4 クラスタシステムでの運用
4.7 PFM - Agent for WebLogic Server の運用方 式の変更
ここでは,クラスタシステムでPFM - Agent for WebLogic Serverの運用方式を変更す る手順を説明します。Performance Management全体の運用方式を変更する手順の詳細 については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,イン ストールとセットアップについて説明している章を参照してください。
4.7.1 インスタンス環境の更新の設定
クラスタシステムでインスタンス環境を更新したい場合は,論理ホスト名とインスタン ス名を確認し,インスタンス情報を更新します。インスタンス情報の設定は,実行系 ノードのPFM - Agentホストで実施します。
更新する情報については,Windowsの場合は「2.4.2 インスタンス環境の更新の設定」, UNIXの場合は「3.4.2 インスタンス環境の更新の設定」を参照して,あらかじめ確認 してください。WebLogic Serverのインスタンス情報の詳細については,WebLogic
Serverのマニュアルを参照してください。
論理ホスト名とインスタンス名を確認するには,jpcconf ha list(jpchasetup list)コマンドを使用します。また,インスタンス環境を更新するには,jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを使用します。
インスタンス環境を更新する手順を次に示します。複数のインスタンス環境を更新する 場合は,この手順を繰り返し実施します。
1. 論理ホスト名とインスタンス名を確認する。
更新したいインスタンス環境で動作しているPFM - Agent for WebLogic Serverを示 すサービスキーを指定して,jpcconf ha list(jpchasetup list)コマンドを実 行します。
例えば,PFM - Agent for WebLogic Serverの論理ホスト名とインスタンス名を確認 したい場合,次のように指定してコマンドを実行します。
jpcconf ha list -key WebLogic(jpchasetup list agts)
設定されている論理ホスト名がjp1-hals,インスタンス名がAPSVの場合,次のよう に表示されます。
2. 更新したいインスタンス環境のPFM - Agent for WebLogic Serverのサービスが起動さ れている場合は,クラスタソフトからサービスを停止する。
3. 手順2で共有ディスクがアンマウントされる場合は,クラスタソフトからの操作やボ
リュームマネージャの操作などで,共有ディスクをマウントする。
4. 更新したいインスタンス環境のPFM - Agent for WebLogic Serverを示すサービスキー およびインスタンス名を指定して,jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマン ドを実行する。
例えば,PFM - Agent for WebLogic Serverの論理ホスト名がjp1-hals,インスタン ス名がAPSVのインスタンス環境を更新する場合,次のように指定してコマンドを実 行します。
jpcconf inst setup -key WebLogic -lhost jp1-hals -inst APSV(jpcinssetup agts -lhost jp1-hals -inst APSV)
5. WebLogic Serverのインスタンス情報を更新する。
PFM - Agent for WebLogic Serverのインスタンス情報を,コマンドの指示に従って 入力します。PFM - Agent for WebLogic Serverのインスタンス情報については,
Windowsの場合は「2.4.2 インスタンス環境の更新の設定」,UNIXの場合は「3.4.2 インスタンス環境の更新の設定」を参照してください。現在設定されている値が表 示されます(ただしPFM - Agent for WebLogic Server_passwdの値は表示されませ ん)。表示された値を変更しない場合は,リターンキーだけを押してください。すべ ての入力が終了すると,インスタンス環境が更新されます。
6. 更新したインスタンス環境のサービスを,クラスタソフトから再起動する。
サービスの起動方法および停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説 明している章を参照してください。
注意
更新できない項目の値を変更したい場合は,インスタンス環境を削除したあと,再 作成してください。
コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,
コマンドについて説明している章を参照してください。
4.7.2 論理ホスト環境定義ファイルのエクスポート・イン ポート
論理ホスト環境定義ファイルのエクスポート・インポートは,次の操作を実行した場合 だけ実施します。
• 論理ホストのセットアップ,またはインスタンス環境の設定時に,論理ホスト上の ノード構成を変更した。
PFM - Agentの論理ホストのセットアップ方法については,次の個所を参照してくだ
さい。
• Windowsの場合:「4.3.4(3) PFM - Agentの論理ホストのセットアップ」
• UNIXの場合:「4.4.4(3) PFM - Agentの論理ホストのセットアップ」
また,インスタンス環境の設定方法については,次の個所を参照してください。
• Windowsの場合:「4.3.4(5) インスタンス環境の設定」
• UNIXの場合:「4.4.4(5) インスタンス環境の設定」
• 他Performance Managementプログラムの論理ホストのセットアップ時に,論理ホ スト環境定義ファイルのエクスポートが必要な操作を実行した。
他Performance Managementプログラムの論理ホストのセットアップ方法について は,次の個所を参照してください。
• Windowsの場合:「4.3.4(6) 他Performance Managementプログラムの論理ホス トのセットアップ」
• UNIXの場合:「4.4.4(6) 他Performance Managementプログラムの論理ホストの セットアップ」
• ネットワークの設定時に,ポート番号を設定した。
ネットワークの設定方法については,次の個所を参照してください。
• Windowsの場合:「4.3.4(7) ネットワークの設定」
• UNIXの場合:「4.4.4(7) ネットワークの設定」
論理ホスト環境定義ファイルのエクスポート・インポートの手順については次の個所を 参照してください。
• Windowsの場合:「4.3.4(11) 論理ホスト環境定義ファイルのエクスポート」〜
「4.3.4(14) 論理ホスト環境定義ファイルのインポート」
• UNIXの場合:「4.4.4(11) 論理ホスト環境定義ファイルのエクスポート」〜
「4.4.4(14) 論理ホスト環境定義ファイルのインポート」
なお,インスタンス環境の更新だけを実施した場合は,論理ホスト環境定義ファイルの エクスポート・インポートは不要です。
インスタンス環境の更新方法については,「4.7.1 インスタンス環境の更新の設定」を参 照してください。