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Twitter に資料を直接掲載することによる効果の検証

ドキュメント内 原田 真喜子 (ページ 66-69)

本節では,本研究で用いたソーシャルメディア内に資料を直接掲載する手法の情報伝 播における有効性を調べることを目的とし,下記2種類の掲載方法における情報伝播 発生件数と傾向について比較する.

[A]資料をソーシャルメディアTwitter内に直接掲載する場合

[B]資料を外部ウェブサイトに設置し,ハイパーリンクを掲載する場合

4.6.1 概要

2014年7月23日から2014年9月12日までの52日間,[A]と[B]を1日おきに切り 替えて発信した.投稿は1日に4回6時間間隔で行った.[A]の場合は本稿4.4節に基 づく情報発信を行う.[B]については,証言文を掲載するウェブサイトの記事タイトル

(例:【週刊つぶやき】第37号/被災体験に関するつぶやき)とリンクURLを記載する.

[B]で発信するウェブサイトには,記事タイトルに資料の種別が掲載されており,本文 には,15件前後の資料が掲載されている.

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11: ケーススタディコミュニティ内のクラスタを示す自己組織化マップ

4.6.2 結果

表8は,[A]と[B]におけるお気に入り登録者数,お気に入り登録された資料数,リツ イートを行った人数,リツイートされた資料の数,リツイートを行ったユーザの平均 フォロワー数をまとめたものである.なお,実験期間に,メンションはなかった.こ れより,[A]の方が,情報伝播がされた回数が多いことがわかる.表10に,ユーザごと のリツイート及びお気に入り登録を行った回数を示す.これより,[A]と[B]の両方を リツイートするユーザは見られなかったことが読み取れる.一方,[A]と[B]の両方を お気に入り登録するユーザは2名いた.それ以外のユーザは,どちらか一方の資料タ イプにのみ対応している.これより,コンテンツの掲載手法ごとにコミュニケーショ ンに携わるユーザに差異があることがわかる.

次に,リツイートとお気に入り登録の誘発回数の調査を目的とし,[A]と[B]におけ るリツイートとお気に入り登録回数について対応があるときのt検定を行った.リツ

9: ユーザごとの情報伝播の記録

資料の直接掲載[A] 資料のリンク掲載[B]

ID リツイート お気に入り登録 リツイート お気に入り登録

a 0 1 0 0

b 0 1 0 0

c 0 1 0 0

d 1 2 0 0

e 0 2 0 1

f 2 3 0 0

g 1 1 0 2

h 0 1 0 0

i 4 0 1 1

j 1 1 0 0

k 1 1 0 0

l 1 1 0 0

m 1 1 0 0

n 7 0 0 0

o 1 0 0 0

p 1 0 0 0

q 1 0 0 0

r 1 0 0 0

s 1 0 0 0

t 1 0 0 0

u 2 0 0 0

v 1 0 0 0

w 0 0 0 0

x 0 0 0 0

y 0 0 0 0

イートについては,[A]の方が.リツイートされる回数が有意に高かった(t(48)=0.001,

p<.05).お気に入り登録回数については,[A]の方が.お気に入り登録される回数が 有意に高かった(t(48)=0.01,p<.05).つまり,[A]の方が,[B]に比べて頻繁なリツ イートとお気に入り登録が行われていることがわかる.

さらに,各ケースで見られた情報共有ネットワークのタイプと回数を比較した結果を 表10に示す.これより,[A]の方が,[B]に比べてユーザ間の情報共有ネットワークの 種類が多いことが読み取れる.

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10: 情報伝播ネットワークの比較(RT:リツイート Fav:お気に入り登録)

資料の直接掲載[A] バイパーリンク掲載[B]

1 2 回数 1 2 回数

RT, Fav - 3 Fav - 1

RT - 17 RT - 1

Fav - 10

RT Fav,Fav,Fav 1

RT Fav 2

RT RT,RT 1

RT RT 1

4.6.3 考察

表10に示したように[A]によって確認された情報伝播ネットワークは資料の2次伝 播がされていたが,[B]によって確認された情報伝播ネットワークは,1次的な情報伝 播にとどまっていた.また,[A]のほうが確認されたユーザ間の情報共有ネットワーク の種類が多い.これによって,資料をソーシャルメディアTwitter内に直接掲載する手 法には,資料が伝播される範囲を拡大する効果があるといえる.したがって,これま では外部ウェブサイトにのみ掲載されていた資料をソーシャルメディアTwitter内に 直接掲載する手法は,ユーザの情報伝播を活発にする効果といえる.

一方,[A][B]の両方の掲載形式で情報伝播に携わるユーザがいなかったことより,よ

り広範囲な情報伝播を期待するためには,両形式を交互に発信することについて検討 する余地があると考える.

以上より,資料をソーシャルメディアTwitter内に直接掲載する手法によって,ユー ザの情報伝播を活性化することができたと考察する.

ドキュメント内 原田 真喜子 (ページ 66-69)