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ポスターエリア 1 Poster Area 1

8:30〜9:00 ポスター発表

25

:麻酔

座長:山下優嗣(鳥取大学医学部附属病院整形外科)

2-Po1-1

日帰り局所麻酔手術におけるフルルビプロフェン静脈内投与の効果

Postoperative analgesic effect of intravenous flurbiprofen in day surgery

村井 伸司(筑波大学整形外科)

原  友紀,西浦 康正,神山  翔,山崎 正志 術中フルルビプロフェン静脈内投与による先取り鎮痛法が日帰り手根管開放術の術後鎮痛に有効 かどうかを調べた。局所麻酔下手根管開放術を行った34例を対象とした。術中にフルルビプロフェ ン50mgを静脈内投与した投与群(n=17)と非投与群(n=17)で、術後24時間までの疼痛スコアの 推移を調べた。フルルビプロフェン投与群では非投与群に比べ術後疼痛スコアが低く、鎮痛薬内 服投与回数が少なかった。

2-Po1-2

手外科における

wide awake surgery

の経験 The Experience of Wide Awake Hand Surgery

白井 隆之(埼玉成恵会病院埼玉手外科研究所)

福本 恵三,加藤 直樹,村中 秀行,菅野 百合 局所麻酔下に自動運動を行わせるwide awake hand surgeryの経験を報告する。2011~13年に 行った腱の滑走、関節可動域の改善目的とした手術50例(腱剥離術・関節授動術23例、腱縫合21例、

腱移植1例、腱移行1例、人工関節置換術4例)を検討した。術中の自動運動は、腱の剥離範囲や緊 張度を決定するのに有用であった。エピネフリン加リドカインを固有指部にも使用したが問題な く、禁忌とされる添付文書の改訂が求められる。

2-Po1-3

当院における上肢手術に対するエコーガイド下腕神経叢ブロック腋窩法

Ultrasound-guided Brachial plexus block for Upper Limb Surgery

大坪  晋(永頼会松山市民病院整形外科)

当院では上肢手術に対してエコーガイド下に腕神経叢ブロック腋窩法を行ってきた。それぞれの神 経を血管周囲に同定して、それぞれの神経と動脈の間に麻酔薬を注入する事により安全に、確実に、

更に再現性をもって効果が得られた。尺骨神経領域にも確実に効果が得られ有用な方法であるが 駆血部痛を訴える症例はあり鎖骨上窩法も考慮する必要があると考えた。

Poster Area 1

2-Po1-4

超音波ガイド下鎖骨上法腕神経叢ブロックを用いた手術経験

Upper extremity Surgery Under Ultrasound-Guided Supraclavicular Brachial Plexus Block

中山 政憲(埼玉社会保険病院整形外科)

岩本 卓士,佐藤 和毅,戸山 芳昭,中村 俊康 超音波ガイド下鎖骨上法腕神経叢ブロックのもとで行った手肘の手術37例についてまとめた。全 例術中駆血を行い、局所麻酔の追加や駆血部痛、合併症の有無について検討した。手術時間は平 均45.6分であり、局所麻酔の追加は11例で、止血帯部痛は4例、Horner徴候は2例、横隔神経ブロッ クは1例に見られた。超音波ガイド下鎖骨上法腕神経叢ブロックは合併症に注意して行えば大変有 効な麻酔法である。

9:00〜9:50 ポスター発表

26

:画像解析

座長:百瀬敏充(諏訪赤十字病院)

2-Po1-5

近赤外光を用いた手指血流測定装置の開発 第

2

Development of a device measuring the finger blood flow with using the near-infrared light -second

version-深澤 克康(関東労災病院整形外科)

小林 康一,増山 直子 昨年の本学会で透過型近赤外線観察装置の検証と追加開発した時間微分解析ソフトの有効性を報 告した。今回透過型における組織厚の測定限界を解決するため、新たに本微分解析ソフトを運用 可能とした反射型装置を開発した。健常者6人12手の手指を対象として検証、すべてにおいて静 脈の描出が可能であり、また微分解析ソフトにより組織血流を示す波形を確認することができた。

しかし、確実な信号抽出には更なる改良を要する。

2-Po1-6 RA

手における尺側偏位変形の単純レントゲン撮影肢位に関する検討

Consideration of positioning in radiography for the ulnar deviation of rheumatoid hand 佐久間 悠(東京女子医大リウマチセンター整形)

越智 健介,吉田 進二,猪狩 勝則,桃原 茂樹 関節リウマチ(RA)における手指尺側偏位のレントゲン撮影を行う際,通常の撮影肢位では実際の 変形を反映した画像が得られない場合がある.そこで手指掌側がカセッテに接触しない3種の肢位 で撮影した画像で尺側偏位角度を計測・比較したところ,いずれも通常の撮影肢位より有意に増 加していたが,3肢位間では有意差を認めなかった.よって,簡便かつ身体への負担が少ない立位 での撮影法がRAでは適しているものと考えられた.

Poster Area 1

2-Po1-7

橈骨遠位部掌側の形状の定量的解析

Volar morphology of the distal radius: a quantitative study

大浦 圭一郎(大阪大学大学院整形外科)

岡 久仁洋,片岡 利行,田中 啓之,村瀬  剛 健常な前腕のCTデータ70例を用いて,橈骨と長母指屈筋腱(以下,FPL)の3D表面モデルを作成し、

骨軸に垂直な2mm間隔の断面を作成した.橈骨断面掌側は遠位部では凹で,近位に向かうにつれ て次第に扁平化し,さらに近位では凸となった.凹の深さは月状骨窩掌側関節縁から6mm近位で 最も深くなっていた.FPLは月状骨窩掌側関節縁から2mm近位で最も橈骨に近づいていた.橈骨 掌側は近位から遠位に向けて回外方向に捻じれていた.

2-Po1-8

尺骨頭の背側転位を生じる要因

The factor correlated with dorsal shift of the distal end of the ulna

片山  健(国保中央病院整形外科)

小野 浩史,古田 和彦 尺骨頭が背側転位を生じる要因につき検討した. 対象は手関節X線2方向撮影を行った290例で, 尺 骨頭背側転位の有無を目的変数, 年齢, 性別, 手関節尺側の変形性関節症の有無, RI, CHR, UV, VT, RLA, RSAのうち有意に相関した項目を説明変数としてロジスティック回帰分析を行った. 尺 骨頭の背側転位とUV, RI, VTの増加が関連し, 最も影響する要因はRIであった.

2-Po1-9

手関節部における正常正中、尺骨神経の拡散強調画像

Diffusion Weighted MR Images of Median and Ulnar Nerve at the Wrist

山部 英行(済生会横浜市東部病院整形外科)

中村 俊康,山中 一良,吉岡  大 手関節部における正中、尺骨神経のDTTを作成し、神経描出による定性評価とFA値・ADC値計測 による定量評価を行った。正中、尺骨神経ともに神経の分岐まで描出可能であった。正中神経の FA値、ADC値はともに近位から遠位にかけて減少する一方で、尺骨神経のFA値は近位から遠位に 向けて減少しADC値は増加した。また、正中神経と比較し尺骨神経のFA値は低値でADC値は高値 であった。これら正常例の所見は今後のベンチマークになりうる。

2-Po1-10

手根管の

3

次元有限要素解析

The MRI-based three dimensional finite element model of carpal tunnel

松浦 佑介(メイヨークリニックバイオメカニクスラボ)

Andrew Thoreson,Chunfeng Zhao,Peter Amadio,Kai-Nan An MRIデータを用いて3次元FEMを作成。FDS3を近位に滑走させた際の滑走抵抗と各組織の滑走距 離を計測し、実測値と比較検討した。FEMで予測された滑走抵抗ならびに正中神経、SSCTの滑 走距離は実測値と同様の傾向を示し、手根管での腱、SSCT、ならびに正中神経の挙動をある程度 再現することが可能であった。更にこのモデルを用いて、手根管症候群のメカニズムの解明に役 立つことが期待される。

Poster Area 1

2-Po1-11

手指内軟骨腫単純掻爬術後の骨強度の経時的変化〜

CT

有限要素法を用いた

検討

Evaluation of bone strength after operative treatment with curettage of enchondroma of proximal phalanx: a finite element analysis

鈴木 崇根(千葉大学大学院医学研究医環境生命医学)

岡本 聖司,芝山 昌貴,小林 倫子,國吉 一樹 手指に発生した内軟骨腫に対して腫瘍掻爬術が行われる。人工骨もしくは自家骨移植の併用につい ては議論の分かれるところである。当院では単純掻爬のみを行い良好な成績を得ている。今回我々 は、掻爬術前後の罹患骨の骨強度・骨密度の経時的変化を1例ではあるが有限要素法を用いて検討 したので報告する。

9:50〜10:35 ポスター発表

27

:橈骨遠位端

1

座長:普天間朝上(琉球大学大学院医学研究科整形外科学講座)

2-Po1-12

橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレートの治療経験

〜プレートの遠位部は橈側に傾いて設置されやすい〜

Treatment of Distal Radius Fractures with Volar Locking Plate System

古作 英実(国保依田窪病院)

上原 将志,大場 悠己,池上 章太,由井 睦樹 橈骨遠位端骨折に対して掌側ロッキングプレートを行った18例について検討した。X線評価・臨 床評価とも概ね良好であったがプレートの遠位部が橈側に傾いて設置される傾向があった。手関 節のkey stoneといわれる月状骨窩関節面の安定した固定をするために,手術に際してプレートが 橈側に傾くことが多いことを意識し確実に行う必要があると考えられた。

2-Po1-13

橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレート固定術において機種や

術者間で矯正損失に差が生じるか

Correction loss of volar locking plate for distal radius fracture

本間 龍介(山形大学整形外科)

佐竹 寛史,江藤  淳,花香 直美,高木 理彰 山形大学関連病院11施設において、過去平均3年の間に橈骨遠位端骨折に対して掌側ロッキングプ レート固定が施行された194例を調査した。palmar tilt、radial inclination、ulnar varianceに ついて矯正損失を求め、プレート機種や術者間(手外科医とそれ以外の整形外科医)での有意差に ついて統計学的に解析した。機種や術者間で、矯正損失に有意差は認めなかった。