ザイリンクス Model Composer では、Vivado® Design Suite の IP カタログで使用可能な IP パッケージが自動的に生 成されます。Model Composer で IP カタログ用の出力ファイルが生成されると、まずC++ コードの生成に示すよう に C++ コードが記述され、その C++ コードから RTL が合成されます。このプロセスは、Model Composer Hub ブロ ックの [Export Type] を [IP catalog] に設定し、[Apply] で変更を適用して [Generate] をクリックすると開始します。
Model Composer には、プロセスのログ ウィンドウが表示されます。プロセスが終了すると、MATLAB® ウィンドウ
に合成レポートが表示されます。合成レポートには、Model Composer で合成された RTL デザインのパフォーマンス 見積もりとリソース使用率の詳細が含まれます。このレポートを確認すると、見積もりを確認して、モデルを見直す ことができます。
第 4 章: 出力の生成
図 28: 合成レポート
Model Composer で RTL の合成が終了すると、ログウィンドウに「Exporting RTL as a Vivado IP」 (RTL を Vivado IP としてエクスポート中) というメッセージが表示され、Vivado Design Suite が起動して、そのサブシステム デザインの IP がパッケージされます。
Model Composer では、このアルゴリズムにより、次の出力ファイルが生成されます。
• SystemC (IEEE 1666-2006、バージョン 2.2)
• VHDL (IEEE 1076-2000)
• Verilog (IEEE 1364-2001)
• 合成、C/RTL 協調シミュレーションおよび IP パッケージの後に生成されるレポート ファイル。
Model Composer で IP パッケージが生成されると、プロジェクトディレクトリ構造は次の図のようになります。
Edge_Detection_IP フォルダーは、Model Composer Hub ブロックの [Target Directory] で指定したディレクトリ です。Edge_Detection_prjフォルダーは、run_hls.tclスクリプトで作成されたプロジェクトです。
solution1 フォルダーは、Vivado HLS ソリューションです。詳細は、『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: 高位合
成』 (UG902) を参照してください。syn および impl フォルダーには、それぞれ合成およびインプリメンテーション
の結果が保存されます。ip フォルダーには、Vivado Design Suite IP カタログに追加する IP パッケージが含まれま す。
図 29: IP パッケージのフォルダー
Model Composer で IP パッケージが生成されたら、.zip ファイルのアーカイブ ディレクトリ (<project_name>/
<solution_name>/impl/ip) をVivado IP カタログにインポートして、Vivado Design Suite デザインで RTL IP と して使用するか、IP インテグレーターで使用できます。
重要: モデルで FFT、IFFT、または FIR Filter などの RTL IP ベースのブロックが使用される場合は、Model Composer の出力は別のディレクトリに記述されます。詳細は、RTL IP ベースのブロック を参照してくださ い。
インターフェイス仕様の定義 に示すように、Interface Spec ブロックを使用して AXI4-Lite スレーブインターフェイス を指定する Model Composer モデルの場合、IP パッケージ プロセス中にソフトウェア ドライバー ファイルのセット も Vivado HLS で作成されます。これらの C ドライバー ファイルは SDK C プロジェクトに含めて、AXI4-Lite スレー ブスレーブ ポートにアクセスするために使用できます。ソフトウェア ドライバー ファイルは、<project_name>/
<solution_name>/impl/ip/drivers ディレクトリに書き込まれ、IP パッケージに含められます。
IP を Vivado IP カタログに追加するには Vivado Design Suite の GUI で [Tools] → [Settings] をクリックし、[Settings] ダ 第 4 章: 出力の生成
図 30: IP リポジトリの設定
パスをリポジトリに追加したら、次の図に示すように IP が IP カタログに追加されます。これで IP を標準的な RTL デ ザインや Vivado IP インテグレーター ブロック デザインで使用できるようになります。IP の使用方法および IP リポ ジトリへの追加方法の詳細は、『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: IP を使用した設計』 (UG896) を参照してくだ さい。
図 31: IP カタログ
重要: リポジトリが IP カタログに追加されているのに Vivado HLS でパッケージした IP が表示されない場合 は、現在のプロジェクトのターゲット パーツと Model Composer の出力ファイルを生成したときに使用したデ バイスとの互換性がない可能性があります。これは、現在のプロジェクトのパーツを Model Composer モデル で指定したデバイスに変更すると回避できます。