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れる。
6.3.2 広角X線散乱分析(WAXS)
Fig.28に2a、2bおよび2cのX線のWAXSのデータを示す.いずれのIEP も明確な鋭い結晶性のピークを持っていないことから、2a、2bおよび2cは いずれもアモルファスポリマーであることが示唆される。27度付近に見られる ブロードなピークはやや配向したイミドドメィンに帰属しうる56が、さらに検 討して結論をだす必要がある。
6.3.3 熱重量分析(TGA)
Fig.29に2a、2bおよび2cのTGA曲線を示す。耐熱分解性の相対的な評 価基準は10%重量減の温度(T1。)とした。2a、2bおよび2cのTloはそれぞれ343、
360および374℃である。Table11に本方法で得られたIEPと別法で得られ たIEPあるいはポリイミドのTloをまとめて示す。PTMOから生成されるIEP のTloは、測定時に使用されるガスの種類およびPTMOの含有量の影響を受け る57 60。それゆえに、Tloは同じ種類のガス気流下でかつ同一PTMO含有量の 条件で比較する必要がある。Table11に示すように、PTMO、2,4−TDIおよび PMDAから生成されるポリウレタンイミドの窒素気流下でのTloは、68wt%
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は、窒素気流下でのT1。は酸素を含む空気気流下でのT1。より50℃高くなって いる60。また、MDIから生成されたポリウレタンイミド41と比較してもMDI ベースIEP(2c)のTloは同等以上であると言える。ポリイミドあるいはそのモ デル化合物の空気気流下でのT1。は4QO℃以上であるので、空気気流下でのIEP のTloはそのポリマー中で最も不安定なPTMOセグメントの熱酸化分解に依存
していると考えられる。
6.3.4 引張特性
Fig.30に2a、2bおよび2cの応カーひずみ曲線を示す。2,6−TDIベース IEP(2b)およびMDIベースIEP(2c)の応カーひずみ挙動はハードセグメントと
してポリテトラメチレンテレフタレート、ソフトセグメントとしてPTMO1000 から構成されるポリエーテルーエステルコポリマーの挙動61とほぼ同一である。
2bおよび2cは低ひずみ(約10%以下)においてフックの弾性挙動を示し、可逆 的である。これ以上のひずみでは、イミドドメインの再組織化に基づくと推定 される延伸挙動領域となる。さらに、高ひずみ(300%以上)では、応力はrTMO セグメントの配向の影響を受ける。破断後の試験片にかなりの永久ひずみが観 察される。しかし、2,4−TDIベースIEP(2a)は明確な延伸挙動領域を示してい ない。これは2aではミクロ相分離が不充分で相混合が促進されているためで あると考えられる。
6.3.5 耐溶剤性
溶剤としてヘキサン、エタノール、ジメチルスルホキサイド(DMSO)およ びNMPを使用し、耐溶剤性を検討した。評価基準は25℃あるいは60℃に
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にて15時間、さらに150℃にて40時間とした。得られたゲル分率の結果を Table12に示す。NMPに対しては、2aは完全に可溶であり、2bは一部可溶
であるが、2cはほとんど不溶である。また、いずれのIEPもヘキサン、エタ ノールおよびDMSOには不溶である。詳しくデータを比較すると、エタノー ルおよびDMSOにおける耐溶剤性は2bが最も良いことが分かる。これらの 結果はポリウレタンイミドの竹市ら42の結果と比較すると、本方法で得られた IEPの耐溶剤性が優れたものであることが分かる。
6.4結論
DMAおよびDSCの結果から、2,6−TDIベースIEP(2b)およびMDIベース IEP(2c)はイミドハードセグメントとPTMOソフトセグメントとの間でミクロ
相分離構造を形成していることが明らかとなった。また、2,4−TDIベース IEP(2a)はミクロ相分離が不十分であり、かなり相混合が進んでいることが分
かる。さらにl WAXSの結果から、いずれのIEP(2a−c)もアモルファスポリマ ーであった。IEP(2a−c)の耐熱分解性は従来のポリウレタンイミドと同等かそ れ以上の性能を示した。また、2bおよび2cは高性能エラストマーであるポリ エーテルーエステルコポリマーに匹敵する引張特性を持っていた。さらに、ヘ キサン、エタノールおよびDMSOにおける2bおよび2cの耐溶剤性は優れて おり、とくにMDIベースのIEP(2c)はNMPにもほとんど不溶となった。
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