2005年度前期日本語研修コースホームページ
3 Web での活動 - ボランティア募集から WEB による交流活動まで -1 KUma Ryu Online Community の概要
KUma Ryu Online Community(資料 19ページ参照)とは、日本語研修コース や、中級レベルで梅田担当の日本語クラス 受講者と、日本語ボランティアや小学校等 との交流活動の中心となるサイト作りを 目指して作成した物である。今までも、こ うした留学生用のホームページや掲示板 などは作っていたが、バラバラに活用して いたに過ぎなかった。そこで、以前から新 たな名称を与えてコミュニティー作りの ために統合する必要があると考えていた。
このサイトを今回の研究では、CMSを使 って運用できないか、その可能性も視野に いれての制作であった。なお、このサイト のトップページ(左図)は、一般に公開さ れ、誰でも見ることができるが、この下に リンクしたページには、アクセス権が設定 されており、ボランティアに登録したユーザと留学生だけが見られるようになってい る。
このサイトのあるサーバーは、旧 Mac OS の G3 マシンで、AppleShareIP という サーバーソフトを使用している。これは大変使いやすいサーバーソフトであり導入時 には重宝した。しかし、年月が経ちサイトが拡大したにも関わらず、現在は開発の終 わった OS ということもあり、ユーザ登録などの作業が不便となっていた。すでに留 学生センターでは、研修コース関連サーバー以外は、すべて UNIX ベースの新しい Mac OS X server に移行しており、何からの方法で研修コースサーバーも移行する必 要があった。しかし、研修コースの留学生の学習状況や学習成果の公開と、登録した ボランティアとの交流と、研修コース教員による授業記録の作成等を、統合していく 作業は、将来のサーバー構成なども見据えて検討しなければならず、難しい課題であ る。
この課題を抱えどのような方向に進めるかを考えながら作成していったのが、
KUma Ryu Online Community である。まず、登録ユーザと非登録ユーザをどのよう
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に分けるかを考えなければならない。その方法として、サーバー側にユーザ登録をし てアクセス権をかけるか、CMSなどのシステムを導入し、そこでユーザ登録をして アクセス権を設定するか、の2つの方法について検討する必要があった。これには、
CMSの導入にどのようなメリットがあるかを知らなければならない。そのため、本 研究でも実際にCMSを導入し、この KUma Ryu Online Community のCMS化を 試みることにした。
次に KUma Ryu Online Community の内容を紹介する。このサイトには、初級レ ベルの日本語研修コースの受講生の他、学期によって日本語プレゼンテーションのク ラスの受講生なども参加している。このページの主な活動は、
(1)留学生のホームページを掲載する「 留 学生 から 『こ ん にち は』」
(2)BBSシステムを使ってメッセージやコメントのやりとりができる 「 バー チ ャル 交流 会館 」
(3)留学生の母語の音声データを聞いてもらうために作成した Web ラジオ「世 界 の言 葉で 話そ う 」
(4)動画をストリーミング配信する熊本 大 学留 学生 セン タ ー放 送局( K RB) (5)ボランティア募集ページや日本語研修コースHPへのリンク
などで構成されている。おのおのの内容については、次ページ以降で紹介する。
本 研 究 の 目 的 は 、 コ ミ ュ ニ テ ィ ー サ イ ト の 開 発 で あ る 。 KUma Ryu Online Community はそれを実現するものとして、今までバラバラだったサイトに本研究で 新たに作ったサイトを統合たものである。コミュニティーサイトを作る場合、どのよ うなシステムを組み込み、何をどう見せるか、何をどう使ってもらうか、さまざま課 題があると思われる。今後運営しながら、サイト構成を改善していきたい。
この Community に参加してもらう日本語ボランティアスタッフは、資料20ペー ジに掲載した募集ページを見て応募した人と、大学の授業で日本語教育を学ぶ日本人 学生たちとに大別される。平成16年の4月に募集を開始し、同じ年の後期の段階で、
60名を超える数のスタッフを抱えていた。しかし、実際に留学生の書いたものや写 真などを見てコメントを掲示板に書いてくれた人は、その半分ぐらいだろう。また Web サイトを見て応募する人が少しずつだが増えていった。東京や名古屋に住んでい る人もおり、留学生とその土地についての情報交換などをしていた。特に平成16年 度は、4月に熊本大学の新入生歓迎行事に参加、11月に大学祭に参加して、熊本大 学の学生にもボランティア募集をアピールしたところ、徐々に熊大生からの応募も増 えた。
(梅田)
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3-2 留学生のホームページリンク集「留学生から『こんにちは』」の制作
「留学生から『こんにちは』」は、
留学生が作った自己紹介ページを中 心とした Web ページである(資料2 1ページ以降参照)。平成16年度前 期は、科研費不採用の通知を受けた ことでこのサイトのトップページは 用意したものの停止状態となったが 平成16年10月に交付通知後、後 期から使用を開始した(左図)。参加 留学生は45名である。さらに、11月の大学祭期間中に、ボランティアスタッフ講 習会を開き、ボランティアの人に大学に来てもらい、講習で自己紹介の簡単なホーム ページを作り、サーバーに載せた。日本人の参加は16名である。残念ながらボラン ティアスタッフ講習会は、平成16年に実施したものの、翌年は後述する熊本地区留 学生シンポジウムなどの行事があり講習会の開催はできなかった。
「留学生から『こんにちは』」では、留学生とボラ ンティアスタッフに自己紹介のホームページを写真 や日本語の文章で作り掲載した。左写真の例は、日本 語研修生(日本語ゼロ初級)の自己紹介ページで、ま だ渡日後2~3週間というころのものである。このペ ージには、後にスピーチの原稿などもリンクし、さら にBBSへのリンク、Web ラジオへのリンクも作成し た。このサイトの作成と運営で難しかったことは、
(1)学期ごとに受講生が入れ替わり数も増減すること、(2)受講生の日本語レベル にかなりの差があること、(3)留学生の情報活用能力に差があることであった。これ らの3点について以下に説明する。
(1 )学 期ご と に受 講生 が入 れ 替わ り数 も増 減す るこ と
留学生への日本語教育は、4月と10月に始まる前期・後期に行われる。従って、
ほとんどの場合、学期ごとに学生は入れ替わる。日本語研修コースは6か月の日本語 集中教育を行い、その後は専門教育に専念する学生が多い。また、10月にほとんど の交換留学生が渡日し、日本語の学習を希望するため、日本語クラスの受講生が後期 は非常に多い。しかし、その6か月後の4月開講の前期は、前の学期に日本語を受講 していた交換留学生が、日本語の授業から大学の授業へとシフトするケースが多いこ
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とと、正規入学の留学生の数が少なく、さらに新規に渡日する交換留学生も少ないこ となどから、日本語クラスの受講生は少ない。
さらに、日本語研修生(大使館推薦国費研究留学生と教員研修生)は、ここ数年、
受け入れ数が落ち込んでいる。平成16年度の場合、前期と後期を比べると、前期は 初級の日本語研修生が多く(それでも5名だったが)、後期の初級日本語研修生は2名 だけで、むしろ交換留学生の参加が圧倒的に多かった。それで平成16年度後期は日 本語研修コースの他、日本語演習のクラスの学生(交換留学生、大学院研究生、正規 生)を含み、全体で45名の留学生らが「こんにちは」ページに自己紹介を掲載した。
本研究の対象留学生は日本語入門期の留学生であるが、交換留学生はレベルはまちま ちで、すでに入門期を過ぎているのがほとんどである。しかし、コミュニティーの育 成に必要と考え、入門期以外の留学生も参加してもらうことにした。
平成17年度の前期は参加留学生が激減した。初級の日本語研修生4名に加え日本 語プレゼンテーションを受講した2名が参加した。合計6名という少数で「こんにち は」ページに自己紹介を掲載した。後期は、初級日本語研修生が8名、中級の日本語 研修生が2名おり、さらに日本語プレゼンテーションクラスの受講生6名が参加し、
16名が「こんにちは」ページに参加した。
以上のように、学期ごとに学生が入れ替わることや、その数が増減するのは仕方の ないことである。次の学期に何名が参加するか、その学期が始まってみないと分から ないという状況は、本研究後も続いている。
(2)受 講生 の 日本 語レ ベル に かな りの 差が ある こと
日本語入門期以外の留学生もコミュニティーに加わったことから、ゼロに近い初級 から、日本語が充分に使える上級の学生まで広いレベルの留学生が参加することにな った。その方が、かえってコミュニティー形成には良い結果となった。
入門期の留学生の場合、まず、ひらがな/カタカナを覚えてもらってから、ワープ ロの導入に入るが、この入門期で既に、学生によっ て文字習得に差が現れていた。ひらがなは、最初の 1週間でマスターしてもらえるよう指導したが、実 際には3週間以上かかるというケースもあった。そ れで習得の遅い学生の場合は、ひらがなが充分に読 みこなせない状態で、日本語入力の練習もするとい う事態となった。この場合、自己紹介をワープロで 書くだけでも時間と手間がかかった。
そこで、対応策として、平成17年度後期から、
自己紹介を手書きしてもらうことにした。A4 サイ
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