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WiPS の概要と LSAC における問題点

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計算を行なうため冗長ではあるが,ミドルウェアを利用するアプリケーションへの不都合は 特に生じない.

WiPS 従来手法

LSAC での WiPS

図 4.4: 位置推定手法の比較

がシミュレーションにより確認されている[4].LSACにおいては一時的に構築されるネット ワークを想定しているため,特殊なインフラや事前設定を必要とせずに,即座に相対位置の 推定を開始できるWiPSは適している.また端末間の距離を利用するため,基準点と端末間 の距離のみを用いる他の手法よりも端末の並びを正確に検出することができる.複数の端末

表 4.1: 位置推定手法の比較

手法 事前調整 基準点 位置計算端末 並びの正確さ 位置情報種別

従来手法 必要 あり 外部に用意 △ 絶対位置

WiPS(基準点あり) 不要 なし 外部に用意 ○ 絶対位置

WiPS on LSAC 不要 なし 無線端末が担う ○ 相対位置

の位置を測定する場合,基準点と測位対象との距離によって端末の位置を推定する他の方式 では,距離測定誤差によって端末の並びを正確に取得することが出来ない.これに対して,

WiPSでは端末間の距離を利用するため,端末の並びが他の手法に比べて比較的正確に取得 できる.ユーザが周辺の端末の位置関係を把握する場合,相対的な位置関係,並びの情報は 非常に重要である.並びの情報が崩れていると,ユーザにとって実環境における位置関係と 端末上に表示されている端末の位置関係の整合性を把握することが非常に困難である.逆に,

相対的な並びの情報さえ正しく測定できれば,絶対的な位置が全体として多少ずれていても 位置の整合性の把握が直感に反することは少ないと言える.LSACでは,ユーザが画面に表 示される周辺端末の位置と,実環境における端末の位置との整合性を迅速かつ正確に認識で きることが鍵となるため,この利点は大きい.

WiPSの構成について述べる.WiPSは図4.5に示すように,サーバ・クライアント方式で 構成されている.ここでクライアントとは各無線端末であり,各無線端末間の受信信号強度 情報を距離情報へ変換しサーバへ送ったのち,位置情報を受け取る.サーバとは位置推定端 末であり,各無線端末から収集した距離情報を元に,各無線端末の位置を計算し,その結果 を各無線端末へ送信する.位置推定端末はあらかじめ決められた1台の端末がその役割を担 うことを想定している.位置推定に参加する無線端末は,サーバのみによって管理される.

位置推定端末は通信能力を有する計算機であれば良く,位置測定に参加しない汎用計算機 でも位置測定に参加する無線端末でも,その役割を担うことが可能である.また,図4.6の ように通信にはTCPコネクションを利用し,通信による情報の損失が起きないような仕組 みになっている.

WiPS

Se

A B C

Se :サーバ

:クライアント

:無線リンク

・・・

図 4.5: サーバ・クライアント方式

WiPS サーバ WiPS クライアント

デーモン WiPS クライアント

ビューア

802.11

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