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SnapMirror関係を解除する際の考慮事項

ドキュメント内 clustered Data ONTAP 8.3 データ保護ガイド (ページ 118-148)

ソースボリュームに影響する災害が発生したときは、SnapMirror関係を解除して、一時的にデステ ィネーションボリュームからデータを提供することができます。SnapMirror関係を解除する場合は、

問題を回避するためにいくつかの点に注意する必要があります。

• SnapMirror関係を解除すると、ソース ボリュームとデスティネーション ボリュームの共通の

Snapshotコピーはソースボリュームで保護されなくなり、削除可能になります。

これは、SnapMirror関係がカスケードの一部である場合には必ず発生し、想定された動作で す。たとえば、ボリュームAからボリュームB、ボリュームBからボリュームCへのカスケード関係 が設定されている場合に、ボリュームAとボリュームB間の関係を解除するとします。ボリュー ムBとボリュームC間の関係はそのままです。ボリュームBからボリュームCへのレプリケーショ ンが更新されると、ボリュームBにあるボリュームAと共通のSnapshotコピーが失われます。

この問題を回避するには、自動で削除されないSnapshotコピーをソースに作成し、関係を解除 する前にデスティネーションボリュームにレプリケートします。

• SnapMirror関係のデスティネーションボリュームでNVFAILパラメータが無効になっている場

合、関係を解除するとNVFAILパラメータは有効になります。

災害が発生した場合のデータ保護ミラー関係の反転

災害によってデータ保護ミラー関係のソースFlexVolが機能しなくなった場合は、デスティネーション

FlexVolを使用して、ソースの修理または交換中にデータを提供し、ソースを更新して、システムの

元の構成を再確立できます。

タスク概要

以下の手順では、ソースボリュームとデスティネーションボリュームが別々のStorage Virtual

Machine(SVM)上にあるデータ保護ミラー関係について説明します。SVM ソースクラスタとデステ

ィネーションクラスタ、およびソースSVMとデスティネーションSVMでピア関係が確立されていま す。元のソース(災害で使用できなくなるボリューム)はvs1:volAで、元のデスティネーションは vs2:volBです。

ソースが利用不能に陥る前にSnapMirrorで最後に予定されていたSnapshotコピーのすべてのデー タ、および、vs2:volBが書き込み可能な状態になってから書き込まれたすべてのデータが維持さ れます。最後のSnapMirror Snapshotコピー以降、vs1:volAが利用不能になるまでの間に vs1:volAに書き込まれたデータは一切維持されません。

ディザスタ リカバリ時におけるInfinite Volumeからのデータの読み出しについては、『Clustered Data ONTAP Infinite Volumes Management Guide』を参照してください。

手順

1. データの提供を継続するために、元のソース ボリュームを一時的に読み取り専用のデスティネ ーションボリュームにし、データ保護ミラー関係を逆にします。

ソースvs1:volAがリカバリ可能であり、データの損失がない場合は、次の手順を実行します。

a. ソースボリューム(この場合、vs1:volA)が使用できなくなったあと、デスティネーションボ リュームvs2:volBsnapmirror breakコマンドを使用して、デスティネーションボリュー ムvs2:volBを書き込み可能にします。

vs2::> snapmirror break vs2:volB

b. ソースボリュームvs1:volAのクライアントを新しいソースボリュームvs2:volBにリダイレ クトします。

vs1:volAの元のクライアントはvs2:volBにアクセスして書き込みます。

c. デスティネーション ボリュームvs2:volBで、snapmirror deleteコマンドを使用して、ソー スvs1:volAとデスティネーションvs2:volBの間のデータ保護ミラー関係を削除します。

vs2::> snapmirror delete vs2:volB

d. ソースボリュームvs1:volAで、snapmirror releaseコマンドを使用して、ソースからデー タ保護ミラー関係の情報を削除します。

vs1::> snapmirror release vs2:volB

e. 新しいデスティネーションボリュームvs1:volAで、snapmirror createコマンドを使用し て、vs2:volBが新しいソース、vs1:volAが新しいデスティネーションであるミラー関係を作 成します。

vs1::> snapmirror create vs2:volB vs1:volA -type DP

f. 元のソース ボリュームvs1:volAにLUNがある場合は、lun unmapコマンドを使用してマッ ピングを削除します。

g. 新しいデスティネーション ボリュームvs1:volAで、snapmirror resyncコマンドを使用し て、vs1:volAvs2:volBを再同期します。

vs1::> snapmirror resync vs1:volA

h. LUNを使用していた場合は、lun mapコマンドを使用して、新しいソースvs2:volBに対して

LUNをマッピングします。

ソースvs1:volAがリカバリ不能である場合は、次の手順を実行します。

a. ソースボリューム(この場合、vs1:volA)が使用できなくなったあと、デスティネーションボ リュームvs2:volBsnapmirror breakコマンドを使用して、デスティネーションボリュー ムvs2:volBを書き込み可能にします。

vs2::> snapmirror break vs2:volB

b. ソースボリュームvs1:volAのクライアントを新しいソースボリュームvs2:volBにリダイレ クトします。

vs1:volAの元のクライアントはvs2:volBにアクセスして書き込みます。

c. デスティネーション ボリュームvs2:volBで、snapmirror deleteコマンドを使用して、ソー スvs1:volAとデスティネーションvs2:volBの間のデータ保護ミラー関係を削除します。

vs2::> snapmirror delete vs2:volB

d. ソースSVM vs1で、snapmirror releaseコマンドを使用して、ソースからデータ保護ミラ ー関係の情報を削除します。

ソースボリュームがリカバリ不能である場合でも、データ保護ミラー関係は維持されている ので、削除する必要があります。

vs1::> snapmirror release vs2:volB

e. 古いボリュームvolAを削除し、volume createコマンドを使用してvs1:volAという新しい データ保護のデスティネーション ボリュームを作成します。

注: デスティネーションボリュームの作成時、必ず-typeDPパラメータを使用してくださ い。

vs1::> volume delete -volume vs1:volA

vs1::> volume create -volume volA -aggr aggr1 -type DP -vserver vs1

f. 新しいデスティネーションボリュームvs1:volAで、snapmirror createコマンドを使用し て、vs2:volBが新しいソースボリューム、vs1:volAが新しいデスティネーションボリュー ムであるデータ保護ミラー関係を作成します。

vs1::> snapmirror create vs2:volB vs1:volA -type DP

g. 新しいデスティネーションボリュームvs1:volAで、snapmirror initializeコマンドを使 用して、データ保護ミラー関係のベースラインを作成します。

また、このコマンドによりvs1:volAは読み取り専用のデスティネーションとなります。

vs1::> snapmirror initialize vs1:volA

h. LUNを使用していた場合は、lun mapコマンドを使用して、新しいソースvs2:volBに対して

LUNをマッピングします。

この構成を維持することも、元のソースボリュームに関する問題の解決後、以下の手順を実行 して、元のデータ保護ミラー関係を再確立することもできます。

2. 新しいデスティネーション ボリュームvs1:volAで、snapmirror updateコマンドによって新し いデスティネーションボリュームvs1:volAを更新して、新しいソースボリュームvs2:volBから 最新データを転送します。

vs1::> snapmirror update vs1:volA

3. 新しいデスティネーション ボリュームvs1:volAで、snapmirror breakコマンドを使用して、

vs1:volAを書き込み可能にします。

vs1::>> snapmirror break -source-path vs2:volB -destination-path vs1:volA

4. 新しいデスティネーションボリュームvs1:volAで、snapmirror deleteコマンドを使用して、

新しいソースvs2:volBと新しいデスティネーションvs1:volAの間のデータ保護ミラー関係を削 除します。

vs1::> snapmirror delete vs1:volA

5. 新しいソース ボリュームvs2:volBで、snapmirror releaseコマンドを使用して、新しいソー スvs2:volBと新しいデスティネーションvs1:volAの間のデータ保護ミラー関係を削除します。

vs2::> snapmirror release vs1:volA

6. 元のデスティネーションボリュームvs2:volBで、snapmirror createコマンドを使用して、

vs1:volAがソース、vs2:volBがデスティネーションである元のデータ保護ミラー関係を再作 成します。

vs2::> snapmirror create vs1:volA vs2:volB -type DP

7. ソースvs2:volBにLUNがある場合は、lun unmapコマンドを使用してマッピングを削除しま す。

8. 元のデスティネーションボリュームvs2:volBで、snapmirror resyncコマンドを使用して、元 のソースボリュームと元のデスティネーションボリュームを再同期します。

vs2::> snapmirror resync vs2:volB

9. クライアントをvs2:volBから元のソースボリュームvs1:volAにリダイレクトし直します。

10. LUNを使用していた場合は、元のソースvs1:volAにマッピングし直します。

災害発生時のバージョンに依存しない SnapMirror 関係の反転

災害によってバージョンに依存しないSnapMirror関係のソースFlexVolが機能しなくなった場合は、

ソースの修理または交換中はデスティネーションFlexVolを使用してデータを提供し、ソースを更新 したあとにシステムの元の構成を再確立することができます。

タスク概要

ここでは、次のようなバージョンに依存しないSnapMirror関係の手順について説明します。

• 元のソースボリュームおよびStorage Virtual Machine(SVM)はvs1:volAです。

このボリュームが災害で使用できなくなると仮定します。

• 元のデスティネーションボリュームおよびSVMはvs2:volBです。

ソースの問題に対処している間、このボリュームからデータを提供します。

• ソースクラスタとデスティネーションクラスタ、およびソースSVMとデスティネーションSVMでピ ア関係が確立されています。

ピア関係は、SVM間またはクラスタ間で実施するあらゆる種類のSnapMirrorレプリケーション で必要です。

ドキュメント内 clustered Data ONTAP 8.3 データ保護ガイド (ページ 118-148)