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ドキュメント内 九州大学学術情報リポジトリ (ページ 35-38)

UE / 人

直線であり平面保持が成り立っているが,高荷重域の 588kN時は床版ー鋼桁問で不連続と なり, 次第に合成効果が消失していくことがわかる.

図4・7は, 荷重-床版ー鋼桁聞のずれ曲線を示している. 同図より, 合成効果を消失し 始めるずれ量である0.2mm付近で, 本試験体もずれが急増していることがわかる. なお 両接合面のずれ挙動は,3章の静的曲げ試験のType1と同様であり,スパン中央では床版ー 問詰め部聞のずれ量の方が大きく, また支点部では両者ともほぼ同等のずれ量であった.

図4-8は3 問詰め部の載荷点側にあたる支圧部モルタルの荷重ーひずみ曲線を示してい る. 同図より, 荷重初期段階のひずみ量はほぼOであるが, 荷重約350kNで急増している ことがわかる. これは,荷重初期段階では床版下面と問詰め部聞の接触面の付着作用と考 えられ, 付着が切れると同時に支圧効果を発揮するものと考えられる.

4.4結語

本章では,実橋を想定した合成桁試験体を製作し,疲労載荷荷重および床版の縦締めプ レストレス量をパラメータとした計3体の試験体について, 200万固定点繰返し疲労試験 を行い,結合部の疲労耐久性についての検討を行った. 同試験終了後に静的曲げ試験を行 い,200万四繰返し載荷を受けた合成桁の残存耐荷性能についての検討を行った. 得られ た結果は以下のようにまとめられる

(1 )設計荷重, およびその1.3倍を最大荷重とした疲労試験の結果,載荷回数の増加にと

もなうたわみ, 床版ー鋼桁問のずれの顕著な変化, および目視観察によるひびわれの 発生は見られず, また静的曲げ破壊試験の結果, パーシャルプレストレス構造および RC構造の試験体の初期岡1]性, 終局耐力は一致しており疲労耐久性は十分であること がわかった.

(2)スタッドを問詰め部に群配置する形式でも, そのスタッドの配置, 本数は, 鋼桁と問

詰め部接合面において 道路橋 示方書のずれ止めの計算方式に準じて決定すれば, 実 用上問題ないことがわかった.

(3)合成桁は, 鋼桁の降伏にともなう床版部コンクリートの圧壊により破壊し,設計上,

本合成桁の終局耐力 および供用荷重下における応力,変形の算定には, 実用上完全 合成として取り扱って十分であることがわかった.

参考文献

1 )真鍋英規, 林功治, 松井繁之:チャンネル形状プレキャストPC床版の開発, プレ

ストレストコンクリート, Vo1.40, No.2, 1997年12月

2)寺田光太郎, 曽田信雄, 伊藤正人,真鍋英規:チャンネル形状フ。レキャストPC床 版の鋼橋への適用, 第4回プレストレストコンクリートの発展に関するシンポジ

ウム論文集, pp.17ト176, 1994年10月

3)日本道路協会:道路橋示方書・ 同解説E鋼橋編, 1996年

4)寺田博昌ほか:新しい合成構造と橋, NCB研究会編, 山海堂, 1996年

5)川田忠、樹, 野村園勝, 梶川靖治:複合構造橋梁, 技報堂出版, 1994年

6)佐々木孝, 小松定夫:不完全合成桁の合理的設計, 橋梁と基礎, Vo1.20, No.5,

pp.23-28, 1986年

7)日本道路協会:道路橋示方書・ 同解説皿コンクリート橋編, 1996年

8)吉川弘道;鉄筋コンクリートの解析と設計限界状態設計法の考え方と適用,丸善,

1996年

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