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SAM ツールの評価例

ドキュメント内 Microsoft Word - Web公開用( ).doc (ページ 131-139)

8. SAM ツール利用のためのポイント

8.5. SAM ツールの評価例

SAMツールを評価するには、管理対象の資産がどのように構成されているか?また、検討して

いるSAMツールがどういった機能を持っているか、費用がいくらかかるかを、表にまとめ、相 対評価を行うとよいと思われる。

例えば、次の三つの製品について検討を行ったとする。それぞれは、次の点で特長がある。

z 製品Aは、総合的なIT資産管理製品で、Windows、UNIXなどマルチプラッ トフォーム対応し、クライアント、サーバを問わずに資産管理が行える製品で ある。ライセンスはサーバーライセンス方式で、CPU数でカウントされます。

大規模環境の管理をする場合、1台あたりの管理単価が安くなる。

z 製品Bは、UNIXには対応していないが、Windowsについては、Windows95 からの古いものも対応している製品である。導入したクライアントPC単位で ライセンスがカウントされる。管理対象の IT 資産数が少ない場合、割安にな る。

z 製品C は、Macintoshに対応し、DTPなどへの対応をしている点に特長があ る製品である。また、ライセンスはユーザライセンスになっており、ひとりの ユーザが複数のマシンを利用する環境では、割安になる。

単に特長を見ただけでは、検討が難しいが、表8-5にまとめると、それぞれの特長が明確にな り、合理的に判断を行うことができるようになると思われる。

下記にツール比較のための表の一例を記載する。

表8-5 SAMツール比較表

製品 A 製品 B 製品 C

クライアントPC

Windows 7 Windows Vista Windows XP Windows2000

Windows 7 Windows Vista Windows XP Windows2000 Windows98 Windows95

Windows 7 Windows Vista Windows XP Windows2000 Macintosh X

サーバ

Windows2008 Windows2003 Windows2000 RHEL HP-UX Solaris AIX

Windows2008 Windows2003 Windows2000 WindowsNT4.0

Windows2008 Windows2003 Windows2000 サポート OS

収集サーバ

Windows2008 Windows2003 Windows2000 RHEL HP-UX Solaris AIX

Windows2008 Windows2003 Windows2000

Windows2008 Windows2003 Windows2000

導入ソフトウェア台帳 ○ ○ ○

ライセンス管理台帳 ○ ○ ○

ライセンス関連部材台帳 ○ ― ○

台帳

ハードウェア管理台帳 ○ ○ ○

各項目、台帳の一括登録

の可否 ○ ○ ○

スタンドアロンの登録 ― ○ ○

ツールを利用できない機

器情報の登録可否 ○ ― ○

購入情報の登録可否 ― ○ ○

指定レジストリの収集 ― ○ ―

登録設定

ユーザ入力項目の設定 ○ ○ ○

各登録内容の一括更新

の可否 ○ ○ ―

更新

部署更新方法 ― ○ ―

エージェントレス ○ ― ―

エージェントあり ○ ○ ○

エージェント

ネットワーク負荷 大 中 小

ソフトウェア辞書の有無 ― ○ ○

対象機器メーカー ― メーカ- A、B、D メーカーA、B、D 対象ソフトウェア種類 ― OS,Office,開発

支援 OS,DTP,Office

辞書の更新方法 ― Web配信 メディア配布

辞書

ライセンス管理台帳と導 入ソフトウェア台帳との紐 付け方法

× ○ △

ファイル配信 ○ ○ ×

禁止ソフトの登録 - ○ ○

メータリング ○ ○ ―

その他

監査ログの収集 ○ ― ―

ライセンス体系 サーバーライ

センス(CPU)

クライアントラ

イセンス ユーザライセンス

ライセンス費用 5,000,000 2,000,000 3,500,000 初期費用 15,000 200,000 150,000 保守料金 100,000 300,000 50,000 購入

24H サポート費用 150,000 ― ―

比較表でまとめた○×の数を集計し、単純に○が多い製品を選択するという方法もあるが、よ り適切な製品を選択するには、項目表の中で優先度が高い項目について考察することが望ましい。

例えば、これからIT資産の管理を行う環境がWindows、UNIXなどが混合した環境であり、

管理対象の台数が多い場合は、サポートOSの一覧を注視し、対応した製品が多い製品を選択す る方が望ましいと考えられる。この例の場合、製品Aを選ぶのが望ましいと考えられる。

また、管理対象の製品がWindowsのみで、Windows95などの古いOSについてもあわせて管 理したいという場合は、同様にサポートOSの一覧より、Windows製品を広くカバーしている製 品Bを選ぶのが望ましいと考えられる。

IT資産の管理を行う環境は千差万別であり、また、費用面の問題など、様々な評価観点がある。

導入を検討している環境で、どういった項目を重視しているかをあらかじめリストアップし、適 切な評価表を作成することが、SAMツールの導入を適切に行う上で重要であると考えられる。

付録

A-1ソフトウェア資産管理方針

ソフトウェア資産管理方針【ソフトウェア資産管理方針 サンプル】

ソフトウェア資産管理方針(日本語版)1

1.宣言(4.2.2 a),4.2.2b) )2

本管理方針は,取締役会により認証されたソフトウェア及び関連資産の管理方針を定める。

2.適用範囲 (4.2.2c) )

本方針の適用される組織の範囲は,以下のとおりである。

本適用範囲は,毎年4月の取締役会において見直す。

3.リスク認識(4.2.2d) )

ソフトウェア及び関連資産を管理する従業員は以下のリスクを留意して行動する。

・ 個人のプライバシーの順守などの規制を順守しないことのリスク。

・ 使用許諾条件を順守しないことのリスク。

・ 不適切なSAMに起因するIT基盤の問題による運用中断のリスク。

・ 不適切なSAMによるライセンスの取得及びその他のITサポート費に対する過剰な出費 のリスク。

・ ソフトウェア及び関連資産に対する分散管理手法対集中管理手法に付随するリスク。

・ 各国の法令・規制の順守についてのリスク。

4.ソフトウェア資産管理者の役割と責任 (4.2.3)

(1) SAM管理責任者の役割と責任

SAM管理責任者の役割と責任を以下に規定する。

x SAMの管理目的の提案。

x SAM計画策定の監督。

x 承認されたSAM計画を実施するための資源の確保。

1 通常これらの方針や規程,手順等は,企業内のLANでWEBに公開されている。

2 表題の()内の番号は,分かり易くするためにISO/IEC 19770-1で規定されている章番号を示 している。

x SAM計画に対する結果の伝達。

x すべての部門SAM管理責任者がその責任を適正に果たすこと。

x 組織のすべての部門が,SAM管理責任者又は部門SAM管理責任者によって,矛 盾を起こすような重複がなく管理されること。

(2) 部門SAM管理責任者の役割と責任

部門SAM管理責任者の役割と責任を以下に規定する。

x SAM計画を実施するための資源の確保。

x SAM計画に対する結果の伝達。

x 必要な方針,プロセス及び手順の採用及び導入。

x ソフトウェア及び関連資産の正確な記録の維持。

x ソフトウェア資産の調達,展開及び管理に,管理面及び技術面からの承認が必要 になることを確実にすること。

x 契約,供給者との関係,及び内部顧客との関係の管理。

x 必要改善点の特定と実施。

これらの情報は,関連各組織に周知徹底する。

A-2 SAMに関連する各種団体・規格・基準・書籍など

a) 団体

„ 日本

・ 一般社団法人ソフトウェア資産管理評価認定協会

・ 社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会

„ 海外

・ itSMF (IT Service Management Forum)

・ IAITAM(International Association of Information Technology Asset Managers, Inc.)

・ IBSMA(International Business Software Managers Association)

・ BSA(Business Software Alliance)

b) 国際規格

„ ISO/IEC 19770-1:2006 Information technology -- Software asset management -- Part 1: Processes

„ ISO/IEC 19770-2:2009 Information technology -- Software asset management -- Part 2: Software identification tag

管理規程サンプル

http://www.iso.org/iso/catalogue_detail?csnumber=33908

c) 書籍など

„ 実務者のためのソフトウェア資産管理 / 中央クーパース・アンド・ライブランドコンサ ルティング. -- コンピュータ・エージ社, 1993.4

„ ソフトウェア資産管理の基礎と実践 / SAMの基礎と実践編集委員会. -- 日本規格協会, 2009.6

„ ソフトウェアライセンス管理 / ソフトウェアライセンス研究会. -- クオリティ, 1995.5

„ ソフトウェアライセンスの基礎知識 / 可知豊. -- ソフトバンククリエイティブ, 2008.9

„ IAITAM Best Practice Library – IBPL (IAITAM)

„ アプリケーション管理 (itSMF)

d) 基準(ソフトウェア資産管理評価認定協会:SAMAC(association of SAM Assessment &

Certification))

„ ソフトウェア資産管理基準

„ ソフトウェア資産管理評価規準 http://www.samac.or.jp/

e) ガイド

„ ソフトウェア管理ガイドライン (経済産業省)

http://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/downloadfiles/softkanri-guide.htm

„ 企業向けソフトウェア管理支援ポータル(BSA:Business Software Alliance) http://www.bsa.or.jp/index.html

※掲載URLは、2011年12月1日現在のもの。

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