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図6.22にユニキャストにおけるデータフレームの再送シーケンスについて示す。STAはデータ フレームを正確に受信した場合、AP に正常受信したことを伝えるために、次の応答フィールド においてACKフレームを送信する。ここで本システムでは、5.6.4 節で述べたACKフレームフ ォーマットを用いて送信を行う。APでは、次の応答フィールドにおいてキャリアセンスを行い、

キャリアを検出した場合次のデータフレームを送信し、キャリアを検出しなければ再送を行う。

従来方法ではフレームを送信するために、クロック再生のためのプリアンブル、フレーム同期用 のユニークワード、データ、誤り検出フィールドが必要になるが、このようなキャリアセンスを 用いた確認応答の制御を行うことで、応答フィールドを短くすることができ、且つ通信品質が悪 い環境化においても信頼性の高い再送制御を行うことが可能である。

図 6.23にマルチキャスト/ブロードキャストにおけるデータフレームの再送シーケンスにつ

いて示す。STA が Multicast /Broadcast フレームを受信した場合、今度は正常受信した場合は ACK フレームを送信せず、逆にデータ誤りが発生した場合において、NACK フレームを送信す る。そしてAPにおいては、確認応答フィールドにおいてキャリアを検出しない場合、次のデー タを送信し、キャリアを検出した場合、再送を行う制御を行う。従来の方式の場合では、マルチ キャストの再送を行う場合には、1つのデータフレームに対して、端末数分の確認応答フィール ドを設ける必要があり、端末数が多くなるに従いスループット及び遅延特性が低下するといった 問題が発生する。しかしながら、本方式では端末数に関わらず、確認応答フィールドを1つ設け れば良いため、効率的なMulticast/Broadcastフレームの再送を行うことができる。

DATA FRAME (Seq=1)

DATA FRAME (Seq=2)

DATA FRAME DATA FRAME

DATA FRAME (Seq=2)

キャリア有り

→次のData Frame送信 キャリア無し

→再送

正常受

データ部誤り

PR:プリアンブル

図6.22  ダウンリンクデータフレームの再送(Unicast)

DATA (Seq=1)

DATA (Seq=2)

キャリア無し

→次のData Frame送信 キャリア有り

→再送

APSTA1

データ部誤り

STA2

データ部誤り

STAn

DATA (Seq=2)

DATA (Seq=1)

DATA (Seq=1)

DATA (Seq=1)

DATA (Seq=2)

DATA (Seq=2)

DATA (Seq=2)

DATA (Seq=2)

DATA (Seq=2) Seqの一致 →廃棄

DATA (Seq=2)

PR:プリアンブル

図6.23  ダウンリンクデータフレームの再送(Multicast / Broadcast)

6.3.2 ネットワーク加入/脱退

6.3.2.1 ネットワーク加入

ネットワーク加入は、制御情報IDLEのMACアドレスと登録されているAPアドレス設定レ ジスタとを比較し、一致しない時に行う(初期設定時のAPアドレス設定レジスタの値は00hであ る)。この機能により、初期設定時及びBSSが変化した時にネットワーク加入が行われる。

図6.24に初期設定時及びBSS の移動した時のネットワーク加入のシーケンスを示す。また、図

6.26〜図6.28には移動STA、移動前に属したAP、そして移動後に属するAPにおけるネットワー ク加入のフローを示す。STAのBSS移動時のAP – AP間通信においてはARPを使用する。

①制御信号(IDLE)

②ネットワーク加入要求

③ネットワーク加入応答

通信中

④制御信号(IDLE)

⑤ネットワーク加入要求

⑧ネットワーク加入応答

⑦Proxy ARPテーブル更新応答

⑥Proxy ARPテーブル更新要求

通信中 ネットワーク加入割り

込み

ネットワーク加入割 り込み APアドレスの設定

APアドレスの設定 端末の移動

Proxy ARP テーブルの設定

Proxy ARP テーブルの設定 Proxy ARP

テーブルの更新 STA0

STA0 STA0

STA0 AP0AP0AP0AP0 AP1AP1AP1AP1

図6.24  ネットワーク加入シーケンス

AP0 AP0AP0

AP0 AP1AP1AP1AP1

STA0STA0

STA0STA0 STA0STA0STA0STA0

制御情報 (IDLE)

制御情報 (IDLE)

図6.25  端末の移動

ネットワーク加入 割り込みの発生

ネットワーク加入 要求フレームの送信

ネットワーク加入 応答フレーム待ち

ネットワーク加入 終了

(APアドレスレジスタに 設定)

タイムアウト Te_0

図6.26  ネットワーク加入フロー(STA)

    図6.27  ネットワーク加入フロー(旧AP)

Proxy ARP更新 要求フレームの受信

Proxy ARP 設定テーブルの更新

Proxy ARP更新 応答フレームの送信

ネットワーク加入 要求フレームの受信

タイムアウト Trn

Proxy ARP 更新要求フレーム

の送信 既に設定 されているか?

以前に他のAPに加 入していたか?

Proxy ARP 更新応答 フレーム待ち

ネットワーク加入 応答フレームの送信

ネットワーク 加入設定 ネットワーク加入

応答フレームの送信

YES NO

NO YES

ネットワーク加入 応答フレームの送信

ネットワーク 加入設定

応答フレーム 受信

図6.28  ネットワーク加入フロー(新AP)

  6.3.2.2 ネットワーク脱退

ネットワーク脱退は、STAのオペレーションシステム(OS)が終了する時に行う。

図6.29にネットワーク脱退のシーケンスを示す。図6.30にSTAそして図6.31にAPにおける ネットワーク脱退のフローを示す。

ネットワーク脱退要求 ネットワーク脱退応答 終了

Proxy ARP テーブルから削除

STA0

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