SnapVaultセカンダリ ボリュームでのStorage Efficiencyの有効化
プライマリボリュームでStorage Efficiencyが有効になっていない場合、SnapVaultセカンダリボリュ ームでStorage Efficiencyを有効にすることができます。
開始する前に
このタスクをクラスタで実行するには、クラスタ管理者の権限が必要です。SVMでこのタスクを実 行するには、SVM管理者の権限が必要です。
タスク概要
重複排除と圧縮を使用したストレージ効率の向上については、『clustered Data ONTAP論理ストレ ージ管理 ガイド』を参照してください。
手順
1. volume efficiencyコマンドで-onパラメータを指定して、Storage Efficiencyを有効にします。
2. Storage Efficiencyの対象のデータがすでにボリュームに含まれている場合は、volume
efficiencyコマンドで-startパラメータと-scan-old-dataパラメータを指定して、ボリューム のスキャンを開始します。
関連コンセプト
SnapVaultバックアップのストレージ効率の管理に関するガイドライン(159ページ)
SnapVault デスティネーション ボリュームでの Storage Efficiency 機能の再有効化
SnapVaultデスティネーション ボリュームで圧縮を無効にしたあとにストレージ効率を維持したデー タ転送を再度確立するには、Storage Efficiencyを手動で有効にする必要があります。データ圧縮 を無効にしたあと、Storage Efficiencyを手動で有効にするまでは、すべてのデータがそのまま転送 されます(ストレージ効率は維持されません)。
開始する前に
• クラスタでこのタスクを実行するには、クラスタ管理者の権限が必要です。
• Storage Virtual Machine(SVM)でこのタスクを実行するには、SVM管理者の権限が必要です。
• SnapVaultデスティネーション ボリュームのデータ圧縮を有効にしたあとに無効にする必要があ
ります。
手順
1. SnapVault関係のデスティネーション クラスタで、-enable-storage-efficiencyパラメータを
指定したsnapmirror updateコマンドを使用します。
このコマンドを実行すると、Storage Efficiencyが有効になり、データ転送処理が開始されます。
処理はまず「preparing」状態となり、ソース ボリュームとデスティネーション ボリュームが対称な 状態になるまで、圧縮と解凍が実行されます。ボリュームが対称な状態になると、ストレージ効 率に優れたSnapshotコピーがSnapVaultデスティネーションに転送されます。
注: この転送処理には通常よりも時間がかかることがあるため、進捗状況はバイト数ではなく パーセントで表示されます。
SyncMirror によるデータ ミラーリング
SyncMirrorを使用すると、アグリゲートをミラーリングしてデータの耐障害性を高めることができま
す。SyncMirrorでは、ディスクまたはアレイLUNへの接続における単一点障害が除去されます。
SyncMirror 機能を使用したデータのミラーリング
SyncMirror機能はData ONTAPのオプション機能で、単一のアグリゲート内のデータをリアルタイ
ムでミラーリングできます。
SyncMirrorでは、データの同期ミラーリングをRAIDレベルで実装できます。SyncMirrorを使用し
て、同じWAFLファイルシステムのコピー2つで構成されるアグリゲートを作成できます。この2つの コピーはプレックスと呼ばれ、同時に更新されます。そのため、これらのコピーは常に同一となりま す。2つのプレックスは単一のアグリゲートに格納されます。
SyncMirrorのアクティビティに関する情報を次に示します。
• SyncMirrorを使用して、アグリゲートをミラーリングできます。
• SyncMirrorを使用してFlexVolをミラーリングすることはできませんが、
FlexVolをアグリゲートの一部としてミラーリングすることができます。
関連情報
clustered Data ONTAP 8.3 論理ストレージ管理ガイド ネットアップのマニュアル:「Product Library A-Z」
SyncMirror を使用する利点
SyncMirrorアグリゲートには2つのプレックスがあります。この設定では、2つのプレックスが物理的
に分離されているため、高レベルのデータ可用性を得ることができます。
ディスクを使用するシステムの場合は、2つのプレックスがそれぞれ別のシェルフに配置され、シェ ルフはそれぞれ別のケーブルとアダプタを使用してシステムに接続されます。各プレックスにはそ れぞれにスペアディスクのセットがあります。アレイLUNを使用するシステムの場合は、プレックス は、同じストレージ アレイまたは別々のストレージ アレイにある、別々のアレイLUNセットに配置さ れます。
注: 一方のプレックスではディスクを、もう一方のプレックスではアレイLUNを使用する SyncMirrorは設定できません。
プレックスどうしを物理的に分離しておくと、シェルフやストレージアレイの1つが使用できなくなっ たときのデータ消失を防止できます。障害の影響を受けなかったプレックスは、障害からの復旧作 業中も、引き続きデータを提供します。復旧したら、2つのプレックスを再び同期化できます。
ミラーされたプレックスには、ファイル システムの再構築を高速に実行できるという利点もありま す。
対照的に、SnapMirrorを使用して複製されているアグリゲートが使用不可能になったときに
SnapMirrorデスティネーション(セカンダリ)上のデータにアクセスする方法は、次のいずれかとなり
ます。
• SnapMirrorデスティネーションがファイルサービス機能を自動的にテイクオーバーすることはで
きません。
ただし、SnapMirrorデスティネーションのデータに読み取り / 書き込みアクセスできるように手動
で設定することができます。
• SnapMirrorデスティネーションにあるデータを、プライマリ(ソース)にリストアします。
SyncMirrorを使用するミラー アグリゲートでは、ミラーされていないアグリゲートの2倍のストレージ が必要です。2つのプレックスのそれぞれに、独立したディスクまたはアレイLUNのセットが必要で す。たとえば、1,440GBのアグリゲートをミラーリングするには、ミラーアグリゲートのプレックス1つ
につき1,440GB、合計で2,880GBのディスクスペースが必要です。
ミラーされたアグリゲートの機能
ミラーされたアグリゲートには、2つのプレックス(データコピー)が含まれます。これらのプレックス
は、SyncMirror機能を使用したデータ複製により、冗長性を提供します。
ミラーされたアグリゲートが作成されると(または既存のミラーされていないアグリゲートに2つ目の プレックスが追加されると)、Data ONTAPは元のプレックス(plex0)のデータを新しいプレックス
(plex1)に複製します。プレックスは物理的に分離されていて(各プレックスには独自のRAIDグル
ープおよび独自のプールがあり)、同時に更新されます。これにより、アグリゲートのRAIDレベル で保護されるよりも多くのディスクで障害が発生した場合や接続が解除された場合に、影響を受け ないプレックスでデータ サービスを継続しながら障害の原因を修正できるため、データ損失を防止 できます。問題のあるプレックスが修正されたら、2つのプレックスが再同期化され、ミラー関係が 再確立されます。
注: 2つのプレックスの再同期化にかかる時間は、アグリゲートのサイズ、システムの負荷、変更 されたデータ量などの多くの変数によって異なります。
システム上のディスクとアレイLUNは2つのプール(pool0とpool1)に分割されます。plex0はpool0 からストレージを取得し、plex1はpool1からストレージを取得します。
次の図は、SyncMirrorを有効にして実装したディスクで構成されるアグリゲートを示しています。ア グリゲートのplex1用に2つ目のプレックスが作成されています。plex1のデータはplex0のデータの 複製であり、RAIDグループも同じです。32本のスペアディスクがpool0またはpool1に割り当てられ ます(各プールに16本)。
アグリゲート
plex0(pool0) plex1(pool1)
pool0 pool1
rg0 rg1 rg2 rg3
rg0 rg1 rg2 rg3
スペア ディスク データ ディスク パリティ ディスク dParityディスク RAIDグループ 凡例
次の図は、SyncMirrorを有効にして実装したアレイLUNで構成されるアグリゲートを示していま す。アグリゲートのplex1用に2つ目のプレックスが作成されています。plex1はplex0の複製であり、
RAIDグループも同じです。
アグリゲート
plex0(pool0) plex1(pool1)
rg0
rg0rg1 rg1
アグリゲート内のアレイLUN Data ONTAP RAIDグループ
ディスクで SyncMirror を使用するための要件
アグリゲートをミラーリングする場合は、SyncMirror機能をサポートするノード、およびディスクシェ ルフの適切な構成が必要です。
SyncMirrorを使用するための要件は、次のとおりです。
• ノードがSyncMirror機能をサポートしている必要があります。
• ミラーアグリゲートをサポートする構成でディスクシェルフを接続する必要があります。
関連情報
clustered Data ONTAP™® 8.3 MetroCluster™ 管理およびディザスタ リカバリ ガイド NetApp Hardware Universe
アレイ LUN に関する SyncMirror の動作
SyncMirrorでは、アレイLUNアグリゲートについても、ディスクのアグリゲート同様に2つの物理的 に分離されたコピーが作成されます。
アグリゲートのこれらのコピー(「プレックス」と呼びます)は同時に更新され、データの2つのコピー は常に同一となります。どちらかが使用できなくなっても、データは引き続き提供されます。
アレイLUNのプレックスを物理的に分離しておくと、次のような状況でもデータの損失を防ぐことが できます。
• アレイLUNに障害が発生した
LUNの障害の原因としては、たとえば、ストレージアレイでの二重ディスク障害があります。
• ストレージアレイが使用不可能になった
• MetroCluster構成の一方のサイト全体が機能停止した
サイト全体が機能停止する原因としては、災害や、長時間にわたる電源喪失などがあります。
このような状況が発生すると、スイッチオーバーにより、サバイバーサイト(稼働中のサイト)が ディザスタサイト(災害サイト)をテイクオーバーします。アクセスされるデータは、サバイバー サイトのプレックス上のものです。
2つのプレックスをそれぞれ別のアレイLUNセットに配置する必要があります。MetroCluster構成の
Data ONTAPシステムでアレイLUNを使用する場合は、各プレックスを異なるストレージアレイの
別のLUNセットに配置する必要があります。MetroCluster構成のData ONTAPシステムでアレイ LUNとディスクの両方を使用する場合は、ディスクのプレックスとアレイLUNのプレックスを分ける 必要があります。
MetroCluster構成以外のセットアップでSyncMirrorを使用する場合は、各プレックスを同じストレー ジアレイに配置することも異なるストレージアレイに配置することもできます。