• 検索結果がありません。

監視テンプレート

監視テンプレートの概要

Performance Managementでは,次の方法でアラームとレポートを定義できます。

●PFM - Agentで定義されているアラームやレポートをそのまま使用する

●PFM - Agentで定義されているアラームやレポートをコピーしてカスタマイズする

● ウィザードを使用して新規に定義する

PFM - Agentで定義されているアラームやレポートを「監視テンプレート」と呼びます。

監視テンプレートのレポートとアラームは,必要な情報があらかじめ定義されているの で,コピーしてそのまま使用したり,ユーザーの環境に合わせてカスタマイズしたりで きます。そのため,ウィザードを使用して新規に定義をしなくても,監視対象の運用状 況を監視する準備が容易にできるようになります。

この章では,PFM - Agent for WebLogic Serverで定義されている監視テンプレートのア ラームとレポートの定義内容について説明します。

監視テンプレートの使用方法の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,稼働分析のためのレポートの作成またはアラームによる 稼働監視について説明している章を参照してください。

アラームの記載形式

ここでは,アラームの記載形式を示します。アラームは,アルファベット順に記載して います。

アラーム名

監視テンプレートのアラーム名を示します。

概要

このアラームで監視できる監視対象の概要について説明します。

主な設定

このアラームの主な設定値を表で説明します。この表では,アラームの設定値と,PFM

- Web Consoleの[アラーム階層]画面でアラームアイコンをクリックし,[プロパティ

の表示]メソッドをクリックしたときに表示される,[プロパティ]画面の設定項目との 対応を示しています。各アラームの設定の詳細については,PFM - Web Consoleのア ラームの[プロパティ]画面で確認してください。

設定値の「−」は,設定が常に無効であることを示します。

なお,条件式で異常条件と警告条件が同じ場合は,アラームイベントは異常のものだけ が発行されます。

関連レポート

このアラームに関連する,監視テンプレートのレポートを示します。PFM - Web

Consoleの[エージェント階層]画面でエージェントアイコンをクリックし,[アラーム

の状態の表示]メソッドで表示される アイコンをクリックすると,このレポートを 表示できます。

アラーム一覧

PFM - Agent for WebLogic Serverの監視テンプレートで定義されているアラームは,

「PFM WebLogic Server Template Alarms 9.00」というアラームテーブルにまとめられ ています。「9.00」は,アラームテーブルのバージョンを示します。このアラームテーブ ルは,PFM - Web Consoleの[アラーム階層]画面に表示される「WebLogic Server」

フォルダに格納されています。監視テンプレートで定義されているアラームを次の表に 示します。

表5-1 アラーム一覧

アラーム名 監視対象

Java Heap Javaヒープの使用率。

Java VM GC Java VMのガベージコレクションの実行時間。

JDBC Waiting Conns データベース接続を待機している接続要求の数。

Server State WebLogic Serverの稼働状態。

Thread Pool Queue スレッドプールのキューに滞留中のリクエスト数。

User Lockout ユーザーロックアウトが発生した回数。

Java Heap

概要

Javaヒープの使用率を監視します。

主な設定

関連レポート

Reports/WebLogic Server/Troubleshooting/Recent Past/Advanced/Java VM/Heap Using Rate

PFM - Web Consoleのアラームのプロパ ティ

項目 詳細項目 設定値

基本情報 プロダクト WebLogic Server

メッセージテキスト Java heap use rate is %CVS%.

アラームを有効にする チェック 監視時刻範囲 常に監視する 発生頻度を満たしたと

きにアラーム通知する

する

インターバル中 3 回しきい値超過 2

アクション Eメール

コマンド

SNMP 異常,警告,正常 条件式 レコード名(レコード

ID)

Java VM(PI_JVM)

フィールド Heap_Size_Percent 異常条件 Heap_Size_Percent >= 95 警告条件 Heap_Size_Percent >= 75

Java VM GC

概要

Java VMのガベージコレクションの実行時間を監視します。

主な設定

関連レポート

Reports/WebLogic Server/Troubleshooting/Recent Past/Advanced/Java VM/Garbage Collection Time

PFM - Web Consoleのアラームのプロパ ティ

項目 詳細項目 設定値

基本情報 プロダクト WebLogic Server

メッセージテキスト Java VM garbage collection time is %CVS.

アラームを有効にする チェック 監視時刻範囲 常に監視する 発生頻度を満たしたと

きにアラーム通知する

する

インターバル中 3 回しきい値超過 2

アクション Eメール

コマンド

SNMP 異常,警告,正常 条件式 レコード名(レコード

ID)

Java VM(PI_JVM)

フィールド Total_Garbage_Collection_Time 異常条件 Total_Garbage_Collection_Time >= 5000 警告条件 Total_Garbage_Collection_Time >= 3000

JDBC Waiting Conns

概要

データベース接続を待機している接続要求の数を監視します。

主な設定

関連レポート

Reports/WebLogic Server/Troubleshooting/Recent Past/Advanced/JDBC Data Sources/

Connection Waiting Count

PFM - Web Consoleのアラームのプロパ ティ

項目 詳細項目 設定値

基本情報 プロダクト WebLogic Server

メッセージテキスト Waiting request count for database connection is

%CVS.

アラームを有効にする チェック 監視時刻範囲 常に監視する 発生頻度を満たしたと

きにアラーム通知する

インターバル中 回しきい値超過

アクション Eメール

コマンド

SNMP 異常,警告,正常 条件式 レコード名(レコード

ID)

JDBC Data Sources(PI_JDBC)

フィールド Waiting_For_Conn_Count 異常条件 Waiting_For_Conn_Count >= 10 警告条件 Waiting_For_Conn_Count >= 1

Server State

概要

WebLogic Serverの稼働状態を監視します。

主な設定

関連レポート

Reports/WebLogic Server/Troubleshooting/Recent Past/Advanced/Server State/State PFM - Web Consoleのアラームのプロパ

ティ

項目 詳細項目 設定値

基本情報 プロダクト WebLogic Server

メッセージテキスト WebLogic Server running state is %CVS.

アラームを有効にする チェック 監視時刻範囲 常に監視する 発生頻度を満たしたと

きにアラーム通知する

インターバル中 回しきい値超過

アクション Eメール

コマンド

SNMP 異常,警告,正常 条件式 レコード名(レコード

ID)

Server State(PD)

フィールド State

異常条件 State = 0

警告条件 State = 0

Thread Pool Queue

概要

スレッドプールのキューに滞留中のリクエスト数を監視します。

主な設定

関連レポート

Reports/WebLogic Server/Troubleshooting/Recent Past/Advanced/Thread Pool/Queue Length

PFM - Web Consoleのアラームのプロパ ティ

項目 詳細項目 設定値

基本情報 プロダクト WebLogic Server

メッセージテキスト Waiting request count in the thread pool is %CVS.

アラームを有効にする チェック 監視時刻範囲 常に監視する 発生頻度を満たしたと

きにアラーム通知する

インターバル中 回しきい値超過

アクション Eメール

コマンド

SNMP 異常,警告,正常 条件式 レコード名(レコード

ID)

Thread Pool(PI_THRP)

フィールド Queue_Length

異常条件 Queue_Length >= 20

警告条件 Queue_Length >= 1

User Lockout

概要

ユーザーロックアウトが発生した回数を監視します。

主な設定

関連レポート

Reports/WebLogic Server/Troubleshooting/Recent Past/Advanced/Security/User Lockout Total Count

PFM - Web Consoleのアラームのプロパ ティ

項目 詳細項目 設定値

基本情報 プロダクト WebLogic Server

メッセージテキスト User lockout count is %CVS.

アラームを有効にする チェック 監視時刻範囲 常に監視する 発生頻度を満たしたと

きにアラーム通知する

インターバル中 回しきい値超過

アクション Eメール

コマンド

SNMP 異常,警告,正常 条件式 レコード名(レコード

ID)

Security(PI_SEC)

フィールド User_Lockout_Total_Count 異常条件 User_Lockout_Total_Count >= 1 警告条件 User_Lockout_Total_Count >= 1

レポートの記載形式

ここでは,レポートの記載形式を示します。レポートは,アルファベット順に記載して います。各レポートの説明は,次の項目から構成されています。

レポート名

監視テンプレートのレポート名を示します。同名のレポートが複数存在する場合は,レ ポートが表示する情報をレポート名に続けて括弧付きで記載します。

概要

このレポートで表示できる情報の概要について説明します。

格納先

このレポートの格納先を示します。

レコード

このレポートで使用するパフォーマンスデータが格納されているレコードを示します。

履歴レポートを表示するためには,この欄に示すレコードを収集するように,あらかじ め設定しておく必要があります。レポートを表示する前に,PFM - Web Consoleの

[エージェント階層]画面でエージェントのプロパティを表示して,このレコードが

「Log = Yes」に設定されているか確認してください。

なお,リアルタイムレポートの場合,設定する必要はありません。

フィールド

このレポートで使用するレコードのフィールドについて,表で説明します。

レポートのフォルダ構成

PFM - Agent for WebLogic Serverのレポートのフォルダ構成を次に示します。< >内 は,フォルダ名を示します。

<WebLogic Server>

+-- <Monthly Trend>

| +-- <Advanced>

| +-- <Java VM>

| | +-- Heap Using Rate

| | +-- Garbage Collection Count | | +-- Garbage Collection Time | +-- <Thread Pool>

| | +-- Execute Threads | | +-- Queue Length | +-- <JDBC Data Sources>

| +-- Active Connections | +-- Available Connections +-- <Status Reporting>

| +-- <Daily Trend>

| | +-- <Advanced>

| | +-- <Java VM>

| | | +-- Heap Using Rate

| | | +-- Garbage Collection Count | | | +-- Garbage Collection Time | | +-- <Thread Pool>

| | | +-- Execute Threads | | | +-- Queue Length | | +-- <JDBC Data Sources>

| | +-- Active Connections | | +-- Available Connections | +-- <Real-Time>

| +-- <Advanced>

| +-- <Java VM>

| | +-- Java Heap | | +-- Heap Using Rate | +-- <Thread Pool>

| | +-- Execute Threads | | +-- Queue Length | +-- <JDBC Data Sources>

| +-- Active Connections | +-- Available Connections | +-- Connection Waiting Count +-- <Troubleshooting>

+-- <Recent Past>

+-- <Advanced>

+-- <Server State>

| +-- State +-- <Security>

| +-- User Lockout Total Count +-- <Java VM>

| +-- Java Heap | +-- Heap Using Rate

| +-- Garbage Collection Count | +-- Garbage Collection Time +-- <Thread Pool>

| +-- Execute Threads | +-- Queue Length +-- <JDBC Data Sources>

+-- Active Connections +-- Available Connections +-- Connection Waiting Count

各フォルダの説明を次に示します。

●「Monthly Trend」フォルダ

最近1か月間の1日ごとに集計された情報を表示するレポートが格納されています。

1か月のシステムの傾向を分析するために使用します。

●「Status Reporting」フォルダ

日ごとに集計された情報を表示するレポートが格納されています。システムの総合的 な状態を見るために使用します。また,履歴レポートのほかにリアルタイムレポート の表示もできます。

•「Daily Trend」フォルダ

最近24時間の1時間ごとに集計された情報を表示するレポートが格納されていま す。1日ごとにシステムの状態を確認するために使用します。

•「Real-Time」フォルダ

システムの状態を確認するためのリアルタイムレポートが格納されています。

●「Troubleshooting」フォルダ

トラブルを解決するのに役立つ情報を表示するレポートが格納されています。システ ムに問題が発生した場合,問題の原因を調査するために使用します。

•「Recent Past」フォルダ

最近1時間の1分ごとに集計された情報を表示する履歴レポートが格納されていま す。

•「Real-Time」フォルダ

現在のシステムの状態を確認するためのリアルタイムレポートが格納されています。

さらに,これらのフォルダの下位には,次のフォルダがあります。

•「Advanced」フォルダ

デフォルトで「Log=No」に設定されているレコードを使用しているレポートが格納 されています。このフォルダのレポートを表示するには,使用しているレコードの設 定をPFM - Web Consoleで「Log=Yes」にする必要があります。