

Universal Restore によって、指定したロケーションに互換性のあるドライバが検出されなかった場

合、問題のデバイスを示すプロンプトが表示されます。次のいずれかを実行します。

 過去に指定したロケーションのいずれかにドライバを追加して、[再試行] をクリックします。

 指定したロケーションを思い出せない場合、復元を続行してください。復元結果に満足できない 場合、メディアの初期画面で [Universal Restore の適用] をクリックして、復元せずに

Universal Restore を開始します。処理を設定する際に、必要なドライバを指定します。

Windows が起動すると、新しいハードウェアをインストールするための標準の手順が開始されます。

ドライバに Microsoft Windows のシグネチャがある場合、ネットワーク アダプタのドライバはダイ アログが表示されることなくインストールされます。それ以外の場合、Windows は、署名されていな いドライバをインストールするかどうかの確認を求めます。

その後で、ネットワーク接続を構成し、ビデオ アダプタ、USB、およびその他のデバイスのドライバ を指定できます。

5.2.2.2 複数のオペレーティング システムに対する Universal Restore の 適用

復元中に、すべての Windows、すべての Linux システム、またはその両方に Universal

Restore を使用できます。

復元するボリュームの選択に複数の Winodows システムを含めると、1 つのリスト内でそれらの システムのすべてのドライバを指定できます。各ドライバは、対象となるオペレーティング システム にインストールされます。

5.3 BIOS ベース システムから UEFI ベース システムへ

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