有効性確認
ベースライン
/
無作為化
1
週4
週/
最終評価時-25
日 -23~-2日 -2~-1日7
日 27~28日同意取得 ●
組入れ基準 ● ●
患者背景 ●
血清検査a ●
尿中薬物スクリーニングb ● ●
NPSG
●c ●d ●dMSLT
● ●全般重症度(
CGI-S
)e ●CGI-C
● ●ESS
● ● ● ●FOSQ
● ● ●PVT
●f ● ●有害事象 ● ● ● ●
臨床検査g ● ● ● ●
バイタルサイン ● ● ● ●
12
誘導心電図 ● ● ● ●CPAP
治療のモニタリング ● ● ● ● ●併用薬の使用状況 ● ● ● ●
a:HIV抗体及びHBs抗原
b:メチルフェニデート,アンフェタミン,ペモリン,コカイン,コデイン,バルビツール酸系薬剤,メタカロン,モルヒネ,
メタドン,プロポキシフェン及びフェンシクリジン c:RDIの確認
d:CPAP治療下
e:プロトコルの改訂後に実施することになったため,プロトコル改訂前の同意取得患者では未実施 f:予備試験
g:血液学的検査,血液生化学的検査,尿検査を施行
女性の場合,妊娠検査(βHCG)をスクリーニング時,ベースライン時,最終評価時に追加実施
表
2.7.6.2-3 臨床的に重要な異常値の基準
1)臨床検査(1)血液学的検査
ヘマトクリット値:≦
37
%(男性)≦32%(女性)
ヘモグロビン :≦
11.5 g/dL
(男性)≦9.5 g/dL(女性)
白血球数 :≦
2,800 /mm
3あるいは≧16,000 /mm
3 好酸球 :≧10%好中球 :≦
15
%血小板数 :≦75,000 /mm3あるいは≧700,000 /mm3
(2)血液生化学的検査
ALT
:≧3×正常範囲上限値AST
:≧3
×正常範囲上限値ALP
:≧3×正常範囲上限値LDH
:≧3
×正常範囲上限値 尿素窒素 :≧30 mg/dLクレアチニン :≧
2.0 mg/dL
尿酸 :≧10.5 mg/dL(男性)
≧
8.5 mg/dL
(女性)総ビリルビン :≧2.0 mg/dL
(3)尿検査
尿蛋白 :≧2 unitsの増加
尿糖 :≧
2 units
の増加尿円柱 :≧2 unitsの増加
2)バイタルサイン
(1)収縮期血圧
≧180 mmHg又は≦90 mmHg,ベースライン値から≧20 mmHgの上昇又は低下
(2)拡張期血圧
≧105 mmHg又は≦50 mmHg,ベースライン値から≧15 mmHgの上昇又は低下
(3)脈拍数
≧120 bpm又は≦50 bpm,ベースライン値から≧15 bpmの増加又は減少
(4)体温
≧101°F(≧38.3°C),ベースライン値から≧2°F(≧1.1°C)の変化
(5)体重
ベースライン値から≧7%の変化
[被験者数の設定根拠]
過去の臨床試験結果に基づいて被験者数設定を行った.4週間投与終了時における
ESS
合計ス コアについて,ベースライン値からの変化量の標準偏差を7.00
として,変化量の群間差4.00
を 両側有意水準5%(t
検定),検出力90%以上で検出するために必要な症例数は 1
群75
例と算出 された.[用法・用量の設定根拠]
過去の臨床試験において,モダフィニル
400 mg/日までの投与量で忍容性に問題がなかったこ
とから,1日投与量は最初の1
週間は200 mg,2
週目以降は400 mg
に設定した.用法は,朝食後投与とした.
[有害事象の集計]
有害事象は米国
Cephalon
社によりCOSTART
を用いて集計されていたため,国内試験にあわせて
MedDRA/J(Ver. 12.1)に変換して再集計し,その結果に基づいて記述した.また,治験薬
との因果関係は下記の
5
段階で判定し,治験薬との因果関係を否定できないものを「副作用」と して集計した.治験薬との因果関係 すべての有害事象
因果関係を否定できる 因果関係を否定できない(副作用)
因果関係の判定 ・Not related(関連がない)
・Definite
・
Probable
・Possible
・
Unlikely
(明らかに関連がある)
(おそらく関連がある)
(関連があるかもしれない)
(関連がうすい)
2)症例の内訳
症例の内訳を図
2.7.6.2-1
に示す.治験薬が割付けられた
157
例のうち,完了症例は143
例,中止症例は14
例であった.割付症例
157
例400 mg 77
例 プラセボ80
例完了症例 中止症例
143
例14
例400 mg 66
例400 mg 11
例プラセボ
77
例 プラセボ3
例図
2.7.6.2-1 症例の内訳
中止理由を表
2.7.6.2-4
に示す.モダフィニル
400 mg
群で有害事象発現による中止例が多かった.表
2.7.6.2-4
中止理由中止理由
400 mg
プラセボ有害事象
8 1
プロトコル違反
0 1
遵守違反
(服薬不良
/
アルコール検査)2 1
その他
1 0
計
11 3
3)解析対象集団の内訳
解析対象集団の内訳を図
2.7.6.2-2
に示す.本試験では
157
例が組入れられ,治験薬が無作為に割付けられた.安全性解析対象は157
例(モ ダフィニル400 mg
群77
例,プラセボ群80
例),有効性解析対象は155
例(400 mg群75
例,プ ラセボ群80
例)であった.なお,有効性解析対象から除外された2
例は主要評価項目であるESS
の投薬後評価未実施例であった.割付症例
157
例400 mg 77
例 プラセボ 80例安全性解析対象集団
157
例400 mg 77
例 プラセボ 80例有効性解析対象集団 有効性解析除外症例
155
例2
例400 mg 75
例400 mg 2
例プラセボ 80例 プラセボ
0
例図
2.7.6.2-2 解析対象集団の内訳
4)患者背景
患者背景を表
2.7.6.2-5
に示す.モダフィニル
400 mg
群,プラセボ群ともに男性が多く,人種は白人が大多数を占めた.平均 年齢はそれぞれ50.3
歳,50.1
歳,平均身長は175.6 cm, 175.7 cm,平均体重は 109.96 kg, 107.72 kg
であった.表
2.7.6.2-5 患者背景
患者背景400 mg
(77例)
プラセボ
(80例)
性別 男性(%)
61 (79.2) 59 (73.8)
女性(%)16 (20.8) 21 (26.3)
年齢(歳) 平均値 ± SD50.3 ± 8.51 50.1 ± 10.04
範囲 32~76 28~72
人種
白人(%)
68 (88.3) 68 (85.0)
黒人(%)6 (7.8) 6 (7.5)
アジア系(%)
0 1 (1.3)
ヒスパニック系(%)
2 (2.6) 4 (5.0)
その他(%)1 (1.3) 1 (1.3)
体重(kg) 平均値 ± SD109.96 ± 22.03 107.72 ± 23.52
範囲 72.9~180.5 51.3~171.0
身長(
cm
)a 平均値 ± SD175.6 ± 8.2 175.7 ± 11.3
範囲157.5
~193.0 149.1
~205.7
CGI-S
b正常,疾患の徴候なし(%)
5 (8.8) 4 (6.9)
境界域(%)3 (5.3) 2 (3.4)
軽症(%)4 (7.0) 5 (8.6)
中等症(%)31 (54.0) 38 (66.0)
重症(%)14 (25.0) 9 (16.0) ESS
合計スコア(点)
平均値 ± SD
14.18 ± 2.93 14.35 ± 3.19
範囲 10.0~24.0 10.0~22.0 呼吸障害指数(
RDI
)平均値
± SD 2.48 ± 2.55 2.07 ± 2.33
範囲 0.0~10.0 0.0~9.8 a:単位を変更(inch→cm)して要約統計量を算出b:プロトコルの改訂後に実施することになったため,プロトコル改訂前の同意取得患者では未 実施
5)有効性
(1)主要評価項目:4 週/最終評価時の ESS 合計スコア
4
週/最終評価時のESS
合計スコアを表2.7.6.2-6,図 2.7.6.2-3
に示す.ESS
合計スコアはモダフィニル400 mg
群ではベースライン14.18
点から4
週/最終評価時9.63
点,プラセボ群ではベースライン14.35
点から12.38
点に減少した.4週/最終評価時における ベースラインからの変化量はそれぞれ -4.57点,-1.98点であり,ESS合計スコアは400 mg
群 がプラセボ群に比し有意に減少した(p < 0.0001,ANCOVA).表
2.7.6.2-6 ESS
合計スコア(点)投与群
ベースライン
4
週/
最終評価時 変化量例数 平均値 ± SD 例数 平均値 ± SD 例数 平均値 ± SD 検定a
400 mg 77 14.18 ± 2.93 75 9.63 ± 4.78 75 -4.57 ± 4.33
p < 0.0001
プラセボ80 14.35 ± 3.19 80 12.38 ± 4.50 80 -1.98 ± 3.61
a:投与群及び施設を要因とし,ベースライン値を共変量としたANCOVA
図
2.7.6.2-3 ESS
合計スコア0
4 8 12 16 20 24
モダフィニル プラセボ
14.18
9.63 14.35
12.38
合計スコア(点)
ベースライン
4
週/最終評価時n = 77 n = 80 n = 75 n = 80
平均値+SD 400 mg プラセボ
(2)副次評価項目
① MSLT 平均睡眠潜時
MSLT
平均睡眠潜時を表2.7.6.2-7,図 2.7.6.2-4
に示す.平均睡眠潜時はモダフィニル