IV. 地域社会の特徴
19 N i〔鑑鵠
40 る
%・・ 一一一→ その他
20
無回答 10
0 ・一・一一一一一一一一一1 1973 1998 2003
出典:統計理数研究所,『国民性の研究 第11次全国調査(2003年全国調査)』.統計理数研究所.2004、P32の表を グラフにした
図4-1・2
好きな暮らし方か人のためか
一←自分の好きな事を
1:二二〉くニー感㌍
゜fO 30 その他
20 10
無回答 0
1978 1983 1988 1993 1998 2003
出典1統計理数研究所.『国民性の研究 第11次全国調査(2003年全国調査)』.統計理数研究所.2004、P33の表 をグラフにした
図4・1-3
他人のためか自分のためか 80 旨.、、
)0
・・ 』』’笹一~…~笹一一一一一一一一・as-__
%4e :.一__一一一一一一一’一一“一一一“一”一’
il
1978 19S3 1993 1998 2003
出典:統計理数研究所,『国民性の研究 第11次全国調査(2003年全国調査)』.
をグラフにした
図4-1・4
一番大切なもの
5°「
40 30
・fO ..一._ ’ e’・
20 ・一●” ・一c ●・一.、. ..一.一●.、
1:一烹_。≡⊇-
1958 1963 1968 1973
出典:統計理数研究所.『国民性の研究 をグラフにした
図4-1-5
80
・・ _一
一一汕鼈齣シ者は.他人に投互とうとしている 一⊥一一他者は.自分のことだけに気を配っている
その他 無回答
統言十理数研究所. 2004、 P34(7)表…
%40
20 0
1973
出典:統計理数研究所,
グラフにした
1978 1983 1988 1993 1998 2003
第11次全国調査(2003年全国調査)』 統計理数研究所
娘が嫁入りするときの親の言葉
一4嵩、㍉.
-∨\、.ソ ー”M
一命・健康’自分
一一一鼈鼈齊qども 一一一一 ニ族
家’先祖
一一金’財産
…■・一一愛情・精神
一←一仕事・信用 国家・社会 その他 なし
2004、 P29び)表
+親に相談しなさい 一岳一親を頼るな その他 無回答
1978 1988 21。、
「国民性の研究 第11次全国調査(2003年全国調査)」,統計理数研究所.2004、P57の表を
図4・1・6
就職する子どもに伝える言葉
::.一_一一一・一一_一一一一一一・_親_なE,L、
一一一gs・一親を頼るな
%4° w…~~w___…⊥一_
その他 \、へ_
20 寸レ’一…}一一一一嶺 無回答 0
1973 1978 1988 1998 2003
出典:統計理数研究所.『国民性の研究 第11次全国調査(2003年全国調査)』.統計理数研究所.2004、P58の表 をグラフにした
図4-1・7
しきたりに従うか :1
%: 一一一一==.._一県\
ig
O
1953 1963 1973 1983
出典:統計理数研究所.『国民性の研究 グラフにした
図4-1-8
わからない その他 誰でも同じくらいに得る 努力をした人が得る 年齢の高い人が得る 実績をあげた人が得る
0 10 20 30 40 50 %
出典1
1993
第11次全国調査(2003年全国調査)』.
一←おし通せ →+一従え
~一…一__q 一一一一場合による
その他 一→←一無回答
2003
2004、統計理数研究所.Pl8の表を
高い地位と高収入を得るのが望ましい人
Z平成17年2月調査 圃平成16年1月調査
60
内閣官房政府広報室、『仕会意識に関する世論調査』、内閣官房政府広報室、2005. 表7をグラフにした
現代社会は、個人の自立や自律を強調するあまり共同体への社会的なコミットメントが 低下していると言われている。そして、個々の構成員はリスクの増加、信頼の低F、孤独 の増加といった問題に直面している。
ベラー,R.Nはアメリカ的個人主義の限界として、自立と自律を強調するあまり、お互い に相手を必要としていることを口に出すことを躊躇するようになっている点を指摘し、「自 律は必要だが、人間はお互いを必要としている」と述べている3σ。
黄順姫は、日本の多くの企業が「擬似ゲマインシャフト」社会でありながら自己抑制を しなければならないということと、他者にわかってもらえるはずもないというコミュニケ ーションの欠如から孤独な状況にある、と述べている。この状況を新たにするために多様 なネットワークに積極的に参加することで横の関係性を大切にする心構え、身のこなし方、
加入と脱退の比較的自由なところでの人間関係のあり方を身につけることができるとして
いる31)。
(4)健康と個人主義一集団主義
①ソーシャルサポートと健康
ホームレスの女性たちの人生を描いた「イット ワズ ア ワンダフル ライフ」(1993 年12月13日イギリス国営ラジオ放送で話題にされた)というドキュメンタリー映画があ
る。彼女らのほとんどはもともと中流階級以上で、中には画家で名誉学位を持っている者 もいた。悲惨な離婚や投資の失敗、仕事を見つけることができないことで一一文無しになっ てしまったという内容である。これが個人主義者社会の典型的な結末である。個人主義者 は内集団に依存することを極端に恐れており、公的扶助を受けようとはしない。その一一方 で親子関係はそれほど親密ではない。
個人主義では、親子関係はそれほど依存的ではない。そして、自分自身にも他人にも自 立を強要する。他人にはおせっかいをしない。シンパは、このように個人主義に向かった 結果、孤立が生じたと考えた32)。
都市部では大家族化から核家族化へと移行した結果、以前は強力だったソーシャルサポ ートが弱まっていることを示している。
アメリカ、ペンシルバニア州での調査では、イタリアから移住してきた凝集性の高いコ ミュニティと、そのグループと人口、社会階層、食事、運動、コレステロール値、平均体 重などの・致した同州の対照群のコミュニティ間で、心臓発作の発病率を比較しているe 結果は、イタリアからの移住者群は1,000人中5.8人、対照群は9.6人と心臓発作の発病率 に違いがみられた。この結果は、凝集性の高いコミュニティといった集団1三義者の場合、
望ましくない生活上の出来事が起こったときに社会的に非常に凝集的であり、ソーシャル サポートを提供する可能性が高いことを示している33)、、
疫学的調査によると、心臓発作率の発病率はトラピスト修道{:ではもっとも低い率で、
およそ1,000人に1人、日本国内の日本人が1,000人中1.8人、ハワイ在住の日本人が1,000
人中3.8人、アメリカの白人がもっとも高く1,000人中g.8人であった3・1)。個人主義は心 臓発作の発病率が集団主義と比較して高いのか、これ以外の食文化やそれぞれの人種の持
っ体質などの要因も考えられるが、集団主義は結果として心臓発作率の低さをもたらして いると推測している。
マーモットらの研究では、3,000人以上の日系アメリカ人を調査し、日系アメリカ人がア メリカ文化に適応しているほど、アメリカ人と同じぐらいに心臓発作の発病率が高まるこ
とを見出している35)。
これらは、豊かさという複雑な変数や、タイプA(まじめで几帳面なタイプ)といった本 人の性格にも起因しており、集団主義と個人主義という尺度だけでは十分とはいえない。
しかし、ソーシャルサポートや共同性といった社会の持っ力が個々のストレスといった精 神的健康に大きく関係をしていることを示している。
②幸福感とその他の健康課題
集団主義は、低い自尊心と関連している。その結果、主観的幸福感も低くなる36}。一方 で、1人当たりの国民総生産が安定している限り、第1次集団(家族やそれに相当する集団)
が密接な社会的絆を築き上げている社会では、長寿命、低い自殺率および離婚率、低い殺 人率および麻薬・アルコール依存症率、さらに良好な精神衛生状態など、良好な社会的指
標を示している3T}。
(5)日本の主観的文化とヘルスボランティア活動
現在の日本の主観的文化は、はたしてヘルスボランティア活動にどのように影響を及ぼ すのであろうか。ヘルスボランティアと健康という視点から捉え直す。
まず、ヘルスボランティアについてである。m章でヘルスボランティア活動は、社会的 目標概念であるコミュニティの成立に寄与できる活動であると述べた。このコミュニティ を成立させるためには、住民が共同の目的実現に向けて組織化し、自律的で目的的な行為 を実施しなければならない。これらの行動が可能な主観的文化のタイプは、トリアンディ スが示す水平的個人主義に属する者が主である。水平的個人主義は、「互いに平等であり、
自立した生活の中で自ら好きなことをして暮らしたいと考えているが、特権的な地位の獲 得を期待することはない」である。一一方の健康は、家族が安定しソーシャルサボートの整 っている集団主義が良好な状態をつくりやすい。主観的文化のタイプは水平的集団主義で あり、「互いに平等であり、社会的連帯の感覚や内集団成員との一・体感があって、 致団結
して共通の目標に向かって協力・努力しようとする」である。
現在の日本人の主流は水平的個人主義と水平的集団主義と、水平的っまり平等意識が基 本となっている。しかし、社会格差や経済格差の広がりがこの文化を脅かしている。水平 的個人主義は前述したように希薄傾向にある。そして、水平的集団主三義では内集団成員が 家族へと向けられ地域社会には目が届かない状況があり、従来日本人が持っていた、わが 身がかわいいからこそ皆で協力しあおうとする、個人の「連帯的自律性」が薄れだしてい
る。
っまり、現在の日本はコミュニティ成立のための主観的文化と健康を保つための主観的 文化を持ち合わせてはいるが、決して安定した状態にあるわけではなく危うい状態にある と捉えることができる。健康的なコミュニティをつくりlzげるために、この基盤を成熟さ せるためには多くの社会的努力が必要である。ヘルスボランティア活動が健康的なコミュ ニティをつくりヒげる一翼を担うのであれば、協働する行政側は、この社会の状況に真摯 に向かい合い、解決の手立てを考えなければならない。
2.ソーシャル・キャピタル:社会関係資本
コミュニティ成立が不確実な現在の日本で、健康的なコミュニティをつくり上げるため の一つの手立てとして、社会を円滑に機能させるソーシャル・キャピタルという概念を確
認する。
(1)ソーシャル・キャピタルの基本概念
ソーシャル・キャピタル(Social Capita1)は、社会関係資本と訳され、社会の中の信頼 関係、規範、ネットワークなど、社会を円滑に機能させる諸要素の総体を指す。経済資本、
物的資本、人的資本と同様に、社会関係資本は人びとがお互いの関係を維持するために行 う投資行動の有無により増加したり減価されたりするものであるという点で、資本と位置 づけられている。
ソーシャル・キャピタルの考え方は、目に見えないものを可視化したこと38)や、人と人、
組織と組織との関係に注目したことに意義があると考えられている。ソーシャル・キャピ タルを豊かにすると、どのような効果があるのか。社会的には、「共有地の悲劇」39.)など集 団行為のジレンマのソフトな解決、人的資本の創出、取引コストの削減、政治参加の促進、
より良い社会の実現、民主主義の機能化、市民社会の強化、健康レベルの向上など、さま ざまな効果があると考えられている40)。
ソーシャル・キャピタルの研究は、この20年間で発達した。古くは、ハニファン4Pが、
アメリカのウエストバージニア州農村部における学校教育のパフォーマンスを決定する指 標として、善意や共感、社会的交流を示すものとしてソーシャル・キャピタルを取り」二げ、
その重要性について述べている。
プルデュー,P.は、ソーシェル・キャピタルを「個人が権力やリソース配分の決定権への アクセスのために持っている家族・血族関係や人的ネットワーク、コネクションといった もの」と示し、階級による社会の階層化や搾取の構造を説明する概念として用い、個人が 持っているソーシャル・キャピタルが教育機会・雇用機会を規定し、その結果、社会は分 化され固定化されると指摘した42)。
コールマンは、ブルデューとは逆に、ソーシャル・キャピタルは、社会における人びと