F ig. 45 Mo nthly vari ation of nu mb er
of the young collected from
four areas, mouth area of river (A), intertidal zone off the mouth of river〈B), shal low waters slightly deeper than low tidal level(C), and waters of 5m in depth of low tidal level(D).月に多く,7,8月に少ない。干潟域では,繁網漁 業者によれば,筆者が調査しなかった6月から稚魚
が多く出現す=る.と言われ(Fig.45ではこの部分を点線で示した),7月と9月に多い。浅海域(竹羽瀬
TS)でも調査を実施しなかった6月から漁期終了の9月までコイチ稚魚が出現した。沖合域(竹羽瀬 TD)では7〜12月半出現し,9月以後に多く漁獲さ
れたが,干潟域,浅海域にくらべ,出現量は少ない。これらの結果から,一般に岸寄りの浅い水域では6 月から多量に出現するが,沖合域では浅い水域にく らべ,その出現は約1ケ月おそく,量が多くなるの は約2ケ月半遅れる。また河口域では10月に採集さ れなくなるが,沖合域には比較的おそくまで分布する。
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June
July
Aug.
Sep.
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Body length (mm) .
20
30 60 90
Body lehgth (mrp)
120
Fig. 46 Monthly cha nges of body length composition of the young collected with larval nets from the mouth area of the Honmyo River.
A
B
c
D
Fig. 47 Monthly changes of body
length ・ composition of the youngcollected with SHIGE−AMI in the shallow waters off the
mouth of the Chikugo River.o
o
30 60 90 120
Body length (mm)150
.Fig. 48. Regional differences of body length composition among groups of young of
the year collected from four areas
shown in Figs. 44 and 45.月別,水域別体長組成 ;本明川河口域におけるコイチ稚魚の月別体長組成をFig.46に示した。これによれ
ば,6月〜8月に出現する個体の多くは体長6〜10㎜で,9月にも21㎜以上の大型個体は非常に少ない。干
潟域における体長組成の月変化をFig」47に示した。これによれば,阜期に出現したものは叙8月に体長31〜・7(畑,後期のものは9ん11月に体長11〜90皿で,これより大きいものはこの水域には少ない。このように,河 口域と干潟域では小型の個体がかなり長期にわたって出現し,ある大きさに成長するとこの水域に出現しな
くなる。
次に水域ごとに出現期間中の採集標本全部をまとめ;10皿iごとの体長組成をFig.48に示した。これによれ ば,河口域では体長6〜30㎜のものが出現し,その大部分は20㎜以下であった。干潟域とそれに続く浅海域
(土羽瀬TS)ではほぼ同じ体長三囲の個体が採集されたが・干潟域では体長60㎜以下が出現個体数の約80%
を占めたのに対し,浅海域では体長80㎜以下で80%を占め,より沖合の方が大型個体の占める割合が大きい。
以上の浅い沿岸域にくらべ,沖合域(竹羽瀬TD)では大型の個体が多く,その体長範囲は51〜170㎜,その
うち111〜150mが約80%を占める。このように各水域に出現する個体の大きさには沖合ほど大きい傾向が
ある。
成長にともなう分布の変化:以上を要するに,干潟域とそれに続く浅海域を中心に分布する仔魚は6〜8
月に体長6㎜以上の稚魚に成長すると河白域にも分布を拡げ,分布の中心はやや岸寄りに移動する。これらの稚魚のうち,さらに成長し,7〜10月越体長21m以上に達したものは河口域を離れて主に干潟域と浅海域
に分布,体長61㎜以上になると干潟域からも離れ,さらに沖合の浅海域と沖合域に分布する。そして9月以後,体長81㎜以上の丁丁は浅海域にも少なぐなり,成魚が分布する沖合域,最低潮時の水深2〜5mの水域
に分布するようになる。このようにコイチの稚魚と若魚には成長にともなって沖へ移動する傾向があり,分 布域は時期的,場所的に大きく重複するが,その中心は次第に沖合へ移動する。
4) 初期成育期の分布環境レ
コイチは卵から若魚に至る過程においてFig49のような分布の変化を示す。すなわち,産卵は主に湾奥部,
最低潮時の水深2〜5mの水域で行なわれる。この水域は海水流動が大きいが,主に潮流による反復運動な
Growth stages and b盾р凵@length (m1)
Mouth area
@ of river
Shallow waters 盾??@the mouth
@ of river
Shallow waters Waters about 獅?≠秩@low level 5m in depth
Deeper part 盾?@the sound
耳99 Prelarva
oost larva May〜Aug.
6
June−Sep.
Prejuvenile 20 V0
∫une−NOV.
一
iuvenile 160
Sep.〜Dec. Nov.一
Nov.〜
Fig. 49 Distribution of Ar. albz1170ra in young stage.
ので,卵の流失・拡散は小さく,卵も島島部の産卵域を中心に分布する。後期仔魚になると沿岸の浅い水域 に特に集中して分布するようになるが,湾奥部沖合にもまだ広く分散して分布している・体長6皿m以上の稚
魚は湾脚部沿岸の浅い水域に分布するが,
河口域には6〜20㎜,干潟域には6〜60
㎜,それに続く浅海域には6〜80 mmの 稚魚が主に分布し,分希域は成長にとも なって沖の深い水域へ移動する。若魚は 成魚が分布する沖合域に分布するように なり,さらに体長160㎜前後に達した個 体はより深い水域へ移動する。このよう にコイチには仔魚期に汽水性内湾の奥部 へ移動し,稚魚・若魚期に逆に沖へ移動 する分布の変化が認められたが,大西洋 に分布するニベ科魚me Pogonias cromis
( Linnaeus )5i);Micropogon undulatus
(Linnaeus)8),Cly7zosoガ07τsp.27),にも 同様の特徴的な分布の変化が明らかにさ れている。
次に,このように変化する生息域の水 温と塩素量をFig.50に示し,成長にと もなう環境の変化について検討を加えた。
産卵盛期の環境水温は19〜23。C,塩素量 は15〜 18%・,河口域で稚魚が多く分布 する環境の水温は22〜33℃,塩素量は1
〜17%・,細魚が分布する湾細部沖合域の
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Chlorinity (O1.)15
Fig. 50 Environmental conditions in four stages of life cycle. Chained line, spawning area;
solid line, prejuvenile s habitat in river;
broken line, juvenile s habitat; dotted line,
habitat in cold season.
9〜11月目水温は15〜27℃,塩素量は16〜18%。である。コイチ成魚は周年にわたり湾奥部沖合域から湾口部 という外海の影響が比較的強い水域に分布するので,その環境変化は海洋の一般的な季節変化の範囲に近い が,稚魚は気温が高い6〜8月に陸水の影響の強い沿岸の浅い水域に分布するので,Fig.50に実線で示して とおり,生息環境は条件の範囲が特に広い特徴がある。