RAM-ARAM-B
4.3.3 X 線イベント処理部
X
線イベント処理部の全体の構成を図.4.8
に示す。X
線イベント処理部はD-FF
マトリックス の各要素にそれぞれ接続した25
本の入力線を持つ。内部は、イベント検出機能(
図のEvent &
Local Max. Check)
、PH
計算機能(
図のPH Sum.)
、グレード判定機能(
図のGrade Determ.)
、 ローカルダーク計算機能(
図のDark Calc)
の4
つの機能が完全に独立に並列動作している。ま た、各機能で処理する対象ピクセルが違うので、参照する入力信号も異なっている。図.4.9
に各 機能と処理対象とするピクセルの出力(D-FF
マトリックスの出力)
信号の対応関係を示した。以下では、
X
線イベント処理部の各機能の詳細を述べていく。4bits 12bits
3bits 1bits 12bits
1bits
Dark Calc.
Event &
Local Max Check
PH Sum.
Grade Determ.
32bits
図
4.8:
イベント処理部の構成。図中の 左側の信号線は入力信号線で、12bits である。Dark Calc.
Event & Local Max. Chek
PH Sum.
Grade Dterm.
図
4.9:
各処理へ入力されるPH
デー タの対応図。図中のEvent & Local
Max. Check
はイベント検出機能、Grade Dterm
はグレード判定機能、PH Sum
はASCA PH
計算機能、DarkCalc.
はLocal Dark
計算機能を意味 する。4.3.3.1
イベント検出機能イベント検出機能は、中心が
Event Threshold
を越え、且つ、周りの8 pixels
のPH
と比較し て最も高い値(Local Maximum)
かどうかを判定する機能である。D-FF
の中心3 × 3
からの出 力を入力信号として、9
個のコンパレータによってEvent Threshold
及び、外周8 pixels
のPH
4.3. X
線イベント処理ユニット65
を中心ピクセルの
PH (CPH)
と同時比較する。CPH
が大きければ’1’
を出力し、各コンパレー タの結果の論理積を取った時に’1’
が出力されたら中心ピクセルはイベントの条件を満たしたX
線イベントであると判定されることになる。論理積を取った後の出力値は後述のメモリ書き込み イネーブル信号として用いられる。図
.4.10(a)
にイベント検出機能の構成を示す。4.3.3.2
グレード判定機能グレード判定機能においては、イベント検出機能と同様にまず
8
個のコンパレータで3 × 3
の 外周8
ピクセルとSplit threshold (STH)
を比較してSTH
を越えたピクセルには’1’
のフラグを 立て、それらのフラグを結合させた8 bits
のパターンデータを作る。FPGA
内には前述の「あす か」グレード(0 ∼ 6)
の全パターン(80
通り)
を8 bits
パターンデータとして予め保持させてお き、これらと先の8 bits
パターンデータをマッチングさせる。そして、どのグレードに対応する イベントパターンかを調べ、0
から7
のグレード値(3 bits)
を出力する。さらに、通常の解析で用いられるグレード
0
、2
、3
、4
、及びグレード6
のパターンにマッチン グした場合は同時に’1’
のフラグを立てる。これがGrade Discrimination
のフラグとなる。図
.4.10(b)
にグレード判定機能の構成を示す。4.3.3.3 ASCA PH
計算機能今回デザインした
X
線イベント処理部では、イベント抽出と同時にグレードの認識もできるた め、「あすか」グレード法で定義されたPH
の算出をすることが可能である。そこで、グレード0
、2
、3
、4
、6
についてはそのスプリットパターンに応じたPH
の加算も行なうようにした。ASCA PH
計算機能は2
つの構成要素からなる。ひとつは「あすか」グレードで定義されているgrade 0
、2
、3
、4
、6
の加算対象となるスプリットピクセルの全通りの加算を並行して独立に行なうア ダー群である。もう一つは、グレード判定機能と同じようにスプリット・パターンを調べてアダー 群の内のどの出力値を加算されたPH
の値として採用するかを決める出力セレクターである。アダー群
シングルイベントであるグレード
0
を除いた2
、3
、4
、6
の加算パターンは図.4.11
の様に12
通 りある。実際のグレードの値に関わらず、D-FF
の9pixels
のデータからこれらの加算パターン 全ての加算値を同時に出力する13
個(
グレード0
についても0
との足し算とみなして含めてい る)
のアダーをアダー群と呼ぶことにする。4.3.3.4 ASCA PH
加算パターン判定機能グレード判定機能と同様に
Split threshold
との大小比較で8 bits
の判定パターンを作り、グ レード0
、2
、3
、4
、6
については加算すべきスプリットピクセルを判定し、アダー群で計算され 出力された13
パターン(
グレード0
も含めて)
の加算値で該当する出力値を選択する。図.4.12
に その摸式図を示す。図
.4.12
中の各アダーの名称は図.4.11
の加算パターンに対応している。また、入力線のG0
〜G8
は図.4.11
の右上の各D-FF
の名称に対応している。さらに、アダー群の入力線で入力信号名が記されてないものは入力
PH
値が「0
」であることを意味している(
詳細はパイプライン化の 箇所で説明)
。Comp.
Comp.
Comp.
Comp.
Comp.
Comp.
Comp.
Comp.
Comp.
Comp.
Comp.
Comp.
Comp.
Comp.
Comp.
Comp.
Comp.
Surrounding 8 pixels ( P1 - P8 )
Center pixel ( P0 )
P0 P1 P2 P3
P4 P5
P6 P7 P8
Surrounding 8 pixels ( P1 - P8 )
Split threshold Event threshold
Pattern matching ASCA grade
Discrimination ( Grade 0, 2, 3, 4, 6 ) PH calculation ASCA summation law
Central 3x3 pixels Grade determination
Event extraction
図
4.10: (a)
イベント検出機能のコンパレータとAND
ゲート。(b)グレード判定機能のコン パレータとビット接続部。図中のETH
はEvent threshold、CPH
はイベントの中心ピクセ ルPH、STH
はsplit threshold、comp
はコンパレータである。4.3. X
線イベント処理ユニット67
G4 G1 G0 G2
G5 G3
G6 G7 G8
Q0 Q1 Q2 Q3 Q4
Q5 Q6 Q7 Q8
Q9 Qa Qb Qc
Event pixel
Split pixel
図
4.11: D-FF
の中心3 × 3 pixels
の名称の定義(右上図)
と、「あすか」グレード法における 加算対象split pixel
のパターンQ0 Q1 Q2 Q3 Q4
Q5 Q6 Q7 Q8
Q9 Qa Qb Qc
G0 G1 G2 G3 G4 G5 G6 G7 G8
G0
G4 G4 G4
G4
G4
G2
G3 G4
G5
G6
G7
G8 G1
G1
G1 G1
G3 G3
G3 G3
G4 G4
G4 G4
G4 G4
G4
G5 G5
G5
G7
G7 G7
G1 G7
G5
selector
図
4.12:
加算器群と出力セレクター。各名称は4.11
の図に対応している。また、入力信号線に信号名が記入されてないものは「PHが
0」の信号を意味する。
1Clock
1Clock 1Clock
D-FF
D-FF
ドキュメント内
main.dvi
(ページ 64-68)