UNIX 版 NetBackup 動的クライアントを構成するには、次の手順を使用します。
第 2 章 追加構成 65 動的ホスト名および動的 IP アドレスについて
UNIX 版 NetBackup 動的クライアントを構成する方法
1 NetBackup クライアントソフトウェアがインストールされていない場合、インストールし
ます。
2 /usr/openv/netbackup/bp.conf ファイルを編集します。CLIENT_NAME エントリ を使用して、コンピュータの NetBackup クライアント名を指定します。
CLIENT_NAME = nbclient00
第 2 章 追加構成 66 動的ホスト名および動的 IP アドレスについて
3 システムの最初の起動時に bpdynamicclient コマンドを 1 回実行します。
bpdynamicclient は、NetBackup サーバーにコンピュータの NetBackup クライ アント名と現在のネットワークホスト名を通知します。 bpdynamicclient コマンドは 次のディレクトリに存在します。
/usr/openv/netbackup/bin
bpdynamicclient コマンドの形式は、次のとおりです。
bpdynamicclient -last_successful_hostname file_name
bpdynamicclient コマンドを実行すると、file_name が存在するかどうかが確認さ れます。file_name が存在する場合、bpdynamicclient コマンドでは、ファイルに 書き込まれているホスト名が現在のネットワークホスト名と同じかどうかが判断されま す。ホスト名が一致する場合、bpdynamicclient コマンドは終了し、マスターサー バーへの接続は行われません。ホスト名が一致しない場合、bpdynamicclient コ マンドによってマスターサーバーに接続され、サーバーに NetBackup クライアント 名およびホスト名が通知されます。bpdynamicclientコマンドによるサーバーへの 通知が正常に完了すると、bpdynamicclient コマンドによって現在のネットワーク ホスト名が file_name に書き込まれます。bpdynamicclient コマンドを実行しても サーバーへの通知を実行できない場合、bpdynamicclient コマンドによって file_name が削除されます。
多くの UNIX システムには、起動スクリプトを定義する機能があります。
たとえば、Solaris システムでは、/etc/rc2.dディレクトリにスクリプトを作成します。
# cat > /etc/rc2.d/S99nbdynamicclient <<EOF
#! /bin/sh
rm /usr/openv/netbackup/last_successful_hostname /usr/openv/netbackup/bin/bpdynamicclient
-last_successful_hostname ¥
/usr/openv/netbackup/last_successful_hostname EOF
# chmod 544 /etc/rc2.d/S99nbdynamicclient
動的クライアントの起動スクリプトは、コンピュータが IP アドレスを取得した後に呼び 出されます。
第 2 章 追加構成 67 動的ホスト名および動的 IP アドレスについて
4 bpdynamicclientコマンドを定期的に呼び出すには、crontab ルートエントリを作 成する必要があります。
たとえば、毎時 7 分に bpdynamicclient を呼び出すエントリ (全体で 1 行) を次 に示します。
7 * * * * /usr/openv/netbackup/bin/bpdynamicclient -last_successful_hostname
/usr/openv/netbackup/last_successful_hostname
DHCP を使用している場合、bpdynamicclientを呼び出す間隔は、リース期間の
2 分の 1 に設定することをお勧めします。
UNIX クライアントでのビジー状態のファイルの処理につ いて
ビジー状態のファイルの処理は、UNIX クライアントだけに適用されます。
VSP (Volume Snapshot Provider) についての情報は Windows クライアントで利用可 能です。
『NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』を参照してください。
ビジー状態のファイルとは、ユーザーバックアップまたはスケジュールバックアップの実行 中に、変更されていることが検出されたファイルです。通常、NetBackup によってファイ ルのバックアップが試行されている間にプロセスによってそのファイルへの書き込みが行 われた場合に、検出が行われます。
ビジー状態のファイルは、次の場合に検出されます。
■ ファイルの読み込みエラー
■ ファイルの変更時刻の変更
■ ファイルの i ノード時刻の変更
■ ファイルのサイズの変更
通常、バックアップは、バックアップが部分的に正常終了したことを示す 1 という状態で 完了します。ビジー状態のファイルの処理によって、ビジー状態のファイルが検出された 場合の NetBackup の動作を制御できます。
ビジー状態のファイルの処理は、UNIX クライアントの[ビジー状態のファイルの設定 (Busy File Settings)]ホストプロパティで構成できます。
『NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』を参照してください。
ビジー状態のファイルの処理は、クライアントの /usr/openv/netbackup/bp.confファ イルに BUSY_FILE_PROCESSINGオプションを追加して有効にすることもできます。次に、
ビジー状態のファイルの処理を制御するための他のビジー状態のファイルオプションを 第 2 章 追加構成 68 UNIX クライアントでのビジー状態のファイルの処理について
追加します。オプションは、クライアントの /usr/openv/netbackup/bp.conf ファイルと ユーザーの $HOME/bp.conf ファイルの両方に存在することができます。両方のファイル にオプションが存在する場合、ユーザーの bp.conf ファイルが優先されます。
ビジー状態のファイルの処理時に、NetBackup によって複数のファイルおよびディレクト リが作成されます。 最初に、/usr/openv/netbackup の下に busy_files という名前 の作業ディレクトリが作成されます。次に、NetBackup によって busy_files の下に /actionsディレクトリが作成され、そのディレクトリに action ファイルが格納されます。
actions ファイルには、ビジー状態のファイルの処理を制御するために NetBackup に よって使われる情報が含まれています。
デフォルトでは、操作ファイルの内容は、bp.conf の BUSY_FILE_ACTION オプションか ら導出されます。特定のバックアップポリシーおよびスケジュールを制御するための操作 ファイルを作成することもできます。NetBackup によって、ビジー状態のファイルの状態 情報と診断情報を格納するためのログディレクトリが busy_filesの下に作成されます。
UNIX クライアントでのビジー状態のファイルの処理の構成
bp.conf ファイルを使ってビジー状態のファイルの処理を構成するには、次の手順を使
います。
第 2 章 追加構成 69 UNIX クライアントでのビジー状態のファイルの処理について
ビジー状態のファイルの処理を構成する方法 1 bp.conf ファイルのオプションを変更します。
p.70 の 「UNIX での bp.conf の変更によるビジー状態のファイルの処理の構成」
を参照してください。
2 マスターサーバーにある bpend_notify_busy スクリプトをコピーします。
/usr/openv/netbackup/bin/goodies/bpend_notify_busy クライアント上で、次のパスにコピーします。
/usr/openv/netbackup/bin/bpend_notify
グループおよびその他のユーザーが bpend_notify を実行できるように、ファイル アクセス権限を設定する必要があります。
(この手順は、[ビジー状態のファイルの設定 (Busy File Settings)]ホストプロパティ でビジー状態のファイルの処理を構成する場合にも実行します。)
3 ユーザーバックアップスケジュールが指定されたポリシーがビジー状態のファイル バックアップに使用されるように構成します。
このポリシーは、actions ファイルの repeat オプションによって生成されるバック アップ要求を処理します。ポリシー名は重要です。デフォルトでは、ユーザーバック アップスケジュールが設定されていてバックアップ処理時間帯が表示されているポリ シーのうち、最初の利用可能なポリシーが NetBackup によってアルファベット順で 検索されます。 たとえば、AAA_busy_filesという名前のポリシーは、B_policy の 前に選択されます。
(この手順は、[ビジー状態のファイルの設定 (Busy File Settings)]ホストプロパティ でビジー状態のファイルの処理を構成する場合にも実行します。)
UNIX での bp.conf の変更によるビジー状態のファイルの処理の構成
bp.conf ファイルを変更してビジー状態のファイルの処理を構成するには、次の手順を
使います。
bp.conf ファイルを変更してビジー状態のファイルの処理を構成する方法
1 UNIX クライアントの[ビジー状態のファイルの設定 (Busy File Settings)]ホストプロ パティを使用して、ビジー状態のファイルの処理方法を構成します。
『NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』を参照してください。
2 または、クライアント上の bp.conf ファイルのエントリを使用して、ビジー状態のファ イルの処理を構成します。ユーザーはホームディレクトリに bp.confファイルを構成 することもできます。ユーザーの bp.confファイルに指定されたビジー状態のファイ ルオプションは、ユーザー主導バックアップだけに適用されます。ホームディレクトリ 第 2 章 追加構成 70 UNIX クライアントでのビジー状態のファイルの処理について
に bp.conf ファイルが存在しない場合、NetBackup はユーザーバックアップのた めのビジー状態のファイルの処理を無視します。
使用する bp.conf ファイルエントリは、次のとおりです。
■ BUSY_FILE_PROCESSING
■ BUSY_FILE_DIRECTORY
■ BUSY_FILE_ACTION
UNIX の bp.conf ファイルエントリ
次の表は、ビジー状態のファイルの処理を構成するために使われる bp.conf ファイルエ ントリを記述したものです。
表 2-4 bp.conf ファイルエントリ 説明
エントリ
NetBackup のビジー状態のファイル処理機能を有効にします。 デフォルトでは、
クライアントの /usr/openv/netbackup/bp.conf ファイルにはこのエントリ は存在しません。
BUSY_FILE_PROCESSING
ビジー状態のファイルの作業ディレクトリへの代替パスを指定します。このエントリ は必須ではありません。デフォルトでは、クライアントの
/usr/openv/netbackup/bp.conf ファイルまたは $HOME/bp.conf ファ イルにはこのエントリは存在しません。デフォルトでは、NetBackup によって /usr/openv/netbackup またはユーザーのホームディレクトリに busy_files ディレクトリが作成されます。
BUSY_FILE_DIRECTORY
第 2 章 追加構成 71 UNIX クライアントでのビジー状態のファイルの処理について
説明 エントリ
ビジー状態のファイルに対して実行される NetBackup の動作を指定します。 デ フォルトでは、クライアントの /usr/openv/netbackup/bp.conf ファイルま たは $HOME/bp.conf ファイルにはこのエントリは存在しません。
次の形式のとおり、複数のエントリを指定できます。
BUSY_FILE_ACTION =
filename_template action_template
ここで示された文字列については、次のとおりです。
■ filename_template は、ビジー状態のファイルの絶対パス名およびファイル名 です。シェル言語のメタ文字 (*、?、[]、[ - ]) は、ファイル名またはファイ ル名の一部のパターン一致に使用できます。
■ action_template は、次のいずれかです。
MAIL | mail
BUSY_FILE_NOTIFY_USER オプションが指定するユーザーにビジー状態 のファイル通知メッセージを電子メールで送信するように NetBackup を設定 します。
REPEAT | repeat [repeat_count]
指定したビジー状態のファイルのバックアップが再試行されるように設定しま す。繰り返し回数を指定して、バックアップの試行回数を制御できます。デフォ ルトの繰り返し回数は 1 です。
IGNORE | ignore
ビジー状態のファイルをビジー状態のファイル処理からエクスクルードするよう に NetBackup を設定します。 ファイルのバックアップが行われ、[すべてのロ グエントリ (All Log Entries)]レポートにビジー状態であったことを示すログエ ントリが表示されます。
BUSY_FILE_NOTIFY_USER
BUSY_FILE_ACTION が MAIL または mail に設定されている場合、ビジー 状態のファイルの通知メッセージの受信者を指定します。デフォルトでは、クラ イアント上の /usr/openv/netbackup/bp.conf ファイルまたは
$HOME/bp.conf ファイルには、BUSY_FILE_NOTIFY_USER は存在しま せん。デフォルトでは、root ユーザーが電子メールを受信します。
p.73 の 表 2-5 を参照してください。
BUSY_FILE_ACTION
次の表は、BUSY_FILE_ACTION エントリの動作の例を示したものです。
第 2 章 追加構成 72 UNIX クライアントでのビジー状態のファイルの処理について